DDDRAVENGER −復讐者− PROLOGUE
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AVENGER −復讐者− PROLOGUE
ハーデス/文



闇に包まれた洞窟の中を駆けていく者達がいた

騎士「ハァ…ハァ…急げ!」

プリースト「ティア!カトレア!先に行きなさい」

ティアと呼ばれたボブカットの金髪な修行僧とカトレアと呼ばれた長い赤毛を後ろで束ねたポニーテールの剣士が遅れていた二人に追いついた

ティア「で、でも先生!」

騎士「貴方達は早く脱出して!…邪魔よ!」

カトレア「…そんな…姉さん」

姉に邪魔と言われても言い返せない未だ未熟な自分の剣を呪う

しかし、内心騎士もプリーストも後悔していた…修行とはいえ余りにも奥深く進みすぎていたのだ…

気が付けばワープポータルさえ使用不可能ゾーンにまで足を踏み入れていたのだ

しかも雑魚ならば兎も角相手が相手だ
此処で食い止めなくては先に敵の手に落ちるのは間違いなく未熟なこの後輩達だ

プリースト「大丈夫よ、貴方達の先生を信じなさい、あんな雑魚相手に引けはとらないわよ」

騎士「貴方達じゃ足手纏いなだけよ、さっさと行きなさい」

しかし、誰もが判っていた…只、二人を逃がす為だけの強がりでしかない事は…

「おやおや…鬼ごっこはお仕舞いですか?」

其処に現れたのは剣士の姿を持つ悪魔…ドッペルゲンガーがネズミをいたぶる猫の様な薄笑いを浮かべていた

プリースト「キリエエレイソン!!」

騎士の体に煌くバリアーが張られていく…聖職者の防御魔法だ

騎士「ツーハンドクイッケン!!」

更に騎士の躯が黄金色に輝き出すと高速の斬激を繰り出す!

ドッペル「クスクスッ…今度はチャンバラごっこですか?」

紙一重で交わされてしまう…更には

ドッペル「こんなのはどうだい?…ツーハンドクイッケン!!」

ザシュッ…

只、無造作に袈裟懸けに振り下ろされた剣…其れは早すぎて今の二人にはまだ何が起こったのかすら見えていなかった

躯を覆うバリアー毎切り裂かれた騎士がそのまま膝を突いた

騎士「何をしている…カトレア…ティアを連れて早く行きなさい!」

はっと我に返ったカトレアがティアの腕を掴むと駆け出す!

ドッペル「ふ〜ん…また鬼ごっこか、詰まらないね」

プリースト「いいえ、貴方のお相手は私が致します」

騎士「わた…しだってまだくたばってないさ…」

血を滴らせる騎士に回復魔法をかけつつも敵との距離を測る…無駄かもしれない…だが、

プリースト「…お願い、少し時間を」

騎士「厳しい注文ですね…やってみます!」

仲間に軽く微笑むとツーハンドソードを構えなおすと猛然と切りかかった!

ドッペル「おやおや、随分と頑張る、クスクスッ」

全て見切られている…しかし、余りに格下相手故に遊び心を出しすぎた

プリースト「その油断が命取りです!マグヌスエクソシズム!!」

対不死と悪魔専用の聖職者唯一にして絶対の破壊力を持つ攻撃魔法が放たれた!

天使が光臨すると地上に十字を描き全ての悪魔と不死を滅ぼす力が溢れかえった

ドッペル「何っ?!」

自らの足元に浮かぶ光…その奔流が悪魔の存在そのものを消し去ろうと押し寄せてきた!

光が一瞬強く煌きやがて静寂が戻ると其処には…

ドッペル「………」

プリースト「そ、そんな…あぁ、神よ…」

騎士「祈ってる場合じゃないわ!これでどう!ボウリングバッ」

最後まで技を出す事が出来ないまま心の臓を刳り貫かれた騎士の口元から紅い血が溢れかえる

騎士「グハッ」

プリースト「リザレク…あ」

仲間を助けようとした時には既にプリーストの上半身は下半身と別れて宙を舞っていた

プリースト「ぁぁ…」

肉は裂け、脊椎は砕け、臓物を撒き散らしはらわたをぶら下げたまま無様に宙を舞う…

薄れ行く意識の中、視界の片隅に見える二人の影

時間を稼いだつもりだったのに…可愛い後輩達が逃げる時間さえ稼げなかった

悪魔がその怒りのままに高速で後輩達に迫る!

カトレア「ティア、急いで!」

ドッペル「そんなに急いでどちらまで?」

カトレア「ま、さか…」

振り返ると悪魔の肩越しに…見てしまった…見えてしまった

姉が…師が、倒れていた、プレートが拉げ中からは赤黒い血と黄みがかった脂肪質、未だ蠢く臓器が覗く…

更にあの距離を吹き飛ばされてきたのか…悪魔のすぐ後ろに転がるそれまで聖職者であった物の骸、それは明らかにおかしかった

騎士の骸の直ぐ側…汚物を垂れ流し、鮮血が噴水のように噴出している赤い筋肉繊維に覆われた内臓をブラブラとぶら下げたまま突っ立っている下半身の姿

何故足が「あそこ」に残っているのに先生の顔だけがこんなに「直ぐ側」に見えるのだろう

ティア「ぁ…ぁぁああ!」

カトレア「ぅ…そ…ぃ、嫌ぁ!」

腰を抜かしてしまった二人…後ずさりながら自分達の姉と師を叩ききった剣から滴り落ちる血を悪夢のように見つめていた

ドッペル「死ね」

剣が振りかぶられても最早悲鳴も上げられない

だが、視界の角…上半身だけ飛ばされた師が…

ビクビクと痙攣を続ける臓物、はらわたから溢れ出る排泄物…そして赤黒い血、此処まで漂ってきそうな臭気に包まれたまま血を吐きながら最後の祈りを捧げる師の姿…それが最後に見えた物だった

プリースト「ワ…ープ…ポータル!」

次の瞬間二人の姿が光の中に消え去った




ティア「起きて、ねぇ、起きてカトレア」

カトレア「ぅ…そ…ぃ、嫌ぁ!」

悲鳴と共に飛び起きる…またあの悪夢だ…否、唯の夢じゃない

ティア「凄いうなされてたけど、あの夢?…よね」

言ったティア自身、毎晩のように同じ夢で飛び起きるのだ…

何時まで続くとも知れぬ悪夢を…





何処とも知れぬ冷たい石壁に囲まれた部屋…聞こえるのは女の悲鳴と嬌声だけ

女「嫌ぁ!もう嫌ぁ!」

女は陵辱されていた…悪魔に…

悪魔「フシュルルル!」

山羊の様な角を持つ大柄な悪魔に人間の女性が下から突き上げられていた、周りには女性の纏っていた物であろう衣服と仲間達の骸が転がり其れを食らう小さな悪魔の姿

其処は地獄だった

バフォメットJr「ガリッ…ボリッ」

今まで仲間だった者達…滴る血を浴びるように食らう魔物の子供達…

腹に齧り付くと腹壁を食い破って中から未だビクビクと痙攣を続ける臓物…血よりも更に真っ赤な赤黒い肝臓を引き摺り出すと齧り付く

血抜きもせずに齧り付いた肝臓から真っ赤な鮮血が溢れかえると悪魔の口元から滴って床を真っ赤に染め上げた

しかし、目の前の惨劇さえ女の目には映らなかった

自らの胎内で注挿を繰り返す長大な一物

人間のモノより遥かに大きすぎるモノに貫かれた女の陰唇の端が裂けかかり流れ落ちる血が潤滑液となり更に子宮も潰されそうなほど注挿が激しくなる

女「グェ…」

ゴリゴリと敏感な膣壁を削り、鋼鉄のような硬度の一物は快楽ではなくこの上ない痛苦だけを与えながら女の陰部を使い物にならなくなるほどに切り裂き、削り、引き裂いていく

白目を剥く女…床に転がる骸の口が僅かに動く

男「ぅ…あ…頼…む、その娘は…たす…けて」

犯され続ける女は既に意識さえ消えかかっている…自分はこのまま食われても良い…しかし、彼女だけは…彼女だけは助けてやって欲しい

そんな願いも次の瞬間には悪魔の子供達に噛み砕かれていた

バフォメットJr「ガリッ…ボリッ」

僅かに漏れ出る空気の音、次いで男の頭蓋を噛み砕くと白っぽい脳漿が滴り落ちる大脳をグチャリッと引き擦り出す

ピチャピチャと柔らかな脳を舌で転がしながら味わう悪魔達

バフォメット「フシュルル!グォオオ!」

獣じみた雄たけびと共に更に膨れ上がった一物から胎内に黄ばみかかり濁った体液が放たれる

女「ぅ…ぁ…」

胎内に染み渡る樹液…子宮口に直接注ぎ込まれ子宮が破裂しそうなほど膨らみあがっていく

女「ぐぇ・・」

文字通り破裂寸前の処で引き抜かれると興味を失った悪魔が子供達に新たな餌を与える

バフォメットJr「ガリッ…ボリッ…ゲプッ」

しかし、既に食べ過ぎたのか…女の体にまでは食指が伸びないのを見ると保存食として石牢に閉じ込めた

胎内に新たな命を宿して…

季節は巡り彼女が食い殺される直前の日に一匹のファルコンが古城から飛び立つ

嘴に一振りの杖と両足に包まれた小さな塊を抱えて…




窓辺で吹き込む風に長い黒髪をなびかせる少女…少女は美しかった

壮絶な…人間離れした美しさがあった、あまりに歳不相応な程にまでも

チャリッと胸元に光るネックレスが風に揺れる…彼女はこのキラキラと光るネックレスがお気に入りだった

リリー「母様…」

母は自分を産み落とすと亡くなったと育ててくれた魔術師は言っていた

だが、父のことを聞いても一切口を開かなくなる…

このネックレスは母の形見だと教えられた…だから決して誰にも渡してはいけない…外してもいけないと…

リリー「あら?」

窓から見下ろした先…子供だろうか…しかしどこか足元が怪しい

パタリッと倒れこむと動かない…行き倒れ?

窓から飛び降りると浮遊しながら近づいてみる

リリー「ねぇ?貴女どうしたの?」

自分よりもちょっと幼い女の子…ボロボロのコットンシャツ、ガリガリにやせ細り頬は扱けおさげになった茶色い髪も解れどう見ても飢えていた

リリー「えぇっと…」

自分を育ててくれた魔術師は確か困っている人は助けてあげなさいと言っていた

リリー「食べる?」

生のにんじんを差し出してみる…と、ガバリッと起き上がりガリガリとそのまま齧りだした

少女「ガリガリガリガリ」

ルナティックみたい…でもどうしたらいいのかな?

リリー「うちに来る?」

どう見ても身寄りの無い、恐らくは孤児…親が亡くなったか親に捨てられたか…なんとなく前者の様な気がした

そしてこの手の直感は今まで外れたことが無い

少女「………?」

不思議そうに見つめ返す少女の手を取ると魔術師の家に今度は玄関から入っていった

リリー「私はリリー、貴女は?」

少女「……ミルフィー」

おっかなびっくりに辺りを眺めている少女…その姿を見た魔術師は何も言わずに受け入れてくれた




ミルフィー「リリーちゃんってば、いますの!!」

リリー「何ですか?」

ミルフィー「ちょっと!これどういうことですのぉ?!」

差し出されたのは今日送り届けられた品、とんがり帽子にミンクのコート、更には骸骨の杖だ

リリー「届いたのね、それじゃ行くわ」

差し出された荷を受け取ろうとして…取り上げられた

ミルフィー「待・ち・な・さ・いですのぉ!…リリーちゃん?また使い込みましたのね?」

そう、どれもこれも高級な装備ばかり…ついこないだも高額な買い物をしたばかりだというのに…

ミルフィー「お金は大切にね♪って何時も言ってますのにぃ〜!」

極貧時代の名残か…お金に少々…否大分煩いミルフィー

しかし人間離れした金銭感覚…基い、単なる浪費家なリリーには何処吹く風だ

リリー「でしたら稼いできます」

ミルフィー「稼ぎますの?」

リリー「大丈夫です、箱運はいいから」

硬直したまま手からずり落ちた荷を受け取るとさっさと身に纏って出かけていった

ミルフィー「ちょ、ちょっと待つんですのぉ!」

頬って置いたら崩壊しそうな我が家の家計を慮る居候が愛用のカートを引っ張り出すと慌てて追っていった




プロンテラ騎士団員「では、討伐に参加なされますか?」

リリー「いいえ」

ミルフィー「はいですの♪」

カトレア「勿論」

ティア「嫌です!」

その日、二組の討伐隊参加希望者は行き成り入り口で揉めていた



旅が始まるのねん♪




ハーデス「新シリーズですね、はい、…え?原作と設定に無理蟻杉?」

カナ「かなり無理があると思う…ボクも…」

マナ「大体登場人物皆女性ばかり…なんていうか展開が見えてるっていうか…貴方にはレズとスカトロ以外書けないんですか?…という疑惑が一部であるのですが」

ハーデス「ぐぅぁ…世の中、レズとスカトロがあれば十分!!てか一応それ以外もちょびちょび書いてます…はい」

 


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