頭髪の殆どを白く染めた男が警察署から出てきた。顔には皺が深く刻んであり男の年齢はすでに高齢者の域に達しているのが解る。しかし、がっしりとした肉体を黒のタキシードに包む姿は年齢を感じさせない、
鋭い眼光で前方を直視している。いき場の無い怒りで全身を振るわせ振りあがって空をキツク見上げた。
セバス「おじょーーーーさーまっ」
男の咆哮は辺りの窓ガラスをビリビリと振動させる。それから、息を大きく吐いて力強く夜の町へと歩き出す。
浩之「じじい、先輩はどこに・・・」
制服姿の少年、いや、青年と見てもいいぐらいの少年が白髪の大男に近づいてきた。
セバス「小僧、邪魔だと申したはずだ」
少年は老人の前に立ち塞がって目をまっすぐ見つめる。
セバス「いつのまにそんな顔に・・・」
少年は老人の知っているいつもの少年ではなかった。少年は愛する女性のために戦う一人前の男の顔を見せているのだ。
浩之「じじい・・・・。頼む」
セバス「私はセバスチャンだ! ついてこい」
老人と少年は夜の町に消えて行く・・・・・芹香と綾香を探すために!
軽く揺さぶられて綾香が目を覚ますと、片手で胸を隠した芹香が自分の肩をゆすっているのが解った。意識が徐々に回復するにつれ昨日の出来事が思いだしてくる。
綾香「姉さん!」
慌てて起き上がって、周囲を確認しても相変わらず昨日と同じ部屋の中で二人とも裸のままだった。
昨夜、窓も時計もないから感覚でしかないがおそらく今は朝だと綾香は思った。あの後、二人で壁や床をくまなく調べたが繋ぎ目すら見つからず疲れて眠ってしまったのだ。
綾香「夢じゃないのね。どうしようか姉さん」
綾香の声には余裕が感じられた。空腹感はあるが、昨日と違って全身の筋肉に力が入った。奇妙な痺れは少ししかない。今なら力づくで男を叩きのめせる。
芹香「・・・」
心配そうに見る姉に笑顔を見せて綾香は立ちあがって空に拳を突き出す。同時に鋭い音がして、芹香の長い髪が流れる。
綾香「まあまあか」
男の体格や動きを見れば格闘技には素人に違いない。これなら勝てそうだと綾香は踏んだ。
悪魔「おはよう二人とも昨晩は良く眠れたかい」
忽然と男は室内に出現した。綾香はもうおどろいたりしなかった。
綾香「なにか着る物はない? いつまでもこんな格好じゃ恥かしい」
綾香はかがんで両手で胸を隠し、芹香は座ったまま男に背を向いて俯いた。二人とも顔が赤い、見知らぬ男に肌を露出しているのが恥かしいのだ。昨日は痺れて満足に動けなかったが今日は自由に動ける分だけ余計に恥かしい。
悪魔「その前に風呂に入ってくるといい。着替えも用意しよう」
綾香は男の見え透いた言葉に怪訝な表情を見せる。
悪魔「?」
男は困った表情を見せた。何でそんな顔を・・・・
悪魔「えーっと、そうか、信用がないな我は、もちろん君達二人でいって来たまえ」
男は笑顔で応じて一歩横に反れると、新しい通路があった。
綾香「・・・・・ありがと。姉さん行こう」
綾香は芹香の手を引いて、小走りで通路の方に移動する。背中越しに男の声が、
悪魔「また日を改めて」
綾香「ばーか」
振り返らずに返事をして姉妹は通路の奥へと消えていった。
男はその場で嬉しさを堪えるように笑った。綾香のしぐさがたまらなく愛しく感じたのだ。
通路の途中、分かれ道はまったく無かった。壁も床も部屋と同じ材質でできているようで繋ぎ目一つ無い。奥は脱衣所になっていたが脱ぐ服も無かったので、そのまま浴室に入った。
綾香「へぇー」
自宅のプールのような風呂とは違い、四人も入ればいっぱい、いっぱいの広さではあるが装飾の豪華さは負けてはいなかった。
綾香「シャワー浴びちゃうから、先に湯船に入ってて」
芹香は首を振った。
芹香「・・・・洗いっこ・・」
恐怖が首まできているのだ。気丈な綾香と違って芹香はおっとり屋さんな方だ。安心できる人の傍に少しでもいたくて、子供の頃の二人で入ったお風呂遊びを口にしたのだ。
綾香はしょうがないのポーズをとってケースからスポンジを取ってからたっぷりボディソープをつけた。
綾香「洗ってあげる」
綾香は芹香の背中を丁寧に磨き始めた。そして、二人は子供の頃の思い出話を始めた。
そんな時、綾香は聞きづらそうに、しかし、はっきり男の素性を尋ねた。
芹香は、か細い声でゆっくりとしゃべる。浩之に恋をしておまじないをしたこと。男が魔方陣から現れて魔法召喚が成功したこと。男に恋が上手くいくように願って自分の大事なものを捧げたこと。それが綾香だとは知らなかったこと。そして、浩之と結ばれたこと・・・
時間をかけ総てを話し終えた時には綾香の手は止まっていた。
綾香「姉さん、おめでとう」
綾香は芹香に背中から抱きしめた。二つの塊が背中に挟まれてゆれる。
綾香「うらやましいな・・・・」
芹香「・・ごめんね・・」
綾香「いいの、必ず浩之の所に帰ろう。怒ってないよ。姉さん・・・・」
胸越しにあたる心臓の鼓動を確かに感じあった。温もりが全身を包んで恐怖が溶けていく。絡み付く綾香の手を芹香はしっかり握るのだった。
二人は立ち上がって、両側にあるノズルを捻ってシャワーを浴びた。互いに自分の泣き顔を見せたくなかったからお湯で流しさってしまいたかったのだ。
綾香「イッ」
お湯が背中からお尻に流れると昨日の一本鞭の傷跡に染みた。鮮やかな赤い線が相手のお尻に見えた。当然、自分にもあるだろうとさすった。
安心したらジンジンと痛み出した。所々、紫に変色している。
綾香「お湯を浴びて血行が良くなったから痛くなってきちゃった。大丈夫、姉さん」
ふるふると首を振って、お尻に湯が当たらない様に浴びていた。
二人は結局、簡単に体と髪をを洗って浴室を出た。
籠にかなり大きめなバスタオルが一枚だけしか無かったので、仲良く端っこを使って二人同時に体を拭いた。ざっと見ても着替えが見つからず、とりあえず芹香にバスタオルを渡して、綾香は幾つか在ったロッカーを乱暴に開けた。
来栖川のメイドロボが着るような服が二着とパッキングされた下着が見つかった。
綾香「・・・マニアックな趣味ねー」
綾香は手早く封を切って下着を取り出して身につけると、芹香の分も取り出してを姉に渡す、それからメイド服を見てしばらく考える。なんとなく抵抗を覚えるのだ。
芹香はその間に下着と特に気にもせずメイド服を着こみ始めた。
綾香「しょうがない・・・」
がっくり肩を落して、しぶしぶ着替えをはじめた。
綾香「姉さん、そんなのまで着なくていいよ・・・」
芹香は服の上からエプロンドレスを着ようとしていた。
綾香「これも、これもいらないっと」
綾香は芹香のカチューシャと胸のリボンを取る。
芹香「・・・マルチとセリオは着てました・・・・」
綾香「こんなの男の趣味だって、あんなの喜ばせることないでしょう。こんな格好を見せるのは浩之だけにしときなさい」
そういって綾香はエプロンドレスを細かく引き裂いて適当なものを選んで手に巻いていく、バンテージの代用品にしようとしているのだ。
芹香は黒い長袖のシャツとロングスカートに白いストッキング。綾香は白い肩が膨らんだシャツに膝下15センチぐらいのスカートと黒のストッキングといった格好になった。装飾品のカチューシャやリボンにエプロンドレスは脱衣所に置いていかれた。
綾香「とっちめてやる」
感触を確かめるように拳を連続で突き出す。空気を裂く音や床を蹴る音が頼もしく感じる。
綾香「よし! いこう姉さん」
通路を通って部屋に入るとテーブルとイスが新たに具えつけられていた。その一つに男が座っている。
男は酷く残念な顔をした。
悪魔「せっかく用意したの、気に入らなかったかい」
綾香「立ちなさい」
綾香は男を無視して、一歩前に出て構える。男が立ち上がったと同時に
綾香「はっ!」
回し蹴りが側頭部に吸い込まれるように入った。手応えが無い。
綾香「はい! たぁ!」
パンチを男の顔面に何十発も全力で叩きこむ。男の顔には傷一つできない。当たる瞬間、力が空気に溶けていく感触なのだ。
悪魔「ほい」
男は無造作に手を上げて綾香の両手を掴んだ。
悪魔「お腹が空いただろう。食事にしようか」
笑顔で応える。綾香は驚きを隠せない。手に力を込めて男の手を振り解こうとしてもビクともしない。あきらめて力を抜くと男の手が離される。この時やっと目の前の男が人間ではない事を信じた。
悪魔「二人ともテーブルに手をついてスカートを巻くってパンツを下ろしなさい」
綾香「なっ!」
綾香は絶句して、芹香は首を何度も振って抗議する。
悪魔「お尻の傷を治療するのさ。人間の医者は傷を見なくても治療できるのかい?」
綾香「自分達でやるからほっといてよ。薬箱ぐらいあるんでしょ」
悪魔「恥かしがらなくてもいいんだよ。二人とも女の子なんだから肌に傷が有るのは好ましくはあるまい。我なら簡単に消せる。つけた当人がいうのも気恥ずかしいがね」
綾香「いや」
悪魔「そうかい」
男の手の中に昨日の一本鞭が現れて軽く振ってみせる。空気を裂く音が二人の心を凍らせる。
芹香が綾香の袖を引っ張る。
綾香「姉さん。わかった・・・・。見せるだけでいいんでしょ」
綾香が歩き出すと遅れて芹香もほっとして歩き出す。二人ともテーブルに手をついて腰を男に向ける。
悪魔「こんなものは使いたくないんだ」
鞭をほうり捨てると空中で消えてしまう。
悪魔「早く、傷口を見せてくれないか」
二人ともゆっくり立ちあがって男に背を向けたままスカートの中に手を入れてパンティを降ろしていく。
悪魔「全部は降ろさなくていいから」
緊張しているのか声をかけられただけでビクンと体を振るわせる。スカートの長さの違いで芹香は足首まで降ろし、綾香は膝下で止まった。
悪魔「スカートをたくし上げてしっかり押さえておくんだ」
二人はお互いを見詰め合ってしばらく手が止まる。しばらくして頷き合ってスカートを徐々に捲り上げる。お尻にスカートの生地が直接当たるのがわかる。この下は何も身につけてないのを思い知らされる。
それぞれのスカートが完全にめくれると白いお尻が男の目に触れる。全身を小動物のように振るわせ屈辱と羞恥で赤く火照っている。
悪魔「痛そうだ」
男は二人の間に立って指で二人の一直線に走る傷を軽くさする。
綾香「いたっ・・・早く終わらせて・・・恥かしい・・」
芹香「んっー」
男は芹香の後ろに来ると膝立ちになる。目の前に芹香の女性の部分が丸見えになる。恥かしくて手で隠したくてもスカートから手を離せば鞭で打たれると思う恐怖で勇気が出ない。
男は両手で芹香のお尻を撫でさすり、唇と舌も使う。
芹香「・・いやっー・・・だめ、クウゥー」
芹香の口から苦痛とも羞恥とも言えない細い声が溢れる。綾香は姉を助けたくても鞭打ちの痛みが頭を掠めて立ちあがることができない。姉の姿を見ないようにテーブルに顔をつけて悔しがる。
男の舌が動くたびに傷は跡形も無く消えていく、しかし、その度に芹香の背中に電流が走ったような快感が疼く。膝に力が入らなくなって、腰がなんとも言えない気持ちになる。
芹香「・・・ふーふーふー・・んっあぁぁ」
悪魔「おしまい。芹香はそのままの格好でまっていなさい」
肩で息をする芹香のお尻を撫でながら男は立ちあがって綾香に向う。綾香は男の動きを首で追う。
悪魔「綾香は食事の時間を遅らせた悪い子だからお仕置きだ」
男は綾香の後ろに立って右手で首を掴んで押さえこむ。
綾香「はなしてっ・・・この変態」
綾香はスカートから手を離して抗議の声を上げて、テーブルに手をついて上体を起こそうとする。だが、どんなに力を入れても動く気配が無い。
綾香「また、変な力を・・・」
今度は左右の足で男の膝に蹴りを何十発もお見舞いする。これも、溶けるように威力が伝わらない。それでも諦める訳でもなく蹴りをいれ続け、スカートを押さえる。
綾香「この、この、離して、この馬鹿、ふん、ふん」
男は開いた左手を綾香のスカートに乱暴に突っ込む。
綾香「スケベ、何処に手を入れてんの・・・・はうっ!」
男は綾香の菊座に人差し指を侵入しようとしているのだ。本来、排出器官で在る以上、本能的に進入物は拒むように出来ている器官だ。
綾香は足を止めて両手で男の手を掴んで抜こうとする。しかし、体がまったく捻れないから抜けるわけが無い。少しずつ奥へと入っていく。
綾香「やめてよ。そんな・・・・、いやあ、抜いて抜いて。痛いの、すごく痛い」
悪魔「もう少しで根元まで入る。がまんしなさい」
ついに男の人差し指を綾香の肛門は受け入れてしまった。痛みで動くこともままならないが右手だけが男の左手を掴んでいる。
芹香は心配そうに綾香と男の顔を見る。
悪魔「後、十回だ。がんばれ」
指がゆくっりひき抜かれ、また差し込まれる。
綾香「いたーい、許して、いた、いた、ぎ、ぐ、あッ」
みるみる綾香の目に涙が溜まる。裂けるような痛みと、皮膚が伸びる痛み、それに体の中に無遠慮に入ってくる気持ち悪さで吐き気すらこみ上げてくる。
悪魔「まだ、半分だ。ちょっと休憩にしよう。また動かすときは声をかけるからゆっくり休んで」
指を根元まで入れたまま男は綾香に囁く。綾香は涙を袖で拭いて黙って突っ伏してまた泣き出した。
綾香「痛いよ。もうやめてよ。んぐ、んぐ」
涙声になって訴えても男は応えず黙っているばかりだ。しばらく部屋には綾香の鳴声だけがした。
こんなに泣いたのは子供時ぐらいだ。いたずらして怒られて、あの時は姉さんに庇ってもらって、二人で怒られたんだっけ、ずいぶんと昔のように思えた。
悪魔「はじめるよ綾香。もうちょっとだ」
男の指が再度引かれる。
その時、芹香が立ち上がった。顔は怒っているようにも見える。でも真剣であるのは疑いようが無い。
芹香「・・・やめて・・・」
そういって、足がもつれて床に倒れて行く。くるぶしまで下がっていたパンティに足を取られたのだ。
悪魔「あぶない」
男は芹香を両手で抱きかかえる。拍子に指が完全に抜かれてしまう。
綾香「あん」
急激な痛みと、抜かれるときの奇妙な感覚が綾香に甘い声を上げさせる。
悪魔「大丈夫かい。怒ってるいるようだね。でも、これで芹香もお仕置きだね」
芹香は男の手の中で震え、黙って相手の目を見る。
綾香「やめて、私だけでいいじゃない。姉さんは関係無い」
芹香は男の体にしがみついたまま綾香をみて首を振る。
綾香「ねえ、私だけで充分じゃない」
綾香は芹香と男の間に割り込んでくる。
悪魔「わかった。もうしない。お仕置きは中止だ。治療の続きをするから二人とも元の格好になりなさい」
男は一歩下がって頭をかく。姉妹はしぶしぶ、机に上体を乗せてスカートをたくし上げる。
結局、芹香と同じように綾香の傷を消してしまい。治療は終了した。
その後に傷跡が残ってないかジックリと二人のお尻を見比べている。
悪魔「食事にしようか」
男はどこからともなくテーブルクロスを出してテーブルに引くと3人分の食事が現れた。おいしそうな香りと湯気が漂っている。
3人はテーブルについて食事をはじめた。その前に綾香と芹香が大小二つの声で「いただきます」といって男に笑いをこらえさせた。育ちの良さからかつい言ってしまった。自分達を監禁している奴の用意した食事に丁寧な言葉を使ったのが可笑しかったのだ。
綾香は無視して食事を続けるが男がいつまでも笑っているので抗議をした。
悪魔「すまない。あんまり可笑しくて、ところで量は足りるかな。年頃の女の子はどれぐらい食べるか知らなくてね。多めにしたんだが」
綾香「昨日の昼から何も食べてなくて、これじゃ全然足らない」
はき捨てるようにいう。
悪魔「これも食べるといい」
男は自分の手付かずの食器を綾香の方に出す。
悪魔「別に我は食べる必要はないんだ。気にしなくてもいい。もちろん毒なんか入ってないから」
二人は食事する手を止めた。昨日の痺れを思い出したのだ。迂闊だった。
綾香「・・・・いつ家に帰してくれるの?」
悪魔「綾香はいつでも帰れるよ。我の契約を施行すればいい昨日も言っただろ。芹香はもう駄目だがね」
芹香が綾香の瞳を見つめる。帰りなさいと顔に出ている。
綾香「二人で帰るの!! 姉さん、もうそんな顔しないで」
悪魔「料理が冷めてしまうよ、そんな心配しても我がその気になれば人身ではどうにもならんよ」
結局、綾香は男の分と2人前を平らげ、芹香も料理を残さず食べた。今度は「ごちそうさま」とは言わなかった。が、
悪魔「どういたしまして」そう言ってテーブルクロスを包むと食器も一緒に何処かに消えてしまう。
悪魔「しばらく休憩にしよう、歯を磨きたかったそこに、紅茶も用意してある」
テーブルにはティーセットが、部屋の角にこざっぱりした洗面台が出てくる。
綾香「・・・魔法みたい・・・」
芹香「はー」
男の姿は消えてしまった。
六、七時間がたっただろうか、芹香が呟いた。
芹香「・・・おトイレを・・・」
綾香は重大な事に気づいた。部屋にトイレが無い。昨日は鞭で叩かれてその場で漏らしてしまったが今日はそんな訳にいかない。そういえば自分も尿意がこみ上げてきた。
綾香「どうしよう」
二人は壁を叩いたりして通路に通じる道を探す。だが、昨日の夜にさんざん探したんだから見つかるわきゃなかった。
悪魔「どうしたんだい慌てて」
綾香「トイレに行きたいんだけど」
悪魔「その前に午後のレッスンを受けないと」
綾香「うー、そしたらトイレに」
悪魔「用意しよう、簡単だよ。ちょっとした言葉使いを覚えればいい」
綾香「変な言葉だったらいやよ」
悪魔「あいさつだけだよ、そんな怖い顔しないでくれ気が弱いんだ。でも、変な言葉ってどんな言葉かな?それはそれで興味深い」
綾香「いいでしょ、早くして」
悪魔「食事の前にいただきますとごちそうさまでした。それに、朝と夜の入浴の後におはようございますにおやすみなさい。後は、まあいいか。やぶったら罰を与える。こんなもんでいい」
全然簡単なことだ。但し、男に使う言葉ではなかったらだ。誘拐犯相手に吐く言葉ではない。こうやって反抗心を和らげていくつもり何だろうか?
綾香「どうする姉さん・・・いいの・・でも、わたし? 別に・・いやよ・・絶対じゃないけど・・それにしても・・だって・・・しょうがない? でもさぁ」
芹香「・・・・・・・」
綾香「いえばいいんでしょ」
悪魔「どうも、じゃ、スカートとパンツを脱いで」
男はブリキのバケツを二つ取り出した。丁寧にマジックで「せりか」「あやか」と書いてある。
綾香「これにしろってこと」
綾香は床のバケツに指さす。
悪魔「床にしてもいいけど、一応、全部吸い取るし、匂いも大丈夫だ」
綾香「約束が違う」
悪魔「トイレを用意すると約束した。忘れているようだけど君達は生贄で奴隷で物でしかない」
男は鞭を取り出す。
悪魔「いずれは排出の管理だってやろうと思ってる。今からやろうか主人の許可なく尿便をしたら、この鞭で10打の仕置を行うと」
姉妹に恐怖の色が濃くなる。
悪魔「それとも、お灸にするかい、線香もいいかもね」
今更ながら思い知った。自分達は監禁され男の玩具になった事実を・・・
綾香「やります。そのバケツに・・・」
悪魔「何を」
綾香「・・・・オシッコ・・・」
悪魔「芹香は?」
芹香「・同じ・・・」
二人ともパンティを脱いでスカートのボタンを外す。スカートが床に落ちる。
上着でアソコを見えないように隠しながら歩いてバケツの上で屈む。みっともないが深く屈めば大事な部分が見えないので足が大きく開いていく。お尻をバケツの中に入れたような形になる。
限界の近かった芹香のバケツから水音とバケツに弾ける音がする。男の視線が恥かしいので下を向いたたまま動かない。肩を振るわせ、異常な羞恥を感じる。初めて自分から恥かしい姿を晒しているのが、今まではまったく違った。
芹香が終わっても綾香のバケツからは何の音もしない。
悪魔「どうした」
芹香「・・・どうしたの・・・」
綾香の我慢もとっくに限界を向えていた。あまりの緊張に出したくても出せないでいた。恥かしくて怖くて、焦れば焦るほど上手くいかない。
綾香「出ない・・」
男は綾香に近づく。
綾香「だめっッ」
綾香のバケツからも水が弾ける音がする。
綾香「見ないでよ・・」
紅潮して、顔が燃えるように熱い。無理矢理じゃなく進んで痴態を見せているかと思うと、数々の屈辱が思い出される。自然とまた、涙が溢れる。
綾香「あぐ、ぐすぅ、ぐすぅ、えぐっ」
男は困った顔をして綾香の頭を撫でようとする。
綾香「さわらないで!」
涙声で吠える。それでも、鼻声であり溢れる涙を止めようとするが悔しくて止まらない。
横を見れば姉が見えたので思わず抱き着いた。芹香は綾香をきつく抱きしめた。その温かさにせきを切ったように泣き出す。
悪魔「すまない。やりすぎた」
男は吐き出すようにいう。怒られた子供のようだ。
綾香「やさしくしないでよ。あんたなんか・・・うう、わぁぁ」
綾香はまた芹香の胸で泣き出した。そんな綾香を芹香は優しく頭を撫でる。妹が泣いているとき姉はこうして慰めてきた。ずっとこうして来た。
芹香は怒りの表情で男を睨んだ。芹香は生まれて初めて怒った顔をしたのかもしれない。強い意思を込めた瞳が男を見つめる。それは真摯な目だった。
悪魔「すまない・・食事はここに置いて・・・風呂もあそこから・・・」
男はもう一度謝って頭を下げた。
薄暗い部屋に二人が残され綾香の嗚咽だけが聞こえた。
芹香「泣かないで・・ここにいるから・・」
ごめんなのだ。浣腸もピアスもないのだ。
途中まで書いたんですよ。浣腸されて熱く焼いた鉄板の上で踊る姉妹。
熱くて筋肉が収縮して肛門が閉まって出したくても出せない。
そんな鬼畜な話が!!!!!(!多すぎ)
でもね、キーボードを打っているとその上にメイド姿の小人さんが・・・
小人「こんなことしちゃめっ!」
って、怒られちゃったからソフトにしたのだ。
これでもソフトなのだ。
なんかヤバイ人だなこれは・・・
すいません井川 正寿です。話に凝っちゃた。でも、監禁をメインにするとこんな感じ。
泣いてる女の子を見ると抱きしめたくなるじゃないですか。
次回 「調教 来栖川シスターズ 前編」
鬼畜な展開に運ぶのか? セバスチャンは? その他の東鳩ヒロインは?
実は作者ここで終わりでいいやとか思ってたりする。
しかし、反響があるかぎりがんばります。