どかどかどか!
夢見心地の俺の頭の中に響く...地響きのような振動。
すぱーん!
そして、乱暴に障子戸を開く音。
誰かが...誰かが...俺の部屋に入ってきたようだ...。
「あっ、あずさ...」
俺の頭の上で、ドキッとしたような千鶴の声が。
その直後、
「こらあーっ!! いつまで寝てんだあああーっ!! 起きろおーっっ!!」
俺の鼓膜を破壊せんばかりの怒声が部屋中に響きわたる。
耳から入った怒鳴り声がキーンと脳をゆさぶる。
「うわあああっ!!」
俺はあわてて飛び起きた。
夢見心地からいきなり現実に引き戻される。
俺の目の前には、セーラー服にエプロン姿で...今にも食いつきそうな表情の梓が立っていた。
「千鶴姉もなにひざまくらなんかしてんだよ!」
梓はその勢いで千鶴にくってかかる。
「ご、ごめんなさい...梓...」
しおしおと肩を縮こませる千鶴。
またその形相が俺に向けられる。
「ほらっ、何ボッとしてんだ! あんたもとっとと顔を洗って居間に来るんだよ! 味噌汁が冷めるだろ!」
廊下に立っている梓は居間の方向をびっ、と指さす。
「わ、わかった、すぐ行く、すぐ行く」
俺は別に殴られるわけでもないのにさっと手で顔を覆いながら言う。
いや...この乱暴な女のことだ...殴られても不思議じゃないか。
「まったくっ! こっちは洗いものが終わらなきゃ学校に行けないってのにさ!」
いからせた肩のままで廊下をどかどかと歩いていく梓。
身体は女っぽく成長してるってのに...あの性格だけは小さい頃から変わってねぇなあ...。
まだキンキンと鳴る耳の穴をほじくりながら、千鶴のほうに視線を移す。
「うふふふふ...」
さっき梓に起こられたことも忘れ、俺のヨダレまみれになった太ももを嬉しそうに見つめている。
こいつは自分の太ももが俺の役に立ったのが嬉しくてしょうがないのだ。
こいつも...相変わらずだな...。
俺はやれやれ、とため息をついた。
. . . . .
その後、俺は居間で3人の美人姉妹に見つめられながら朝食をとった後、
それぞれが学校や仕事に行くのを見送った。
千鶴は俺と一緒にいたいらしく、「今日は休みます」と玄関先でいつまでも子供のように駄々をこねていた。
が、俺に説得され、しぶしぶ仕事先へと向かっていった。
ひとり屋敷にとり残された俺は特にすることもなく、ゴロゴロしていた。
畳を転がりながら、これからあの姉妹たちをどうやって飼いならしていくか、思いを巡らせて。
何はともあれ、長女である千鶴を押えてしまうのが先決だ。
千鶴はもう8年前から十分に調教を進めてきたから、
あとは俺が主人であることを身体にたたき込んでやるだけで完了だ。
次は末っ子の初音ちゃんあたりだろうか。
俺はあの天使のような無垢な笑顔を思い出し、ひとり顔をほころばせた。
相変わらず俺を「お兄ちゃん、お兄ちゃん」と慕ってくれているのできっかけを作るのは簡単そうだ。
ちょうど、俺が小学生のころ千鶴をレイプした時と同じくらいの年齢になってきたから、もう遠慮はいらないだろう。
その後は次女の梓あたりか。
梓は単純でわかりやすいうえに、どこか俺に好意を寄せているところがある。
見ない間にすっかり女らしくなった身体つきを想像して、今からどう料理してやろうか期待に胸と股間を膨らませた。
その3人をなんとかしてから...最後は楓だな。
そういえば朝から全然姿を見てないが...まぁいいか。
俺は最後に親父の顔を思い浮かべてから...決意を新たにした。
見てろよ.....親父。
畳にねそべったまま時計を見ると...11時をまわろうとしていた。
「早いけど...そろそろ昼メシでも...」
そう思った俺の脳裏に、あることが浮かんだ。
特にすることもない俺は、手早く用意をすませてタクシーに乗りこんだ。
. . . . .
「ここも久しぶりだな...」
タクシーを降りた俺は、夏の日差しにゆらめく大きな建物を見ていた。
高級旅館...「鶴来屋」。
今の千鶴は...総従業員数500人を越す高級旅館の鶴来屋グループの会長という立場にある。
この大きな旅館...というよりホテルのような建物の最上階に、千鶴のいる「会長室」がある。
俺は子供のころ何度かここに来たことがあるし、「会長室」にも行ったことがある。
子供の頃は館内のあまりの広さに迷ったりしたが...今はもう大丈夫だ。
俺は旅館内に入り、小さい頃の記憶を頼りに最上階を目指した。
「(ここか...)」
扉に掲げられた「会長室」というプレートを確認し、まわりに誰もいないかあたりを見まわす。
アポも取らずに忍びこむみたいにしてここまで来たから、見つかったらどうなるかわからない。
俺はすべりこむようにしてその扉の中に入った。
かちゃっ...
千鶴はまさに社長室にあるような皮張りの高級そうな椅子に座り、
漆塗りのこれまた高そうな机に向かい、きりっとした顔で書類を見ていた。
その表情は真剣そのもので、ノックもせずに入った俺の存在にもまだ気付かないでいる。
家にいる時のおっとした表情とは違い...濃い紫のスーツに身を包んだその姿はまさに働く女性といった感じだった。
その後ろには旅館の全景を見渡せるように壁一面がガラス張りになっており、指し込む夏の日差しに千鶴のシルエットが浮かびあがっている。
「千鶴さん」
俺の一言に、千鶴はふと顔をあげる。
「あっ...耕一さんっ」
俺の姿を見て、千鶴はまるで子供のように瞳を輝かせた。
皮張りの椅子から立ちあがり、小走りで俺の元に駆け寄ってくる。
さっきのきりっとした表情がウソみたいに。
こんな人なっつこい表情の時の千鶴の行動はだいたい読める。
千鶴は胸に飛び込もうとしていたが俺は手を延ばして肩を押え、それを寸前で止めた。
「あっ...」
まるで叱られた子供のような表情にかわる。
本来ならばこのまま抱き寄せて力いっぱい抱きしめてやりたいが、今はまだ駄目だ。
急に千鶴の表情が我にかえる。
「どうしてここに...?」
俺の顔を見上げて聞く千鶴。
本来ならばその質問が先なのだろうが、俺に会えた嬉しさからすっかり順序が逆になっていたようだ。
「千鶴さんに会いたくなってね...いまは昼休みだろ?」
壁にかけてある高級そうな振り子時計を見ながら言った。
つられて千鶴も俺と同じ方向を見る。
「大丈夫?」
また千鶴の方へ視線を戻す。
「はいっ!」
千鶴も振り向いてにっこりと返事をする。
.....本当なんだろうか。
さっきまで俺のために休むだの何だのって駄々をこねていた。
俺と一緒にいるためには予定を全てキャンセルするくらいのことはやりかねない。
まぁ...今は昼休みだろうから大丈夫か。
にこにこと俺を見つめる千鶴...俺は机に腰かけた。
「じゃあ...その服を全部脱いで」
スーツ姿の千鶴を舐めまわすように見ながら言う。
「えっ?」
きょとんとした表情の千鶴。
「早く...服を全部脱ぐんだ」
その理由などは言わない。奴隷に与えるのは命令だけだ。
「は...はいっ」
僅かに頬を染めて...千鶴は頷いた。
千鶴は俺の目の前で、少し恥かしそうにしながらも服を次々と脱いでいった。
どんどん露わになってくるしなやかなボディラインに俺の股間のモノもそれにあわせて膨張していく。
その途中でストッキングとガーターベルトが色っぽかったので、それだけは取らないように命じた。
「ぬ...脱ぎました...」
ポッと顔を赤らめて俯く千鶴。
細い肩にかかる黒髪、さらに膨らみをもってきた形のよい白い乳房、まるでショートケーキのイチゴみたいに小さいけれど存在感のあるピンク色の乳首、
最近ダイエットをしているらしいが、一見して贅肉がみあたらないしなやかにくびれた腰、控えめに穿たれたほっそりしたおへそ。
同じく控えめに生い茂る若草、そしてその三角地帯の付け根から伸びるまぶしい脚線美。
ガーターベルトとストッキングに覆われ、むしゃぶりつきたくなるような色っぽさがある。
身体を覆うものはガーターベルトとストッキング、そしてヒールだけのその姿はなんだか全裸よりもかえってエッチで、
俺は不覚にも唾を何度も飲みこんでしまった。
「さ...そこのガラスに手をついて、お尻をこっちに向けるんだ」
俺は日差しの指し込む全面ガラス張りになっている壁を指さした。
「えっ?」
ちょっとびっくりした表情の後、
「外の人に...み、見えちゃいます...」
もじもじとしながら言う。
「そうだよ」
俺は事も無げに言う。
「見せてあげるんだよ...従業員やお客さんに...このホテルの会長はまっ昼間からすっ裸になるような
いやらしい女の人なんです...って」
わざと羞恥心を煽るように言う。
「そ...そんな...」
白い頬をさらに朱に染める千鶴。
「欲しくないの?」
俺はもうズボンの上からでもわかるほどギンギンにエレクトしたものを指さして言う。
「ほ...欲しいですっ」
恥かしいのか視線を落として答える。
本当は今朝布団の中でフェラチオした時から入れてほしくてたまらなかったんだろう。
おあずけにおあずけをくらっていた千鶴は自分の気持ちを素直に告白した。
「じゃあ、そのガラス窓に手をついて、お尻をこっちに向けるんだ」
反論を許さない口調で俺は言った。
「...はい...」
囁くような小さな声で返事をすると、千鶴は胸と股間を手で覆いかくしながら窓の方へとゆっくりと歩いていく。
窓ガラスに近づくと、夏の太陽に照らされて千鶴のきれいな黒髪がキラキラと輝いた。
ぎこちなく窓がらすに手をつき、不安そうな表情でガラスの向こうをきょろきょろと見まわす千鶴。
やがて固く瞼を閉じ、勇気を振り絞るようにしてうめいた後、
「んっ...」
ガラスに手をついたまま、つま先立ちになってお尻をくいっと突き出し、まるで俺に捧げるように向ける。
ヒップも魅力的だったが...白くしみひとつない背筋もたまらない。
思わず背骨に沿ってべろべろ舐めたくなってしまう。
その震える白い背筋と、捧げられたかわいい尻に俺の被虐さはさらに後押しされ、
「おっぱいを窓ガラスに押しつけるくらいまで近づいて」
更に無理難題を押しつける。
「は...はいっ...」
あまりの羞恥か、千鶴はすでにはぁはぁと息を荒くしていた。
まだ俺は何もしていないのに、黒髪の間からのぞくきれいなうなじまで真っ赤になっている。
「ふうぅ...」
窓ガラスのひんやりした感触に眉をひそめながら、千鶴はその胸の双球をむにゅりと押しつけた。
きっともしこの時、ガラス拭きの人間がいたら仰天して転げ落ちていただろう。
自分の雇い主である会長...それも美しい女性がこんな昼間から露出狂のように全裸で窓ガラスに胸を押しつけてるのだから。
「ひょっとしたら...午後から従業員たちの態度が変わったりしてね...外から千鶴さんの全裸を見ちゃってさ...」
俺はからかうように言う。
「いっ...言わないで...言わないでくださいぃ...」
突き出した尻が僅かに震えはじめる。
窓ガラスについた手が、きゅっと握りしめられる。
「自分で広げておねだりするんだ...以前何度か教えたでしょ?」
俺は8年前に教えこんだことを言った。
「はっ...はっ...はいぃ...」
千鶴はもう息も絶え絶えだった。
窓ガラスについた手をゆっくりと外すと...完全に身体が窓ガラスに突っ伏すような形になり、
端正な顔が窓ガラスに押しつけられ、むにゅりと歪む。
「んっ...ん...」
外した手をお尻の割れ目のあたりに当て、くいっ、と薄くマニキュアの塗られた細い指で尻肉をかきわける。
「もっとよく見えるように、力いっぱい押し広げて」
俺は容赦なく言う。
「んっ...んうぅ...」
羞恥に震えながらも、懸命にその指に力を入れる千鶴。
尻肉が完全に押し広げられ、その奥に秘められていたピンク色の蕾のような菊穴と...、
そして熟れ切ったように蜜をしたたらせ、ピンク色に濡れ光る蜜壷が俺に捧げられる。
俺の言葉を受けて、蜜壷から溢れた愛液が、つううっと太ももから垂れ落ちた。
俺は太ももを垂れおちていく愛液を最後まで目で追う。
こんこんと溢れる愛液は、同じルートを通って太ももを伝い、ストッキングに染み込んでいく。
「ははは...エッチだなあ千鶴さんは...どんどんエッチな液があふれてきてるよ」
「あふぅ...っ」
俺の言葉責めに反論しようとした千鶴だったが、それよりも先に快感が来てしまったらしく、
甘い吐息を吐きながら背筋をぞくぞく震わせていた。
「じゃあそのまま...いやらしい穴をおっ広げたまま...おねだりしてごらん」
窓ガラスが千鶴の吐息によってどんどん曇っていく。
「はっ...はっ...はひぃぃぃ...」
千鶴は俺の一言に、背筋まで赤くしながら震えだす。
羞恥がもう限界近くまで来ているらしく、つま先立ちになった脚がガタガタと震えだした。
俺に向けて差し出された白桃のような尻が...ふるふるとかわいらしく震えた。
お待たせいたしました!
「パシフィック・ブルー #2」の続きです。
実に3ヶ月ぶりの更新です。
ゲームの方を忘れてるんで、記憶がだいぶあやふやです。間違ってたらごめんなさい。