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閉じゆく雪野 第一話
井川 正寿/文


 川島「なんだ、こんな問題も解けないのか」

  学年主任の川島先生は、黒板にいくつかの数式を並べて指名した生徒に問題を解くように指示したが、誰一人、回答を導き出した者はいなかった。

 川島「宮沢」

  先生は一人の女性徒を指名した。クラスの女子全員から無視されている宮沢 雪野を。雪野が席を立つと教室の空気が変わった。

  雪野は持ち前の負けん気でマイナスの空気を肩で無視して、明瞭な頭脳で数式を次々と解いていった。

 川島「相変わらず見事だな。皆、もっと宮沢を見習うように」

  先生の言葉、態度はいつもと変わらないが、普段と明らかに女子の態度が違った。いつもなら、尊敬と賛美の視線が雪野に注がれるからだ。だが今日は、雪野を見ようともせず、女子全員がうつむいている。

  終業のチャイムの後、雪野は川島先生と共に教室を後にした。

 真秀「みんな、放課後。宮沢を潰すよ」

  教室の後ろで固まり、真秀の方を見て全員が頷き会った。彼女達にとって雪野は泥棒猫にすぎない。これから行われるのは、正当防衛であり、放っておけば、なにもかも雪野に奪われてしまうと思っていたのだ。

 真秀「宮沢さん。有馬君のことでちょっと」

  真秀の動作には完璧な儀礼が装飾されていたが、表情にはあざけりが浮かんでいた。

 雪野「・・・・・・・・・・・・・・・」

  無視して教室の出口に向かって歩き出した。

 真秀「いいから、こっちに来なさいよ」

 雪野「うるさいわね」

  宮沢は、真秀に今までのことを全部、ぶちまけてやるつもりだった。しかし、一瞬で目の前が真っ暗になる。

  真秀に意識が集中していて、背後に迫った数人の女生徒を気づかなかったのだ。

  数人がかりで、一気に雪野のスカートをたくし上げ、胸の辺りから頭を隠すように裾を縛ってしまったからだ。

  スカートのウエスト部分は胸下まで上がってきて、スカートの裾を頭の上で縛ったカッコウになっているため、下着も上下が丸見えになっており、ブラウスのボタンは弾き飛んだ。

 雪野「やぁぁっ、はっ・・」

  短いスカートを無理やり縛っているため、自らのスカートに圧迫され満足に喋ることができない。

 真秀「大人しくしな。顔が隠れてんだから騒がなきゃ宮沢さんだって、みんなに解らないよ」

 雪野「・・わかった」

 真秀「じゃあ、ちょっとそこまで来てくれる」

  それは、異様な光景だった。数人の女性徒に囲まれ、フラフラした足取りでふらつきながら歩く女生徒。

  スカートで胸より上を完全に包まれ顔を完全に隠されている。弾けたブラウスから除く下着と丸見えになったパンティを廊下ですれ違い出見ていく生徒達。

  真秀は集団の最後尾で誰にも聞こえないように呟いた。

 真秀「宮沢。私の前をうろちょろ、うろちょろと・・」

  時間は土曜の放課後、太陽はようやく傾き始めたばかりだった。

  集団は校舎の奥にある女子トイレに場所を移していた。

 雪野「なんのつもり」

  雪野はスカートとブラウスを剥ぎ取られ、下着だけの姿で集団を直視している。少しでも弱気になれば声すら出なくなってしまうからだ。しかし、そんな

 態度がよりいっそう雪野に対する怒りが増幅されるだけでしかない。

 真秀「うるさい! ここにいるやつは、みんなあんたが嫌いなんだよ宮沢。いままで散々私達を騙して思いをしてきたんだ。文句の一つぐらい聞いてもらおうか」

 雪野「騙した? そんな・・・・」

 真秀「いってみなよ。自分は他人によく見られたくて嘘をついてましたって認めなよ」

  真秀の激しい問い詰めで雪野はうつむいてしまった。集団の輪は徐々に小さくなっていく。

  一人が雪野に小さくつぶやいた。

 女生徒「うそつき」

  一人の呟き、あっというまに伝播した。

 女生徒達「うそつき、うそつき、詐欺師、泥棒猫、うそつき」

  女生徒たちは、雪野を断罪する。雪野は目に涙を浮かべ、両手で耳を隠してうずくまってしまった。

 雪野「ごめんなさい」

 女生徒「あやまればいいと思ってんの?」

 女生徒「また、あたし達を騙そうとしてんじゃないの」

 女生徒「うそつきの言葉なんか信用できないじゃん」

  集団は露骨な不信を露にして口々にしてののしった。

 雪野「みんなを騙してたわけじゃないの。自分の本性を上手に隠して来たのを認めるわ。でも・・・」

 真秀「また、うまいこと言って騙すつもりなんでしょ。そうやって有馬や浅葉も騙してんでしょ」

  真秀の一言で有馬や浅葉に片思いをしている何人かの女生徒は一変した。彼女達にとって雪野は邪魔な存在でしかなく、今ここで潰しておきたかったのだ。

 女生徒「真秀、いいよ。マジでやっても」

 真秀「みんな、これから宮沢を潰すから、帰りたいやつは帰んな。残ったやつ共犯なんだからね」

  状況の急激な変化に雪野はついてこれなかった。ただ、これから起こることは考えたくもなっかた。

 雪野「たったすけてっーーーーーーーー」

  雪野は叫んだが、それが始まりの合図だった。

 真秀「そいつの手と足を押さえて、全部剥いちゃいな」

 雪野「いや、やめて、ごめんなさい、お願いゆるして」

  雪野の貧相な胸が露になった。男を知らない肌は青々して、乳首がこぼれた。

 雪野「やめってったら、やめ、やめってーーーー」

  雪野の顔に初めて恐怖が浮かんだ。まさか白昼、校内でこんな目に合わされるとはこの時まで

 考えてもいなかったのだ。雪野は信じていた。

  いつか本当の自分をみんなに理解してもらえる日が来ると、そう信じていた。今、この瞬間まで!

  考えは甘かった。本当の自分を受け入れたのが最初の人間が有馬と浅葉でなければ、女子はここまではしなかっただろう。

  有馬の顔が一瞬だけよぎった。そして有馬がいなければ本当の自分はなかったんだと言うことも思い出す。

  女生徒は力ずくで雪野を四つん這いにさせようとするが、激しく抵抗する。下着を着けてない雪野にとっては丸見えになるからだ。

 雪野「はなしてよ、恥ずかしくないのこんなまねして」

  雪野の罵声は空しく空振りに終わった。女生徒達はすでにまともな理性を失いつつあったからだ。

  女生徒達は無理やり雪野をうつ伏せにすると尻を持ち上げた。

 雪野「あっー、だめ、だめ」

  激しく首を振る雪野を冷ややかに複数の視線が指す。

 雪野「ありっま」

  もはや、叫ぶぐらいしか抵抗はできない。両手、両足を押さえつけられ、同性といえども集団でむりやり下半身をさらけ出しているのだ。

  雪野にとっては生まれて初めての屈辱であろう。

  下半身は高く上げられ、すべてをさらけ出してしまい、無慈悲な刑罰が今まさにはじまろうとしているのだ。

 

 

 


解説

 とりあえず、もう少し続きます。

 パソコン初心者なもんでキーボードは大変だな。

 初投稿なので今後もよろしくお願いします。

 ストックはいらんほどあるんでガシガシ送って見ようと思ってます。

 


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