・・・次の日、登校したミナは早朝だというのに人ごみになっている校門前で立ち止まった
ミナ「?・・・何かしらね?」
人ごみの隙間から見えたもの・・・それは・・・
ミナ「ひっっ!」
単に縛り上げられているだけでなく、その股間から男の男たるシンボルを切り取られ、かつてはその股間にぶら下げていたもので口を塞がれている例の4人組の姿があった・・・
「警察呼んだほうが良くない?」
「いや・・・それより救急車なんじゃ・・・」
周りの人々のざわめきさえミナの耳には届いていなかった・・・
それは4人の足元に「おかえし」の文字が刻まれていたからだった・・・
誰の仕業かは明白だった・・・
身の危険を感じて踵を返そうとしたとき・・・
カナ「おはようございます!せんぱい!」
後ろから正にその当人達が声をかけてきた。
ミナ「あ・・・あ・・・」
思わず後ずさりしたミナの踵がコツンと誰かの靴に当たる
マナ「何処、行くんですか?先輩・・・学校は目の前ですよ?」
いつの間にか後ろに回りこんでいたカナがミナの腕を掴んでいた
ミナ「いっつっっ!」
軽く手首を返しただけで腕の関節を極められて前に押し出された格好になったミナの顔をマナが両手で包み込むと優しげに
マナ「先日は大変お世話になりました、お礼と言っては厚かましいと存じますが、先輩には是非今晩のご夕食をご馳走させて頂きたいと思いまして」
口調こそ丁寧ではあるが目が危険な光を帯びていた・・・
マナ「勿論、来て、いただけますよね?」
カナ「あはは。来ないわけ無いよ・・・だって、ほら」
カナに促されたミナが見たものは・・・4人組の姿だ
カナ「来なかったら・・・ね?」
耳元で囁かれたミナは既に生きた心地も無いままガクガクと頷く事しか出来なかった。
戦々恐々としながらも、授業中や休み時間には是といった動きも無いまま、只時間だけが過ぎていく・・・
昼休み隙を見計らって、逃げ帰ろうと下駄箱で靴を履き替えようとすると・・・
ミナ「痛っ」
靴の中に何かが仕込まれていたのか、針で足の裏を刺されてしまう
ミナ「くっっ!」
靴を逆さに振ると中から画鋲が一つ、転がり落ちた画鋲もそのままに靴を履き替え急いで玄関から飛び出して昇降口に向かう
マナ「行ったみたいよ、カナちゃん、おねがいね」
カナ「オッケー、まかしといて!」
その様子を校舎二階の窓から眺めていたマナが携帯で既に外で待機していたカナに連絡した。
ミナ「急がなきゃ・・・」
刺された足がズキズキと痛むものの、なんとか走りながら帰路を急ぐ・・・
ミナ「ハァ・・・ハァ・・・・こ、此処までくれば・・・」
カナ「何処行くんですか?先輩」
あるはずの無い声、それはミナが丁度学校から遠ざかり、一息つこうとしたときに聞こえてきた。
ミナ「なっ・・・・何・・・で・・・」
只でさえ足の速さには定評のあるカナだ・・・足に怪我をしているミナの先回りなどなんのことは無かった
カナ「ん〜・・・ボクとしてはやっぱり先輩にはもうちょっと足掻いて見せて欲しいけどぉ・・・そろそろかな?」
ミナ「?・・・あ、あれっ?」
突然、膝が折れ、倒れこむように尻餅をついてしまう。
カナ「量が少ないからちょっと時間が掛かるって聞いてたけどぉ・・・なんだっけ?・・「きんしかんざい」とかいう奴?うん・・・多分そんな名前だったな・・・あの画鋲に塗ってたお薬」
其処まで聞いたとき、遂に体中から力の抜けたミナがその場に倒れこんだ
カナ「あは♪今日は帰れないよ?せんぱいっ」
軽々をミナを担ぎ上げたカナはタクシーを拾うと、運転手に「貧血を起こした先輩を家に送る」と告げた・・・
カナ「あ、お帰りなさぁい、あれ?ご主人様も一緒だったんだぁ」
マナ「ただいまカナちゃん、それで先輩は?」
恭一郎の上着を受け取ると皺を伸ばしながらハンガーにかけながら聞く
カナ「とりあえず縛って地下室に放り込んでおいたけど・・・どうするの?」
恭一郎「そうだな・・・マナ、お前やってみるか?」
聞かれたマナは一瞬、虚をつかれたようにおどろいたが、
マナ「えっ?・・・いいんですか?・・・壊しちゃうかもしれませんけど・・・クスクスッ」
直ぐに嬉々として爛爛と目を光らせる・・・
恭一郎「ふっ・・・好きにしろ」
今回は高みの見物を決め込んだのか、恭一郎とカナは二人部屋に向かうと地下室にセットされたモニターを大画面に回した・・・
磔台にXの字の磔され、既に何時間が過ぎたのか・・・
暗闇に目が慣れてくると改めてこの地下室の異様さに身が震えた・・・バイブレーターや浣腸器、鞭や蝋燭、更には何に使うのか判らない様なモノが整然と並んでいる・・・
ミナ「・・・そ、そういう・・・趣味?」
既に筋弛緩剤は切れているのか思わず口をついて出てしまう・・・
マナ「クスクスッ・・・そ〜いう趣味よ、クスクスッ」
いつの間にか暗がりに人影が立っていたそれに気が付くと同時にあたりに明かりが灯され、この異様な部屋を照らし出すその人影・・・
マナがゆっくりと道具棚を物色するように歩きながら話しかけた
マナ「こんばんは、先輩、それじゃ早速ですけど・・・昨日のお礼をさせていただきますね」
ミナ「あ、あんた・・・こんな事して只で済むと思ってるの?」
既に自分のしたことは忘れているのか、精一杯の強がりを口にしてみる・・・
しかし、そんな強がりもマナの取り出した道具を見た途端、表情と共に凍りついたまるで、ラ○ボーの使うような巨大なサバイバルナイフ・・・
刃渡りは30cmにもなろうかという代物だ
マナ「まだ、あんまり自信が無いからカナちゃんにはやった事無いから・・・練習させてくださいね、クスッ」
流石に少々重たいのか、ナイフを振ると慣性の法則で腕ごと引っ張られる形になってしまう・・・
ミナ「な、そ、そ、・・そんなものだして・・・何を・・・」
練習台にされるほうはたまったものではない、素人目にみてもナイフの重さに振り回されているのは明らかだ手元が狂うとかいった次元の話ではない
以前、恭一郎にマナ自身、このナイフを使われている・・・しかし、あの時とは明らかに違う事が一つだけある恭一郎はマナを傷つけずに服だけを切り裂いて見せた・・・
だが、マナは文字通り切り裂くつもりだった・・・服ごとミナ自身の肌を傷物にする為に。
カナ「うぁ・・・あれ、ボクに使う気なのぉ?・・・勘弁してよぉ・・・」
一方、部屋のモニターを眺めながら恭一郎に奉仕していたカナがげんなりした声で抗議していた・・・
恭一郎「・・少々、暴走気味かも知れんな・・・カナ、もういいからコイツを届けてやれ」
カナ「?何、これ?」
渡されたのは10cm程の細長い金属製の棒の様なモノ・・・軽めのバタフライナイフだ
恭一郎「流石に殺しかねないからな・・・幾ら俺でも殺しまでは揉み消せないぞ・・・
ブレーキをかけて来い」
モニターには既に上着を切り裂かれ、所々から血を滴らせて身悶えるミナの姿が映し出されていた・・・
ミナ「ぃっ・・・痛っ痛いってば!ヒギィッ!」
また新たに肩口から薄皮一枚切り裂かれたミナが悲鳴をあげる・・・
マナ「もう・・・動かないで下さい、練習が上手くいかないじゃないですか」
・・・どうも思い通りにいかない・・・・
練習も兼ねているからこそ毎回切り裂いていてはとてもカナ相手には使えないままだ
カナ「練習って・・・勘弁してよぉ・・・マナちゃぁん」
体中切り傷・・・幸いまだ大怪我は無いものの、大小様々な傷をつけられたミナの体を見て部屋に入った途端カナの抗議の声が上がる
マナ「如何したの?カナちゃんもやってみたいの?」
カナ「ん〜・・・流石にボクは血はちょっとね・・・それよりコレ、ご主人様が渡して来いって」
マナ「バタフライナイフ?・・・ふぅん・・・残念」
・・・どうやら自分にはこのナイフは使いこなせないと言われた事に落胆しながらも渋々ナイフを持ち替えた
5インチバタフライナイフ、特殊軽合金ハンドルの80gと通常の半分程の重さしかない非常に軽い代物ではあるが切れ味だけはランボーナイフにも匹敵する
しかし、悔しい事に確かに此方の方が手になじんだ、まるで指先の延長のような感覚さえある
マナ「クスッ・・・それじゃ改めて・・・」
ミナ「イャァァ・・もぅ・・痛のぉ・・・やぁ・・」
既に泣きべそをかきだしたミナの首筋にナイフを充てた
マナ「動かないで・・・切れちゃいますよ?」
ミナ「・・・ぁ・・ゃ・・・ぁ・・・」
頚動脈を突付かれたミナが流石にその動きを止めた
ミナの動きが止まるとその刃をゆっくりと身体のラインに沿って降下させていく・・・所々切り裂かれながらもなんとかその身体に羽織られていた上着もその一閃でバサッと床に落ちていく
口をパクパクとさせながら今までと違い、体中に這い回るナイフの冷たい刃の感触に鳥肌を立てているミナの左胸にナイフが当たる
マナ「クスッ・・・えいっ」
突然、ドンッっと胸をナイフで押し込まれる
ミナ「ヒィァァ!・・・あ・・・あぁ・・」
一瞬でナイフを折りたたんでハンドル部でその胸を思いっきり突きこんだ
ポタッ・・・ポタタッ・・・チョロロォォ・・・
途端、ミナの足元に水滴が滴るとすぐ水流に変わり水溜りが出来上がった
マナ「あらっ・・・先輩、高○生にもなってお漏らしですか?」
カナ「あ〜あ、やっちゃった・・・ん〜・・・あはっ写真取っちゃお」
ストロボの強い光が幾度か充てられても既にいやいやと首を振るばかりで声も立てられない
ミナ「や、やだ・・・と、撮らないでよ!・・・ヒッ」
マナ「で、も、濡れたままじゃ気持ち悪いですよね?」
スカートをまくり上げたマナが再びナイフを取り出すと下着の両端を切り落とし、只の布切れになったパンツをナイフで吊り上げた
カナ「うわっ・・・臭っ」
わざとらしく鼻をつまんだカナが顔をしかめながら見ているとマナがとんでもない事をした
マナ「はい、先輩、あ〜ん」
髪の毛を掴みうな垂れた顔に未だ尿の滴る布切れを近づけていく・・・
ミナ「・・・な?!・・・ぃ、嫌・・・んん〜」
必死に口を噤んで顔を振ろうとするが・・・その布切れを共に近づいてくるのは先ほどまで体中を這いずり回っていたあのナイフなのだ切っ先が唇を突っついただけで自動ドアの様に、殆ど反射的に唇が開かれていく・・
グジュッと、湿った音を立てながら口元から黄ばんだ液を滴らせ、アンモニア臭の漂う布切れが押し込まれていく・・・
ミナ「んごぉ〜!んむ〜んむぅ〜!!」
唖然と見守るカナ、蒼白になりながらも口腔に広がる臭気と生ぬるい液体の感触にえづきをあげそうになるミナ・・・
そして楽しそうに微笑みながら次々と切っ先で布切れを口内に押し込めていくマナ
マナ「先輩、ほらほら、もっとお口開けてください」
刃の裏でミナの舌を撫で回していく
溢れ帰る唾液と混ざり合った尿が糸を引いて口元から垂れ落ちた
・・・夜はまだ始まったばかりだった
続くらしい