カトレア「それじゃ行ってくるわ…皆も気をつけて」
リリー「貴女に心配されるほど落ちぶれてないわ」
カトレア「なんだと?」
リリー「精々筆記で落ちるような恥は晒さないことね」
カトレア「はんっ!リリーこそまたベソかいてても今度は誰も助けちゃくれないぜ?」
リリー「何ですって?この暴力女」
カトレア「こんの、冷血女が!」
ミルフィー「あややぁ…また始まりましたのぉ」
ティア「いい加減に…しなさぁ〜い!!」
漸く皆転職出来るほどまで成長したというのだが…この二人の頭の中までは成長していないようだ
しかし、ティアの雷が落ちても時には収集が付かない事もある…どうやらそれが今のようだ
カトレア「止めるなティア…今日こそはこの泣きべそリリーに思い知らせてやる」
リリー「な、なんですってぇ!!」
不名誉な仇名を付けられたリリーの持つ杖に魔力が収束していくと次第に火弾が膨れ上がってくる
カトレアが愛用のバスタードソードを引き抜くと火球を散らさんと光速で切りかかる!
カトレア「バッシュ!!」
しかし弾かれた…いつの間にか結界が張られている!
カトレア「汚ねぇぞ!」
セーフティウォールだった…これに何度やられた事か
リリー「思い知りなさい!ファイヤーボール!!」
爆風が弾け回りの机や椅子が吹き飛び、壁や天井が焼け焦げた
実にこれで10戦10敗…完全な負け越しだった
カトレア「くっそぉ…」
倒れこんだカトレアの頬を踵で踏みつけるリリー
リリー「どうかしら?いい加減判った?弱虫なカトレアちゃん?」
そのリリーの肩に何者かの手が掛かった
リリー「何よ?」
店員「お客様…困りますねぇ」
引き攣った顔の店員…忘れていた…此処は宿屋の食堂だった…
ミルフィー「し、信じられませんですのぉ〜!リリーちゃん!!カトレアちゃん!!」
損害金額100000zeny大金だった…
リリー「悪かった…わよ」
カトレア「反省…してる」
流石に堪えたのか項垂れる二人…
ティア「はぁ…もう、しっかりして下さい!これからそれぞれ試験なんですから!」
そう、これからカトレアはナイトに、リリーはウィザードに、ティアはプリーストに、ミルフィーはブラックスミスへと転職試験を受けに赴くのだ
ティアとカトレアは此処、プロンテラに試験会場があるのだがリリーとミルフィーはゲフェンへとワープポータルで送った
ティア「さて、私も頑張らなくっちゃね」
大きく深呼吸をすると試験会場の扉を叩いた…
カトレア「皆大丈夫かな?」
戦闘試験の最中、ふと皆の横顔がよぎる…
若干一名思い出したくもない顔が浮かぶが首を振って思考をかき消すと目の前の敵に切りかかった
カトレア「…もっと強く!もっと早く!!」
喩え試験の模擬戦にも一切手は抜かない!
燃えるような赤毛を靡かせる決死の剣士の姿が其処にあった
それはティアが危なげなく試験をこなしていき駆魔遂行の試験に入ったときだった
ティア「ひっ!」
目の前に現れた悪魔…足が竦む…躯の震えがとまらない…膝をつき命乞いさえしてしまいそうだ
チョロロロ…
修道服の下腹部に暖かい染みが広がっていく…あまりの恐怖に失禁さえしてしまう
ティア「ぁぁ…ぃゃ…嫌ぁあああああ!!」
それは唯の人形…しかし、ドッペルゲンガーの人形…ティアにとって悪夢の象徴だった
足元に広がり湯気をあげるゆばり…黄色い汚水の上にへたり込んでしまう…一歩も動けない
(ダメ…こ、怖い…怖いよぉ…助けてぇ)
ミルフィー「ま、またですのぉ〜〜?!」
先ほどから何だかたらい回しにされている気分だ…ゲフェンからアルベルタへ…イズルード、更に今度は初めのプロンテラに向けて逆戻りだった
リリー「せ、先生…」
試験会場に訪れると其処でリリーを待ち構えていた人物
リリーとミルフィーの育ての親にして師でもある魔術師が待っていた
魔術師「リリー、良く来ましたね…」
厳しいさの中にも優しさを持った人だった…試験はきっと厳しい
魔術師「では、試験を始めます…と言いたい処ですが…付いて来なさい」
リリー「えっ?」
突如歩き出した魔術師…連れてこられた先は大きな広間だった
魔術師「貴女には既に必要なことは教えてあります…ですから試験は」
魔術師自らが杖を構えると魔力が集束していく
魔術師「私自身が行いましょう!」
ガチガチガチ…
歯を打ち鳴らしながら蹲り震えるティア…気を失いそうだ
先ほどから剣士にならないか?等と言う悪魔の問いさえも耳に届かない…
もはや限界だった
「悪魔よ、退きなさい!」
途端、目の前の悪魔が掻き消えた
漆黒の法衣を纏った聖職者が立っていた…試験官のシスター
「受験番号00231番、アコライト、ティア残念ながら貴女は」
ああ…そうか…自分は
「失格です」
−落ちてしまったんだ−
リリー「はぁ…はぁ…はぁ…クッ!ソウルストライク!!」
魔術師「ソウルストライク!」
略、同時に魔法が放たれる…全ての魔法を相殺せよ…それが課題だった
魔力だけなら決して師にも引けは取らないリリー…しかし、相手に一日の長がある故か
黒髪はしっとりと汗ばみ、見るからに疲労困憊のリリーに比べて息も乱さず四方八方から次々と魔法を繰り出される
しかも…リリーは焦っていた…今まで氷結系魔法が出ていないことに…
魔術師「リリー…之が最後の課題です…貴女の最も苦手な氷結魔法…しかし、全ての魔法を使いこなすウィザードになるには避けては通れぬ道です」
魔術師の杖に次第に冷気が集束していく…あれは、フロストダイバーだ!
魔術師「フロストダイバー!」
冷気の集束に手間取っている内に床を凍結させながら一直線にリリーに向けて差し迫る冷気の渦
リリー「クッ…フロストダイバー!!」
漸くリリーが魔法を出せたのは直撃と同時だった…
少女は海岸をプロンテラに向けて一直線に歩いていた…おさげの髪を揺らしながら強い光に照らされた茶髪をキラキラと輝かせながら
ミルフィー「ふんふふ〜ん♪」
鼻歌を歌いながらカートを引き海岸沿いを歩いていくと向こうに立ちすくむ人影…見覚えがある…というかさっきまで一緒に居た金髪のボブカット少女だ
ミルフィー「あっ!ティアちゃんですの〜!」
試験の真っ最中ではあったが仲間を見つけた故の寄り道…それは長大な寄り道になってしまうのだった
(−皆に…カトレアに会わせる顔がない−)
まさか忌むべき敵の姿を見てビビって失禁まで晒してしまったなんて言える訳がない…
唯の人形にあの有様…自分には敵討ちなんて実現不可能に思えた…
「ティアちゃん元気ないですの?」
ティア「ぁ……ミルフィーさん」
身長差故、やや下から顔を覗き込まれて恥じ入る…泣き顔だっただろうから…
ティア「私ね………落ち…ちゃった」
ミルフィー「…ティアちゃん」
さめざめと静かに泪を流す…潮風が泪を攫っても次から次から溢れ止らない…
感情が−爆発した
ティア「だって!怖かったのよ!怖いんだものぉ!仕方…ないじゃない…グスッ」
あの顔を思い出すだけで躯がガタガタと震え出す…転職する今になって…敵討ちが現実の物に近づきつつあるが故に恐怖が否応にも増していく
ティア「私には…無理よぉ…グズッ…だって…足が震えて…一歩も動けなかった」
ミルフィー「…諦めちゃいますの?」
追試は何時でも受け付けている…でも何度挑んでもまたきっと同じところで躓く…
恩師の死に様が脳裏に蘇る…悪魔の薄ら笑いも
憎い、でも怖い、殺してやりたい!
きっと私も殺される!!
ティア「許せないのよ!諦めたくない!でも…でも!」
ミルフィー「じゃあ簡単ですの♪私が着いていっちゃいますの♪」
とんでもない提案…試験は各々一人で受ける物だ…
稀にそれぞれの師が試験を手伝うという慣わしが確かにプリーストの転職試験にはあった
しかし…ティアには着いて来てくれる師はもう居ないのだ
さりとて、商人を連れて行く等と言うのは前代未聞だ!
ティア「そ、そんな事…無理よ…それにミルフィーさんだって試験が…」
ミルフィー「やってみなくちゃ判りませんの♪ロザリーなら売り物で持ってますの♪」
カートからロザリーを引っ張り出すと意気揚々とティアの手を引いて首都に向って歩き出す
ティア「ちょ、ミルフィーさん?」
ミルフィー「一人じゃ怖くても何時もなら皆が居ますの♪」
確かに…ドッペルゲンガーと対峙する時…自分ひとりでは殺されるだけかもしれない…
でも、カトレアなら…きっと戦える…リリーさんがいれば…もしかしたら勝てるかもしれない!
この際…心の隅でミルフィーさんを充てにしていなかったなんて事は仕舞っておこうとティアは難く誓った
冷気が弾けた
魔術師「ふふ…リリー、腕を上げましたね」
リリー「せ、先生」
見れば魔術師の片腕が凍結していた
相殺どころか何時しかリリーの魔力は師を遥かに凌いでいたのだ
魔術師「貴女に渡しておく物があります」
リリー「私に?」
魔術師が魔方陣を描くと一振りの杖が現れた
魔術師「これを…貴女の母よりの預かり物です」
それはウィザードスタッフ…魔術師の端くれなら誰もが聞いたことのある杖…
古代の偉大な魔導師が作ったと言われている杖で、その恐るべき能力は神器と言っても過言ではない
リリー「母様の……先生、母様は…いえ、母様を殺したのは…一体誰なのですか?」
薄々気付いていた…目して語られれぬ母の死の経緯…そして魔術師が時折見せる悔しさにも似た憎しみの顔…
また、リリーのこの直感は外れたことが無いのだ
魔術師「戻りなさい…会場に行けば試験官が転職の手続きをしてくれる筈です」
リリー「先生!」
胸元のネックレスに触れる…外す事を禁じられた首飾り、これをもし外したら…何か判るのだろうか?
魔術師「触れてはいけません!絶対に外してはならないと言った筈です!!」
普段物静かな魔術師が激昂した…思わず身を竦める…
リリー「でも…じゃあ教えてください!」
しばし睨み合う…が、ついに魔術師が折れた
魔術師「貴女は…母に良く似ていますね」
リリー「………」
魔術師「貴女の母の仇…それは此処より遥か東の地、グラストヘイムにいる山羊の角を持つ悪魔−バフォメット−」
リリー「バフォメット…そいつが…」
魔術師「ですが…今の貴女では決して勝てない…向っても母と同じ命運を辿るだけでしょう」
リリー「…はい」
それは判っていた…故に教えてはくれなかったのだろう
魔術師「強くなりなさい…そして、仲間を集めなさい…心から信頼できる仲間を」
リリー「判り…ました」
以後魔術師が口を開かなくなるとリリーは一礼して部屋を後にした
魔術師「そうでなければ…貴女は受け入れてもらえないでしょうから」
誰も居ない部屋に空しく魔術師の呟きが響いていた
カトレア「クッソォ!!」
言えない!!特にあのリリーには決して言えない!!!
……よもや筆記で追試なんて言った日にはどれほど哂われることか
試験官「では追試を始めます」
カトレア「…はぃぃ」
カトレアが合格を果たしたのは3回の追試の後だったという…合掌
ティア「まさか…特例なんて」
ミルフィー「日頃の行いですの♪」
というかもはや滅茶苦茶な理論でごり押しで通ったといえなくもない
何故プリーストなら良くて商人ではダメだのぶっちゃけ商人は弱いから大して手助けにならないだのその前にB○T減らせ?だの
管理会社に向けての苦情まで含まれそうな暴言に根負けした試験官が特例を出したのだが…
ミルフィー「お助け〜ですの〜」
先ほどからミイラに追われて逃げ惑うだけ…本気で手助けにならなかった
ティア「はぁ…ヒール!」
ヒール砲でミイラ達を駆逐していく…しかし…この先の部屋は
ミルフィー「此処…ですのね?」
ティア「えぇ…」
次第に顔が蒼ざめる…思わずミルフィーの手を握り締める
そして目の前に現れる悪魔の影…
ティア「ひぃっ!」
−やはりダメだ…見るだけでこんなに怖い…立ち向かえる訳がない−
しかし…ツカツカと近づいていくミルフィーが手を振り上げると
ミルフィー「ティアちゃん虐めちゃメッ!ですの〜!」
ペチッっとドッペルの頭を引っ叩いた
ポロリッ
ミルフィー「あっ…や、やっちゃいましたの、えへへへ」
そう…唯のハリボテに過ぎないドッペル人形の顔が捥げた
ミルフィー「や、やっと転職ですのぉ〜♪」
誰よりも弱い癖に更に人の世話まで焼いていた少女…此処までくるのも本来なら一番大変だった筈なのだが
その笑顔からはそんな苦労は露ほども感じられなかった
カトレア「これで全員か」
リリー「やっと終わったわね」
ティア「ありがとう…ミルフィーさん」
リリー「あ、そうそう…ティア、これ貴女に譲るわ」
ティア「えっ、良いんですか?」
それは骸骨の杖…今まで愛用していた筈の杖だったが…
リリー「えぇ…母様の杖を貰ったから…もう必要ないもの」
ティア「ありがとう御座います…リリーさん」
安い物ではない…しかし、確かに之からは必要になる筈だから
カトレア「さて、早速頼むぜ、ミルフィー」
ミルフィー「任せるですの!」
オリデオコンや鋼鉄を溶鉱炉に入れると真っ赤に燃え上がる石炭を放り込み鞴で風を送り込む
やがて真っ赤に溶解した金属を引き出すと金敷と金槌で打ち鍛えていく
カンカンカンカンバンサンカン!
そう…あの悪魔の住む洞窟に向うにはこれだけは必要不可欠としてかねてよりカトレアに依頼されていたのだ
鍛え上げられたのは
−ミルフィーのアイスクレイモア−
そして
−ミルフィーのファイアツーハンドアックス−
が出来上がった
−夜…リリーの家に宿を借りた一行−
ミルフィー「リリーちゃん、綺麗ですの♪見てみるですの♪」
今宵は満月…ミルフィーと共に月を見上げてみた
リリー「えぇ…綺麗ね…」
トクンッ
ミルフィー「はいですの…お月様にはきっと一杯金銀財宝があるからあんなに綺麗なんですの♪」
トクンッドクンッ
リリー「あらっ?…な、何かしら…」
ドクンッドクンッドクンッ!
ミルフィー「リリー…ちゃん?」
様子がおかしい…頭を押さえながら急に震え出したリリーを心配そうに見つめる
ミルフィー「せ、先生呼んできますの!」
慌てて魔術師を呼びに向おうとして…その手が掴まれた
ミルフィー「えっ?リリーちゃん?」
リリー「………」
先ほどの苦しそうな様子は消えた…でも、妙だ
熱にうなされるような瞳…その瞳が徐々に赤く光り出す!
ミルフィー「リリーちゃん?」
再度声を掛けてみる…熱を測ってみようと額に伸ばした手を…引き寄せられた!
ミルフィー「んむっ?!」
食らいつく様な荒々しい口付け…リリーがミルフィーに襲い掛かったのだ!
リリー「………」
服に掴みかかると風を巻き起こして切り裂いていく…
ビリビリと服が裂け、肌が露になっていく
ミルフィー「や、やですのぉ!リリーちゃん、どうしちゃいましたの?」
リリー「………」
明らかに正気ではない…危険だ
頭の奥で本能が警告をガンガンと打ち鳴らす…しかし
ミルフィー「リリーちゃん…リリーちゃんは大好きですけどこんなのはやですのぉ」
逃げない…逃げちゃいけない…だってこれもリリーなのだから
ミルフィー「だから…助けてあげますの」
自らに覆いかぶさったリリーの顔を両手で支えて自ら口付けを交わす
ピチャピチャと閉ざされたままの唇を嘗め回して抱き付いていく
しかし、リリーはあまりに暴力的だった
ミルフィーの陰部に自らの陰部を併せると激しく擦り付ける
ミルフィー「やんっ!痛っ、激しすぎですのぉ!」
其処には快感等無い…一方的な陵辱だ
陰唇と陰唇が擦れ合い、次第に湧き出した蜜が潤滑油となっても経験の無いミルフィーには強すぎた
グチャグチャと水っぽい音を立て、擦れ合うビラビラもクリトリスも次第に腫れ上がってくる
やがて陰部を離したリリーの股間に見たことも無いモノがそそり立っていた
ミルフィー「ひっ…そ、それも魔法…ですの?」
そんな魔法は聞いたことも無い…本来なら陰核のあるべき部分に…男のモノのような一物がピクピクとそそり立っていたのだから
リリーがミルフィーの両足を無造作に掴むと割り広げていく…
ミルフィー「ぁ…ぁぁ…」
怖い…せめて正気なら…こんなのは…リリーであってリリーじゃない別の人間相手のようなのは嫌だ
ミルフィー「や、やっぱり嫌ですのぉ〜!」
聞き入れられない叫び…一物が膣口に宛がわれギチギチと処女孔に埋め込まれ出す
ミルフィー「ひっ!…ぁぁぁ」
その時、雲が満月に掛かり序序に翳っていく
ビクンッとリリーが震えると電池の切れた人形のように崩れ落ちた…
魔術師「封印が…弱まっていますね」
一部の詳細こそ省き魔術師に事の顛末を伝えたミルフィー
ミルフィー「もう…ダメなんですの?」
魔術師「いえ…これでまた数年は持つ筈です」
ネックレスに嵌っていた宝石に傷が入っていた…恐らくこれが原因だろう…
満月によって増幅された魔力が元々の封印の亀裂を広げてしまったか
魔術師「私は…地獄に落ちるかもしれませんね」
宝石の交換を終えると呟く…出生を承知で匿い、教会から隠し育て続けた…娘のように可愛がってきたが−
リリー「大丈夫ですの♪だってリリーちゃんはホントはとっても優しいんですの♪」
彼女の存在だけが心強かった
魔術師「願わくば…ずっと彼女についていてあげてください」
そして、何時の日かこの力が消えてくれることを祈って…
ティア「行くのね?カトレア」
早朝、まだ夜も空けぬうちに身支度を始めるカトレア
カトレア「あぁ…その為に今日まで剣を振ってきたんだ」
新たな剣…アイスクレイモアを腰に帯び、新調したプレートを纏う
ティアもまた、譲られた骸骨の杖と新調したセイントローブを羽織った
ティア「そう…ね…ねぇやっぱり」
あの二人にも…
カトレア「そんな訳には行かないだろう…これは私怨だからな…あの二人には関係ない」
言えない…それは一緒に死んでという宣告にも等しいのだから…
ティア「そう…ね」
あの笑顔を思い浮かべると連れて行くわけに行かなかった…死ぬのは自分達だけで充分だ…
身支度を終えると寝静まった家を後にする…此処はゲフェン…敵は目と鼻の先にいる…
「やれやれ、何格好つけれるのかしらね」
「水臭いですの♪旅は道連れですの♪」
洞窟の入り口…其処に二つの人影があった
カトレア「…お前等」
ティア「ミルフィーさん、リリーさん…どうして」
リリー「そんなに殺気プンプン振りまいて気付いてくださいって言ってるようなものでしょう」
ミルフィー「あんなに属性剣欲しがってましたもの、行き先は一つしかありませんの」
カトレア「首を突っ込むな…死ぬぞ」
リリー「誰が死ぬっていうのかしら?10連敗中のカトレアちゃん?」
…コイツは喧嘩を売りに来たのだろうか
リリー「精々足を引っ張らないことね、行くわよ」
カトレア「何でお前が仕切ってるんだ!」
リリー「私、強い、貴女、弱い、だから私がリーダーよね?」
カトレア「マスターは私だ!!」
リリー「何よ、やるの?」
カトレア「手前ぇ!!」
ティア「ぃ…いい加減にしなさぁ〜い!!」
ミルフィー「あややぁ…またですのぉ」
ギャンギャンと喚き散らしながら洞窟に向う一行
しかし…敵は甘くは無かった
続くしぃ〜
ハーデス「わはははは!ありえねぇ〜!」
カナ「突っ込みどころ多すぎ!どこから突っ込めば良いわけ?」
マナ「幾らなんでも無理ありすぎですねぇ(滝汗」
ハーデス「うはwwwっをwwkwっうぇwwww」 |