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歯車10 囚俘
コギト=エラムス/文


 みーっ

 

 調教の邪魔をしないようにと、部屋の隅の鳥カゴの中に閉じ込められた子猫が寂しそうに鳴く。

 

 「ご...ごめんね...すぐ終わるから待っててね...」

 母親を見つめるような子猫の視線に、雪乃は声を詰まらせながら答える。

 

 雪乃はベッドの上で開脚していた。

 スカートは完全にたくしあげられ、小さめのショーツはひざのあたりに頼りなくひっかかっている。

 

 その開脚は本意ではない。

 細い足首にはそれぞれロープが巻きつけられており、雪乃の意思では脚を閉じることができないのだ。

 いくら無駄だとわかっていても、時折脚を閉じようとして力を入れている。

 「うっ...くぅぅ...」

 慣れない羞恥にうめく雪乃。

 

 その羞恥をさらに煽っているのが、股間の間に立てかけられた鏡である。

 

 両足はあられもなく開き、

 スカートはたくしあげられ、

 ショーツはずり下ろされ、

 

 となると、その鏡に映るものはひとつしかない。

 よく磨かれた鏡は、男の指で押し広げられた花びらと核心を惜しげもなく映しだしていた。

 

 「...腫れもだいぶひいたみたいだな」

 白日のもとに晒された少女の秘所。それを揶揄する男。

 開脚した雪乃の背後に回り、胸板に雪乃をよりかからせている。

 

 以前までは腫脹したようになった雪乃の女性自身ではあったが、

 連日の「治療」と称した辱めにより本来の色を取り戻しつつあった。

 

 言葉の端に雪乃を気遣うそぶりを見せた男だったが、

 「...本当にツルツルだな...そのおかげで丸見えだぜ」

 それはすぐに揶揄にかわった。

 

 「ほら、よく見えるだろ...ちゃんと見とけよ」

 顔をそむける雪乃のあごをつかみ、大写しになった鏡のほうへと向ける。

 

 「んうぅ...」

 力では男にはかなわない。抵抗したもののあっさり鏡のほうを向かされた雪乃は、

 最後の抵抗として瞼を固く閉じる。

 

 「ふふっ、本当に中学生みてえだな」

 のぼせたように赤面した雪乃を見ながら、男は何度も思ったことを口にする。

 

 確かに、この未発達な身体に童顔、そして処女のようなウブな反応は男を知らぬ少女にしか見えない。

 

 キュッと閉じた瞼の端には、粒になった涙の雫がたまっていた。

 

 腕の中に包み込まれるようにしておさまる雪乃の小柄な身体。

 そこでこんな反応をされたのだから男としてはたまらない。

 

 ゾクゾクするような快感が、男の背筋を駆け抜ける。

 

 「...ここでの生活もすっかり慣れてきたみたいだな」

 さらに調子に乗って、薄いピンクの小陰唇を指で押し開きつつ、

 開いた女の園を、あいた手の指先でいじくり回す。

 

 「はふっ! ふぁ...あ...や、やあぁ...」

 男の指に力がこもり、ピンクの柔肉がぐにぐにといじられるたびに雪乃の身体が若鮎のように跳ねる。

 

 ロープがピンと張り、脚を閉じようとして必死になっているのがわかる。

 両手は後ろ手に拘束されているので、よじらせることしかできない。

 

 いまの雪乃は、女の子のもっとも大事な箇所をいいようにいじくり回されても、されるがままになるしかないのだ。

 

 色白の肌に負けないくらい薄いピンクの花びらは、節くれだった太い指に踏み荒らされ、いまにも摘みとられそうなほど儚く見えた。

 

 雪乃は全力で抵抗しているつもりなのだが、男にとっては何の障害でもなく、無遠慮な触診は続く。

 

 「ちっこいアナだな...」

 あの峠での一夜を思い出してしまう。

 「よくこんなところに突っ込めたもんだな」

 感心したようにつぶやき、穴のまわりをなぞるように指先でくるっとひと撫でする。

 

 「あくぅ!」

 クチュッ、と水っぽい音がして、少女の身体がビクン! と跳ねた。

 ギシッ、とベットが軋む。

 

 はしたない声を出したのが信じられないような顔をしたあと、

 雪乃はまるですがりつくように男の胸板に顔を埋めた。

 自分の意志とは裏腹に、反応をしてしまったことを隠すように。

 

 雪乃の股間からたちのぼった僅かな水音を、男は聞き逃さなかった。

 「くくっ...」

 口元を歪めたあと、さらに熱心な指づかいを施す。

 

 ちゅくっ...くちゅっ...

 「はふっ...はぁぁぁ...」

 雪乃の吐息に、熱っぽいものが混じりはじめる。

 

 男の指は雪乃の秘所をまさぐり、的確に弱点を責め嬲っていた。

 

 女として、奴隷として、蹂躙される喜びを開花させるように...。

 

 . . . . .

 

 2週間前。

 

 この部屋での初めての食事を無理をしてたいらげ、哺乳瓶にはいったネコ用のミルクを貰った雪乃。

 子猫をまるで人間の赤ん坊を抱くようにやさしく胸に抱き、早速そのミルクを与えていた。

 

 チュッ...チュッ...チュッ...

 

 夢中になって吸い口をくわえる子猫。

 まるで我が子を見るようなやさしげな瞳で子猫を見る雪乃。

 

 「そのままで聞け」

 そんな微笑ましい光景に、金田は素っ気ない言葉で割り込む。

 「...しばらくの間、お前はここで暮らすんだ」

 

 「...えっ?」

 驚いた様子で顔を上げる雪乃。

 その瞳は、まだわずかに充血していた。

 

  ・許可が出るまでは、この部屋から一歩も出てはならない

  ・当面の間、用意された食事をとること。その引き換えとして、ネコのミルクを与える

  ・明日から「調教」を受けること

 

 金田の語った内容はこうだ。

 雪乃はその内容のすべてが理解できなかった。

 

 なぜ、あんなひどい目にあわされたのか。

 なぜ、監禁同然の扱いを受けなくてはいけないのか。

 「調教」...とはいったいなんのことなのか。

 

 が、いくら雪乃が質問しても、納得のいく答えは得られなかった。

 「お前はもう、俺たちの奴隷だ...これからみっちり仕込んでやるからな」

 などと、雪乃の人権を完全に無視した答えしか返ってこなかったからだ。

 

 人が人を支配する。

 人が人を服従させる。

 人が人を、飼う...。

 

 心やさしい雪乃にとっては、学校の歴史の時間にしか出てこなかったような概念。

 

 そんな言葉をあたりまえのように紡ぎ出す金田が理解できない。

 「ど...どうして...」

 すがるような気持ちで、金田を見つめる雪乃。

 もう、あのぶっきらぼうだがやさしかった面影はそこにはなかった。

 

 本人の言葉通り...手に入れたモノを見つめるような、高圧的で一方的な視線のみであった。

 

 「言っとくが、逃げようとしたり、ベランダから助けを呼んだりするなよ」

 奴隷がどんなにショックを受けようとも、知ったことではないといった感じの金田。

 一方的な連絡をしつつ、立ち上がる。

 

 そして、奴隷を見下ろす視線のまま、

 「そんなことをしたら...お前の愛車でそのネコを轢き殺す」

 おぞましい一言が発せられた。

 

 「!!!!!」

 雪乃の身体が石化したように硬直し、一瞬にして顔が蒼白になる。

 

 まるで...家族や恋人でも人質にとられたようなその表情。

 いや...彼女にとっては家族同然の存在を人質に取られたのだ。

 

 「お前が素直に言うことを聞いてれば、いつか愛車は返してやる」

 動かなくなった雪乃に、変わらぬ命令口調の金田。

 

 支配された少女の華奢な肩が、小刻みに震えはじめる。

 

 「また泣くのか...ほどほどにしとけよ...明日からの調教に差し障るからな」

 声を殺して嗚咽を漏らす雪乃を尻目に、金田は部屋をあとにした。

 

 

 


解説

 「歯車9」の続きです。

 

 「心のケア編」はHが少なくなりそうなので「ライト調教編」といっしょにすることにしました。

 

 そこで現在、出演希望をされている、O-EDO様とモカ!様に質問です。

  1・性器開発(挿入なし) ※今回のお話でやってるようなことです

  2・アナル開発(挿入なし)

  3・ライトSM(スパンキングなど)

  4・ライトスカトロ(放尿まで)

  5・フェラチオ調教

  6・性知識を教える

 現状、上記5種類の調教メニューを予定しておりますが、そのどれを担当したいですか?

 希望がありましたら「感想用掲示板」までお寄せください。

 

 その際、第2希望、第3希望を出していただけると助かります(でも担当できるのはひとつだけです)。

 

 特に希望のない場合はこちらで割り当てさせていただきます。

 


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