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シラエキヒメ2
チェシャ/文


 森林浴に出かけたおっとり屋の風は、森の中で迷子になってしまいました。

 おなかが減っている風は、悪い魔女に騙されて、いけない食べ物を食べてしまいます。

 おっぱいが大きくなる呪いをかけられた風は、同じ呪いから二人の仲間を助けるために森を走ります。

 ところが、森にしかけられた罠にひっかかった風は、男の子に捕まってしまいました。

 風はどうなってしまうのでしょうか…?

 

 

 顔を真っ赤にした少年が、希望と不安を撒き散らしながら起立した逸物を風の女の部分に押し当てている。

 「はぁはぁ…こ、ここが女の…う…熱くてヌルヌルで…」

 少年のペニスの先端に風の秘肉の感覚が伝わる。

 「あぁ…だめですわ…」

 風が蕩けた瞳で決して強行ではない拒否反応を示している。

 (あれが…男の方の…が…わたくしの中に…わたくしの初めての人に…)

 普段の風ならば、こんなどこの馬の骨とも知れない少年にここまで体を許すはずがない。

 しかし、アルシオーネの魔法により、少年の精液を浴びて淫らに曇った風の心はザワザワと妖しく処女を貫く男を求めていた。

 「うあ…先っぽが包まれてる…すっげえ!」

 少年の亀頭が風の膣口を押し広げて埋没される。血走った瞳で少年が腰を突き出そうとする。

 風は胎内の入り口に、いまだかつて感じたことのない異物感を感じながら、男を誘うように秘部からトロトロと蜜を滴らせた。

 「…っ!?」

 いよいよお互いに「初めて」を捨てようと、または奪われようとした瞬間、風と少年は同時に息を飲んだ。

 風は絶望と恐怖と、胸がはりさけるような高揚感の中で次に感じるものを待った。

 しかし、数秒を経ても少年に動きはない。やがて、硬く大きくそそり立っていたはずのペニスが縮んで、

 風の膣口から亀頭がヌルリと滑り抜ける。

 「何をしている?オマエにそんな権限があるのか?トッポ?」

 トッポと呼ばれた少年の背後から、聞いたことのない低く抑えた声が聞こえる。

 風は突然現れた存在に慌てて理性を取り戻し、声の主に視線を送る。

 冷たい目をした、まだあどけなさの残る、風と同じくらいの年頃の少年が立っていた。

 「あ…あ…いや…その…アルト…許してくれよ…こ、こいつは…あの女の仲間なんだよ…」

 今まで風に激情を叩きつけていたトッポが青い顔で口ごもっていた。

 その首筋には、冷たい鉄の刃がぴったりと押し付けられている。

 命乞いをするトッポを挟んで、アルトと呼ばれた少年の瞳が風を睨むように見つめた。

 風はその冷たい視線が全身を走るだけで、ゾクゾクとした得体の知れない感覚に襲われた。

 風の体に力が戻り始めたが、その感覚と共に抜け、代りに不思議な熱っぽさが体を支配する。

 「あ…アルト…?ぐあっ!…むぷ!」

 無言の圧力に耐えかねた少年が、アルトの顔色を伺おうと首を捻った瞬間、アルトの足が少年の背中を蹴り飛ばす。

 苦悶の叫びを上げた次の瞬間、前のめりに倒れこんだ少年の顔は風の巨乳に埋まることになった。

 「ひっ…んっ…あぁ…!」

 胸を勢い良く潰された感覚に、風は突然絶頂を迎えてしまった。

 絶頂の中で、アルトの瞳と風の瞳が絡み合う。

 アルトの冷たい瞳に射抜かれた風は、体の奥、そして心の奥から這い上げる閃光のような感覚に包まれる。

 「…連れて帰るぞ…」

 アルトの声と、数人の気配を感じながら、風の意識は暗転していった。

 

 かすかに戻った意識が感じたのは、息苦しさと、圧迫感だった。

 (苦しい…胸が痛くて…重い…)

 風は混濁した意識の中で、何か凶々しい者が自分の体に圧し掛かっている夢を見ていた。

 アルシオーネの顔が浮かぶ。憎いその姿を見ても、体は動かない。

 『ホホホホホ…苦しいでしょう?手助けしてあげるわ!』

 アルシオーネの姿が歪むと、黒い霧のような姿に変わる。

 あっという間に風の体にまとわりついた黒い霧から、無数のの男性器にような触手が伸びてくる。

 口に、胸に、触手は白い粘液を放っていく。

 風の瞳に、ビクビクと震えながら先端の切れ込みから白い奔流を吐き出す触手が焼きつく。

 顔はドロドロに白く染まり、口に流れこむ白濁が味覚を狂わせる。

 制服にかけられた汚濁が、緑色の布地を白く糸を引き、更には布地に浸透して、体にまとわりついてくる。

 その度、風は逃げ場の無い快感に狂わされ、息も絶え絶えに堕とされていた。

 やがて、風の体は毒蜘蛛の糸のような白い粘液に絡め取られ、心ももう逃れられなくなっていた。

 股間からは止めどなく愛液が滴り、触手はスカートをまくり、下着を破って、処女穴に切先を突きつけていた。

 『オマエの処女をもらってやる…!』

 先ほど、自分に圧し掛かっていた少年の顔が霧の中に浮かぶ。

 『風!』『風ちゃん!』

 触手が自分を貫こうとした瞬間、見慣れた二人の仲間の顔が霧を払って光をもたらしていった。

 

 「大丈夫か?」

 どこからか聞こえる声に悪夢の中に光が射す。優しく、涼やかな感覚が耳から悪夢を払っていく。

 風の瞼がゆっくりと持ち上がる。視界が安定しない。眼鏡をかけていないせいだ。

 「…これか?」

 風の顔に眼鏡が乗せられる。そして、その瞳が像を結んだ顔は、アルトと呼ばれた少年の顔だった。

 「あ、あなたは…ここは…?わたくし…?」

 胸の重みから逃れるように体を起こした風が、オロオロとしながら状況を把握しようとした。

 「ここは俺たちの村だ。アンタは気を失ったから連れてきた。俺はアルト。そして、ここは俺の家だ。」

 アルトは端的に状況を説明した。

 風はランプに照らされた薄暗い部屋の中で、粗末なベッドに寝かされていた。

 「仲間が悪いことをしたな…代りに謝る。」

 アルトはそう言いながら、寝汗を拭くように風の頬を掌で軽く撫でる。

 「…ん…ふ…っ…」

 アルトの掌の感触に、風はゾクゾクとした感覚が背筋を這い登るのを感じた。

 「…!そんなに感じるのか…?マズイな…」

 「どうしてですの…?…あっ…うぅ…」

 風はアルトの言葉に疑問を投げかける。

 快感が走った瞬間、風の乳房が再び鈍く位痛みを放ち始め、風は苦しそうな喘ぎを上げる。

 「チッ…もうかよ…さっき治めたばっかりだってのに…アンタ、名前は?」

 「う…うぅ…風、鳳凰寺風ですわ…」

 「ホウオウジ・フウ?変な名前だな…まあ良いや、風!痛みをとる方法は知ってるな?」

 風は頬を赤らめ、躊躇いがちに頷く。

 「じゃ、取りあえず応急処置をする!恥ずかしいだろうし、酷いことだけど我慢してくれ…良いか?」

 「…はい…」

 アルトの瞳が悲しそうな色を浮かべる。冷たい瞳に浮かんだその情に触れた風は、アルトに全てを任せることを決意した。

 「すまない…少し待っていてくれ…」

 アルトは小さな声で詫びると、ベルトを外し、ズボンを脱ぎ捨てた。

 痛みを堪えるように胸を抱きながら、恥ずかしそうにアルトの脱衣から目をそらす。

 「そのまま目を瞑っていてくれれば良い…」

 アルトはそう言うと、目を閉じた風の正面で自分の分身を擦り始めた。

 アルトの微かな吐息が風の心音を高鳴らせる。強烈な若い男の性臭が風の鼻腔から脳に伝わる。

 (あぁ…男の方の匂いが…わたくしの顔の前に…あるのですね…見てみたいですわ…でも、そんなはしたない…)

 風は一人で葛藤と戦っていた。閉じた眼前に異性の剛直がある。淫らな欲望が広がり始めた心がそれを求める。

 アルトが高みに上る切なそうな吐息を聞いているうちに、何度も薄っすらと目を開けて自分に突きつけられる男棒を見たいと願う。

 しかし、淫らさが支配する心の中に残った誇りや理性が、きつく瞼を閉ざしていた。

 対照的に風の秘部は、自分に突きつけられた欲望に反応し、異様な熱を持ち始めていた。

 「ん…く…もう…少し…」

 アルトが徐々にこみ上げる射精感に予告を口にする。

 風に突きつけられたペニスから、淫臭が更に強く風を狂わせていく。

 (もうちょっと…もうちょっとで…精液が…わたくしの顔に…浴びせられる瞬間を見たい…でも…)

 風の心がグラグラと大きく揺らぐ。アルトの吐息が荒くなり、カウントダウンのように早くなっていく。

 心の揺れを推すように、奥からジュンジュンと愛液を送り出される秘所が潤い、下着に淫らな染みを作っていく。

 意志の力で抑えていた瞼から力が抜ける。解放された欲望が、少しずつ理性を決壊させ…

 「うっ!ぁあ…!!」

 アルトが限界に達し、軽く叫びながら手首を動かしつづけた。

 その様子は風の瞳に映っていた。理性よりも淫性が勝ってしまったのだった。

 「ああ…これが…」

 風の瞳に映る男性器。大きく膨らんだそれは、ビクビクと脈打ち、先端の切れ込みが瞬間的に広がった。

 胸の痛みなどもう気にはならなかった。

 愛液は垂れ流されるように大量に分泌され、下着からポタポタと雫を落としている。

 「くっ…!出るっ…!」

 「あ…わたくしに…ください…きゃん!!」

 亀頭の先端から、白い影が覗いた瞬間、風の顔目掛けて多量の白い影が浴びせ掛けられた。

 風は眼鏡の下で瞳を大きく開いて、その瞬間に魅入っていた。

 独特の性臭を放つ白濁が勢い良く自分に向かって飛んでくる。

 額に、鼻に、口に、髪に、そして眼鏡を白く染め、眼鏡が白い粘液に覆われ、視界を白く染め上げた。

 「はぁ…」

 風とアルトは同時にため息をもらした。風は満足気に顔に浴びた白濁を手で顔に塗りこめ、口に流れる汚濁を舌ですくっていた。

 下着はまるでおもらしをしたように、そしてまるで大量の射精にさらされたように、愛液で濡れていた。

 

 「…忌々しいだろう…あの女の呪いのせいだ…」

 風の痴態を目にしたアルトが、一息つくとそう呟いた。

 「…アルシオーネ…ですか?」

 「名前までは知らない……ある日、あの女がこの村に現れた…全てはあの女のせいなんだ…」

 白濁を拭き取り、冷静さを取り戻した風にアルトは静かに語り始めた。

 「この村には、子供…それも男しかいない…全ての女たちは突然村を襲ったあの女にさらわれて、

 男の大人たちは女たちを助けに行ったまま帰って来なかった。」

 無言で話を聞く風の傍らに座り、アルトは遠い目をしながら語りつづける。

 「そして、何度も村人が女たちを取り戻そうと試みて、何度も帰って来ないことが続けられていたある日、

 突然、さらわれていた女たちが何人か帰って来たんだ…」

 アルトの瞳が暗い影を映す。少し無言が続く。

 「それで…どうなりましたの?」

 風がその瞳を覗き込むように、そしてその影を気遣うようにしながら、続きを促した。

 「…女たちは…呪いをかけられていた…アンタにかけられている呪いと同じやつだ…」

 アルトは感情を込めないようにポツポツと語る。しかし、その瞳は悲痛に歪んでいた。

 「この村に戻った頃には…もう症状は末期だった…!残されたガキの俺たちが戸惑う間に…何人も…!」

 アルトの声が震える。風の視線を受けることさえ辛そうに、その瞳がきつく閉じられる。

 「俺は…目の前で姉さんが死ぬのを見た…どうしても…姉さんは、必死に助けを求めてた…けど…どうしてもできなかった…」

 風がアルトの頭を優しく撫で、その胸にそっと迎える。

 「姉さんは…苦しんで…最後に…最後に…」

 アルトは風の胸の中で泣いているようだった。すがるような小刻みな震えが風の胸に伝わる。

 「お辛い思いをされたのですね…」

 風は涙を浮かべていた。

 「…この村に今暮らしている仲間たちは…みんな同じような境遇にあるんだ…」

 少し落ち着いたアルトが、風の胸から顔を離した。泣き顔を見られたくないのか、そっぽを向いて話す。

 「変わり果てた姿で、精液を求めてもがき苦しむ家族や友人にを救うことができなかった…

 そして、そんな体験のせいで…その…勃たなくなった奴もいるんだ…」

 「あなたと…トッポさんは平気…みたいですわね…」

 風は何とか慰めようと、少しずれてはいたが冗談の代わりにもならないが、一言を口にした。

 「トッポは…ちょうど村を離れていて、惨劇は見なくて済んだんだ…俺は…」

 アルトはそこで言葉を切る。しかし、決意したように言葉を繋いだ。

 「俺は…姉さんの姿を見て、怯えながら…本当は心の中で欲情していた…俺は…最低だ…」

 風の優しさに触れたアルトは、辛さを吐き出すように封印していた闇を語った。

 気まずい沈黙が流れる。

 お互いに余計なことを口にしてしまい、それを修正する術を探していたが、見つからなかった。

 「さて…俺はもう帰る…多分、また発作が出るだろうから、後でまた様子を身に来る。

 寝て待っていてくれ。そうすれば、呪いの痛みも少ないし、その…こっちも多少は気が楽だ…」

 アルトは、そう言うと風の傍らから立ち上がる。

 「そうそう…ここには、俺以外来ないように、他の奴らに言っておく。知らない奴が突然来たら、アンタも不安だろうし…

 ま、痛みが抑えきれなくなったら、大声を出せば聞こえる。それに…」

 アルトはそこまで言うと、微かに頬を赤くしていた。

 「それに…他の奴に…アンタを任せたくない…しな…」

 小さな声でそう付け足して、風のいる部屋を出た。

 「お待ちしていますわ…」

 風はその背中に、聞こえないくらいの声をそっと投げかけた。

 

 

 


解説

 久々の続編です。

 いつもより、作品の流れをゆっくりにしてみました。

 …が、まだちょっと早いですね…しかも、見せ場がないようなものですが…(汗)

 次回はちゃんと見せ場をご用意しますね!

 次こそは、風の処女喪失を…しかも、陵辱ではない話でやってみますね。

 


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