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閉じゆく雪野 第二話
井川 正寿/文


 真秀「宮沢、二度と舐めたマネ出来ないように躾てやるから覚悟しなよ」

  雪野は下半身を曝け出し尻を高く上げた格好で真秀の声を聞くことしか出来ない。

  真秀は雪野を見下ろし、雪野の頭を力を入れずに踏み始めた。下手に顔に傷が付くことでの露見を恐れたからだ。

  しかし、見えない場所の傷は配慮するつもりは真秀はもちろん雪野意外の女生徒達にもありはしない。

  無慈悲な復讐が始まろうとしていた。

 真秀「これなんだか解る? 優秀な宮沢さんなら何だかわかるでしょう」

  真秀の声を雪野は無視した。イヤ、恐怖で反応が遅れたのだ。

 真秀「泥棒猫、耳があるなら無視すんじゃないよ」

  間髪入れずに腹に蹴りが入った。もちろん、ある程度の加減はある。

 雪野「・・・・・・・花火、とワサビですか?」

  腹の痛みは大した痛みではないが、だれも自分と目を合わそうとしていなかった。全員、やはりどこか後ろ暗い思いがあるからだ。

  雪野は冷静だと自分では思っている。状況を正確に把握していると考えていた。

  しかし、雪野ははじめて真秀に敬語を使ったのを気付いていない。

 雪野(花火で燻したり、ワサビを口の中に・・・・)

  想像しただけでも勘弁してほしかった。

 真秀「どっちがいい?」

 雪野(花火で燻されたほうがマシか・・・・)

 雪野「花火」

 女生徒達「!!!!」

  驚いたのだ。まさか花火を選ぶとは思ってもいなかったからだ。

  雪野と女生徒との間に奇妙な沈黙があった。

 女生徒「ほんとにこっちにするの宮沢さん」

  誰かが小声で呟いた。

 女生徒「こんなの入れたら火傷だけじゃすまないんだよ」

 雪野(火傷?)

 雪野「ワサビを口の中に入れるよりマシじゃないの」

  下手な優しさが雪野にとってはかえって腹がたった。自分を心配するくらいなら助けてくれればいいのにと思ったからだ。

  だが、女生徒は別に雪野の心配をしているのではなく、爆竹を下の穴で破裂させればばれてしまうと憂慮しているに過ぎない。

  それが、雪野の罠だと勘ぐっているのだ。

 真秀「宮沢さぁ、勘違いしてんじゃないの。下の穴が寂しそうだから刺激して上げようとしてんじゃん」

 雪野「・・・・・」

  雪野は彼女達の心配をすべて悟った。

 真秀「まあ、いいけどね。さすがに爆竹はまずいからこっちにしてあげるよ」

  真秀はワサビのチューブから手の平に緑の山盛りを作ると、隣の女生徒にむけた。

  女生徒達は指でワサビをすくい取ると雪野の顔に近づけた。

  ワサビの匂いが鼻腔を刺激すると目から涙が溢れてくる。

 真秀「もう、何処がいいかなんて聞かないから安心してすぐ終わるからさ」

  手足を押さえている以外の人間は雪野のアソコと肛門に緑の塊をねじ込んでいった。

 雪野「ヒ…ひいいい……いっ」

  最初の異物感の後、刺激はムズ痒いから、あっという間に激痛に変わった。

  股間が燃えるような痛みが襲う。洗いたいが複数の人間に押さえつけられてる状態では叫ぶことしか出来ない。

 雪野「痛いよ、イイィ、ギヤッ、ごめんなさい。はや、クウゥ、洗わせてツー、はなしてよ」

  女生徒達は復讐に酔っていた。雪野の叫び声こそ成果であった。

  叫び続ける雪野を無視して何人かがコンドームを取り出して自らの手に装着した。

 雪野「ぐうっぇっ!!・・はぁはぁっ・・痛いッツ」

 女生徒「ほら、ワサビを取ってやるためにあんたの汚い場所に指を入れてやるんだ。舐めて消毒してよ」

  ピンク色の厚いビニールに覆われた指を雪野の眼前に突き出す。

  痛みにから逃れるために嫌悪感を振り切って舌で一人、一人丁寧に舐めていく。

 女生徒「ほら、心を込めてお願いしな」

  雪野は俯いて答えない。時間がたつにつれ痛みが急激に薄らいできたからだ。

 雪野「まだ、ワサビはあるんだよ、お互い素直になろうじゃないか、えっ」

  お尻の割れ目にコンドーム付きの指を這わせる。直接やると雑菌が入って病気にでもなったら面倒だからだ。

 雪野「や、めて、そんなの、・やめてぇ・・・・」

  自由になる首を後ろに向けると、何人かの女生徒が今まさに指を突き立てる瞬間だった。

 雪野「許してっ、お願いだから許してよ」

  小さく冷笑するとゆっくり肛門に指を突き立てていく。

 雪野「・・・・・いたッ」

 女生徒「ほんとだ真秀、押し戻してくるよ」

 女生徒「へー、次はあたしにもやらしてよ」

  雪野の肛門に指がゆっくりと出し入れされていく。ワサビによって刺激された肛門は赤く熱を帯びている。

  それでも、残酷な刑罰は続いていく、出し入れを繰り返していくうちに奥へ奥へと徐々に入っていく。

 雪野「それ以上、入れないで・・・」

  雪野は懇願した。

  このヨワヨワしい声はさすがに可哀想と感じたのか指が止まった。そして、周りの加害者をうかがった。

  怖くなったのだ。

  それは、この場にいるほとんどの人間が思っていたことだった。

 真秀「いいの、中途半端にしておけば宮沢はまた私達を騙すんだよ、有馬をたらし込んだみたいにね」

 女生徒「そうね」

  指は奥まで突き立った。

 雪野「気持ち悪いよ、抜いてよ・・・」

 女生徒「また騙そうとして、それも演技なんでしょ、うそつき」

  雪野は力づくで指を抜こうとして激しく暴れ始めた。しかし、複数の手で押さえつけられているので身動きもままならない。その間に指は腸壁を引っ掻く。

 雪野「いた、動かさないでよ」

  雪野は目を硬く閉じ、痛みに懸命に耐える。

 女生徒「それじゃ、もう一つの穴にも指を入れてみようか」

 女生徒「まってよ、その前に膜があるか見ないと」

 女生徒「ヤリマンにそんなもんあるわけないじゃん」

  一人が雪野を跨いで腰を両手で固定した。

 女生徒「あばれんじゃないよ」

 女生徒「下の毛の手入れなんか全然してないじゃん、もしかして処女?」

 雪野「・・・・・・」

 女生徒「ありえないね」

 女生徒「こんな女の穴を覗きこむのもやよ」

 女生徒「それじゃ、もっと汚い場所に指を入れてる私の身にもなってよ」

 女生徒「じゃあ、鉛筆とか入れちゃおうか」

 雪野「やめてよ、許してよ」

  とうとう雪野は泣き出してしまった。もはや精神的にも抵抗する力も残っていなかった。

  ぐったりとした身体を僅かに震わせて嗚咽する雪野。

 真秀「わかったわ宮沢さん。こっちも反省してるのよ。ちょっとやりすぎたかも」

  真秀の声で雪野を押さえつけていた力が揺るでいった。

 雪野「・・・・・・」

  雪野は胸と股間を隠すようにトイレの床に座り込んだ。

  女生徒達は雪野を見ないように立ちすくんでいる。

 真秀「でも、宮沢さん。私達を許せないよね。いいの、こんなマネをして許してもらおうなんて思っていないわ」

 雪野「井沢さん?」

 真秀「宮沢さん・・・」

  雪野は真秀の態度を見て許して上げようかと思った。こんなことは早く忘れてしまおう。公になれば誰も得はしないのだから。

 雪野「あのっ・・・」

 真秀「でもね宮沢さん。あなたに許してもらっても、あなたが誰に言わないなんて私達、信じられないの」

 雪野「井沢さん?」

  再度、真秀の名前を呼ぶ。今度は恐怖を込めて。

 雪野「・・・・・」

 真秀「だから、宮沢さんのオナニーしているところをビデオで撮影したいのよ。そうすればみんな安心できる」

 雪野「!」

  雪野は自分の迂闊さを呪った。力が緩んだ瞬間に全力で逃げ出せばよかったのだ。

  ここにいる人間は自分の許しなど必要としていない。

  ただ、ばれるのが怖くなっただけなのだ。

 真秀「いやなら、また続けるだけよ。こんどは日用品を使ってあなたの大事な場所をたっぷり罰を与えるだけだもの」

 女生徒達「・・・・・・」

 真秀「鉛筆とか安全ピンとか使ってあげるの、そうするとね。それを見ただけで思い出しちゃうんだって、日用品。だから何処でも素敵な体験を思い出せるの」

  真秀は雪野に対して初めての征服感を味わっていた。雪野から与えられた劣等感をまとめて返すつもりで。

 真秀「さあ、はじめなさい」

  雪野への罰は始まってもいなかったのだ。

 

 

 


解説

 ども、とりあえずの第二話です。

 本当は爆竹だったんですがさすがに自粛しました。

 ワサビの責めはもっとひどい事になっているのですが自粛しました。

 おかげでなんか失敗か?

 実験作品なのでもう続きは反応なかったら書きません。

 もっといろいろ書いてみたいからね。

 しかし、もう少し続きが書きたいんです。お願い感想を下さい。

 パソコン始めたばっかで友達がいないの。

 


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