約束を一つ覚えていた。
待つ・・・・。
ひたすら待った。100年が過ぎて数えるのを止めても待ち続けた。何を待っているのかも忘れた。『それ』が何かはどうでも良かった。
そして彼は最後に約束を果たして死んだ。
死んだ? そもそも彼は生物だったのだろうか?
古い物語の終わりは新たな物語の始まり。
薄暗い洞穴の奥で、朽ち果てた彼の身体から小さな小さな『意思』が別れた。
遠い約束。
手の中に微かに残った温もり。死を寄せつけない思いは奇跡を生んだ。
形の無い『意思』は米粒のような塊から人の姿へと変わる。半年という時間をかけて思いは人になった・・・・。
彼と呼ぼう。
彼は夜空を見上げる。
彼「俺は誰だ?」
彼は記憶が無かった。
落ち着いて目をつぶる。肌を照りつけるような強い意思に引かれて地上より姿を消し空間に融けていく。
消える瞬間、誰かの面影が浮かんだ。誰だろうか・・・・。ひどく懐かしく感じる。
夜が終わり、朝日が昇る。世界が祝福するように彼は解き離れた。それは、新たな物語の始まりを予感させた。
3月3日(月) 05時11分
早朝、朝靄が晴れかかった時間。何処にでもあるファミリーレストランの厨房で一組の母娘がメッタ刺しで鮮血を撒き散らして死んだ。加害者は、彼女らの夫であり父である男だ。
昨夜、最初はたわいの無い口論に過ぎない口喧嘩は、ほんの小さな口火で手にした包丁が妻の咽笛を突き刺し、娘の命も奪っていた。
店長「ど、どうすりゃいい・・・」
見下ろせば、部屋は血の匂いが充満して、すっかり乾ききった血は真っ赤な川となって床面を縦横に延ばしていた。
脱力感と差し込むような絶望感・・・・。
店長「お前が悪いんだ・・・。つまらない事をぐちぐちと・・・」
店長に罪の意識は無かった。マズイことをしたと自覚はあったが悪いことをしたとは考えてもいなかった。
身勝手な人格と、自己正当化が彼を呼んだ。
彼は純粋な意思に惹かれるのだ。一点の曇りの無い強い願に惹かれるのだ。彼が彼である前に純粋な思いに答えて着たように。
厨房の景色が溶ける。
歪んだ空間の波紋の間から男が現れる。
店長「な!!」
突然の出来事に店長は妻娘を刺し殺した包丁を彼に投げつける。
包丁は波紋に沈んで消えてなくなる。
頭の片隅に凶器の隠蔽が出来たのに小躍りする。夢見たいな出来事に店長は凶器に身を委ねる衝動に駆られる。
彼「ネガイをイエ・・・・」
抑制がまるで利いていない発音。
店長「?」
彼「ネガイをイエ・・・・」
店長「な、何を言ってるんだ・・・。お前は誰だ?」
彼にとって自分は誰であろうとも、どうでも良かった。呼ばれたから来た。そしてネガイを聞く。それでよかった。
無言で見下ろす彼に人形のように表情が伺えない。店長は突然現れた彼を見て、慌てない自分に驚いた。自分が狂気に呑まれているのが良く解かった。心の奥底で溜まった黒く淀んだ気持ちが漏れている。
あれだけ感じていたストレスが消えている。
総ての束縛から解き離れた開放感。自暴自棄とも違う。圧倒的な開放。
店長「お前が化物でも悪魔でもいい。何でもやる。だから約束しろ。俺を満足させろ!!」
彼は躊躇した。店長は総てを棄てた上でネガイをかなえろと言っているのだ。
別に棄てなくても良いいのに・・・。
同時に制約を受ける。ネガイは契約であり、等価が必要である。店長は自分の総てが世界の総てであった。
彼には客観的な判断はできない。
等価であると信じていれば等価なのだ。
たとえ世界の破滅を願おうとも、石ころと等価と信じれば彼は思いに答えてしまうだろう。
そして彼は店長の思いに答えた。
店長の総てを引き換えに、店長に満足を与える。
店長の理性や道徳、思い出、常識、店長が棄てたいと思った総てを彼は棄てた。
既に肉塊となった母娘も彼は棄てた。
店長の純粋なネガイは欲望と共に、彼が悪魔で有ることを望んだのだ。
彼は反応する機械に過ぎない。
悪魔が生れ、物語はゆっくりと動き出す。
3月24日(月) 17時30
3週間が瞬く間に過ぎ去った。
店長「・・・・・はぁぁ。退屈だ・・・・。」
女が店長のモノを口に含んで小水を飲み込んでいる。
女「うっ・・・・・うぐっ・・・・・うぎゅ・・・」
女は留めなく流れる汚物を懸命に胃の中に納めようと懸命に咽を動かしている。顎を伝って小水が胸を伝って厨房の床を汚す。総てを飲み干そうと必死に飲み込もうとするが、大半が床に零れている。
女「お、お赦しくださいぃぃぃぃぃ!!」
黄色の水溜りに額を擦りつけて慈悲をこう。心底、恐怖の色を称えて詫びる。突然さらわれ乱暴され、奴隷同然の立場を強要されて何十日かが過ぎた。
店長は、さもつまらなさ気に女を見据える。女は店長の怒気を逸らすためにペニスを舌先で弄る。
店長「・・・・退屈だ・・・・。つまらない・・・・・・」
最初は楽しかった。
街中で女を襲って乱暴する毎日。
コンビニで缶コーヒーを買う感覚で女を襲い熱いたぎりを満足させる。そんな幸福感は数日で渇いた。歯止めが無くなったバランスの欠いた精神は真綿に水を浸すようにキリが無かった。
労せず手に入れた喜びは飽きるのが早い。手当たりしだいから、じきに選択してより質の良い獲物を選ぶようになった。どんなヒドイ怪我を負わせても『彼』が綺麗に治してしまう。無造作に飽きた玩具を壊しては、新しい玩具を手に入れる。
不眠不休で遊び続けた店長は昨晩、ようやく泥のように眠り、目覚めて女の口の中に小便を流しこんで思うところが退屈だった。
失われた理性は、新たな知性を誕生させていた。
人が知恵をつけるのに必要な要素は不便と退屈である。まっさらな心の上に十分な欲望を養分として、発現した知性は無垢な支配者であった。
他者を抑圧する快感に喜びを見出して始めている。
店長が『彼』に向かって合図する。まるで食事を下げろと無造作に動かす客のように・・・。
女「いや・・・いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
絹を切り裂くような絶叫。店長の動作の意味を知っている。その動作の後、人が消えるのだ。
『彼』は女を消した。
店長の表情に知性が伺えた。その知性は理性の無い飢えた支配者でしかない。
(作者より蛇足・・・・・。展開が不自然かつ無理が多く有りますが、それらを完全な形で発表するとエロがまったく無い話が延々と続くので、いつものようにシェイプアップバージョンでお送りいたしました。以下はレミィちゃんがヒドイ目に合うので、そういう話が好きな人だけ見てね)
3月25日(火) 16:30
宮内レミィはカリフォルニア生れの日系ハーフで、3年前から日本に移り住んでいる。アメリカ人の父と日本人の母。それと姉と弟がいる五人家族。
輝く金髪を後ろで束ね、白いリボンでポニーテールを作っている。澄んだ青い瞳、ハーフ独特のすらりとしたスタイルに、国産では味わえないたっぷりとしたボリューム・・・・の場所は示すまでも無い。身に付けたセーラ服は全体的に小さめに感じるが陽気なレミィが着ているといやらしさよりも健康的な印象がするのが不思議だ。
3月25日は春休みの初日。
レミィは春休みの間、ファミリーレストラン『ブルースカイ』でアルバイトすることにしていた。父親が社会勉強のつもりでレミィに進めたのだ。
ブルースカイの制服は熱狂的ファンがいるくらいカワイイ服で胸元がセクシーと評判である。そんな服をレミィは活動的だと昨日家で着てみて気に入っていた。
今日から4月7日までの短い間だけのバイトは、玩具としての最初の一日に過ぎないことをレミィは知るよしも無かった。
レミィ「おはようございマース」
そう言って通用口から中に入ると、奥から店長が笑顔を見せてレミィを迎える。
店長「いやー、こんにちは。初めてだよね?どうも、私が店長です。今日からアルバイトで入る・・・・宮内 レミィさん?」
レミィ「はい!!」
一昨日まで、獣欲に駆られ焦燥しきっていた店長とは思えない。動作一つから上品さがにじみ出ている。
レミィ「よろしくお願いしまス」
レミィは元気よく、しかし折り目をしっかりつけて頭を下げた。セーラ服のスカートが踊り、輝く金髪が頬をさらさら流れ落ちる。
店長「着替え終わったら、事務室に来て、いろいろ説明しなきゃいけないことがあるから」
店長はレミィを更衣室に案内して事務室に消えた。
これから始まる新しい体験にレミィは喜びを隠し切れない。初めてのアルバイト。好奇心が旺盛なレミィは制服に袖を通しながらワクワクを隠し切れないでいた。
レミィは頬を紅潮させて、急いで事務室に駆け込む。
店長「おや、ずいぶん早いね。まあ、そこに座ってよ」
進められるままソファーに座る。
店長「ちょっと待ってね。おーい。コーヒーを持ってきてくれ」
ほとんど間を置かずに『彼』がトレイにコーヒーを三つ乗せて事務室に入って来た。
店長「さて」
おもむろに立ち上がってレミィの頬を平手で軽く力を入れて打った。
レミィ「イタッ」
チョッと困った顔をしながらレミィは頬を摩りながら店長を見上げる。
レミィ「Why?」
店長「くっくっくっくっ」
柔らかい頬を叩いた感触が手に残っている。
獲物・・・・。
理性無き知性はゆっくりと動き出す。
店長「おい」
『彼』がレミィの澄んだ青い瞳に真っ直ぐ見つめる。
突然、肘と膝の感覚が消えた。体重を背中に預けてソファーに沈み込む。
レミィ「アレ? どうして? 変ヨ・・・」
身体を起き上がろうとしても、手足の感覚が節々まで希薄にで力が入れない。それでも皮膚に当たる空気は敏感になって、なんとも不思議な感覚。それよりも恐ろしいのは、男達の表情だ。
店長「足を持ち上げろ」
気が動転しているレミィを他所に、『彼』は回りこんでソファーの後ろからレミィの足に手を伸ばして、膝の裏に指先を侵入する。そのまま膝を掴んで大きく開きながら足を上げていく。
レミィ「なに? ヤメテ、離してヨ」
首でイヤイヤをするレミィを無視して『彼』は膝を耳の横まで持ち上げてしまう。
レミィ「いやぁぁぁああ」
完全にM字型に割広げられ、元々短いスカートが捲くれ、下着が丸見えになる。
薄いライトグリーンが男達の眼下に晒される。
店長「顔に似合わず、割と大人しめじゃないか」
店長の指がレミィの割れ目を下着越しに指先で弄る。
レミィ「ぅぅっ」
かわいらしい声でうめく。
店長の指先が割れ目から徐々に下に降りて、お尻の穴の周りを探すように指先で突く。
レミィ「も、もう・・・・やめてヨ。家に帰る・・っ。だから離してお願い・・・・」
普段の陽気さとは程遠く、はかなく弱々しい。
店長「君に帰る場所はもう無いよ」
レミィ「・・・・・・?」
こんな事をしてタダですむと思っているのだろうか?
レミィは強い羞恥心と恐怖の下で、警察に訴えてやると強く思っていた。
店長の言葉に反応が返せない。
店長「すぐに解かるよ」
指先がくびれたウエストをなぞる。
ビクンッと敏感に反応する。
そのままセーラ服の上にから小さな突起を探し当てようと指を二本に増やす。
レミィ「ヤメテ」
初めて怒気を含んだ声で店長に逆らう。すでに全身の肌が羞恥に染め上げての抵抗。
それは店長の加虐心を刺激するだけの行為に過ぎない僅かばかりの抵抗。
指先が布越しで小さな突起を見つけ、抓りながらねじる。
レミィ「イッグゥゥゥ」
タダでさえ敏感な場所に身体中を駆け抜ける激痛。
あまりの痛みに涙が止まらない。
そんな、痛みを堪えるレミィの顎を指先で上に傾けて唇を奪う。
レミィ「うむぅぅぅ」
自らの唇を割って、他人の唇が中に進入してくる。
なぞるように情熱的で変質的なキス。
顔を背けようとすれば、再び乳首を捻り上げて口を開かせる。
レミィ「うぎぃぃ・・・・ひぶぅぅぅぅ・・・ああぶぅぅ・・」
レミィ(イヤイヤイヤ。何で? 誰か助けてヨ・・・・・ヒロユキ・・・・・たすけて・・・)
店長はレミィの唇を一通り陵辱するとレミィの向いのソファーに腰掛ける。そして、レミィの下着に視線を動かしてコーヒーをすする。
レミィ「うっうっ・・・・」
大股開きのまま、レミィはすすり泣いた。
座ったまま店長がカチャカチャと音を立てる。
恐る恐るレミィが店長の方に視線を泳がしてみるとベルトを緩めている所だった。
レミィ「いや!! それだけはヤメテ!! ゆ、許しテェ!」
目の前にデロンと垂れ下がったチンポがぶら下がる。
レミィ「はぅ・・・」
息を呑んで思わず目がいってしまう。
赤黒い肉の塊。鼻先まで近づけばプ〜ンと嫌な臭いが鼻につく。首を振って遠ざけても距離はたかが知れている。
レミィ「ヤメテ、キタナイ・・・」
嫌悪感をあらわにして拒絶する。
店長「すぐに大好きになるよ・・・」
店長がレミィの鼻を摘まんで上を向かせる。
レミィ「ふんぐぅ」
口を硬く閉じていた所に、唯一の呼吸口を塞がれたのだ。喘ぐように口を開く。
レミィ「あぐうむう」
腰を突き出すように自らのペニスを舌の上を滑らせ、咽の奥に押し込んでいく。
レミィ「んっーんっーんんんん」
歯を立てようとしても顎に力が入らない。そのまま口内を店長のペニスが蹂躙する。吐き出そうと息を吸い込む度に吸茎して、舌で押し出そうと棒先をぎこちなく舌で刺激する。
店長「ぎこちない。それがまたいいんだけどね」
レミィの頭を掴んで激しく腰を動かし、ときおり乳首をつねる。
激痛で息を吸い込む度にペニスを吸引する刺激は店長にとっては新たな刺激になり、さらに昂ぶっていく。
痛みで唾液が溢れ、それがさらに腰フリを容易にさせ、動きを激しくさせる。
強制的なフェラチオにレミィは絶望に打ち震える。
初対面の男の怒張を頬張り、一刻でも早く終わることを祈って涙した。
腰の動きがいよいよ速くなり、激しくなっていく。
店長「うっ・・・・・」
びゅくん、びゅくん、びくっびくっびくっびくっびくっびくっびくっびくっびくっびくっびくっびくっびくっびくっびくっびくっ
腰を震わせてレミィの奥へと白濁を注ぐ。
レミィは自らの意思に反して開ききった口の中ではっきり唾液と一緒に精液を飲み込んだのが解かった・・・。
ごきゅん・・・・・・。
胃液が逆流するような汚辱感の中、はっきりと憎しみを覚えた。
長らくお待たせしました。監禁シリーズ再開です。
しばらくはレミィの話が続くのでよろしく。
雅史編、醜作を楽しみにしている人ごめんなさい。