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M−KT
井川 正寿/文


 「きつねさん、むつみさん。どうです? これから一緒に飲みに行きましょうよ」

  白井がきつねの背中をグイグイ押して、居酒屋の中に入っていく。後ろからむつみと灰谷が続いた。

 「なんや? 当然おごりやろな?」

  白井の首にヘッドロックを極めて問いただした。

 「も、もちろんですよきつねさん。こんな綺麗なお姉さんと飲めるなら、何でもおっごちゃいますよ」

  軽薄そうに薄ら笑いを浮かべて、揉み手で灰谷が言った。

 「よっしゃ! 男やであんたら。姉ちゃん、ビール持ってきてぇ」

  席についてきつねがウエイターに注文した。

  二人の男は、堪え切れない笑みをかみ殺すために必死でいた・・・・・・。

 

 

  二時間は飲んで騒いだだろうか? きつねが自分の体調の変化に気づいたのはこの時だった。頭が重く耳鳴りが激しい。自分が今立っているのか、座っているのかも解からなくなっている。

 「なんら? ふへぇぇぇ・・・・ふりゃふりゃすりゅう」

 「あららら・・・わらしも変な感じれしゅ・・・・」

  ほとんど二人同時に机に突っ伏してしまった。居酒屋に二人が酔いつぶれるほど強い酒は置いていないはずだ。

 「すげぇなコレ」

  灰谷(痩せた方)が胸ポケットの中からカプセルの錠剤を取り出した。

 「ネットで買ったんだよ。この状態で暗示をかけると何でも言うことを聞くんだってよ」

  生唾を飲み込みながら白井(小太りの方)が応じた。

 「それじゃ・・・・・」

  二人の耳にイヤホンを装着した。イヤホンからはエンドレスに二人の声が流れていた。

 

 「ウウッ・・・・なんや急に・・・・ウチどないしたんや・・・・なんやコレ・・」

  十分もしないでキツネは頬を叩きながら覚醒した。うるさいイヤホンも同時に取ってしまう。

 「ありゃぁ・・・カメねぇちゃん。おきんかい・・・おーい・・・・」

 「・・・・・・はわわわっ・・・・あらら・・・おはようございますぅ〜」

  目覚めると急速に頭痛が無くなって気分が良くなった。

 「なんや今日は体調がすぐれんのや。この変でお開きとするで」

 「そうですね」

  二人が席を立つ。

 「・・・・・・薬・・・・効いてないじゃんかよ」

 「あはははっ・・・・・高かったのになぁ・・・・・」

  がっくりと肩を落として、メガネ男達が続いた。

  外に出ると日はすっかり沈んで、町の喧騒が夜の町を彩っていた。

 「送りますよ」

 「ほな、よろしゅう」

  むつみとキツネが肩を組んで先を急いだ。

 [はぁぁぁ・・・・何や・・・・身体がポッカポッカするで・・・・]

 「わたしもですぅ・・・キツネさん・・・・・」

  肩を組みながら、千鳥足でフラフラと蛇行する。

 「おい・・・・なぁ・・・・」

 「うぉぉぉ・・・・効いてる? 効いてる?」

  男達が好色そうな笑顔を浮かべてガッツポーズをつくる。

 「そんなにフラフラして、どっかで休んで行きませんか?」

  頼りない足取りの二人を支える。

 「はぁん」

 「きゅん」

  二人のカワイイ悲鳴。

  顔を見れば頬を真っ赤に染めて、瞳はキラキラと潤んでいる。吐く息も不自然に激しくなっていた。

 「は・・・はぅ・・・さわらんといてぇ・・・・」

  灰谷に腕を掴まれた瞬間、全身に電気が走った。なんだかとってもHな気分になっている。

 「ウチどないしてん・・・・」

  フルフルと身悶える姿は思わず抱きしめたくなってしまう。むつみの方はしきり頬を擦って、体温を下げようとしていた。

 「熱いですねぇ」

 「あそこでチョット休憩しましょう」

  指先が示す場所にはラブホテルの看板があった。いつのまにか人通りの少ない路地に入っていた。

  記憶が所々飛び始めていた。

 「いてぇ!!」

  ガラの悪いシャツを着たスキンヘッドの男にぶつかった。

 「あん? てめぇら随分いい女つれてるじゃねぇか?」

  値踏みするように二人の女を舐めるように睨んだ。

  灰谷と白井はどちらともなく全速力で逃げ出した。

 「ちっ、逃げちまいやがった。まぁいいや。姉ちゃん達さぁ。落とし前つけてもらおうか?」

  身悶える二人の周りには、いつのまにガラの悪い男達に囲まれていた。

 

 

 「なんだ? 二人ともラリってるじゃねぇか、こいつはいい、ウチのお得意さんの『相手』をしてもらおう」

  どういう経路でここに来たかは思い出せなかった。気づけば下着だけで部屋の中にいた。

 「グボボボ・・・何だな・・・今日はオッパイの大きなお姉ちゃんが二人なんだな・・・」

  どこに首があるか把握できない怪異な小男がベットの上に腰掛けていた。

  その股間の中央にダランとぶら下った肉棒を見た瞬間。二人の意思は吹き飛んでセックスの事しか考えられなくなっていた。

 「はん・・ちょうだい・・・ウチにコレぇ・・・・」

 「いやぁ、わたしが先ですぅ」

  たどたどしい手つきでペニスに頬ずりをしながら舌先で舐め上げた。

 「まてまて、まずお前達に身体をもっと良く見せておくれ」

 「はい・・・」

 「はい」

  内股を擦りながら、腰をくねらせて立ち上がった。

 「これは、大きい胸じゃ。尻も大きくてぽっちゃりと美味そうじゃわい。足も長くて・・・ほほ、足首も細くていい感じじゃの」

  小男は、下着から伸びる、すらりとした上品な足を、無遠慮に撫でました。指先が動く度にたまらない顔で両手で口元を押さえて、声をこらえる。胸元にはプルプルと、柔らかな膨らみが、ブラジャーからはちきれんばかりに弾んで、小男の目を楽しませた。

  女性の下着特有の華やかな刺繍が施され、むつみに良く似合っていた。小男の手が、パンティに触れるか触れないかで焦らし悶えさせるたびに、むつみの豊満な胸はブラからこぼれそうにプルプルと揺れた。

  それを、キツネは瞬きも出来ずに物欲しげに見つめていた。こらえきれずにオナニーを始めてしまいそうないきおいだ。

  小男は、そんなキツネの胸を弾力をたしかめるように手の平で持ち上げる。

 「あふ・・・」

 「ひひひ・・・こっちの娘は控えめな大きさだが、感度は申し分ない。それに触り心地も最高だわい」

  小ぶりの尻、ほっそりとした太股、丸みのあるふくらはぎ、くびれた足首。

 「いやいや。こっちの娘もスタイルが抜群じゃ。いっひひ、たっぷり可愛がってやるからの」

  二人を抱き寄せて、左右の膝に、それぞれ跨ぐように座らせた。そして、くびれたウエストの細さを確かめるように揉みはじめる。

 「くあっ!! いやぁ・・・やめやぁ」

 「そこ・・・ああぁん」

  小男が軽く撫でただけで、むつみとキツネは甘い声をあげる。二人は瞳を潤ませて、男の顔を自分たちの胸に埋もれさした。

  男の顔面に二つの豊満なバストと、小ぶりだが弾力のある二つの肉球が左右から揉みくだした。

 「ううんんぁ」

 「あ、ああん」

  この世の天国を味わいながら、手で二人の尻を下着越しに感触を楽しむ。まったく違う大きさでありながら、驚くほど柔らかく弾力に富んでいた。

 「よし・・・もう、たまらん。お前はワシのを挟むんじゃ。そして、お前は・・・自分で胸を押さえて顔を挟んでくれ」

  言われて、二人は行動を開始する。

  キツネは黒いブラを取り去って、小男の顔を胸で挟んで、両手を使って弾力を味あわせた。激しい息遣いが敏感になった肉毬を刺激して火照った身体を更に燃え上がらせた。

 「どや・・・・あっ・・・いい・・・ウチの胸が・・・ふぅ・・・先っぽまで・・・固くなってるぅ・・・」

  むつみは小男の膝の間に上半身をもぐりこませ、涎をたらしながらペニスを挟んでいた。

  ペニスの臭気を感じただけで、子宮が疼いた。そのニオイだけで、むつみを欲情させるには充分だった。

 「あ・・・変です・・・こんな・・・変です・・・クサイのに、はん、はっはっはっ・・・・こんなこと・・・はむぅぅぅぅ」

  むつみはたまらない顔をしながらペニスを胸に挟んで、亀頭部分を口で咥えた。

 「おおおっ・・・舌が当たる。慌てて歯を立てるんじゃないぞ」

 「はむぅ・・・・こんなの・・・いやぁ・・・」

  そう言いながらも、むつみはペニスをより深く咥えるために咽を進める。

  舌先で丹念に肉竿を繰り返し舐める。その度に、しょっぱ苦いとしか形容しようがない味が口内に広がる。それ益々むつみを燃え上がらせるのだった。

 「なに・・・これ・・あふっ・・おいひい・・・むぅ・・・あん・・・なんれぇ・・・なんれぇなの」

  嫌がりながら、目に涙を浮かべ、美味しそうにペニスを頬張っている。灼熱の体温が挟んだ胸の谷間から全身に官能の波を広げさせていく。

  首を上下に動かして、小男のチンポに刺激を与える姿は淫乱な娼婦そのものだった。

 「ほれ、見とれるな」

  胸を押しつけたまま止まっていたキツネの乳首を指先で弾いた。

 「あぎゃぁ・・・」

  ジンジンとくる痺れが股間を湿らす。ジリジリと溢れる淫液に恥かしげに腰をくねらせ耐えるキツネ。

  二人の顔は屈辱と羞恥で染まるが、身体の芯から湧き出る激しい淫らな波動の前には屈服する他なかった。

 「もっと、音を立ててしゃぶらんかい」

  頭を押さえて、咽を突いた。口元から嘶きが漏れるが直ぐにフェラチオを続けるむつみ。

 「ほれ、ぱふぱふはもういいから、お前もお口で奉仕してくれ」

  キツネの乳首に軽く歯を立てて小男が言った。

 「あぎゅぅ・・はい・・・」

  キツネはむつみの間に割って入るように蹲った。

  肉竿はむつみの口内に納まっている。きつねは躊躇しながら、もっと深くかがんで玉袋の方を舌先でチロチロと舐めはじめる。

 「く・・・んん・・じゅぷ・・・じゅぷぷ・・・」

  黒い艶やかな髪を揺らしながら、むつみは小男のペニスにパイズリを続ける。

 「よしよし・・・最初の一発は、こっちの胸の大きな姉ちゃんにぶっかけてやるかな」

 「んんんっ・・・はい・・・ちょうらい・・・・白くて濃いの・・・んぷっ・・・んぐぅ・・」

  むつみは懸命の胸と口を使って奉仕するが、今日はじめて男のモノに奉仕するのだ、上手なハズもない。男は最初の放出の為に腰を激しく動かした。

  歯を立てないように咥えているむつみのアゴの筋肉がピクピクと痙攣するぐらい激しい運動。苦しげに声を漏らしても男の越し使いは止まらない。そしてむつみは頬を窄ませてペニスを激しく吸引するのだった。

 「じゅ、じゅ、じゅ、じゅむ・・・・うぶうぶうぶ・・・むぅぅぅ」

  絞りとるように激しく吸引を続けながら、むつみはペニスを胸で挟み搾り出すように押しつぶした。

  根元まで吸っては、亀頭に唇が引っかかるまで吐き出し、また出す。その間に胸でペニスを挟み潰すのだ。巨乳であるむつみならではの技だった。動きは次第に速くなり、ペニスも唾液とカウパー液まみれになって動きやすくなっていった。

  咽に当たるぐらい飲み込んで、口全体で吸う。そして吐き戻す時は唇で擦り弄る。

  動きはスムーズになって、むつみはフェラチオで感じていた。男に奉仕する悦びを感じていたのだ。

 (ああ・・・ほしい・・・白くて濃いの・・・口の中でいっぱい出してぇ・・・)

 「あぶ・・・むぶむぶ・・・・んぐ・・・ぐぅ・・・あむ・・・むぶぅぅぅ」

  商売女と比べるとギコチ無く物足りないが、一心不乱に咥える動作や、必死に搾り出そうと吸い込む力は、小男を狂わせるには充分だった。

  むつみの動きは、速く手馴れ、一秒ごとに巧みになっていくパイズリに男は歓喜に震えていた。

 「あふ・・むぶ・・・・ちょうだい・・・はやくぅ」

 「ほら、喋るな続けろ。あと少し・・・うぅ」

  むつみの頭を両手でもってペニスを深く突いた。口腔にペニスが広がっていく征服感に小男は吐息を漏らした。そしてフカブカと奥まで入れるとパイズリは続行された。

  清楚で涼しげな乙女が、じゅるじゅると淫液をすする音は、なんともイヤらしい。口内では先走り汁が泡だってむつみの中を汚していることだろう。

 「んふ・・んふ・・・んふ・・・すごい・・・く、くちの中がいっぱいになってる・・・はびゅぅ・・うぷぷぅ」

 「ほんとに美味そうにしゃぶる娘じゃ」

  ペニスを押し潰しているオッパイの中心、小さい突起した乳首を指で転がした。

 「はぶぅ・・・むぶむぶ・・・んんんっ・・・」

  敏感に感じながら、口からペニスを離そうともしないでしゃぶり続ける。

 「ほほほ、大きなオッパイに小さな乳首・・・こりゃ最高のオッパイじゃ」

  言いながら、豊満な胸の感触を楽しみ揉み摘まんだ。

 「んんんんっ・・・・らめれすぅ・・そんなに強く揉まないで下さいぃ・・・・・あむ・・んぐんぐ」

  小男の刺激に悶えながら胸肉でペニスをしごきはじめる。胸が奇妙に変形しては様々な形に変わる。

  全身から汗を吹きだして、ただもうがむしゃらに小男のペニスにむしゃぶりつくむつみ。

  顔を上気させ、耳まで真っ赤になって見上げる姿は愛らしい。

 「ちゅぱ、ちゅぱ・・・ちゅぱ・・・ちゅぱ・・すごい・・・こんなに熱い・・・熱いところがジンジンして・・・あん・・気持ちいいです・・・」

  髪を乱して、膝まで使って動き出す。

 (ジンジンする・・・・なんで・・・あぁ・・・けーくん? ああ、けーくんの味なのぉ・・・)

  亀頭をこねるように唾液をまぶして、舌先ですくう。竿全体を胸の谷間でこねまわす。そして、亀頭を頬張って掃除機で吸い取るようにしゃぶりつくした。

  口の中で溜まり混じりあった淫液を咽に押し込みながら吸引は続いた。

 「ちゅう〜ちゅう〜ちゅう〜ちゅう〜」

  ペニスを押し出し、中のモノを絞るように胸を巧みに動かす。

  強弱はつけない、ただ際限なく吸っては、また吸う。息継ぎの度に口でワッカを作っては根元まで咥え、ペニスを吸い上げる。

  その様子をキツネは自分の黒いショーツの中に手を入れて黙って見ている。

  いつのまにか、小男の腰の動きは止まり、むつみの頭に添えられているだけになっていた。吸い始める時だけ力が篭る。

 「ちゅう〜ちゅう〜ちゅう〜ちゅう〜」

 「ううう。いくぞ、たっぷりと出してやる!!」

  びゅく・・・・びゅくん・・・どぷどぷどぷどぷどぷどぷどぷどぷ。

 「んが!?  んぐぅ・・んんんんん」

 「ほら吸って、全部、胃の中に納めるんだ」

 「んぐ、じゅる、んぐ、んぐ、ごっくん」

  最初の汁が咽を通る音。続いて蜜を吸う妖精のように愛しげにザーメンを吸っていった。

 「んがぁ!?」

  ペニスが痙攣して新しいザーメンがほとばしるとむつみは口からペニスを吐き出した。

  次々と放出する白濁液は、白い絵の具となってむつみの全身を白く塗っていった。

  慌ててペニスに口元を寄せてちゅぱちょぱと音を立てて吸う。

  ペニスは何度も何度も痙攣して、むつみの口の中をザーメンでいっぱいにする。まるで流動する固体のような粘っこい汁を次々と放出した。

  口内の容量が限界に達しないように咽の下の飲み下していく。欲張りな妖精のように零さず咽を鳴らしている。

 「んく、んく、んく、んく」

  大量の精液は、殆どむつみの体内に飲み干されてしまった。

 「んはぁ〜」

  ゆっくりとペニスを引き抜いた姿は淫欲な天使そのものだった。

 「おら、散らばったのをきれいに掃除しろ」

  僅かばかりに胸元に飛び散ったザーメンを、むつみは自分で自分のオッパイを持ち上げてチロチロと舐め取る。

 「ひょひょ・・・巨乳の特技だねぇこりゃ」

 「はぁ・・・今度はウチにチョウダイ・・・・」

  今度はキツネが男の股間に割って入った。

 

 

 


解説

  灰谷と白井って、この字であってんだっけ? 金閣、銀閣でやった方が楽だったです。浜茶屋営業夜部でプロットを組んで、単行本五巻をチャック・・・。ああこの時。むつみさん沖縄じゃん。

  途中まで書いたのに書き直し・・・。

  いやぁ・・牛魔王の二人の愛人、羅刹女と玉面公主ってきつねとむつみだと思ったら、きつねと『はるか』さんでした。

  失敗、失敗・・・。(37話である)

  牛魔王が二人の愛人を金閣、銀閣に犯させ、最後に観客と共に輪姦させるという話を書いたのに・・・・・。

  本文は新たにプロットを切った全然別個の話です。

  こんな安易な洗脳ネタでいいのか? もういいです。新たにお話を考えるのが辛いから、これはこれでいい話です。

  だから、いい話です。そうしましょうチェシャさん。

  ラブひなである必要が無いし・・・これでいいのかなぁ・・・・

 

  これも、全三回の予定です。タイトルのM−KTに意味はありません。作者が混乱しないようにM(むつみ)−K(きつね)T(たいとる)という略字です。ゴロがいいからそのまま流用・・・。

  次回は、はっぴいの続きか、これの続きか?  それともエスリンかなぁ・・・。

  ではー

 


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