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双辱 第一部 愛玩動物
ハーデス/文


 序章

 マナSIDE

 カナ「はぁ〜あ!終った終った!やぁっと冬休みだね!マナちゃん!」

 終業式が終った冬の帰り道、私とカナちゃんは二人っきりの冬休みに想いを馳せていました、

 マナ「うん・・・でも、カナちゃん、幾らスポーツ推薦で高校決まっても、お願いだから後、もうちょっとだけ勉強してよぉ」

 カナ「うぅ〜!!聞きたくな〜い゛!・・・ま、たった2週間ちょっとしかないけど、冬休みなんだから!遊びたぁい!!」

 ・・・はぁ〜・・・カナちゃんらしいわ・・・でも、

 マナ「もう!・・・カナちゃんってば何時もそう・・・それと、人の話はちゃんと聞かないと大事な事も聞き逃しちゃうわよ?・・・私達推薦組は冬休み3週間よ?」

 カナ「エッ!ホントォ?!・・・ボク、一回スノボーってやって見たいんだぁ!ね、二人で行っちゃおっか?!」

 うぅっ・・・途端に形成不利に陥りました、

 マナ「・・・私はいい・・・お留守番してるよ・・・ね?」

 カナ「だぁーめ!少しは躯動かさなきゃ!・・・太っちゃうよ?」

 マナ「でも・・・本読んでる方が楽しいし・・・」

 カナ「ま、それはそうと、明日はクリスマス♪クリスマス♪・・・ケーキとシャンメリー買って帰ろ!!ね?マナちゃん」

 マナ「う、うん・・・そうね・・・・・・??!!」

 カナ「マナちゃん?」

 マナ「・・・何か・・・変・・・凄く・・・いやな予感・・・」

 カナちゃんの顔色が変わる・・・私の大切な大切な半身は何時だって私を守ってくれる・・・でも、何だか・・・頭の何処かで「逃げて」っていう声が聞こえた・・・

 それに・・・ごく普通の帰り道・・・なのに、なんでこんなに?・・・・・!!そうです!人が・・・誰も歩いていない!・・・幾ら田舎でも・・・この道には何時だって人が多少は歩いていて・・・気のせいって言われたらそうかも知れないけど・・・でも、私の直感はいやな位当たってしまって・・・?!

 突然、飛び出してきたのはアイスホッケーのマスクを被った・・・

 カナ「ジェイソン!・・・シリーズで死んだ筈じゃぁない?!」

 ・・・お願いだからこんな時に・・・気の抜けるような事言わないでよォ!カナちゃ〜ん

 ??「ふむ・・・気付かれていたか・・・ま、いいでしょう・・・貴女達に少々つきあっていただきます!」

 カナ「やだポイ!」

 何処の言葉?カナちゃん・・・

 マナ「・・・カナちゃん気をつけて・・・その人・・・何か持ってる・・・受けちゃダメ!よけてぇ!!」

 そんな気がしました・・・案の定、

 シュ〜〜!!

 ガスのようなものが男の人の手から放たれました!

 其処はやっぱりカナちゃん、難なく交わしながら壁を蹴り上げて横に飛んだ!

 カナ「へっへ〜!まとりっくすぅ!」

 カナちゃん・・・何も壁を走らなくても・・・

 そのまま壁を蹴り上げながらカナちゃんがマスクを被った人にいきなり飛び蹴り!!って女の子なんだからもうちょっとおしとやかに・・・ね?カナちゃん、

 ??「クッ・・・このっ!!」

 男の人も負けてない!蹴りに行ったカナちゃんの足を掴むとそのまま壁に放り投げた!・・・凄い力・・・

 カナ「わわぁっとぉぉ・・・あっぶなぁいなぁ!」

 カナちゃんは上手く受身をとったけど・・・

 マナ「カナちゃん!右に飛んでぇ!」

 カナちゃんがハッとして飛び退ったら・・・

 チュイーンッッ!!

 男の人は銃を持っていた・・・音がしない、サイレンサー付きの・・・確か、あの銃は45ACPコルト・ゴールド・カップ・コマンダー・カスタム・エディション!装弾数は確か・・・7+1!・・・単なる犯罪者が持っている銃じゃない!

 ??「大人しく来て頂ければ手荒なまねはしないんですが・・・」

 マナ「カナちゃん!危ない!足元!」

 カナ「わわぁ!!あっぶない!」

 カナちゃんが飛び上がって銃をかわす・・・けど、

 マナ「跳んじゃダメェ!避けられなくなっちゃう!」

 案の定、身動きの出来なくなったカナちゃんに銃が向けられた・・・

 けど、カナちゃんは何とか側宙を決めてそれをかわす・・・後ろの電柱に当たったアレは・・・麻酔弾?!

 マナ「気をつけて!その銃・・・んん〜〜!・・・」

 カナ「マ、マナちゃん?!」

 ・・・急に・・・後ろから・・・ガーゼが押し当てられ・・・何てこと・・・もう・・・一人・・・い・・・た・・・

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 カナSIDE

 カナ「マ、マナちゃんを放せェェ!!」

 ??「貴方らしくもありませんねぇ・・・何を梃子摺っているんですか?・・・ね?」

 ??「・・・悪かったな、お前も相手してみろ・・・かなりきついぞ?」

 カナ「マナちゃん!マナちゃ!・・・んん〜!!」

 一瞬、マナちゃんの方に気をとられたら・・・

 ダメだぁ・・・ボクまでやられちゃったら・・・マナちゃんが・・・マナちゃんが・・・

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 バタンッ!

 男達は双子をトランクに詰めると、「通行禁止」の立て札を外し、商品の受け渡し場所に走り去っていった・・・・・

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 恭一郎SIDE

 昨年、叔母夫妻が死去した・・・叔父と叔母といっても、高齢だ・・・子も無く、親族も俺一人だった・・・俺は親の顔など覚えていない・・・物心つく前にこの世を去ったらしい、

 叔父も叔母も、俺を実の子の様に可愛がってくれた・・・叔父は資産家だったが、資産家特有の傲慢な所は無く、余生安らかに過ごすつもりだった様だ・・・叔母は動物が好きな優しげな人だった・・・中でもネコとウサギは特に好きだった様だ・・・そんな矢先、叔父は亡くなった・・・老衰だった・・・後を追うようにして叔母も・・・二人とも高齢だったため、それはあっと言う間であった・・・

 突如、廻りは慌しくなった・・・金金金・・・一生掛けても使いきれない金が転がり込んできたのだから・・・

 鬱陶しかった・・・金に群がる連中が・・・

 この私立学園もまた、経営が苦しくなっていた・・・その為、恭一郎は学園から融資を頼まれた・・・結果、俺は自分の勤務先の学校に融資を行なった・・・教師の身でありながら行動の束縛を受けない・・・という条件付で無金利、無期限の・・・

 フッ・・一介の教師が・・・おかしな話だ・・・

 教師など辞めてもよかった・・・しかし、俺は好きだった・・・学校と言う空間が・・・性に合っているんだろうな・・・まぁ言わば趣味だな・・・

 ミナ「センセェ!明日、皆でパーティーやるんだけど、先生もくる?」

 俺の託った少女の一人だ・・・一度落としたのだが・・・あれ以来、いつも付き纏ってくる・・・懐いた犬のようだ・・・が、今日はそれどころじゃない

 恭一郎「お前は俺を首にしたいのか?・・・どうせ酒が入るんだろ?」

 ミナ「えっへっへ〜・・・ま、ね!」

 恭一郎「たくっ・・・今日明日は本町通りは止めとけよ?・・・見回りがあるからな・・・」

 ミナ「ありがと!・・・でぇ・・・センセェ?冬休み・・・遊びに行っても・・・いい?」

 恭一郎「悪いな・・・先約がある」

 俺が車を指し示すと、其処にはサングラスをかけたスーツ姿の女性が待っていた・・・

 ミナ「な、な?!あ、あの人・・・センセェのなんなんですか!!」

 恭一郎「友人さ・・・ま、同好の士って奴だな・・・」

 俺はこれ以上この生徒に付き合う事もなく、車に乗り込んだ・・・後ろからはヒステリックな声があがっているがあえて無視した、

 レナ「フフッ・・・随分、人気者じゃない?センセェ?」

 レナがあの生徒の口調を真似る・・・まったく、

 恭一郎「・・・フッ・・・ボンテージは如何したんだ?女王様?」

 嫌味の応酬だな・・・全くふもうな言い争いだ・・・まぁ、それも悪くない・・・

 恭一郎「首尾はどうだったんだ?」

 レナ「あの男達ならまず、失敗は無いでしょうけど・・・ちゃんと支払わないと後が怖いわよ?」

 恭一郎「ああ・・・一応お前に言われた通り少し上乗せしといたがな・・・」

 レナ「その方が良いわ・・・後腐れなく終るから」

 恭一郎「で、何処なんだ?受け渡し場所は?」

 レナ「・・・Fの樹海・・・監禁場所の直ぐ近くにしておいたわ・・・」

 そのまま車で走る事、50分、周りが鬱蒼と生い茂った樹海のとある場所に立てられた牢獄・・・このために恭一郎がわざわざ建てた場所・・・その手前の道が交差した場所で受け渡された、

 レナ「如何でした?純さん?涼さん?」

 純「少々、手間取ったぞ?・・・ったく、こんなじゃじゃ馬、見たことないぞ?」

 涼「とりあえず、御確認下さい・・・ね?」

 涼と呼ばれた男が車のトランクを開けた・・・間違いない、一ヶ月ほど前に見た、あの顔・・・一目みて手に入れたかったあの双子達が腕を縛られたまま、昏睡していた・・・

 恭一郎「・・・約束のお金です・・・確認してください」

 レナから余計な会話を止められている・・・それだけで、相当ヤバイ相手だと言う事は判る・・・

 涼「・・・確かに・・・それと、コレはおまけですよ・・・ね?」

 涼と言う男から小さな瓶を手渡された・・・

 恭一郎「・・・これは?・・・こんな物は頼んでないが?」

 涼「おまけですよ・・・少々イロもつけてもらった事ですし・・・ま、媚薬です・・・一応依存性は抑えてありますが麻薬に近いですから、多用は避けた方がいい・・・とり合えず、二回分・・・使うとしても、二人に一度づつです・・・これ以外にも色々な物を扱っておりますのでどうぞ御利用ください・・・ね?」

 つまり、お試しの試供品と言う事か・・・

 恭一郎「一度か・・・有難く受け取っておきましょう・・・」

 涼「食事にでも混ぜて飲ませれば効果は充分です・・・ね?」

 受け渡しを終え、双子を此方の車に乗せ変えた・・・いまだ眠ったままの双子・・・

 レナ「じっくり見るのは後よ・・・今はさっさと運び込むわよ?」

 恭一郎「判っているさ」

 双子を乗せた車は更に20分ほど走ったところにある牢獄へ向かった・・・

 レナ「へ〜・・・牢獄って言う割りには随分おしゃれじゃない?」

 恭一郎「まさか、外見から牢屋では余りに変だろう?」324

 一見、普通の館・・・しかし、壁は二重構造になり、決して壊せないだろう・・・

 双子を別々の部屋に運び終えると、レナは帰って行った・・・

 レナ「それじゃ、また来るわね・・・一応、食料、水、それに注文された物がそろい次第ね・・・それじゃ」

 殆どの物は既に運び込まれている・・・しかし、食料や水はどうしても保存上運びきれなかったのだ・・・

 レナを見送ると、双子達の部屋に赴いた・・・此方の部屋にはマナ・・・反対側の部屋にはカナ・・・話をさせないよう、部屋はかなり離してある・・・丁度この館の南と北に配置した・・・他にも調教ルームやプール、浴室、大型の檻、そして恭一郎自身の部屋などがあるが、二階は単なる飾り、普通の部屋だ・・・その上が屋上・・・まぁ外は少々危険なので出る事もないだろう・・・この辺は野犬も出るのだから・・・

 南の・・・マナの部屋に向かう・・・途中、運び込んだペット・・・ネコとウサギが恭一郎を見て、駆け寄ってきたが、取り合わず、そのまま部屋に向かった・・・

 マナ「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 覗き窓から中を眺めると、未だベットで眠っているようだ・・・

 バタンッ・・・

 部屋にはいると、丁度、少女が目を覚ました・・・

 マナ「・・・ぅぅ・・・う・・ん・・・」

 恭一郎「気がついたか?・・・一色マナ?」

 マナ「えっ?・・・こ、此処は?・・・貴方は一体・・・そういえば!」

 恭一郎「ああ・・・そうだ、お前達は誘拐された・・・このおれにな」

 マナ「・・・何が・・・目的ですか?・・・お金ですか?・・・怨恨ですか?・・・」

 恭一郎「どちらでもない・・・目的は・・・お前達だ」

 マナ「私達?・・・どういうことですか?」

 恭一郎「お前達をここで飼いならす・・・まぁ要するに、ペットになって貰う!」

 マナ「な?!・・・そ、そんな!どういうことですか!」

 恭一郎「ふふっ・・・俺がお前達を気に入った・・・だから此処でお前達に性の愛玩動物になって貰うと言う事だ」

 マナ「せ、性の・・・って・・・い、嫌です・・・助けて・・・カナちゃ・・・カナちゃん?カナちゃんは何処ですか?!」

 恭一郎「部屋は違うが無事だ・・・此処と同じ作りの部屋だ・・・風呂は無いがシャワーが出るトイレも同じ場所だ・・・下がコンクリートだから、ベットから落ちない様に気をつけろよ?・・・お前達の荷物だが、携帯等は入っていなかったから其処の鏡の横に置いてある・・・」

 マナ「そんな・・・一方的すぎます!・・・私達・・・帰ります!」

 恭一郎「帰るか?・・・誰も居ない家に・・・」

 マナ「ど、どうしてそれを・・・ま、まさか貴方は?!」

 恭一郎「気がついたか?・・・そうだ、一度、推薦の面接で会っているはずだ」

 マナ「教師が・・・どうしてこんな事を・・・」

 恭一郎「教師の前に男だと言う事だ・・・母は離別・・・父は帰ってこない・・・そんな家に帰って如何する?」

 マナ「・・・カナちゃんが・・・居ます・・・」

 恭一郎「カナも此処に居る・・・なら、変わらないだろう?」

 マナ「私はカナちゃんとあの家に帰りたいんです!」

 恭一郎「いいだろう・・・三週間後・・・帰してやろう」

 マナ「今直ぐ帰して下さい!」

 恭一郎「・・・忘れるな?お前達は誘拐された・・・あまり反抗すれば命の保障は無いぞ?・・・生命与奪権は此方にあるんだ!」

 俺がほんの少し睨みを聞かせると急にマナは・・・泣き出してしまった、やれやれ・・・

 マナ「ヒッ・・・ゆ、許してください・・・家に・・・帰してぇ・・・グズッ・・・カナちゃ・・・」

 埒があかない・・・マナを部屋に残すと北の・・・カナの部屋に向かった・・・途端、

 バンッ!バンッ!バンッ!

 中から部屋を蹴破ろうとしている様だ・・・此方は・・・じゃじゃ馬か・・・

 タイミングを見計らい、思いっきりドアを開けた!

 バンッ!!

 カナ「うわぁっ!!び、ビックリするじゃないかぁ!!」

 恭一郎「威勢がいいな?・・・誘拐されたと言うのにな・・・」

 カナ「あんた・・・誰?ボク達を如何する気?」

 恭一郎「・・・ペットになって貰う・・・性の愛玩動物にな!」

 カナ「せ〜のあいが・・・良く判んない言葉つかうなぁ!」

 恭一郎「・・・様はお前達が気に入った・・・だから此処で飼う!」

 カナ「ふぅ〜ん、つまりぃあんたボクが好きなの?」

 恭一郎「そうだな・・・そうなるな・・・」

 カナ「だったらコレをほどけぇ〜!」

 恭一郎「解いたら逃げるだろう?・・・安心しろ、マナも此処に居る!」

 カナ「マナちゃん?・・・あんた、あんたね!マナちゃん泣かせたのは!!」

 ・・・?此処まで声が聞こえたのだろうか・・・

 恭一郎「良くわかったな・・・だが、勝手に泣いただけだ・・・」

 カナ「よくもぉ!!んんん〜〜!!!」

 カナが渾身の力を込めると・・・

 ブチブチブチィッ!!

 嘘だろぅ?・・・重さ100kgまで耐えられるロープだぞ?・・・後ろ手に縛り上げたロープが千切れとんだ!

 カナ「カナちゃ〜んキィィック!!」

 ネーミングは最低だ・・・が、威力の程は凄い、何とか交わしたが、直撃を食らったテーブルの足が壊れた!

 ・・・これは・・・まともに相手をしたら、馬鹿をみるな・・・

 しかし・・・早い!壊れたテーブルを踏み台にすぐさま襲い掛かってくる!

 恭一郎「クッ!!」

 受け止めた腕が痺れる!骨まで軋みそうだ・・・一体この小さい躯の何処にそんな力があるのか?

 ・・・しかし、動きが速いとは言え、攻撃自体がテレフォンパンチばかりの上、余りにも直線的すぎる・・・つまり、慣れてくれば大したことは無い

 恭一郎はカナにクロロフォルムの瓶を投げつけた!

 ・・・頭がないのか?・・・さっき嗅がされたばかりだと言うのにカナは飛んできた瓶を振り払った・・・

 ガッシャーン!

 カナ「こぉんのぉ!・・・あ、あれ?・・・」

 バタッ・・・

 気を失ったか・・・これは・・・ロープでは無理だな・・・

 恭一郎自身が吸い込まないよう、鉄格子付きの窓を開け、部屋を換気した、

 皮製の拘束具をカナの両腕と両足に嵌める・・・と言っても動きは制限する物ではない・・・それぞれをジョイントして初めて拘束できる物だ・・・皮とは言え、良くなめした皮は決して切れるものではない!大の男にだってビクともしない物だろう・・・

 最後にステンレスの首輪を嵌め、鎖を柱に巻くと南京錠で止めた・・・部屋の中でなら行き来出きるようにすると、カナをベットに寝かし、部屋を後にした・・・

 今日は休んでもらうとしよう・・・明日からの饗宴に控えて・・・

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 マナSIDE

 私は一人で考えていた・・・初めて・・・一人で・・・

 さっき、目を覚ました時、窓から見えた空は夕焼けで真っ赤だった・・・

 今の日没が・・・4時50分・・・誘拐された時間から差し引いて・・・私達を運んで・・・約1時間半の間で恐らく車で来れる場所・・・県内の筈、なら・・・

 マナ「Fの樹海の・・・どこか・・・」

 だって、回りからは何も聞こえない・・・車の音も、人の声も・・・聞こえるのは野犬の遠吠えと、木々のざわめき・・・

 そして・・・あの男の人はあの私達を浚った人達とはどうやら別人・・・つまり誘拐を依頼した?

 だとすれば、例え目撃情報があっても・・・ほぼ完璧なアリバイがあの人にはある・・・でも、もし誰も見ていなかったら・・・アウトです・・・だって・・・少なくとも3週間・・・誰かに会う予定は無かったもの・・・それとも誰か気付いてくれるでしょうか?

 ・・・やっぱり、何とかして逃げ出さなきゃ!

 でも、この壁・・・一見只の壁・・・でも、あの窓の珊を見る限り・・・かなり厚そう・・・ドアもそうです、

 マナ「これは・・・牢屋?・・・」

 改めて・・・絶望的でした・・・

 怖い・・・助けて・・・カナちゃん・・・一人じゃ怖いよォ

 初めて・・・一人で眠るなんて・・・怖くて・・・眠れないよォ・・・

 

 マナ・・・泣いている、怖がっている、

 カナ・・・眠っている、怒っている、

 

 

 


解説

 ハーデス「双辱です!はい!こうご期待!でわ!」

 ハーデス「はぁ〜・・・でも、純心と平行して書くってのも・・・大変やなぁ〜・・・(^^;」

 ハーデス「誰か〜!解説してぇ〜な!」

 アルテミス「ニャ〜・・・」

 ハーデス「うんうん・・・そうだよね?」

 アポロン「・・・・・・・・」

 ハーデス「そうか!君もそう思いますか!でわ!」

 


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