夕食も終わり、私はなんにもする気が起きなくて、受験勉強もせずにずっとベッドに寝そべっていた。
「...萌ねえちゃん、どうしたの?」
ボクくんが、ぐったりなった私の顔を覗き込みながら言う。
私は何も答えずに顔をそらした。
今...私は受験のことや将来のことで、頭がいっぱいだった。
最近、あんまり食欲もなくて、勉強する意欲もなくて...一日中ボーッと寝ていることが多い。
このまま...このまま...私の身体が溶けちゃえばいいのに...。
そしたら...受験もしなくていいし...いま目の前にいるボクくんに苦しめられることもないし...。
「ねぇ、萌ねえちゃん!」
私の思考を遮るように、ボクくんが明るく言った。
「ホタル、見に行こうよ!」
. . . . .
「わあっ! きれいだね! 萌ねえちゃん! 早く行こうよ!」
珍しく興奮した様子のボクくんは、私の手を引っ張ると駆け出した。
「あっ、ちょ、ちょっとボクくんっ! きゃっ!」
そのままなす術もなく引っ張られてしまう。
河原の石に何度もつまづきそうになりながら、なんとかボクくんについていく。
両親の目を盗んで、ボクくんと私は家の裏に流れている河原にホタルを見に来ていた。
それは別に構わないのだが...私は服を着させてもらえなかった。
裸のままボクくんに引っ張られるようにして、ここまで連れてこられたのだ。
片手はボクくんに引っ張られている。
なので私はあいた片手で必死に胸だけ隠しながら、あたりに人がいないかずっとドキドキしていた。
全身で涼しい夜風を感じ、私は今、外で裸になっているんだということを嫌が応でも意識させられる。
私はあたりを見まわしながら、
「ね、ボクくん、やっぱり帰ろ...ここは夜はとってもあぶないから...」
ここに連れてこられるまでに何度も口にした台詞を再び言った。
こんな田舎じゃ夜中に人と会うこともないと思うんだけど...やっぱり不安になってしまう。
だけど...河原についたボクくんはホタルに夢中で私の話を聞いてくれない。
「ねぇねぇ、萌ねえちゃん、ボク、ホタル追いをしたいんだけど!」
振り向いたボクくんは、無邪気な笑顔で私に言う。
「え...?」
でもなぜ、私に許可を取ろうとするんだろう。
「え...ええ、いいわよ」
私は意味がわからなかったが、とりあえず返事をしておいた。
「じゃあ、四つんばいになって!」
無邪気な顔で続けるボクくん。
「えっ?」
ますます意味がわからない。
「地面に手をついて、四つんばいになるの!」
「ど...どうして?」
「いいからぁ!」
私の背中を押して前かがみにして、頭を押さえつけるようにして私を四つんばいにさせようとする。
私はわけもわからず河原の石でごつごつした地面に四つんばいになる。
「いいかい? ボクがいいって言うまで立ち上がっちゃダメだよ?」
ボクくんの無邪気な顔が...急に大人びた、怖い顔へと変わる。
家族の誰もが知らない...私だけに見せる、この表情。
ボクくんがこの顔になる時、私に対してよからぬ事をする時だ。
「う...うんっ」
私は気後れしながら返事をする。
いつもはシャイなボクくんだが、この表情になった時は驚くほどの積極性を見せる。
「もし立ちあがったら、バツとしてこの写真を川に流すからね」
ボクくんはガラスの小瓶を私の目の前でちらつかせた。
...そこには、私がボクくんの言う事を聞かざるを得なくなった写真...、私が自慰をしている写真が入っていた。
あわててその小瓶をひったくろうとするが、ボクくんはすぐにその手をひっこめた。
「おっと、ちゃんとボクの言うことを聞いてくれたらこれはあげるよ...萌ねえちゃんにね」
ひっこめた小瓶を半ズボンのポケットにしまいながら、意地悪そうに言うボクくん。
「くっ...」
私は顔を伏せた。
ボクくんが実家に帰るのは...8月31日...。
3日...あと、3日...。
あと3日で、ボクくんとも別れられる...この苦しみともサヨナラできる...。
私は自分に言い聞かせる。
ずぷっ...
「ん...!」
そんな私の考えを遮るように...私のアソコに何かが入れられた。
「な、なにっ? 何を入れたの!?」
振りかえり、入れられたものを確認しようとする。
なんだか...固くて冷たいモノを、アソコで感じる。
「ペンライト」
それだけ言うボクくん。
「...ペ...ペンライト?」
ボクくんの言葉をそのままオウム返しに言う私。
「じゃあ、ボクは後ろ向いて10数えるから、その間にホタルにまぎれてね」
私の問いには答えず、ボクくんは後ろを向いて背中を向けた。
「えっ、ちょ、ちょっと?」
ボクくんのしたいことがわからない。
「いくよ、いーち」
だがそれすらも無視され、ボクくんは後ろを向いたまま数を数えはじめた。
私は何がなんだかわからなかったが、あわてて這いつくばってボクくんから離れた。
ペンライトを見ると...鈍い光りでゆっくりと点滅している。
「...!」
私は、ボクくんの考えをようやく理解した。
ボクくんは...私のアソコにペンライトを差して...「ホタル追い」をするつもりなんだ...!
「はーち、きゅーう、じゅーう!」
なんて思ってる間に、ボクくんは10数え終え、こちらをくるりと振り向いた。
私はあわててお尻を突き出して、近くをゆらゆら飛ぶホタルを見ながら、その飛ぶ様を真似してお尻を振った。
...それはきっと、明るい所で見たら、かなり恥ずかしい様に違いない。
必死になってお尻を振る私を想像すると、顔がかあっと熱くなる。
ボクくんは無邪気に笑いながら、近くにいるホタルを団扇[うちわ]で追っている。
じゃり、じゃり、じゃり、じゃり...
砂利を踏み鳴らす音が、だんだんと近づいてくる。
「ほーっ、ほーっ、ほーたるこい」
無邪気に歌を歌いながら...ホタルを追っている。
すぐ近くにいるけど、まだ私には気付いていないみたいだ。
私はこのまま気付かずに別のところに行ってくれるよう願いながら、必死になってお尻を振った。
「こっちのみーずはあーまいぞ」
つんっ!
「!!」
ボクくんの歌にあわせて振り下ろされた団扇が、ペンライトに命中した。
その瞬間、ずぶっとペンライトが更に深くアソコに入りこんだ。
私は口を手で押え、声が出るのをこらえた。
そして...なんとか音をたてないようにして、ボクくんから離れようとする。
「あっ、逃げるぞ? それっ!」
つんっ!
「!!」
逃げようとしたのがボクくんの興味をひいたのか、ボクくんはまた団扇を振り下ろした。
「このっ! このっ!」
つんっ! つんっ! つんっ! つんっ!
「!! !! !! !!」
私は砂利を掴んで、歯を食いしばって必死に声をこらえた。
「...おや? このホタル、急に動かなくなったぞ?」
ボクくんはわざとらしく言いながら、何度も何度もアソコに刺さったペンライトを団扇でツンツンと打った。
つんっ! つんっ! つんっ! つんっ!
「あっ! ん! くぅん! あはっ!」
もうこらえきれなくなり、私は声をあげてしまう。
「おやっ? このホタル、鳴くぞ!? えいっ、えいっ、えいっ!」
つんっ! つんっ! つんっ! つんっ!つんっ! つんっ! つんっ! つんっ!
ボクくんは執拗に団扇でペンライトを打つ。
そのたびにどんどんペンライトが奥まで入ってくるのがわかる。
「んあ! はぁ! あん! んああ! あうっ! あうん!」
やがて、私のアソコからエッチな液があふれてきて...くちゅくちゅ音がしはじめた。
這って逃げようとしても...か、身体に力が入らないぃ。
団扇で突かれる度に、全身に弱い電気が走るみたいになる。
まさに電気が流れているみたいに、ぞくっ! ぞくっ! と身体を震わせてしまう。
「お...お願いっ、ボクくんっ、も、もう...許してぇ」
私はもうたまらなくなって、情けない声でボクくんに許しを請った。
「おおっ! このホタル、しゃべったぞ! えいっ!」
つんっ!
この瞬間、ついにペンライトが一番奥にこつん、と当った。
「あ.....!! んんんっ」
落雷みたいな激しい電撃が、身体中を駆け抜ける。
「えいっ! えいっ! えいっ!」
つんっ! つんっ! つんっ! つんっ!
こつん! こつん! こつん! こつん!
「んきゃ! あっ! いひゃあ! ゆ、ゆるしてええええっ!」
奥を小突かれながら、私は泣きそうな声でボクくんに叫んだ。
その必死の懇願が効いたのか...ボクくんの手が止まる。
ずるり...
「ん...!」
そして、私のアソコからペンライトが引き抜かれた。
「あ〜あ、ペンライトをこんなにビショビショにして...まったくエッチだなあ...」
ボクくんは私を見下ろしながら、からかうように言う。
「ち...違うわよっ!」
私は顔をあげて、ムキになってボクくんに言う。
...さっきまであんな声をあげていたのも棚に上げて。
ボクくんの立っている方に顔を上げると...、
ボクくんは...ペンライトの何倍もあるくらいに大きくしたおちんちんを、手でつまんで私のアソコにあてがおうとしていた。
「何が違う...のっ!」
ずぶっ!
私は「やめて!」と叫ぼうとしたが、それより早く、おちんちんが突き込まれた。
「やめえぇぇぇぇんっ!」
ペンライトより何倍も強力な電撃が、私の身体にビリビリ流れ、思わずヘンな言葉になってしまう。
「バッチリ濡れてるから、カンタンに入るよ」
ボクくんの言う通り、おちんちんはくちゅくちゅ音をたてて一気に奥まで入りこんできた。
私は何か言おうとするが、言葉にならない。
「...いくよ」
次の瞬間、ボクくんは猛然と腰を動かしはじめた。
「んあああああああああああっ!!」
電撃が、電撃が、休むことなく私の身体を流れ続け、声をこらえようとしても無理矢理絞り出されてしまう。
ボクくんの腰が私のお尻にぶつかるたび、ぱんぱんと乾いた音が響く。
「んんやぁ! やあっ! ああん! あはぁん!」
ボクくんのおちんちんに私のエッチな液が絡みついて...ぐちゅぐちゅいやらしい音が響く。
ボクくんの固いおちんちんでアソコを突かれるたび、頭の中が真っ白く呆けていくような、何も考えられない感じになる。
昨日、ボクくんを想ってした自慰よりも、何倍も何倍も気持ちいいっ!
ボクくんは深く入れ、そして抜けるくらいまでおちんちんを抜く。
いれたときに奥にこつん! と当る時と、抜かれた時に、おちんちんの頭の段差でこすられる時が特に屈しがたい快感が発生し、
声をあげさせられていた。
あと、更にアソコの中にあるざらざらした所をおちんちんの先でごりごりってこすられる瞬間は、もう手足が伸びて身体が溶けてしまいそうになるほどだった。
「んああ! ああんっ! あふぅ!」
私はもう声をこらえるなんて事も忘れて、ピンポイントを刺激されるたびに声をあげていた。
あと、あと少しで...あと少しで...イク...イク...イクっっ!
なんて思った瞬間、あんなに激しかったボクくんの腰の動きが急に止まる。
だけど、身体の中にまだ電気が残ってて...早く、早く続きをしてもらいたかった。
「あっ...あ...あ...」
それでつい...私は物欲しそうな声を出してしまう。
「こうやっててあげるから、自分で動いてみてよ」
動きを止めたまま、意地悪く言うボクくん。
「えっ...?」
私は乱れた息を整えながら、ぼんやりした声で聞きかえす。
「萌ねえちゃんが自分で腰を振るの」
強い口調で言うボクくん。
「そっ...そんな...」
そんな恥かしいこと、できるわけないと思ったけど、けど...だけど...。
だけど...私はもう我慢ができなかった。
「あくっ...あっ...はぁぁ」
手で身体を支えたまま、ゆっくりと身体を前後に倒して、ボクくんのおちんちんの出し入れをはじめた。
くちゅっ...くちゅ...くちゅっ...
「んあっ...あっ...あっ...あうん」
私が腰を動かすたびに...ボクくんのおちんちんが出入りして...いやらしい音がくちゅくちゅ響いてる...。
くちゅっ...くちゅ...くちゅっ...
「あっ...はっ...あっ...あんっ」
ボクくんの腰づかいほど激しくはできないけど...。
くちゅっ...くちゅ...くちゅっ...
「んっ...んっ...くっ...んんっ」
やっぱり...気持ちいい...。
「...まったく...さっきから同じとこばっかりこすって...そこが感じるんだね?」
その一言に、ドキッとさせられる。
私は無意識に、自分が気持ちいいザラザラしたところにおちんちんの先が当たるように腰を動かしていたのだ。
「あっ...あ...そ、そんなことないぃっ」
あわてて否定する。
「ほんとに? それっ」
ボクくんが ぱんっ! と腰を動かした。
ぐちゅっ!
ごりっ、と一番感じるところにおちんちんがこすりつけられる。
「きゃあん!」
その感じる所を強くこすられて、私は悲鳴のような声をあげてしまう。
「ほら、ほら、ほら、ほらっ、ここがいいんでしょ?」
ボクくんは私の腰をしっかり掴むと、更に激しく感じる所におちんちんをこすりつけはじめた。
ぐちゅ くちゅ ぐちゅ くちゅ ぐちゅっ!
「やっっ! きゃあう! きゃひっ!」
そこをゴリゴリこすられると...まるで身体にバネが入ったみたいにびくんびくん跳ねちゃうっ!
「ほらほらほらっ! いいの? いいって言ってごらん!」
いたぶるように言いながら、同じ所を執拗にこすりつづけるボクくん。
ぐちゅ くちゅ ぐちゅ くちゅ ぐちゅっ!
「やっっ! きゃあんっ! も、もうっ、ゆ、許してぇぇ! きゃあうん!」
これ以上突かれると...おかしくなっちゃう!
と...思った時に、またボクくんの腰の動きが止まる。
「んあっ...あっ...あっ...ふうぅっ...」
また、物欲しそうな声をあげてしまう。
さっきよりも大きな電気が、早く続きを求めてバチバチ身体の中を駆けめぐってる...。
「あっ...」
繋がったまま...ボクくんは私の身体をころんと正面に返して...、
ちょうど、ボクくんと向いあうような形にさせられる。
そして...力の入らない私の手をきゅっと握りしめる。
「ね...萌ねえちゃん...ボクの目を見て」
急に真面目なボクくんの言葉に、私は顔をあげて...ボクくんの目を見た。
「!」
その真剣な眼差しに、私の胸はドキンと高鳴った。
...やだ、どうして?
どうして...こんなにドキドキするの?
そこにはいつもの無邪気なボクくんとも、大人びたボクくんとも違う...きりっとした表情のボクくんがいた。
「ボクのこと、そんなにキライ?」
急に視線を落とし...寂しそうな口調で言うボクくん。
「えっ...」
「さっきからあんなにイヤがってるから...」
その寂しそうな瞳に、キューンと胸がしめつけられる。
「そ...そんなこと、ないけど...」
その真っ直ぐな瞳に戸惑い、私はつい目をそらしてしまった。
「よかった...ボクは萌ねえちゃんのこと、大好きだよ」
屈託のない笑顔で微笑むボクくん...。
「ボクくん...」
ボクくんの笑顔に、私の心もホッとほだされた。
「ほら...萌ねえちゃん、周りをよく見てごらん」
ボクくんに言われたとおり、周りを見ると...私たちの周りにはたくさんのホタルが集まり、ゆらゆら飛んでいた。
「ほら...こうして見てると、ボクと萌えねえちゃん、まるで宇宙に浮かんでるみたいだよね」
「ホントだ...」
確かに、ボクくんの言う通り、ホタルは宇宙に浮かぶ星たちのように見えた。
「まるで...銀河が降りてきたみたい...」
「えへへ...まるで天の川の織姫と彦星みたいだよね...」
照れくさそうに言うボクくん。
でも...こうしてると...なんだか本当の恋人同士みたいだ。
ボクくんが...私の手を更に強く握りしめてきた。
「じゃあ...動くよ」
ボクくんのやさしげな瞳。
「うんっ...」
その瞳に...私は素直に頷いた。
ずぷ...っ!
「あ...!」
ぞくん! と背筋を反らす。
駆け巡っていた電気が、再び呼び起こされ、全身に広がる。
ずぷっ...ずぷっ...ずぷっ...ずぷっ...
ボクくんはずっと私の顔を見つめながら、腰を動かしていた。
私はもっとボクくんを感じたくて、すすんで脚をボクくんの腰にからめた。
「もっと...もっと深く突いてあげるよ...」
はぁはぁと呼吸を荒くしながら、ボクくんは腰にからめた私の脚をゆっくりと外した。
「あ...」
ボクくんは私の足首を持つと、それを前に倒すようにして、私の身体を二つ折りにする。
「いくよ...」
上からのしかかるようにして体重をかけて、突き入れる。
ずぷぷぷぷ...
一気に私の中をかきわけて、太いものが一気に奥まで入り込む。
「あ...っっ!」
より深くボクくんのおちんちんを感じる...!
私の身体が折られているようになっているので、身長差のあるボクくんともキスすることができた。
のぼせたときに一度、私のほうからキスしたことはあったけど、
これは初めての、ボクくんとのちゃんとしたキス...。
「ん...? んんっ!?」
ボクくんは私の唇を押し広げて...口の中に舌を入れてくる。
はじめはびっくりしたけど...すぐにその舌に絡めるように舌を出した。
「んふーっ、んうぅ! ふぅーっ!」
キスしたまま突かれているので、くぐもった声になってしまう。
やがて、ボクくんの腰づかいがラストスパートのように早くなってくる。
あの、小さな身体を一生懸命動かして、私に腰を打ち込んでいる。
「んぅ! ふうぅ! んぅ!」
私はもっとボクくんの唇を求めた。まるで獣みたいに。
ボクくんの送りこんできた唾を、全部飲み干す。
「んぅ! んぅ! んんっ!」
眼前にあったボクくんの表情が、切羽つまったものになってくる。
その瞬間、どくっ、どくっ、てボクくんのおちんちんが震えた。
どぴゅっ! ずぴゅっ! どぴゅ!!
暖かいものが...私のおなかを満たす。
口づけをしているので、鼻でふぅふぅ息をしながら気持ちよさそうな顔のボクくん。
「ん...ふぅぅ...んっ」
私は...ボクくんのお尻に手をまわして撫でさすった。
あったかい液が注ぎこまれる度に...ボクくんの小さなお尻がぴくん! ぴくん! ってかわいく痙攣していた。
. . . . .
私の胸元に倒れ込んで、すやすやと寝息をたてるボクくん。
「.....もうっ...終わるとさっさと寝ちゃうんだから...」
言葉ではそう言うが、ボクくんの寝顔がいとおしくて仕方がなかった。
思わずくすくす笑いながらその寝顔を撫でた。
...そういえば.....いままでは気づかなかったけど、ボクくんといる間だけ、受験の悩みも、恋の悩みも、将来の悩みも...
全て忘れられたような気がする。
だって...ボクくんに言われるまで、あの綺麗なホタルたちも私はちゃんと見てなかったんだから。
「...ずっと、このままでいたいなぁ...」
ついさっきまで、あと3日でボクくんから解放される、この苦しみも終わる...なんて思ってたのに...。
川のせせらぎ、ゆらゆら漂うホタルたち、そして吸い込まれそうな星空...。
この自然たちに包まれていると、なんだか自分の存在がなんだかとってもちっぽけに思えてきて...小さなことでクヨクヨ悩んでいた自分が馬鹿みたいに思えてくる。
「...萌ねえちゃん...元気になった...?
ボクくんの声に、私は顔をあげる。
「むにゃむにゃ...」
...なんだ、寝言か。
むにゃむにゃと口を動かすボクくんの顔を見て...私は思った。
「.....ひょっとして...ボクくん...私のためを思ってここに?」
もちろん、ボクくんは眠っているので答えてはくれない。
「まさか...ね」
もう一度、私はボクくんの頭をやさしく撫でた。
...私はもう少しの間、ボクくんと一緒にこの素敵な時間を過ごしていたかった。
「8月27日」の続きです。
なんだこりゃ。変すぎ。
文章おかしいぞ?