リン・ミンメイ、陵辱!【愛は流れる】
- 1 :名無しさん@ピンキー :03/06/26 00:42 ID:YCFu8qhk
- 誰もがかつて妄想したであろう、王道中の王道!?
今こそ、ミンメイを襲え!
- 2 :山­崎­渉 :03/06/26 00:42 ID:NMlUGue3
- こんなくそすれわはぢめて(^^)
- 3 :名無しさん@ピンキー :03/06/26 01:03 ID:UH6KY1Pf
- 未沙も可にして下さい
一条夫人が若いパイロットに堕とされるのみたい
- 4 :名無しさん@ピンキー :03/06/26 12:03 ID:ItmkjGa0
- スレも流れるヨカーソ
- 5 :あぼーん :あぼーん
- あぼーん
- 6 :あぼーん :あぼーん
- あぼーん
- 7 :名無しさん@ピンキー :03/06/26 12:41 ID:SYxeHHd7
- 欲望を満たしたい…。Hが大好きって言うアイドルや人妻艦長ネタの多いスレです♪
- 8 :名無しさん@ピンキー :03/06/26 14:46 ID:xwu/pDML
- 検索してみたら、公開されてるミンメイ陵辱小説皆無でした
- 9 :名無しさん@ピンキー :03/06/26 16:25 ID:32/f4m/N
- ミンメイとカイフン(だったけ?)のエッチ小説読みたいなあ。
- 10 :名無しさん@ピンキー :03/06/26 17:01 ID:pZWO34M5
- 書くとしたら
1 犯されまくって、性奴隷として快楽に落ちていく話
2 鬼畜拷問にかけられ、泣き叫ばさながら発狂させる話
ミンメイ・未沙の二人のどちらで、どちらの話をやろうか…
- 11 :名無しさん@ピンキー :03/06/26 20:05 ID:onLFV7NF
- >>10
私は非常に強欲な男です、どちらといわず二人共書いてください。
でもどちらを先にと言われればミンメイで2番を希望します。
- 12 :名無しさん@ピンキー :03/06/26 21:01 ID:32/f4m/N
- >>10
ミンメイで1番が良い。痛すぎるのより、犯されながらも感じてほしいので
- 13 :名無しさん@ピンキー :03/06/26 21:19 ID:9m3BO/vO
- やはり王道として、1番でしょうね
・ある日、数人の謎の男に襲われるミンメイ。
・必死に逃げるが遂に捕らえられ、犯される。
・犯されながらも絶頂に達するミンメイ。
無茶苦茶ベタですが、ベタの方が盛り上がるでしょう
- 14 :名無しさん@ピンキー :03/06/26 21:39 ID:uVCLPtN2
- ミンメイのフェラ
- 15 :名無しさん@ピンキー :03/06/27 00:01 ID:92mwJNv9
- Dat落ち阻止に、替え歌でも一つ。
膜ある穴を 貫いて
子宮を打った イチモツは
アレが幼い ミンメイに
目覚めてくれと 放たれた
膜Lost 膜Lost
雄々しく勃った若者は
愛する人を 犯しつつ
暴れる乳を ただ揉みしだく
WILL YOU LOVE ME TOMORROW
服を切り裂き 飛びつく先は
エロく輝く白い尻
膜Lost 膜Lost 膜Lost
……スレ汚しスマソ。
- 16 :名無しさん@ピンキー :03/06/27 00:43 ID:cghSwQyn
- 弱みを握られて犯されるの読みたい
客をとらされたりするも良し
- 17 :名無しさん@ピンキー :03/06/27 12:59 ID:69+hvO4D
- どっかにエロいミンメイの絵はありませぬか
- 18 :名無しさん@ピンキー :03/06/27 16:05 ID:ZkTU+kkQ
- ヤフオクでもないなー
- 19 :10 :03/06/27 21:56 ID:8UrRDv9+
- カッ、カッ、カッ…!!夜の静寂を切り裂くようにハイヒールの音が響く。
「ハァ、ハァ……」ミンメイは、後ろを振り返りつつ走る。
数十分前…その日のコンサートを終えて、控え室で休んでいると
突然、数人の男が乱入してきた…抵抗するミンメイをその場から連れ出し
外に止められていた車に押し込もうとした…ミンメイは男達の隙を見て逃げ出し、今にいたる。
「…あっ!!」ドサァァッッ……逃げるミンメイは、躓きその張り転ぶ。
「イタタ……」膝は擦り剥け、血が滲む。片方のヒールが脱げ、それを拾おうとした時…
男達の声が近づいてくる。ミンメイはそれに気付き、細い路地に隠れる。
「クソッ!!逃げ足の速い奴だ!どこに逃げやがった!!」一人の男が、拾い上げたヒールを叩きつける。
また別の男が「そう遠くには、行っていないハズだ。探すぞ!!」男達は駆け出す。
ミンメイは、ゴミ箱の脇に隠れガタガタ震えていた……。
「…怖いよ…捕まったら私…」その場を離れようと、立ち上がった時…ガシャァァンッッ!!
ゴミ箱が大きな音をたてて倒れる。
「こっちだ!追え!!」男達が引き返してくる。ミンメイは細い路地の奥へと走る…。
「捕まえた奴が、最初に犯せるだからな!!」男達が叫びながらミンメイを追う。
ミンメイは細い路地を抜け、大通りに出る…
「ハァ、ハァ、ハァ…あっ!!」一台のタクシーを見つける。
ミンメイはタクシーに走りより、ウインドを叩く。ウインドが開き「乗りますか?」運転手が尋ねる。
ミンメイは何度も頷き、タクシーに乗り込む。
「どちらまで行きますか?」運転手の問いに「ハァ、ハァ…どこでも良いです。とにかくこの場を離れたいの!!」
運転手は振り返り、「分かりました…では、快楽の花園へお連れします…」
運転手は手にした布を、ミンメイの口元に押しつける。
「うぶっ…うぅん…!!」しばらくミンメイは、抵抗するが眠りにつく……
「…狩りは終了した…繰り返す…狩りは終了した…」運転手は不気味な笑みを浮かべる……。
- 20 :10 :03/06/27 22:46 ID:8UrRDv9+
- 薄暗い部屋の中…腕を後ろで縛られ、M字に両足を広げられた
ミンメイが天井から吊るされていた…。
「…うぅぅ…!!」ミンメイは目を覚まして辺りを見渡す。
「…お気づきですか?」先程の運転手が、ミンメイに声をかける。
「ちょっと…ここは何処なの?この縄を解いて!お家に帰して!!」ミンメイは叫ぶ…。
「…それは出来ません…貴女はここで、真の快楽を手に入れるのですから…」
男はそう言いながら、ミンメイの喉に注射器を打ち込む。
「ひぃ…いったい…何を…」ミンメイは、震えながら尋ねる。
「真の快楽を手にする為の、チケットだと思って貰って結構です……」
男はそう言いながら……ビリビリビリッッッッ!!!ミンメイの服を両手で切り裂く。
「きゃゃぁぁぁ!!!いやぁぁぁ!!!」ミンメイは叫ぶ……。
ミンメイの白くて形の良い胸があらわになる……。
男は左腕でミンメイの胸を鷲掴みして揉み上げ、左腕の指先でもう片方の胸の乳首を捻る。
「や…やだ…あぁ…ッ…はぁッ…」ミンメイの口から、生暖かい吐息かこぼれる…。
「こっちはどうかな?」男は、ミンメイのミニスカートを捲り上げ…下着の上から性器をなぞる。
「あっ…は…ぁ…ひぁっ…」ミンメイは腰をガクガク震わす……。
「…どれどれ…拝ましてもらうとするか…」男はミンメイの下着にハサミを入れる……。
あらわになった性器からは、愛液が零れ出していた……。
「お願い…見ないで…恥ずかしい……」ミンメイは赤くなって俯く。
「どれどれ…これはどうかな?」男はミンメイのクリを引っ張る…。
「あ…ひ…ひぃ…ひっぱらないで……」ミンメイの言葉を無視して、更に男は引っ張る。
「ひっ…あ…ひぃ…!引っ張っちゃイヤ…あぁんっ…あはぁ……」
全身をビクン、ビクンと痙攣させながら、性器から愛液を垂らすミンメイ……
- 21 :名無しさん@ピンキー :03/06/28 01:06 ID:MA0IQ7pf
- 例えば、TV版で 戦争が一段落したあと、ドサ回りしてる途中で
カイフンが生活苦(ギャンブルの借金とか?)でミンメイを売り飛ばしてしまうとか
オペレータ娘のレズもいいなぁ・・・
たぶん私が同人誌という存在をしらなかった
リアル消防当時の同人誌にありそうなネタですね
- 22 :あぼーん :あぼーん
- あぼーん
- 23 :あぼーん :あぼーん
- あぼーん
- 24 :名無しさん@ピンキー :03/06/28 01:49 ID:z6pE5l7V
- >10
今後の展開に期待してます。
頑張って下さいね。
- 25 :名無しさん@ピンキー :03/06/28 05:23 ID:hUPi4YgD
- 未沙もお願いします
- 26 :名無しさん@ピンキー :03/06/28 23:50 ID:BsSWPz+A
- 隊長!おかちの画像掲示板で2枚ハケンしました
- 27 :名無しさん@ピンキー :03/06/29 00:43 ID:wX1UtA89
- おおーマクロスエロスレだー(感激
気が向いたら書いてもいいですか?>未沙モノ
- 28 :名無しさん@ピンキー :03/06/29 14:46 ID:uKqSs1Wy
- どんどん書いてください
- 29 :あぼーん :あぼーん
- あぼーん
- 30 :あぼーん :あぼーん
- あぼーん
- 31 :27 :03/07/01 23:22 ID:7uX8r26u
- ミンメイでも人妻艦長設定でも陵辱でもないので正直すまんのだが…
職人さん待ちの繋ぎにどぞ。
- 32 :帰還 :03/07/01 23:23 ID:7uX8r26u
- ゼントラーディー基幹艦隊との決戦において綱渡りの戦闘を強いられたマクロスは、ミンメイアタックに基づく作戦により辛くも勝利を手中とした。
異星人との衝突から始まったこの戦闘が今後より日常的な抗争に変化していくことなどまだ一般市民の誰もがはっきりとは予測していない。
軍による情報統制のせいもあるが、誰もがこの勝利が人類の歴史にどう寄与するかなどという迂遠な思考を巡らすよりも、恐るべき『今日』を生き抜いた安堵と日常への被害に対する虚脱に胸を詰まらせていた。
グローバル准将以下地球統合軍生き残りの軍人達は、艦内のその異様で非日常的な高揚感に包まれつつも、虚脱や不安に考えをめぐらす贅沢を許されぬまま戦後処理に忙殺されはじめた。
一条輝はヘルメットを小脇に抱え、重い足取りでバルキリー格納庫からメインブリッジへ至る複雑なルートを辿っていた。
全身の筋肉が、絶え間無く長時間に渡った強烈な負荷の影響で鈍く痛む。
緊張は別にしても、いつもより酷使したという感じはしなかったが…とそこまで考えて輝はふと立ち止まった。
(そういえば新顔ばかりで飛ぶのは久しぶりだったな)
彼はいまさらながらに思い至り、目を閉じて旧知の死者たちに短い黙祷を捧げようとした。
だが直後、うっかり目を閉じたばかりに頭がすうっと後ろにひかれるような疲労を覚え、慌てて目を開ける。
立ち止まっているとまずいような気がして再び歩き始める。
- 33 :帰還 :03/07/01 23:24 ID:7uX8r26u
- パイロットスーツを着込んだままでうろうろしていても普段からマクロス艦内では特に目立たない。
だが今日ばかりはありとあらゆる階級の制服を着込んだ人間が、ある者は怪我をしたまま、またある者はなにやら書類や物資を抱え慌しく走り回っていて、輝は彼等の邪魔にならないようたびたびヘルメットを抱えなおさねばならなかった。
内部システムの損傷も大きいのだろう、この混乱ぶりを見てとって輝は心中にわずかな汗を感じる。
あとわずか戦闘終了が遅れていたなら…。
(やっぱり今は無理か)
軍専用エレベーターホールの上部にあるスリット窓から高みにあるメインブリッジを見上げ、輝はそれ以上進むことを諦めた。
待機所から艦内の各場所に次々出動していく不発弾処理班だの消火隊だのの横を擦りぬけて進むこともためらわれたし、なによりも人影が動き回るブリッジ全体が殺気だっているように思えたからだ。
航空主任管制官の彼女はきっと正確な被害の把握と報告に、そして歌姫の彼女はこれから行われるはずの正式な停戦条件交渉への参加と打ち合わせにむけて慌しいはずだった。
(戦闘以外で暇なのは俺だけかね…)
輝は口元に間の悪そうな微笑を浮かべ、ヘルメットの重みのまま腕を垂らした。
一番会っておきたい人間に会えない状況は、だが今の彼に必要だったのだ。
ホールの壁にもたれていた輝はやがてずるずると尻を落とした。
抑えきれない欠伸も半ばに目を閉じる。
猛烈な倦怠感に身をゆだねる暇もなく走りまわる誰かの足に踏まれるまでのつかの間、彼は熟睡に落ちていった。
- 34 :帰還 :03/07/01 23:24 ID:7uX8r26u
-
*******
ふと、電子機器特有の稼動臭を感じた。
断続的にキーを叩く小さな音、自分以外の誰かの気配、だがさきほどまでの人いきれと混雑の気配は絶えて、無い。
目を開くとそこは無機質な狭い部屋で、彼はいすを並べた上に不自然な格好で横たえられているところだった。身じろぎをして上半身を起こしたが、体のどこにも筋肉痛がないところをみると眠っていたのはそう長い間ではないようである。
「あら、おはよう」
かけられた声に目をやれば、モニターが並ぶ壁際のコンソールの前に早瀬未沙が座ってこちらを見ているところだった。
「ここ、どこ?」
輝は尋ねたが、
「ちょっと待ってて」
彼女はキーを押して窓を閉じ、待機状態に戻した。
立ちあがって、輝のそばに歩いてくる。
暖かい瞳で、パイロットスーツのままの彼を見下ろした。
「通信を持って戻っきてた第二補助ブリッジのオペレーターがね、前後不覚で眠ってたあなたの脚に躓いて」
ちょっと目をそらして笑った。
「教えにきてくれたの。メインブリッジまで、わざわざ」
「君に?なんで…」
その続きは口のなかで消えていった。
考えるまでもなく、きっと俺達は有名人なんだなと輝は悟ったのだ。
二人っきりで長期間漂流し、救助された男女なのである。どんな尾ひれがついていても不思議ではない。
- 35 :帰還 :03/07/01 23:26 ID:7uX8r26u
- 「事実だしな」
呟くと未沙が俯いてふくれた。
「余計なお世話よね。もう」
「……」
輝はいすから床におりたつと、首をこきこきと廻した。
「そういう事はだから思っても言っちゃだめだって」
「なんで?」
未沙は恥かしいのか、挑戦的な目で輝をみつめた。
「余計噂になるよ」
「…かしら」
「噂になりたい?」
ちょっとからかいたくなって輝が問うと、案の定未沙は怒った。
「バカね」
「……ぷっ」
吹き出すと、未沙は頬を赤くした。
「なによ、もう。ほんと、子供っぽいんだから」
未沙の拳を避けながら、輝は必死でまじめな顔を作る。
「わかりましたよ。いい子にしてますよ」
「そう。じゃあいいけど」
未沙は拍子ぬけするほどあっさりと、ふりあげた手をおろした。
このへんの単純さに彼女は自分で気付いているのだろうかと時々輝は思う。
「……よく無事に戻ってきたわね」
「まあね」
- 36 :帰還 :03/07/01 23:26 ID:7uX8r26u
- なにがまあね、なのかはわからないが輝は苦笑して答えた。
正確には、なんといえばいいのか、まだあの激烈な戦闘の整理が心の中でついていないのである。
「お疲れ様。ゆっくり休むといいわ…いくら軍人でも、たまにはご褒美だって必要よ」
未沙が暖かい目を輝にむけながら、小さく呟いた。
ふと、物足りない想いが輝の胸に湧く。
あまりにも激しい体験を潜り抜けた挙句に勝ち得たものならば、心のままに確かめてもいいのではないか。生きているというのはそういう事だと、今は思う。
我侭かもしれない、だが今だけなら許されるのではないか。
「…そうだな」
輝は人が悪げな笑みを浮かべた。
「君からのご褒美も欲しいな」
「なに?」
未沙が首を傾げるように、彼の顔を覗きこむ。
輝は彼女の瞳に視線を返した。
「抱いてもいい?」
- 37 :27 :03/07/01 23:27 ID:7uX8r26u
- 今日はここまで。おやすみー
- 38 :名無しさん@ピンキー :03/07/01 23:44 ID:6/YZA9pF
- 明日も頑張ってください
- 39 :名無しさん@ピンキー :03/07/03 14:42 ID:NcKEqEcY
- 今日も期待してまっせー
- 40 :名無しさん@ピンキー :03/07/03 16:42 ID:rFwLalgt
- おいおい職人待ちのときは
ageるのよせよぅ
- 41 :あぼーん :あぼーん
- あぼーん
- 42 :あぼーん :あぼーん
- あぼーん
- 43 :帰還 :03/07/03 19:43 ID:8wRpiRD5
- 未沙の腕を掴むと、彼女は一瞬肩を竦めた。
その反射的な仕草を打ち消すかのように、輝は無言のまま彼女を抱きしめた。
「一条くん…」
未沙の声がくぐもって胸のあたりに温もりを伝え、輝は彼女の背に廻した指を肌まで届けとばかりにくいこませた。
軍服に包まれてはいるもののしなやかな体は柔らかくて華奢で、なかなか気持ち良かった。
「あ…」
未沙は小さく身を震わせた。長い髪から覗いている耳の付け根まで真っ赤になっている。
「あの、…まさか…」
「みんな忙しいんだ。誰も来やしないよ」
輝は本気でここで今彼女を抱こうと思っていたわけではなかった。
彼女をしっかりと抱きしめたかっただけだった。衝動のままに、強く強く。
だが、彼女の現実の暖もりや肉付き、声や吐息に近付いたために、衝動が決心に変化するまでにさして時間はかからなかった。
ここに到着するまでに実感した艦内の混乱ぶりも、誰も来ないという確信を輝に囁く。
「誰も…?」
彼女の不安げな顔を見下ろしながら、輝は頭の片隅ですばやく確認した。
入り口以外に侵入手段はなし。照明さえオフにすれば、艦長許可が必要な別系統のものは別として、通常の防犯カメラもつかえない。
未沙を抱きしめたまま輝は囁いた。
「ブレーカーはどこ」
「え…」
未沙は視線を横に流した。
- 44 :帰還 :03/07/03 19:44 ID:8wRpiRD5
- 無骨なデザインのレバースイッチが天井近くの壁に設置されたパネルの中に設置されている。
輝は片手を伸ばしてそれに触れた。
瞬時にして部屋は薄闇に閉ざされ、未沙が驚いたのが腕の中の反応で判る。
「本気?」
輝は勘でその呟きを目指して顔を俯けた。
唇に触れるしっとりとやわらかな感触に、口元をわずかに吊り上げる。
「ん…」
短い喘ぎを洩らして未沙が体をよじった。
「輝…」
「…」
輝は体重差を利用して彼女をコンソール横の壁に押しつけた。
「未沙」
「……」
未沙はもがくように輝の抱擁を受けた。
「ちょ…ちょっと待って…」
「待てると思う?」
未沙が俯く気配が伝わった。
「だって…」
「だっては無し」
「あっ」
未沙の脇をすくうようにして壁に抑えつけたまま、輝は再び唇を探り当てて吸った。
「…ん……」
「…は…ぁ…」
顔を離すと、暗闇になれた目に、非常灯と待機パネルの発光でおぼろに浮き上がった未沙の顔が羞らうように横に背けられるのが見えた。
「……嫌?」
「あと…じゃだめ?」
「…どれくらいあと?」
- 45 :帰還 :03/07/03 19:44 ID:8wRpiRD5
- 未沙の眉がかすかにひそめられた。根がまじめなのだ、本気で残された時間を計っている。
その困惑した表情から察するに、おそらく彼女の休憩時間はそう長くはないのだと輝は悟った。
たぶん、自分の様子を見守るためにローテーションの調整を無理したのかもしれない。
「……ごめんなさい、わからない」
思った通り、未沙は申し訳なさそうに呟いた。
つまり、今を逃せば当分抱く機会は巡ってこないという事だ。
「やっぱり今がいい」
輝は未沙の体をひょいと前のコンソールに持ち上げた。
「あっ!」
じたばたと形のいい脚を撥ね上げようとするのを捕まえて、ヒールを掴むと片方ずつ部屋の片隅に投げつけた。
「やだ、輝、ちょっと待…」
薄いストッキングを、破れたりしないよう苦労しながら降ろしていく。軍服の下が素足だと勤務に戻った彼女があとで困るから。
(肌がすべすべなんだからそんなもの要らないだろうに、こんな面倒なものつけてなくちゃいけないなんて女のひとは大変だな…)
作業を続けながら輝は頭の片隅で、冷静にくだらない事を考えていたりする。
暖かく滑らかな太腿を探り、それを早く腰に絡ませたくて動悸が早まるのを感じた。
膝丈長めのタイトスカートをめくり上げるように、輝は未沙のヒップに掌を滑らせた。
その指を阻むしんなりとした手触りを感じる。下着の薄い防波堤だ。
「あ…やだ…」
未沙が腰をくねらせてのがれようとしている。
輝は下着の上からヒップの丸みを握ってみた。引き締った肌の弾力が彼の指をはじきかえす。
「や…だぁ…!」
未沙のちょっと怒ったような声にも輝は恐れなかった。
- 46 :帰還 :03/07/03 19:46 ID:8wRpiRD5
- はじめて体を重ねたあの遺跡の夜以来、彼は彼女を、もう数回は抱いている。
彼女がかなりの恥かしがりだという事も、そのくせ自分の要求には最終的には折れて応じてくれることもちゃんと知っていた。
彼女がたぶん一番軍人らしい彼女であるべき場所であるオペレーションルーム(常駐している艦橋のものでこそないが)での行為。
その背徳感に、決戦の緊張続きで張り詰めていた精神が異様なまでの興奮を覚えているのは自分だけではなく未沙もおそらくそうだろうと、察してもいた。
部屋が暗いから彼女の『この後』の表情をはっきり見ることができないのが残念だが。
「…あとどのくらい?」
その興奮に完全にのめり込む寸前に幸いにも、輝は確認しておかなければならない最後の質問を思い出すことができた。
スカートから手を引き抜き、未沙の体勢を立て直してやる。
「え…」
未沙は乱れかけた髪の毛を肩の後ろに振り払うと、輝を見つめた。
薄闇の中でもわかるその瞳の潤み加減に、早く続きに移りたくてたまらないが返事を待つまでは我慢だ。
「一緒にいられる時間」
「4時、まで」
「そう」
あと40分しかない。未沙の後ろの時計を確認した輝は有無を言わせず彼女の上衣の裾をたくし上げた。
「や、やだっ…てばっ…もう…!」
- 47 :名無しさん@ピンキー :03/07/04 17:44 ID:6fHg1a0J
- 良い展開ですねえ。つづき楽しみにしています。
- 48 :名無しさん@ピンキー :03/07/04 22:29 ID:/x8OaRp0
- 股間が偉いことに・・・ なかなか文章が丁寧ですね。
- 49 :帰還 :03/07/05 21:43 ID:qgmxwx9H
- 言葉は拒否だが響きは鼓膜が愛撫されているかのように甘かった。
「好きだよ」
なんのためらいもなく言えるのはこんな時だからだ。
張りのあるカップの内側に指を滑り込ませ、少しひんやりと感じる肉を握りしめた。
充実ぶりを確認するように指をひろげて掴むと、未沙は彼の肩にもたれかかってきた。
「痛い…輝」
人差し指が一番柔らかな乳頭にめりこんでいるからだろう。輝は爪先をずらした。
見えないけれど彼にはわかった。
今ブラの中ではゆっくりと桃色の勝ったサーモンピンクの先端が、圧迫から逃れて誇らしげにせりあがっているに違いない。
つくづく視覚が遮られているのが勿体無いので、輝は感触でせめてその情景を味わおうと両手を無理に上衣に突っ込んだ。
「だめ!…破けちゃう」
未沙が上体をのけぞらす。
追うように握りしめる。
見た目はほっそりしているが案外出るところは出ていると彼はいつもそう感じる。
ブラウスの内側でブラを縒ってずらせ、やわらかな双丘をリズミカルに捏ねた。
- 50 :27 :03/07/05 21:46 ID:qgmxwx9H
- ご感想ありがとうございます
本業が忙しくなってきて当分続きが書けなくなりました。
また時間があきしだい書き込みさせていただきたいと思いますんで…
10さんのミンメイものの続きが気になるなあ…
- 51 :10 :03/07/06 01:02 ID:6o1iMbeO
- スミマセン…色々忙しくて…絶対再開しますので…
- 52 :あぼーん :あぼーん
- あぼーん
- 53 :名無しさん@ピンキー :03/07/06 12:25 ID:23/nDR7c
- >>51
10様嬉しいです、続きとても読みたかったので。
- 54 :あぼーん :あぼーん
- あぼーん
- 55 :あぼーん :あぼーん
- あぼーん
- 56 :あぼーん :あぼーん
- あぼーん
- 57 :あぼーん :あぼーん
- あぼーん
- 58 :あぼーん :あぼーん
- あぼーん
- 59 :名無しさん@ピンキー :03/07/13 23:02 ID:b1kXLc6J
- ゼントラーディの男たちに回されるミンメイキボン
- 60 :名無しさん@ピンキー :03/07/14 13:11 ID:MbjH+0yC
- マクロス、未沙萌え〜(リア工時代、萌え萌えですた)
>>27
ご馳走様でした。再開キボン!!
>>10
うおー!ぜひ続きお願いします!
- 61 :山崎 渉 :03/07/15 11:07 ID:7GpObfWE
-
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
- 62 :名無しさん@ピンキー :03/07/15 20:20 ID:8WRKf3h3
- アゲ
- 63 :名無しさん@ピンキー :03/07/19 02:41 ID:Ko2LG/hh
- hoyu
- 64 :あぼーん :あぼーん
- あぼーん
- 65 :あぼーん :あぼーん
- あぼーん
- 66 :名無しさん@ピンキー :03/07/23 23:24 ID:8XBcI8PZ
- アゲ
- 67 :あぼーん :あぼーん
- あぼーん
- 68 :あぼーん :あぼーん
- あぼーん
- 69 :名無しさん@ピンキー :03/07/24 01:04 ID:gi00+MvB
- 部屋掃除してたら昔のエロ小説見つけたよ。
ミンメイ、未沙、未沙の3部作。
人のものだからどこかにヒソーリ公開するしかないのか。
- 70 :名無しさん@ピンキー :03/07/24 12:01 ID:eusS/I0E
- 公開してして
- 71 :名無しさん@ピンキー :03/07/25 01:11 ID:aY8sqM+/
- 「さあ、ミンメイ。四つん這いになるのよ」
ジャミスは女王然として命令し、ミンメイはそれに従った。
「いいわ、そのままこっちへ来なさい」
ミンメイは四つん這いのまま、ジャミスの足元へ進んだ。白い裸体が揺れ
後ろから獣の目で松崎が見ていたが、ミンメイはすべてに構う事をやめていた。
「いい子ね。じゃあ、ここを舐めて」
ジャミスは腰を浮かしてそう言うと黒いビキニパンティをずらした。
髪と同じ金髪の縮れ毛に守られた女の亀裂が現れる。
ミンメイは一瞬躊躇した。他人の排泄器官を舐めろと言われて、できるものでは
ない。
「女王さまを喜ばせるのも奴隷の仕事よ」
奴隷という言葉にミンメイはビクっと震え、目を閉じ自分に言い聞かせた。
今は奴隷に、プライドも何も捨てて、奴隷にと。
ミンメイは目を開くと顔をジャミスの股間に近づけ舌を伸ばした。むっと
するような女の源泉の香りがする。
良い手が見つかるまで少し転載
- 72 :名無しさん@ピンキー :03/07/26 08:49 ID:v/1xA4X4
- イイー です。早く早く ア・ゲ・テ・ク・ダ・サ・イ
- 73 :あぼーん :あぼーん
- あぼーん
- 74 :あぼーん :あぼーん
- あぼーん
- 75 :10 :03/07/28 02:35 ID:K6v98xCx
- 「ひっ…あ…ひぃ…!引っ張っちゃイヤ…あぁんっ…あはぁ……」
全身をビクン、ビクンと痙攣させながら、性器から愛液を垂らし喘ぐミンメイ……
「いい具合に、濡れたきましたね…では、これを」
男はバイブを手にして笑みを浮かべる。
「いやぁ…それをどうする気なの?」怯えるミンメイ。
男はミンメイの性器のにバイブを捻じ込む。
「アッ…はっ…アウ…っ…あァン…!!」ミンメイは、体を捻らせながら悶える。
「ほら、これらどうかな?」男はバイブの出し入れを繰り返す。
ぢゅ、ぐちゅ…ぶぢゅ…いやらしい音を立てるミンメイの性器…。
「はぁ…っ…ひっ…ァア、あァ…いくっ…いっちゃう…くはぁあ゛ああ゛っ!」
ミンメイが頂点に達する瞬間、バイブを抜き取る男。
なぜ?そんな目で男を見つめるミンメイ…。暫らく間を置き、再びバイブの出し入れが始まる。
「はぁ…っ…あぁん…ぅう…っ…あぁあ゛あ!!」再びいきそうなるが…
「ここまでだ…」バイブを抜き去る男。ミンメイは震える声で
「どうして…どうして、いかせてくれないの?一想いにいかせて…」
そう言い終わると恥ずかしさのあまり俯く……。
- 76 :10 :03/07/28 02:59 ID:K6v98xCx
- いく寸前でのお預け…それは、ミンメイにとって耐え切れない生き地獄…。
「いきたかったら、自分は淫乱なメス豚です。どうか、いかせてくださいと言ってみろ」
男は冷たく言い放つ。ミンメイは、暫らく考え込んだが
「お願い…します…私は…いん…淫乱…なメ…ス…メス…」震える声のミンメイ
「あぁん?聞こえないぞ!!大声で言え!!ほら!!」男が大声で怒鳴りつける。
「ひっ…!!怒鳴らないで…言いますから…私は淫乱な…グスゥン…
メス豚です…グズ…ッッ…どうかいかせて…下さい…」
ミンメイはプライドを捨て、涙を流しながら嘆願する…いかせてれと……
男はニヤリと笑みを浮かべミンメイを吊るしていた縄を解き
「いかせて欲しかった先ずは、奉仕しな…」男は肉棒を突き出す。
「…はい、ご主人サマ…ふ…う゛っ…」ミンメイは男の肉棒を口に咥えゆっくりと出し入れを始める。
「…ふぐっ…んぐ…ずちゅ…ぢゅぽ…ふ…う゛っ…ぐうう゛…」
ミンメイは口からいやらしい音をたてながら、出し入れを繰り返す。
「出し入ればかり繰り返してなくて、舌先で舐めてみろ」
男の言葉にうなずき、口から出した肉棒を指先で握り
「はむ…くちゅ…ぴちゅ…は…あ゛っ…ぬぶっ…くちゅ…」舌先で嘗め回す…
四つん這いになったミンメイの奉仕は続く…
- 77 :10 :03/07/28 03:03 ID:K6v98xCx
- >>20の続きです。その内、ペースを上げていきます。
- 78 :名無しさん@ピンキー :03/07/28 23:15 ID:sSsPUfNl
- 待ってました!
良い展開ですねー。続き楽しみにしています。
- 79 :名無しさん@ピンキー :03/07/29 20:25 ID:HKa4fDyR
- ほんとほんとその内なんて言わないで。早くお願いです!
- 80 :名無しさん@ピンキー :03/07/29 20:47 ID:OYTmUWy1
- http://www.vesta.dti.ne.jp/~hi-lite/sample.html
サンプルキキキキタタタタ━━━((゚(゚∀゚)゚))━━━!!!!サンプル
- 81 :あぼーん :あぼーん
- あぼーん
- 82 :帰還 :03/08/01 00:46 ID:hc1R9tGc
- 乳房を捏ねながら彼女の口元に耳を寄せれば、荒く早まる吐息のなかに隠しきれずこぼれる甘さがあった。
その度合いは面白い程に彼の手のひらの動きに連動しているようだった。
「未沙…」
輝のふいに与える囁きに、少々乱暴な愛撫に埋没しかけている彼女の体がびくりと意志を取り戻す。
「…っはぁ……あ…?」
揺れながらあげられた瞳に非常灯のわずかな光がきらと反射した。その濡れように、そうさせたいと望んだ男の鼓動が早まった。
「…もっと顔をあげて」
顎をあげさせ、なめらかな頬に乱れかかる女の髪を己の鼻先でわける。顔を斜めに、開き加減の唇に吸い付いてみればそこはゆるやかに抵抗もなくほころんで彼の舌を受け入れた。
喘ぎ混じりの柔らかい軟体を弄ぶ。こちらの口腔内に吸い取るほどの力を加えると、鎖骨の両端にすがりついていた掌の温もりが震え、戦闘スーツの生地を摩擦しながら背中にゆっくりとまわされていった。
「…ふぁ…ん…」
はっ、としたようにその小さな爪が肩甲骨のあたりで一瞬きしみをあげる。
だが、輝が体を寄せあやすように揺さぶると安心したようにそのまま滑らかに背中をおおってとまった。
「……」
輝は片方の頬でかすかに笑った。
彼女は頭でっかちなのか慎み深い性質なのか、そもそも最初から鉄壁の羞恥心で全身を鎧っているような女性で、まだどこかで自分を失うことを恐れているのだ。
この行為の過程においては少々の理性など簡単に吹っ飛んでしまうものだという現実を彼女はここ数週間で学んでいるはずなのだが、それでもそれをあからさまに彼に把握されることにはまだまだ抵抗があるらしい。
もっともそれゆえにそんな彼女の体と心を解錠していくというどちらかというと陰微な愉しみもあるわけで、あと一時間も時間がない現状を輝はちらと恨めしく感じた。
- 83 :帰還 :03/08/01 00:47 ID:hc1R9tGc
- とりあえず今の彼が感じているのは餓えである。
彼女の温もりと肉体の重みで現実を取り戻したい、ああ、生きている、と感じたい。それを逃避と呼ばれようと軟弱ととられようと輝はいっこうにかまわない。男と女がそれを共有できるとしたらこの行為が一番だと彼は経験上知っていた。
だから邪魔な上衣をの前をはだけ、下着をブラウスごとたくしあげて彼は薄闇のなかにほの白い果実を剥き出した。
未沙は背筋をそらしたが、ぼうと熱っぽい瞼を伏せて、それでも抵抗はやめたようだった。
解放された肌の匂いが輝の鼻孔に生温く膜をはる。これほど清潔そうな薄さを持つくせに、女の肌と言うのはなぜ奔放なまでに柔らかく、どこか脂を感じさせるのだろう。
彼女の顔は首筋にいたるまで、薄闇でも伺えるほど血の色をのぼらせていた。それだけの恥じらいを窺わせながらも彼女の胸乳は先端までがふるふると早すぎる鼓動を伝えて震え、包む男の掌に媚態を示し続けている。
正直すぎる反応を伝える雄弁な肢体をいいことに、未沙は無言のままだった。
輝も強いて口を開かせたいとも思わない。それは後でいい。
彼は掌を乳房からはなすと、かがみこむように背を曲げて腕ごと彼女の細い胴回りに巻いた。
タイトスカートはすでに規律の二文字がへそを曲げそうなほどしわだらけになっており、コンソールの端に腰掛けた彼女の両の脚は男のからだをゆるやかに挟んで空中に伸びている。
いい加減着衣が乱れているくせに軍服の全てが、ストッキングとヒールをのぞいてはかろうじて体にまつわりついたままだ。
細い肩に長い髪がなだれ落ち、そむけられた瞳と唇はうっすらと、濡れた露を含んでいる。
…なかなか…。
いや、正直にいって、『上官』のこの格好はかなりそそる、と輝は認めた。
陵辱をしているつもりはない。だが、嗜虐趣味をそれほど豊富に持ち合わせているわけでもない彼をしてなにやら妙な気分にさせる雰囲気を、今の彼女は漂わせている。
- 84 :名無しさん@ピンキー :03/08/01 00:50 ID:hc1R9tGc
- 保守ということで…
おお、ミンメイがよつんばいに…!
10さんがんがって
- 85 :あぼーん :あぼーん
- あぼーん
- 86 :あぼーん :あぼーん
- あぼーん
- 87 :ぼるじょあ ◆yBEncckFOU :03/08/02 04:46 ID:e3EGd7L5
- ∧_∧ ∧_∧
ピュ.ー ( ・3・) ( ^^ ) <これからも僕たちを応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄ ̄∪ ̄ ̄〕
= ◎――――――◎ 山崎渉&ぼるじょあ
- 88 :あぼーん :あぼーん
- あぼーん
- 89 :あぼーん :あぼーん
- あぼーん
- 90 :あぼーん :あぼーん
- あぼーん
- 91 :あぼーん :あぼーん
- あぼーん
- 92 :名無しさん@ピンキー :03/08/03 01:43 ID:G2IKWgGJ
- 視線を時計パネルに走らせるとすでに20分以上が経過していた。
やばい。心の動くままに彼女を弄びたいのはやまやまだが、とてもそんな余裕はない。
うっすらと汗を佩く首筋に唇を寄せ、彼は呟いた。
このあたりの肌も今頃、さぞや上気していることだろう。
「また後で、いろいろゆっくりしよう…な」
「え?」
間髪いれず未沙の声が不満を伝えて尻上がりに跳ね上がる。
「後…って、今は、どうするつも…」
あっ、と彼女は男の肩にしがみついた。
最後まで言わせず、太ももの下に指が潜り込んできたせいだ。
「なにを心配してるのさ?」
輝は彼女の体を引き寄せながらからかった。
体でじらせないのならせめて言葉に恥ずかしがる姿を見たくなったからでもある。
「へえ、やっぱり今ここでしてほしいんだ」
「あ…あなた、ねぇ…!」
華奢な体でも女の太ももはむっちりと指に量感をのせてくる。
「えっち」
「黙って…もう…」
あなたがはじめたんでしょう、と未沙はうつむき加減にぼそぼそと囁いた。
輝は下着と尻の隙間に掌を侵入させた。
果物の皮を剥く要領でラインにそっておろしていく。
ちょっとお尻を浮かせて…うん、いいよ。
いつもは素直に言いなりになることには抵抗があるらしい彼女も、今ばかりはおとなしい。
それもそのはず、彼が背後からはざまに指先を這わせると未沙は大きく喘いだ。
「ああっ!」
湿り気があるとか、濡れているといったささやかな表現では不足なくらい、すでにその花弁は濡れそぼリ咲き誇っていた。
確かめるようにかき回す彼の指先に、繊細にまとわりついてちゅぷちゅぷと音をたてる。
「うわ。とろとろだ」
「いやっ、言わないでったらっ!」
中指に続いてぬるりと人さし指を添えこむと、彼女は悶えて輝の胸にすがりついた。
「ああぁっ…」
- 93 :名無しさん@ピンキー :03/08/03 01:44 ID:G2IKWgGJ
- 彼女の重みを受け止めながら、その素直な乱れようにそそられた輝は、つい、とわずかに身をはなした。
「…あん…」
おそらく涙目にちかいくらいに瞳を潤ませているであろう彼女が敏感に反応する。
あいているほうの手でその腕を捕らえて引き寄せる。
スーツの胸元のファスナーに導くと、彼女は理解したように半裸の身を寄せてきた。
体が密着しているのでファスナーはもたもたと引っ掛かり、なかなかおりない。もどかしくてたまらなくて、彼は小さくうめいた。
だが、ファスナーをおろしきり、下着の上から彼自身に触れた彼女が発した一言にそのもどかしさも忘れそうになった。
「…して…あげよ、か…?」
きっとぽかんと口があいたかもしれない。
とっさに唇を引き結び、彼はこの薄闇と体勢で彼女に顔が見えてないだろうことに気付いて現状に感謝した。
「本当?」
「……」
未沙は頷いた。そればかりか、そっと男の体をおしやるとコンソールから床に滑り降りた。よろりと体を支えながら床にひざをつく。
思っていた以上に彼女が興奮しているらしい事実に彼は思い至る。
大戦闘の緊張からの開放感、不適切な場所、限られた時間、周囲の状況の全てがいつもの頑固な羞恥心を一時的に麻痺させているらしい。
今までにも1、2度彼女にこの種の行為をしてもらったことはある。
だがそれは輝のリクエストを拒みきれなかったという言い訳があるせいか彼女はとても消極的で、まさかこのように自分から申し出るとは…。
気付くと、男根に細い指が絡んで彼はわずかに息を飲んだ。
未沙は、繊細な部分を扱うにはいささか乱暴な手付きで勃起しているそれを引き出すと闇のなかにその気配を探るかのように間をおいた。
なにか言えば彼女の羞恥が蘇りそうで、輝は無言で次の手順を待つしかなかった。
- 94 :あぼーん :あぼーん
- あぼーん
- 95 :あぼーん :あぼーん
- あぼーん
- 96 :あぼーん :あぼーん
- あぼーん
- 97 :あぼーん :あぼーん
- あぼーん
- 98 :あぼーん :あぼーん
- あぼーん
- 99 :あぼーん :あぼーん
- あぼーん
- 100 :あぼーん :あぼーん
- あぼーん
- 101 :あぼーん :あぼーん
- あぼーん
- 102 :あぼーん :あぼーん
- あぼーん
- 103 :あぼーん :あぼーん
- あぼーん
- 104 :あぼーん :あぼーん
- あぼーん
- 105 :名無しさん@ピンキー :03/08/07 10:44 ID:hoZCo5Cc
- スレタイ見て「おお、マクロスネタ!!」と思ったら廃れてるね。
需要がないのか?
とりあえず、無知なミリアを騙してハァハァするような小説をキボン
- 106 :あぼーん :あぼーん
- あぼーん
- 107 :あぼーん :あぼーん
- あぼーん
- 108 :あぼーん :あぼーん
- あぼーん
- 109 :あぼーん :あぼーん
- あぼーん
- 110 :あぼーん :あぼーん
- あぼーん
- 111 :あぼーん :あぼーん
- あぼーん
- 112 :名無しさん@ピンキー :03/08/08 14:40 ID:zKjWuLNN
- >>93
続きをもっとキボンヌ!
- 113 :帰還 :03/08/09 23:26 ID:UWrH5ewz
- 開いた唇の間に挟み込むようなキス、柔らかい粘膜が微妙に亀頭に絡みつく。
「…はぁ」
すでにそこは自身の分泌した液体で滴り落ちんばかりに濡れており、それだけに彼は敏感に反応した。
短くかすれた声が漏れる。
未沙がぬるぬると舐めとるように唇をちいさく開閉させた。
一番敏感な先端でやられたのではたまらなかった。
輝は思わず両手で未沙の頭を捕らえ、長い髪の毛に指先を差し込む。
その拍子、しごかれるように彼のものは未沙の口腔に侵入し、彼女の舌に押し返されてとまった。
未沙は苦しそうに咳き込みかけたが、堪えた。
歯をたてぬよう銜えると、唇の内側を使って吸ってきた。
「ん」
彼は思わず腰を引きかけた。
先端の穴を、細い舌がややたどたどしく、だが丁寧に吸い上げていく。まずい、と思った。
じんじんと、一気に熱さを増した脊髄から腰にかけての快感を持て余す。
「未沙…」
名を呼んだが、彼女は一生懸命なのかかすかにも頭をあげようとしない。
先端を刺激するだけでは物足りなくなったのか、彼女はそっと顔を引いた。
どこやら輝がほっとしたのもつかの間、彼女は顔を傾けると棹の幹に沿って舌を滑らせてきた。
どうも暗闇だということが彼女をより、かなり大胆にさせているらしい。
(うわ…)
ぞくぞくして彼は背筋を伸ばした。舌は幹の裏側まで伸ばされ、そこに太く浮き出た筋をねっとりと愛撫していく。
その動きは慣れているとはいえないが、そのたどたどしさがかえってイヤらしかった。
(やばい…!)
舌を猫のように薄くして何度もなぞられると限界が見えてきたような気がして彼は焦った。
- 114 :帰還 :03/08/09 23:27 ID:UWrH5ewz
- 今日は時間がないのだ。
イきたいのはやまやまだが、どうせなら彼女を抱いた状態でイきたいのである。
未練はあったものの、だから彼は腰を引いた。追ってくる彼女の顔を掌で挟んでしゃがみ込む。
「待って」
あげてきた顔から肩、脇腹まで手を滑らせると、彼は力任せに床から未沙を引き上げた。
ぐにゃぐにゃしている彼女をコンソールにもたせかけ、いつのまにかずり落ちて居た上着とブラを押し上げる。
双つの果実にかぶりつくと彼女はかすれた喘ぎを絡ませて声をあげた。
捏ねながら揉みしだき、掌のままにぼんやりとほの白い乳房の線を崩す。
しっかりとした弾力があるくせに底知れぬほどに柔らかい。
しっとりと肌は掌に吸い付くようだ。指先はどこまでも潜り込んでいきそうだ。
麻薬に似ているんだろうと彼は白濁しつつある意識の片隅で考えている。
不思議なことに女の躯は触れているだけでも気持ちよすぎて、もっともっとめちゃくちゃにしたくなる。
乳房の先端を銜え、どこかさきほどの愛撫に復讐する気分で舌先で捏ねた。
「んー…、んん…!」
未沙は、輝の首っ玉にしがみついた腕に力を込めた。
いやいやをするように躯をくねらせる、このうえなく吐息が熱い。
「やぁ……、や、ん、…いやぁ」
すでに拒否の響きはかけらもない。
乳首もろとも乳頭をべたべたに吸い込んだまま、甘く啼く女の声を耳朶に確かめながら輝は薄い下着を一気に膝まで引き降ろした。
足首から片方ずつ抜き取ってそのへんに放り投げる。
「あ…」
斜にコンソールの上に押し付けると未沙は弱々しく肩を震わせた。
長い髪が台上から空になだれ落ち、なだらかな腰のラインがうす闇に浮かび上がる。
もっとあかるければこれ以上淫猥な光景は無いに違い無い。
- 115 :名無しさん@ピンキー :03/08/10 06:35 ID:kuzZPnqv
- わるいがミサは食傷ぎみだ
- 116 :名無しさん@ピンキー :03/08/10 07:40 ID:gVJBpapR
- みなきゃいいじゃん
わがままな奴だなぁ
- 117 :名無しさん@ピンキー :03/08/10 07:42 ID:aFQApcEX
- ミサ(というより土井みかの人)(・∀・)イイヨイイヨー
- 118 :あぼーん :あぼーん
- あぼーん
- 119 :あぼーん :あぼーん
- あぼーん
- 120 :名無しさん@ピンキー :03/08/11 03:06 ID:Qrfayd6r
- >>113-114
「おかしいですね……。はなぢが……止まりませんよ……」
- 121 :あぼーん :あぼーん
- あぼーん
- 122 :あぼーん :あぼーん
- あぼーん
- 123 :名無しさん@ピンキー :03/08/12 14:23 ID:AVUDdAfj
- 輝×未沙(・∀・)イイ!!
禿しく萌えますた。続きに期待!!
- 124 :名無しさん@ピンキー :03/08/13 10:43 ID:yYVgyQWG
- 10たんも帰還たんもイイでつね。ここのぞくの楽しみ。がんがれ〜。
- 125 :名無しさん@ピンキー :03/08/15 15:09 ID:+OSMOstk
- http://lolitas.real-top.com/cgi-bin/potop.cgi?action=in&ACC=3433
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- 126 :山崎 渉 :03/08/15 15:53 ID:7WSqfyM8
- (⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
- 127 :名無しさん@ピンキー :03/08/16 08:50 ID:YgOM0YKG
- >>1-126
バルス!
- 128 :proxy123.docomo.ne.jp :03/08/16 12:27 ID:1Yn8adWV
- 天然成分をつかっている無害の最強合法ドラッグ『セブンスヘブン』が3000円!
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- 129 :名無しさん@ピンキー :03/08/17 23:35 ID:3rssvFPF
- ほしゅ
- 130 :あぼーん :あぼーん
- あぼーん
- 131 :あぼーん :あぼーん
- あぼーん
- 132 :名無しさん@ピンキー :03/08/21 11:11 ID:o+jXp5m1
- 広告にはめげません。続き待ってまつ。
- 133 :帰還 :03/08/21 23:23 ID:ttcMuv9D
- 尻肉を両手で掴み、彼が身を寄せると未沙は息をひそめたようだった。
震えながら両腕をたて、コンソールの上に身を起こす。
線の丸みを感じ取りながら脇のラインに沿い、なめらかに浮かび上がる腰骨のくぼみに指をかけるようにして女を捕らえた。
勃起したものの先端を軽く、キスのようにそこに触れさせると未沙はうめいた。
「あ…あ…!」
「…うん、すっごく濡れてる」
ひと呼吸おいて輝は低く囁いてやる。
「ほら」
先端をゆっくり浅く出し入れさせるとジュプ、ジュプと、あからさまな潤いの証拠が暗闇に響いた。
「あは…んっ、もう、だめ…いじわるっ!」
未沙が小さく罵る。本人は訴えているつもりなのだろうが、その喘ぎにはエスカレートしていく期待感としつこくじらされることへの不満がありありと浮かんでいた。
変な話だがこんな瞬間、女を抱くのは愉しいことなんだなと彼は思う。
「ばか…」
「え?」
抗議にわざと聞き返す。
「いじわるっ!…ちゃんと…して…」
未沙はお尻をくねらせた。刺激にうずいて、動かずにはいられないのだろう。
「うん」
輝は簡潔に応じると、すくうように腰を押し付けた。
屹立した剛直で、熱く濡れそぼり彼を歓迎する襞をおしこみながら一気に奥まで貫いた。
唐突な力強さは未沙の躯を瞬間押し上げる勢いで、抱きとめている彼女の背中が緊張して、それでも刹那の声はたまらなくだらしなかった。
「ぁあー…っ…!」
「ほら、ちょっと声が大きい」
輝の指摘も聞こえないかのごとく彼女は残りの吐息を吐き出した。
「あっ…あ、あ…」
彼女の中は熱くてきつくてぬるぬるで気持ちよかった。
目前の首筋を舌で舐めるとかすかに塩辛く…汗がにじんでいる…動脈がめちゃくちゃな早さで打っている。
「ふ…うっ…」
彼女は苦しそうな、そのくせやけに色っぽい息をついた。
- 134 :帰還 :03/08/21 23:24 ID:ttcMuv9D
- 女の躯から力が少し抜けるのを待つ。
ころ合いをみて腰にからめていた指をはずすと、彼女はふらふらしながらもなんとかコンソールにすがりついた。
その後ろから、細い躯をはさむように輝もコンソールに両の掌をつく。
「あっ…」
その体勢が深く挿入することになったものか未沙がかすかに啼き声を漏らした。
小刻みに腰をうねらせながら未沙の躯をコンソールに押し付ける。
大きな動きはできない。躯が密着しているからだ。
それでもこりこりした膣の感触が先端を押し包み、花弁が幾重にも幹をしめつけまとわりつき、えぐるたびに愛液の芳香が濃厚になっていく。
「…は…ぁ」
つきあげて、ぬらぬらと押しいれて、内臓をおしあげるほどに深く、深く…。
「うっ…ん…あ…。輝…」
無言で行為に没頭しかけた彼の耳朶に未沙の喘ぎが届いた。
「や…やなの。…お願い…あ…あ…こんな、このままじゃいや」
「気持ち、いいだろ…?」
暴かれたまま動きにあわせて揺れている乳房の先は誇らしげに勃っている。
彼女を支えている指にかすかに触れるからわかった。
「ええ…でも…」
また素直に彼女は頷き、だが必死な響きで囁き続けた。
「ちゃんと抱いて」
輝は乱暴にうなじにキスすると、未沙の腕をはなした。
ちゃんと、というのは彼女の場合正常位をあらわしている。
女はそれが一番安心するのだとどこかで聞いた記憶があった。
正直に言って、こちらも耐えられなくなってきている。蓄積された快楽は堰の上限に近付きつつあった。
- 135 :名無しさん@ピンキー :03/08/21 23:55 ID:UJGc7Fj1
- キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
ハァハァ
- 136 :名無しさん@ピンキー :03/08/22 11:15 ID:LJ4jcMNO
- 帰還たんの文章いいなあ。艶やかでつ。ハァハァ
- 137 :名無しさん@ピンキー :03/08/22 14:33 ID:mLhtTHPT
- ゼントラーディーに捕まって「セックスというものをやって見せろ」キボンヌ
- 138 :名無しさん@ピンキー :03/08/22 16:54 ID:VVaqnY2C
- しかしそこにはフォッカー・輝・マックス・柿崎しかいないという罠。 ……え、801板にカエレ?
- 139 :名無しさん@ピンキー :03/08/23 22:46 ID:90QRGA3c
- え?柿崎・・・それはイヤだなあ
- 140 :名無しさん@ピンキー :03/08/25 09:12 ID:jIjuEOp+
- ミリア等々女性ゼントラーディーを提供してもらうとか
- 141 :名無しさん@ピンキー :03/08/27 12:32 ID:7u2Quvy4
- 女体探検!!>メルトランディー
- 142 :帰還 :03/08/28 00:38 ID:gjFEQvH2
- もつれながら床に崩れ落ちた。
無理な体勢に堪えきれず抜けかけるものに指を伸ばし、未沙はかなしげな声をあげた。
「あん…!」
熱いぬかるみからぬめりの糸をひく男根を引き抜くと、輝は彼女の腰を引き寄せた。
片手で細い足首をつかみ、投げるように脇に伸ばす。その勢いで同時に大きく開いた太股の間に躯をねじいれおもいきり開かせた。
すでにタイトスカートは腰、いや腹の上にまでぴっちりとまくれあがり、なんの役にもたってはいない。
そのスカートをさらに奥に封じこめるように彼女の太股をなめらかな腹に密着させた。
片脚を肩にはねあげると、輝は挨拶めかせてそのふくらはぎを軽く噛んでみる。
「ふ…う…」
甘く震える呼び掛けを確かめると彼は腫れぼったく充血しているであろう谷間に、濡れた音をたてて押し入れた。
気を持たせる余裕はなく、柔らかな抵抗に弾かれるくらいの奥にまで入り込んだ。
「あああああああっ!」
反射的に背筋を大きくのけぞらせた彼女を押し返しながら、摩擦の大きい床の上で抱きすくめる。
「あん…はあ、あ、あっ…」
艶をまぶしたような上ずった響きと共に、自由なほうの手が輝の顎に触れてきた。
その腕を掴んで首っ玉に巻き付けてやると、彼女がはっとしたように躯をこわばらせた。
「あ…」
自分が小さからぬ声をあげていることに気付いたのだ。波打っていた腰の動きがふと、ためらうように凪いだ。
「いくよ」
つきあう余裕はもうないので彼女の羞恥心には気付かぬふりをして彼は動きはじめた。
むっちりと脂ののった太股の裏に腹があたり、ぴしゃっ、ぴしゃっと軽い叩き付けるような音が響く。
ついさっきの無理なポーズほどの圧迫感はないが、それでもその蕩けた花芯は彼の幹をそそりながら扱き、締めつけた。たまらない。
何度も何度も深く打ち付けた。浅く、自然にひきとめられるところまで引き抜いては貫いて彼女の喘ぎを楽しんだ。
- 143 :帰還 :03/08/28 00:41 ID:gjFEQvH2
- 耳もとにたちのぼるその声が、やがて突き動かされるように腰が、彼の動きに完全に同調するまでわずかに十数秒しかかからなかった。
「ふっ、あ…、ああ、あ、あんっ…!」
貫かれて跳ねるように小気味いい腰の動きが、その押し殺した切なげな喘ぎとそぐわなくて、そしてとてもみだらだった。
「ああ、ああ、だ…め、だめっ、もう…!あっ!あっ!ああっ!」
容赦のない力強い抽入がはやさを増し、悶えるようにして女は細い歓喜の声を漏らした。
「ああーっ…!!」
ほとんど同時に、とどめをさすのにも似た勢いで彼は射精していた。
睾丸がぎゅっと強く引きつり、尿道から精液が強い勢いで波打ち溢れ飛び出していく。
収縮のたびに強烈な快感がはじけ、輝はうめいた。
「ううっ…」
白濁した精液が彼女の膣を満たして行き場をなくして荒れ狂っている様子を、余韻をひいて押し寄せる快感の中で彼はぼんやりと想像していた。
- 144 :帰還(最終回) :03/08/28 00:42 ID:gjFEQvH2
- 彼女を助け起こして投げ捨てた下着や靴を探し出し、なんとか不審でない程度にそれぞれが身支度を終わるまでそれでも4分ほどかかった。
「マクロスに軍用犬が乗ってないことをこんなに嬉しく思ったのは、はじめて」
未沙がほっそりした指でスカートのしわを伸ばしながら呟いた。耳朶が赤い。
彼がパネルに目をやると残り時間は2分しかなかった。
そうと知ると彼女は慌てたように長い髪を整えながら立ち上がり、その後ろ姿に輝は声をかけた。
「じゃ、任務が終わったら連絡してくれる?」
「そうね…あなたはどうするの?」
未沙が振り向いて尋ねると輝はにやっと笑い、気楽そうに答えた。
「部屋に戻って寝なおすよ。…おかげで、ああ、戻ってきた、って気がしてきたから。ありがとう」
彼女の耳朶だけでなく首筋まで赤くなったのが逆光の中でも確認できた。
「…いいご身分ですこと。ゆっくり休んでね」
未沙は廊下に身を翻し、ドアがスライドしてその足音を消し去った。
おつかれさまと口の中で呟くと彼は転がったままのヘルメットを持ち上げた。
そうはいってももう一度愛機の状態を見ておきたい。
今後の編成のための資料や報告もまとめる準備が必要だろう。
生き残ったパイロットとしての役割はこれで結構あると思う。
やっぱり楽はできそうもないな。
そう胸の内に唱えると、輝は落ち着いた足取りでドアに向けて歩き出した。
【おわり】
- 145 :名無しさん@ピンキー :03/08/28 00:50 ID:fWphG7en
- キタァァァ(゚∀゚)ァ( ゚∀)ァ( ゚)ァ( )ァ(` )ハァ(Д`)ハァ(;´Д`)ハァハァ
あなた様は ネ 申 でつ!!!!
文が艶っぽくて(;´Д`)ハァハァしながら待ってましたよ!!
まずはお疲れ様でした。
新作、まっておりやす!!
- 146 :名無しさん@ピンキー :03/08/28 01:41 ID:NV/iM0+W
- 乙ですた!!(;´Д`)ハァハァ
145タン同様、帰還さんの艶のある文章の擒ですた。ごちでした。
マクロス、映画見に行ったとき遺跡で一夜を明かした二人が出てきた際に、未
沙がファスナー上げていたのにえらく(;´Д`)ハァハァしていた思い出が蘇りまし
た。萌えカプです。
- 147 :名無しさん@ピンキー :03/08/28 09:38 ID:TOx8GpWD
- 淫らなのに品があります。未沙たん…ハァハァ
帰還タソ神乙でちた。
えがったです。
- 148 :名無しさん@ピンキー :03/08/30 00:16 ID:RnKcG6GR
- 10タソミンメイ続きキボンヌ!
- 149 :名無しさん@ピンキー :03/08/30 00:18 ID:RnKcG6GR
- ついでにちょとage
- 150 :名無しさん@ピンキー :03/09/03 23:51 ID:GhNy3H9G
- 職人さんいらっしゃいませんねえ…
- 151 :名無しさん@ピンキー :03/09/04 09:29 ID:pOYF15Vr
- カイフン手篭めにしていそうだな…実際ミンメイのヒモだし。
- 152 :名無しさん@ピンキー :03/09/04 15:55 ID:yJ+prOI7
- 10タソ続きおながいちまつ
- 153 :名無しさん@ピンキー :03/09/08 17:01 ID:VRHFy4+m
- 美樹本キャラはハァハァできると思うんだけどなあ
- 154 :名無しさん@ピンキー :03/09/11 00:17 ID:wNz5I6Ea
- ほしゅ
- 155 :名無しさん@ピンキー :03/09/11 23:35 ID:qAWrkuXR
- 10タソはいずこへ…
- 156 :名無しさん@ピンキー :03/09/12 21:53 ID:gpgATZwU
- 自分はファーストマクロスしか知らない世代なんだけど、マクロスシリーズは
他にもあるんでしょ?
そっちの方には何か萌えカプとかはないのかな?
- 157 :名無しさん@ピンキー :03/09/14 19:49 ID:54zi92OM
- hosyu
- 158 :名無しさん@ピンキー :03/09/16 02:39 ID:X+Hzpd33
- 1度市長ミリアの浮気話ってのを見てみたい
それを書く神はいませんか?
相手は…バサラとか?
- 159 :名無しさん@ピンキー :03/09/17 00:57 ID:re4jq7N6
- ファーストマクロス限定スレでしょ? ここ
- 160 :名無しさん@ピンキー :03/09/17 09:46 ID:Wwntcj+r
- ファーストマクロス限定にすると保たないぞ、多分。
他のマクロスもOKにしておかないか?>自分はファーストしか知らないけど
- 161 :名無しさん@ピンキー :03/09/19 18:45 ID:KQ9COQQA
- 放映時リアル厨房だったんだが
TV版、映画版とも輝と美沙がくっついて激しく鬱だった・・・
ミンメイのファンだったもんで
だから輝×美沙なんて見たくね・・・
- 162 :名無しさん@ピンキー :03/09/20 02:47 ID:JVahoaf6
- 下がり過ぎなのでage
>161
他カプ投下を制限するようなレスを入れるなよ。
自分も最初はミンメイ派で美沙がしゃしゃり出てくるようになったときは非常
に鬱だったのだが、輝の部屋を掃除しに来る話(だったかな?)あの辺りから、
美沙可愛いなと思い始めて、最後の方〜映画の頃は美沙派になっていた。
しっかりものの年上なのに不器用ってところが萌え〜
ミンメイはもうそこにいるだけで可愛いんで、萌え〜
それ程ミンメイ派なのなら、エロパロの中ででも結ばせてあげるってのはどう
だ?
輝×明美SS、いいと思うぞ。
- 163 :名無しさん@ピンキー :03/09/20 12:24 ID:mBtqQjkX
- TV版の時からわがまま娘よりキツイおねぇさんの方を応援したんだから
くっついたことに嬉しかったよ
写真の話など普通とのキャップでより一層可愛いと見えてくる
- 164 :名無しさん@ピンキー :03/09/20 12:51 ID:VrdUV6Bc
- マックスとミリアネタキボンヌ
- 165 :名無しさん@ピンキー :03/09/21 21:35 ID:6xAdndZ8
- ageておきますよ。
- 166 :名無しさん@ピンキー :03/09/23 09:14 ID:2FjtHDea
- 夕べのマクロス見てて美沙が可哀想になったよ・゚・(ノД`)・゚・
- 167 :名無しさん@ピンキー :03/09/24 11:04 ID:GxveCtnO
- マクロスはマイナーなのか?
最初のしか漏れは知らんが、続きでも萌えカプはないのか?
- 168 :名無しさん@ピンキー :03/09/24 11:08 ID:qtKHnJaE
- スレタイにマクロスと入れていないのが敗因かもしれない。
ファースト限定と誤解されているのかも。
かくいう漏れもファーストしか知らん罠。
- 169 :名無しさん@ピンキー :03/09/24 20:13 ID:e2j9jDg8
- マクロスが放送していた当時めちゃくちゃハマっていました。
そんな漏れも30を過ぎアニメとは遠ざかっていましたが、
この間たまたまネットで一条輝役の声優さんがお亡くなりに
なっていたことを知りました。自殺だそうです。もう輝の声は
聞けないんですね・・・。
- 170 :名無しさん@ピンキー :03/09/24 22:27 ID:+GzyBAZ6
- 自殺か〜
私もアニメは某海賊などジャソプ系とかコナソとKサンデー系などの少年漫画ものし
か観ていないので、そういうことには疎くて全然知りませんでした。
ご冥福をお祈りします。合掌。
- 171 :名無しさん@ピンキー :03/09/27 11:34 ID:CJcetq6R
- ブリッジ3人娘も忘れるな。
シャミーたんハァハァ…。
- 172 :名無しさん@ピンキー :03/09/30 15:40 ID:e5g6vfP/
- 準主役級キャラでフォッカーという絡ませ相手もいながら何故か話題にも上がらないクローディア・・・
- 173 :名無しさん@ピンキー :03/10/01 02:00 ID:GUV+6DwY
- ク、クローディア……
そりゃ話題には上らない罠。
- 174 :名無しさん@ピンキー :03/10/01 02:31 ID:RBfxGtux
- 女体サラダ
- 175 :名無しさん@ピンキー :03/10/01 08:44 ID:W7GGp+gb
- マックスがミリアに手取り足取り教えるのキボン!
- 176 :名無しさん@ピンキー :03/10/04 03:41 ID:koOo7AWg
- 保守。今日あたり圧縮が怖い。
- 177 :名無しさん@ピンキー :03/10/06 21:01 ID:eB056RvH
- 覗いたついでにageておくか
- 178 :名無し@ピンキー :03/10/07 21:39 ID:ZfGjFQew
- ねぇここ7ネタ書いてもいいかな
ミレーヌとか花束の彼女の陵辱っぽいの
- 179 :名無しさん@ピンキー :03/10/07 22:31 ID:l+qv8M3n
- カモーン
- 180 :名無しさん@ピンキー :03/10/08 12:55 ID:yLbIz+wp
- 漏れも今他で投下してるSSが一区切りついたら、マクロスでも書いてみようかな。
ファイヤーボンバーじゃなくて他バンドに籍を置いちゃってるミレーヌが、
そのバンドの連中に輪姦されるパラレルモノとかって許容範囲?
- 181 :名無しさん@ピンキー :03/10/08 13:25 ID:Gr/7nziN
- どうかよろしくお願いします!!
このスレ閑古鳥が啼いてるので、大歓迎でつ。
- 182 :名無しさん@ピンキー :03/10/11 15:48 ID:DothG/m1
- あー。
上でミレーヌやりまつと言っておきながら、参考用に借りてきた『7』よりも
いっしょになんとなく借りて来た『ゼロ』のヒロイン姉妹にモエてしまいますた。
…というわけでミレーヌじゃなくて、ゼロのサラ姉のSS投下しまつ。スマヌ。
- 183 :182 :03/10/11 15:49 ID:DothG/m1
- 紺碧の海が黄金の色に染まり、天を巡る太陽が水平線の向こうへと落ちると、
マヤンの島は月と星だけが照らす夜の闇に覆われる。
聞こえるのはただ、砂浜を洗う波の音と風に揺れる密林の木々のざわめきのみ。
先進諸国の物質文明とは一線を引き、夜明けと共に目覚め、日没と共に眠りに就くような
古来からの原始的なサイクルで日々の営みを送るこの熱帯の島の住人たちは、
夜半を過ぎて既に寝入っているのか、辺りに人の動く気配は無い。
雲ひとつ無い星空に浮かぶ月の照らす砂浜を、ただ一人歩く少女の姿があった。
端正な容貌に似合う、意志の強さを思わせる切れ長の瞳で前を見据え、
形の良い唇をぎゅっと結びながら長い黒髪を夜風に揺らして歩く彼女は、
時折探るような目を向けて辺りを伺っている。
身に纏った簡素な衣服はその下に潜む少女の身体のラインを浮かび上がらせ、
青白い月明かりに浮かぶその少女、サラ・ノームの清廉な美しさを際立たせた。
古くから続く彼女の血筋は代々巫女としての資質を受け継ぎ、
この島に住まう人々の尊敬と畏怖を集めてきた。
海と風にまつわる伝説を色濃く残すこの島で、風の声を聞き、海の歌を伝える。
先代の巫女であった母親が戦争の余波で早くに亡くなってからは、
サラがその後を継ぎ、風の導き手としての責務を果たしてきた。
統合戦争と呼ばれる、主張を違える近代文明同士の醜い闘争などサラには興味が無いことだったが、
長く続く戦争の余波はこのマヤンの島にも色濃く影を落とす事になったのだ。
働き手の男たちは次々と島を離れ、残された者は女と子供、年寄りばかりになった。
そして、意外な形でサラ本人にも。
- 184 :182 :03/10/11 15:52 ID:DothG/m1
- さくさくと音を立てる乾いた砂を踏み締め 、サラは村の奥に建つ一軒の小屋へと向かった。
マヤンの島は亜熱帯地域に属するため、年中を通じて温暖な気候に恵まれている。
古来より受け継がれた独自の文化形態に沿って暮らすこの島の人々が住まう住居は、
木と葉を組んで作られた簡素で素朴なものながら、サラの目指すその小屋だけは周りと比べれば、
館と呼んでも差し支えないような堂々とした構えを誇っている。
もう一度辺りを伺い、誰もこちらを注視する者がいないのを確認してその小屋の前に立ったサラは、
少しだけ躊躇して、そして意を決したようにコツコツと扉を叩いた。
「…サラです」
彼女のその呟きを待ちかねていたように、間を置かずに扉が内側から開かれた。
「おお。これは風の導き手。お待ちしておりましたぞ」
出迎えたのはその小屋の主と思しきひとりの中年の男だった。
- 185 :182 :03/10/11 15:53 ID:DothG/m1
- 斑に禿げ上がった髪を下品に撫で付け、
腹回りにたっぷりと脂肪を蓄えた醜い身体に趣味の悪い極彩色のシャツを着込んだその男は
にやにやと意味ありげな視線で戸口に立つサラを眺め回す。
「遅くなりました。…マオが、妹がななか寝付かなかったものですから」
男の目を見据えながらそう弁明する彼女の細い肩を無遠慮に抱くと、
男はヤニで黄色く汚れた歯を見せて笑った。
「構いませんよ。夜分遅く巫女さまをお呼び立てしたのはわたくしですし」
男の言葉に眉をひそめ、表情を強張らせるサラを気にもせずに、男は彼女の耳元に口を寄せて囁きかけた。
「今宵も巫女さまのお美しいお姿を拝見できるとは光栄ですな」
そう言いながらサラの尻に手を回すと、衣服の上からぱんぱんと軽く叩いた。
「…っ!」
サラがその目に怒りの色を見せながら、キッっと男を睨み付ける。
「おや、その顔もお美しい」
べたべたと尻を撫で回されながら、それ以上の抗議の様子も見せないサラに、
男は空いた方の手で胸にも手を伸ばす。
男の指がサラの胸の突起を探り当て、衣服の上から指の腹ですりすりと撫でる。
「さあさあ。中に入るとしましょうか。こんな所を誰かに見られたら困るのは巫女さまだ」
その言葉に頬を赤く染め、唇を噛みながら俯いたサラは、
男に誘われるままに小屋の中へと足を踏み入れると、自らの手で扉を閉めた。
(以下次回)
- 186 :名無しさん@ピンキー :03/10/13 00:35 ID:msaLqH3K
- >>182
サリー(銀髪のオペレーター)とマックス艦長の大人のSSキボン!
アダルトな感じでお願い。w
サラタンのも期待してまつ。
- 187 :名無しさん@ピンキー :03/10/14 16:21 ID:YE2UEJq5
- >>186
銀髪のオペレタ子ちゃん…そういえばいたような気がするー。(スマン)
リボンの美保美穂の方はPSのゲームにも出てたりと優遇されてるのに…。
マクロス7って、暴走族みたいな連中とか、花束とか、女の子はイパーイ出てたのに
印象薄い子多いね…。
と、いうわけでサラたん続き投下
- 188 :182 :03/10/14 16:22 ID:YE2UEJq5
- 小屋の中には石油ランプの黄色い明かりだけが灯され、
揺れる炎が部屋に置かれた様々な家具や調度品に濃い陰影を作っている。
見ればそのどれもがこの簡素な住居には似つかわしくない高価そうな品ばかりであり、
床には緻彩な柄が織り込まれた華やかなカーペットまでが敷かれている。
「さあ、こちらへ」
男の無骨な手がサラの薄い肩をしっかりと抱き、もう片方の手は胸元を這い回る。
太い指先で衣服の上から胸の突起をつままれたり、ぎゅっと引き伸ばされたりする度に、
サラの引き締まった口元から吐息が漏れる。
その眉をしかめた不快そうな表情や、じっと床に落とされたままの鋭い視線から察すれば、
彼女が自ら望んで男にその身を任せていない事は明白なのだが、
それでも彼女はこの夜半に人の目を盗んで男の元までやってきたのだ。
「今度こそ本当に、これっきりにして頂けるのですね…?」
男の無遠慮な愛撫に顔をしかめながら、サラが呟くような口調で問い質す。
「それはもう。巫女さまのお困りになるお顔なんて見たくはないですからな」
…嘘だ。ハッキリと心の中で思っても、今のサラにはその言葉を信じるしかなかった。
- 189 :182 :03/10/14 16:23 ID:YE2UEJq5
- 事の起こりは一月ほど前の事だった。
彼女の妹のマオが子供たちと『村の砂浜で最も高い椰子の木に片手で登れるか』などという、
他愛の無い事で言い争った挙句に、自ら取り付いた木の上から足を滑らせて落ちたのだ。
強く頭を打ったマオは昏倒し、意識を取り戻す気配はなかった。
軽度の体調の不調程度なら古来からの薬草や自然療法に頼るマヤンには、専門的な医療施設など無い。
以前に比べて西洋医学の恩恵を享受することに寛容になっている現在では、
そのような療法では対処できない病に応ずるために、
月に一度ほど島の外から巡回でやってくる医者がおり、
脳を損壊した恐れのあるマオを診て貰うためにサラはすぐに連絡を付けようとしたのだが、
1年程前の嵐で村にあった唯一の発電機が壊れた今では公共の無線機も使えなかった。
その時のサラの狼狽振りは普段の毅然とした巫女の姿からは想像もできないものだったが、
両親に続いてただひとりの妹を失う事を恐れる気持ちを思えば無理も無く、
混乱した頭で思案した結果、思い付いたのが村に住む一人の男の事だった。
男は以前からこの島の住人だったが、
統合戦争を契機になにやら政府の密偵のような仕事に手を付けたらしく、
自宅に供えた通信機で島の周囲の状況を何処かに知らせて、幾許かの報酬を得ているようだった。
島の人間は総じてこの戦争にはあまり関心を見せず、男の職務も公然の秘密ではあったが、
サラだけはこの平穏なマヤンの島を無用に巻き込みかねない男の行為を、常々苦々しく思っていた。
- 190 :182 :03/10/14 16:24 ID:YE2UEJq5
- とはいえ、今となっては男に頭を下げてでも医者に渡りを付けてもらうしかない。
その時の男の目を思い出すと、今でもサラは苦々しく思えるのだ。
「おや。気高い巫女さまがわたしなどに頭を下げるとは」
「お願いです、妹が、マオが…。すぐにお医者さまをお呼び頂きたいのです」
「そうおっしゃっられて、これはわたしが統合政府からお預かりしておる大事な商売道具ですからな。
そう易々とお貸しするわけには」
サラは男の前に手を付いて、頭を下げた。
何度も何度も妹を助けてくれと懇願し、自分に出来る事なら何でもすると。
その時の彼女には風の導き手としての誇りや自尊心などどうでもよかったのだ。
ただ、マオを失う事だけを恐れた。
「良いでしょう。わたくしが連絡をつけて差し上げましょう」
はっと涙に濡れた顔を上げたサラを、
にやにやと眺めていたあの視線の意味がその時の彼女には理解できていなかった。
「…本当ですか!…か…感謝します」
「ええ。島の誇り、風の導き手の巫女さまのお頼みとあれば。…しかし」
「…え?」
「先ほどのお言葉、決してお忘れになりませんように」
承知してます。と、サラは答えた。
その返答の意味する所も、その時の彼女には理解できていなかったのだが。
- 191 :名無しさん@ピンキー :03/10/16 01:18 ID:x32Gpm6J
- 相変わらずの過疎スレっぷり…しばらくずっと漏れの書き込みしかないよ…。
果たして需要があるのかないのか疑問に思いながら、とりあえず続き投下。
それにしても進展しないな。我ながら。
- 192 :182 :03/10/16 01:18 ID:x32Gpm6J
- ぎゅっ。ぎゅっ。っと、指先で乳首を押し潰されながら、顔をしかめて唇を噛む。
羞恥心と、屈辱感と、怒りで顔を赤らめながら、それでもサラは後悔だけはしていなかった。
あの時、マオを救うためにはこの男にすがるしか手段が無かったのだから。
う…っと、小さく声を漏らすサラに、男が嘲笑を浴びせる。
「巫女さまは本当に胸を弄られるのがお好きですな」
「…ちっ…違います!」
思わず語気を荒げて反論するが、すぐに押し黙って再び男のなすがままになる。
気持ちとは真逆に、男の指にじんじんと甘く疼いてしまう自分の胸が恨めしい。
…どうしてこんな。
胸の先から響いてくる感覚に、サラは悔しげに歯軋りした。
衣服の荒い生地の上からしつこく敏感な突起を弄ばれ、
サラの年若い肉体は男の愛撫を素直に心地良いと感じてしまっている。
何でもします。あの時サラはハッキリとそう言った。
もし脚を差し出せばマオの命が助かるのだと言われたならば、
あの時のサラは迷う事なく自らの脚を切り取って差し出したろう。
サラにとってマオはただひとりの肉親であり、自らが護らなければならない存在だった。
この身に変えてもマオは救う。
そう思った自分の気持ちに嘘や偽りは無かったという信念があるからこそ、
サラは男から突き付けられた理不尽とも思える要求を拒めなかった。
もし拒めば、それは自らの祈りを否定する事になるからだ。
風を導く巫女である事に誇りを持つサラには、それは決して許されない事だと思えた。
- 193 :182 :03/10/16 01:20 ID:x32Gpm6J
- 「おおっと、これは気が付きませんで。お召し物が皺になってしまいますな」
散々サラの胸元を弄りまわした挙句に白々しい口調で男が言った。
その言葉の意味する所を悟り、サラの表情が固くなる。
男が彼女の纏う衣服の事など少しも気にかけてはいないのは明白だった。
遠まわしに服を脱げと言っているのだ。
「…お気遣い感謝します」
精一杯の皮肉を込めた口調でそう言い放つと、サラは身に纏った衣服をぎゅっと掴んだ。
男に肌を見せるのは初めてではない。何ということもない。
そう自分に言い聞かせるが、それでもやはり手が重くなる。
「どういたしました?もし良ければわたくしがお手伝いいたしましょうか?」
じっと俯いたまま手を止めたサラを急かすように、男の手が再び彼女の尻を撫で回す。
「…いえ、自分で出来ます。お構いなく」
その好色そうな言葉の響きにかえって背中を押されたのか、
サラは両手で着衣の裾を握ると、そのまま一息に裾をたくしあげた。
ふくらはぎの辺りまでを隠していた衣服の裾が引き上げられ、華奢な脚が徐々にあらわになる。
「ほほぉ。今日はまた、大胆な脱ぎぶりを」
男の不躾な視線が注視するのを感じながら、サラは平然を努めて服を脱いだ。
冷えた夜気の肌寒さに、サラは少しだけ身震いした。
- 194 :名無しさん@ピンキー :03/10/16 02:17 ID:e6Y7sLFP
- >>182
ノシ
乙です。見てますよ〜。
- 195 :名無しさん@ピンキー :03/10/16 17:54 ID:BCNxA6II
- 折れもみてまつ!(´・ω・`)
- 196 :名無しさん@ピンキー :03/10/19 18:11 ID:mTJ/jr/s
- なんか落ちそう…w
ほしゅあげ
- 197 :名無しさん@ピンキー :03/10/21 23:43 ID:UY6bxTi9
- 続きマダー?
- 198 :182 :03/10/22 21:08 ID:7aPEZ2WF
- マクロスゼロの3話、てっきり今月だと思ってたよ…。
1、2話を見直してサラたん補充しました。ヤッパリカワイイナァハァハァ
と、いうことで続きあげ。
- 199 :182 :03/10/22 21:10 ID:7aPEZ2WF
- 静まり返った部屋の中に衣擦れの音だけが響く。
素肌に直に纏っていた巫女の衣を頭から脱ぐと、
揺れるランプの灯りがサラの裸身に濃い陰影をつくる。
細身の身体に不釣合いな印象すら与える張り出した胸や、細い腰、小振りな尻、
腿の付け根を覆う茂みまでも隠さずに晒し、
にやにやとした笑みで脱衣を眺めていた男の視線を正面から受け止める。
「いつ拝見しましても、まったくお見事なお身体ですな。いや、本当に素晴らしい」
ぱん。と手を叩きながら空々しい賛辞を口にする男の姿に、
サラは素裸を評される羞恥よりも、怒りで頭に血が上るのを感じた。
この男は、私を莫迦にしている!
「…そうですか。それは光栄です」
低い声で呟いたサラの言葉を皮肉と捉えなかったのか、
男はにんまりとした表情を変える事なくサラの裸身をじろじろと眺め回す。
「そのお美しいお身体を、もっと隅々までお見せいただきたいものですなあ」
- 200 :182 :03/10/22 21:11 ID:7aPEZ2WF
- 是非一度、巫女の衣装の下のお身体を拝見したい。男がサラに突き付けた『代償』がそれだった。
男の連絡で駆け付けた医者の診療を受けたマオには幸い大事もなく、
測定した脳波や透過写真を見る限りでは後遺症的な問題も心配ないという事だった。
「お姉ちゃん、ゴメンね?」
寝床の中でぺろっと舌を出して申し訳無さそうな顔を見せた妹の前では、
これはあなたももう少し落ち着きなさいということなのよ?と、
普段の毅然とした態度のままたしなめる事ができたものの、
内心では妹の無事にその場で涙を流してしまいそうな程の安堵の気持ちでいっぱいだった。
だから、感謝を述べに男の小屋を訪れた際に持ちかけられたその言葉には、
一旦は声を荒げて拒絶したものの、それを受け入れざるを得なかったのだ。
巫女である自分が、祈りを、誓いを反故にする事などできるはずがあろうか。
始めはただ一度、裸身を見せるだけという約束だったはずが、
何度も呼び出された後の今では、それ以上の行為を要求されるようになってしまっている。
男の要求はサラの巫女としての誇りに付け入った、人として恥ずべき卑劣なものであったが、
自らの意思でそれを承諾したからには拒む事などできない。
しかし、だからといって男の前で怯える顔や、恥じらう姿も決して見せたくなかった。
戸惑ったり、ためらったりしていれば、それだけ屈辱の時間が先延ばしになるだけなのだ。
- 201 :182 :03/10/22 21:12 ID:7aPEZ2WF
- ごく。っと渇いた喉に唾を飲み込むと、サラは長い黒髪をかきあげながら頭の後ろで手を組み、
ぐっと胸を突き出すように身体を反らせる。
「…ご覧ください」
浅い褐色の胸は鼓動にあわせてゆるゆると上下し、ツンと突き出した乳首は固く尖っていて、
サラの身体が先ほどの愛撫に少なからず反応してしまっていた事を示してしまっている。
「いや、まったく大胆な。見ているだけでむしゃぶりつきたくなりますなあ」
その言葉にサラの表情が固くなる。
「見た目だけではありませんからなあ。吸っても、揉んでも、巫女さまの乳は本当にすばらしい」
気にするまいと思っても、男のあからさまな言葉にやはり顔が熱くなってしまう。
男の言葉通りにサラは何度もこの男に胸を弄られ、唇や舌でねっとりと辱められたのだ。
それはサラにとっては苦渋の記憶でしかない。…しかし。
「…胸だけですか?」
そう言いながらくるりと背中を向けると、サラは上半身を屈めて尻を突き出す格好になった。
男の視線が自分の身体を注視する視線を痛いほど感じる。
「ほぉ!?」
思わぬサラの大胆な仕草に喜ぶ男の声を背中で聞きながら、
サラは両手で自分の尻肉を両手ですべすべと撫で回した。
「こちらは誉めてはいただけないのですか」
緩やかな稜線を描く尻をしばらく撫で回すと、そのままゆっくりと左右に押し広げる。
「ほぉ!ほぉ!これはまた!」
薄暗い照明の部屋の中では左右に引っ張られた尻肉の狭間には影が落ち、
ハッキリとは見て取れないものの、それがかえって男を喜ばせる淫猥な光景を作る。
- 202 :182 :03/10/22 21:12 ID:7aPEZ2WF
- やらなければいけないことは判っている。だから、それから逃げたりなどしない。
それが代々島の民から敬意を集めてきたマヤンの巫女としての、
そして一人の少女としてのサラの自尊心だった。
もう一度正面に向き直りると、瞳に内に秘めた激しい気性を覗かせながら、
サラはにたにたと緩んだ顔で彼女を見る男の顔を冷たく睨み付けた。
「約束は果たします。けれど、私はあなたを軽蔑します」
そのサラの姿が、男の嗜虐心にさらに火を注ぐものとも気付かずに。
- 203 :名無しさん@ピンキー :03/10/23 12:28 ID:3a+Ityp/
- 続き楽しみにしてますよー。
- 204 :名無しさん@ピンキー :03/10/23 21:52 ID:nDCPyKm5
- 気が向いたら7もの書いてくらはい
- 205 :名無しさん@ピンキー :03/10/24 16:27 ID:BAQBOCea
- >>204
ミレーヌたんのお子様ボディも捨てがたいので、気長に待っててください。
とか言いながら、サラたんSSそっちのけでPS2のマクロス遊び中。
…いや、言いたい事は山ほどあるけど面白いよ…面白いですよ…きっと、多分…。
なにより注目だったエマ中尉の萌え要素がほぼ皆無なのが納得イカンすね。
せめて『ゼントラにさらわれる』分岐でもあれば、ハァハァSSの原動力にもなったものを!
売って来ます。
- 206 :名無しさん@ピンキー :03/10/25 19:04 ID:L1RgY19u
- エマ中尉?美沙だろ
- 207 :名無しさん@ピンキー :03/10/25 19:05 ID:L1RgY19u
- すまんageちまった
- 208 :名無しさん@ピンキー :03/10/27 11:29 ID:y36vmmey
- PS2のマクロスゲーのおかげで、久々にミンメイたんにハァハァですよ・・・。
歌やキス程度では動じなくなったゼントラン艦隊の包囲網を突破するために、
「愛 おぼえていますか」のあのステージコスを着たままの格好で
男優に輪姦される姿を全宇宙中継されるミンメイたんとか・・・ハァハァ。
『男と女が繋がっているぞ!?』
- 209 :名無しさん@ピンキー :03/10/28 22:12 ID:uxec/sOs
- >>206
エマ中尉の方が萌える。このゲーム主人公が輝じゃないから
美沙の態度そっけなくてやだ。
- 210 :名無しさん@ピンキー :03/10/29 02:29 ID:MpiJ+QFH
- >>209
なんだって〜〜〜〜(AA略w
まだ金が無くて買ってないんだが買う気がなくなった
_| ̄|○モウダメポ
美沙との愛のある展開は無いのか?
- 211 :名無しさん@ピンキー :03/10/29 13:27 ID:/+9f3zt/
- >>210
輝のVF-1Sで劇場編のラストステージやるとオペレーターが
美沙に変わるくらいかな。VF-1Sをゲットするのがチョト大変だけど。
- 212 :名無しさん@ピンキー :03/10/29 18:55 ID:/+9f3zt/
- >>211最期の台詞だけね。
- 213 :名無しさん@ピンキー :03/10/31 22:20 ID:0F0O2YUj
- あげ
- 214 :名無しさん@ピンキー :03/11/02 01:43 ID:YiGp1NIs
- サラの続きはもう無いのだろうか。
それはそうと他スレで7オペレーターの
サイトが紹介されてたから参考までに貼っとく。
7オペレーターのプロフィールをまとめたサイト
ttp://www6.plala.or.jp/egt/female.html
リゾート艦リビエラのオペレーター。その名もリヴィとエラw
ttp://www.interq.or.jp/joetsu/sudama/kobeya/garou-44.htm
- 215 :名無しさん@ピンキー :03/11/02 03:24 ID:jGINPx0Z
- へえー。マクロス7ってこんなにオペレータ子ちゃんがいたのか。
観てたけどおぼえてなかったよ…つーか、どいつもこいつも趣味と特技がヘンだぞw
なんだよ趣味が忍者ごっこって。
- 216 :名無しさん@ピンキー :03/11/02 16:29 ID:DjA/hNn0
- 皆萌えだ・・・
ちくしょう!金龍隊長のどこがいいんだよ!!
- 217 :名無しさん@ピンキー :03/11/03 00:27 ID:Sg7sVXc3
- マクロス7ぷらすのSEVEN BRIGE見ると
マックス艦長もオペレーターにモテモテだしな。
どうでもいいが、サリーより美穂の方が年上なのな。
- 218 :名無しさん@ピンキー :03/11/03 01:40 ID:VV2g5SYN
- 輝×ミンメイたん激しく希望!!]
誰か熱烈エロエロなのを書いてくだされ〜!!
- 219 :名無しさん@ピンキー :03/11/03 06:02 ID:r4A+dWAE
- サラの続きはもうないのだろか……。
三巻の発売日は今月だったね。
- 220 :名無しさん@ピンキー :03/11/03 15:35 ID:iUB2wpBM
- マックスがオペレーターズを喰い尽くす・・・
- 221 :名無しさん@ピンキー :03/11/04 12:03 ID:N+XEdJdO
- いまひとつ盛り上がらないのはやっぱスレタイのせいかな…。
なぜ【ブリッジは】マクロスエロパロ総合スレ1【禁煙です!】
みたいなスレタイにしなかったかと。>>1よ。
- 222 :名無しさん@ピンキー :03/11/06 10:47 ID:wrGp2pMk
- 僕はもう 追いかけはしない マニアックの凄いゴーストの後。(ツラすぎ)
4年遅れで買ったPSの『VF−X2』が面白すぎます。
あんまり楽しいんでヤフオクでVF−19とかステルスバルキリーの変形玩具買いまくり。
誰かスージーとかマリアフォキナのエロSSあげてー。
と、いうわけでサラたん続き投下。
なんか3巻ではサラたんが過去にナニされてたらしい展開とか出てくるらしいんですが…?
- 223 :182 :03/11/06 10:48 ID:wrGp2pMk
- 「結構ですよ。わたくしは巫女さまに好かれようとまで思うほど図々しくはありませんので」
男はサラの冷たい視線を向けられても、気後れする顔色ひとつも見せない。
その余裕ぶった態度がますますサラの気分を逆撫でするが、彼我の立場の差は明らかなのだ。
「この間は思う存分そのお胸を味あわせていただきましたからなあ。さて、今日はどうするか」
そんな事を言いながら、サラの裸体にねばつくような視線を這わせる。
「…遠慮などなさらずに、好きになさったら良いでしょう」
冷淡に言い放ってやるはずが、つい緊張と苛立ちで声が裏返ってしまう。
「おやおや。そんなお顔をなさって。ますます可愛らしい」
にたにたと下心を露にした笑顔で歩み寄ると、サラの細い顎を捉えて強引に上を向かせる。
「そうですなあ。でしたらまずは…そのお美しいお顔を汚させていただきますか」
その言葉を言うが早いか、男はサラの唇に吸い付いた。
「…むっ…んぶっ!?」
男の厚い唇がサラの口をぴったりと塞ぐ。
巫女の唇は精霊に代わって風の歌を紡ぐ聖なるもの。その誇りがサラにはある。
一糸纏わぬ裸体を眺め回されたり、肌に触れられる嫌悪感は堪える事ができても、
その唇を汚される屈辱感だけはどうしても慣れる事ができない。
差し込まれた生温い舌はサラの口腔を舐め回し、ぐちぐちと湿った音を立てて舌を絡め取る。
「…え…えうっ…け…汚らわし…んっ!」
拒絶の言葉を吐きながら顔を背けようとするサラの唇を逃すまいと、
男はサラの裸体を抱きすくめながら、捻じ込んだ舌先で歯の一枚一枚まで舐め回し、
ゆっくりと時間をかけてサラの唇を犯し続ける。
「いや、まったく舌触りも上々。何処を味わっても、まったくたまりませんですなぁ」
ぷはっと唇を離し、悪びれた顔も見せずに緩んだ表情でにやける男を見ているだけで、
サラはその顔に唾でも吐きかけてやりたいほどの衝動が胸を突くのを感じた。
- 224 :182 :03/11/06 10:49 ID:wrGp2pMk
- 「…く…唇だけは駄目だと…い…言ったはずでは…っ」
口の中に残った他人の唾液の生臭さに顔をしかめながら、自らの手の中にぺっと吐き出す。
「おや、そうでしたかなあ?いや、これは失礼」
男の空々しい弁明もサラの怒りを煽るだけでしかなく、むしろそれが狙いなのだど判ってはいたが、
引いたはずの一線を易々と反故にされた腹立たしさは抑えようがない。
「あなたは…」
「はあ、なんでしょうか?」
「…私の嫌がる姿を見るのがそんなに愉快なのですか」
手の甲で何度も唇を拭いながら低く呟いたサラの問い掛けに、男はにやにやとした笑みを返した。
「ええ。それはもう」
- 225 :182 :03/11/06 10:50 ID:wrGp2pMk
- マオの持っていたどこかの国の建物の写真に確かこんな模様があった。
板張りの床の上に敷かれた厚い敷物の上に足を揃えて座りながら、サラはふとそんな事を思った。
薄暗い部屋の中に淡い光で浮かび上がる女として充分すぎる魅力を放つ肢体と、
ちぐはぐな印象を与える叱られている子供のようなその姿勢は、男がそう命じたものだった。
「巫女さまはわたくしのお口がお嫌いなご様子ですからなあ」
目線を床に落としたままの無言のサラには構わず、男はズボンのジッパーを下げると、
サラの裸身にすっかり張り詰めていたペニスを取り出す。
「これでお相手して差し上げますか」
「…っ!」
その言葉に弾かれたように顔を上げたサラは、眼前に突き付けられたそれを目の当たりにして、
息を飲み込んだまま押し黙ってしまう。
「おや、わたくしの物など何度もご覧になっているのに。まだ慣れませぬかな?」
「…な…慣れるはずがないでしょう…そのようなものに…っ!」
顔だけは男に向けながら、サラの視線はわずかに外されてあらぬ方向に向けられている。
「それはまたお冷たいではありませぬか。わたくしのこれは、これ、こんなにも」
男は勃起したペニスをサラの目の前に晒すと、見せ付けるようにぶるぶると振るって見せる。
「巫女さまのお身体を汚したいと猛っておりますのになあ」
覚悟したはずなのに、それでも男の下卑た物言いには我慢がならない。
「汚らわしい…っ。あなたは恥というものを忘れたのですか!」
「恥…ですか。そうですなあ。夜中に男の家に忍んで来ては、自ら服を脱いでみせる、
何処ぞの巫女さまよりは…ええ。ずっと持ち合わせているつもりですがねぇ?」
かっと羞恥の色を見せながら射抜くような視線を向けるサラに、
男は嘲笑の笑みを向けながら、声を上げて笑った。
- 226 :名無しさん@ピンキー :03/11/06 15:44 ID:SShSg6Sh
- ウォー (丿 ̄ο ̄)丿
来た来た〜〜!!
待ってましたよ。
しばらく来ないんで、もう来ないのかと・・・・
ではでは、また続きを書いてクラハイ・・・
- 227 :名無しさん@ピンキー :03/11/07 00:03 ID:QomB8DNc
- グッジョヴ!
続きに大期待してますぜ!
- 228 :名無しさん@ピンキー :03/11/14 11:28 ID:11QC2E+l
- 壁|д´)チラッ
続きまだ〜?
- 229 :名無しさん@ピンキー :03/11/14 14:46 ID:ckFhdtX9
- 3巻が出ればまたあげてくれるでしょ。
冒頭からサラたんのおしりアップらしいしw
- 230 :名無しさん@ピンキー :03/11/15 00:33 ID:XNe0BSRu
- このスレにはものすごい関係のないことなんだが・・・・・
今出てるマクロスシリーズのDVD全部を定価で買ったら何円になるんだ?
スレ違いなのはわかってるが誰か答えてくれ
- 231 :名無しさん@ピンキー :03/11/15 20:25 ID:gzfhAUMB
- >>230
自分で計算しろよ。15万もあれば釣りが来るんじゃね?
- 232 :名無しさん@ピンキー :03/11/18 21:51 ID:w5HfUtK1
- スレはながーれーるー
- 233 :名無しさん@ピンキー :03/11/20 23:59 ID:f5X0hxfS
- 「輝!セックスするんだ!」
「ファッカー少佐!?」
「そうか!さっきのミンメイ達のぞんざいなセックスでも奴らしばらく腰抜かしてたもんな!」←オイオイ
「えっ」
「失礼します!」
「ちょ…んっ、んううーーーーっ!」
「オオッ!?」
「ナ、ナゼクチ二アンナモノヲツッコムノダ!?」
「んっ、んあっ、くうっ…んー!」
「はあ、はあ。な、なかなかいけますよ早瀬中尉…」
「駄目だ早瀬!もっと舌を遣うんだっ」←何様だファッカー
「んあっ!いやっ!離して…!」
「そこだ輝、一気に突っ込め!」
「はい先輩!」
「あああっ」
「オオオオーーーーッ!?」
「デカルチャ!?」
「駄目です先輩!キツくてこれ以上入りません!」
「仕方がない、どれここは俺が」
「ちぇっ」
「って、ファッカー少…ああああーーーーーーっ!」
「さすが先輩!」
「どうだ輝!うむ、おおいい…しかし締め付けがキツいな、処女か早瀬」
「いやあっ」
「先輩、次は僕ですよ(;´Д`)ハァハァ」
- 234 :名無しさん@ピンキー :03/11/21 00:00 ID:QWPHvPFV
- 「くはっ…あ、あなた達こんな事して…ぐ、軍法会議ものよっ!」
「あんな事言ってますよ」
「よし作戦変更( ̄ー ̄)ニヤリ。いくぞフォーメーション性奴隷!おらおら!」
「ああっ、あああっ、ああああ……ん」
「いいか、いいか、どうだ」
「あーっ!あああ!ああーっあああーーーーーっ!」
「も、もう我慢できません先輩、かわってください!」
「後輩の分際で生意気なんだよ。お前は後ろでもつかってろ」
「う、後ろでもいいです!いきますよ、早瀬中尉!」
「ふああっ」
「はあ、はあ、はあ、はあ(;´Д`)ハァハァ。う、後ろもいいもんだろう輝」
「はあ、はあ、はあ、はあ(;´Д`)ハァハァ。さ、最高です先輩」
「あっあっあっあっあああああああああっ」
「か、感じてるみたいですよ先輩(;´Д`)ハァハァ」
「処女でこれか。相当の素質があるようだな(;´Д`)ハァハァ」
「そ、そんな。あ、あ、ひっ!そんなに突かないで…!」
「と、ところで…敵さん攻撃してきませんね先輩」
「うむ。おお、全員鼻血を噴出して倒れておる。死んでいるようだ」
「刺激強すぎたようですね」
「無理もないな」
「ああ、ああっ、じゃ、じゃあもうやめて」
- 235 :名無しさん@ピンキー :03/11/21 00:01 ID:QWPHvPFV
- 「え?」
「え?」
「え?って…」
「もうすぐ出そうなんだ黙っていろ早瀬(;´Д`)ハァハァ」
「ぼ、僕もです(;´Д`)ハァハァ」
「えええっ!やめっ」
「おおおおおおおおお。…出た出たたっぷり出た」
「うああああああ!出ました!」
「いやあっ」
「まあ泣くな早瀬。済んでしまったことは仕方がない」
「そうですよ中尉。さあ脱出です」
「えっえっ。ひどい」
「だがこの先無事にマクロスにたどりつけるとも思えんなあ輝よ」
「あっさりたどりつけるなんてそれこそご都合主義ですよね先輩」
「見も知らない惑星に漂流することも考えられるぞ」
「ありえますね」
「ま、これで他人ではなくなったことだし( ̄ー ̄)ニヤリ。三人で仲良くやっていこう、な、輝。な、早瀬」
「いいですね」
「な、なに言ってんのよあなたたち。私はいやよ。絶対にあなた達と行くもんですか(>_<)」
「まだわからんのだなここはエロパロ板だぞ。あり得る未来じゃないか(・∀・)」
「そうですよ。過去にこだわってちゃいけないんです。大切なのはいま、これからなんですよ(・∀・)」
「わはははは」
「あはははは」
「いやあー!誰か助けてーーーー!」
こうして無事に三人は巨人達の戦艦から脱出できたそうですめでたしめでたし(めでたしじゃないつーの)。
- 236 :名無しさん@ピンキー :03/11/25 11:08 ID:oHofovQi
- マクゼロ3巻まだー?
- 237 :名無しさん@ピンキー :03/11/27 23:28 ID:3D4Vpv+r
- 三巻のマオはエロイな
- 238 :名無しさん@ピンキー :03/11/28 20:52 ID:LOliNqQt
- 海中キスにアナル責めですからな。
末恐ろしいエロガキです。
- 239 :アヒャ三 :03/11/30 21:58 ID:7tbiV37j
- http://2style.net/maido/R3_temp.swf?inputStr=%83%8A%83%93%81E%83%7E%83%93%83%81%83C%81A%83%8C%83C%81%5B%83v%8D%EC%90%ED
- 240 :名無しさん@ピンキー :03/12/13 16:16 ID:wvG57XFB
- 182さんもうこないのかなー
- 241 :名無しさん@ピンキー :03/12/24 08:35 ID:MVlHW0Me
- 寂れてる
- 242 :名無しさん@ピンキー :03/12/25 01:36 ID:gZ7FTyvI
- こんなスレあったんだ・・・w
厨房のとき初めて友人と映画を見たのが『マクロス・愛おぼえてますか?』だったな〜
帰りに俺は美沙下敷き、友人はリン・ミンメイグッズを買って、
どっちの女がいいか、討論したな〜w結局平行線だったが。
もうほとんど設定は忘れてるけど、年上女性を意識し始めたのは
この映画のせいだな。いや〜思い出させてくれてありがとう!
クリスマスのプレゼントをこのスレから貰ったよ、思い出という名前のね。
SS書きだけどさすがに設定を忘れているので書くのは無理ですが
書いたとしても美沙物だろうし、少年時代の思い出は思い出として
残していこうと思います。
- 243 :名無しさん@ピンキー :03/12/26 14:28 ID:6um3j5fG
- 輝×美沙の神、また書いて下さらないだろうか?
文体が好きなんだ。
- 244 :名無しさん@ピンキー :04/01/08 17:28 ID:Z29VRdrc
- age
- 245 :名無しさん@ピンキー :04/01/15 02:47 ID:TzPrWQ3F
- age
- 246 :名無しさん@ピンキー :04/01/15 12:06 ID:dEsERN2v
- 写真集
ttp://penn2daisuki.h.fc2.com/index.htm
- 247 :名無しさん@ピンキー :04/01/24 20:40 ID:H7118MZG
- age
- 248 :名無しさん@ピンキー :04/02/08 03:21 ID:qZB+068E
- 終わり?
- 249 :名無しさん@ピンキー :04/02/12 23:16 ID:ylW/sJtN
- 終わりのようだな
需要がないんだろう
仕方のない事だ
- 250 :名無しさん@ピンキー :04/02/18 09:58 ID:67xD863V
- せめてスレタイにマクロス入れておけばよかったんだろうに。
- 251 :名無しさん@ピンキー :04/02/18 14:42 ID:QjWERN3s
- はるか前に旬も過ぎた作品で、しかもキャラ限定だからな。
スレ立てるなとは言わないが、せめて上の注意書きくらいは
読んでホスィ・・・
- 252 :名無しさん@ピンキー :04/02/18 15:15 ID:HftqgbxP
- マクロスの後番組ってなんだっけ?
あれもOKにするとか。
- 253 :名無しさん@ピンキー :04/02/18 15:16 ID:rUFyBfft
- 実質はキャラ限定というわけでもなかったんだけど(マクロスゼロのヒロインモノも投下されてたし)
まあ、わかりづらいよね。
改めてマクロスの総合スレ立てた方がいいのかも…。
- 254 :名無しさん@ピンキー :04/02/18 16:17 ID:lGpnh9hu
- ここは格納依頼だすか?
テンプレだけでも少ない住人で作っておこうか。
- 255 :名無しさん@ピンキー :04/02/18 17:01 ID:rUFyBfft
- 割と賛成。マクロス総合としてなら需要も伸びそうだしね。
- 256 :名無しさん@ピンキー :04/02/18 17:29 ID:taXBIT1H
- どっちにしろ人大杉解除後かな?
専ブラ使いばかりじゃないしな。
- 257 :名無しさん@ピンキー :04/02/18 18:58 ID:CfFqhECu
- 結構好きでのぞいてたんだけどな、このスレ
- 258 :名無しさん@ピンキー :04/02/18 20:07 ID:orbb6SCM
- 大丈夫、この板はすぐhtml化するから。
- 259 :名無しさん@ピンキー :04/03/26 14:36 ID:05fqdhta
- age
- 260 :名無しさん@ピンキー :04/03/27 12:38 ID:7W00+ASg
- 懐かしいな、マクロス。
脳内でヒカル、ミンメイ、ミサの設定を整理したけど、かなり妄想も混ざっているような気がするので
間違いがあったら訂正してくれ。
ヒカルとミンメイはVF-1Dに乗っててフォールドに巻き込まれ、マクロス館内隔絶されたブロックに閉じ込められる。
そこでヒカルとミンメイはH。ヒカル初体験、ミンメイは非処女。(当然H初体験の相手はカイフン)
救出されたヒカルはミンメイに夢中、ミンメイは、怖くて寂しかったからセフレとして受け入れただけなので、
単なるセフレの一人扱いでヒカル、カラ周り。なかなか2回目、3回目にありつけない。
そのうちミンメイはアイドルデビュー、カイフンの登場でますます疎遠に
ミンメイは、成り上がりのために肉体営業も割り切る
一方ヒカルは、ゼントラン艦内で、敵陽動の為にキスしたミサと、微妙な関係。
処女であったミサは、過度にヒカルを意識して、隔絶され浮上された遺跡で結ばれる。
ミサとしては、たった二人残されたアダムとイヴ、運命の二人を感じたためだった。
こうして、ミサとヒカルは逢瀬を繰り返しつつ第2部突入
第2部は、ミンメイも人気に陰りが差し、地方のドサ周り、地方有力者への肉体営業などで疲弊気味
ひさびさにあったヒカルに、昔の奔放で自由な頃を思い、自らアプローチして一夜を明かす
その気配に気付いたミサは、自ら身を引こうとするが、ミンメイの方も、Hの上達したヒカルに
月日の流れと女の影を感じ、汚れてしまった自分ではあるが、綺麗な頃の自分と変わらぬ想いを
歌に乗せることで、歌手としての輝きを取り戻す
マクロスってこんな話だったよね?
- 261 :名無しさん@ピンキー :04/03/28 19:41 ID:xhY0tUPX
- >>260
全部
- 262 :名無しさん@ピンキー :04/04/03 12:00 ID:2pccKu7R
- ネタにマジレスだが、「愛おぼえてますか」とTV版がごっちゃになってるね。
- 263 :名無しさん@ピンキー :04/04/04 14:16 ID:FUd/PCj3
- ぶっちゃけ、もう随分経つのでよく覚えてない
- 264 :名無しさん@ピンキー :04/04/04 15:39 ID:zH+Us9kD
- ほんとに時間がたちすぎてもう何がなんだか。
マクロスの後番組も好きだったが。オーガスだっけ?
- 265 :名無しさん@ピンキー :04/04/06 12:44 ID:DlpwKZNA
- >>264
鬼畜度ではオーガスのが萌えるな
まわり女だらけだし、自分の娘も出てくるし(笑)
女の方は種付け期間短いから激しそうだしなぁ。
- 266 :名無しさん@ピンキー :04/04/11 15:33 ID:7dtNLEXQ
- マクロス第2部のミンメイは、人気凋落して肉体営業に疲れた
まるでモリグチヒ■コのような印象を受けた
- 267 :名無しさん@ピンキー :04/04/18 13:49 ID:c13vmz4/
- age
- 268 :名無しさん@ピンキー :04/04/22 22:23 ID:MOnbkk1Q
- やっと解除された〜おひさしぶりです
記念age
- 269 :未沙さん萌え :04/05/02 01:59 ID:shzqBahb
- リンク巡ってこのようなトコロに迷いこんだ女子ですが
27さんの輝×未沙タンネタに感動してしまいますた…。
作品そのままな未沙タンと輝のラブシーンに思わずうっとりでした。
ありがとうございます、こんないい作品読ませて頂けて。
保存させて頂くことにします〜。
当時大枚はたいて買った映画版のビデオを探して
懐かしく見てみることにします。
- 270 :名無しさん@ピンキー :04/05/02 02:26 ID:LF8Kk+mp
- スレの流れと全然関係ないんだけど
PS2「マクロス」がワゴンセールで
叩き売りされてたから、買ってプレイしたんだけど
やっぱ「マクロス」ってメカ設定が最高に素晴らしいと
再確認。ただ、ゲームの合間に挟まれるストーリー場面が
止め絵とナレーションだけで進められるのにはショボすぎて
萎え萎え。昔出た横スクロールSTGに収録された新作アニメを
そのまんま再録すれば良かったのに、と思うほど作りは酷かった・・・。
ゲーム事体は、1日で全面クリオできる位のレベルと容量だけど
反応弾使って敵戦艦沈める所とか大雑把な所が逆に燃えたかも。
女キャラは・・・・・・リアルタイムで見てた時分はミンメイのわがまま
にマジで腹立ててたけど、今もその気持ちはあんまり変わんないかも。
逆にミサに対する萌え度が高くなっているのは、彼女の年齢を追い越して
しまったからか?w 小学生はオバサンキャラに萌えられなかったんだな〜。
- 271 :名無しさん@ピンキー :04/05/14 12:09 ID:7ImYdgQ7
- sage
- 272 :名無しさん@ピンキー :04/05/16 01:34 ID:i8iiuHmI
- ミサさんのおぱんちゅホスィよぉ
- 273 :名無しさん@ピンキー :04/05/22 12:41 ID:+HWP1K0X
- age
- 274 :名無しさん@ピンキー :04/06/16 14:24 ID:uOCQ91rW
- 保守
- 275 :名無しさん@ピンキー :04/06/21 22:54 ID:ljqDj8t7
- まだあったのかこのスレ…
- 276 :名無しさん@ピンキー :04/06/23 15:42 ID:CFNTEytR
- hoshu
- 277 :名無しさん@ピンキー :04/06/26 17:22 ID:FTQlbPj+
- a
- 278 :名無しさん@ピンキー :04/06/27 17:37 ID:+g93z9hv
- リンミンメイ→北条アキコ
- 279 :名無しさん@ピンキー :04/07/02 15:44 ID:Ien2Hvrg
- まだまだ捕手
- 280 :名無しさん@ピンキー :04/07/07 08:53 ID:OJxNtnf9
- たしか後番組は「超時空性器オルガスム」というタイトルだったよーな
- 281 :名無しさん@ピンキー :04/07/09 13:26 ID:eiOjCl+L
- 気が向いたら書こうと思うんですが
そういう時に限って規制されてます
- 282 :未沙さん萌え :04/07/11 05:31 ID:TLdKk5Ra
- >281
期待age
気長に待ってマ〜ス
- 283 :『捕虜』 :04/07/24 01:32 ID:dbxjv4D3
- できました、天才ご夫妻ですがどぞー。
=================
入ってくる。
押さえ付けられた腰を浮かせ、引き締まった脛をたてて、その瞬間を待つ。
焦らされることもなく、これまでも何度も何度も受け入れた彼の一部が我が物顔に突きいれられる。
不器用な抵抗の後、存分に満たされる彼女の胎内。
あ、とミリアは声を漏らす。
緊張した体幹に固く閉じていた花々が群がり咲く。開いていく無数の花びらが彼女の嗅覚を幻で塞ぐ。
期待を裏切ることなく彼のごつごつしたものが奥深くにまで打ち込まれる。
脳天までを軽く貫かれて彼女の背筋に歓びが迸る。
あ。
彼女は紅い唇を喘ぎで歪めながらこんな時しか呼ばない名を呼ぶ。
マクシミリアン。
熱く湿潤な沼を行き来するそれは滑らかに音をたてる。
打ち込む速度はまだ緩やかで、満足そうに動きながら、彼がのしかかってくる。
遠慮のない重みのかけかたに胸郭が軋む。
濡れた舌が、動きに揺れる乳房の丸みをちろりと舐める。
いいよ。ミリア、うう。
- 284 :『捕虜』 :04/07/24 01:32 ID:dbxjv4D3
- 荒い息混じりのその声はいつもより少し高くて、そして甘い。
彼は自分が快楽を追っている事実を隠そうとはしない。いつもそうだ。
彼女とは違って、それを己の弱点と感じてはいない。
舐めるだけでは足りなくなった彼が乳房にかぶりつく。
固い歯の先端が敏感な先端を擦り、ミリアは啼く。
繋がったまま全身を抱きすくめられ、耳もとにねじ込まれる愛撫じみた言葉。
う、ん…あ。…な…。こんなとこまでぬるぬるだ。…気持ちいいだろう?
気が狂いそうなほどに気持ちいい。
すべらかな尻を片手で鷲掴みにされて握られると、彼の鞘になっている敏感な粘膜が引かれて、彼女は声をあげた。
大きくて、ただでさえきついのに。
征服者である彼は反応を探るように、ミリアからわずかに躯を離す。
薄闇に輪郭が浮かび上がり、どちらかというと細身のくせに筋肉はついている体つきがミリアの視界を圧する。
こんな時、己がゼントランに抱かれているとミリアは強烈に悟る。
深く打ち込まれた熱い楔も、淫蕩な愛撫も、思考を陵辱する言葉も、その総てがメルトランとは異質のものだ。
- 285 :『捕虜』 :04/07/24 01:33 ID:dbxjv4D3
- そんなに…動くな。…おかしくなりそうだよ…こら。
涎に塗れた乳首を這う舌の合間から彼が呟く。その背に回した腕に力を込めるとマックスが歓ぶのがわかっている。
だからミリアはそうする。
繋がっている男を歓ばせたい。
どうすればもっと歓ぶのか、それを知りたい。
強く強く抱き返されて、ミリアは苦痛と歓びの悲鳴を漏らす。
可愛い、奴だな…。
その言葉が彼女を蕩けさせて、ミリアは喘ぐ。
もう自分がどんな喘ぎを漏らしているのかよくわからない。
たぶん雌犬よりも端なく乱れているのだ。雌犬のほうがましかもしれない、声をあげないから。
全身が揺さぶられている。淫らな快楽の支配から逃げられない。
己の支配を取り戻すまでのわずかの間、己から望んで、彼女はこのゼントランの捕虜だ。
END
- 286 :名無しさん@ピンキー :04/07/24 22:47 ID:a4Ib54Ii
- おお!ついに示現が!(-人-)ナムナム
- 287 :名無しさん@ピンキー :04/07/24 23:24 ID:seAzVRUV
- ひっさびさの神光臨でつね〜
文章上手いなぁ
- 288 :名無しさん@ピンキー :04/07/25 16:19 ID:ZS5uw0yG
-
- 289 :テスト :04/08/05 20:17 ID:ZCz8FWCj
- r;ァ'N;:::::::::::::,ィ/ >::::::::::ヽ
. 〃 ヽル1'´ ∠:::::::::::::::::i
i′ ___, - ,. = -一  ̄l:::::::::::::::l
. ! , -==、´r' l::::::/,ニ.ヽ ここはおまえの
l _,, -‐''二ゝ l::::l f゙ヽ |、 日記じゃないんだ
レー-- 、ヽヾニ-ァ,ニ;=、_ !:::l ) } ト チラシの裏にでも書いとけ!
ヾ¨'7"ry、` ー゙='ニ,,,` ; }::ヽ(ノ
:ーゝヽ、 !´ " ̄ 'l,;;;;,,,.、 ; ,i:::::::ミ
::::::::::::::::ヽ.-‐ ト、 r'_{ __)`ニゝ、 ,,iリ::::::::ミ
::::::::::::::::::::Vi/l:::V'´;ッ`ニ´ー-ッ-,、:::::`"::::::::::::::;゙ , な!
:::::::::::::::::::::::::N. ゙、::::ヾ,.`二ニ´∠,,.i::::::::::::::::::::///
:::::::::::::::::::::::::::::l ヽ;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ /
::::::::::::::::::::::::::::::! :|.\;::::::::::::::::::::::::::::::/
- 290 :名無しさん@ピンキー :04/08/19 22:12 ID:sM9lmgX5
- 保守
- 291 :名無しさん@ピンキー :04/08/30 19:32 ID:gsBiLW+B
- 捕手
- 292 :名無しさん@ピンキー :04/09/16 14:31:34 ID:PHCr2zlX
- ボッキアゲ !!!
\ \v/ /
__ ヽ(`Д´)ノ ___
( 回 )
/ / ヽ \
| v/ ジャ マタ・・・
|Д´)ノ 》
|回.ノ
| <
- 293 :名無しさん@ピンキー :04/09/16 15:35:49 ID:E5wrKw+Q
- 27の人は再臨しないのかな
- 294 :名無しさん@ピンキー :04/09/23 20:38:29 ID:r/FoKwdF
- 保守
- 295 :名無しさん@ピンキー :04/09/28 12:09:58 ID:33dVPGDM
- まだまだ捕手
- 296 :Impulse :04/09/29 23:18:58 ID:WNtGK99c
- 空気を求める細い喘ぎは否応無しに死を想起させる。
それは彼の職場が宇宙であることとは関係のない連想だ。
スーツと戦闘機の機構に何重にもプロテクトされた状態でなんとか生存を許される、絶対零度に限りなく近い世界──それらが破損した状態で放り出されると圧力差で人体の組織など瞬時に破壊されてしまう。
だから宇宙で死を迎えるときに最後の息など吸う暇はないのだ。空気もない。
なのにやはりその時がくれば肺は空気を求めるだろうと思う。
細く、途切れるように。震えを帯びた『苦しそうな』喘ぎ。
- 297 :Impulse :04/09/29 23:20:08 ID:WNtGK99c
- 耳障りなわけではない。理由も──わかっているつもりだ。
だが、その音ともいえないかすかな音が彼になかば本能的な不安を与えるのは事実だ。
あまりにも異様な状況のせいかもしれない。
だがそれだけではない。
とにかくその音は止めなければならない。
確実に。できるだけ、早く。
その想いが異常な状況と相まって輝を追い立てる。
…これから、どうすればいい。
彼の鼓膜を弱々しく揺する、かすかな喘ぎ。
…どうやればいい?
彼の縋るものはそうした自分への質問だけなのかもしれなかった。
- 298 :Impulse :04/09/29 23:21:01 ID:WNtGK99c
- ***
『………』
『………』
『………』
暗闇にとけ込む広大な空間には寞とした沈黙が押しかぶさっていた。
巨人たちは顎に指をあて、闇に背を押しつけ、奇妙な表情をその魁偉な体躯に貼付けて中心の台に魅せられたように視線をあてていた。
いや、目をそらせなかったのだ。
そこで行われている不思議な<行為>は…彼らはそう判断したのだが…争っているように見えた。
しかしあまりにも奇妙だった。
なぜこの・シ・?ネ・鬣?ネメルトランは強化スーツを外し、弱体化した体で争うのか。
現在まで稼働している記録参謀たちにはすでに失われた記録にはあったのかもしれない。
だが彼らの知る範囲で長い長いあいだ伝えられてきた戦闘の論理に当てはまらない実例を目の当たりにして、巨人たちは動揺していた。
『ドウイウコトナノダ』
『ワカラヌ』
もしかしたら──エキセドルの脳幹は潜む記録と情報をすべて検索照合した結果、恐るべき結論を導き始めていた。
──この者たちは。
- 299 :Impulse :04/09/29 23:22:01 ID:WNtGK99c
- 背中に鋭い痛みが走り、反射的に輝は、長い髪に埋めていた顔をあげた。
抱きすくめていた力を緩めると早瀬未沙が小さな声で、呻くように囁いた。
「…ま…だ…なの?」
まだだよ、と輝は声に出さず呟いた。
見たところ巨人たちはかなり──いや、相当に──動揺している。ほとんど動けないようだ。
なんらかの明らかなリアクションがあれば今後の行動に移れるのだが…。
「…黙っててくれよ。もう一押し…だと思う」
「だって…」
未沙は目を見開いた。激しい羞恥のせいかどうか、薄く充血している。
「信じられない。こんな格好で抱き合うなんて」
輝も未沙も下着姿だった。
傍らに脱ぎ捨てたふたつの艦内スーツがつくねられている。
「抵抗しなかったでしょう」
「逃亡の機会ができるかもしれないって言うからなにかと思ったら…あ、あんまりにもあんまりなアイディアだから、驚いてたのよ。そしたらあなたが……」
「こいつらも驚いてる。嘘や冗談で言ったんじゃないよ」
- 300 :Impulse :04/09/29 23:22:45 ID:WNtGK99c
- 未沙はちらりと周囲に視線をやり、唇を噛んだ。
「──そのようだけど。…その、あの…それで、いつまでこうしていればいいの」
「さあ」
「さあ、って」
未沙の目が険しくなった。キャミソールというのかスリップというのかそれともランジェリーというのか輝にはさっぱりわからないが、ブラの上に着けているパールホワイトの滑らかな感触の下着姿にはその厳しい眼光はあまりにもそぐわなかった。
「いい加減にしなさい。上官侮辱罪で帰還後に告発するわよ」
「帰還できればね。甘んじて受けますよ」
うるさいな──。
- 301 :Impulse :04/09/29 23:23:14 ID:WNtGK99c
- この女性士官と言葉を交わしているといつも感じる苛立ちを抑えつけ、輝はまた周囲を窺った。
ひときわ大きい体躯の巨人が頭を押さえている。肩口が下がり、明らかに様子がおかしかった。
(…今、か?)
輝は、まだ何事かいい募ろうとした未沙にのしかかった。振り上げられた腕を掴み、床におしつける。
唇を塞ぐ。
「んっ…!」
暴れたが、無視した。いちいち説明していては千載一遇のタイミングを逃す。
『ウウ…』
太く低い呻きが空間を埋め、直後、どん、と台そのものが地響きに揺るいだ。
巨人たちが口々に叫び、倒れた巨人に駆け寄った。
『コレ以上ノ観察ハ危険ト判断スル』
『ヒトマズ退却シロ!』
輝たちには理解できない言葉で彼らは恐ろしげに言い交わし、倒れた巨人を引きずって闇に消えていった。
しん、と静まり返った台の上で、小さな声がした。
- 302 :Impulse :04/09/29 23:23:47 ID:WNtGK99c
- 確かな文字にできる音声ではない。
強いて表現すれば「ああ…」と「はあ…」の中間か。
輝は一瞬首を傾げ、それが自分の下にいる人物の唇から漏れたことに気がついた。
早瀬大尉の顔は真っ赤だった。
「よ、よくも…よくも…!」
「やったよ、大尉。あいつら、扉を閉めるの忘れていった」
未沙は輝におさえつけられたままの手首を翻そうとしたが無駄だった。
「よくも…あんなことしたわね…!」
なにを今更。
輝は肩をすくめかけて、ふと表情を動かした。
キスしたのはもちろん作戦の一部なのだが──なんだかざわつく感じがあった。
「…告訴します?」
「当然よ。見てらっしゃい」
未沙は憤然として跳ね起きようとした。輝の重みで不可能と知り、ますます逆上した。
「ちょっと。さっさと離れて!」
「うん…」
輝は頭を下げた。
「あの」
「なに?」
「さっき…」
輝は未沙を眺めた。
「変な声、あげませんでしたか」
- 303 :名無しさん@ピンキー :04/09/29 23:26:36 ID:WNtGK99c
- 文字化けしたー!
298の該当部分は『ゼルトランディと』です
終わりそうにありません
気がつかれた方は気長におつきあいください
- 304 :名無しさん@ピンキー :04/09/29 23:36:42 ID:WNtGK99c
- げっ
ゼントランディじゃねーか
マクロスファンにあるまじき間違いです
吊ってきます…
- 305 :名無しさん@ピンキー :04/09/30 00:58:12 ID:rNeimLJu
- キターーーーーー!輝と未沙、いいでつね!!!
未沙の気の強さがたまらないでつ。
- 306 :名無しさん@ピンキー :04/09/30 01:33:33 ID:Esum/mfM
- こんなのは如何?
ttp://psh.web.infoseek.co.jp/cgi-bin/img-box/img20040929215206.jpg
- 307 :名無しさん@ピンキー :04/09/30 21:17:26 ID:A1zwdYDT
- 期待してまつ。やっぱ輝と未沙ものが一番思い入れがあっていいなぁ。
- 308 :未沙さん萌え :04/10/03 05:31:36 ID:6UArXdDe
- ひ、久々に覗いてみたら
新作キタ━━━━━(゜∀゜)━━━━━!!!!
…もしや文章の感じからして、27タンですか?(違ってたらゴメンナサイ!)
だってもの凄く文章がお上手だから。
「輝×未沙」大好きですー
まだ打ち解け合ってなかった頃の2人の関係がぎこちなくて
今後の展開がすごく楽しみです。
期待して待ってますねー。
- 309 :Impulse :04/10/03 21:33:06 ID:W4gkBG6U
- 未沙は煩わしげに頬にかかったままの髪を振り払った。
「なんのこと?」
輝の体重も振り払えるものなら振り払いたい、その思いが明らかな必要以上に力を込めた動作である。
──だよな。
輝は伸び上がるように彼女から離れた。巨人たちの出て行った扉は閉まっていたが、鈍く反射している操作盤は見て取れた。相当の高さだが、不規則な壁の模様にとりつくことができればなんとかなりそうだ。
「戻ってこないな。よし」
艦内スーツを掴んだ。
なんといっても下着姿のままではみっともない。さっさと着替えなければ。
一応、傍らの上官には目を向けないように──していたのに、その彼女が声をかける。
「…一条くん。一条くん!」
「なんだよ。早く着替えろよ」
「それ、私の服です。かえして」
輝は掴んでいたスーツを見た。室内の不気味な色合いの照明のため発色が異なっていた。とり違えたのだ。
無言で横に押しやり、彼女の差し出したほうをひったくる。
未沙がため息をつき、ぼそっと呟いた。
「…頼りない人…」
聞こえるように言うなよ。
そう言いたいが現に頼りない間違いを犯してしまった輝は黙ったまま着替えをすませた。
- 310 :Impulse :04/10/03 21:33:48 ID:W4gkBG6U
- 「問題はフォッカー少佐とミンメイさんたちがどこに捕まっているか、ね──もういいわよ」
お許しが出たので振り返ると、きっちりと艦内スーツに身を固めた未沙が髪をかきあげながら戸口に目を向けていた。
「みんな、近くならいいんだけど…」
たしか、巨人たちは『隔離』とか言っていた。ミンメイとカイフンはたぶん一緒に囚われているに違いない。
だが、と輝は思う。
キスをしてみせたミンメイたちが一緒に隔離されるのはわかる。
だが、なぜ自分と早瀬未沙が一緒にされなければならないのか。フォッカーだけが別の場所に連れて行かれた。
「よくわからないけれど──」
未沙が言った。
「あの二人がキスしたとき、私たち、たまたま近くにいたでしょう。喧嘩もしたわ。それで…じゃない?」
そんな簡単な理由なのだろうか。
「単純すぎるよ」
「でも…」
未沙は立ち上がった。
「ずいぶん男と女が一緒にいることを恐れていたようだから、この際、単純に考えていいんじゃないかしら」
「……」
反対するだけの根拠もない。すべては憶測に過ぎないのだ。
なので輝は頷いた。
「ま、そのお陰で逃げ出せそうだしね。急ごう」
「……本当に。とにかく脱出しなくちゃね」
未沙も頷いた。
巨人たちの戻ってくる気配は相変わらずないようだが、それでも気をつけながら輝は台からよじ上り壁の模様に取り付いた。
苦労してスイッチらしき出っ張りを押すと、扉が意外とスムーズに開いていく。
「早く!」
- 311 :Impulse :04/10/03 21:34:22 ID:W4gkBG6U
- 廊下──なのだろう。
果てが遠くの薄闇にとけ込んでいるように見えるほどだだっぴろい空間に駆け出した二人は、身を隠すことのできない心もとなさに思わず足をとめた。
「どっちに行きます?」
「そうね」
未沙は焦った顔できょろきょろと見回し、最後に顔が向いた方角を指差した。
「あっちよ!」
(本当か…?)
そう思いつつ、たしかに行き当たりばったりしかないと腹をくくって輝は床を蹴った。
広大な空間は同じような壁が無表情に続き、どこまでいっても変化というものがなかった。
思い出したようにあらわれる部屋の入り口は固く閉ざされ、いくら様子を窺っても中に人の気配はない。
「…おかしい、わね…」
未沙が息をきらしながら低い声で囁いた。
「使ってない部屋が、多すぎる…」
「ほかにもいくらでもあるんだろ」
巨大さと裏腹に、あるいは巨大さゆえに、そう、まるで──幽霊船に迷い込んだような心地さえする。
何とはいえない薄気味の悪さに二人は走り続けだった足をとめ、呼吸を整えた。輝はそれほどでもないが、未沙は少し辛そうだ。
- 312 :Impulse :04/10/03 21:34:52 ID:W4gkBG6U
- ふと、輝は顔をあげた。
「──なに?」
「…しっ」
遠く、響いてくるかすかな音。
がん…がん……がん…。
それと、声。
「…おい。おーい!…輝ぅ!早瀬!…誰か!…くそっ!……誰もいないのか?…」
輝と未沙は顔を見合わせた。
次の瞬間、声の方向へ走り出した。
フォッカーだ。
ロイ・フォッカー少佐の声に違いなかった。
- 313 :Impulse :04/10/03 21:37:32 ID:W4gkBG6U
- >>308
ばれました。27であります。
- 314 :名無しさん@ピンキー :04/10/04 05:56:55 ID:MCD3I0X4
- おはようございます。
27さん、またお目にかかれて嬉しゅうございます〜
貴方の書かれる輝×未沙物がとってもとっても好きです。
だって本当にあの時の「マクロス」そのままの2人って感じで。
文章もとてもお上手ですし、作品に思わず引き込まれてしまいます。
今回もとってもいいわー
2人のぎくしゃくな会話に何度も笑ってしまいました。
27さんの作品は濡れ場がなくても楽しく読めてしまいますね。
板的には濡れ場がないとダメなんでしょうけど…w
今後も期待しております。
気長に待ってますので宜しくお願い致します〜。
長文失礼しました。
- 315 :名無しさん@ピンキー :04/10/07 00:00:46 ID:DbObgLOG
- 27さん、応援してます(^^)/
- 316 :名無しさん@ピンキー :04/10/17 23:01:55 ID:sKTpmwbm
- 期待age
- 317 :Impulse :04/10/18 22:21:36 ID:/1KA3L02
- がん…がん…がん…。
全てのパーツと同様やはり大きな扉の前で、やがて二人の軍人は立ち止まった。
「フォッカー先輩!」
「少佐!」
「輝…輝か?おい、早瀬もか」
扉越しに──ロイ・フォッカーが息を呑む気配がした。
「お前ら、ほんとにそこにいるのか?どうやって逃げ出したんだ、いったい」
「じゃあなんで僕らを呼んでたんですか」
「いや、まあこういう場合は普通仲間を呼ぶもんだろうが。こまかいコトを気にするんじゃない」
先輩後輩の不毛な言い合いが展開されるかと思われたその時、未沙の緊張した声が低く響いた。
「しっ。…静かにして」
後ろを気にしている。
輝もほぼ同時に振り返っていた。
走り去ってきた廊下の果てに不穏な振動が起こったような気がしたのだ。
輝と未沙は顔を見合わせた。
「もしかして…」
「気づかれたわ」
振動は気のせいではなく、だんだんはっきりとしてきつつあった。
複数の巨人の足音だ──追っ手のものだろう。
- 318 :Impulse :04/10/18 22:22:15 ID:/1KA3L02
- 「見つかるとやばい。早く隠れろ」
分厚い扉の向こう側でフォッカーが指示した。
言われずとも隠れたいが、廊下の片隅にそんな場所などありはしない。
せっかくフォッカーの居場所までたどり着いたというのにここで捕まっては万事休すだ。
「先輩。扉をあけてください」
輝は叫んだ。
「できるもんならとっくに逃げ出しておるわい、バカ者。動かせるところは全部動かしたんだが」
「でも、扉の左側──」
いい募りかけて輝は言葉を濁した。
輝たちの場合、ロックされていなかったからこそ開閉装置は作動したのである。
フォッカーがいかに奮闘しようともそれは無駄なあがきというものだ。
なぜロックされていなかったかというと、それは……未沙が悲鳴をかみ殺したような声をたてた。
その視線を追った輝の目にも、角を曲がった追っ手の巨人の姿が薄暗い照明を受けてはっきりと見えた。
「なんだ、輝。扉の…?ええい、どうやったら開くんだ!?」
フォッカーの慌てた叫びを耳にしながら、輝は傍らの未沙に跳びついた。
巨人が──さきほど尋問を受けた個体とは明らかに違う風体の、おそらくは『一般兵士』たちが二・三人、たたらをふんで立ち止まった。
その勢いとともに動揺が、微風となって廊下を押し寄せてきた。
- 319 :Impulse :04/10/18 22:23:03 ID:/1KA3L02
- 「なに、どうするの」
未沙は青白くなったような顔色で輝を見上げた。それは照明のせいかもしれないし、おぼろげながらも輝の意図を察したためかもしれない。
「わかるでしょう」
輝はしゃべり終える暇もなく、唇を相手のそれに押し付けた。
「ん、む」
未沙は呻いたが、抵抗はしなかった。
抵抗したからといってどうなるわけでもないのをよくわかっているのだろうと輝は思った。
どちらかというと自分も不本意なのだがこの場合は非常に助かる。
『ナ、ナンダ……!』
『ウ…ワ…ア!』
廊下の奥から動揺の波が打ち寄せてくるのを確認し、輝は顔をわずかに離した。
未沙が息をつぎ、恨めしげに顔を伏せた。
「……ほかに策はないの?」
その耳に小さくいい訳をする。
「有効な作戦が判明してるんですよ。わかっているなら利用すべきでしょう」
「別の作戦ならいいのに」
蚊帳の外のフォッカーが扉を叩き始めた。
「おい、どうした!大丈夫なのか?」
がんがんと響くその硬く無機質な音に、巨人たちが気を取り直したように身動きした。
やばい──。
- 320 :名無しさん@ピンキー :04/10/18 22:24:59 ID:/1KA3L02
- そろそろエロの準備完了っす
前ふり長くてすんません
- 321 :名無しさん@ピンキー :04/10/20 00:05:02 ID:c6WwrUmN
- 懐かしいなぁ〜
- 322 :名無しさん@ピンキー :04/10/20 04:49:41 ID:ajwx+xZI
- ここからどういう風にどのくらいエロい状況へと展開してくのか
想像しただけで…(;´Д`)ハァハァ
- 323 :名無しさん@ピンキー :04/10/24 23:58:00 ID:o4eaipXU
- 27タソ、ガンガって!
- 324 :名無しさん@ピンキー :04/10/26 11:56:59 ID:gDpksJzg
- まだかな♪(・ ・。)(。・ ・)まだかな♪
- 325 :名無しさん@ピンキー :04/10/28 01:36:36 ID:9NZBdLLZ
- フォッカー少佐が今後のエロ展開に
どんな風にかかわってくるのだろうか?
ちょっとドキワク☆
- 326 :Impluse :04/10/28 20:28:26 ID:7SuzA7Ys
- 「見つかりました」
輝は前方に目を据えたままフォッカーに伝えた。
扉の向こう側の連打がやみ、呪詛のかわりに一発、がん!と最後の打撃音が伝わった。
「くそ!」
巨人たちは互いに顔を見合わせている。なぜか──いや、やはりというべきか、まだ一人も踏み出してこようとはしていなかった。
動くのは視線ばかりで、彼らは釘付けにされたように足を床に張り付けたままだ。
「…どうしたのかしら」
腕の中で未沙が囁いた。
「……」
希望が細くさしこんだ気がして、輝は彼女を抱いた腕に力を込めなおした。
最初からあまりにもばかばかしい作戦だと思っていた。
効果があるとわかってはいても、心のどこかでその効果のほどを疑問視していた。
だからさきほどの逃亡時にも、キスだけではだめだと思いいやがる未沙に無理にも下着姿になってもらったのだが──。
ただ驚かせるだけ、そう思っていた。
だが、違うのではないか。
巨人たちは、女が共にいることや男女が行う行為にただ驚いているだけではない。石にでもなったかのように微動だにしない彼らから伝わってくるのはまぎれもない恐怖だった。
「先輩」
輝は扉の向こう側に伝わる程度の低い声をフォッカーにかけた。
「逃げろ、輝。とにかくそこから──」
「しばらく、黙っていてもらえますか」
「なに?」
- 327 :Impluse :04/10/28 20:28:54 ID:7SuzA7Ys
- 「今からなんとかやってみます。静かにしていてください」
「やるって、なにをだ、輝」
不審そうなフォッカーの声を無視して、輝は未沙に視線をあてた。
「いいですね、大尉」
未沙は顔色は相変わらずだったが、ため息をひとつ落として顔をあげた。覚悟したような光がその視線をややつよいものにしている。
「いいわよ」
輝は彼女を抱き直し、ゆっくり顔を寄せた。唇を迎える未沙がちらりと巨人を見た。
動かぬままのおおきな複数の影はぶれて震えたようだった。
『…!』
『アア…』
言葉にならないどよめきの中、輝は未沙にキスをした。
──もしかしたら
しなる体に掌を添え、彼女の唇におそるおそる舌を滑り込ませた。
未沙の背中がぴくりと小さく爆ぜた。
──逃げ出せるかもしれない。
- 328 :Impluse :04/10/28 20:29:22 ID:7SuzA7Ys
- 未沙の唇の中心は乾いていて、たとえかつてリップクリームやルージュを塗っていたとしてもその効果はとうに失せているようだった。
そういえばマクロスを出てから何時間たったんだろう、と輝はぼんやりと考えた。
わずかしかたってない気もする。半日以上たったような気もする。
乾いた唇を潤しながら小さな硬い感触を舌先で探り当てた。
犬歯かもしれない。早瀬大尉の犬歯──ふだん見たことも意識したこともないものを舌先で探りながら、輝はふいに自分たちはいかにこっけいな事をしているのかと、そう思った。
キスも、抱擁も、それからそれ以上のことも。
だが巨人たちにとってのこれらの行為は、おそらくこっけいどころの騒ぎではない。
「ン…」
未沙が顔を小さく振った。
輝は唇を離した。
かすかに頬を染めて、未沙は不安そうに囁いた。
「あの──」
「なんですか」
「その…さっきみたいにするの?」
「一般兵士にも効いてますよ」
輝は肩をわずかに起こして呪縛されたままの影にそびやかしてみせた。
「……そのようね」
未沙は視線を伏せた。
- 329 :Impluse :04/10/28 20:29:47 ID:7SuzA7Ys
- 「輝…早瀬。おい…」
ぼそぼそとフォッカーがあたりをはばかる声がする。
「やけに静かだが、どうした」
未沙は羞恥に染まったままの顔を扉に向けたが、無視した。
黙っててほしいんだろうな、と輝は思った。輝もその点に関しては全くの同意見だ。
輝の腕を外し、未沙は一歩後ろに下がった。
扉をほうにむこうとする細い肩を、輝は容赦なく引き戻した。
未沙が睨むのを睨み返した。
「見せなくちゃ意味がないよ」
「………」
未沙は唇を噛み一瞬葛藤で立ち尽くしたが、なんとか理性を総動員させたらしく、再び、さきほどよりも深く視線を伏せた。
ジッパーに片手を持っていく。かすかな音をたててスーツが分かれた。
彼女が肩を捻って腕を抜くのを、輝は手伝った。
巨人の気配を探りながら上半分を引き下ろす。
こんな場合でなければ面白いと思うだろう。それほどに巨人たちは呆然としている様子だった。
「上だけでいいです」
輝の声に、未沙は顔を火照らせた。ほっとしたように髪を払う。
監禁された部屋から逃亡するのとは事情が違う。さっきと同じようにするのが確実ではありそうだが、どう事態が転ぶかわからない。いざというときとっさに逃げられなくては、それこそ意味がないのだ。
- 330 :Impluse :04/10/28 20:30:16 ID:7SuzA7Ys
- 呆然としていた巨人の一人が、ようやっと声をあげた。
『…アノ…メルトラン…ハ…』
その声に気を取り直したように、他の巨人たちがいっせいに声をあげようとした。
輝は未沙にとびつくと、アンダーシャツの上から片方の乳房をわし掴んだ。
「きゃあ!!」
『ウワアアアア!!!』
『オオオオオ!!!』
「なっ、なんだ!!どうしたんだ!!おい、輝!!」
廊下に一斉に大小さまざまの悲鳴と怒号が渦巻き、吹き抜けていった。
巨人たちがわなわなとうち震え再び言葉を失ったのを見届けた輝は、ふと未沙の動きを目の端にとらえ、とっさに背をそらせた。
その頬をかすめて未沙の平手うちが勢い良く空をきった。
「痛いじゃない!」
「すみません」
「力任せに胸を揉むなんて!サイテーよ!」
答えようとした輝を、扉越しの声が遮った。
「なんだ?胸を揉むだぁ?…こんな場合になにをやっとるんだお前たち」
こんな場合だからやってるんだけどなあ…と輝は思ったが、それより早く未沙が怒声を浴びせた。
さすがに頭に血が上っているようだ。
「黙っててください、少佐!それもこれも少佐のためにしてるんです!」
「…なるほど。あァ、そうか。うん、いい手だ」
フォッカーの理解は早かった。
それが一流パイロットに不可欠の洞察力によるものか、それともただの女好きのなせるわざか、先輩後輩の仲であっても輝にはいまひとつ理解できないのだが、ともかくフォッカーは瞬時に輝たちの必死の作戦を悟ったようだった。
- 331 :Impluse :04/10/28 20:30:42 ID:7SuzA7Ys
- 「よし、早瀬。輝。とりあえず抱き合え。巨人の様子はどうだ」
うってかわってきびきびと、フォッカーは扉の向こう側から指示した。
輝と未沙は慌てて抱き合った。
巨人たちはそろそろと動こうとしていたが、輝たちの抱擁に、再び縫い止められたように動かなくなった。
さきほどまでは全員こちらに向いていたのに、ひとりふたりは体がやや斜めになっている。逃げ出したいがそうもいかない、といった風情が漂い、こんな場合でなければ面白い様子だった。
「突っ立ってます」
「逃げ出しそうか」
「さあ。様子を窺っているようです」
未沙が言い添えた。
「なんだか、逃げようか逃げまいかと迷っているようです、少佐」
「そうか」
フォッカーの声が低くなった。
「面白い。腕によりをかけて一目散に逃げ出させてやろうや。な、輝。なあ、早瀬」
その声に、ふと輝と未沙は顔を見合わせた。この緊急時に不似合いなものを感じたのだ。
「いいか、輝。俺の言う通りにするんだぞ」
いつも通りの落ち着いた声がなにやら怖い。
未沙の、縋るような視線をかろうじて無視すると、輝は答えた。
「はい」
「よし。作戦開始だ」
たぶん両手をぽん、とあわせて気合いを入れているような締まった声で、フォッカーは呟いた。
- 332 :Impluse :04/10/28 20:32:19 ID:7SuzA7Ys
- 「えーと、そうだな。キスはもうしたか」
「はい」
「うむ。じゃ、これだ。輝、早瀬のファスナーを下ろせ。邪魔だ」
腕の中で未沙の体がかたくなったのを感じつつ、輝は答えた。
「もう、下りてます」
「なに!」
フォッカーの驚いた声がした。
「お前にしてはやるな」
「余計なことを言わないでください。それで、どうするんですか」
「首すじは出てるか」
「えーと」
確認した。アンダースーツと長い髪の毛が覆い隠していて見えない。
「出てません」
「よし。出して、そこにキスをしろ。迷うな、命がかかってるんだ。上官命令だぞ」
「セクハラだわ」
未沙が呟いたが、ここまでくるともう本当にどうでもよくなってきたのか、あっさりと指でおさえて首すじを露出させた。
「さっさとして、一条君」
情緒のないことはなはだしいが、そもそも情緒などかけらにしても持ち得ない状況なのだ。
輝もやけくそな気分で唇を押し当てた。
たぶん一生のうちでこれほどキスをするあかの他人はいないことだろう。
輝の感慨とは全く関係なく、廊下の端で巨人たちが一斉にのけぞった。
『……ナ、何ヲシテイルンダ!』
『苦シイ』
- 333 :Impluse :04/10/28 20:32:56 ID:7SuzA7Ys
- 「おお、効いとるな」
フォッカーが嬉しそうに扉のむこうで叫んだ。
巨人たちの動揺が扉越しにも伝わっているようだ。
「よし、輝。ただのキスだけでは芸がない。ちょっと舐めてみるんだ」
「舌ですか」
輝は疑わしげに扉を眺めた。
「でもさっきも、キスで試してみましたが見た目は同じでしょう。巨人に効果があるとは思えません」
「バカ者、自分の上司を疑うのか。さらに効果があらわれるはずだ。いいな、早瀬」
輝は未沙に視線を動かしたが、彼女は目を閉じて肩を竦めた。反論しないつもりのようだ。
「変な病気はもってないでしょうね」
「…持ってるはずないだろ」
輝は巨人たちを意識しつつ、彼女の首すじに顔を埋め直した。
唇をおしあて、その隙間から舌を這わせた。
首すじの皮膚は唇よりもしっとりして、きめ細やかに舌を迎えた。
そのさえぎるもののないひどく滑らかな感触に、ふと彼は動きをとめた。
「…ぅ」
未沙が変な声を漏らして、身動きした。変な気持ちに教われた輝は、もう一度だけ舌ですくった。
やはり、その感触は甘く、官能的だった。
「ん、あ、いや」
未沙が激しく身悶えして輝の肩を押しやろうとした。
「やめて…」
どくん。
──どうしたんだ。
- 334 :Impluse :04/10/28 20:33:42 ID:7SuzA7Ys
- 「先輩」
輝はしゃがれた声で尋ねた。
「なんで、ここだと効果があるんですか」
「うむ、それはだな」
フォッカーは講釈を垂れた。
「俺ならともかくだ、お前のような初心者にキスで女の子をうっとりさせる高等技術は期待するだけ無駄だ」
「そうですね」
輝はさきほどの未沙の反応を思い出した。たしかに全くうっとりしていなかった。状況が状況(略)。
「だが女の子には弱点というか、気持ちいい場所というところが必ずある。たいがい首すじとか髪の生え際とか背中とか、唇の子もいるが、ま、そんなとこだ。稚拙な技術でもそこなら…」
フォッカーはとくとくとしゃべっているが、輝は未沙の紅潮した頬や、ややはずんだ呼吸を見つめていた。
「で、肝心の奴らの反応はどうだ、早瀬」
「は、はい」
未沙は輝の凝視から逃れ、廊下のうす闇を透かした。
巨人たちの影はやや丈が低くなっている。逃げ腰というにふさわしい、まさにおびえきった体勢でこちらを窺っていた。
「…怖がっているわ。動けないようです」
「あと一押しだな。輝!」
「はい」
我に返った輝にフォッカーは檄をとばした。
「今度は胸だ。いいか、優しく触るんだぞ」
「まだですか、少佐」
未沙が情けなげな声を出すのを一喝する。
「まだだ!ここが勝負なんだ!いいか、必ず生きて戻るぞ!!」
やっているのがセクハラもどきの命令でさえなければ感動的な上官の叱咤だ。
- 335 :名無しさん@ピンキー :04/10/29 00:44:25 ID:3TdOWokM
- わぁぃレッスンだぁ〜
まさに感動的な上官っすなぁ〜
- 336 :名無しさん@ピンキー :04/10/29 04:03:46 ID:RCFbhYIl
- うはー
今回はコメディータッチでこれまた面白いです!
フォッカー少佐、どんどん過激な命令してぇ〜(笑)
面白すぎるんで、あえてageで(w
- 337 :名無しさん@ピンキー :04/10/29 16:07:11 ID:sn9igPcE
- ハァハァ
続き頼む・・・。
- 338 :名無しさん@ピンキー :04/10/31 22:23:38 ID:ALJElAwC
- 面白いなぁ
27さんてプロの方だったりして?!
- 339 :名無しさん@ピンキー :04/11/06 23:46:28 ID:czsI6q+5
- 期待してますage
- 340 :・・・ :04/11/12 16:03:21 ID:QYPblxjZ
- 27さんの新作、読みたいです(輝&未沙もの)
- 341 :名無しさん@ピンキー :04/11/17 01:30:44 ID:EkWgFKGg
- 定期age
続きがとっても気になりまつ。
どんどん乱れていく未沙タンが見てみたい…
- 342 :名無しさん@ピンキー :04/11/22 09:29:21 ID:oXkdQ0dJ
- 『帰還』いいでつね。
輝の最後の台詞、あるのと無いのとじゃ大違い。
愛のある充実した、素敵なエチーしてます♪
えがった!!ありがとー。
- 343 :名無しさん@ピンキー :04/11/28 01:22:44 ID:U/mcXW85
- ああ…待ち焦がれて一ヶ月…
- 344 :Impluse :04/11/29 23:11:17 ID:M1q6hWg0
- 「これだけは頭に叩き込んでおけ、輝」
フォッカーの叱咤に反射的に凝固した未沙に向き直りながら、輝は耳を傾けた。
「力任せは絶対にいかん。常にだ。触れるか、触れないか、のデリケートかつソフトなタッチを心がけるんだ」
「はあ」
輝は持ち上げた腕をさまよわせた。3秒ほど考えてから、思い定めたように手を伸ばす。
アンダーシャツ越しにそっと触ったが、未沙の表情はあまり変わらない。
それどころかどこかほっとしたように眉をおろすその表情を見下ろしつつ、輝はフォッカーに問いかけた。
「あの…」
「なんだ」
「反応がありません」
「なに?」
フォッカーは沈黙した。
しばしの後、フォッカーは「おお」と声をあげた。
「確認するぞ、輝」
「はい」
「早瀬の胸をだ、その、…直接触っとるんだろうな」
輝は、卵を掴むような線で曲げられている己の指の下でかすかに息づく鈍色のアンダーシャツを眺めた。
「……いえ」
「ばかもんっ」
とたんに罵声がとんできた。
「そんな事言われても」
さすがに輝はムッとしながらいい募る。
「先輩、別に何も言わなかったじゃないですか」
- 345 :Impluse :04/11/29 23:11:53 ID:M1q6hWg0
-
「服を脱がせとるというから安心していたんだ。艦内服越しに微妙なテクニックが活きると思うか。このあほう」
「脱がせてるわけじゃありません。ファスナーを下ろしてるって言っただけですよ」
「同じことだと思うだろうが。いいから、とにかくダイレクトだ。直接触るんだ。早瀬の反応をいかに引き出すかが決めてなんだぞ」
「え…ええ…でも、それは…だけど」
あやふやな返事に眼下の大尉殿の眉がぴくりと動き、彼女は輝を睨み上げた。
「…まさか、あなた…本気で」
輝は思わず視線を外した。
「いや、僕は別にですね」
この青二才では話にならじと思ったのか、未沙は扉に叫んだ。
「フォッカー少佐!いくらなんでも、それはないんじゃありませんか?」
「なんだ、早瀬。触ると減るとでも言うのか!」
「さ、触ると…減る?」
未沙のとまどいをフォッカーは変則技で撃破した。
「輝が触ったくらいで減るような、お祖末な胸なのかっ。そうじゃないだろう。俺は前々から睨んでいたんだが、お前はからだが細いわりには胸はけっこうでかいはずだ」
- 346 :Impluse :04/11/29 23:12:23 ID:M1q6hWg0
- 「え…」
未沙は絶句した。
「俺の目はごまかせないぞ。堅物のお前の無駄に立派な胸が、今、貴重な人命を救うんだ。迷うな!その資源を誇れ!いいか、早瀬!」
「……」
輝も同様に絶句しかけたが、さすがに本人よりもはやく立ち直ると力なく呟いた。
「日頃から何を考えてるんですか、先輩」
「で」
急にフォッカーの熱い叫びが指揮官の声に戻った。
「輝。俺が説得している間にさっさと脱がせとるんだろうな。時間を無駄にするな」
輝ははっとして廊下の向こうに意識を集中させた。むくれたように頬を赤くして俯いた未沙をなだめるように引き寄せながら、巨人たちが相も変わらず惚けたようにじっとこちらに注意を注いでいることを感じ取った。
- 347 :Impluse :04/11/29 23:12:51 ID:M1q6hWg0
- 「……」
輝はひとつ、息を吸い込んだ。
何を言えばいいのかわからないので無言のまま、押し黙ったままの未沙の前に顔を近づけた。
「……」
未沙が、奇妙な視線をあげた。
輝の初めてみる視線だった。──寂しそうだ、となぜか輝は思った。
迷ったが、ちいさく彼女に呟いた。
「…任務だと思って…」
「…わかっています」
未沙が視線をおろして、それから気づいたように付け加えた。
「あなたは、余計なこと言わないで。なにか言ったら……許さない」
それから、彼女は勢いよく顔を横に振り、輝から離れた。廊下のむこうに、つまり巨人たちの方を向いて立つ。
そして、かすかに震えてはいるものの凛とした声で言い捨てた。
「…いくわよ。見せなくちゃ意味がないんでしょう」
アンダーシャツの裾がスーツ内部から引き抜かれ、その下から滑らかな布地がからだの線を素直に描いて光を弾いた。
輝は目を閉じた。
任務とは言ったものの、彼女も気丈に振る舞ってはいるものの、いまの視線を思い出すと…やはり、見てはいけない気がした。
ここにいるのは輝もフォッカーも(扉越しだが)、それから巨人たちもみんな男で、女性は大尉だけだった。
なんだか、それがとてもかわいそうだった。
- 348 :Impluse :04/11/29 23:13:46 ID:M1q6hWg0
- やがて下着を引き抜くしめやかな音がたち、輝の胸はさらに痛んだ。
(…そこまでで、いいじゃないか)
先刻の脱出劇の時には感じなかった痛みだ。
いやがる彼女をかき口説いて下着姿で抱き合うという暴挙(快挙?)を成し遂げた自分なのに、なんで今更こう後ろめたいのかと彼は思った。
実のところそれは扉のむこうのフォッカーという、よくもわるくもすべての責任を預けられる存在があるが故の心の動きだったのだろうが、その時の輝にはわからなかった。
余裕があったのだ。
後の、さらに追いつめられた状況事には霧散した、わずかな余裕が。
- 349 :Impluse :04/11/29 23:14:27 ID:M1q6hWg0
- 気づくと輝の腕は未沙を背後から包み込み、そのからだを巨人たちの視線から隠そうとしていた。
「…一条君?」
未沙の声に輝は我を取り戻し、内心驚き慌てた。
(…俺はなにをしてるんだ?)
後ろから抱き包んでみると、背中はいかにも華奢に思えた。
肉が薄かった。その肉の奥の骨が細かった。肩幅は狭く、輝の脇にあたる両腕が細い。
ちいさい、と彼は思った。
今のいままで向きあっていたときには感じ取りもしなかった頼りなさに、輝はふいに胸に泡立つような哀しみを覚えた。
それは日常的ではないけれどもやはり馴染みのある感情で──今感じるべきものではないはずの感情で──不思議なことに、その対象としてこれ以上ふさわしくない人間に──。
輝は囁いた。
「…もういいよ。ふりをしよう、大尉」
未沙が斜め後ろに輝を見上げた。
「──ふり?」
- 350 :Impluse :04/11/29 23:15:03 ID:M1q6hWg0
- 「見えないよ」
輝は扉にちらりと視線をやった。
未沙の表情が動き、彼女はかすかに微笑した。
泣く寸前の微笑というものがあるとしたら、おそらくそれに分類されるだろう。
「……」
未沙のからだが、腕に柔らかくもたれかかったのを彼は感じた。
羽毛が吹きかかったような微妙な重心の移動だったが、その重みの動きがはっきりわかった。
未沙は、二三度、ヒステリックなリズムの呼吸を重ねた。
「………そうね」
彼女は呟いた。
短い一言に安堵がにじみ出ていて、輝の心は動かされた。
彼は掌をあげると、不器用な動きで彼女の肩を包もうとした。
- 351 :Impluse :04/11/29 23:15:48 ID:M1q6hWg0
- 「ん、どうしたどうした。…シーンとしとるが、どうだ」
フォッカーの緊張した声がひそひそと流れてきて、二人はびくりと顔をあげた。
「……」
「大丈夫です」
輝はとっさに応じ、未沙の耳朶に囁いた。
「…さあ、大尉」
未沙が代わりに声をあげた。
「いま…キスするところなんです、少佐。声をかけないでください」
「おっ、そうか。悪かった」
未沙は彼の腕の中でくるりと振り向いた。
「一条くん」
「………」
「どうしようもない人かと思ってたけど、あなたって──」
未沙はためらい、ぽつりと付け加えた。
「──変な人ね」
「変?」
彼は瞬きした。
「ええ」
未沙は頷き、口の中で確かめるようにもう一度発音した。
「…変な人」
「どこが?」
「どこって…」
言葉が途切れて、ふたりはなんとなく見つめ合った。
- 352 :Impluse :04/11/29 23:16:22 ID:M1q6hWg0
- なんとなく見つめ合ったまま、輝は視界の端に、乱れたアンダーシャツと下着の線を認めてうろたえた。
見えないように、腰をゆっくりとひき寄せた。
それだけのはずだったのに力は収まらなかった。
さらにゆっくりと、胸と胸、唇と唇とが触れあう寸前まで腕は離れようとしなかった。
輝はとまどい、瞼をおろした。
目を閉じてしまうと未沙は柔らかさと華奢とぬくもりだけになり、いい訳だったはずのキスを実行している自分に気づいた驚きはそのぬくもりに押し流されてしまった。
輝は流されまいと焦った。
なぜか目を再び開けられない。
あけてはいけないような気がする。
フォッカーの声も聞こえない。
巨人のどよめきを遠くに感じたが、すぐにわからなくなった。
引き延ばした時間がもとに戻ろうとする勢いを感じつつ、輝は腕の中の感覚を抱きしめ、後ろめたさを紛らわすように性急に未沙の唇の輪郭を確認した。確認し終わると、輝の頭はさらに下に降りた。
- 353 :Impluse :04/11/29 23:17:17 ID:M1q6hWg0
- 「…… ん」
妙な音が鼓膜をくすぐっている。
巨人たちの声でもなく、フォッカーの声でもない。もちろんこの艦の機関音でもない。
「あ…ん、う…」
目を開けてはいけない気がする。
絶対だ。
目を開けたら混乱した現実がものすごい勢いで襲ってきて、それは輝の処理能力を簡単に超えてしまうことだろう。
舌が滑らかな感触をとらえた。鼓膜をくすぐる音が高くなった。
─なんで俺こんなことしてるんだ?
巨人たちは半ば腰を抜かしたまま、目の前で進行しつつある緊張感に満ちた謎の行為を眺めていた。
- 354 :Impluse :04/11/29 23:17:47 ID:M1q6hWg0
- 握られている両腕が痛かったが、未沙はそれよりも難しい問題に直面していた。
両腕の痛みは骨ごと肉を圧迫する不快で単純なものだった。
おそらくこの部下は、すらりとした見た目よりもずっと体重があるのに違いない。
その重みを、握った指から遠慮のかけらもなく流しこんでくる。
この男をいい奴かもとなぜ一瞬でも思ってしまったのか、自分の感性に未沙は不安を抱いた。
こんなに身勝手なやつなのに。
(嘘つき)
結局、一条輝はフォッカーの、女にとっては理不尽きわまりない命令に唯々諾々と従ったという事だ。それが好奇心かスケベ根性かなにかの間違いかはわからない。いや、そんなことはどうでもいい。問題はこの現実だ。
輝の視線に同情にも似た傷ましさを感じたのは気のせいだったのか。
それを優しさと勘違いした自分を許せない。
あまりの状況に弱気になった自分が情けない。
- 355 :Impluse :04/11/29 23:18:34 ID:M1q6hWg0
- そして、その葛藤とも別に、いまや首筋を這いまわる感覚は無視できるものではなくなっていた。
未沙は我慢できずに叫びだしたくなる衝動と戦い、必死で息を押し殺している。
(いやだ…、そんなふうに…舐めないで…)
「ん…う…」
呼吸を過度に抑えているのでくぐもった声が漏れた。
「…ふ…っ、う…」
フォッカーが得意そうに一般論を述べてみせた通り、未沙に官能面での弱点があるとすれば少なくともそのひとつは首筋のようだった。
ここで判明しなくてもよさそうなものなのに、よりによって生涯初めての発見が今の今だ。
しかも、その事実を未沙に突きつけている相手は卑怯で生意気で身勝手な一条輝なのである。
この男にだけは快楽を汲みだしてほしくない。
万が一そんなことでもになれば、それは汚点、いや屈辱だ。
そう考えると腹立たしさと恥ずかしさにくらくらと目眩がした。未沙は思わず目をとじ、慌てて開いた。
目を閉じると感覚だけを意識しなければいけなくなる。それに気づいたのだ。
「一条くん…い、一条くん、たら…っ!…」
顔を左右に振り、輝の視線を捉えようとしたが輝はかたく目を閉じていた。
その眉をひそめてなにやらひどく真剣な顔を、未沙は睨みつけた。
「ねえ、ちょ…」
未沙はちいさな悲鳴をあげた。
「あっ」
- 356 :Impluse :04/11/29 23:19:08 ID:M1q6hWg0
- 視線をおろさずともわかった。裾が乱れたままの下着の内部に異物が侵入したのだ。
未沙は艦内スーツを着用するときにはマイクロキャミソールをつけるようにしている。だからその裾は短い。おへその下をやっと覆うくらいの長さしかないのだが、その一番くびれた滑らかな曲線の前側にごつごつとした瘤ができている。輝の掌だ。
瘤は移動して、アンダーシャツごと滑らかな布地を押し上げた。
「や、やだ…!…!!」
押し上げられた布地越しに、まろみを帯びた稔りが見えた。次の瞬間、未沙は軽く息を止めた。
輝の掌はあっさりと稜線に指先を置き、薄布を払いのけて素肌に直接、触れた。
「…」
一瞬視界が狭まるほどの羞恥に未沙は立ち竦んだ。輝の掌は熱く、その熱を直に感じたからだ。
その掌がひとつだという事にまで、彼女の気は回らなかった。もう片方は背中に廻され、体をホールドしている。
輝の眉が少し開いた。薄く、瞼の線が揺れた。
声をかけるなら今だったが、未沙には声が出せなかった。
輝はゆっくりと指をひきはがし、背を抱いたほうの腕を揺すり上げて未沙の体を抱き直した。
- 357 :名無しさん@ピンキー :04/11/29 23:40:39 ID:xQIe3567
- チンポが立ちました
- 358 :名無しさん@ピンキー :04/11/30 00:21:43 ID:kka9X6es
- センセイご降臨キター
|∀・)< いい話です♪
なんか懐かしい・・・ マクロスよかったなー
もういちどみたくなりました。
ありがちょー
- 359 :名無しさん@ピンキー :04/11/30 22:42:56 ID:8VaSEzFc
- いやーーーーん
もうすっごいドキドキしてますーー。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.
- 360 :名無しさん@ピンキー :04/12/01 13:12:15 ID:/wLwBolW
- ∧ヽ
コイツハ、キタ━━━━━━( ゚∀)━━━━━━━!!
⊂ つ
(⌒*⌒)
/| ∪
/ | ドス!!
∧ ∧,/ /
(,゚∀゚/ /
_/つ/ ゚∀゚/
~て ) / /
/∪ /
\/ /.|
\__/. .|
/// \_|
ωω
- 361 :Impluse :04/12/01 21:28:47 ID:jpK2V70P
- 未沙は思い出したように体を捻った。
怒りもあるだろうがなによりも恥ずかしさが原因と、その反射的な動きが語っている。
露にされた乳房を隠したいのだ。
動きでほの暗い廊下の光を集めて白く弾く柔らかそうな稔りがかるく揺れた。輝の指はすでにその柔らかさを識ったが、視神経を刺激した質感は真新しい記憶をひどく不安にさせるものだった。
仕草の意図とその結果は逆のベクトルを示した。
「…あ!なにする…や…!」
未沙が罵った。肩を竦めて逃れようとしたが、拘束する力は揺るがなかった。
冷たい感触が肌を圧すのを未沙は感じた。輝の鼻先だと認識すると、全身の血液が沸騰するほどの逆上を感じた。
素肌を剥き出しにされたこころもとなさに他人の鼻先の感触が加わって、実際は輝の体に密着して巨人の目に触れることのない露出が全身のそれに感じられる。
全ての防御を台無しにされた気分──これほどの心細さを覚えるのははじめてのことだった。
冷たい感触が広がって、輝の頬と額が寄せられたことがわかった。
かすかに吐息がかかり、それから突然、溜め息のような空気の渦を浴びせられた。
目の前を塞ぐ癖のつよい髪が目をさして、未沙は目を閉じて顔を背けた。のけぞるように背をそらし、ちいさく叫びをあげる。
- 362 :Impluse :04/12/01 21:29:14 ID:jpK2V70P
- 拘束が緩まないのでもはや半分以上諦めてはいたのだが、悪い予測があたるというのは不幸なものだ。
輝はふくらみの上の稜線に唇を押し付けた。未沙はじたばたして逃れようとしたが無駄であることが再確認できただけだった。未沙は輝の頭を掴んで押しやろうと両手をあげた。
あげられなかった。
片手は背中に廻された輝の腕に押さえつけられて動かすのは不可能だった。もう片手は肩まで達したが、そこであっさりととり抑えられた。
頑として拘束を解かない腕に背中を預け(預けざるを得ない)、未沙は震えながら呼吸を整えようとした。
輝は曲線を確かめるようにキスを繰り返している。
「…一条ゥ、ゥ、。ケ
、ェ?、、、タ、ォ、鴣ツ、皃ハ、、、ヌ。「、ネ??、キ、ォ、ア、ニホエノウ、マ?ウ?キ、ソ。」ムヤ?、ヒ、ケ、?ネ、ォ、ィ、テ、ニ、ウ、ホ?。ゥ、キ、、イソマツ、?フシ、、キ、ス、ヲ、ハモ雕ミ、ャ、キ、ソ、ホ、タ。」
その一瞬の隙をついて、案の定柔らかい濡れた感触を感じ取り未沙は唇を噛んだ。
鼻先は冷たいくせに、やたらに舌は熱い。そのギャップが鼓動をとばした。
「ね…」
やめて、と言いかけて未沙は息を短く吸い込んだ。
濡れた感触が、稜線の先端を包み込んで捏ねた。あまりにもいきなりで、未沙の思考は吹っ飛んだ。
「ん………は、ぁ……」
彼女はうめくように長い吐息をはき、肩を一層竦めて首を振った。最後には拒否されることを悟りつつもいやいやをする幼児のような弱々しい仕草だった。
- 363 :Impluse :04/12/01 21:30:11 ID:jpK2V70P
- すぐに離れてくれれば何の問題もなかったのに、舌は執拗だった。
周囲から肌を刻むようになぞり、頂を確かめようとしている。
乱暴に吸われるよりはましかもしれないが、それでも、その慎重さが未沙にはひどく怖かった。
「…あ…」
未沙は悶えた。快感といえるほどのものはなかったが、じわじわと頭をもたげている不穏な気配を輝に悟られたくなかった。
かなり感覚が混乱してきていた。さっきから何度もこの部下とキスを交わし、抱き合い、意に染まぬ交流を繰り返していたのだが、そのわずかな経験が自分の体に植え付けた安心感に彼女は気づいたのだ。
輝のぬくもりや匂いに、もはや未沙の感覚は馴れていた。輝の腕の強さや、抱きしめてくる力にも馴れて受け入れつつあった。
そればかりか輝の舌やその濡れた熱さにも未沙の体は現在進行で順応しつつあり、それを彼女の理性は改めて確認して愕然となった。
「だめ…!…だ、だめったら!」
未沙は輝と自分に警告を送ろうとして叫んだ。輝は一瞬顔をあげようとしたが、すぐ続きに戻った。
その大雑把な無視ぶりに、たぶん彼も現状に馴れつつある、と未沙の理性は分析した。
きっとやめられない。叫んでも無駄だ。だいいち、と未沙は斜め横の巨大な扉を輝の髪越しに睨んだ。
誰も助けてくれない。
- 364 :Impluse :04/12/01 21:30:48 ID:jpK2V70P
- じわじわと彼女の肌が熱を帯びてきている。
それは自分の唾液のせいかもしれないし、愛撫のせいかもしれない。単純に怒りのせいかも。
だがそれだけでもないような気がする。いつのまにか、未沙の抵抗がやんでいた。
輝は口中の柔らかな核を弄んでいる。ぷっくりともちあがった稔りの先端は、面白いように舌の動きのままに震えて甘えたような弾みをみせた。
「あ……」
耳のやや上で鬼よりこわいはずの大尉殿の声がした。すこし掠れていて、勢いがない。
たちあがったちいさな核にじれったげに舌の先を何度も擦り付けると、その声には喘ぎといっても差し支えないわずかな色が滲んだ。
「…ぁ…っ」
その甘さに、輝は顔を上げた。かすかに紅潮した膨らみの中心にはりつめた淡紅色の可愛らしい先端を眺めると、彼は掴んだままだった未沙の片腕を離した。腕は力なく垂れた。
「……」
輝は未沙を抱いたまま、壁際に踏み込んだ。背中を支えていた腕を外す。さすがにすこし痺れていた。
腕の代わりに壁に彼女の背を持たせかけ、輝は顔を近づけた。
ひどくスムーズなキスになった。未沙は目を閉じて、困ったように呼吸を潜めている。
輝の意図がわからないのだろう。輝自身にもわかっているとは言いがたい状況なのだから当たり前だった。
- 365 :Impluse :04/12/01 21:31:29 ID:jpK2V70P
- ──いいのかな。
頭のどこかで理性が警告している。
いいはずがないだろうともうひとり、はるか遠くに分裂した思考が自答した。
相手は威丈高で偉そうで生意気でいけ好かない上官だけど、一応女の子だぞ。ふりをするなんて言って、なんでかわからないけど結局騙したことになるんだぞ。しかも──かわいそうだと思ったはずなのに。
でもやめられそうにない。それだけはわかる、やめられそうにない。
──誰か止めてくれないかな。
ずるいなあ、と遠くの思考が嘲笑った。
ああ、そうさ。俺はずるいよ、と彼は開き直った。
すでに行為の目的を半分かた動機からすっ飛ばし、輝はためらいもせずキスの途中で舌を入れた。
「っん」
逃げる舌を追いかけ回し、捉えて吸う。未沙は苦しそうに眉を潜め、目を開いた。
定まらない視線が至近距離で焦点を結び、輝が見ていることに気づく。
「…んん!」
彼女は気を取り直し、怒ったように呻いた。
体をくねらせ、輝を撥ね除けようとした。
彼女の腹部と腰がやわらかくぶつかり、ぞくりとした隠微な感覚が輝の背筋を走った。
──もう、どうでもいいや。
フォッカーの作戦命令は的確なものだったのかもしれないが、少なくとも輝には不適切なものとなりそうだった。
初心者ゆえのやけくそぎみの開き直りと歯止めの利かないこらえ性のなさで輝は、加速度を上げて未知の領域に突進していった。
- 366 :Impluse :04/12/01 21:32:09 ID:jpK2V70P
- 反応を見られた。
未沙の頭の奥は真っ白になり、全身が怒りでこまかく震えはじめた。
どうして、この男はキスの途中で人の顔を見たのか。未沙の反応を確かめたに違いない。
さっきからからだの内側に溜まりつつある不穏な気配、それが表情に現れたのだろうか。
輝はそれを感じただろうか。まさか、それをこの男はつぶさに感じ取ったのではあるまいか。
そうだとすれば叫んでうずくまりたいほどの屈辱だ。輝を許さない、いや自分を許せない。
生産的ではないが激しい怒りに満ちて、未沙は全身の力をこめて輝を押した。
上半身はおさえつけられていてちっとも動かない。せめてと思い、未沙は腰で輝をおしのけようとした。
──と。
輝が低く呻いて、身をかわした。
未沙はポカンとして固まった。一瞬おくれて、腰に感じた違和感を反芻した。
みるみるうちに彼女は真っ赤になった。
まさかと思ったが、つまり、彼は欲情しているのだ。不穏な気配を押さえつけているのが自分だけではないことを知って、未沙は絶望した。
どうしてこんなことになったのだろう。
だが、体が離れたために露になった肌を隠すチャンスができた…未沙は慌てて、両手で胸を隠そうとした。
しかし相手は宇宙空間の戦闘もこなす卓越した反射神経を誇るバルキリーパイロットだという事実を忘れていた。輝の手が素早く閃き、彼女の動きは阻まれた。
「あっ…」
脇腹を両側から掴まれて、未沙は跳ねた。艦内スーツの上半身は腰の周りにまとわりつき、アンダーシャツと下着は押し上げられたままだ。
すべすべした曲線が巨人たちの目の当たりになった。
- 367 :Impluse :04/12/01 21:33:00 ID:jpK2V70P
-
マイクローンたちは争いはじめたように──見えた。
最初のキスで度肝を抜かれ、自失していた巨人たちはようやくに己を取り戻しつつあった。
メルトランディは敵だ。
だから、争うのはわかる。殺すのもわかる。敵は殺さなければならないはずだ。
恐ろしいのは、そうでないさきほどまでの様子だった。
もう今では怖くない。
理解できる現象によって彼らの状態回復は早められた。
巨人の一人が無言で持っていた銃を握り直した。
そのかすかな音に、周囲の巨人たちは忘れていた瞬きを再開した。
息をつく気配がいくつもおきた。頭の芯が痺れているようだったが、戦闘能力への直接的な影響はなさそうだった。
彼らは顔を見合わせ、それでも非常に慎重に──じりじりとマイクローンたちの方向へ移動しはじめた。
戦闘服を剥いだメルトランディからは、彼らはできるだけ、一様に目を背けていた。
見ると戦闘に差し支える……ような直感が、彼ら全員に働いていた。
- 368 :Impluse :04/12/01 21:33:38 ID:jpK2V70P
- 未沙は日頃体の柔軟さには人並みの自負を持っていたが、もうこれ以上は逃げられなかった。
後ろに壁があるからだ。輝は彼女のほっそりひきしまった胴を握りしめ、その手を滑らせた。
「……!」
未沙は悲鳴をあげまいと横をむいた。それがまずかった。
さっきとは違う側の乳房を熱さが覆い、未沙は身をよじった。
「……〜ん!!」
今の未沙の体はひどく敏感になっていて、刺激を与えられると彼女の意志とは別に、素直な反応を返した。
つん、とたちあがっていく先端を彼の口の奥に感じて、恥ずかしさのあまり未沙の瞳が潤んできた。
あまりといえばあんまりだ。
「…あ…ぁ…」
のどの奥に呻きをとどめておくだけで精一杯である。
輝は、もう一方のふくらみに片手を添えてきた。頂を指に挟むようにひどく柔らかく揉みしだかれて、今度こそ未沙は喘いでしまった。
「は、……あ…」
こんないやらしいことをされて、どうしてこんな声を出しているのか。
今がどういう状況か、忘れたわけではないのに、なにをさせているのか。
未沙は考えようとした。
ダメだった。
今はもう、考えられない。
考えることを放棄した途端体が大きく震えた。
意識しまいとして押さえつけていたものが、マグマのように奥に渦巻いていた快楽がどっと彼女に襲いかかった。
未沙は喘いだ。
輝の頭をかき抱くようにして、力が抜けそうになるのを必死ですがりついた。
- 369 :Impluse :04/12/01 21:47:41 ID:jpK2V70P
-
しまったまたもやの文字化け
362の該当部分は以下の通りに変換してください
『「…一条──」
お願いだから舐めないで、と懇願しかけて未沙は躊躇した。
言葉にするとかえってこの図々しい部下を刺激しそうな予感がしたのだ。』
- 370 :名無しさん@ピンキー :04/12/01 23:24:16 ID:fu0TaA2D
- ぶらぼぉ〜連続ですか!!
- 371 :名無しさん@ピンキー :04/12/02 08:02:11 ID:YYinlGuG
- 油断してたら今日もキテター!!!!!!!!
ありがちょーございます みさたんはぁはぁ
- 372 :名無しさん@ピンキー :04/12/02 20:49:56 ID:B1LDsptp
- 凄くイイーー⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!!!!
輝から、未沙から、ゼントラーディ側から、と言う視点の転換も新鮮でつ!
この後の展開も期待してます!
ガンガってくださいー
- 373 :名無しさん@ピンキー :04/12/03 06:53:55 ID:4KTx0RuR
-
「なんだ、早瀬。触ると減るとでも言うのか!」
↑
フォッカー先輩最高♪
- 374 :名無しさん@ピンキー :04/12/03 07:22:41 ID:4KTx0RuR
- あと一言I、mpluse 氏 貴方は天才だ!
- 375 :名無しさん@ピンキー :04/12/03 20:12:48 ID:bcqIgopM
-
369はネ申
- 376 :まぐろ :04/12/04 00:21:47 ID:9v788hUo
- マジレスすると、TV版の小説三冊と映画版の一冊を持ってるんだよ。
だけど・・・だけど・・・ Impluseの作品が一番面白い!!
Impluseさん文章の、輝や未沙が一番、おいらの胸の中でイメージしてる
人物像で、セリフひとつひとつがなつかしくてすごく嬉しいです。
TVの小説の中で、輝がフォッカー先輩の助けではじめて女の子とデートする
話があるんだけど、その時の輝とフォッカー先輩とのやりとりを思い出して
ニヤニヤしてしまいました。Impluseさんのフォッカー先輩のセリフ回し最高です。
年末で本当に忙しいと思うのに楽しい作品をありがとうございました。
- 377 :名無しさん@ピンキー :04/12/08 10:01:38 ID:N9TRm4gY
- え?まだ終わってないでしょ?
続きが読みたいです・・・どきどき♪
- 378 :名無しさん@ピンキー :04/12/09 00:02:24 ID:cT5c4SpT
- マクロス7ネタないの?
- 379 :名無しさん@ピンキー :04/12/10 18:59:37 ID:pzKkTIFf
- 良スレすぎる
お気に入りにいれますた
- 380 :名無しさん@ピンキー :04/12/17 01:28:06 ID:PgpD6rFo
- どきどき
- 381 :名無しさん@ピンキー :04/12/21 17:30:49 ID:GWmlqTAe
- tokimeki
- 382 :名無しさん@ピンキー :04/12/26 15:52:31 ID:i7kVPMeO
- ____
/∵∴∵∴\
/∵∴/∴∵\\
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|∵∵∵/ ●\∵|
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|∵∵ |\_|_/| | < 妄想厨ばっかだな !俺もだが
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| :/∵| \_/ ||_|
○ |∴ \____/ |_)
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( ̄ ̄ ̄)( ̄ ̄)
- 383 :名無しさん@ピンキー :04/12/27 21:12:31 ID:mNwX41XQ
- 期待age♪
- 384 :Impluse :04/12/29 00:00:39 ID:IHHi+oZr
- 輝は唇を離した。
熱さに咽せ、ひとつ息を吐く。とたんに強く引き寄せられ、彼はつんのめるように再び彼女にしがみついた。
(──?)
間近に寄せた顔を見た。輝がこれまで見たことのない色の瞳が、引き寄せられるように彼に視線を返した。
そのかすかに眉根を寄せ、上気した顔は、確かに見慣れた航空管制官のものではあるはずだった。
なのになにかが欠けていた。いつもの彼女をかたちづくっているはずの輪郭が原型とどめず削り取られ、露にされたその表情はいかにも頼りなく隙だらけだった。
喉からなだらかに続く剥き出しにされた胸はかすかに上下して、彼女は声もなく喘いでいた。細く、途切れるように、震えを帯びた喘ぎ。
苦しそうだ、と輝は思った。
リズムは不安定で、動悸ともあわなくて、その浅く早い響きが気分をますます落ち着かなくさせる。
どうすれば──やめさせられるのだろうか。
自分が何をしようとしているのか、彼が正確にわかっていたとは言いがたい。
同じく彼女にもわかっていたとは言えない。
今や彼らがすがるのは、それぞれの本能的な衝動だけだった。
輝の掌が強く肩を抑えた。痛みを感じるほどの強さで、未沙は壁に押し付けられた。
同時に脚元を掬われ、よろけた未沙は、輝の腕に倒れかかった。
巨大な空間がひっくりかえり──実際には未沙がひっくりかえり──次の瞬間、彼女は輝に顔を覗き込まれていた。
輝の唇がわずかに開き、だが彼は何も言わず、未沙の躯に覆い被さった。
- 385 :Impluse :04/12/29 00:02:38 ID:+gRYLsOG
-
「あ、…あ…」
あやふやに声をあげ、未沙は輝の背中を抱いた。
思った通り、彼の躯は今の彼女にはひどく重かった。
半端な姿勢で対峙していたときとはまた違う、圧倒的な力の差が重みに変わって彼女を押し包んでいる。
その違いが心地よかった。未沙は肩をよじり、小さく喉をそらせて輝の動きを受け入れた。
今や馴染みかけた乾いた唇の感触が許した側の肌に落ち、未沙は思わず新たな声を漏らす。
自分の声が遠く聞こえたが気にならない。誰か別人の声のような気さえする。
荒い吐息が繰り返し耳朶に触れる。
その熱い湿度に煽られて、身悶えするように未沙は躯を輝に押し付けた。
つんと尖った先端も丸い稔りも押し拉がれて歪んで揺れた。
輝がふいに顔をあげた。
自分の襟に片手をあげた。乾いた小さな音が弾け、しがみついている服の地に弛みができて未沙の爪が滑る。
彼は艦内スーツを脱ごうとしている。
それがなにを意味するかはわかったが、未沙にはやめさせる、あるいは拒絶する事ができなかった。
それどころか、その手の邪魔にならないように顎をひいて彼女は輝を見上げていた。
目の縁は染まっていたが切羽詰まった表情は真剣で、かすれる喘ぎは合わせた胸を波打たせたまま続いている。
- 386 :Impluse :04/12/29 00:04:54 ID:IHHi+oZr
- 読んでくださってる人に感謝です
ちょっと忙しくてアレです
また来年に残りを…
よいお年を
- 387 :名無しさん@ピンキー :04/12/29 00:27:14 ID:1n4KyPGf
- お待ちしておりました!!!
来年も頑張ってください!
- 388 :名無しさん@ピンキー :04/12/29 01:13:55 ID:86Vkgb+4
- 遂に!
遂にの展開キタ−!(゚∀゚;≡;゚∀゚)
楽しみに続きもお待ちしておりまーす。
お風邪などひかれませんよう、気を付けてお過ごし下さいね!
よいお年を〜
- 389 :名無しさん@ピンキー :04/12/29 04:32:21 ID:zXRqRw3y
- >>386
|∀・)< ありがちょー よいお年を♪
- 390 :名無しさん@ピンキー :04/12/29 20:26:35 ID:GfxTdviP
- >>386
来年待ってます!良いお年を!!
- 391 :名無しさん@ピンキー :04/12/31 05:05:08 ID:+kxNwSYr
-
(文章が) うつくしい・・・ (マックス風)
- 392 :sage :04/12/31 22:59:36 ID:qLucsgog
- ネ申タソ ありがd
お年玉待ってます〜良いお年を!
- 393 :名無しさん@ピンキー :05/01/01 19:33:08 ID:HAwXBxdx
- >>386
読んでると自分も誰かと愛し合いたくなる文章ですねぇ。
セックスがしたくなる、じゃなくて、愛し合いたくなる。
今年はいい恋がしたいとオモタ。
またのご降臨、心よりお待ちしてます。
- 394 :Impluse :05/01/05 00:10:48 ID:86RD6mV8
- スーツを脱ぎ捨てた輝は彼女の背から腰に手を滑らせ、同じく邪魔な防御物から解放していった。
未沙はその動きにあわせ、腰を浮かせた。
少しずつ露になる脚のやり場に迷い、密着する男の腰の横に重ねて添える。
彼女の困惑はともかく、予想以上に煩雑な作業に輝は忙殺されていた。
さっきの“作戦”時とは比較にならないくらいクリアしなければならないことが多すぎて(それにこの瞬間にも協力的な彼女の気分がくらりと変わるのではないかという恐れをまだ頭の隅で感じていたために)、気が焦る。
思い出したように輝が手を止め、唇を重ねてきた。
未沙は瞼を伏せたがねじ込まれる舌は受け入れた。
彼の焦りがわかったのは、未沙に余裕があったからではなく反対の理由による。
一条輝は初めてなのだ。彼女も同じだ。
初めてどうしでよくここまでわけのわからない状況でこんな段階まで至ったものだ、というそれこそ理屈にならない感動がある。
- 395 :Impluse :05/01/05 00:12:54 ID:86RD6mV8
- 未沙の場合、いつもいつも、できるだけ感情に惑わされることのないように意思の選択をしてきたはずだった。
なのに理性から何光年も離れた行動にすっぽりはまり込んでいるという現状で皮膚一面を覆うこの伸びやかさはなんだろう。
そう感じる自分が何者なのかさえ今ではよくわからなくなってきたが、入れ子になった何重もの箱を開けているような苛立たしい面白さに、未沙は吐息を漏らした。
全てを投げ出してしまいたい。一途に受け止めてほしい。
輝を何故好ましく思わなかったかなど今はどうでもいい。
たぶんこの男なら投げ出してきてくれる。どちらもつたなくてもきっと受け止めてくれる。
未沙はふいに瞳をあげた。離れかけた彼を追い、視線を繋ぐ。
輝の唇の線が緩み、彼女の衝動は受け入れられた。
間に合わせでもなおざりでもないキスの濃やかさに、未沙は酔った。
- 396 :Impluse :05/01/05 00:13:23 ID:86RD6mV8
- だが、やがて二人は息を弾ませながら互いの躯を押しやった。
どこまで溺れるのか、その程が見えない事に気付いたからでもある。
未沙の肩は、輝の掌の熱をそのまま移したように熱かった。
火傷を恐れるような手つきで(だからきっとそこも熱いのだろう)胸を探っていた彼女の指が脇に入り込み、輝はくすぐったさを堪えた。
見えない魚を手探りで捕まえるように、泳いでいる彼女の手首を掴んだ。
これからどうしたいかなどばかばかしいくらい判りきっている。
一刻も早く、このなめらかで熱い腿の間に割って入りたいだけだ。迷う必要もないし理由もない。
たぶん我侭だが、きっと彼女は気にしない。
キスの間にも微妙に擦り付けられるたびに反応していたのだが、もう限界だ。
膝頭を掌で掴み、内側に沿って親指を抉る。
「…っ…」
息を小さく呑んで、それでもすぐに納得したように、未沙は膝からゆっくり力を抜いた。
- 397 :Impluse :05/01/05 00:13:52 ID:86RD6mV8
- すばやく躯を翻すと、もうそれでおしまいだった。いや──これが終わりの始まりだ。
輝は彼女の肩の横に掌をつき、やめる理由のみつからぬまま、用心深く躯を沈めた。
「……」
複雑な吐息を未沙が漏らした。彼女の躯が少し上に逃げたのを彼は感じて、追う。
「ん」
未沙の唇がちょっと歪んだ。唇だけではなく、眉のあたりもこわばった。だが今更やめる気にはなれない。
輝は、かすかにねじれた未沙の片方の肩を掴んだ。
「………」
未沙の目が揺れたように見えたが無視して続ける。
なめらかな腿に急に力が籠ったのがわかった。
なだめるように、輝は顔を落とし、キスをした。彼女が縋りつくのを抱き寄せ、その勢いでおしいった。
途端に、声というより喘ぎそのものの切なげな響きで鼓膜を塞がれた。
「あ…っ…!」
「…………」
輝のほうは表情を押し殺した。
そこに一旦収まってしまうとこれ以上ないくらい熱くてジューシーな、腕の中の白くてきめ細かな肌とはまるで違う“お行儀の悪い”──期待の通りというかはるかに上回るというか──原始的な感覚が待ち受けていたからだ。
咄嗟に未沙の目を見ると、彼女も全く同じ事を感じているのがよくわかった。
だが、気持ちいい。
輝は衝動を待ち、彼女のちいさな反応のひとつひとつを知り、おそるおそる──
──すぐに熱中しはじめた。
- 398 :Impluse :05/01/05 00:14:35 ID:86RD6mV8
-
*
ところで当然ながらこの行為に集中していて輝も未沙も気づかなかったが、傍らの扉の奥は不自然なくらいしんとしていた。
二人の上官はそわそわと足を踏み替え腕を組み、外の気配に耳を澄ませていたのである。
「……くそ、どうなっとるんだ。さっぱりわからん」
フォッカーはいらいらと呟いた。
ハイパーカーボン並の強度を誇りそうなこの扉にも隙間くらいありそうなものだが、通常の声ならともかく喘ぎや吐息の類は幸か不幸か伝わらないらしい。
「うーむ…」
フォッカーにただ一つわかることは、輝と未沙が彼の指示をなんとか遂行しているらしいという一点のみである。
というのも、先刻あれだけつぶさに感じ取れた巨人たちのどよめきや足音が寞として聞こえない。
ということは、巨人どもはこの場に釘付けで腰でも抜かしているようだわい、愉快愉快──という推測が(フォッカー的には)成り立つのである。
だが釘付けだけではいかん。なんとか追い払わうか鍵を奪うかせねばならないのだが…。
「輝のヤツ、巧くやっとるのかな…」
自分ならばああもやりこうもやり、完璧に巨人たちを圧倒できるのにとフォッカーは、クローディアに知れたらば絶交ものの自信を漲らせつつ歯ぎしりした。
- 399 :Impluse :05/01/05 00:16:28 ID:86RD6mV8
-
あと少し
あけましておめでとうございます
- 400 :名無しさん@ピンキー :05/01/05 06:05:31 ID:CilFUmwg
-
|∀・)< あけましておめでとうございます!!
くろーでぃあー♪
- 401 :名無しさん@ピンキー :05/01/05 06:11:52 ID:CilFUmwg
- それにしても素晴らしすぎる・・・
私に挿絵を書く才能さえあればお礼が出来るのに!
フォッカー先輩も最高!
Impluse氏、本当にありがとうございます。
- 402 :名無しさん@ピンキー :05/01/05 18:34:45 ID:WA5CJStm
- ァ、はっ。“ピーー”乳 いやぁ・・・☆
Impulseさん、いつも楽しみに拝読させていただいてます。
急ぐことはありません。
どうぞ、じっくりゆっくり書いてくださいませ。
あと少しで終わると思うと寂しいですから。。。
挿絵か・・・輝&未沙のイラストなら得意なんだが、
スキャナー持ってないわ。
- 403 :名無しさん@ピンキー :05/01/05 22:20:00 ID:MLoQiQX/
- 新春そうそういいものを・・・
Impulseさんありがとうありがとうありがとう
続き心待ちにしてます
- 404 :名無しさん@ピンキー :05/01/05 23:04:25 ID:AwOOY5wc
- 未沙タン艶っぽい…(;´Д`)ハァハァ
こんなにも早く「お年玉」をありがとうございます〜。
でももうすぐ終わっちゃうのかと思うととっても寂しいです…。
もし27さんの作品集なんかが出たら
絶対買って保存版にしちゃいたいくらいです。
てかもう保存しておりますw
- 405 :名無しさん@ピンキー :05/01/05 23:15:40 ID:WA5CJStm
- オイラはプリントアウトして、愛読書にしてます(笑)
違っていたらすんませんが、もしかして、もしかして、
「20年経っても未沙が好き〜〜」の
『seize the light』『雨宿り』の作者さんではありませんか?
あれもものすごくイイです!!
みんな読んでるとおもふが…。
- 406 :404 :05/01/06 01:02:55 ID:ZZhVIA9E
- >405さん
わわ、私知りませんでした!
いいところ教えて頂けてどもありがとう〜〜!!
そちらもさっそく読んでみたいと思いまつ。
そちらのも27さんだと嬉しいけどナァ♪
- 407 :名無しさん@ピンキー :05/01/06 22:55:16 ID:9MTUnC3G
- >405さん
わたしもしりませんでした・・・ってどこになるんだろ?
- 408 :405 :05/01/06 23:11:52 ID:IED8Gptz
- ttp://jbbs.livedoor.com/bbs/read.cgi/movie/1004/1024062840/|100
- 409 :名無しさん@ピンキー :05/01/07 03:15:35 ID:I9Ggx7QB
- >407
検索くらい汁
- 410 :名無しさん@ピンキー :05/01/07 23:55:46 ID:d4mpo3oQ
- >408さん
感謝です。
サーチエンジンでみっからなかったもので・・(調べからなのかもしれませんが
- 411 :404 :05/01/08 01:06:12 ID:oGnrpcsM
- >>410
グ−グルで普通に見つかりましたよ?
- 412 :名無しさん@ピンキー :05/01/09 00:04:07 ID:G04szlAu
- >411さん
グ−グルでみつからなかったのですが・・・いいっす・・
なんでかへぼだったんっでそ
- 413 :Impluse :05/01/10 00:27:48 ID:VXPCAbBM
- だがこの時点においては、一旦そろそろと近づこうとしていた巨人たちはたしかに戦闘意欲を完全に喪失していたのであり、フォッカーの歯ぎしりはタダの杞憂に過ぎなかった。
案じている上官とは扉を挟んだ床の上で、余裕のない二人は互いの躯に腕を巻き、脚を絡めあっていた。
既に彼女は、できるだけ躯の力を抜いて身を任せるのが一番負担を少なくする方法であることを学びつつある。
男の腕は強かったからその中で全身の力を抜くと、海に漂う魚にでもなったような感覚が未沙を覆い、そのすっぽりと抱え込まれた感覚は予想外に彼女の羞恥心を蕩けさせた。
できるだけ──太腿を開き、彼の躯を迎え入れる。
楔のように、躯の中一杯に彼が侵入していて、その強い圧迫感と脈うつ痛みさえなければ彼女はほとんど幸せといってもいいような高揚を感じていた。
彼の躯に押しあげられるたびに、未沙は潤んだ目を閉じたままかすかに喉を反らせた。
その喉の奥から、普段は出そうと思っても出ないような声が漏れる。
甘い声だった。
歓び──というのとは違う、まだ未分化のあやふやな響きだが、輝はその声に励まされ、さらに彼女を味わおうと焦った。
彼女の柔らかい躯は、柔らかいくせにひどくしたたかで、輝をどこまでも受け入れながら拒むような、不安定なものを感じさせる。抱え込んだくびれた腰も、平らな腹も、彼が動くたびにちいさく揺れる尻も、そこに確かにあるくせにどこか作り物めいた感じがした。
要するに現実感に乏しいのだ。
- 414 :Impluse :05/01/10 00:33:35 ID:VXPCAbBM
- だがこの時点においては、一旦そろそろと近づこうとしていた巨人たちはたしかに戦闘意欲を完全に喪失していたのであり、フォッカーの歯ぎしりはタダの杞憂に過ぎなかった。
案じている上官とは扉を挟んだ床の上で、余裕のない二人は互いの躯に腕を巻き、脚を絡めあっていた。
既に彼女は、できるだけ躯の力を抜いて身を任せるのが一番負担を少なくする方法であることを学びつつある。
男の腕は強かったからその中で全身の力を抜くと、海に漂う魚にでもなったような感覚が未沙を覆い、そのすっぽりと抱え込まれた感覚は予想外に彼女の羞恥心を蕩けさせた。
できるだけ──太腿を開き、彼の躯を迎え入れる。
楔のように、躯の中一杯に彼が侵入していて、その強い圧迫感と脈うつ痛みさえなければ彼女はほとんど幸せといってもいいような高揚を感じていた。
彼の躯に押しあげられるたびに、未沙は潤んだ目を閉じたままかすかに喉を反らせた。
その喉の奥から、普段は出そうと思っても出ないような声が漏れる。
甘い声だった。
歓び──というのとは違う、まだ未分化のあやふやな響きだが、輝はその声に励まされ、さらに彼女を味わおうと焦った。
彼女の柔らかい躯は、柔らかいくせにひどくしたたかで、輝をどこまでも受け入れながら拒むような、不安定なものを感じさせる。抱え込んだくびれた腰も、平らな腹も、彼が動くたびにちいさく揺れる尻も、そこに確かにあるくせにどこか作り物めいた感じがした。
要するに現実感に乏しいのだ。
- 415 :Impluse :05/01/10 00:39:54 ID:VXPCAbBM
- 熱い吐息を漏らす唇を目尻の近くに確認しながら、輝はこれがただのエロティックな幻想ではないのかと疑っていた。
もう、彼女の中のものは臨界点に達していたし、いつそうなってもいい筈なのだが、それを惜しいと思うのはそのせいかもしれなかった。解放を望む熱望と、それをためらう意地汚さを持て余しながら、彼は顔を少しあげて彼女を覗きこんだ。
数えるのも忘れるほど何度も繰り返したキスは滑らかに受け入れられ、その優しくて甘い反応にますます非現実感が強まる。
──まるで─そう─恋人との─行為のようだ。
輝にはそういう経験がないから、今している行為とそれとの区別がつかない。
輝は口を開きかけた。何か言いたかった。
だが、
「…う…」
輝は未沙の首筋に顔を落として歯を食いしばった──とっくに限界だったのだ。
彼は何度か、小刻みな波に背筋を震わせた。
その異変に気付いたのか、未沙の唇が──二人分の唾液で濡れている──わなないて、彼女は目をうっすらと開けた。
「……」
そのまま、彼女は荒い息を整えようと焦る輝の首に廻していた腕を引き寄せた。
「あ…」
暖かい彼女の頬に、輝は囁いた。
「……あの…」
「…………しっ」
未沙は唇を少し尖らせて、潤んだような瞳を輝に合わせた。
その困ったような瞳は今までに輝が彼女を見た中で最高に色っぽかった。
「…お願いだから……命令よ」
「………」
- 416 :Impluse :05/01/10 00:44:08 ID:VXPCAbBM
- 熱い吐息を漏らす唇を目尻の近くに確認しながら、輝はこれがただのエロティックな幻想ではないのかと疑っていた。
もう、彼女の中のものは臨界点に達していたし、いつそうなってもいい筈なのだが、それを惜しいと思うのはそのせいかもしれなかった。解放を望む熱望と、それをためらう意地汚さを持て余しながら、彼は顔を少しあげて彼女を覗きこんだ。
数えるのも忘れるほど何度も繰り返したキスは滑らかに受け入れられ、その優しくて甘い反応にますます非現実感が強まる。
──まるで─そう─恋人との─行為のようだ。
輝にはそういう経験がないから、今している行為とそれとの区別がつかない。
輝は口を開きかけた。何か言いたかった。
だが、
「…う…」
輝は未沙の首筋に顔を落として歯を食いしばった──とっくに限界だったのだ。
彼は何度か、小刻みな波に背筋を震わせた。
その異変に気付いたのか、未沙の唇が──二人分の唾液で濡れている──わなないて、彼女は目をうっすらと開けた。
「……」
そのまま、彼女は荒い息を整えようと焦る輝の首に廻していた腕を引き寄せた。
「あ…」
暖かい彼女の頬に、輝は囁いた。
「……あの…」
「…………しっ」
未沙は唇を少し尖らせて、潤んだような瞳を輝に合わせた。
その困ったような瞳は今までに輝が彼女を見た中で最高に色っぽかった。
「…お願いだから……命令よ」
「………」
- 417 :Impluse :05/01/10 00:54:26 ID:VXPCAbBM
- サーバーの反応が悪い様子
残りは明日
>>405
そうです
あちらの規約はエロがマズいもので(書きましたが
…(笑
- 418 :名無しさん@ピンキー :05/01/10 03:21:34 ID:lVowLSgu
- オーイエー(T▽T)
『seize the light』『雨宿り』も読ませて頂きました。
27さんの未沙タン最高……
いや、全てが最高っス。
20年以上経って、今またあの作品世界を楽しめるとは…
貴方のような方に出会えて本当に幸せです。
神様ありがとーー
27さんもありがとーー
- 419 :Impluse :05/01/10 18:41:23 ID:VXPCAbBM
- 何も言うなというその命令は簡単に遂行できそうだったが、輝はそれより、やっと我が手に取り戻した理性と状況判断の
必要性に慌てふためいた。
そういえば、すっかり忘れて(!)いたが巨人たちは──と彼が横に首を廻すと──そこにはただの茫漠たる空間に果ての見えない薄闇が広がるばかりである。
「いない…」
輝が小さく叫ぶと、未沙の表情が少し引き締まった。
「え」
「いないんだよ、大尉!」
輝を押しのけた未沙がしなやかに躯を捻り、胸を腕で隠しながら起き上がった。
「………」
「………」
いない。本当に、巨人たちの姿は綺麗さっぱりと消え失せていた。
二人は唖然として顔を見合わせ、慌てたようにそれぞれ背を背けた。
「いつの間に逃げたのかしら」
未沙が散らばった下着だのシャツだのに手をのばすのを目の端にとらえ、輝も慌てて右に倣った。
背後を見ないよう注意しながら急いで身支度を整え、輝はジッパーをあげながら巨人たちが立ち尽くしていたはずの廊下の果てに走りよった。
うっすらと乱れた埃の跡らしきものはあるが、それ以外には巨人がいた痕跡はなにもなかった。
いや、ただ一つ──
「大尉!」
輝が呼ぶと、未沙が小走りに駆け寄ってきた。
急いだにも関わらずすでにきっちりとスーツを着こんでいて、狼藉の気配ひとつない。
「これ、なんだと思います?」
輝が指差したものは、ごく薄い板のようなものだった。一見認識票にも似た感じの、巨人たちのサイズに比べるとかなり小さなチップだ。
「さあ…」
未沙は苦労して、それを抱え上げた。輝が手助けして裏側を確認する。
「…なにか、回路…でも入ってるのかしら」
「……鍵?」
輝は未沙を見た。未沙が眉をあげて口を開く。
「この際、なんでも試してみ…」
- 420 :Impluse :05/01/10 18:42:22 ID:VXPCAbBM
- その時だった。
「…おい!!おい!輝!早瀬!!」
扉の方角から久々にお馴染みの声が聞こえてきた。
「聞こえんのか!こら!」
どんどん、と叩く、というよりも蹴りつけているような打撃音もする。輝と未沙は慌てて扉に走りよった。
「先輩!」
「少佐!」
未沙は口早に報告した。
「鍵のようなものを巨人たちが落としています。試してみますから、少し後ろに下がっていてください!一条くん」
輝に向き直り、彼女はてきぱきと指示をした。
「なにか、足場になるようなものを捜してきて」
「あ、ああ」
その凛とした、というよりもやや冷たい口調に彼は目を瞬かせて未沙を一瞬見つめた。
「なにしてるの。早く!」
言い捨てて、未沙は例のチップに向けて踵を返した。その、翻った髪の隙間から染まった耳朶がちらりと見えた。
「………了解」
急にひどく気恥ずかしくなって、輝も慌てて反対方向を向いた。
───いや、今は余計な事を考えてる暇はない。
- 421 :Impluse :05/01/10 18:43:03 ID:VXPCAbBM
- 努力と予想は正しく報われてやがて頑丈な扉が開いた時、輝も未沙も無言だった。
さきほどからの状況変化の激しさに途方に暮れていたといってもいい。
「よしよし、よくやった!」
上機嫌のフォッカーが飛び出してきて輝にいきなり組み付いた。
「さすがは俺の後輩だ。ん、巨人ども、慌てふためいて逃げていきおったな。わはははは」
自分よりさらに長身のフォッカーの抱擁にたたらをふみつつ、輝は顔をあげた。
「…え?」
「いやあ面白かった。何を叫んどるか、意味がわかればもっとよかったんだが」
「叫…んでましたっけ」
鈍い反応を返す輝に、フォッカーは怪訝そうな顔になった。
「何を言う。巨人どものあんな恐怖の叫びは初めて聞いたぞ」
「………」
輝は、傍らの未沙に横目をくれた。未沙も呆然としている。
彼女も輝と同様に、さきほどそのような叫びはついぞ聞いた記憶がないのだ。いや…
輝との行為の最中で、聞くどころではなかったという事なのか。
輝は俯いて、ぼそぼそと尋ねた。
「あの…先輩。巨人の逃げて行くの、部屋からもわかりましたか…?」
フォッカーは頷いた。
「おう。ガチャガチャとすごい剣幕で逃げていきおったわ。ひとり、途中で転んどったな、そういえば」
「…………」
そこまで熱中していたのかと、凄まじい恥ずかしさを覚えて顔から火が出そうだった。
さらに俯く輝に、フォッカーは声を潜めた。
「…で、何をしたんだ、おまえ。よっぽど驚かせたんだろうが…胸か?尻でも撫でたのか?」
「…………」
そんなものです、と彼は呟き、フォッカーの好奇心に満ちた質問をそこで強引に打ち切った。
- 422 :Impluse :05/01/10 18:43:37 ID:VXPCAbBM
- 未沙が必要以上のキビキビした口調で割り込んだ。
「フォッカー少佐!早くこの場を離れましょう!」
輝は慌てて同意した。
「そ、そうですよ先輩。指示をお願いします」
「うむ、そうだな。ではとりあえず、格納庫のありそうな階層を見つけるか」
フォッカーは上官らしく威厳に満ちて頷くと、ふたりに片手を振った。
「ついてこい、輝、早瀬!」
「はい」
「わかり…」
ほっとした風情で走り出す未沙の腰が目に入り、輝は思わず視線をそらした。
その気配を感じたのか、未沙がちらりと輝に振り向き、顔を赤くして睨みつけた。
「一条くん、急いで!」
「……ああ」
なにをしたのか覚えてはいるけれど、もう忘れたほうがいいようだ。
やっぱり幻みたいなものだったのだろう、あの親密すぎたひとときは。
どんどん先を走って行くフォッカーと未沙を眺め、輝はそう思った。
とりあえずは脱出だ。異様な体験だったが、それについてはあとでゆっくり考えればいい。
それだけを念じて輝は薄闇に向かって走り出した。
───後に彼女とどれだけ親密な関係になるか、その時には神ならぬ身にはわかるはずもなかったのだ。
impulse──衝動。
おわり
- 423 :Impluse :05/01/10 18:45:50 ID:VXPCAbBM
-
以上です
大変長い間遅々として進まん話に
つきあってくれた人、どうもありがとうございました!
また衝動がきたら遊びにきます
お元気で
- 424 :20年経っても未沙&輝が好きでしょうがない女子 :05/01/10 19:08:24 ID:e86lGNKM
- うわわ!もたもたと感想書く準備してる間に完結しちゃってる〜(汗)
Impuilsさん、とりあえずお疲れさまでした!
(輝の気持ち、TV4話のラストを思い出した(笑
『seize the light』と『雨宿り』も読ませていただきました。
特に『seize〜』の“あのとき”の女性心理の描写は素晴らしく、
少しでも多くの人に読んで欲しいと思いました。
『帰還』『Impuls』もスバラシイ!!
二人のことを愛して、良く理解していらっしゃるのだなぁ、と
私もそうなので、涙が出るほど嬉しかったです♪♪♪
こんな輝と未沙のラブシーンを読んでいると、
自分の配偶者のことも大切に、仲良くしてもっともっと
幸せになりたいなぁ〜と心から思いました!
本当に本当に有り難うございました!!!
またのご降臨をこころよりお待ちしております
- 425 :名無しさん@ピンキー :05/01/10 23:51:31 ID:CwVQG9Vp
- 漏れはミンメイのが読みたいなぁ。。。
- 426 :名無しさん@ピンキー :05/01/11 00:02:44 ID:VXPCAbBM
- >425
どうして自分で書かないんだ?
誰かがそれで喜んでくれるかもしれないぞ
- 427 :名無しさん@ピンキー :05/01/12 02:26:14 ID:vc9wtnF4
- Impluse氏、乙ですた!!
本当に素晴らしい作品、ありがとうございます!
『帰還』もそうでしたが、未沙タン、最高です!!!
色っぽくて、艶っぽくて、たまりません。
輝がマジうらやましいっす。
またの作品を、心からお待ちしてます!
本当にありがとうございました!!!
- 428 :名無しさん@ピンキー :05/01/12 09:31:46 ID:/3CY0MnB
- 27タン、
あなたは
ネ申でつ!!!
素晴らしい作品をありがとうございますた。
やっぱり輝と未沙、最高〜!!
またのご降臨をお待ちしてまつ。
- 429 :名無しさん@ピンキー :05/01/13 11:15:51 ID:xwoQPOsv
-
|∀・)< ありがちょー 本当にありがちょー
- 430 :405 :05/01/16 00:28:45 ID:ZQyxG7RE
- うお〜〜〜〜!!やはりそうでしたか!
『seize the light』『軍人の鑑』『雨宿り』と27タン
同じ方でしたか〜〜〜!感激っす♪
エチー無しの文章もとてもイイです。とにかく輝&未沙が「らしい」です。
あちらでもまた投下まってまつ。
『seize〜』は内容はエロかもしれんけど
文章綺麗だし真剣で、ラストなんともいえない爽やかさがあって
あちらでも全然OKと思われ。どんどん書いてください♪
- 431 :名無しさん@ピンキー :05/01/16 21:18:54 ID:6yjqd8Xq
- 次はミンメイ希望
が未沙の方が萌える
- 432 :名無しさん@ピンキー :05/01/16 23:47:32 ID:/uR59GXW
- そういえば
10氏は息災なのだろうか
心配だな
- 433 :名無しさん@ピンキー :05/01/16 23:50:14 ID:/uR59GXW
- 長編完了したことだし
新たな職人さん待ちも兼ねage
- 434 :名無しさん@ピンキー :05/01/17 00:32:43 ID:Ty/WWtcr
- 「もしもシャッター開放が3日遅れていたら」なんてのはどうだろう
- 435 :名無しさん@ピンキー :05/01/17 01:11:04 ID:ih9QTOlT
- ミクロコスモスで、とらんすほーめーしょん解除が3日遅れていたら。
- 436 :名無しさん@ピンキー :05/01/17 21:02:14 ID:dKzsmAd3
- スレタイのミンメイ陵辱ものの設定としては
暴走ファン、芸能界の男スター、社長などの権力者かな
だがミンメイってうまく切り抜けそうなんだよな…なぜだろう
- 437 :名無しさん@ピンキー :05/01/17 22:12:39 ID:nwMyneZD
- 「きゅーんきゅーん、きゅーんきゅーん♪ わたしのかれぇは、ぱいろっおとー♪」
エルオーブイー、ミ・ン・メ・イッ!
可憐な歌声に混じって、野太い歓声が沸き起こる。
ここはマクロス内、特設ステージ。
擬似的な夜空に向って、様々な色彩のライトが飛び回っている。
約二万の客席からの視線を一身に受けるは、リン・ミンメイ。
やや青みを帯びた黒髪にきらきらと水滴を飾りながら、デビュー曲を熱唱していた。
フリルのついた純白の衣装が揺れるたびに、客席からは異様なくらいの怒号と歓声が沸き起こるのだ。
「きゅーんきゅーん。きゅーんきゅーん……って、あれ?」
プープープー!
突然、頭上から甲高い警告音が鳴り響いた。
「て、敵襲だー!」
誰かの叫び声とともに、歓声はすぐにざわめきに変化する。
ガリガリガリ、バキバキバキ。
ステージの中央に、裂け目が走った。
マクロスのトランスフォームが始まったのだ。
逃げ惑う人々。だが、一部の熱狂的なファンたちは、すでに理性を失っていた。
ガードマンたちの囲いが崩れ、ステージまでの道が開ける。
「ミンメイ! ミンメイ!」
数十人の男達がステージに殺到した。
- 438 :名無しさん@ピンキー :05/01/17 22:14:03 ID:nwMyneZD
- リン・ミンメイは恐怖に顔を引きつらせたが、ステージ上の振動が激しすぎて逃げ出すことはできない。
「させんぞ、きさまら! とうっ!」
怒りの声とともに飛び出してくる色男。
片足を上げ、カンフースタイルをとる。
「わたしの名は、カイ――」
「うおぉぉぉぉぉ!」
人波に潰され、色男は消えた。
「ミ、ミンメイちゃーん」
「いやぁぁぁぁぁ!」
ステージ衣装が破られる。
汗に張り付いたブラが剥ぎ取られ、形のよい乳房が揺れる。
スカートを脱がされ、タイツを引っ張られ、
「いや、や、やめて! だめぇぇぇぇ!」
ついに――最後のショーツを剥ぎ取られた。
涙ながらに叫ぶミンメイ。しかしもはや手遅れだ。誰にも触られたこともない部分を見られ、触られ、舐められる。
「デ、デカルチャー」
男たちの中に、三人ほど地球外生命体がいたことに、誰も気づかなかった。
- 439 :名無しさん@ピンキー :05/01/17 23:09:34 ID:dKzsmAd3
- 祝!職人降臨!!
色男の登場退場に死ぬほど爆笑した
いやー面白い、続き希望!
- 440 :名無しさん@ピンキー :05/01/19 00:07:58 ID:NjbuIofI
- 続きまだー?
それとも、糸冬了???
- 441 :名無しさん@ピンキー :05/01/20 09:52:29 ID:VuYPx5x9
- 襲う暇があったら退避汁
ワロタ
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