「お嬢ちゃん...お腹が痛いのかい?」
ハッと振り向くと、汚い作業着を着た中年の男が、嫌らしい笑みを浮かべて詩織を見下ろしていた。
「おじさんがさすってあげよう...」
おびえる詩織の表情を楽しむように、男はじりじりとにじり寄ってきた。
「えっ、けっ、結構ですっ!! .....あっ!」
立ちあがってその場から逃げようとした詩織だったが、男の方が一歩早く、そのままのしかかられてしまう。
「やっ! やだっ! やめてくださいっ!」
詩織は這いつくばって男から逃れようとするが、まるで亀の親子のごとく詩織の背中にはりついて離れない。
「へっへっへっ...すべすべしてて柔らかいねぇ...」
男は暴れようとする詩織をものともせず、ごつごつとした手を腹部へと這わせた。
すりすり...
「あっ...」
ざらざらとした手の感触が、腹部のあたりに広がる。
ぴくん、と反応して身体を強張らせる詩織。
そして、その手は少女の柔肌の感触を楽しむように撫でさすりはじめた。
さすさす...
「ん...やっ!」
詩織を襲う、全身が総毛立つような嫌悪感。
だが、それとは対照的に嬉しそうな男。
「駄目だなぁ、こんなにおヘソのゴマをためちゃあ...おじさんが取ってあげよう」
その手が詩織のヘソへと延びる。
「あっ!? やっ、やめてくださいっ! それだけは、それだけは駄目っ!」
もちろん詩織としてもヘソゴマは取り除きたいものだった。
だが、そんなことをしたら、明日生徒会からどんな目にあわされるか。
もがく詩織に体重を乗せ、動けないようにしてから指先をそのヘソゴマのびっしりと詰まったヘソの穴に挿入した。
ずぷ...
「や...やあっ! ...あ!」
ごりっ...
男は器用に指先を動かして、ヘソゴマを一粒だけ取り出した。
「あっ...あ...あ...」
遂に生徒会の規則を自分の意志ではないとはいえ、破ってしまった。
詩織の身体の力が、へなへなと抜け、そのまま地面に崩れ落ちてしまう。
しかし、男は失意の詩織に追い討ちをかけた。
「さ...お嬢ちゃんの身体からとれたもんだ...」
ひとさし指の上にのせたヘソゴマを、詩織の眼前に突きつける。
ツンとすえたようなヘソゴマの匂いが、詩織の鼻をつく。
視線をそらし、そのヘソゴマを見ようとしない。
「ほらっ、口あけて...」
男はヘソゴマの乗ったひとさし指を詩織の口元へと近づける。
「や...やっ! だっ、誰か...!」
詩織は顔をそらし、大声で助けを呼ぼうとした。
だが、次の瞬間、男の空いた手が詩織の股間に伸びた。
「んうぅっ!」
男の一動で、黙らされてしまう詩織。
股間に伸びた男の手は、少女のまだ未通の花弁をスカートごしに器用に摘んだ。
「...なんだったら力づくで犯してやってもいいんだぜ...」
男はドスの効いた声で、詩織の耳元で囁いた。
その声は、詩織の抵抗する意志を奪うのに十分な力を持っていた。
「ほら...強姦されたくなかったら、大人しくこのヘソゴマを喰いな」
再び、詩織の口元へとヘソゴマを運ぶ。
「.....」
詩織は瞼閉じたまま、おずおずと口を開いた。
その小さく開いた口に、ひとさし指が挿入される。
ちゅぷ...ちゅぷ...ちゅぷちゅぷちゅぷっ...
まるで指フェラをさせるように、指を奥深くまで突っ込んで何度か出し入れした後、ヘソゴマを舌に乗せてちゅぽん、と引きぬいた。
男のひとさし指が詩織の唾液によって濡れ光っている。
「さ...よく味わって噛むんだ...俺がいいというまで飲みこむなよ」
詩織は無言のまま、舌にのこされた塩辛い味のヘソゴマを歯で噛み砕いた。
かりっ!
ピーナツを噛むような軽い音が、詩織の口から鳴る。
ぼりっ...ぼりっ...ぼりっ...
続いて詩織の口が動き、スナック菓子を噛むようなボリボリといった音がする。
男は満足そうに少女がヘソゴマを噛む様を眺めていた。
やがて、詩織が口を動かしてもボリボリという音がしなくなった。完全にヘソゴマが砕かれたのだ。
「よし...飲みこめ」
それを確認すると、男は詩織の頭を撫でながら言った。
「んっ...こくっ」
詩織は依然、瞼を閉じたまま、口の中の砕かれたヘソゴマを飲み下した。
白い喉が、こくっ、こくっと動く。
詩織の閉じた瞼の端から、こらえていた涙があふれた。
ヘソ委員になってから、詩織の生活は一変した。
いままでは男子生徒たちからは羨望の眼差しを受けていたのに、それはヘソ委員になってからは欲望の眼差しへと変わった。
学園のアイドルから、男たちの欲望のはけ口まで堕としめられた少女に、羨望の眼差しを送る者など誰もいなかった。
街を歩けば視線が腹部に集中し、男たちは嫌らしい視線を投げかけ、女たちは蔑むような視線を投げかけた。
だが、そんな中でも詩織は必死にたえた。
どんな仕打ちをされようとも、決して人前で涙は見せなかった。
泣くのはいつも、自分の部屋でと決めていた。
ヘソ委員にさえならなければ、公園でこんな浮浪者同然の男にいいように弄ばれることもなかったはずだ。
今日、少女の健気な思いは崩れさり、遂に人前ではじめて涙を晒した。
そんな少女の想いも、男には関係なかった。
「おら、まだまだいっぱいあるぞ、ほらっ」
男は詩織がヘソゴマを食べている最中、次のヘソゴマを取りだしていた。
男から与えられるヘソゴマは、一粒づつだった。
それは詩織ほどの美少女がヘソゴマを食べるという痴態を、長い間みていたいが為であった。
かりっ! ぼりっ...ぼりっ...ぼりっ...
詩織は涙をあふれさせながら、男の差し出されるままにヘソゴマを口に運び、噛み砕き、飲みこんだ。
そして、数十粒も入っていたヘソゴマを、全て食べさせられるのだった。
全てのヘソゴマを胃の中に流し込んだ詩織の口の中はざらざらとした感触にあふれ、喉は乾ききっていた。
けふっ、けふっ、と口を押さえ、時折むせる。
「ちっ...もう終わりか...」
詩織のヘソに指を突っ込み、もぞもぞとまさぐりながら男は言った。
「ん...んぅ...んっ」
ヘソの中をいじられる感覚に、覿面に反応する詩織。
「じゃ...キレイになったところで頂くとするか」
男は言いながら詩織をあお向けに転がすと、詩織にまたがったままズボンのベルトをゆるめはじめた。
「えっ、なっ...何を...?」
もうこれで終わりかと思って気を抜いていた詩織の顔から、ふたたび血の気が引いていく。
男はズボンを降ろし、赤黒いペニスを露出させた。
「やっ...や! 約束が...!」
約束が違う、と暴れだす詩織の頬に、男の容赦ないビンタが炸裂する。
ばしっ!
「きゃあっ!!」
衝撃で詩織の顔が横にふれる。
「いくぜ...そのかわいらしいヘソで楽しませてくれよ...」
力づくで詩織を黙らせると、男は詩織のヘソに醜い亀頭をあてがった。
てっきり純潔を奪われるのだと思っていた詩織に、より大きな戦慄が走る。
男は、詩織のヘソにペニスを入れようとしているのだ。
「やっ、や! やあっ! そっ、そんなところ、駄目えっ!」
もちろん純潔を奪われることも嫌だったが、
ヘソの穴で性交を試みるという、詩織の性知識の範疇を越えた男の行動に、詩織はパニックになる。
必死に両手でのしかかった男の肩を押して、侵入を拒もうとする。
男はその両手首をつかみ、地面に押えつけた。
「うるせえっ! 処女膜ブチ破られないだけでもありがたく思えっ!!」
男は怒鳴りながら、詩織の形の良いヘソに向かって腰を押しすすめた。
ずっ...
「いやあ! いやあ! いやあああっ! 裂けちゃう! 裂けちゃううっ!!」
確かに大きさとしては、ペニスなど入りそうもない。
詩織はヘソを亀頭によって押し広げられるという異様な感覚に、首を左右に激しく振って泣き叫んだ。
ぐっ...ぐっ...
男が腰に力を入れるたびに、自分のヘソが押し広げられるのがわかる。
「いやあああっ! やああっ! やめてっ! やめてええええっ!!」
詩織は半狂乱になって絶叫した。
首を振り、手に力を入れ、腰をくねらせ、両足をばたつかせる。
だが、男の侵入は止まるところを知らない。
ぐっ...ぷっ...
「うっ...おおっ...」
男の吐息交じりの嬌声。
「や.....あ!」
ヘソの肉が、僅かに閉じていくのがわかった。
遂に、詩織のヘソは男の亀頭を咥えこんだのだ。
見ると、男の青筋のたったペニスが、詩織のヘソの中に亀頭の部分だけがきれいに埋没している。
ヘソの周りの肉は限界まで押し広げられ、めくれあがらんばかりに膨らんでいた。
「ひっ...あ...」
あまりのことに言葉にならない声をあげる詩織。
「へへへ...ほーら、入っただろ...?」
少女のヘソの処女を奪った征服感と、亀頭を包み込む感触、そして詩織の驚いたような、戸惑うようなその表情。
そのどれもが男を満足させた。
「あ...う...あう...」
詩織は戸惑った表情で、男を上目づかいに見上げる。
「いくぜ...」
その瞳を見つめながら、男は小刻みに腰を動かしはじめた。
「はん! はあ! はくぅ!!」
小刻みな振動ではあったものの、詩織は背筋を反らして反応した。
痛みももちろんあった。だが、いままでのヘソ委員の経験で詩織のヘソは本人も気づかないほど性感帯として開発されていた。
てっきり痛みだけかと思っていたのに、お腹のあたりから湧き上がった不思議な感覚が、波紋のようにヘソから広がり全身へと波及する。
男の腰づかいによって、ヘソの奥を押される。
そしてその腰づかいは、同時に腹部を押し、腹の中の酸素を押し出した。
「はっ...はあ...はふぅ!」
よって、詩織は無理矢理息を吐き出させられ、息苦しいような嬌声をあげる。
「オラ...見てみろ、お嬢ちゃんのイヤらしいヘソがチンポを咥えてこんなに広がってるぜ」
男は腰づかいは休めずに、詩織の手首をおさえていた手を離し、かわりに詩織の頭を傾けさせて出入りする様を見せつけた。
詩織の眼前では、熱く焼けた鉄のような赤みを帯びた剛直が、まるで凶器のようにどすっ、どすっと突き刺さっている。
男は詩織の腹式呼吸にあわせて腰を動かしていた。
詩織が息を吸いこんでお腹が僅かにふくらむのにあわせて腰を引き、
吸いこむのが終わった時に腰を突き入れ、お腹の中の空気を押し、吐き出させる。
お腹の中の息を押し出すときに亀頭の先端にかかる抵抗感を楽しんでいるのだ。
「はっ...あ! はあっ! はふ!」
詩織は涙をこぼしながらいやいやをする。
自分のヘソにペニスが入っていること、そしてそんな変態的行為で官能を感じている自分を認めたくないのだ。
「そっ...そろそろいくぞっ!」
男の官能が限界まで昇りつめると、今まで詩織の腹式呼吸にあわせていた腰づかいから、激しい突き上げに切り換えた。
どすどすどすどすどすっ
「は! はっ! はふぅ! はあっ! ふあっ! はあっ! はっ!」
あまりの激しい突き上げに、詩織は息を吸いこむことができず、吐くばかりとなる。
腹の、肺の空気を全て吐き出し、詩織は酸欠状態となる。
「は...う...!」
が、その酸欠状態は、詩織の官能を更に高める結果となってしまった。
頭の中が真っ白になり、がくがくと身体を痙攣させながら一気に昇りつめてしまう。
「い、いくぞっ! うぐうううっ!」
目の前ががくがくと引きつりをおこしている詩織のヘソの中に、男は射精した。
ぐぴゅっ! ぐぷっ! ぐぽっ!
男の亀頭だけでいっぱいの詩織のヘソは、精液を受け入れるだけの余裕はない。
はまった亀頭の隙間を押し広げるようにして、精液がペニスの脈動にあわせて勢いよく漏れだす。
びゅくっ! どぷっ! ぐぷっ!
ヘソから溢れた精液は、勢いよくあたりに撒き散らされた。
「うおっ...くうぅ...搾り取られてるみてえだ...」
男の射精は、信じられないほど長い時間続いた。
ヘソのまわりの腹部を精液まみれにし、ぐったりと横たわる詩織。
「ふぅ...お嬢ちゃんのヘソ、最高だったぜ...じゃあな」
男は服装を整えると、詩織の側から離れた。
「う...っ...ぐすっ...うっ...ひくっ...」
まるで幼子のように、しゃくりあげながら泣き出す詩織。
少女はヘソから垂れ落ちる精液を拭いもせず、いつまでもいつまでも、泣きじゃくり続けた。
. . . . .
次の日...詩織はいつもよりも更に重い足取りで学校へと向かった。
そして学校に着くと、ヘソ委員の最初の日課である、生徒会室へと向かう。
ここでヘソ委員は、生徒会からヘソゴマをちゃんと全部入れているかをチェックされるのだ。
ここでやっと生徒会の役員の手によって、昨日の朝から入れていたヘソゴマをピンセットでひとつひとつ取り除かれる。
しかも、数はちゃんと記録されているので、ひとつでも取ってしまうとすぐにわかるのだ。
詩織は、昨日の帰宅途中に男の手によって全てのヘソゴマを食べさせられてしまった。
詩織のヘソゴマがきれいに取り去れたヘソを見て、生徒会長の表情が僅かに曇った。
「藤崎さん...あなた...おヘソのゴマを取りましたね?」
眼鏡をかけたキツめの生徒会長...きらめき高校初の女性の生徒会長が、
静かながらも威圧感のある口調で言った。
「ち、違うんです! こ、公園でおじさんが無理矢理....」
必死になって言い訳をする詩織を、生徒会長は遮った。
「ヘソ委員の規則を破った藤崎さんには...今日の朝礼の場で処罰を受けてもらいます」
詩織の言い訳など聞く気がないといった様子で、生徒会長は厳しい口調で言った。
. . . . .
そして数時間後、朝の全校朝礼が始まった。
全校生徒を前に、壇上に立つ生徒会長。
「みなさん、今日は残念なお知らせがあります...ヘソ委員である藤崎詩織さんが、
ヘソ委員の規則を破ってヘソゴマを生徒会の許可なく取り出してしまいました...
生徒会としては、誠に遺憾ではありますが、藤崎詩織さんに対する厳重な処罰を行わなくてはいけません」
感情のこもっていない、事務的な説明口調。
そして小さく咳払いをした後、壇上の袖を見ながら言った。
「藤崎詩織さん...どうぞ」
生徒会長の一言に、詩織が壇上の袖から現れる。...というよりも、押されているような感じだった。
詩織はうつむいたままで、後ろ手を生徒会のメンバーに押さえられている。
そして、押されるようにしながら壇上の一番前のあたりまでやってくる。
これから全校生徒の前で何をされるのか...詩織自身聞かされていない。
詩織の表情は暗く沈んだままだった。
「では、お願いします」
生徒会長が詩織を拘束している男子生徒を一瞥すると、詩織の後ろ手を押えていた手を離し、ワキに手をいれ、羽交い締めにする。
「きゃっ!?」
持ち上げられるように羽交い締めにされ、小さく悲鳴をあげる詩織。
男子生徒との身長差で、つま先立ちにさせられてしまう。
男子生徒が腹を突き出すようにしているので、それにあわせて詩織の背筋も反りかえり、
ただでさえ短い詩織の制服の上着が上にずりあがり、はっきりと腹部を全校生徒たちに晒すことになる。
詩織のほっそりとしたヘソを、男子生徒たちは身を乗り出さんばかりに注視する。
普段詩織はヘソを手で隠すのは禁じられているものの、いつも背を縮こめて見えにくいようにしているので、
ここまでハッキリと詩織のヘソが見えるのは体育の体操の時くらいしかないのだ。
ほっそりとしているものの、奥までよく見える詩織のヘソは、奥の奥まで男子生徒たちに視姦されてしまう。
姿勢を低くして、その奥にあるブラまで見ようとする者まで出てくる。
「ん...くうっ...」
恥かしさのあまりに苦しそうにうめく詩織。
これだけでも詩織にとっては十分に罰を与えていることになるのだが、それだけでは終わらない。
「みなさん」
再び壇上の袖を見ながら生徒会長が声をかけると、2人の男子生徒がそこから現れ、詩織の元へと駆けよっていく。
「ん...んうっ!?」
ひとりの生徒が片手で詩織の口を押えつける。
びっくりして足をばたつかせようとする詩織の行動に先回りするかのように、詩織の両足をまとめて拘束するようにしがみついた。
「んーっ! んんーっ! んうーっ!」
パニックになって暴れる詩織だが、3人の男子生徒に身体の自由を奪われ、それもままならない。
「では...これから藤崎詩織さんに対する処罰を行います」
生徒会長が言いながら、ゆっくり詩織の側へと歩いていく。
「ん...んんっ!?」
その生徒会長が手にしているものを見て、詩織は目を丸くした。
生徒会長の手には、銀色のペンチが握られていた。
「これから藤崎さんには... ”臍委員” から ”出臍委員” になってもらいます...」
詩織の恐怖を煽るように、生徒会長は詩織の眼前でペンチをちらつかせる。
恐怖のあまり声も出ない詩織。
眼前のペンチが動くのにあわせ、詩織の瞳がきょろきょろと動く。
銀色のペンチきらりと輝き、詩織の顔を写しこむ。
その顔に血の気はなく、紙のように真っ白になっていた。
詩織の顔色で、恐怖を限界まで煽ったことを確認すると、生徒会長は口を開いた。
「では...始めます」
それは、まるで死刑宣告をするような、冷たい声だった。
終
「出臍委員 前編」へ
「臍委員 中編」の続きにして完結です。
とはいえこのシリーズは終わりではなく次回作「出臍委員」に繋がります。