速水厚志が第5121小隊の指令となったのは、戦況悪化の顕著となった四月も終わり頃だった。
前任者だった善行は司令部の期待する戦果を小隊が挙げられなかった為に左遷された。
善行が去った後、彼を補佐していた原素子がその席に座ると、小隊の大多数が予想していた。
だが、司令部が指名したのは士魂号操縦士を務めていた速水だった。
小隊委員長となる前、速水に対する周囲の評価は好ましいものではなかった。
小隊の結成当初はエースパイロットとして期待されていたが、阿蘇地区防衛戦での敗戦から急速に戦果を落としていった。
その後名誉挽回の為か、司令部が極秘に進めていた降下作戦に志願したが、武運拙く士魂号を大破させる結果となった。
生産数の限られた士魂号が小隊に再び送られる事はなく、速水は小隊内の雑役を果たすだけの日々を過ごしていた。
速水の昇格後、小隊内で司令部への不満と反発が口にされだした。
ある者は速水がその地位を得た理由は贈賄のためだ、と陰で噂した。
あるいは彼が絶大な影響を持つ芝村一族と関係している事や、善行の失脚が彼の仕業である事などがささやかれた。
そして戦況がもはや覆せるものではなく、自分達が司令部から見捨てられた事を
小隊の誰もが肌で感じとり始めていた。
小隊の副委員長原素子が速水の元を訪れたのは、前線の戦火を運んだような暑い日だった。
隊長室に入った素子を速水はにこやかに迎えていた。
部屋には彼の他に誰もおらず、他の生徒達は授業を受けている時間だった。
素子の理知的な目が冷ややかに速水に向けられていた。
小隊内でも彼女の眼差しを受けて無反応で済ませられる者はいない。
その明敏な知性と毅然とした任務への姿勢を誰もが慕っていた。
また素子は内面だけでなく、その容姿も小隊で抜きん出た存在だった。
整った眉目と大人びた仕草、そして男たちの目を引く魅惑的なラインを持つ肢体。
戦時下でなければTVか映画でしか御目にかかれない、とすら言える香り立つような女性だった。
素子がこの部屋に来たのは、二日前速水から出された提案の返答をするためにあった。
提案といっても、前任者の行っていた毎週のミーティングで出されたものではない。
速水がその地位についてからは、会議の類は一切開かれなくなっている。
提案は今日の様に彼が一方的に素子を呼びつけて命じたものだった。
「手短に言うわ。整備班からは田辺真紀を《特別衛生班》に回すことに決めたから。
それ以上は一人も出せない。あなたが士魂号を潰してくれても、私たち整備の仕事は他にもあるの」
素子は冷淡にそれだけ言うと、速水の反応を窺った。
「やっぱり田辺さんだろうと思っていたよ。
でも僕が貴女に頼んでいたのは最低でも三人だったね。
田辺さん一人じゃ仕事はこなせないと思うよ。
彼女にはちゃんと仕事の内容は説明したのかな?」
笑顔のまま速水は答えた。素子は唇をかむと罵倒するように声を張り上げた。
「前線の男どもに身体を売ってこい、なんて言えると思ったの。そんな仕事を希望する女がいると思った?」
「だろうね。では田辺さんは事情も知らされずに、役目を押し付けられたわけだ」
速水は素子の策謀を指摘して、蔑む様な笑みを見せた。
その笑みに素子は異質な何かを感じ取った。この男は自分の知るうだつの上がらぬ元操縦士ではない。
そう考えて、素子は速水から目を逸らした。
「かわいそうな田辺さんの事は仕方ないとして、僕のお願いはもうひとつあったよね」
素子がこの男から受けた提案は二つあった。
ひとつは小隊の女性から前線に《特別衛生班》を選んで送ることだった。
だが速水の言うそれは疲弊した兵士達の性欲処理役を意味していた。
現在前線の状況は小隊のものが想像する以上に深刻になっている。
殊に兵士達のモラルは低下し略奪行為や設備糧食の横流しが横行し、中でも同隊の女性に対するレイプが続発していた。
極限状態にある兵士が状況から目を逸らす為、そうした行為に向かうのを司令部が止める事は最早不可能になっている。
それならば戦時売春を黙認し、軍紀の俗悪化をとどめるというのが司令部の決定だった。
そして比較的戦果の少ない部隊には《特別衛生班》という慰み者を差し出せ、と極秘裏に通達がなされていた。
その選抜が素子に命じられたのだが、彼女には速水から命じられたものがもうひとつあった。
「もうひとつの方は聴くまでもないでしょう。あなたみたいな坊やの情婦になるなんて嫌よ。
前みたいに芝村のお姫様を相手にしてなさい」
素子が言い放つと、速水の笑みが一瞬歪んだ様に苦しげなものとなった。
だがそれはほんの僅かな間で、元の柔和さを取り戻した。
「そうか、残念だね。じゃあ、田辺さんの代わりに原さんが前線に行ってもらえるかな。
貴女みたいな綺麗な女性なら、男は喜んでオチ×チンをしごきだすだろうね」
僅かに変わった速水の口調に驚いたが、素子はすぐに冷静さを取り戻して言った。
「下らない脅しね。私がいなければ士魂号の整備が出来る訳ないでしょう」
「その心配なら無用だよ。僕達は士魂号を他の部隊に譲渡する予定になっているんだ」
間髪いれず言い返された素子は言葉の意味を理解できなかった。
どういう事か訊こうと彼女が口を開く前に、速水は言葉を続けた。
「士魂号だけじゃない。ウォードレスや整備用トレーラーを含めて、戦闘用設備は全て最前線へ送らせるつもりさ。
そして僕達の小隊は兵士達の為の慰安専任部隊に改編される。
ちなみにこれは司令部直々の通達だから拒否は不可能だ」
「嘘よっ。そんなこと…ありえない……」
すぐさま素子は言い返した。だがそれは弱々しいものだった。
「まあ、嘘だと思うなら芝村準竜師に訊いてみなよ。それを命じたのは彼なんだから」
その言葉を否定しようとしても、素子の明晰さがそれを拒んだ。
速水の言葉を裏付ける情報を、善行を通じて耳にしていたからだった。
全軍が九州を放棄し本土へ撤退するのも、時間の問題に過ぎないだろう。
「善行も馬鹿な男さ。小隊の女を狩り出せ、なんて命令を拒んで左遷されたんだから。
まあ、善人だっていうのは認めるけどね。小隊に被害を出したくないって、激戦区を避けていたらしい。
御蔭で戦死者は出なかったけど、司令部に睨まれたワケさ。
士官のくせに何を考えていたんだか」速水は声をたてて笑った。
「あなたなんかに彼は一生理解できないわ」素子は唇をかんで言った。
「理解できない人間のことはどうでもいいさ。でも貴女はどうするつもりかな。
部隊は売春宿に鞍替えするワケだけど、別に女の子全部に客を取らせろとは言われてないんだ。
あくまで《慰安部隊》だからね」
速水は言外の意味を匂わせて言った。勿論それは素子が速水に抱かれる事だった。
「でも原さんが僕だけに股を開くより、一個師団分のチ×ポにぶち抜かれたいんだからしょうがないね。
まあ、僕の相手は壬生屋にするかな。
そうそう、《慰安部隊》として仕事が始まったら、一日二十人以上は相手にしてもらわないとね。
でも原さんには薄汚い兵士じゃなく、司令部のお偉いさん方専用にまわそうかな。
どちらにしてもマ×コが締まらなくなるまで働いてもらうけど」
速水が脅し文句を口にする間、素子は耳を塞いでいたかった。
だが何をしようが、この先彼女達の小隊が地獄に向かう事から目を逸らせはしない。
「昼夜関係なしに男たちのチ×ポをしゃぶり続けて、頭が狂うまでザーメン漬けになったら御役御免にしてあげるから。
その後は本土に送られて闇マーケットに売りに出される予定なんだ。
運が良ければ首輪をつけられてペット扱いにしてもらえる。
でも飼い主に気に入られなければ、手足を落とされてダルマになるって事もありえ……」
「やめてッ……!」
素子の悲痛な声が悦にいって喋り続ける速水を遮った。
かつての颯爽とした自信が今の素子にはなかった。そこには怯えきった女がいるに過ぎない。
もはや彼女には小隊の女性達を守ってやるという想いは消えかけていた。
小隊の女達が慰み者になることを変えられはしない。
だが今なら、少なくとも素子にだけは最悪の道を逃れる術がある。
「わかったわ。言う通りにするから」素子は搾り出すように言って顔を上げた。
速水は満足げに笑った。「そう言ってくれて嬉しいよ。
原さんみたいに綺麗な女性を輪姦させるのはもったいないからね。
僕専用でじっくり愉しむつもりだったんだ。
それにあなたには仕事の手伝いをしてもらおうとも思っていたし」
そう言うと速水は部屋の入り口まで歩き、鍵を閉めた。
施錠を確かめた後、素子の前の隊長用デスクの上に腰を降ろした。
「それじゃあ誰も来ないうちに始めようか。
まずは貴女の《品質》を確かめておきたいな。髪の先からマ×コのヒダまで徹底的にね。
他にもマン汁の味とか、前と後ろのどっちにぶち込まれるのがいいのか。
フェラのテクニックや腰の振り方なんかは善行に仕込まれたんだろう。
奴の外に貴女のマ×コが何本咥えこんだのか、ぜひ知りたいんだ」
少年の笑みを崩さぬまま速水は言った。その言葉と笑みを前に素子は身の震えを感じた。
自分の知る速水厚志が指令に選ばれたのでなく、別の何かがこれから小隊に君臨するのだ。
そう思わせる何かが目の前の男にはあった。
素子は速水から目を逸らせて、上着のリボンを外した。
続いて士魂号の整備で汚れた上着を脱ぐと、黒の下着で飾られた豊かなバストが速水の前にさらされた。
小隊の中でも最も整った素子の肢体は、男子たちの卑猥な話題に何度もなっている。
素子はキュロットに手をやる前に速水の顔をのぞき見た。
彼が口元を吊り上げて頷くと、諦めたようにキュロットを外し出した。
それほど躊躇なく衣服を脱ぐ素子を見て、速見はある程度の男性経験を彼女が持ちあわせていると確信した。
それは彼にとっても好都合だった。
女生徒に兵士達の相手をさせる前に、セックスの調教を仕込んでおく必要がある。
素子のような経験をこなした女に、その手助けをさせようと以前から考えていた。
キュロットを床に下ろすと、黒いストッキングに覆われた下半身が現れた。
素子がストッキングの縁に手を掛けたところで速水が止めた。
「そこから先は僕が脱がすからいいよ。次は原さんがどれくらい男好きか、教えてもらおうか」
速水はデスクに座ったまま、ベルトを外してズボンから自身の男性器を取り出していた。
それはこれから始まる性宴に期待して、既に怒張し素子へ向かって屹立している。
童顔で優しげな彼の容姿にそぐわないカリ太な肉棒を見て、素子は思わず息を呑んだ。
善行と別れて以来、素子は仕事も忙しく男のそれを目にするのは久々になる。
だが男が女の前に性器をさらして何をさせるか、それにはすぐ察しがついた。
デスクの上の速水に近付くと、素子は勃起した性器を手にして屈んだ。
そのまま膝立ちになると、ちょうど速水の怒張が女の顔に突きつけられる高さにあった。
わずかな躊躇いの後、素子はそれに口づけした。
堅い肉棒に手を添えて、先端から根元まで軽いキスを続けていく。と同時に唇から唾液を垂らし、それを湿らせていった。
亀頭からカリ首、裏筋にまで舌を這わせ男の欲情を刺激してゆく素子の手管は、速水にとって極上の愉悦だった。
小隊内の男達が羨望の目で見ていた女性が、今自分に跪き性欲への奉仕を強要させられている。
それだけで充分速水を昂ぶらせていった。
愛撫された速水の怒張は先走りの汁を出し、それが先端で唾液と混ざり合っていた。
素子は左手で髪をかき上げると、亀頭から口に含んだ。
右手で根元を押さえ、口内の男性器を念入りに愛撫していく。
頭を上下させ唇でサオの部分を刺激しながら、素子は舌を絡めて肉棒を咥え続けた。
チュ、チュ、チュバ。んんっ、んふう。チュッ、チュッ、ズチュ、ん、ンチュウ。
肉棒を吸いたてる音の中に、素子の漏らす吐息が交じる。
速水は強制されている事も忘れて、フェラチオに没頭する素子の姿を目にし、欲情と同時に嫉妬の念がこみあげ始めた。
素子に男への奉仕を仕込んだ善行に対する嫉妬だった。
速水は素子の頭を手で押さえつけた。
「原さん。そろそろイキそうだから、君の口にぶちまけるよ。勿論全部飲んでよね」
言い捨てて速水はデスクから腰を浮かせた。
そして素子を押さえたまま、射精寸前の怒張を女の喉奥を突く様にねじりこんだ。
「んんっ、んぐっ、んっん、んーっ」
素子が苦しげにもがこうが、頭を掴んで逃さなかった。そのまま一気に獣欲を弾けさせた。
勢い良く速水の肉棒は精液を撃ちだし、素子の口腔を澱んだゼリーで満たしていった。
頭を押さえられたまま速水の肉棒が口を封じている限り、素子はそれを吐き出すことが出来ない。
息苦しさに耐えて口の中に溜まった精液を飲み込んでいく。
粘つくほど濃い精液を飲み下し、嘔吐がこみ上げかけた時ようやく男の性器が引き抜かれた。
まだ残っていた精液を吐き出して、素子は呼吸を回復させた。
床に崩れて喉元まで迫っていた嘔吐感を堪えると、彼女は速水を睨みつけた。
屈辱感と怒りの混ざる視線が速水に向けられた。
速水は女の視線にも臆せず、普段と変わらぬ笑みで浮かべていた。
そして呼吸の荒い素子の様子を観察すると、即座に操縦士時代の俊敏な動きで女の上に襲いかかった。
素子が声を出す間もなく両手を押さえ込み、汗ばんだ女の肢体に乗り上げた。
「駄目ですよ。僕にそんな目を向けちゃあ。それに今度は原さんの方が気持ち良くして欲しいんでしょう」
速水は怯えを見せる素子に構わず、その肌に舌を這わせた。
鎖骨や首元をきつく吸い、舌で艶かしい彼女の肌を舐め回す。
舌先を突き出して首筋を這い上がらせると、素子は堪らなくなって甘い声をあげた。
「………ンン、ハァ、ンヤア。……嫌よ。……そんな…のや……めて。ンン、アアァ、ハッアアァ」
速水は媚態を見せ始めた素子にささやいた。
「ほら、原さんも良くなってきたでしょう。最初に僕のチ×ポを見たとき、欲しくて堪らないって顔していたものね。
アソコのほうもだいぶ濡れてるんじゃないかな」
そう言うと速水は右手を素子のショーツに伸ばした。
陰部の上に触れると、既にストッキングに染みるほど愛液で湿らせていた。
潤いだした淫裂の形に添って指を動かすと、素子の口から先程よりはっきりとしたあえぎが漏れた。
素子に抵抗する様子もないのを見て、速水はより激しく舌と指で愛撫を加えた。
「くぅん、……ンンッ……。イイッ……ハァッ……」
昂ぶる快感を抑える事もせず、素子は徐々に艶やかな声を部屋中に響かせていった。
白く滑らかな肌がうっすらと紅潮してゆく。
速水に吸われた首筋には紅い男の所有印が無数に刻まれていった。
素子の手を押さえるのを止め、速水は余った手で素子を抱き寄せた。
そして牝の姿に変わり始めた素子の唇を奪った。
強引に唇を割って舌を差し入れると、口腔の中をねぶるように動かす。
舌先が素子の舌に触れると待っていたか、女のそれも自ら速水の舌に絡ませてきた。
音を立てながら二人の舌は絡まり互いを貪った。
チュッ、チュバッ。ン、ンフゥ。……ンンッ、ハァァッ…。チュッ、チュウッ。
速水の唾液が舌を伝わってくると、素子は自分からそれを嚥下していく。
いつの間にか女の両腕は速水の首に回され、更なる口淫を求め相手を引き寄せていた。
頃合いを見た速水がキスを止めようとすると、今度は素子の方がその腕で放そうとはしなかった。
舌を引き抜き無理に彼が口を放すと、名残惜しそうに糸を引く唾液を指で拭って口に含んだ。
「さっきまであんなに僕の事嫌っていたくせに。原さんて、そんなに男好きだったんだね」
さも嬉しそうに速水が言うと、普段の知的な瞳をどこか夢遊病のようにさせた素子が首を振った。
「……違うの。…なんだか……速水君に触れられただけなのに……身体が…熱くて……」
素子自身が言う通り、彼女の身体には異変が起こっていた。
速水が指摘したようにいくら性に飢えていたとはいえ、今の素子の敏感さは只事ではない。
男の指や舌が触れるたび素子の花芯が激しく疼く。
蜜液が溢れるのを止める術もなく、身をよじるほどの刺激が全身を奔る。
以前の善行との情事など比べるのも愚かしい程だった。
「へえ、それなら確かめさせてもらうよ」
そう言うと速水は素子の陰部に伸ばしていた手を一気に引いた。
爪をたてていた為、素子のストッキングが大きく裂かれた。
それまでの愛撫で濡れていた部分が剥ぎ取られ、隅々まで愛液を吸ったショーツが速水の目にも曝される。
そのまま淫裂を隠す黒の下着を強引にずらし、ヴァギナへわざと乱暴に指を入れた。
「ハアァッ……。いき…なり、そん…なぁ…。……でも……イイッ……いいわぁ…」
男の指が花芯を犯すと、素子は背筋を反らせ歓喜に震えた。
女の悦ぶさまを目で愉しみながら、速水は膣内をかき出すように激しく指を動かした。
ジュブッ…ジュッ……。ビチャ…グチュ、グチュ…。ジュップ…ジュ、ジュッ……。
二本指が膣口を行き来するたびに、淫猥な音が素子のヴァギナからもれる。
下の口だけでなく涎まで垂らした本来の口からも、絶叫に近い喘ぎが発せられていた。
「……ひぃ………ンンッ。アァァッ……、イイッ…。凄い……ハァァァ………」
花芯への弄りを続けながら、速水の片手が素子の乳房を鷲掴みにした。
Eカップほどのバストは張りがあり、手の中でもたっぷりとした弾力があった。遠慮なく男の手は素子のそれを揉みしだく。
手のひらと指でまんべんなく乳房を弄ると、ブラジャーに隠れた乳首があきらかに固くなっているのが判った。
自分の身体を存分に嬲る速水に、いつしか素子は切なげな視線を向けていた。
声を震わせ、甘く媚びた言葉を速水に伝えた。「ねえ、……そろそろ…いい…でしょう…」
速水はそれに頷くと、彼女の耳元に呟いた。
「下着も全部脱いだら、デスクに手を突いて尻を向けるんだ。バックで気が狂うまで犯してやるよ」
潤んだ目を男に向けたまま、素子は下着を脱ぎ始めた。
使い物にならなくなったストッキングを捨て、ショーツを下ろすと陰毛や肉ビラの間に愛液の糸が滴っていた。
速水の言うとおりにデスクに手を突くと、恥ずかしげもなく尻と顕わなヴァギナを男に突き出す。
肉付きのいい尻はその殆どに愛液が染み渡り、ヒダのはみ出した淫裂から太股にも雫となって垂れていた。
「ねえ、…はやく…。お願いよ……速水君…」
素子は堪らなくなって、速水に嘆願した。
だが彼は素子に近付きもせず笑みを浮かべるだけだった。女は荒い息を吐きながら怪訝な表情を向けた。
「原さんにはイかせる前に、誓いの言葉を言ってほしいんだ。
結婚の誓いみたいに服従の誓いをね。これから永遠に速水厚志の奴隷になる、そう言いなよ」
薄ら笑いを浮かべた彼に、素子はオスを求める牝の本性を曝して答えた。
「言うわっ。…何で…も誓う…から……。…私は永遠……に速水…君のモノですっ……。
だか…ら…おね……がい……。…はやく……オチ×チンを入れてっ」
完全に理性を捨て去った牝の誓いを聴き、速水は満足そうに頷いた。
自身の怒張に手を添えて素子に近付くと、片手で女の腰を掴んだ。
挿入を待てない素子はヴァギナを指で広げ、速水の肉棒を引き寄せた。
亀頭に媚肉の感触が伝わると速水は一息に花芯を貫いた。
たっぷりと溶けたバターの如く素子のヴァギナは肉棒を根元まで迎え入れた。
彼女の口からも溶かされるような媚声がもれる。
「くっ……あぁぁーー。イクッ、イクゥーー」
既に耐え切れないほどの昂ぶりにあった素子は、挿入のショックだけで軽い絶頂に達した。
力を失って膝から崩れようとする素子を、速水は膣内の怒張を突き上げて支えた。
「ほら、勝手にイッちゃ駄目だよ。これからたっぷり僕を愉しませてくれないとね」
両手でしっかり女の腰を持つと、ぐったりと疲弊した素子に構わず速水はスイングを開始した。
大振りに腰を前後させ、肉棒を大量の愛液で潤った花芯に叩き込む。
リズム良く素子の尻を速水の怒張が打つ音と、ヴァギナから蜜液の吹き出す音が和音となった。
パン、パパンッ。グッチュ、グッチュ。パンッ、パンッ、パンッ。グチュンッ、ズチュ。
先ほど達したばかりのはずの素子は貪欲に腰を振っていた。
汗と愛液と牝の香りを全身から発する彼女の姿は、快楽に打ち震えるだけを生きがいとする肉奴隷のそれだった。
「ふぅ……ハァッ……。イイッ……もう、ダメッ…。……おかし…くなり…そう…」
容赦なく速水に膣奥を突かれても、素子は休むことなく男の獣欲に身を任せた。
彼女には速水への愛情はなく、唯肉欲だけが狂おしいほどオスを求めていた。
速水のほうもそれを残酷に理解して、相手をイかせるよりも陵辱の爪痕を残すような荒々しいやり方を選んでいた。
「どうだい。僕のチ×ポは善行と比べて。やっぱり愛情のある相手の方がイイかい」
「イイッ……。全然…速水君の方が…イイわっ。……さい…こうよっ…」
素子が荒々しくヴァギナを突かれながらも即座に答えた。
ブチュ、チュッ、ブチュン。グチュ、グッチュ。チュン、チュン、グチュンッ。
絶え間なく速水の怒張が花芯にうずまる度に、膣口との間から蜜液が吹き零れた。
男の両手は素子の胸に回り力任せに揉んでいた。
「ウゥン、クゥゥゥン。ハァァ、ヒッ、ヒグゥ、わらひ、ヒぐっ、ヒぎそぉ……」
脳髄まで快感に犯され素子は言葉も怪しくなってくる。
日頃の落ちつきをかなぐり捨てた素子の痴態は、激しく速水の劣情を昂ぶらせた。
素子同様、彼も絶頂の寸前にいたが最後の余力をまだ残していた。
「ほら、もうイきたいんだろ。イく前に自分がこれから何になるのか言ってみなよ」
速水が彼女の耳元まで身を伸ばして言った。素子は最後の体力を絞って絶叫した。
「わら、わたし…はずっと速水君……の奴隷ですっ。
私のオマ×コ…は速水君だけの…モノです……。
速水君のオチ×チ…ンとザーメンが……私の悦びですっ…。
……ハッ、ハッ、はぁぁ……。…イッイッイグゥゥゥ。イッちゃうぅぅぅ……」
速水の最後の一突きが膣奥を叩くと素子が大きく仰け反った。
プシャァという音をさせ、愛液が盛大に吹き出した。
同時に速見の肉棒も射精した。噴火するような汚液のほとばしりが素子の膣内を埋め尽くした。
たっぷりと素子の膣腔に精液を注ぎ込んだのを実感して、速水は自身の肉棒を抜いた。
素子は達した際にあまりの刺激に失神したようだった。床に崩れ荒い呼吸のまま倒れたままになっている。
速水はまだ尿道に残った精液を素子の顔に搾り出し、愛液で汚れた男性器を彼女の髪になすり付けて拭った。
速水はデスクの後ろに回り、引き出しを開けた。
そこには掌大の電子機器があった。この機器の名はネットワークセル。
この中で作動するブレインハレルヤこそが素子を惑わせた大元だった。
ブレインハレルヤは人間の快感を増幅するプログラミングで、彼が自ら作成したものでもある。
その効果は先ほど十二分に実証されていた。
ネットワークセルの作動を確かめて、速水は満足そうに微笑んだ。
小隊の生徒達からの罵りに耐え、睡眠時間を削ってディスプレイと格闘した日々を思い起こしていた。
その成果が彼の眼前で性宴の余韻に浸っている。
いずれは彼を拒んだあの少女にも淫らな牝の姿を曝させるのだ。
速水は自身の肉棒が早くも怒張を取り戻しているのに気がついた。
ブレインハレルヤの効力を知ってからというもの、彼の精力は段違いな程盛んになっている。
このプログラムが素子の牝としての本性を暴いた様に、速水をも雄々しきオスへと導いてゆくのだろう。
沸き立つ獣欲に追い立てられるように、速水は素子に近づいた。
彼女が放っている愛液の芳香が鼻をくすぐる。
速水はこれより始まる卑しき宴の為に捧げられた最初の贄に再び手をかけた。
このたびは私の駄文をお読みいただき大変感謝しております。今回は「二人の果て第一話」を、上記のように改訂させて頂きました。出来うる限り読みやすい文面となるよう努力しましたがいかがでしょうか。今回は原素子が犠牲者となりなしたが、以後も小隊の女子に陵辱の限りを尽くしてゆく予定です。第二話は加藤祭が犠牲者となります。出来ましたら次作もお読みいただければ、幸いに思っております。