早朝。
いびきをかきながら眠る兄、慎平のもとへそっと忍び寄る妹、あかね。
「おにーちゃーん…あさだよーっ…おきてー」
パジャマ姿のあかねは、ほとんど起こす気がないような小声で囁きかける。
もちろん、昨日も働きづめだった慎平は熟睡しており、その程度では起きない。
慎平がよく眠っていることを確認したあかねは、布団がわりにかけてある薄手のタオルケットをそーっと剥がした。
…ランニングシャツとトランクス一丁で、大の字になった慎平の無防備な寝姿。
青と白のストライプのトランクスの股間は、不自然なほど…いや、若者にとっては自然なほど盛り上がり、まるでテントのようになっていた。
「わぁ…」
その男の自然現象を目の当たりにして、頬を染めながらも瞳を輝かせるあかね。
「やっぱりこの本に書いてあるとおり、男の人って朝はおちんちんがおっきくなるんだ…」
取り出した女性週刊誌と兄の股間の盛り上がりをしきりに見比べている。
「さて…」
感心するのもそこそこに、細い指でトランクスをつまむ。
そして…慎平の呼吸を伺いながらそれにあわせてゆっくりとずり降ろしていく。
途中、トランクスからびよん! とそそり立つものが飛び出した瞬間、
「わあっ」
あかねは圧倒されてしまうが、何だか嬉しそうだった。
…太もものあたりまでトランクスを降ろされても慎平はまったく起きる様子がなかった。
自分の勃起したものを妹に観察されているというのに、ボリボリと尻などを掻いている。
「へぇ…これってホーケーっていうんだ…」
再び取り出した女性誌で、兄のペニスの形式を確認するあかね。
そして、天に向かってピンとそそり立つ肉のポールにものさしをあてがう。
「え〜っと…20センチ…」
先のすぼまった亀頭の先と、ものさしの目盛りを見比べる。
「…日本人の男の人のおちんちんの平均的な大きさは14センチくらい…」
その文章を読み上げて、急に大人しくなるあかね。
日本人男性の平均サイズ以上のものをチラリと見る。
慎平の鼓動にあわせ、ピクンピクンと脈動しているペニス。
「こんなおっきいのが…はいるの? あかねのナカに…」
それに同調するように、あかねの鼓動もテンポが速くなっていった。
. . . . .
四畳半の寝室に、少女の軽いうめきと、男のうなされるような喘ぎが響く。
んっ…んっ…んんっ…
兄のモノに軽く手を添え、自分の顔がそれに触れるのも気にせずに熱心に舌を這わせるあかね。
先ほどの女性誌で見たことを真似ているのか、舌先で男性器の弱点ともいえる箇所を重点的に責めたてている。
妹の口唇奉仕が始まってから、慎平の高いびきがなくなり、かわりにうなされるようなうめき声を発している。
その喘ぎを頼りに、兄の弱点を探る妹、あかね。
兄の肉棒は少し苦くてしょっぱかったが、誰よりも兄を愛するあかねにとっては、それはアイスキャンディーよりも甘美な味であった。
赤黒くそそり立つグロテスクな肉の棒に、あかねの小さな舌がチロチロと這い回り、唾液を塗りつけていく。
そして、唾液を塗擦するように舌のザラザラした部分を動かす。
「うぐっ…ううっ…あうぅぅ…」
夢のなかで、歯をくいしばって快感に悶える慎平。
「(…ここが気持ちいいの? おにいちゃん…)」
心の中で呟きながら、裏の縫い目の箇所をツーッと舌で撫であげる。
「はうあぁぁぁぁ…」
その刺激に、もどかしそうに背筋をよじらせる慎平。
縫い目に沿ってのぼった舌は、今度は包皮からちょこんと顔を出す亀頭をチロチロと刺激する。
すぼまった亀頭の先に溜まった先走り汁をも全て舌先ですくいとり、こくん、と喉を鳴らして飲み込む。
「おうぅっ」
包皮の内の亀頭を直接刺激され、背筋を反らす慎平。
あかねは本に書かれていた「包茎の彼へのフェラチオテクニック」という章を実行していた。
あかね自身フェラチオなど初めてだったが、それを受ける慎平も未経験なのでその効果は覿面だった。
しかし、あかねの実践はこれだけでは終わらない。
「あ…ん、寝てるからお尻の穴…舐められないよぉ〜」
慎平の股間に顔を埋めて、情けない声をあげるあかね。
自分の唾液でベタベタになったペニスが顔にくっつくのも気にせず。
いくら本の通りに従っているとはいえ、とても処女とは思えないような大胆なセリフである。
ここで慎平が目を覚ましてしまったら…
自らの尻穴を舐めようと妹が苦闘している姿を目撃してしまうことになる。
そのアイドル並の可愛い顔を、陰部にぴったりと押し付けているところを…。
男ならば見た瞬間に射精してしまいそうなその構図だが、不幸か幸いか、いまだに起きる気配はなかった。
「しょうがないな…」
残念そうに言いながら、今度は鼻先にあった玉袋を…そのピンクの唇ではむっ、と口に含むあかね。
尻穴舐めが無理だとわかって、次のステップに移行したのだ。
陰嚢を口に含み、飴玉でも舐めるかのように舌でコロコロと転がしつつ、
淫棒を白魚のような指で包み、サオの部分をシコシコとしごきあげる。
「うっ…あうっ」
生まれて初めての2点責めに、悶絶する慎平。
大胆な性技を実行しているあかねだったが、実は男のペニスを握るのはこれがはじめて。
「(わっ…おちんちん…とくん、とくんっていってる…)」
初めて指先で感じる男の象徴の感触。
あかねの口と指による奉仕に、さらに激しく脈うっているようだった。
しこしこしこしこしこ…
唾液がローション代わりとなって滑りのよくなった肉棒に、あかねの小さな手が激しく上下する。
「うっ…おっ…うおっ…」
慎平が喘ぎながら、あまりの快感に腰を浮かせ、ブリッジ状態になってきている。
しこしこしこしこしこ…
「おっ…おっ…おっ…」
限界までブリッジした所で、腰をビクンビクンとわななかせる慎平。
「ん…んむっ…んぷぅ…」
股間に顔を埋めたまま、熱心に玉袋を舌で転がすあかね。
手でしごきあげるのも忘れずに。
「おっ…おっ…おおっ!」
慎平の絶叫と共に、咥えている玉袋がきゅん、きゅん、しぼみあがった。
次の瞬間。
どぴゅうんっ!
まるで火山が噴火するような勢いで、精液が噴出した。
「!?」
垂直発射された精液は、そのあまりの勢いに、3mほど上にある天井に、
べちゃっ、べちゃっ!
と付着した。
「あんっ、もったいない」
兄の子種を「もったいない」と言いつつ、あわてて玉袋から口を離すあかね。
あわてて鈴口に口を寄せる。
どぴゅ…っ
だが時はすでに遅く、勢いのあった最初の2、3発はすべて天井にくっついてしまい、
後に残るのは勢いなくだらりと垂れ流れる精液ばかりであった。
「ああん、もうっ」
口をあーんと開けて子種を迎え入れる準備をしながら、ごしごしと怒張をしごきあげる。
「おぅっ、おぅっ、おぅっ」
射精を促すようにしごきあげられ、オットセイのようなうめき声をあげる慎平。
鈴口からドクドクと精液が送りだされるが、それは先ほどのような勢いはなかった。
「…………あ〜あ」
あきらめたあかねは肉竿から手を離し、ペタンとしりもちをつく。
「せっかく顔に浴びたかったのに…」
慎平の精液が染み付いた天井の一角を、恨めしそうに見る。
どうやら本に載っていた「顔射」というものに憧れていたようだ。
ふと視線を戻すと…なおも射精前となんら変わらぬ存在感で、天に向いたままビクビクと脈動する慎平のペニスがあった。
さすが若いだけあって、1度の射精だけでは萎えたりしないようだ。
「…………わぁ」
あかねの瞳が再び輝いた。
週刊ヤングジャンプで連載中の漫画「妹 〜あかね〜」ネタです。
なんだか路線変更して人気出てきたみたいですね。この漫画。
一応、あと1回か2回で終わる予定です。