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淫獄の寮12 加納涼子編4
にゃるらっぷ/文


  深夜の学校は、昼間とは完全に違った顔を見せている。しんと静まり返ったそれは深山を思わせるものがある。

  俺は静香から手に入れた鍵で、校内に入った。もちろん傍らには涼子も一緒だ。ここまでの道のり、さすがに制服は着せているものの首輪だけは外すことを許していない。

 「こんなところで何をするの」

 不安そうに聞かれる。それには答えず階段を上る。目的地はすぐそこだ。

 

  美術室に入ったとたん、涼子はぶるっと体を振るわせる。普段見慣れた景色だが、夜ともなるとそれは一変する。

 「深夜だからな。何か出るかもしれんぞ」

 そういってやると、気持ち悪そうにあたりを見回した。

 「それじゃあ、始めようか」

 「え、何?何をするの」

 その質問には答えず、涼子の服を脱がしていく。この瞬間は何度見ても興奮するなあ。

  やがて首輪だけになった涼子。その体が月光に浮かび上がり、まるで一遍の絵のように見えた。

  おもわずその頬を指で触る。緊張で硬くなっているのがよくわかる。

  心配することはないよ。これから向かうのはきっと天国だ。

  目隠しをさせ、椅子に座らせる。両手両足をそれぞれ手首のところ、足首のところで、椅子に縛り身動きが取れないようにする。

 「いや、何なの」

 不安そうにするが、写真が効いているのか抗うそぶりは見せない。

  俺はにやにや笑いながら、一本の筆を手に取った。触れるか触れないかという微妙な感触で乳房をなで上げる。

 「ひゃん」

 妙な声を上げて反応する。今まで味わったことのない感触に戸惑っているようだ。ただ正直なもので乳首はどんどん硬くなってくる。

  今度は硬くなった乳首をゆっくりと刷いていく。

 「あん・・・はぁはぁ」

 涼子の息が見る見る荒くなっていく。彼女に残されているのは触感だけであり、いっそう敏感にならざるをえないのだろう。しばらく乳首を重点的に責めた後、腋の下、臍などとポイントを代えて責める。その度に彼女の息は荒くなり、肌は次第に上気していく。

  筆はだんだんと下にさがっていき、彼女の性器の部分に差し掛かる。

 「おい、これだけ濡れてるぞ」

 「し、知らないわ・・・そんなの・・・」

 俺は愛液を筆にたっぷりと染み込ませ、もう一度乳首をなぞった。

 「あん」

 先ほどとは違った感覚に思わず反応するのが可愛らしい。調子に乗って脇から首筋までしきりに攻め立てる。涼子の息は荒くなり、完全に快楽のとりこだ。

  このままじゃ詰まらないな。そう思って、不意に持ってきていた物差しで涼子の太ももを叩く。

 「きゃああ」

  ふいの痛みに涼子が反応し、体がピクリと動く。驚いたことにそれに合わせて秘所からはますます蜜が溢れてくる。

 「おい、痛いのになぜここはこれほど濡れてるんだ?」

 「し、知らないわ、そんなの」

 「そうは言っても」

 指を突っ込み、少しかき混ぜる。

 「これほど濡れてるのに自分でわからないのか?」

 続けて胸を叩く。涼子は歯を食いしばっているが、目の奥に光が生まれてきている。

 「これほど濡れていると欲しくなってきただろう」

 そういって俺は自分の男根を取り出す。

  さすがに涼子は顔色を変え、抗議した。

 「約束が違うわ。だってあなた処女は守ってくれるって・・・」

 「ああ、俺は約束は守るさ」

 そういって涼子の縄を解き、犬の姿勢にして括りなおす。目の前にヒクヒクと動く性器を見て、俺のは急激に力を取り戻してきた。

  その力のこもったものに涼子の愛液を満遍なくつける。涼子は真っ青になっていたが、縛られているので抵抗は出来ない。しかしその状態でも、俺がアナルに押し当てた時は全身の力を込めて暴れまわった。

 「いやあああああああ。やめて、お願い・・・お尻なんていやあああああああ」

 「・・・・・・・」

 俺は無言で暴れまわる彼女の腰を押さえつけ、先端をめり込ませた。

 「ひいいいいいい、痛いお願いやめてええええええ」

 「まだ先が入っただけだぞ。息を吐いて力を抜け」

 そう言って中にどんどん侵入する。涼子はあまりの痛みに口をパクパクさせているだけで、もう声も出ないらしい。

  うるさくなくて好都合だ。俺はかまわず侵入する。半分くらい入ったときだろうか、俺は肉棒に少し血が付いているのに気が付いた。どうやら少し裂けたらしい。

 「力を抜け」

 そう命じ、俺は一気に根元まで押し込んだ。

  そのまま涼子が落ち着くまで待つ。

  五分も過ぎただろうか・・・・ようやく涼子の息が収まってきた。

 「どうだ、尻に突っ込まれた気分は・・・」

 「あう、あ、さ、最低よ」

 「まあそういうな。お前の下の口はそうは言っていないし、だんだんと気持ちよくなってくる」

 そういって腰を少し前後に動かしてみる。涼子が息を呑むのがわかる。

 「痛いか?」

 「あ、当たり前よ。こんなことするなんて・・・」

 そういいながらもそのため息はうっすらと快感を含んでいる。俺は痛みを与えないようにゆっくりと動き始める。

  始めは息を詰めていた涼子だが、だんだんとため息が大きくなっていく。

 「あううう、ダメ、やめて・・・お尻が熱い・・・」

 その言葉に合わせて、深く突きこむと

 「あああっ」

 紛れもなく快感のうめき声を上げる。

 「素直になったらどう?物差しで叩かれて濡らし、尻の穴に突っ込まれて悶えるのが自分の本性だって」

 「あああ、そんな・・・そんなこと・・・」

 「大丈夫だ。俺はそんな涼子を知っているし、涼子もこうやって俺の前では素直になれる。俺の前では何も隠すことはないんだ」

 異常な状況にパニックになっている涼子には、たやすく暗示がかかる。

 「ほら、感じてるんだろ。いいから素直になれよ」

 「ああ、だって・・・」

 「ほら」

 そういって俺は今までのゆっくりした動きを、急に荒々しい動きに切り替える。

 「きゃ、やん・・・だめ・・」

 もう一押しだ。そう判断して涼子の顔をこちらに向け、濃厚なキスをする。

  涼子の目が次第にとろんとし、ため息は次第に荒々しくなる。

  口を離すと二人の間を、細い糸が引き・・・切れた。その瞬間、

 「ああ、いいの。お尻が気持ちいいの」

 ついに涼子が堕ちた。度重なる異様な状況とそれに続く暗示。アナルから来る奇妙な快感についに何がなにやらわからぬうちに、俺の論理を受け入れてしまったのだろう。

 「ようやく素直になったね。かわいいよ、涼子」

 再びキスを交わすと、今度は涼子も積極的に舌を絡めてくる。

  先ほどとは比べ物にならない情熱的なキス。二人の舌が絡み合い、唾液が口の中で交じり合う。それを舌で涼子の口中に押してやると、音を立てて飲み込んだ。

  激しく腰を動かしながら、再び物差しで涼子の背中を打ってやる。

 「きゃんっ」

 先ほどとは明らかに違う歓喜の叫び。思わず愛しくなり、赤く腫れた後を舌で舐めてやった。

 「ああん、だめ。いい、いいのお」

 動きに合わせて聞こえる快感の声。先ほどまでとは随分変わるものだ。

 「よし、涼子。一緒にイクぞ」

 「ああああああ、だめえええええ。お尻が、お尻がいいのおおおお」

 涼子の絶叫とともに、俺は腸内に大量の精液を放出していた。

 

 

 「ねえ」

 帰り道、満天の星の下で涼子が問いかける。

 「どうしてあんな写真を使ってまで私を抱こうとしたの」

 「・・・・・」

 一瞬の沈黙の後、ぼそりと答える。

 「可愛いもの、きれいな物は何でも手に入れたくなるだろう」

 涼子が悪戯っぽい顔を、俺のほうに向ける。

 「瑞穂ちゃんも?私だけじゃ不満なの?」

 「・・・・・・・・・」

 今度は本気で答えに詰まる。

 そんな俺にくすりと笑いかけると、彼女は静かに言った。

 「冗談よ。それに何だか肩の荷が下りたような気になったわ。あんな状況初めてだったしそこで素直になった自分ももっと不思議。でも何か楽になったわ」

 目の前の角を曲がるとそこは彼女の家。そこまでの道が妙に短い気がする。

 再び沈黙が二人を包む。

 玄関の前で涼子は振り向くと、自分の首についたものを撫でながら一言言った。

 「それじゃあこれからもよろしくね、ご主人様」

 

 

 


解説

 えと、にゃるらっぷです。(以下自己弁護)

 何なんでしょうね、この終わり方。自分でも予想のつかない方向に話が動いていって、自分でも愕然としています、まじめな話。

 ブランク空いたせいか、以前までの主人公と違って凶暴化しています。というご指摘をいただき、よし、それなら最後くらいやさしくするか、と考えてたらこんなオチになってしまいました。ま、いいか。涼子好きなキャラだし。

 えと、これ以後の予定ですが、次から新キャラはいります。標的はリクエストの多かったあのお方。こう御期待ってところです。

 それではまた次回でお会いしましょう。

 


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