「ん・・・!」
なるは、客室の入口を開けた。
なるの目に飛び込んできたのは、藤尾を含む黒尽くめの男達4人が自分を取り囲んでいたのだった。
「な・・なによ!」
なるは、詰め寄っていく大声で牽制するが藤尾達はひるむ様子は全くない。
藤尾は、なるの威圧にひるむことなく淡々と話した。
「お前が、成瀬川なるか?」
「そ・・そうよ!」
なるは、そう言うと睨み返した。
「お前を誘拐しにきた。」
「あんた達、私をどうするつもり!?」
なるが、拳を力一杯握り締めて戦う構えをしていたのを見た藤尾は不気味な笑みを浮かべながら
こう言った。
「景太郎は助けに来ないぜ。
もう、景太郎はお前の事なんか忘れているかもよ。」
なるは、心臓を一突きされた状態になり呆然となった。
「なぜ、あんたが景太郎の事を知ってるのよ!?」
藤尾は、数回せき込んだ後話しを続けた。
「もともと、俺が個人的にさらいに来たわけじゃないんだぜ。
ちょっと、ある人物に頼まれたんだ。」
「ある人物・・・?まさか!」
なるは、冷や汗をたらした。
藤尾の一言でなるは度肝を抜かれた。
「名は、浦島可奈子。」
「妹(可奈子)に夫(景太郎)は渡さないわよ!」
「夫の事は俺が忘れさせてやる。」
もう、廊下には人の気配がなくなるの事は誰も気付かない。
そして、藤尾の手がなるを包み込んだ。
「いやあああ!」
藤尾が腹をえぐるように殴った後、なるの意識は消えうせた。
「どうだったアメリカは?」
ショウは、ほろ酔いの状態で良牙に話しかけた。
「ああ楽しかったぜ、警察をもてあますのが。」
「そりゃ、楽しいだろうな。」
ショウと良牙は、高笑いしていた。
「遅いな、なる。」
景太郎は、時計をちらっと見たがあれから三十分経っている。
「大丈夫よ、お兄ちゃん。」
可奈子は、景太郎の耳元で熱い息をそっと吹きかけ言った。
「船内は広いわ。
もしかしたら迷ってるかもね。」
「なら、連れ戻さなきゃ。」
景太郎は、勢い良く立ち上がったが良牙は景太郎を止めた。
「そんな必要はないさ。
彼女はそのうち戻ってくる。
まあ、せっかくのディナーなんだもっと飲め。」
良牙は、景太郎のグラスに赤ワインをグラスいっぱいに注ぎ込んだ。
「飲め飲め。」
みんなの掛け声と共に景太郎は、赤ワインを一気に飲み干した。
そして、景太郎の顔はほろ酔いを通り越して赤くなった。
「なるの事なんてどうでもいいや。」
それから一時間後・・・。
「私達、先帰ります。」
可奈子は、酔っている景太郎を連れて会場を後にした。
「(悪いわね、なるさん。
あなたの負けよ。)」
「とうとう、なるは来なかったな。」
可奈子は、景太郎を連れて景太郎の客室に来ていた。
「ええ、どこへ行ったのやら。」
「まあ、すぐ帰ってくるさ。」
可奈子は、無言で客室を出ようとしたが足が入口付近で歩むのを止めてしまった。
「どうしたんだ?カナコ。」
「いえ、なんでも。
ただ・・・。」
可奈子は、声を小さくしながらこう言った。
「私を抱いて下さい。」
景太郎は、無言で暖かい視線を可奈子に送りながら可奈子の方へ近づいた。
「本当か?」
「ええ、私は本気です。」
景太郎は、可奈子を抱きしめるようにして自分の身体に引き寄せた。
「待たせて悪かったな。」
「お兄ちゃんが私に振り向いてくれるまで私は耐えて見せます!」
二人の視線がお互い重なり合った時・・・。
「可奈子・・・。」
「お兄ちゃん・・・。」
二人の舌は入り交じるように絡みあった。
可奈子は、景太郎の腕を掴み景太郎は可奈子の背中を押し当てた。
そうして二人がいる場所は、ベットの上に移る事になる。
景太郎は、可奈子の可愛い胸を包み込み優しく揉み上げた。
そして、そっと乳首に舌を這わせた。
「んく、あん・・・。」
景太郎は、自分の指を口元に当てながら小さい声で可愛く喘いだ。
「んっ・・・・あん・・・・。私、ぼーとしてきちゃう。」
可奈子は、景太郎に股を開いた。
「来て。」
可奈子のま○こが景太郎に快感を訴えるようだった。
「わかった、よし愛撫でてやろう。」
この頃から景太郎の顔は正気を失っていた。
酔っているせいもあるが日ごろのストレスも関係していた。
まあ、ひなた荘の住人に殴る蹴る斬られるという暴力行為を日頃から受けていれば現実より
やさしく自分の事をわかってくれる女性の方が良いと言うのはわからんでもないが。
「お前のクリトリス、きれいだなぁ。」
「ありがとう。」
景太郎はしばらく可奈子のクリトリスを眺めた後それを舐め始めた。
「んっ、あ、あんっ。」
景太郎がクリトリスを舐め始めてから3秒も経たないうちに
「お、お、うまそうな液が出てきたぞ。」
景太郎は、可奈子のま○こから出てくる液をおいしそうに舐め始めた。
「いただきまーす。」
景太郎の舌がクリトリスについている液をゆっくりと舐めるために
可奈子の身体が無意識のうちに反応してしまう。
いわゆる反射という人間特有の反応である。
「あん、もっと舐めてください。」
「もっと、喘ぎ声をださせてやる。」
舌の回転がさっきよりハードになる。
「んぁ・・・っ、んひィっ・・・!!」
ペロペロペロ
「そろそろ、お兄ちゃんのちんちんを・・・。」
「いいぜ。」
可奈子は、喘ぎ声を漏らしながら景太郎のキャンデーのようにしゃぶり続けた。
お兄ちゃんの甘い味がする・・・。
私、これだけでおなかいっぱいになちゃうわ・・・。
「う・・!」
「お兄ちゃんのもおいしい。」
「九十年物の赤ワインよりうまいだろ?」
可奈子は液まみれのま○こを見せ始めた。
「そろそろ挿入【入れ】て・・。」
可奈子は景太郎の精液で塗【まみ】れた手で景太郎の手を掴む。
「待ってくれ、コンドームを。」
景太郎は、一時中断して新婚旅行用に交【や】ると思って取っておいたコンドームを探し始めた。
だが、見つからなかった。
「あれ、どこいったんだ?」
困り果てている景太郎に可奈子は自分のカバンの中から別のコンドームを取り出した。
「私ので交【や】りましょう。」
二人は、コンドームをつけた後また始めた。
「可奈子・・・。」
景太郎は、笑顔でバックから挿入【いれ】た。
「ああ・・・あお兄ちゃんのおちんちんがいっぱい・・・!」
可奈子の奥ふかくまで、景太郎の男根が到達した。
今度は、ゆっくりと引き抜いていく。
「どうだ痛くないか可奈子・・・?」
ハァ・・ハァ・・・ハァ
可奈子は息を切らしながら言った。
「う・ん今日はそんな痛くあり・・ません、いいのお兄ちゃん。」
再び景太郎の男根は可奈子の奥に進入した。
「いいっ!いいっ!ああん!
もっと・・・もっと奥まで突いてぇッ!」
可奈子は、今まで景太郎に対して丁寧語を使っていたがもう丁寧語を使う余裕もなかった。
当然、可奈子の中を混ぜ合わせるスピードは増していく。
「まだ、まだ。」
景太郎は、限界を感じながらも力を振り絞る。
「可奈子・・・!」
可奈子は腰を動かして、更に景太郎の男根を刺激する。
「すごいの! 変なところが気持ちいいのおッ・・イキ・・・!」
「トドメだ!」
景太郎のひと押しが決まった!
「あああああ!イク!イク!イックぅ!!!」
「可奈子ッ!!!」
二人は、イッた後でも満足な笑みを浮かべていた。
二人の性交渉から一時間後・・・。
二人は身体をタオルに身を包み寝転んでいた。
「どうだった?」
「なんか、夢のようでした。」
景太郎は、しばらく虚空を見つめていた後上体を起こした。
「結局、何処行ったんだ?なるのヤツ。」
可奈子も上体を起こし、しばらく景太郎の心配そうな顔を見つめていた後
重々しい雰囲気の中、口を開いた。
「さあ、何処行ったんでしょうか?
私にも分かりません・・・。」
「何処へ、行ったと思う?」
景太郎は、可奈子に試しに尋ねてみた。
「例えば・・・誰かが連れ去ったとか。
今、監禁されているかもしれませんよ。」
景太郎は、高笑いした。
「まさか。」
「ジョーダンですよ。」
そして、景太郎と共に可奈子も笑って見せた。
しかし、その中にはどす黒い笑みも混じっていたが彼はその事に気付いていなかった。
甘いひとときとは別に逆のひとときもあった。
「はい、なるさん。」
可奈子は、あいさつと同時にウインク1つをなるに見せた後
「お兄ちゃんと交【や】ったわ。」
何ッ!?とばかりなるはキッと睨みつける。
「あらあら、そんな怖い顔をしなくても。」
可奈子の周りには藤尾を始めショウの部下ジャック=スターレットと7人の部下だが
良牙は、女の事よりも麻薬の取引の方が大事だと述べここには来ていない。
ショウも良牙と行動を共にしている。
ここは何処かというと物置部屋。
だが物置部屋といっても荷物はほとんどなくショウの貸し切りとなっている。
だから、部外者の人間や従業員が来る様子もなくまた許可がないかぎり入らせないようにしている。
しかし監禁させられているのになぜか、なるの体には縄、手錠を始め身の妨げになるものはなかった。
「私に何の恨みを抱いてるかは知らないけどカナちゃんを正気に戻してあげるわ!」
なるは、皆が油断している一瞬のスキを突き可奈子の懐に飛び込んだ。
「ふっ!」
可奈子はためらう様子もなくなるが近づくと
「甘い!」
なるは、いきなりすんでの所で動きを止めてしまった。
「ウッ!」
なるは、ひるんだ。
なるの眼前には、どす黒く引き金を引くと一人の命をも奪い
真ん中の穴からは闇をも勢いよく飲みこもうとするモノが立ちはだかっていた。
「け・・拳銃?」
「あまり、調子に乗るとあなたのま○こに鉄の弾丸をぶち込み二度と使わせないようにするわよ!」
なるは部下たちによって取り押さえられると
「もう、お兄ちゃんは私のものなのよ。
なぜかわかるかしら?」
可奈子は、自分の子宮があるところに指を指した。
「私は、お兄ちゃんと交る時にコンドームに細工をしたのよ!」
なるは、絶句した。
まさか・・・! まさか・・!! まさか・!!!
「事前にお兄ちゃんのコンドームを取り、針で真ん中に穴を開けておいたのよ!」
可奈子は、なるを見下しながら言った。
やっぱり、そうだったのね!
なるは、心中で奈落の底に落とされるような衝撃を受けた。
でも、なるはあきらめずに可奈子に言った。
「嘘よ!そんな事!」
「実際に、妊娠するかは先の話だけど可能性はあるわよ。」
可奈子は懐に銃をしまった。
「でも、たとえあがいだって貴様は終りだよ。」
可奈子は、会話が終ると藤尾に手招きをした。
「藤尾さん、この女好きに交【ヤ】っていいですよ。
でも、交【や】るんだった景太郎を忘れさせるくらいしてくださいよ。」
藤尾は、気持ちが有頂点になり
「おう!まかしとっけってんだ!」
「まかせましたよ。」
可奈子は部屋を後にした。
藤尾は、可奈子が部屋から出ていったことを確めると待ち望んでいたかのように
「さあ、なる。
どうして欲しい?」
「見逃して欲しい。」
なるは、素直に答えた。
「まだ懲りていないのか?」
藤尾は、なるを睨みつけた。
「抑えつけてくれ。」
藤尾の命令でショウの部下4人がなるを抑えつけた。
「さあ、いまからどうしてやろうか?」
藤尾は、一着十万もするドレスをイとも簡単にひきちぎった。
上半身が男達の前にさらされる事になった。
「け、警察呼ぶわよ!」
なるは、半泣きになりながらも必死に抵抗を試みるが所詮は男と女。
力の差は歴然としている。
「お前の胸はけっこう大きいな。
可奈子のよりは・・。」
「あん!イヤ!!無理矢理そんなーー!!!」
そして、藤尾は胸をパンを込める要領で揉み始めた。
「いっ痛〜い!!やめて〜そっそんなに強く揉まないで〜!!
いや〜ん!!誰か助けて!!ゆっ許して〜お願い!」
なるは、パニック状態になり涙を流し始めた。
「私がいったい何をしたっていうのよ!!
あっ!痛い!!おっぱいがちぎれちゃうわ!!」
藤尾の男根が見る見るうちに大きくなっていく。
「そっそんな!いきなり立ったちんこを出して何する気!?」
藤尾は、なるの前に下半身裸の状態で仁王立ちしなるの視点からは山ほどある大男のように感じられた。
「いやー!押しつけないで!!くわえさせる気ね!?
やだやだこんな大きいの口に入らないわ!!」
藤尾の男根の前に必要以上になるが言う事を聞かなかったので
「あーん許し・・・!」
藤尾はむりやり自分の男根をなるの口の中に入れた。
「アがががが!」
「ウっ!イってしまいそうだ!!」
「やめて!口の中に出さないで!!」
ついに、藤尾の男根からザーメンが洪水のようになるの口の中を飲みこんだ。
「さあ!飲め!!」
なるは、仕方なくザーメンを飲みこんだ。
そして、今度は・・・。
「いやあーー!!
パンツ脱がさないで!!もうダメ!ヤられる!ヤられちゃうわ!!」
藤尾は、ワレメの部分が横になるまで広げた。
「やめて!!私の大事なアソコを広げないでーー!!」
藤尾は、中指でクリトリスを刺激し始めた。
やがてポタポタと白い液体が藤尾の中指を包み込む。
「さてと・・・そろそろ挿入【いれ】ましょうか。」
「あっ挿入【いれ】ちゃイヤ!!」
そして、ついに挿入【いれ】られた。
「あーーん!入ってる!入っちゃってる〜!!
あっ!あっ!あっ!」
「どーだどーだ俺様のチンコは?
お前の中をめちゃくちゃにしてやるぜ!」
もうこの時のなるはろくに目が開けられない状態になっていた。
「あーすごい!やだやだ壊れてしまうわ!!」
「オラオラ感じてんだろ!?
ガマンしねーでイケイケイケイケ!!!」
もう頃合からいって二人も限界を感じていた。
「俺ももう・・・!」
「いっ!すごい!
あっ!ダメ!!イくイくイックゥーーー!!!」
二人がイッた後、回りの部下たちもいっしょにイっていた。
中篇が終りました。
どうでしたか題名も題名ですが
自分の作品リストのなかで一番エロかったと思います。
この調子でガンバッていきますのでよろしくお願いします。
次回は、あかねの獣姦モノでいきたいと思います。