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監禁 来栖川シスターズ 松原 葵編3
井川 正寿/文


  身体に当たる冷たい床の感触で葵は目を覚ました。灯火だけの薄暗い船倉に昨夜つれてこられた二人は、犬小屋のような狭い檻の中に、別々に閉じ込められた。満足に足も伸ばせない檻の中で二人は喋る気力も無く眠りついた。

 

  葵が寝返りを打って好恵の方を見ると目の前に白い背中が見えた。滑らかな肌がとてもきれいで、白いお尻を見ると恥かしくて頬が染まった。どうやら好恵はまだ寝ているようだ。

 

  中腰がやっとぐらいの高さしかない狭い檻の中に加えて、手は後ろ出に手錠を使われ、不自然な格好で寝ていたから身体中の関節が痛い。昨日は回りの見る余裕が無かったが、改めてみると同じような檻が所狭く並んでいる。どれも空だが、男達の口調や雰囲気から察するとこの檻がいっぱいになる時もあるようだ。

 

 「ううぅぅ」

 

  葵は身体を捻って起き上がると、鉄格子によりかかって膝を曲げて座りなおす。これで幾分かは楽になった。

 

  両足首に鉄輪がついた皮枷、首には牛皮と鋲が打たれたガ頑丈な首輪が着けられている。首輪には今日の日付が書かれた紙がぶら下っていた。まるで出荷を待つ家畜のようで、自らの境遇を思いかえると涙がでそうになる。

 

  全裸で身に着けるものといったら、足首と手首を隠す皮枷に首輪。それと手錠だけ、恥かしい場所を手で隠すことも出来ないまま、ただ大人しくしているしかできなかった。

 

 「・・・・・起きてる?」

 

  好恵の声がする。こんなに弱々しい好恵の声は初めてだった。葵は何とか返事をする。

 

 「はい・・・・・・・。坂下先輩・・・・」

 

  好恵は首だけ動かして葵の方を見上げる。葵の体制が楽そうなのを見ると好恵もまた、膝を曲げて鉄格子に寄りかかった。

 

  二人は吐く言葉すら無く沈黙を守った。どう考えても逃亡は不可能だった。よしんば自由になっても、ここは太平洋上の船の中なのだ。どこに行こうと言うのだ。かれらの組織力から考えて営利誘拐はありえないし、彼等と自由と引き換えにできる交換条件もない。二人は狩られた獲物にすぎない。後は料理されるのを待つばかりだった。

 

  犯される・・・・・。

 

  二人の脳裏に昨日の羞恥刑が思い出される。吊るされて無防備のまま男達に乱暴される。男達の体温が今でも肌にこびりついている気がした。シャワーでも浴びたいというささやかな望みも今の彼女達にとっては贅沢な話だ。

 

  このまま大人しくしていても、男達に乱暴され・・・・輪姦されるだけだ。下を噛んで死を選ぼうかと本気で考えてしまう。だが、僅かな望みもあった。来栖川 綾香の身代わりで誘拐されたのだ。今ごろ綾香が・・・来栖川グループが全力で探しているかもしれない。

 

  はかない希望だが無いよりマシだった。だが、現実では来栖川グループが捜索しているのは令嬢姉妹二人だけだった。現実では彼女達の両親が要約、警察に捜索願いを出したところだ。警察は女子高生が行方不明になった所で本気で捜したりはしない、家出だと思って大量のファイルに二人の名は埋まってしまう。

 

  頼るべき希望も現実では幻のごとく消えていった。

 

  どうなるんだろう? 私達は何処に連れて行かれて何をされるだろう? 奴隷として売ると言っていた。冗談ではなく、本気で私たちを売り飛ばす気だ。その後は?

 

  乱暴されて・・・殺されてしまうかもしれない。いづれにしても明るい未来なんて想像できなかった。二人は無言で座り続けた。口を開けたらソコから恐怖でいっぱいになりそうだったからだ。

 

 

 

  そんな二人の思考を中断するように昨日の二人の男と中年の紳士が入って来た。男達は昨日の傭兵達と雰囲気が少し違った。手には獣を打つような鞭と鎖が握られている。

 

 「おはよう。昨日は良く眠れたかな?」

 

  檻を覗くように紳士が屈んで話しかけてきた。

 

 「眠れるわけ無いでしょ。ねぇ・・・・誰にも言わないから私たちを家に帰してよ」

 

 「それは出来ません。私たちが女の子を誘拐したのは業界では有名になってしまった。それも世界に冠する来栖川グループの令嬢を、もちろんそのつもりで誘拐したから何と言われても構わないつもりだったんだけどね。世間は人違いだったと説明しても誰も納得しないのこれがまた、君達には世界最大のブラックマーケットに奴隷として売られないと世間は納得しないですよ」

 

 「そ、そんなこと私たちには関係ないじゃない!!」

 

 「まぁ運が悪いと思って諦めてください。とりあえず目的地まで時間がありますから、この二人から、まぁ牝犬の調教でも受けてくださいよ。ここで慣れておけば向こうでも辛くはないでしょうから、そうそう多分、これでお会いになるのは最後でしょうからごきげんようと挨拶をしておきますよ」

 

  一方的に言うと、紳士は後ろを振り向きもしないで檻から離れていった。

 

 「ちょっと! 待ちなさい。話が、話は終わってないわ!!」

 

  好恵の声が虚しく響いた。

 

 「く、くく・・・」

 

  僅かな時間すら稼ぐことすら出来なかった。

 

  男の一人が二人の檻の鍵を開ける。ごつい南京錠は音を立てて外れると鉄格子が上に開けると。少しでも奥に逃れようとして後ずさっていた二人の足首を掴んで強引に引き摺り出した。

 

 「いや、いやぁ・・止めて触らないで!」

 

 「きゃぁぁぁぁぁ」

 

  男達はそれぞれの奴隷に持っていた鎖を首輪に繋げる。ジャラジャラと音を立てて乾いた音が二つする。鎖が犬を散歩させるように繋がれた。

 

  そして男達は鎖を引っ張る。首を前に引かれて体重の軽い葵、それから好恵の順に胸から床にベッシャと潰れた。

 

 「ああ、あう」

 

 「痛い」

 

 「ソラ、ハヤクデロ」

 

  男の一人が怒鳴り声を上げる。片言の日本語。浅黒い肌の筋肉質な男達は粗暴な黒人男性。しかもこの奴隷船の調教師でもあるサディストだった。

 

  引き摺られて秘部を隠すことも出来ないままに完全に檻から出された。あれほど狭く苦しい檻は今では哀れな奴隷少女達の安息の場所になっていた。

 

 「いやぁ・・・やめて放して」

 

  膝を立てて必死に抵抗する。そこに二条の鞭が唸りを上げて無慈悲に奴隷少女達の肌を打った。背中に赤々と一筋の後が残ると、小刻みに震えて大人しくなった。

 

 「ハヤクデロ」

 

  鎖を引いて二人を膝立ちにすると二人の対照的な胸が晒される。葵の未成熟だが薄い胸の膨らみ。興奮しているのか、わずかに赤みを帯びて乳首が盛り上がっていた。

 

  好恵のほうは高校生らしい形の良い胸が、つんっと乳首が天上を向いていた。

 

  尚を逡巡する二人の身体すれすれに鞭が飛ぶ。するどい風圧が肌を舐める度に恐怖で振るえた。

 

 「やめて、やめて、お願い大人しくするからぶたないで・・・・」

 

  葵はガチガチと奥歯を鳴らして好恵の横に並ぶ。二人は後ろ出に手錠をされたまま、膝立ちで黒人のサディスト達に自らの肉体を振るわながら見せた。肩と背中を丸め、首だけが鎖によって上を向いていた。

 

 「オトナシクシテイロ。ドレイトシテウレナイナラ、パーツニシテウリトバスカラナ」

 

  内臓を切り取って売る。たしか借金でそういうことをする人の話を聞いたことがある。殺される。恐怖で顔が真っ青になる。

 

 「ナルベクタカクウレルヨウニ、クンレンシテヤルカラオトナシクシロヨ?」

 

  クンレン? 訓練のことだろうか? 恐怖で片言の日本語の意味が通じない。

 

 「コイ」

 

  男達は二人を立たせて歩かせた。全裸の少女達は恥かしい場所を少しでも隠そうと背中を丸めてヨタヨタとついていく。首輪から伸びた鎖がそれぞれ別の男の手に握られていた。

 

 「犬じゃないのに・・・」

 

  葵がつぶやくと好恵もとたんに惨めになった。自由に歩くことも出来ない犬そのものだったからだ。

 

  二人が案内された場所は、最初に逃げ出した通路を通ってタンカーのコンテナ室に連れてこられた。どうやら隠し部屋になっているようで途中いくつかの扉を潜った。それがまた二人の僅かな希望を無くしていった。

 

  幾つか並ぶコンテナの一つが改造してあって、そこはまさに人間を責める部屋と言ってよかった。

 

  コンテナの中に入ると照明が落としてあって薄暗く気分を暗くさせた。人間を責める道具が所せまく散乱していた。大小幾つかの鞭、形状すら同じモノはないが、それら全て人を打つ刑具にすぎない。天上からは何条もの鎖が下がり、奴隷の唯一の装飾具である枷についた鉄輪につなぎ、自由を奪うものだろう。壁には磔台に三角木馬が並んで、近くに鎖のついた鉄球が転がっている。奥には水車があって下には水槽があった。何に使うか解からないレンガの柱があった。見れば根元に鉄串が何本も刺さっていた。

 

  哀れな奴隷少女達はあまりの陰惨な道具の山に目を背けるように下を向いて首を振っていた。

 

 「・・・・・・・」

 

  形容しがたい光景に声すら出ずに恐れ慄くしかない。

 

  部屋を一歩でも入ると、強烈な汚臭がした。おそらく今まで何百、いや下手をすれば何千人もの囚われた生贄がここで責められたのだろう。そういった人間が排出したモノの匂いがコンテナにこびりついていた。

 

  自分の身になにが起こるかいやでも察した葵は逃げ出そうとする。

 

 「助けて、お願い許して、許して、や、やです」

 

  必死で後ろへ逃げようとしても、首輪から伸びる鎖は男の手の中にある。無駄な抵抗にすぎない。

 

  男は床に鞭を打った。ビシィィィィィン!!

 

  室内の鞭音は無論、威嚇に過ぎない。それでも葵には充分効果があった。

 

 「あひゅう」

 

  全身を震わせて怯えた様子で男を見上げる。

 

 「バラバラニナリタイカ!!」

 

  この場合の『バラバラ』とは文字通りバラバラにして内臓を売り飛ばすという意味だ。

 

  それでも、恐怖で足が竦んで一歩も動けない。

 

  男は舌打ちすると葵の鎖を強引に引いた。

 

 「グエェェェ」

 

  搾るような悲鳴を上げながらコンテナの中に引かれていく葵。その後から、観念した好恵を引いてコンテナの中に入っていった。

 

 「サイショハ、ホウシのキホンだ」

 

  男達の股間からピンク色の肉棒がデロンとたれた。

 

  それは、二人にとって始めて見る男性器だった。

 

 

 


解説

  祭りだワッショイ♪ ワッショイ♪

 

  祭り四日目。盛り上がってますかぁ? うっかりスパロボα外伝を買っちゃいましたぁ。一九八〇円で安かったんで・・・。いやぁ熟練度を稼ぎながらクリアすると難しいなぁ・・・。αの続編ですね完璧に、GBAではスパロボAが出てるし・・・ナデシコもいるじゃん♪ 買っちゃおうかなぁ。

 

  次回のスパロボには是非ヴァイタルガーターの参戦希望。後はバンダイビジュアルの勇。紋章機の参戦希望、つまりギャラクシーエンジェル参戦したら新たなファン層が獲得できそうなんですけどどうでしょうか? バンプレストさん。

 

  ちなみに現在9話です。魔装機神4体揃えたとたん解散・・。うぅぅぅ。

 

  おっと、余談でしたね。

 

  ようやく、エロシーンが始まりそうですな。自分で書いといてエロ度が低いのがちょっと残念ですかね。まぁ、プロット段階では一番悲惨なのは葵ちゃんなので★5ぎりぎりにせまるようにジワジワ責めますよぉ。

 

  最近、鬼畜系の話が少なくなって私的にちょっと残念な私は鬼畜の星を目指してヒビ邁進いたします。がんばりゅじょ。

 

  ペースが悪いので頑張らないとなぁ・・・。

 

  ではぁ・・・。

 


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