「うわぁぁぁぁ」
景太郎こと醜作は昨日の狂態を思い出してノロノロと起きだした。随分と長い間寝ていたような気がする。関節や節々が苦痛を訴えていた。
「・・・・なんだか七ヶ月は寝ていたような気がする・・・」
起き上がってパキパキと関節を解しながら食堂に降りていった。
「あの先輩・・・サラちゃんが昨日から帰ってきていないんです」
一階のロビーにはひなた荘の住人の他にはるかとむつみが一同にして暗い顔を沈めていた。
「・・・・・・・・」
景太郎は精一杯驚いた顔をして最年長のはるかに質問する。
「あの・・・はるかおばさん。瀬田さんと出かけたとかは・・・」
「・・・・それも考えられる・・。でも何も言わないなんて考えられないし、連絡をつけようにもどこに連絡していいかも・・・」
徹夜明けらしく、はるかの顔は焦燥しきっている。
はるかは何十本目かのタバコを咥える。
「・・・・くそ」
くっくっ・・・醜作は思わず口元を押さえるのを苦労した。
結局、その場は瀬田に連絡がつくまで警察に連絡するのを待つことになった。サラの立場は非常に微妙だったからだ。そもそもサラの親権はこの場の誰もが持っておらず、保護者の瀬田だって連絡がつかないのでは、そもそもサラがここに住んでいることの証明もできないし、彼らでは捜索願をだすことができなかったからだ。
無論、景太郎の詭弁に過ぎないが巧みに言葉を使って、彼女達を寝室に誘導していった。
景太郎は身だしなみを整えてから朝食をゆっくりとって秘密の地下倉へと降りていった。
金髪の獲物を陵辱する為に・・・・。
扉の前にくると中から鎖の擦れる音と、サラの吐息がはっきり聞こえた。どうやらまだ生きているようだ。
「おはようサラちゃんよく眠れた?」
景太郎はさわやかに何気も無く言い放った。感情が壊れた人間の抑制の無い陽気・・・。
「・・・・あうう・・・・お、降ろしてくれよ・・・」
サラの足元には渇いた血がこびりついていた。新品の釘がこげ茶色に変色して痛々しかった。内股から足首にはオモラシの後が流れるようにくっきりあって昨晩、一人でいる時に漏らしてしまったものだろう。
その光景があまりにも惨めったらしいので景太郎は思わず笑ってしまった。
「うふふ、いやぁ・・・意外と元気そうだね。もう一晩くらいソコで反省する?」
サラは首を弱々しく首を振った。
一晩中、吊るされたおかげで咽が焼けるように痛くなっていて、呼吸をする度にヒリヒリと痛んだ。
この男にすがるしか自分を楽にできないと思うと悔しくて自然と涙が溢れてきた。
景太郎はTシャツを脱いで次いでズボンを下ろした。下着だけになって釘山の上に吊り橋を天上から滑車を回して降ろしていく。
サラはとりあえず降ろしてもらえる期待して表情が若干明るくなった。
景太郎はゆっくりとサラに近づいて、凹凸のまったくない小学生らしいスレンダーな肉体を舐めるように鑑賞する。
まだお椀にも満たない固そうな胸。幼女特有の丸いプリンとしたお尻。ボサボサだが柔らかそうな長い金髪が背中を隠してお尻の上を隠している。そしてこんもりともりあがった無毛の恥丘。まだウエストと呼べる程の形がないが、外人らしい長い足にスラッとしたボディライン。まったく将来が楽しみな肉づきと言えた。
「お前はなんだ」
景太郎は太い・・・そして哲学者を思わせる厳格な声でサラの頭上から問いかけた。
なにを言っているか理解できなかった。徹夜・・・それもいつ果てるかもしれない状態で、身動きも取れず立たされていたサラは頭が上手く働かなかった。
「おいメスザル・・・お前は俺を喜ばすしか役に立たない糞袋なんだよ。恥知らずな格好で人間様を喜ばして奉仕する。それがお前だ」
「・・・・・あうぅ」
「俺の奴隷になれ・・・・そうすればあらゆることから守ってやる。寂しくないんだ・・・ずっと一緒にいてやる」
景太郎はサラの目線までシャガンで話を続ける。
「奴隷はあらゆる権利を捨てる代わりに義務から開放されるんだ」
頭が重たかった。景太郎の意味を咀嚼できない。
「そうだ人として義務がお前を不幸にしている。パパ・・・ママ・・・学校・・・瀬田・・・はるか・・・みんな・・・将来・・・寂しい・・・孤独・・・お前の不幸の源は幸せになる権利を主張しているからだ。全てを捨ててしまえ、あらゆる権利を捨てれば義務から開放される」
ウソだ・・・。
「奴隷になれば俺に奉仕することだけ考えればいい。お前の全ては俺が代わってやる。苦渋も孤独も全部忘れさせてやる」
ウソだ・・・。
サラは表情を固くして俯いている。
景太郎は立ち上がった。打たれると思ってサラはビクッと身体を震えさせた。
景太郎の腕が後ろからサラの腰に回る。
「・・・・いやぁ・・・」
サラは浮力を感じて景太郎の顔が近くにあった。いつものように景太郎のレンズを挟んだ目は優しく見つめていた。初めて会った時みたいに怒りととは程遠い・・・・・瀬田パパと同じ目・・・。
あの時・・・・瀬田パパの車の中にいた男は・・・パパと同じ目を・・・大人になっても少年の瞳を持ったニオイ・・・。
ウソだ・・・・
ウソだ・・・・。
ウソ、ウソ、ウソ、ウソ、ウソ、ウソ、ウソ、ウソ、ウソ、ウソ、ウソ、ウソ、ウソ、ウソ、ウソ、ウソ。
「こんなのウソだ・・・」
そう呟いた時には、景太郎の首にしがみついていた。
サラは孤独だった。
寂しかった・・・。誰かに甘えたくて・・・・それでイタズラして・・・自分の気持ちを誰かにぶつけたくて・・・・。
「違う・・・・こんなの・・・」
景太郎が好き・・・・・景太郎が持っている気持ち・・・。
南京錠を取って、手枷をつけたまま別室にサラを運ぶ。サラはどうしてか声を上げられなかった。景太郎が景太郎だったかもしれない。
地下通路はひなた荘の地下を横断しているようで、中庭の温泉の下あたりまで歩くと、硫黄の香りが強くなっていた。そこは天然の岩風呂があった。だれが何の為に作ったかは知らないが見事な造形でサラが思わず感嘆の声を上げた。
天上からは麦電球が鈍く輝いて室内を鈍く照らしていた。横には大小の風穴が通風口の役割を担っていて地下なのに息苦しくはなかった。
「座って・・・」
景太郎はウヤウヤしくサラを、風呂桶を逆さにした椅子に腰掛けさせた。
なんだか奇妙な展開になっていた。景太郎に見られていると思うと気恥ずかしくて背中を丸めて女の子の部分を手で隠した。
怒られるかな・・・。サラは内心ビクビクしていた。
「ごめんねサラちゃん」
景太郎は風呂桶で湯をすくってサラの小水と血で汚れた身体を洗い始めた。優しく労わるように足首から丁寧に洗ってやる。まるで愛しい恋人に尽くすようにも見えたし・・・芸術品を磨くようにも見えた・・・。
「い・・・・」
傷口に湯が染みた。
「サラちゃん、ボクのこと嫌い?」
突然の質問に答える余裕は少女には無かった。それでも拒否することはどうしても出来なかった。
「じゃあ・・・好き?」
今度は、あからさまに顔が赤くなってモジモジした。
景太郎はサラのお腹に唇を這わせるとお腹から首筋になぞるように愛撫した。
「くふ・・・」
眠くて疲れているのに・・・なんだかとっても興奮した。男の人にこんなことをされるとドキドキした。
景太郎は一度だけ顔を上げてサラの表情を窺がったが、サラは恥かし気に視線をそらしてしまった。景太郎にはそれで充分だった。続けてサラの胸からお腹、そして首筋にキスをしていった。
大人の愛撫・・・。少女の身体は敏感に反応した。
10月1日から10月12日まで12連休が取れました。ここに『井川祭り』開催を宣言します!!
前回、ゆぅはっぴい?から一ヶ月あまり何も書いていません。醜作に至っては三月だから、およそ七ヶ月ぶりの続きになります。ああ、HPも頓挫し、メールも相当もらっているのに返事すら書いていません・・・ちゃんと読んでいますよ。
みなさんの感謝の気持ちを込めて祭り開催期間中にバシバシ書きますのでよろしくお願いします。
が、初日から役所めぐりで潰れる。明日こそ!!
なんか調子が出ない。醜作さんの性格が益々分裂気味になってますな。
これもある意味変態小説ですから・・・少女に・・・