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王女のお仕事〜第ニ章〜
チェシャ/文


 シーラは、薄っすらと目を開けた。意識がはっきりしない。

 視界も、何か靄がかかったようにぼやけ、周囲の気配も不確かである。

 ただ、体の至る所から、ジワジワと体の芯に届くような感覚が伝わってくる。

 その感覚が体に浸透するにつれ、シーラの体は熱く痺れていく。

 霞んだ瞳を、自分の体にまとわりつく大臣達に向ける。すでに抗議という選択肢はなくなっていた。

 シーラ自身は気がついていないが、甘い吐息と小さな喘ぎ声を断続的に続け、身を任せては、時折快感に体を痙攣させる。

 「達してしまいましたか、姫様…?」

 問い掛けられた言葉の意味もはっきりと理解できない。

 ただ、自分に向けられている邪まな笑みだけが目に映るだけだった。

 「処女なのに、意識もはっきりしないほどに感じてしまわれるとは…いやらしい王女もいらっしゃるものですな…」

 本来なら、烈火のごとく怒りを露わにするはずだが、今のシーラにはそんな力はない。

 全身を包む脱力感と恍惚感に、理解力までが奪われていた。

 「このままではつまらないですな…どれ、ここは一つ、眠れるお姫様に目覚めの口づけを…」

 シーラの瞳に、唇を突き出して、自分の顔に迫る大臣の顔が映し出される。

 『王族にとっての接吻は、婚儀の証』。父王が怒り、焦る顔が記憶が思い浮かぶ。

 そして、自らがキスを捧げたD・S(と、D・Sが封印されているルーシェ)の顔が頭の中に鮮明に思い出される。

 「い…や……いやぁ!いやです!おやめなさい!接吻が王族にとってどういう意味を持つか…分かっているはずですよ!」

 同時に、シーラの脳裏に理性が甦り、唇に迫った大臣の顔から、首を捻って逃れる。

 「チッ…!しかし、姫様…すでに姫様は、D・Sと接吻されているはず…

 となれば、D・Sと婚儀の証を立てられたと考えてもよろしいのですか?

 あの凶悪で残忍で好色で野蛮なあの男との婚儀を、陛下はお許しになりますかな…?

 おっと…陛下の前に、ティア・ノート・ヨーコが許してくれますかな…?」

 シーラの体がビクッと硬直する。

 ヨーコ自身は、それほど意識していないかもしれないが、D・Sのヨーコへの愛は誰の目にも露骨であり、

 今のシーラは、D・Sに一方的に思いを寄せている段階であった(D・Sは来るものは拒まないので、ある意味では両想いだが…)。

 優しいシーラは、密かに想い慕うことはできても、ヨーコの存在がある限り、D・Sを独占することはできなかった。

 「それは…違います…」

 願望を必死に隠しながら、シーラが否定の言葉を搾り出す。

 「左様でしょう…王家のしきたりとは言え、時代と供に形を変えてゆくべきだと、我々は思いますよ…

 ですから、どうか我々にも、口づけをお許しください…」

 再び大臣が、その醜い唇をシーラに近づけていく。

 「そ、そんなことはありません!口づけは、王族にとっての婚儀の証ということを否定するつもりなどありません!

 あの時は…国を救うための止むを得ない事情があったではありませんか…」

 シーラが、その時の様子を思い出し、頬を赤らめながら、恥じらいの表情を浮かべる。

 「全く…困った姫様ですな…ご自分の都合の良いように例外を設けてしまわれる…」

 深くため息をつきながら、大臣が再び乳房を弄び始める。それを合図に、他の大臣達も愛撫を再開した。

 「はっ!あう…っ…くぅ…ん…」

 大臣の方が遥かに卑劣で卑怯な詭弁を用いているのだが、こうなっては論破のしようもない。

 身の危険と王族のプライドで甦った理性と気丈さも、再び容易く掻き消されてしまう。

 それまでの責めでも十分に感じてしまっていたのに、今度はさらにもっとも敏感な秘所を責められていた。

 股間に顔を埋める大臣の頭をどけようとするが、阻止するかのような乳首への攻撃でその手を大臣の頭を押さえてしまう。

 「お…?どうされたのですか…?ご自分から…おぉ!そうですかそうですか…もっとして欲しいんですな?こんな風に…」

 大臣は、シーラの考えを敢えて曲解し、これ以上ないほど舌を伸ばすと、下着の上から舌を這わせ始めた。

 「ひぁ!?な、何を…っ…んん…やめ…そんな所を…だめです…だめ…やめて…舐めない…でぇ!」

 ベチョベチョという汚い音を立て、大臣の舌がシーラの下着を唾液塗れにしながら、その奥に潜む花弁を攻め立てる。

 嫌悪感と新たな快感に、シーラは半ば混乱し、股間に顔を埋める大臣の頭をポカポカと叩く。

 「姫様…そんなに乱暴なことをされては困りますな…これは、お仕置きをしなくては…」

 胸を責めていた大臣が、背後からシーラの乳首を摘み、指でこねながら軽く引っ張る。

 「あっ…うぅ…はぁっ…!」

 シーラの手が驚いたように止まった後、快感に耐えるように萎縮し、股間の大臣の残り少ない髪を掻き回すように這い回った。

 「姫様は、このお仕置きがお好きなようですな…」

 大臣はそう言いながら、今度は乳首を乳輪に押し込みながら、グニグニと指先で嬲る。

 指を離し、再び起立した乳首を摘み上げ、指先で焦らすように擦った後、再びこねまわす。

 シーラの瞳は、次第に快感を映すように潤み始め、抵抗の手は完全に快感に耐えるものに変っていた。

 「姫様…下着がベチョベチョになってしまいましたな…薄っすらと、ピンク色の花が透けて見えますぞ…?

 しかも、これはワシの唾だけえはありませんな…?中から、どんどんと蜜が溢れ出ておりますな。」

 「そんな…いやぁ…」

 拒絶というよりは、羞恥による小さな声を上げ、顔を真っ赤に染めるシーラ。

 「ほら…ご自分でも、確認されるとよろしいでしょう…その指で…ね…」

 シーラの手を取り、唾液と滲み出た愛液で濡れた下着の上から、秘所にあてがう。

 「あ…あぁ…こ、こんなに…濡れている…なんて…」

 シーラの震えた指先に、クチュッとやや粘り気のある音と供に濡れた感触が伝わり、指を吸い付かせる。

 「そうですとも…ワシの唾液だけではありませんぞ?

 姫様は、ワシらの心を込めた奉仕によって、随分とリラックスしていただけたようですな…

 本来は、ワシらがリラックスさせていただくはずでしたのに…」

 大臣は掴んだシーラの手を、ゆっくりと上下に動かし、シーラの指自身で花弁を擦らせていた。

 「そんな…あっ…それは…あなた方の…う…嘘で…んっ…んくっ!」

 「嘘!?嘘ですと?これは心外な…」

 大臣は大げさなりアクションを取りながら、シーラの手を操って、更に強く秘部を弄らせる。

 下着越しに指先が埋まり、クチュクチュと音を立てながら、シーラの指が自身を追い詰めていく。

 「そうですぞ…少なくとも、我ら一同、姫様に慰めていただくつもりで、ここに参ったのです。」

 他の大臣達も責めを続けながら、口々に同調していく。

 対するシーラは、快感の波に翻弄され、反論したくても思考がまとまらなくなっていた。

 それどころか、頭の芯はボウッと熱く痺れ、全身から伝わる快感、特に胸と、自ら弄らされている秘部からの快感で

 まるで空中に浮かんでいるように、快感以外の感覚が現実感を失っていた。

 理性が悲鳴を上げても、胎内から伝わる何かが快感のみを抽出して、すり替えていく。

 やがて、シーラは熱に浮かされたような虚ろな瞳で、熱い吐息を吐きながら、王族としての深層意識下で生まれた

 取り繕うだけの言い訳の言葉を、甘い喘ぎ声混じりにボソボソと呟くだけになっていた。

 「ですが…あんっ…こ、このような…はぁん…このような無礼な…っ…ことをするなどと分かっていたら…ふぁっ…」

 「ええい…まだおっしゃるか…?やはり、このお口は塞いでしまうとしましょうか…!」

 大臣は熱に浮かされたような、嬌声混じりのシーラの色っぽい声に誘われるように、再び唇の奪取に挑んだ。

 「だ…だめぇ…ですぅ…接吻だけはぁ…だめ…いけませ…ん…将来、夫となる方以外とは…」

 理性が消えかけても、まだ本能でシーラが抵抗する。

 自らの愛液で濡れた手を、大臣の顔に押し付け、唇を奪われることを阻止する。

 「く…ぬ…強情ですな…しかし、姫様の唇を見るだけで、もう辛抱できないのですよ…

 では、姫様は、唇を許してくださらぬがために溜まっていく我らの欲求を、責任を持って解消してくださるのですか?」

 拒まれた大臣は、顔に押し付けられた愛液に塗れたシーラの指を舐め、ニヤリと笑ってから新たな罠を準備した。

 「せ、責任…?」

 顔に押し付けられた手を掴んでどけると、大臣はシーラの顔にズイッと顔を近づける。

 「そう、責任ですよ…なぁに簡単です…我々を射精に導いてくださればよいのです…」

 掴んだ手をシーラの胸に下ろし、自らの手で尖った乳首を指で転がさせる。

 「っ…!しゃ、しゃ…せ…い?っ…ふぁ…」

 男女の営みについて教育を受けているものの、『射精』という男性機能的な単語になると、簡単には思い出せなかった。

 しかも、体に快感を叩き込まれ、頭の芯まで痺れている状態では、予想する余裕もない。

 「そうです…姫様には、我々の分身を可愛がって、満足させていただきたいのですよ…是非とも…いや、是が非でも!」

 「ぶん…し…ん…っ!?」

 大臣の指を重ねられた、自身の指先で乳首をキュッと摘まれ、尋ねた語尾が跳ね上がる。

 「そう…分身です…ほら、コレですよ…」

 大臣はそう言うと、掴んだシーラの手を後ろに回し、自らの股間に押し付けて擦らせる。

 「んっ…これは…?」

 何か硬い感触が掌から感じられるが、シーラにはそれが何なのか分からなかった。

 「分かりませんか?では、直接お触りいただきましょう…」

 大臣はそう言うと、シーラの手を使って、服の中から自らの男根を外に導き出させた。

 快感で曇った頭は、警戒心を薄れさせ、心の奥で湧き上がる得体の知れない好奇心に誘われるように操られていた。

 「さあ、握ってみてください…」

 シーラの手に重ねられた大臣の手が、シーラの手で自らの一物を包み込む。

 もはや、自分が握らされている物が、何であるか疑い、警戒することもなかった。

 「ん…硬い物が…ピクピク動いて…やだ…何だかヌルヌルしてきました…」

 シーラの柔らかい手に包まれただけで、大臣は感極まったように先走りの汁を溢れさせていた。

 シーラが男の一物を掴むという衝撃的な光景に目を奪われた他の大臣達が責めの手を緩めて見入ってしまったため、

 シーラは緩くなった責めに物足りなさすら感じ、モジモジと動き始める。

 「そ…そうです…そうやって可愛がってください…オフゥ…そのまま満足…させてくだされ…っ!」

 シーラがモジモジと動くことにより、微妙な摩擦が肉棒に伝わり、大臣が身悶える。

 シーラの手の感触があまりにも気持ちが良いため、欲望に任せてしごかせることなどできず、

 その感触と、モジモジと動くもどかしい快感に身を任せるのが精一杯だった。

 「ほら…姫様、もっと手を動かして可愛がってあげてください…」

 股間に顔を埋めた大臣が、下着越しのシーラの秘部を、グリグリと抉るように舐めながら促した。

 「はぁ…ふぁ…は…は…っ…い…っ…」

 口をついて出る嬌声を噛み殺しながら、シーラは良く分からずに手を必死に動かした。

 モゾモゾと手を動かし、そっと包み込んだり、撫でたりしてみる。

 『可愛がる』というキーワードを受け、シーラの頭の中では、手の中にある正体の分からないソレは、何かの動物として認識されていた。

 シーラが「可愛がる」につれ、手の中の「動物」が、気持ち良さそうにビクビクと反応する。

 シーラ自身も、体を嬲られる快感に身を震わせながら、手の中で同じように震えるソレに少し共感していた。

 頭が快感に痺れるシーラが、熱い吐息を漏らしながら、夢中で手を動かす。

 一方の大臣は、もどかしい動きにすら最上の快感を覚え、頭を抱えて間近に迫った射精に向って昂ぶっていく。

 「オ…オウッ!ひっ、ひぃっ、姫様っ…!い、良いですぞ!も、もう…ワシは…ワシはぁ!ぐうぅっ!」

 シーラの手の中の何かが、大きく震えたかと思うと、手の中に生暖かい感覚が伝わる。

 同時に、手の中のソレが徐々に硬さを失い、ヌルヌルという感覚と共に少しずつ縮んでいく。

 「手が…ヌルヌルします…これは?どうしたのです…?」

 「おっ…ふっ…はぅ…っ…は、ハハハ…姫様…ご自分でご覧になってみてはいかがですか?」

 大臣は萎えた肉棒を、自分が吐き出した汚濁でぬめるシーラの手の中で、何度も擦って、最後の一滴まで吐き出すと、

 シーラの顔にそっと手をかけて振り向かせる。

 「ん……っ…あ…あぁ……きゃあぁ…むぐっ!」

 「おっと…大声を出されるのは、ご自分のためにならないと、何度申し上げたら分かるのですか?」

 自分の手に、見慣れない、そして見てはならない物を目にし、混乱したシーラが絶叫を上げた瞬間、その口が塞がれる。

 「姫様の美しい手…大変気持ちがよろしかったですよ…ご自分でも動かしてくださいましたしねぇ…」

 事態が飲み込めず、ただ震えるだけのシーラに、いやらしく囁きかける。他の大臣達も、飛び切りいやらしい笑みを浮かべている。

 そして、シーラの手を包み込み、汚濁を手全体で味わわせるように、ギュッと握らせた。

 シーラの手に、ヌチュッという卑猥な感触が伝わり、嫌悪感に卒倒しそうになった瞬間、大臣達の手が再びシーラを襲う。

 「おや…?姫様…?初めて男を射精に導いて、こんなに濡らしていらっしゃるのですか?」

 動揺した隙に、股間を責めていた大臣が、シーラの下着の中に指を入れていた。

 「むっ…!むぅぅぅ!!むぐっ!む…んぅ…んっ…んぅ…んむぅ…んっ…」

 触れられてはいけない密やかな部分を、ついに直接触られてしまったことで、シーラが大暴れする。

 しかし、口を塞がれたシーラから明確な拒否の言葉が出るはずもなく、次第に甘い響きを持つ声に変わっていった。

 「ほら…?分かるでしょう?姫様の大事な部分に触れている私の指が、ヌルヌルの蜜で滑らかに動いているのが…」

 大臣はそう言いながら、シーラの女陰に触れている人差し指をゆっくりと上下させる。

 「んく…んふー…んっ…んっく…んむ…んぅ…っ…」

 何の摩擦も無く、ヌルヌルとシーラの割れ目は擦られ、少しずつその口を開いていく。

 「上の口は塞がれていますが…下のお口は開いてきましたねぇ…ほら…分かるでしょう?

 すぐ叫ぶ上のお口と違って、下のお口は素直ですな…クチュクチュいやらしい音を立てて悦んでおりますぞ?」

 大臣はそう言いながら、シーラの膣口にツプッと指先をめり込ませ、浅い部分をゆっくりと大きくこね回す。

 「んきゅっ!んんん〜っ!んっ!んぅ…んっ…んふ〜っ!んっ…んん…」

 突然、密やか部分に侵入を許し、シーラが大きく反応する。

 自分で慰める際も、そこに指を入れることはなかった。せいぜい、なぞり上げるだけである。

 そこに、突然指を入れられ、ほんの浅くとは言え異物感におののき、同時に快感を味わわされた。

 「ようやく大人しくなられましたな…?下のお口よりもね…」

 大臣はニヤッと薄笑いを浮かべ、指を第二関節まで突き入れ、浅くかき回すように回転させると、素早く抜き差しする。

 「んっ…んっ…っ…んん…っ…んっ…んっ…んぁぁ…あっ…ふぁっ…ひゃぅ…」

 シーラの瞳がトロンとまどろむように快感に酔っていることを確認し、シーラの口を塞いでいた手がどけられる。

 チュプチュプと水音が短い間隔で響き、それ追うようにシーラの甘く切ない控え目な嬌声がハーモニーを織り成す。

 抗おうにも、膣口を嬲られる快感に思考が支配される。

 今まで感じたことのない感覚に、秘華はジンジンと熱く痺れ、体の奥から伝播するように神経に快感が伝わる。

 知らないうちに、大臣の肉棒から吐き出された欲望の汚汁が貯められた手を、キュッと握り締めてしまっていた。

 「気持ち良いですか…?姫様?」

 背後から大臣が低い声でそっと耳に囁きかける。優しく乳首をこねながら。

 「…あっ……も、もう…ゆるして…おかしくなってします…お願い…です…」

 シーラは自分が何を言ったかも分からない状態でりながらも、舌足らずな口調で拒否していた。

 「『おかしくなる』『お願い』…?そうですか、そうですか…おかしくなる程して欲しいのですか?

 では、お望みどおり差し上げますから、次は姫様が先ほどの約束の続きをしてくださいね。」

 都合よく聞き間違える老齢の大臣達が、シーラを引き込むように、責めの手を少し弱めてシーラの服従を促す。

 「は…い……な、何でも…します…だ、だか…らぁ…ゆ、許してくださ…い…っ…」

 頭の芯、そして全身を苛む快感によって、判断力すら侵食されたシーラが、内容も理解できないまま反射的に返答してしまう。

 そして次の瞬間、大臣が指を素早く動かした時、シーラは自分が無意識のうちに大臣たちに乗せられたことを悟った。

 「それでこそ姫様…では、存分にイッてくださいませ!」

 「そ…そんな…私は…っ!ひゃあっ!っ…あぁぁっ!あ…うっ!ひぃんっ!」

 今まで責めなかったクリトリスに、シーラの愛液に濡れた大臣の指が宛がわれ、軽く秘核を擦り上げる。

 それだけで、シーラはまるで言語を失ったように、牝の鳴き声を上げることしかできなくなっていた。

 秘裂をなぞり上げ、クリトリスを擦って指が下るという繰り返しにシーラは息も絶え絶えな程に感じてしまう。

 「…くぅ…っ…あっ!…っ!…うはぁっ!…っ…ひっいぃ……ふ…ぁっ!」

 はっきりした言葉を発することも出来ず、反射的に体を痙攣させながら、悲鳴じみた吐息を吐き出す。

 「随分と感じていらっしゃいますな?これが良いのですか?こ・れ・が…?」

 秘部を嬲る大臣は、指に力を込めると、擦り上げるスピードを早める。

 クチュクチュという激しい水音がリズミカルに響き、床はやがてシーラの愛液によって濡れていた。

 「も、もう…これ以上は…だめですっ…!わ、私…本…当にぃ…っ!…おか…っおかしく…ひっ!…なってしまいます…っ!」

 「おかしく?どうなってしまわれるか、是非見てみたいものですなぁ…

 いや…是非見せていただくといたしましょう!」

 シーラの加虐心をそそる言葉に、大臣達の心はかつて無いほどの融合を果たした。

 それまで責めていた各部位を放棄して、シーラを完全に絶頂に導くためのシフトにつく。

 背後から一人が秘部を弄り、首筋を舐めながら体を押さえ、左右の乳首にそれぞれ一人ずつ吸い付き、一人が太もも、

 一人が尻、そして最後の一人がシーラの股間に顔を埋めて、秘肉と淫核に吸い付いた。

 「だめですっ!だめぇ!だ…め…っっ!いやぁ…も、もう…っ!もう…あぁぁぁぁっ!」

 急激に段違いの快感に晒されたシーラが、更にトーンの上がった悲鳴を上げる。

 「またそのようなはしたない叫び声を…やはり口を塞ぐ必要がありますな!」

 背後からシーラを押さえていた大臣が、シーラの口を塞ぐ。

 ただし、今度は大臣の手ではなく、シーラ自身の−先ほど射精された白濁が、全く失われていない−手によって…

 大きく開けられたシーラの口に、自分の手に塗れた生臭い精液が侵入してくる。

 強烈な雄の悪臭と、絶えず与えられる強すぎる快感によって、シーラは頭の芯まで痺れてしまう。

 顔の下半分を覆う自らの手は、その汚れによって唇を汚し、口の周りに白濁をなすりつけていく。

 口に入った汚濁の味が、舌に馴染み、無意識のうちに嚥下してしまうと、体の奥からゾクゾクと何かが騒ぎ立てた。

 「キスは拒んだのに、精液は舐めてしまいましたな…これからが楽しみですね…」

 シーラの尻を責めていた大臣が、皮肉を言いながら、密やかな菊門に指を這わせる。

 「…ちょっと乳首を吸うだけで、ビクンビクン体が反応していますぞ…」

 「本当ですな…これでは、世継ぎが出来た時、うかつに授乳も出来ませんな。

 子供に食事をさせるだけで、何度イキ狂うか分かったものではありません…」

 両乳首に吸い付いた大臣達が、交互にチュウチュウと吸いしゃぶりながら、ニヤニヤと談笑する。

 「いやいや…何よりも、姫様のこの好き者ぶり…後に災いとなるやもしれませんぞ…

 この調子で、感じまくってしまわれたら、何人お子が出来るか分かったものではありませんな…

 それでは、後継者選びにも骨が折れ、最悪の場合は後継者争いで内乱ですぞ…困ったものですな、姫様の淫乱ぶりには…」

 口々に勝手なことを言いながら、口を塞がれたまま、声にならない呻き声を上げて悶えるシーラを追い詰める。

 「さて…では、我らの淫乱な姫様を、満足させて差し上げるといたしましょうか…!」

 その一言を合図に、大臣たちは目配せすると、全力でシーラの体を嬲り抜いた。

 両乳首に吸い付いた二人は、舌先で乳首を舐めながら、強く吸い立てる。

 菊門を指で嬲っていた大臣は、小指の先をその密やかな部分にツプッと潜り込ませる。

 そして、股間に顔を埋めていた大臣は、クリトリスに唇を当てると、塗れた愛液も吸い取る勢いで、淫核を吸い立てた。

 「むぐっっ!んむぅぅぅっ!んっ…!んんん〜〜っっ!!い、いやぁぁっ!

 わ、私…もうっ…もう…だめっ!んあぁぁぁっっ!!…ダ、D・Sぁぁ!!」

 自分の手で塞がれていた口を解き放ち、ここにはいない想い人の名前を叫びながら、絶頂に昇り詰める。

 限界まで焦らされ、また理性と誇りによって堪えていた絶頂が、いとも簡単にシーラの体に襲い掛かった。

 頭の先から、全身の末端まで、突き抜けるように電流に似た快感が駆け巡り、まるで寒さに凍えた時のように、

 小刻みの震えに似た痙攣に身を任せる。体の奥がジンジンと痺れ、快感によって収縮した膣内から、プシュッと

 透明な潮が放たれ、股間に顔を埋めた大臣の顔に浴びせ掛けられる。

 寒気と異様な灼熱感、浮揚感と脱力感、屈辱と快美感、様々な感覚に襲われながら、シーラの頭の中は真っ白に染められた。

 体から全ての力が抜け、シーラは支えられた大臣の手からズルズルと抜けるように、床に倒れこんでしまった。

 失った力の代わりに、異常なまでの充足感と、興奮を体の中に満たしながら…

 そして、快感を与えられ、絶頂を迎える度に、胎内の何かがどんどんと黒い力を増し、シーラに影響を及ぼしていた。

 

 ―続―

 


解説

 そして、本番まではまだまだ…(汗)

 もう飽きられたかもしれませんが、予定ではもう一章、純潔が守られます。

 どうかお待ちくださいね。

 


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