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スノードロップ(上)
コギト=エラムス/文


 「なあに、両ちゃん?」

 台所からお茶を運んできた麗子が顔を出す。

 

 「スマンがまたしてくれ」

 机に座ったまま麗子を呼んだ両津がイスを回転させて麗子の方を向く。

 

 振り向いた両津のチャックは全開になっており、しかもシマ柄のトランクスから元気になった相棒を何の衒いもなく露出させている。

 

 「もぅ、またなの? さっきしてあげたばっかりじゃない」

 麗子はやれやれといった様子で言いながら、運んできたお茶を両津の机の上に置く。

 

 「しょうがないだろ...ずずっ...給料日前でエロ本買う金がなくて溜まってんだよ」

 置かれたお茶をすすりながら両津は言う。

 いつもの両津の好みを理解した、渋くて熱めのお茶だ。

 

 ここは交番...いや、派出所の中である。

 麗子はちらりと外の様子を伺い、道行く人たちがこちらに気付いていないか確認する。

 

 問題ないと判断したのか、

 「まったく...もうすぐ部長さんも来るのよ...」

 麗子は両津の前でしゃがみ、ひざをつく。

 

 髪の毛を指ですいて耳にかけ、

 むき出しになった黒い淫棒を、淡紅色のルージュがぬられた唇でゆっくりと咥えこんだ。

 くぷ、くぷ、くぷぷぷ...っ

 麗子のセクシーな唇に、太く固いものが飲み込まれていく様はたまらなく官能的に見える。

 

 それだけではない、しゃがんだことにより制服の切れ込んだエリからは、服の上からでもわかるほどの爆乳の一部...乳谷が見下ろせるし、

 ひざまずいたことによりタイトで短いスカートからはピチピチのナマ脚が見れ、

 二重、三重にもわたって見るものを楽しませてくれる。

 

 両津はまさにベストポジションで美人婦警のリップサービスを受けているのだ。

 

 乳谷、太もも、どちらも魅惑的だったが、これほどの美女に咥えてもらっているという事実が分身を更に奮い立たせてくれる。

 しかも、自分たちにとっては仕事場である派出所のなかで。

 

 「う...!」

 麗子の濡れた唇に吸い込まれていく分身を見つつ、繋がった太い眉をしかめる両津。

 

 「んっ...んん...」

 麗子は直したばかりの口紅が崩れないように咥えこもうとしているが、口いっぱいに広がる野太いモノの前では無駄なようで、

 すぐに両津の赤黒いシャフトに口紅の跡を残していく。

 

 垂れ落ちてくる長い金髪を何度も耳にかけながら、股間に顔をしずめていく。

 「ん...ん...っ」

 そして、そのくぐもった声が少し苦しそうなニュアンスを含んでくるころ、男根の根幹近くまで口に含んだ形となる。

 もじゃもじゃに生えた両津の陰毛が、鼻先をくすぐる。

 

 野性味あふれる両津の身体において、ここは特に粗暴さを感じさせる臭気を放っているのだが、

 麗子は特に嫌がる様子もなく、陰毛に鼻筋を押しつけるようにして深く咥えこむ。

 いや...むしろかぐわしい香水でも嗅ぐように...臭気を吸い込んでいるような所さえ感じさせる。

 

 くぷ...くぷ...くぷぷぷっ...

 

 唇だけでなく、舌のざらざらした部分で裏スジをやさしく撫でるのも忘れない。

 「うっ...そう、そこを...もっと」

 裏スジが弱点なのか、そこを舐めあげると両津はハスキーな声を裏返させて喘ぐ。

 

 くぷっ...

 

 モデルのように高い麗子の鼻が、まるごと陰毛ジャングルに覆われて見えなくなる。

 玉袋に、下唇の付け根がぴったりとくっつく。

 

 サオを完全に口に含むと、ちょうど喉の奥を突かれる形となる。

 「ん...んふっ...」

 少しむせたかのようにうめく麗子。

 

 長い睫毛をたたえる瞼を閉じ、咥えこんだままの猛々しいモノがびくんびくんと鼓動をうつ様を確認する。

 熱くて...太くて...固い...凄まじいまでの男としての自己主張をするその肉の棒。

 しばらくその野趣あふれる男の象徴を、口全体で堪能する麗子。

 

 が、その堪能の時間は途中で遮られた。

 「ん!...」

 我慢できなくなった両津が小刻みに腰を揺らして喉の奥を突いてきたのだ。

 

 苦しいのを我慢しながら瞼を開き、視線だけあげて上目づかいに両津を見る。

 麗子ほどの美女から咥えてもらって、しかもその最中に見つめられては...どんな男でもイチコロである。

 「麗子、はやく、はやくしてくれ」

 両足をだんだんと鳴らして急かす両津。

 

 両津を見つめる大きなブルーの瞳がくるくると動いたかと思うと。

 「んっ...」

 こくりと頷いた。

 

 そして、まるで股間に埋めたようになっていた麗子の顔が離れていく。

 ぬぷ...ぬぷ...ぬぷぷ...

 口いっぱいに広がったものを抜きさるようにして、ゆっくりと唇を引く。

 すっかり唾液まみれになった肉柱が、ピンクの唇から少しづつ姿を現してくる。

 ぬぷ...ぬぷ...ぬぷっ...

 そして...亀頭を口内に残し、サオの部分が完全に露出したあたりで、

 くぷぷぷ...っ

 唇をすぼめてまた一気に奥まで咥えこむ。

 

 「おおおおおおお...」

 待ちにまった口唇奉仕の再開に、歓声にも似た声をあげる両津。

 

 ぬぷっ...くぷっ...ぬぷっ...くぷっ

 

 遂にはじまった連続運動。

 麗子は激しく頭を振って、いきり立った肉棒を鎮めるように唇で包み込み、舌で撫でる。

 

 車や人が激しく往来する道の前にある派出所の中に、じゅぷじゅぷと唾液の絡みつくいやらしい音が響きわたる。

 派出所の扉は開いており、人通りもあるのだが、さすがにこの中でフェラチオ奉仕にふける婦警がいるとは想像もしない。

 となるともちろん、普通の派出所だと思って入ってくる民間人もいる。

 

 「あのー、すいません、道を.....」

 道を尋ねに入った人の良さそうな青年は、

 「..........ぎょっ!?」

 両津の股間にひざまずいてイチモツを舐めしゃぶる麗子に気付くと仰天したような声をあげる。

 

 極楽浄土にいるような両津の表情が一変、

 「なんだ貴様は、いきなり入ってきやがって...」

 あからさまに不機嫌そうになる。

 でもやっぱり気持ちいいのか、声がところどころ裏返っている。

 

 すでに腰のホルスターからニューナンブを抜き、罪もない市民に銃口を向けている。

 

 「ちょ、ちょっと両ちゃん.....」

 口に含んでいたイチモツをぷはっ、と離し、止めようとする麗子だったが、

 「お前は黙って咥えてろ」

 両津は片手で麗子の後頭部を押えて離したモノを再び口に咥えさせる。

 「んぷぷっ!?」

 腰に下げている拳銃は小口径だが、股間に下げている拳銃はマグナム並の大口径。

 口いっぱいに押し込まれる極太ペニスに黙らされてしまう麗子。

 

 あまりにも乱暴ななされようだったが、麗子は「もぅ...しょうがないわねぇ」といった表情でまた口に押しこまれたマグナムを迎え入れる。

 

 「で、どこへ行きたいんだ?」

 ぶっきらぼうに聞く両津。

 

 じゅぷ...じゅぷ...じゅぷ...

 

 その職務を遂行する警察官の股間には...ナイスバディの婦人警官がむしゃぶりついている。

 

 「あ、あの...亀有公会堂は...どう...行けばいいんでしょうか...?」

 つい両津の股間に視線がいってしまいそなのを振り払いつつ聞く青年。

 

 「亀有公会堂? ああ、この通りを左に行ってひとつめの交差点を渡ってまっすぐだ」

 まだ手にもっているニューナンブでその方向を指し示す両津。

 

 「あ、ありがとうございます...」

 おかしな態度をとると射殺されると思ったのか、妙に馬鹿丁寧に頭を下げ、青年はその場を後にした。

 

 それも無理はないだろう...まっ昼間の派出所で、婦人警官にフェラチオをさせている警察官など、

 市民からすればただの悪徳警官、地獄のマッドコップにしか見えない。

 

 確かに、拳銃を持って女にフェラチオをさせるというのは、男のピカレスクロマンを刺激する行為である。

 

 「へへっ、なんだかマフィアのボスにでもなったみてえだな」

 両津もそれは感じていたらしく、ニューナンブを手にしたまま椅子にふんぞりかえる。

 

 だが、そのマフィアのボス気分は一瞬だった。

 「おふっ!?」

 劇的な官能に情けない声をあげてまた前かがみになる両津。

 

 麗子がペニスを口から抜いて、カリ首のカサの下あたりをベロベロと舐めまわしたからだ。

 ぺちゃぺちゃ...ぺちゃぺちゃ...

 まるでアイスキャンデーでも舐めまわすかのようにカリ首の段差のあたりを刺激した後、またぱくんと咥える。

 「んっ...んっ...んっ...」

 じゅぷ...じゅぷ...じゅぷ...

 そして再び唇をすぼめてサオの部分を刺激する。

 

 すると、ちょうど煙草の吸い口に口紅の跡が残るような感じで、

 口をすぼめて刺激を送った箇所に淡紅が、唇のしわのひとつひとつまでもわかるほどにくっきりと付く。

 

 ぺちゃぺちゃ...ぺちゃぺちゃ...

 また抜いて、今度は尿道の入り口をチロチロと舌先で撫でまわす。

 

 「ん...ん...んんっ...」

 じゅぷ...じゅぷ...じゅぷ...

 そしてまた、顔を激しく動かしての熱心な唇でのしごきあげ。

 

 「おおっ...何度しゃぶられても...麗子のフェラテクは一級だぜ...」

 卓越した口唇奉仕に、うっとりした恍惚の表情で溜息を漏らす両津。

 

 麗子の後頭部を押えつけていた手はいつのまにか麗子の頭に上に移動し、さらさらの金髪の感触を楽しむかのように撫でていた。

 

 小一時間後、両津のモノはすでに麗子のルージュによってキスマーク跡だらけになっていた。

 なんともそれは、男冥利につきる光景である。

 

 「よ、よしっ、もういいぞ、麗子」

 まだ射精していないのに途中で止められ、咥えこんだまま「えっ?」といった顔で両津を見上げる麗子。

 

 「もうガマンできん、ハメさせてくれ」

 青筋が立つほど怒張したものをゆっくりと口内から抜く麗子を見下ろしながら、両津は言った。

 

 「えっ? ダメよ、もうすぐ部長さん来ちゃうし...」

 派出所の壁かけ時計を見て困ったように言う麗子。

 

 「たのむ! このとーり! お前とヤリたい!」

 両手をあわせて角刈り頭を下げる両津。

 両津がこのお願いの仕方をするのは、金を借りる時と麗子とSEXする時だけだ。

 

 あまりにストレートで、あまりに正直すぎる両津の懇願。

 

 「もぅ...両ちゃんたら...」

 ビンビンにそそり立った男根ごしに見える麗子の顔が...ほんのわずかに桜色に染まった。

 

 

 


解説

 筆名、山止たつひこの時代から愛読していた「こちら葛飾区亀有公園前派出所」ネタです。

 思いつきで書いただけなんで(いつもそうですが)なんともはや。

 

 今回特に思いつき度が激しく、ファミリーレストランでパームコンピュータを使って即興で書き上げたので

 いつも以上にボロボロかもしれませんが、御容赦ください。

 

 実は後編もいっしょに書いたんで、載せます。

 


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