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淫堕のくの一〜不知火舞〜 −プロローグ・不知火舞、危機−
チェシャ/文


 「アンディ・ボガード…」

 アンディは日本での試合が終わりロッカールームに向かう途中、後ろから呼び止められた。

 「?」

 振り返ったアンディの目に自分に向けて駆け寄る数人の影が映った。

 「おまえたちは誰だ!何の用なんだ!」

 アンディは襲い掛かる影を簡単に避けながら、そう尋ねた。

 しかし、影は数を増し、次々と襲い掛かってくる。

 (しかたがない…)

 アンディは心の中でそう自分を納得させると、襲い来る影に向けて掌底を見舞い、背後から殴り掛かろうとしていた影を肘で打ち倒した。

 数分後、アンディの周りにはうめき声を上げる十数人の男が転がっている。

 「おい、何のつもりだったんだ?」

 アンディは倒れている男に問いただす。

 「へ…お前の女…いい女だよな?乳はデカいし、おまけに俺達より強いときてる…」

 男は苦しそうな表情に邪悪な笑みを浮かべて続けた。

 「俺達はよ…全員あの女のせいで格闘家として食えなくなっちまったんだよ…だから…」

 男の言おうとすることに気づいたアンディは怒りをあらわに男に止めを刺し、愛する不知火舞のもとへ急ごうと振り向いた瞬間、アンディは凄まじい衝撃を顔に受け、吹き飛ばされた。

 朦朧とする意識の中でアンディは自分を吹き飛ばした者の声を聞いていた。

 「だから、犯してあげるのさ。ここにいるみんなと、他にもあのおねぇさんに恨みのある人たちとでね。あなたはそのための囮♪」

 その声は少年のもので、暗がりの中で見えた人影も少年のものであった。

 「さあ、早く立ってこの哀れな生け贄を運んでよ。もうじきお楽しみだよ♪」

 アンディは起き上がった男たちに逆襲される激痛の中で意識を失った。

 

 

 


解説

 はじめまして、チェシャと申します。

 このSSは、僕の処女作で、長い間溜めていた、不知火舞への妄想を

 ぶちまけたものです(笑)

 拙い上に、長い文章で申し訳ありませんが、お楽しみいただけたらと思います。

 

 ちなみに、この作品は全7話に分割しています。

 これは、そのプロローグの話にあたります。

 …決して、このままアンディが男たちに慰み者にされるわけではないので

 ご安心ください(笑)

 

 感想、リクエスト、お待ちしております。

 


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