DDDRAVENGER −復讐者− 7話
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AVENGER −復讐者− 7話 更なる高みへ
ハーデス/文




カトレア「目が覚めたか?リリー」

薄明かりの点る部屋にカトレアが入った

リリー「………」

漸くリリーが目を覚ました、どうしても確かめたい事がありずっと付いていたのだ

カトレア「リリー?」

震えて泣き始めた少女…そういえば…彼女は始めてだったんだ

改めて見ると彼女は…こんなに小さかったのか…

リリー「お願い…もう許し…て」

声を押し殺して布団に包まって泣き続ける少女…始めて知った彼女の弱さ

何時も野生の猫のように高飛車で人を小馬鹿にした態度の少女…あれは彼女なりの精一杯な自己防衛だったのだ

実際は誰よりも脆弱な…か弱い少女に過ぎない

カトレア「リリー…」

少女に歩み寄ると震える肩に手を置いた

リリー「嫌…もう…嫌なのぉ…」

ビクリと震えたリリーが更に小さく布団に丸くなってしまう…

カトレア「リリー!」

布団を跳ね除けて抱きしめた

リリー「嫌ァ!もう…もう嫌ぁ!!」

カトレア「大丈夫…もう大丈夫だから…」

リリーを胸に抱きしめながら懸命に諭す

リリー「カト…レア」

カトレア「リリー、もう大丈夫だから…泣いても良いから」

それが合図だった

大声を上げて泣いた…泣き続けた

リリー「うわああああ!!」

胸に縋りつくように泣き始めた…

カトレアにはただ抱きしめてあげることしか出来なかった



どれ程泣いていただろうか…一刻ほども泣き続けていたのかもしれない

リリー「…ねぇ、カトレア…あれからどうなったの?」

耳を疑う…覚えていないのだろうか

カトレア「あぁ…旅のパーティーが助けてくれたんだ」

思わず嘘が口を付いて出た…まだ泣いているのが判ったから…

リリー「そう……ふふっ…ねぇ、カトレア」

自虐的に哂うリリーがカトレアの胸に顔を埋めたまま呟いた

リリー「どう、いい気味でしょ!あれだけ威張り腐っておいてこんな無様な醜態をさらしてるのよ!」

弾かれたように起き上がり気が触れたような哂い声をあげる少女

リリー「哂っていいわよ!哂いなさいよ!貴女の事散々馬鹿にしたのよ!ざまあみろって感じよね?!」

カトレア「止めろ…リリー」

リリー「あんな豚に汚されて…うふふ…笑っちゃうわよね…ふふふふふふふっ」

カトレア「止めろ!止めるんだ!」

リリー「あはははははははっ!泣きべそリリーですって…ぴったりじゃない…ふふふふっ」

狂ったように笑い転げるリリーを強く…強く抱きしめた

カトレア「止めろ!これ以上…自分を傷つけるな!」

リリー「離してっ!」

抱きしめられた腕を振り解き蹲った

リリー「嫌…汚い…もう…私汚いもの…」

ガリガリと自らの腕に爪を立てると血が滲み出すほど齧り出す

カトレア「リリー…見ろ」

行き成り立ち上がったカトレアが服を脱いでいく…

リリー「…嫌」

カトレア「いいから見ろ!」

叱責に弾かれたように顔を上げたリリーの目に飛び込んできた物

傷…真新しい物から消えることの無い古傷

常に戦場において最前線に立ち、先の戦闘によって受けた傷は深く胸を抉った後がくっきりと残っている

カトレア「どうだ?あたしは…あたしのこの躯は汚いか?」

到底同じ年頃の少女の体とは思えない…一生消えることの無い深い傷…行為の最中に豚どもに噛み付かれたのか乳房には歯形さえ浮かんでいる

カトレア「あたしは頭は悪いけどな、絶対にこの躯を嫌ったりはしない、汚されようが傷つけられようが…あの悪魔の首を叩き切れる筈のこの腕を、足を、躯を嫌ったりしない」

カトレアは…強かった…途方も無く強いのだろう

姉の屍を叩き切り、仇敵を前に一歩も引かず、自らが蹂躙されようと決して絶望しない

力云々を抜きにして誰よりも強い…

それは己がなすべき事を必ずやり遂げる強さだ

リリー「御免…なさい」

思えば…カトレアも同じ目にあった筈なのだ…

カトレア「別に責めてないさ、傷つけられたのは事実だ…悔しいよな?お互い」

傷だらけの躯がリリーの横に腰掛けた

カトレア「だったら…もっと強くなろう、誰にも負けないくらいに…二度と負けない為に」

自然と唇が近づく…軽く触れただけの口付け

リリー「カトレア」

唇を離すと目の前の少女は軽く微笑む

カトレア「忘れさせてやるよ…リリー」

リリーの肩に手を回すとそっと横たえる

再び近づく唇が啄ばむようなキスを繰り返した

リリー「んッ…」

躯を硬直させ戸惑いつつも次第に力が抜けてくると唇から顎に…首筋に口付けを繰り返していく

服を肌蹴ながら未だ傷の残る乳房に手を添えると首筋から舌を伝わせながら乳首を口に含み軽く吸い上げる

リリー「んっ…やぁっ」

荒々しいオーク達とは違う慈しむような愛撫…

カトレア「リリー…綺麗だから…リリーは綺麗なままだから」

舌で乳首を舐め転がしながら下着の上から陰部の上に手を上げがう

リリー「痛っ」

カトレア「大丈夫…痛くしないよ」

意識の戻ったティアの治癒魔法により躯の傷は癒した

しかし、あまりに乱暴な陵辱に躯が錯覚を起こし条件反射の様に痛みを訴える

カトレア「しばらく…こうしててあげるから」

再び乳首を含みながら残る手で乳房を撫でて下着の上から傷ついた陰部をなで上げ続ける

ずっと続くかと思われる愛撫…やがてシットリと下着が濡れ始めるころその手が下着に掛かりスルスルと脱がしていく…

カトレア「何も考えなくていいよ…ただ、感じてくれればいいから」

下着を脱がしきると陰部に顔を埋めたカトレアが舌で陰唇をなぞりながらクリトリスの包皮を剥き上げた

リリー「ひっ!」

今尚残る恐怖…怖いのだ

豚どもに輪姦され散々痛めつけられた気億が蘇る

しかし、カトレアはどこまでも優しく愛撫だけを続けた

カトレア「痛くしないから…気持ちよくしてあげるから」

包皮を剥き赤く膨らみあがったクリトリスを舌先で転がしながら指で陰唇をなぞる…

きっと膣はまだ痛いだけだろう…陰核から舌を離すと陰唇を伝い徐々に降りていく

その下に息づく蕾もかだ陵辱の色濃く赤く腫れていた

その部分を舌で舐め揚げた途端飛び上がった

リリー「やぁっ!そこ、汚い!」

其処は掛け値なしに汚いと思える不浄の場所

カトレア「大丈夫だよ…汚いところなんてないから…こっちでも気持ちよくしてあげる」

しかし、カトレアは意にも介さず舌先で蕾を穿るように埋めていく

指に愛液を塗すとクリトリスを撫で擦りながら傷ついた躯を慈しんでいく

リリー「んっ…やっ」

カトレア「声、出していいよ…可愛い声聞かせて」

リリー「だって、恥ずかしぃ」

これがあの小憎たらしいリリーなのかと目を疑いたくなる…慰めてやるだけのつもりのカトレアだったが思わずときめいてしまった

カトレア「大丈夫…ティアとミルフィーなら買い物に出かけてるしあの魔術師も今は出かけてるみたいだしな…」

リリー「でも…カトレアがいる」

拗ねたように恥じ入る少女

カトレア「恥ずかしいのもお互い様だよ」

再び陰部に顔を埋めると膣口に舌を埋め込んでいく

指ではまだ痛いかもしれない…舌先で入り口の周りをなぞる様に嘗め回した

更に指でクリトリスを弄くりながら解れたアナルにも指を差し込む

リリー「やぁぁっ!…んんっ…何か来ちゃうっ!」

カトレア「良いよ…イっちゃっても…何もかも忘れて真っ白になるくらいに…」

徐々にペースを上げる

膣を抽送して舐め擦る舌、ビンビンに晴れ上がったクリトリスを撫で擦りアナルに埋め込んだ指で腸壁を擦り揚げる

リリー「んんんっ!んあああっ!!」

躯をブルブルと震わせるとカトレアの口内にとぷりっと蜜が溢れかえる

リリー「はぁっ…はぁっ…」

初めての絶頂に朦朧としながら息を荒げるリリーの横に横たわりながら震える体を抱きしめた

カトレア「今日はこうしててやるから…このまま眠って良いよ」

ぶっちゃけカトレア自身はまったく満たされていないのだがそんなことはどうでも良いとさえ思える…

リリー「うん…ゴメンなさい…」

ギュッと抱きつきながら顔を埋めてくるリリーを見つめながらカトレアは心の中でティアに謝っていた

カトレア「…まずいかも」

…ティア、ゴメン…本気になっちゃったかも…

 

 

ティア「これなんてどうかしら?」

ミルフィー「うぅ〜ん…やっぱりパンダさんがいいですの」

投げつけてしまった愛用のカートの代わりを探しに来た二人だったが悩みあぐねた結果後ろにパンダの人形の付いたカートに収まったようだ

ティア「え〜っと、後は…そうそう、ブルージェムストーンも買い足しておかなくっちゃね」

会計に向ったミルフィーを振り向くと

ミルフィー「もう一声ですの!此処にちょびっと傷がありますの!これは値引き物ですの!!」

大阪のおばちゃん顔負けのディスカウントレベル10が展開されていた


ティア「これからどうしますか?ミルフィーさん」

買い物を一通り終えたがまだ昼前だ、どこかに行くことも出来るが…

ミルフィー「うぅ〜ん…せっかく首都まできたんですの、リリーちゃんに何かお土産したいですの…」

ボロボロだった二人…傷を見て直ぐに何があったのかは判った

ティア「えぇ…そうね…」

それで元気になってくれればいいのだが…

ミルフィー「よし!イズルードの海底洞窟に向いますの!」

ティア「えっ?海底洞窟?」

ミルフィー「はいですの♪前からリリーちゃんフェンカード欲しがってましたの」

フェンカード…確かにそれがあれば戦術の幅も今よりずっと広がる

ティア「でも…私達だけでですか?」

不安は隠せない…なにしろ自分達はヤクタターズなのだ

ミルフィー「大丈夫ですの、そんなに奥までいきませんの」

まぁ、それならと思い二人で向ったのだが

 

 

腰まで水に漬かりながら進む二人…あたりにはヒドラ達が群れを成していた

ミルフィー「今更ヒドラさんなんか目じゃないですの!」

火斧が使えない為ツーハンドアックスを振り回しヒドラ達を叩き潰す…がその中に一匹赤いヒドラが紛れていた

ミルフィー「な、何でですのぉ〜?!」

ティア「何でこんなところに…」

居る筈の無い敵…二人ともあっという間に武器を奪われて捕われていた

ペノメナ…見た目ヒドラに似通った敵だった為ヒドラと勘違いしたのだが

有り得ない…こんな浅い階層にいるはずがないのだ…

ペノメナの赤い触手が二人の四肢を絡め取る

ミルフィー「ま、まさか…またですの?」

ヒドラの悪夢が蘇る

ティア「や、やだっ!このペノメナ…まさか」

発情している…直感した

産卵期を向え母体を求めてこんな階層にまで上ってきたのだ

一際太い触手が下着の中に潜り込んでくると二人の後ろの穴にあてがわられる

滑りを帯びた触手が強い抵抗を力づくでこじ開けてグイグイと押し入ってきた

ティア「嫌ぁ!…入って、こないで!」

戦慄した、ペノメナの卵を植えつけられれば…遠からず孵化した幼生が腹を食い破って出てくるのだ

それは二人の確実な死を意味している

ミルフィー「ま、またそっちですの?!」

処女を奪われるよりマシ…とはいえかといってそっちが良いというわけでは断じてないのだ

が、意にも介さず押し入る触手が直腸を遡り大腸の奥にまで達すると触手が歪に歪み出した

グプリッとペノメナの本体から触手の中を伝って数珠繋ぎになった卵が肛門を押し広げて押し入ってくる

アナルビーズの様な卵の繋ぎが括約筋を割り広げては一つまた一つと胎内に送り込まれてくるのだ

一つの卵が肛門を押し広げて飲み込まれるたび死への恐怖と僅かな愉悦に身が震えた

ティア「嫌ぁ…助けて…カトレア…」

ミルフィー「もう入れちゃ嫌ですのぉ…リリーちゃん…助けて欲しいですのぉ」

徐々に産み付けられていく卵…もう10個ほども入れられてしまっただろうか

徐々にお腹が張ってきた…このままでは孵化する前に破裂してしまいそうな勢いだ

 

「ツーハンドクイッケン!」

その時光が一閃した

ミルフィー「きゃうっ!ケホケホッ」

現れた長い赤毛の騎士、バラバラと切り落とされる触手

ティア「きゃっ!コホッコホッ…ぁぁ」

そして後方の黒髪の少女から湧き上がる魔力

やっぱり、来てくれた…

「ウォーターボール!」

魔力によって湧き上がった無数の水球がペノメナを押しつぶす

水のある場所に限るが是で倒せない敵は居ないという程の魔法…しかも使い手は絶大な魔力の持ち主だった

リリー「やれやれ、まったく手間掛けさせるわね」

カトレア「二人とも、怪我は無いか?」

ミルフィー「リリーちゃん、ありがとうですの」

ティア「ありがとう…でも、よく判りましたね」

リリー「勘…よ、外れたことが無いのよね…不思議と」

其処に居たのは何時もどおりに…嫌、何時もよりほんの少しだけ優しそうになった少女

どうやら元気になってくれたようだ…ホッとした

しかし、剣を収めてティアを助け起こそうとしたカトレアに新たな強敵が迫った!!!

「お姉さまぁ〜!」

出た…出てしまった

ティア「ひぃぃぃぃぃぃ」

ミルフィー「うあ゙ですのぉ〜」

カトレア「ま、まさか…」

アプロス「こんなところで会えるなんて!やっぱりボク達、運命の二人なんですね〜♪」

カトレア「何で、こんなところに、いるんだ」

引き攣りながら抱きつかれた腕を振り解こうとするが…離れない

アプロス「お金稼ぎに来てたの〜…も・ち・ろ・ん二人のひと夏のあばんちゅ〜るの為ですよ!お姉さまぁ!」

その手に握られている物…フェンカードを見たリリーの目が光った!…様な気がする

リリー「ねぇ、アプロスちゃん?」

急に猫撫で声で迫るリリー…あからさまに妖しい

アプロス「ぅ、ま、魔女さん…ラリアットは止めてよね〜」

リリー「?…ううん、私は魔女は魔女でも貴方の味方よ〜…ちょっと耳を貸して…ね?」

魔女が電波に耳打ちしている…カトレアは何故か背筋に冷たい物が走るのを感じていた

アプロス「ホ、ホントですか?」

リリー「えぇ、だ・か・ら成功報酬でいいわ」

アプロス「わ、判りましたぁ〜!」

何事か声を掛けたリリーが電波と別れて戻ってきた

カトレア「何を話していたんだ?」

思わず警戒しながら問いただすが

リリー「うぅん、何にも〜ちょっとお話したらすぐ納得してくれたわ、良い子じゃない〜」

釈然としないながらも

カトレア「さて、それじゃ皆、一度帰ろうか」

一旦町に戻ろうとカトレアが背を向けた時だった

リリー「甘いわね!フロストダイバー!」

カトレア「何っ?!」

迫る冷気の渦が廻りの水を巻き込みカトレアの首から下を氷付けにした!

カトレア「…ぉぃ、これはどういうことだ?」

リリー「良いわよ〜出てらっしゃい〜」

アプロス「はぁ〜い、やったぁ〜!」

そして三人は見た…リリーがアプロスの手からカードを受け取る場面を!

ミルフィー「うぁ…リリーちゃん、鬼ですの…」

ティア「む、酷い…」

カトレア「あ、あの女…カード一枚であたしを売りやがったな!」

リリー「それじゃどうぞこちらお持ち帰りね〜しっぽり楽しんでらっしゃい、これはおまけよ」

更に足枷を電波に渡す魔女

アプロス「はい♪魔女さんありがと〜」

氷付けのカトレアと足枷を抱えて去っていく電波

カトレア「手前!リリー!覚えとけ〜!!この魔女め〜!!!」

遠ざかるカトレアの叫びがどんどん小さくなっていった

ティア「あ、あのリリーさん…」

ミルフィー「カトレアちゃん大丈夫ですの?」

リリー「ま、殺されはしないでしょ♪その内自力で戻ってくるわよ」

身を翻して出口に向けて歩き出すと

リリー「ふんっ…馬鹿なんだから…」

遠ざかるカトレアに向けて拗ねたような口調で呟いた

 

げっそりとやつれたカトレアが戻ってきたのはそれから三日後の事だった

 

続くとき続けば続くだろう

 

 

ハーデス「いや、ペノが産卵するなんて作者も始めて知ったよ(マテ」

カナ「あれってそもそも何?」

マナ「ヒドラ、ギリシャ神話に登場する無数の頭を持つ蛇と同じ名ですけどどちらかと言えば珊瑚やヒトデと同じく腔腸動物に属するヒドラ科だと思われるので産卵であってるかもしれませんね…正しくは植物ではなく動物ですが」

ハーデス「ま、小難しい話は置いといて、話もやっとこ折り返しまで来たか、頑張って書くか!」

カナ「さっさと書いてよね、またサボらないうちに」

マナ「サボると長いですもんね、この作者」

ハーデス「うわあああああああ!!すまんですorz」

 


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