「(...もっと...気持ちよくなって...直くん...)」
もともと献身的な雪乃は、恥ずかしさよりも直樹を喜ばせてあげたい気持ちのほうが勝るようになってきた。
ぎこちなく...遠慮がちだった舌づかいが...控えめに、ほんの少しだけ...積極的になった。
「(えっと...次は...裏の縫い目みたいなところを...)」
本の内容を思い出しながら、ペニスの裏スジの部分をつーっと下から上へと舐めあげる。
「っっくぅぅ...!」
裏スジは男性器の中でも弱点のひとつだ。
そこを雪乃の小さな舌の腹...味蕾のざらざらした部分で刺激されると...自然と腰が浮いてくるほど気持ちがいい。
男にとってそこを責められるのがどれほどの快感かを知らない雪乃は、舌を何度も往復させ断続的に刺激を送りつづける。
股間で大きなリボンが上下するたび...脊椎が痺れるほどの快感があわせて上下に移動する。
「くうぅ...」
もういつ爆発してもおかしくない直樹だったが、歯を食いしばってそれをこらえる。
フェラチオの言葉の意味すら知らない雪乃の舌使いは稚拙そのものだったが...今まで直樹が受けたどんな口唇奉仕よりも気持ちがよかった。
雪乃の気持ちよくしてあげたいという一生懸命な気持ちが、直樹にも伝わっているのだろうか。
舌先で縫い目を刺激されるたび、青筋をたてたペニスも嬉しそうにびくびくと震える。
鈴口からはしとどに先走り液をしたたらせ、サオの部分を伝って垂れおちていく。
「ん...」
その垂れてきた先走り液も、雪乃は丁寧に舐め取る。
それは顔をしかめたくなるような苦い液だったが...直樹が出したものを雪乃がほおっておけるわけがない。
心のこもった裏スジへの刺激によって、直樹のペニスの前面が雪乃の唾液と先走り液によってテラテラと濡れ光るようになってきた。
ぴちゃ... ぴちゃ... ぴちょ...
そのうえ雪乃が舌を動かすたび、子猫がミルクを舐めるような音が股間から聞こえるようになってきた。
あどけない顔の雪乃が男のペニスをぴちゃぴちゃと舐める音...あまりにも、官能的なBGM。
「う...!」
新たな刺激に、思わず飛びはねそうになる直樹。雪乃を心配させないようにと声だけは必死に堪える。
舐めあげられるたびに...ぴちゃぴちゃという音が、敏感になったペニスを通して頭の中に響きわたる。
目を閉じても、耳を塞いでも、聞こえてくる。嫌が応でも雪乃に舐められていることを認識させられ、モヤモヤした射精感が次第に大きくなってくる。
「(えっと...次はたしか...先のところを...ここかな?)」
雪乃の舌は裏スジから、先走り汁あふれる尿道へと移った。
先端の割れ目に舌をこじ入れるようにしたり、尿道からこんこんとあふれる透明の液をすくい取るようにぴちゃぴちゃと舐める。
小さな舌によってどす黒い亀頭がちょんちょんと突つかれる。
「はうぅぅぅ...」
新たな刺激に、今まで聞いたこともないような情けない吐息を漏らす直樹。
雪乃は上目づかいに直樹を見上げ、心配そうな視線を送るが、直樹は「大丈夫」とアイコンタクトする。
ずっといっしょに暮らしてきて見たこともないような恍惚の表情を浮かべる直樹に少し不安をおぼえる雪乃だったが、
それも男性の生理だと言いきかせ、更なる愛撫を送り込む。
「(たしか...アイスキャンデーみたいになめると...いいんだよね)」
本の内容を思い出しながら、小さな手を極太シャフトの根元に沿える。
そして...まるで子供がアイスキャンデーを舐めるかのように舌をペロペロとやりだした。
ぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃ...
自分の股間にひざまづき、その小さな手を添えて...本当にアイスキャンデーを舐めるかのように
小さな舌でペロペロペロと亀頭を舐めしゃぶっているのだ。しかも、上目づかいにこちらを見ながら。
「あうううううぅぅ!」
これにはたまらず直樹も正体を失い、まるでオオカミのように咆哮した。
びくっ! と肩をすくめる雪乃。舌の動きが止まる。
「ううううぅぅぅ...」
なおも直樹はうめきながら、股間を何度も指さして続きをやってくれとジェスチャーする。
「な...直くん、ほ...本当に大丈夫なの?」
心配そうな雪乃の問いかけにも、もう声も出ない直樹はブンブンと首を縦に振って必死に股間を指さすばかり。
「つ...続き...するね...痛かったら言ってね」
直樹の無言の要求に圧倒され、ためらいながらも再び舌を亀頭に這わせる雪乃。「いいのかな...」といった感じで見つめながら。
再び顔を伏せ、口唇奉仕へと戻る。
「(じゃ...じゃあ次は...ここかな)」
ちゅく...
カリ首の段差に舌をあてがい、エラの張ったカリ首のカサになった部分を、チロチロと舐めはじめる。
そしてそのまま少し余った皮の部分の間に舌をこじ入れ、その中にも丁寧に刺激を送り込む。
皮の間には少し恥垢が残っていたが、雪乃は嫌な顔ひとつせずそれらを舐めとっていった。
いや、むしろ舌の腹のザラザラした部分をヤスリのように使って、こびりついた恥垢をすべてこそぎ取っていった。
まるで...きれいに掃除をするように。
亀頭の先をなめくじのような感触が這いまわり、もう射精したそうにビクン、ビクンと脈動する。
時折、ザラザラした感触が押し当てられ、ぞりっ、ぞりっ、と舌の腹で撫でられる。
「うう...っく!」
その感覚をシーツを力いっぱい握り締め、こらえる直樹。
男はペニスを刺激されて気持ちよくなってくると、言葉少なになるというが、今の直樹はまさにそれだった。
時折気持ちよさそうなうめき声をあげ、肩を震わせ、雪乃の愛撫に黙って身を任せている。
すっかり恥垢掃除も終えた雪乃はいったん舌を離す。
そして...少し顔を引いて、眼前にある黒光りするものの全景を再確認する。
「(次はたしかお口の中に咥えるんだけど...こ...こんなの入らないよぅ...)」
太巻寿司のような黒い極太ペニス...。
ちらり、と直樹の方を見ると、早く続きをしてほしそうな表情で見つめている。
これまた普段の直樹からは見ることのできない特殊な表情だった。
「(直くん.....)」
そんな表情にも雪乃はすぐに理解を示す。
ギン、ギン、と天を突いてそそり立つそれをしばらく見つめた後...
「(...よしっ)」
雪乃は覚悟を決め、あ〜ん、と大きく口をあけ...
「んっ...んぷっ」
かぷっ、と咥えこんだ。
「おふっ!」
その瞬間、腰をぴょこんと浮かせる直樹。
「ん...んん〜っ」
咥えてはみたものの...想像以上の大きさに眉をひそめる雪乃。
が...それを健気にこらえ、更に奥へと咥えこんでいく。
雪乃の小さな口がこれでもかというほど広がり、醜悪な肉棒が柔らかそうな唇に飲み込まれていく。
品行方正な雪乃は、こんなに大口をあけたのは生まれてはじめてである。
こんなに大きく広がった自分の口を鏡で見たら...きっと恥かしさに顔を真っ赤にするに違いない。
それは直樹にとっても同様らしく、小柄な雪乃がちょこんとひざまづき、
はしたなく大口をあけて自分の大事なところを咥えているというシュチュエーションに不思議な感覚を覚えていた。
実の姉である、という事実、
小柄で華奢で、中学生のような女の子にこんなことをさせているような錯覚、
とてもこんな行為をするようには思えないあどけない顔で...という背徳感。
様々な感情が渾然一体となるが、それらは全て劣情へと繋がり、剛直を更に剛直へとビンビンに奮いたたせ、
皮肉にも雪乃が咥えこもうとしているのを困難にしていた。
「(前歯が当らないように...気をつけて..)」
こんな状況であるにも関わらず、本で覚えたことをちゃんと実践する雪乃。
が、こんなに小さな口では限界があり、時折前歯がこつこつ当たる。
が...男にとってはかえってそれがよかったりする。
「ん...! う...!」
肉棒に軽く歯が立てられるたびに、反応する直樹。
くぷくぷと音をたてて...太いモノがゆっくりと口内へと入っていく。
桜色の唇と、どす黒いペニスの官能的なコントラスト。
「(あ...)」
口に含んでしばらくして...雪乃は気付いた。
「.......この子も...気持ちよさそうにしてる...」
今までは初めて触れる男性器の迫力にドキドキしっぱなしだったが...ここにきてようやく雪乃はペニスの気持ちを理解した。
「”せいえき”いっぱい出したいって言ってる...」
雪乃のものと会話する能力が発揮されたのだ。
そして遂に、雪乃の舌はマニュアル通りではなく...ペニスの気持ちを感じとり、一番気持ちよいと思われる箇所に移動した。
ちゅぷ...ちゅぷ...
顔をゆっくりと上下に動かし...咥え込んだものに舌を絡める。唇をすぼめ、サオの部分をしごきあげるようにする。
雪乃の頭が上下し股間に沈んでいくたびに、大きなリボンで結われたポニーテールがぱたぱたと揺れる。
「うっ! うっ! う...!」
往復するたびに...抗いようのない射精感が下腹部から突き上げるようにこみ上げてくる。
「んっ...んっ...んっ...」
ペニスの気持ちを理解した、心のこもった雪乃の口内愛撫に、幾多の女をよがり泣かせてきた百戦練磨の太マラも童貞同然。
雪乃の頭が数回往復するだけで、あっという間に直樹の限界がやってきた。
「う...ぐっ...雪乃っ!!」
我を忘れた直樹は雪乃のポニーテールをぐっとわし掴みにし、引っ張って雪乃の顔を引き離す。
「んんっ!?」
いきなり後ろに引っ張られ、びっくりする雪乃。
雪乃の唇から亀頭のエラのあたりが覗くくらいまで引きぬいたかと思うと、
今度はポニーテールを持ったまま雪乃の後頭部を押す。
「んんんっ!?」
先ほどとは逆に一気に喉の奥まで咥えこまされ、目を白黒させる雪乃。
亀頭の先が、喉の最深部にこつんと当ったかと思うと、
「ぐうぅ! 出るぞっ! 出るぞっ! 出るっ! 出るぅ!」
直樹は後頭部を押すだけでは足らず、腰を浮かせて亀頭の先を喉元にごりごりとこすりつけるようにしながら、一気に爆発させた。
どぴゅうん! どぴゅうん! どぴゅうん!
まさに爆発するような勢いで、突きつけられた亀頭の先から精液を発射する。
初めて目の当たりにする男の射精。
もう雪乃の思考は真っ白だったが、大好きな直樹の出してくれた ”せいえき”。
苦味のある濁液を喉にぶっかけられ、思わずむせてしまいそうになるのを必死になってこらえ、吐き出されたものを一生懸命に飲み込んでいく。
どぴゅ! どぴゅん! ずぴゅ!
「んっ...んっ...んんんっ」
眉間にシワを寄せ、苦しそうにうめくたびに雪乃の細い喉がこくこくと上下する。
直樹の手によって後ろ頭を押えられているので顔を離すことはできないが、できても雪乃はそれをしなかっただろう。
結局...射精の勢いがなくなるまで、直樹のペニスはずっと喉元深くに突きつけられたままだった。
「(あっ...そうだ...吸わなきゃ...)」
本で見た、”射精後のケア”を思い出す雪乃。
その本には、”せいえき”を出し終えた後は、口で尿道内に残った精液も吸い出してあげると男の子はとても喜ぶと書かかれていた。
「(こ...こう...かな?)」
もちろん正しい吸い出し方など知らない雪乃は...思いつくままに吸引を開始する。
ちゅうぅぅぅ...
息を吸い込み、ちゅうちゅうと音をたててペニスを吸い上げる雪乃。
「おお...ううぅ...」
残った精液が吸い上げられ、尿道内を少しづつ移動していく感覚に...一緒に吸い込まれるように腰を浮かせる直樹。
赤子がしゃぶりつくような、ちゅうちゅうとかわいらしい吸引音がするたびに吸い出された精液が尿道からとろとろとあふれ出す。
吸われるたびに...サオに走る血管が、ひくっ、ひくっ、と震える。
見ると...こちらの様子を伺いながら、小さな口いっぱいに咥えたペニスに吸いつく雪乃の顔があった。
アゴが外れそうなくらいに大きく口を開いたそのかわいらしい唇には...どす黒い醜悪なペニスが突き刺さっている。
射精の際に苦しかったのか...瞳の端にうっすらと涙の粒を溜めている。
その健気な姉の姿に...直樹の獣欲は再び加熱した。
「んっっ!?」
口内で再び肉の棒が張りを取り戻していくのを感じ、目を見開いて驚く雪乃。
どうしていいかわからず、困ったような顔で直樹をじっと見つめる。
「も...もう一回...してくれよ...雪乃...」
照れたように言う直樹。
今までは頼みもしなくても女の方からしゃぶりついてきた。こんな風に頼むのは初めてだったのだ。
少し恥かしそうにする直樹がかわいくて...雪乃はくすっと笑うと、咥えたままこくりと頷いた。
. . . . .
「しかし...コイツは一体何がしたかったんだ...?」
ベッドの上でのびている雪乃の額に、氷嚢[ひょうのう]を乗せる直樹。
「ううん...直くん...直くん...」
時折うわごとのように直樹を呼ぶ。
部屋に入ってきて、「私がスッキリさせてあげる」と言った直後、雪乃は卒倒したのだ。
やたらと幸せそうな顔をしてのびている雪乃の顔を見て...直樹はいぶかしんだ。
直樹にはわかるまい...今、雪乃の頭の中では直樹は射精の精液を口内にぶちまけ、そして抜かずの2発目を開始していることを。
「まったく...」
直樹は言いながら顔を伏せ、寝ている雪乃に唇を重ねた。
ちゅっ...
「...わけわかんねぇヤツだな...」
顔を上げてやれやれといった感じで言うが、その顔は満更でもなさそうだった。
「さてと...勉強の続きをするか...」
立ちあがり、机に向かう直樹。
雪乃がまさか自分の自慰の手伝いに来たなどとは想像もしなかったが...直樹の顔はスッキリしていた。
「チョコレートみたい 第十話」の続きです。
すいません夢オチです.....当初の予定通り。..........夢オチ多いなこのシリーズ。
いきなり部屋にやってきて、ジッパーを下ろしだした雪乃ちゃんを直樹がたしなめなかったのはこういう理由だったんですね。
次回は私が以前からずっと書いてみたかったネタ...Hは少なそう。