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歯車5 予感
コギト=エラムス/文


 金田はボンネットに大の字に縛りつけられている雪乃の前髪をつかみ、自分の方を向かせる。

 「どうだ? ”パトリックさん” の上で犯られるのは?」

 そして、顔を覗きこみながら聞く。

 

 「はあぁぁ...ひやぁぁ...」

 かすれた声を振り絞る雪乃。

 

 それは、言葉にはなっていなかったが、

 明らかに助けを求める視線だった。

 明らかに拒絶するうめき声だった。

 

 雪乃の薄桃色の真新しい性器に...血と精液がこびりつき、見る影もなく穢している。

 それになおもエドのペニスがゆっくり、ゆっくり、いたぶるように出入りを繰り返している。

 車のエンジンが唸るたびに、ボンネットに縛りつけられた雪乃の身体が上下し、刺し貫かれる。

 

 「パト...パト...リック...さん...だけは...はくぅぅ」

 真っ赤に泣きはらした瞳を金田に向けて、懇願する雪乃。

 だが膣内をえぐる感覚に、その言葉も途中で苦しそうな吐息に変えられてしまう。

 

 ほんの僅かな距離をエンジンをふかして前後に移動するパトリック。

 その車体にかかる負担を雪乃は心配していたのだ。

 自分のボロボロにされた身体よりも、愛車を助けてくれと懇願する。

 

 金田にもその真意は伝わった。

 獲物の女を車のボンネットに縛りつけるという行為は以前に何度か行ってきた。

 発案したのは金田だったのだが、むしろそれは今日という日、

 藤原雪乃という女に対して行うための予行練習にすぎなかったのだ。

 縛りつける手際、火野の絶妙なドライビング。

 それらは全て、他の女で行ってきた練習の賜物だといえる。

 そして...本番の今日。

 予想以上の雪乃に対するダメージを確認でき、自然と頬を緩ませる金田。

 今、雪乃は大事な愛車を陵辱の道具に使われ、相当な負担を受けているに違いない。

 ただ計算違いだったのは、水島が雪乃の声を枯らすほどに痛めつけてしまったため、

 ここでの絶叫がほとんど聞けなかったことである。

 「はひゃぁぁぁぁ...ふはぁぁぁんん...」

 現に雪乃は口をぱくぱくと動かし、悲鳴にも似たかすれ声をしぼり出している。

 

 雪乃の身体は小さく、膣内もそれほど広くはない。

 だが火野はいつもの感覚で運転をしている。

 エドの長いペニスは雪乃の膣ではあり余るほどで、半分ほど余った状態で奥まで届く。

 火野は奥まで届いているとは知らず、更に車を前進させるので、その間は子宮を亀頭の先でゴリゴリとこすられる状態が続くのだ。

 「んぐっ...くふううぅぅ...」

 女にとって生命を宿すべき中枢ともいえる個所を、長大な肉槍によって押し上げるように突かれる。

 その感覚なら逃れようと雪乃は背筋を反らすが、縛りつけられているため効果はほとんどない。

 

 「ん.....ううっ」

 エドは予想外の子宮挿入に、思わず腰を引いてしまいたくなるような快感に包まれる。

 雪乃の子宮を押し上げるたびに亀頭からコリコリとした感触が生まれ、それがたまらない刺激となる。

 

 ぐいっ、と押し上げるたびに背筋をのけぞらせ、いやいやをする雪乃。

 「あぐっ...ふううぅぅん...」

 そして...苦しそうな吐息を漏らす。

 

 その視線が...エドに向けられた。

 泣きはらした瞼、涙で濡れた睫毛...そして...おびえるようなその瞳。

 

 「!.....」

 エドは一瞬、我が目を疑った。

 苦しそうに息を吐いていた唇が...「お兄ちゃん」と動いたように見えたからだ。

 

 . . . . .

 

 金田から、次のターゲットだと言われ、藤原雪乃の写真を手渡された時から...ずっと、ひっかかっていたこと。

 いや...自分から目を反らしていただけかもしれない。

 

 

 「このいじきたない男め! お前は私を馬鹿にしているのか!」

 エドはベッドに寝そべったまま、台本を読んでいた。

 

 「おお、めっそうもありません! エドワード様!!」

 次のセリフが扉の方から聞こえてきた。

 

 「...よく覚えてるな」

 エドは起き上がり...扉の方を見る。

 

 そこには...セミロングの似合う可愛らしい少女が立っていた。

 

 「エヘヘ、だって、毎日毎日聞こえてくるんだもん、覚えちゃうよぉ」

 少女はベッドの上でぽん、と跳ねるようにして勢いをつけ、エドに抱きついた。

 

 「ははは...そうか、聞えてたか」

 エドは照れたように笑うと、すりよってきた少女の頭をよしよしと撫でた。

 

 少女は甘える子猫のようにエドの胸にゴロゴロと頬をすりよせる。

 「ねぇねぇ、一体何の練習? お兄ちゃん、演劇部じゃないよね?」

 

 「え...ああ、今度放送劇をやることになってね...その練習だよ」

 やさしく微笑みながら言うエド。

 

 「私めのような者がお話しできるだけでも痛み入ることであります!」

 少女はキリッとした口調で、次の台詞を読み上げた。

 

 そして、エドを上目づかいに見上げると、

 「あたしも練習手伝ってあげる!」

 ふにゃーっ、と人なつっこく笑った。

 

 

 エドには姉と妹がいた。

 そのなかでも年の離れた妹は彼にとってはまさに目に入れても痛くない存在で、寵愛ともいうべき想いを一心に与えていた。

 

 女にとって一番最初の恋愛対象は父親である、というが、彼女にとってはそれが兄で、幼い頃は、

 「大きくなったらお兄ちゃんのお嫁さんになる!」

 と言ってはばからなかった。

 

 その妹も中学生になり...ずっとずっと子供だと思っていたが、最近の発育ぶりにエドは戸惑っていた。

 妹は無防備にそのふくらみかけた胸などを押しつけてくるのだ。

 肩まで伸びたサラサラの髪の毛から香るリンスの香り...そして、自分だけに向けられる人なつっこい笑顔。

 妹は勉強もできるうえにそれを鼻にかけない明るい性格で、誰からも好かれている。

 おまけに...過小評価したとしても昨今のアイドル並にかわいい。

 できることならば...ずっとずっとこの笑顔を自分だけのものにしておきたかった。

 

 そんな折である...藤原雪乃の存在を知ったのは。

 大学のキャンパスで見た彼女の笑顔は...あの人なつっこい笑顔そのままだった。

 恐らく、雪乃の眼鏡を外し、ポニーテールをほどけば双子の姉妹のようになってしまうだろう。

 

 今まで気のない振りを装ってきたが...藤原雪乃という存在を汚せる今日というこの日を、

 自分は心の奥底で一番楽しみにしていたのかもしれない。

 

 . . . . .

 

 「...?」

 その変化に最初に気づいたのは、渡瀬だった。

 

 「...え?」

 他の者も...遅れてその変化に気づく。

 

 先ほどまで仁王立ちだったエドの腰が...少しづつ動きはじめたのだ。

 車の挙動にあわせて...より長く子宮挿入を感じるように。

 

 「ひぐっ! ぐううぅぅ...んうぅぅ...」

 より強く、そして長い時間子宮を突かれ、雪乃の声がさらに苦しげなものになる。

 

 「うぐっ...ううっ...くぅ...」

 そして更に周囲を驚かせたのは、普段は見下ろしたまま眉ひとつ動かさないエドの口から艶めく声が漏れたことである。

 

 両手両足を大の字に縛りつけられ、自由の効かない身体を健気に身悶えさせる雪乃に、エドは夢中になっていた。

 

 濡れ光る長い睫毛、大きく、くるくるよく動く瞳、薄い桜色の唇、

 そして風にふわりとなびく愛敬毛...。

 

 愛しい存在と、雪乃を重ねあわせ、その背徳感に背筋を震わせながら。

 

 「うくっ...」

 とうとうエドは前かがみになると、雪乃の身体にのしかかるようにして更に深く突き込もうとする。

 もう雪乃の膣内はエドのペニスで奥の奥まで満たされているのだが、更に貪るように。

 「んぐぅ! うううぅぅぅん!」

 責めたてるように腰を突き込まれ、逃げ場のない雪乃は背筋を弓なりに反らす。

 

 エドは浮いた雪乃の腰とボンネットの間に腕をいれ、力を入れれば折れそうな細い腰をぎゅっと抱きしめ、その形で固定する。

 

 「おいおい...エドの奴、どうしちまったんだ?」

 その時点で車の運転していた火野も気づき、エンジンを停止させる。

 

 「ひぐぅ!」

 抱きしめたまま雪乃の子宮をこつん! と突き上げるたびにえもいわれぬ快感と、そして背徳感が股間からたちのぼる。

 

 その快感を更に得ようと、エドの腰づかいは加速していく。

 腰づかいは小刻みだったが、的確に女の中枢を突き上げる。

 

 こつん! こつん! こつん!

 

 「ひぐっ! ぐぅん! んああん!」

 突き上げのたび、雪乃の身体がボンネットの上で飛び跳ねる。

 まるでボンネットが焼けた鉄板であるかのように上半身を切なげによじらせる。

 

 子宮を突き、そこからぐいっ、と腰を更に押し進めると、

 亀頭の先端の割れ目の部分が押し広げられるような感覚がある。

 

 「うあっ...くうぅぅあぁぁ...」

 定まらない視点で、瞳を宙に泳がせる雪乃。

 

 力いっぱい腰を抱きしめるエドには、その雪乃の吐息、僅かな震えまでもが感じとれた。

 

 そして...亀頭の先端が押し広げられ...発射口が大きく露出した瞬間、

 「くっ...うううっ...うあっ!」

 一気に絶頂に達するエド。

 

 どぴゅん!

 

 放水のような勢いで、露出した発射口から精液を撒き散らす。

 勢いあまった精液は子宮内の奥に当たり、べちょりとしぶきを飛ばしながら付着する。

 「うっ...く...う!」

 

 どぴゅん! どぴゅん! どぴゅん!

 

 なおも勢いは衰えず放出は続く。

 「どぴゅん!」というペニスの脈動の直後、子宮内に精液が付着、

 それを感じた雪乃の眉がぴくっ、と反応する。

 射精するたび、雪乃が反応し、子宮内を満たしていくのがわかる。

 狙いすましたように、発射された精液は全て子宮内に注ぎこまれていく。

 

 「ひゃ...あ...あ...」

 自分の胎内が...見知らぬ男の子種によって...満たされていくのがわかる。

 暖かい...どろりとした感触が...下腹部を包み込む。

 その嫌悪感から逃れるべく、雪乃は残った力を振り絞って暴れようとするが...

 エドからしっかり腰を固定させられているため、上半身をよじらせるだけで終わってしまう。

 

 いやがる雌を押さえつけ...雄の力をもって受精させる感覚。

 女を征服する快感に...皮肉な形でエドは目覚めようとしていた。

 

 . . . . .

 

 エドはあの後、たて続けに3度も雪乃を犯した。

 水島はともかく、エドの静かながらも的確に女の中枢を汚す腰づかい、

 そして雪乃の悶え苦しむ様を、男たちは生唾を飲み込んで見守っていた。

 

 「おい、水島といいエドといい、コイツはそんなに具合のいいオマンコしてんのか?」

 車から降りた火野は開口一番そう言った。

 

 最初は雪乃のことを色気のない子供だと思っていたほかの男たちも、

 幾度となく男の精を注がれ、全身を汗びっしょりにして喘ぐ姿に魅了されつつあった。

 

 「へへへ、泣いてる女ってのはやっぱりそそるねぇ!」

 雪乃の顔を覗き込みながら言う火野。

 

 2度の汚辱に...顔を伏せたまま嗚咽を漏らし続ける雪乃。

 もう...涙は枯れて出てこなかった。

 

 「濃いのをたっぷり注ぎこんでもらったようだな.....妊娠したかもな」

 雪乃の前髪をくしゃくしゃと撫でながら、言葉でも容赦なく貶める金田。

 

 雪乃は身体、精神ともにもうボロボロだった。

 無理もない、初めてで2人の男の獣欲の相手をさせられ、それが強姦とあっては、

 華奢な身体の雪乃には過酷すぎる仕打ちだ。

 

 「さて、次は...」

 だが、金田はまだ許すつもりはなかった。

 顔をあげ、次なる陵辱者の顔を見る。

 

 名前を呼ばれるまでもなく、その男は腰かけていたボンネットから飛び降りる。

 その男は、ぐったりとなった雪乃を見下ろしていた。

 

 水島は今日はじめて強姦をしたのだから...夢中になったのは理解できる。

 しかし...いつも仁王立ちのまま動かなかったエドを、正体ないまでに夢中にさせたこの藤原雪乃という獲物...。

 

 「(興味ある被験者だ...)」

 渡瀬は内ポケットから薬瓶のようなものを取りだした。

 

 「これを使ってみるか」

 薬瓶を手の中で弄びながら...今なおボンネットに縛りつけられている雪乃の前に立った。

 

 

 


解説

 「歯車4」の続きです。

 

 O-EDO様、もしこれを読んでいたならばエドの本名と妹の名前を教えてください(掲示板にお願いいたします)。

 特に返答がなければこちらで勝手につけさせていただきますが...。

 


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