小さな廃ビル
暗闇の中に少女がいた。
少女を取り囲むように何人もの男達がいた。
周りには淫猥な音が響いていた。
そして少女のものであろう喘ぎ声が……
少女は犯されていた。
これでもう何回目になるのだろうか。
少女の穴という穴から白濁の液体が吹き出していた。
だが男達は止める様子も無くそれどころか益々出し入れが速くなっていった。
そして１人の男がもうすぐ射精らしく少女に叫んだ。
「おいっ！また中に出してやる！！」
男がそう叫ぶと少女が抵抗する様に叫んだ。
「い いやっ！も もうやめてください！お願いします！！」
だが少女の願いは届かなかった。
「もう、遅えんだよっ！！」
男は爆発寸前のペニスをさらに奥へと進めていった。
「嫌っ いやーーーーーーーー！」
ゴプッゴプゴプッゴプ!!
男は精液を出した。
それに続いて他の男達も精液を中に吐き出した。
少女の中はもう精液で一杯だった為、外へピンク色になった精液を吐き出した。
ゴポゴポゴポゴポゴポッ
「うわっ！汚ね〜。射精してるみたいだぜ。」
穴から精液が流れている中、少女は考えていた。
自分はこれからどうなるのかを少女＝透は考えていた。
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それは今から数時間前のことだった。
「本田さん、今日もバイトなの？」
１人の女？と見間違いをしそうな位の美少年が透に話し掛けてきた。
「あっ！由希君、はい、そうなんです。」
透は元気にそう答えた。
「そうなんだ。じゃあ迎えに行くよ。近頃、痴漢が出るみたいだし。」
「い いえ、皆さん今日はお忙しそうですので１人で帰れます。」
そう透が答えると由希は少し残念そうな顔をした。
「そうなんだ。分かった。紫呉にもそう伝えとくよ。」
「ごめんなさいです、由希君、一緒に帰れなくて。」
透は申し訳なさそうな顔をした。
「謝らなくてもいいよ本田さん。バイト頑張ってね。」
それを見た由希は透をフォローした。
「はいっ！」
透は満面な笑みを由希に降り注いだ。
彼女の名前は本田 透、去年に交通事故で母親を亡くし祖父の家に住む事になったが
ある事情によりテント暮らしをしていた。
それがある事故をきっかけに草摩 由希の親戚の草摩 紫呉の家に住む事となった。
そして透は草摩家の秘密を知ってしまったのだった。
透がバイト先へ向かう途中、オレンジ色の髪の少年が話し掛けてきた。
「おいっ！」
それに気づいた透は少年に駆け寄った。
「夾くん、どうしたんですか？」
少年が話し掛けてきた。
「さっきはクソ由希が居たから言えなかったけど早く帰ってこいよ。今日は……」
少年は少し照れながら小声で呟いた。
「えっ？うまく聞えなかったので夾くん、もう一度お願いします。」
そして少年は一瞬、頬を染めたが怒鳴る様に言った。
「何でもねえよ！バカっ！！」
少年はそう言って立ち去ろうとしたが透はその言葉に気になって少年を止めようとしたが運悪いことに
少年に抱きついてしまった。
ポン！！！
小さな破裂音と煙が少年から出てそこには少年の姿は無く一匹のオレンジ色の猫がいた。
「バカ野郎！！何すんだよ！！！」
しかもその猫は喋ったのだった。
「ご ごめんなさいです！夾くん。」
そう、透が知ってしまった草摩家の秘密とは一族の中の誰かに十二支の物の怪に憑かれているのだ。
しかもその変身条件は体力の低下か異性に抱きつかれると変わってしまうのだ。
この目の前にいる少年は、草摩 夾そして憑かれている物の怪はネコの物の怪である。
ちなみに由希にはネズミの物の怪が紫呉にはイヌの物の怪が憑いている。
この事は一族でもトップシークレットなので他人に知られると不味いのである。
透がその事を知ったことで大問題にもなった。
そう・・・・・・・・誰かに見られると、とても不味いのだ。
数分後、夾が元の姿に戻ったのを確認すると透と夾は別れた。
だが、彼らは気がついていなかった。それを見ていた者の存在を。
そして、片手にビデオカメラとカメラを持っているということを。
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はじめまして、ファイアドラゴンです。以後、お見知りおきを。
フルーツバスケットの小説が初めてなのでヘッポコだろうと思いますが努力します。
この話は上下巻ですので楽しみにしておいて欲しいです。