ガンダムヒロインズ MARKX
- 1 :名無しさん@ピンキー :04/04/17 18:18 ID:Qh/wiYrv
- 語るも良し!エロパロ書くも良し!
ガンダムの娘ッ子どもで妄想が膨らむ奴は集え!
ガンダム以外の富野作品も可!
などといい続けて津井に5スレ目、まだまだ絶好調!!
(※このアオり文は現在ほぼ死文化してるけど、まだまだコレ!)
ガンダムヒロインズ
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1007/10076/1007655458.html
ガンダムヒロインズ MARKU
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1040/10405/1040508424.html
ガンダムヒロインズ MARKV
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1056/10568/1056852515.html
ガンダムヒロインズ MARKW
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1071647163/l50
- 2 :名無しさん@ピンキー :04/04/17 18:24 ID:Qh/wiYrv
- 現在連載中のSS
「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム Voice Of The Earth 」
- 3 :名無しさん@ピンキー :04/04/17 18:25 ID:Qh/wiYrv
- 登場人物紹介(オリキャラ) 1
ジュナス・フレイブ
本作の主人公。一年戦争時からの連邦軍人で退役時の階級は中尉。
後に反地球連邦組織エゥーゴの大尉となる。
乗機はガンダムMk-U2号機(G-3ガンダム風カラー)。
クワトロ・バジーナ大尉(=シャア)と共にMS部隊の指揮を執る。
どうも変わり者に好かれ易い体質らしい(本人談)
トリノ・カーナヴォン
ティターンズの将校で階級は中尉。
性格は冷酷で、目的の為には手段を選ばない。
特に、人の心の隙に付け込むのを得意とする。
一説には、バスク・オムの異母弟とも言われる。
ジュナスにとっても読者にとっても憎むべきライバルキャラである。
サラミスのオペレータ嬢
ア・バオア・クー海戦時、出撃直前のジュナスと『ある約束』を交わす。
ジュナスの帰還直前、艦橋への攻撃に巻き込まれ、消息不明に。
ベルナデッタ・ソロン
エゥーゴの諜報員。ジュナスをエゥーゴにスカウトする。
前述のオペレータ嬢と瓜二つ。
アーガマとの合流に際し経由したグリプスにおいて、
過酷な『初体験』を味わう。
ジュナスに対し、『憧れ以上、恋愛未満』の感情を持つ本作のメインヒロイン
(のはずだが、最近出番ないんだよねえ…)
- 4 :名無しさん@ピンキー :04/04/17 18:25 ID:Qh/wiYrv
- 登場人物紹介(オリキャラ)2
フランセス・エラワー
エゥーゴのMSパイロットで、階級は少尉。
幼少の頃の生活が原因で、男性に触れられるのを極度に嫌う。
ジュナス曰く、冷静沈着無口少女。
ジュナスに対し少なからず好意を持っている。
…が、親友ベルナデッタへの思いやりとの狭間で苦しむ。
シェリー・パーカー
ア・バオア・クー海戦時に、前述のオペレータに命を救われた女性。
終戦後ルオ商会に身を置く。ジュナスにベルナデッタを引き合わせた張本人。
リベカ・マレリー
サイド1の1バンチ・シャングリラ出身で、
恋人のテオと共にエゥーゴのパイロットとなる。階級は少尉。
某機動戦艦艦長のような性格の天然ボケキャラ。
おまけに魔乳持ち(笑)。
─カミーユ黙らすにゃ修正いらぬ、リベカの魔乳があればいい─ (爆)
(第70回…MARKV948の内容より)
ジャブロー戦後のエゥーゴ部隊内(&作品内)におけるムードメーカー的存在である。
テオドール・チャーチワード
エゥーゴのパイロットで階級は少尉
リベカの幼馴染&恋人
リベカ曰く 「テオは私の王子様」
普段はリベカのフォロー兼なだめ役に徹しているが、
彼女を護るためにはものすごい力を発揮する。
シャングリラ・チルドレン(ジュドー達)とは顔なじみ。
- 5 :名無しさん@ピンキー :04/04/17 18:27 ID:Qh/wiYrv
- 登場人物紹介(オリキャラ)3
ウォルトン・スウィフト
エゥーゴのパイロットで階級は少尉
態度は一流、腕は三流の"自称"天才パイロット。
大見得を切って出撃し、すぐ被弾して後退するというのがお約束のパターン。
リベカとは犬猿の仲。
エルシー・シャトラン
ティターンズの中尉でアレキサンドリア所属。
ジェリドやカクリコン達とは同期。
外見は美人だが、性格は残忍。犠牲になった同期生は数知れず。
強化人間やコロニーレーザーといった機密情報を入手できる謎のルートを持つ。
エリス・ワイス
エゥーゴの士官。
凄腕のパイロットで、25歳にして中尉に昇進したエリート。
他人の3倍も4倍も血を吐いて今の実力と地位を身に付けた努力家。
“氷柱のエース”(リベカ談)の異名を持つ。
背丈と胸の無さにコンプレックスを持っている。
とあることがきっかけで、ウォルトンのことが気になるようになる。
グラハム・パーク
エゥーゴのパイロットで階級は少尉。
ヒッコリーのシャトル防衛線において、カミーユのガンダムMk-Uをかばい戦死。
リベカとデートさせてくれ、とテオに話していた。
- 6 :名無しさん@ピンキー :04/04/17 18:30 ID:Qh/wiYrv
- Z本編登場キャラ紹介1
クワトロ・バジーナ(28歳・大尉)
シャア・アズナブル
キャスバル・レム・ダイクン
かつてのジオン軍のエースパイロットで、「赤い彗星」の異名を持つ。
金髪の貴公子で、額には一年戦争時に負った傷がある。サングラスがトレードマーク。
エゥーゴには「クワトロ・バジーナ」の偽名で参加。
父親は当代最大の思想家、故ジオン・ズム・ダイクン。
単なる一人の戦士として、あるいは軍隊の指揮官として優秀なだけではなく、
より高い、より大きなレベルの指導者としてのカリスマ性と才幹を持つ。
しかし、あたら人類を導けるだけの能力を、あるいは義務を持ちながら、
逃げをうとうとする卑怯な男…との評言をカイは残している。
カミーユ・ビダン (17歳・中尉待遇?)
Zガンダム本編の主人公。少女とも見まがわんばかりの繊細な容貌の美少年。
「アムロの再来」と言われるほどのニュータイプ能力の持ち主で、
実際の戦闘においても、女性関係その他においてもエゥーゴのエースである。
現在の恋人(?)はエマ・シーン中尉だが、幼馴染のファ、ロザミィ、
彼にとっての運命の女ともいえるフォウ…と、周囲に女性の影が絶えることはないだろう。
そして、一つの物語の終わりに、カミーユ・ビダンは刻の涙を見る…。
- 7 :名無しさん@ピンキー :04/04/17 18:31 ID:Qh/wiYrv
- Z本編登場キャラ紹介2
エマ・シーン (24歳・中尉)
元ティターンズの将校。 ティターンズの行動に疑問を抱き、エゥーゴに参加。
亜麻色の髪と理知的な美貌が印象的な女性だが、男性には縁がなかったのか、
なんと24歳にしてまだ処女だった。
ファにヤキモチを焼き、あるいはカミーユに体でごまかされてしまうなど、
格段に可愛らしく、魅力的な性格に変貌した。
ファ・ユィリィ(17歳・軍曹)
カミーユの幼馴染で、グリーン・ノアの学生。
Z本編同様、カミーユの行動のとばっちりを受けた後、エゥーゴに参加。
実は初体験も済ませてしまっていて驚愕した方も多いはず。
相手は「陸上部の先輩で、どこかカミーユを思わせる美形で神経質そうな男」とか。
番外編のバレンタインネタでは、最後においしいところを持っていった。
レコア・ロンド(23歳・少尉)
エゥーゴの将校。一年戦争時にはゲリラとして戦った。
地球降下作戦のために先発するが捕らえられ、辱めを受ける。
クワトロ(シャア)の愛人でもあったが、
女としての直観か、彼の愛を得られないことを知る。
- 8 :名無しさん@ピンキー :04/04/17 18:32 ID:Qh/wiYrv
- Z本編登場キャラ紹介3
ブライト・ノア(27歳・大佐)
旧ホワイトベースの艦長。現在はアーガマの艦長。妻子あり。
常に激戦区で戦い続けた経験豊富な指揮官で、統率力、指揮能力は一級品。
ヘンケン・ベッケナー(年齢不詳・大佐)
エゥーゴの軍人。アーガマの艦長からラーディッシュの艦長に転出。
豪放磊落を絵に描いたような好漢で、男女問わず人望があるらしい。
エマ・シーン中尉に淡い想いを寄せる。
「……あの免疫のない……男と手も握った事のないような処が興味深くてなあ」
とのことだが、まさにその同時刻、当の彼女はカミーユとよろしくやっていた。
何だかんだで、ファ・ユィリィといい仲になってしまった。
アポリー(年齢不詳・中尉)
ロベルト(故人・年齢不詳・中尉)
一年戦争以来のベテランパイロット。当時はジオン軍に所属。
常にシャアとともに行動していたようで、エゥーゴにもその縁で参加したようだ。
シャアの信頼も厚く、カミーユにとっては頼りになる兄貴分たちである。
- 9 :名無しさん@ピンキー :04/04/17 18:34 ID:Qh/wiYrv
- Z本編登場キャラ紹介4
アムロ・レイ(23歳・大尉)
旧ホワイトベースのクルーで、一年戦争の英雄。
数年に及ぶ半軟禁生活、さらにはララァを手にかけてしまった経緯から、
戦いそのものを忌み嫌い、すっかり腑抜けてしまっていた。
しかし、復活後はその技量を見せつけ、スレ住人も含む全員の度肝を抜いた。
カイ・シデン(26歳・民間人)
旧ホワイトベースのクルー。戦後はジャーナリストとなり、いくつかのルポを世に送る。
シャアの態度・行動には極めて批判的。
常にクールでシニカルな態度は崩さないが、
愛するものが傷つき失われた時には、やはり熱くなる男である。
ハヤト・コバヤシ(23歳・階級不詳)
旧ホワイトベースのクルー。戦後は戦争博物館の館長という閑職に追われる。
現在は反地球連邦組織カラバのメンバー。
アムロには様々な経緯から複雑な感情を持っていたが、それが悲劇の一端となってしまった。
カツ・コバヤシ(故人・15歳・民間人)
旧ホワイトベースのマスコット。一年戦争後、レツ・キッカと共にハヤト夫婦の養子となる。
ヒッコリーのシャトル防衛戦において、アッシマーの攻撃を受け戦死。
しかし、その死がカイを、ハヤトを、そしてアムロを奮い立たせるのである。
ベルトーチカ・イルマ(年齢不詳・民間人)
反地球連邦組織・カラバに協力する民間人。ボリュームのある金髪に白い肌、緑の瞳の女性。
アムロには最初興味本位で近づくが、次第に彼の純粋さに惹かれるようになる。
- 10 :名無しさん@ピンキー :04/04/17 18:36 ID:Qh/wiYrv
- Z本編登場キャラ紹介5
コウ・ウラキ(23歳・少佐)
0083年に勃発した「デラーズ紛争」時の連邦軍のエースパイロット。
さらに腕を上げたのか、登場時にはクワトロの油断もあったとはいえ、リック・ディアスを撃破した。
激戦の経験が彼に落ち着きを与えたのか、実年齢より若干年上に見られるようだ。
「年齢に似合わない程の渋みと異様な凄みを持つ青年」で、「意外に甘い声」の持ち主。
クリスチーナ・マッケンジー(29歳・少佐)
元RX-78 NT-1 アレックスのテストパイロット。ジュナスとは士官学校の同期生。
ベルナデッタの救出時、ジュナスたちに協力する。
サイド6にいたときに知り合った青年・バーニィの消息を追っている。
バーナード・ワイズマン(故人?・0080当時20歳・伍長)
ジオン軍の特殊任務部隊・サイクロプス隊の隊員。公式記録ではサイド6で任務中、戦死。
…なお、同名の人物に、新興反戦組織《ユニバーサルピース》のリーダーがいる。
- 11 :名無しさん@ピンキー :04/04/17 18:36 ID:Qh/wiYrv
- Z本編登場キャラ紹介6
ジェリド・メサ(24歳・中尉)
連邦軍内部のエリート集団・ティターンズの将校。
しかし、カミーユとの出会いが、彼の運命を根底から変えてしまう。
常にカミーユを付け狙うが、その度に返り討ちにあっている。
MS操縦適性は高いものがあり、そこは上層部にも評価されている。
マウアー・ファラオ(25歳・少尉)
ティターンズの将校。切れ長の瞳が印象的な美女。ジャブロー脱出時にジェリドを助ける。
ティターンズ入隊直後、トリノに惹かれるが、そのトリノに陵辱された過去を持つ。
Z本編ではシロッコの勧誘をはねのけるなど気丈な面を見せていたが、
トリノの持つ魔性には抗しえず、あえなく篭絡されてしまう。
カクリコン・カクーラー(故人・24歳・中尉)
ライラ・ミラ・ライラ(故人・25歳・大尉)
本編どおりに散っていった人たち。
ライラさんには、是非ともジェリドにベッド戦闘時の心得を指南してほしかった…。
- 12 :名無しさん@ピンキー :04/04/17 18:37 ID:Qh/wiYrv
- Z本編登場キャラ紹介7
パプティマス・シロッコ(27歳・大尉)
木星帰りの男。若くして木星からのヘリウム輸送船・ジュピトリスの艦長を務める。
独力でMSの設計開発を手がけるなど、多方面に才能を発揮する天才。
生来のものか、あるいは木星での体験がそうさせたのか、
高いカリスマ性の持ち主で、サラなど彼に魅了された人間も多い。
またアクの強い、腹に一物あるような人材をよく容れて使うなど、度量も大きい。
劇中では、トリノあたりとの関係が気になるところ。
サラ・ザビアロフ(16歳・曹長)
シロッコの崇拝者。薄紅色の髪が特徴的。私服のセンスは相当悪い。
どうやら地球に降りてきていたようで、シロッコの麾下につくよう、レコアを勧誘する。
結局、カツとは出会わないまま終わったが…。
バスク・オム(37歳・大佐)
ティターンズの実質的な総指揮官。
一年戦争時に負傷して以来、視力障害を補うためのゴーグルを着用。
そのためか、旧ジオンのみならず、スペースノイド全体に対する敵意は強烈。
目的のためには手段を選ばない男で、毒ガスの使用すら辞さない。
- 13 :名無しさん@ピンキー :04/04/17 18:38 ID:Qh/wiYrv
- Z本編登場キャラ紹介8
ロザミア・バダム(年齢不詳・少尉)
北米・オーガスタのニュータイプ研究所所属の強化人間。
薬物によるドーピング、マインドコントロールなどによる強化の結果、驚異的な身体能力を持ち、
通常人には無理な運動の負担(MS操縦時の急激な方向転換など)にも耐える肉体を持つ。
紫色の豊かな髪と、よく発育したボディラインの持ち主。
ブラン・ブルターク(故人・年齢不詳・少佐)
連邦軍の軍人。生粋の軍人ゆえ、ティターンズのありようには批判的。
連邦軍オーガスタ・ニュータイプ研究所直属部隊長を務めていた。
一年戦争以来の経験からくる、絶対的な自信と大胆不敵さを持つ。
ジャブロー以降の追撃戦は、ひとえに彼の独壇場。
- 14 :名無しさん@ピンキー :04/04/17 18:45 ID:Qh/wiYrv
- 過去にプルスキー氏が描かれたベルナデッタ・ソロンのAA
製作者:ガンダムヒロインズ MARKW>>782氏
容量が足りなくて削る前のはこちら。
http://aa3.2ch.net/test/read.cgi/kao/1073988445/382
.f / /|. | | /,l,.rlナ'`.l | ,l"' ヽ 'i, ,.大゙i`弋ヾ'‐-,l,l .l, .l, }.∧ | |
{ ./l .ハ | | 'l´/ .リ_,.、.=x、l ヽ.', ,.x、、,ヾ;、 ll`'l! l! l!/ 'i, l, .l!
l .{,i! ,i l, .从 .|.,レ,rソ::::(` ヾ! ヾ, .'" ./::了゙'-,、,l ゙i l! l! ,レ⌒i, il! l
,i l.l'、 .l. __', Nヽ lK {::::llll'''| ` .{::llll'''1 .ヽ! .',ll, iリ'⌒ l ./l l
N l ト、l llミlt、l l,ヽ,l.゙'.、.ヽ、_0ノ、 ,1 -ゝ、:0ノ メ` >l, i !ノノ ,!/ .リ
.l i, li.'l llミl,l l l, .ヾ 、__ ̄ /::l `""´, /.!,リ'´ / i' l,
| .ヽll, l lミrl、.l .l ./// l::::| /// ´ / /ヌ / ., .|
| .トi, .l,l;!t.l lい .{::::j ./.,_ ,/ l! |
.| .l! .ト,ヽ! l,.い ', シ´ ,〃 .l_,.ノ .l! |
.| .l! .`゙l, lゝLL! , - 、 イ'- ┘! .l! |
.| .l! l, l, .lヽ,. ( ,__ ) / | ,| l! .|
.| .l, ト,.i l l.ヽ、 ‐-‐ ,ィl | ,! l! .|
.| ! .l!.tヽ,__ ! ! ト、 /! リ l j l! .|
.l, .i, ト.j ゚`0-,j-、`ヽ、 ., -'´ l-.、 / l! .|
i い ``ァ‐- 、,0 `ヽ、, .,.r '´ l ,)ヽ, ,! l
.i ヽ ./ `ヽ、.,_ ` '''" ,...、-'"´ ヽ / .,!
i, ./ r-=‐−- 、 , 、--‐‐'-、 ', /
- 15 :名無しさん@ピンキー :04/04/17 19:03 ID:Qh/wiYrv
- 「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム Voice Of The Earth 」
原作
矢立 肇・富野由悠季
著者
ISAP ◆ISAPgGZZNI
テンプレ案
MNZ-707 ◆Nsa70KMEbo
イラスト
プルスキー
AA製作
ガンダムヒロインズ MARKW>>782
提供
2ちゃんねる
- 16 :名無しさん@ピンキー :04/04/17 19:06 ID:jgAq+IKo
- >>1さん、おつかれさまです!!
∧ ∧ ∧ ∧ お茶を飲むでち
(,,・Д・) (,,・∇・)
〜(,,u且) (,,u且~
ここは毎回スムーズに移行しますね。
さすがスレ住民の質が高い……
- 17 :名無しさん@ピンキー :04/04/17 19:07 ID:Qh/wiYrv
- アラ・・・順番ひょっとして>>15がもっと上のほうが良かったかも・・・
- 18 :名無しさん@ピンキー :04/04/17 19:10 ID:Qh/wiYrv
- 自分としては>>15がこれでテンプレ終了って感じでラストに持ってきたんだがいざ見てみるとやっぱ>>3あたりに持ってきた方が・・・(´・ω・`)ショボーン
- 19 :名無しさん@ピンキー :04/04/17 19:19 ID:BUYd+6lI
- ドウ デモ イイ♪
∧_∧ ∧_∧ ∧_∧
( ・∀・) ( ・∀・) ( ・∀・)
⊂ ⊂ ) ( U つ ⊂__へ つ
< < < ) ) ) (_)|
(_(_) (__)_) 彡(__)
- 20 :名無しさん@ピンキー :04/04/17 19:34 ID:k802zKJi
- まあなw
おつ
- 21 :名無しさん@ピンキー :04/04/17 19:55 ID:Qh/wiYrv
- まぁそりゃそうだわな
後はISAP氏の降臨を待つだけ・・・
- 22 :名無しさん@ピンキー :04/04/17 20:04 ID:f3YIF3VJ
- >15
バカタレッ!!
チップ師夫 と ンダ師夫をイラスト欄の前の方に入れなくてどうするっ!?
見てるんだぞっここをっ! チップ師夫はっ!!
それと住人っ!
もっとチップ師夫の嗜好に合わせたリクエスをしなさい
ベルトーチカとかっ、チェーンとかっ
クレクレ房ばっかりやっていると、2度と描いて貰えなくなるぞ!
- 23 :名無しさん@ピンキー :04/04/17 20:14 ID:FkO9y/1/
- >>1
お疲れー
>>22
ごめん、全然意味わかんない
- 24 :テンプレ作った香具師 :04/04/17 20:30 ID:+gi1HEKA
-
>1
「津井に」じゃなくて「遂に」だって言ったじゃんか(w
これじゃあ羞恥プレイだな・・・_ト ̄|○
>22
っていうかチップさんってそんなに心狭い人かあ?
あの人の絵柄は好きだからイラストは描いて欲しいとは思うが
- 25 :1 :04/04/17 20:54 ID:Qh/wiYrv
- あわわわわわ(((;´∀`)))
「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム Voice Of The Earth 」
原作
矢立 肇・富野由悠季
著者
ISAP ◆ISAPgGZZNI
テンプレ案
MNZ-707 ◆Nsa70KMEbo
イラスト
プルスキー チップ ンダ
AA製作
ガンダムヒロインズ MARKW>>782
提供
2ちゃんねる
>>24
忘れてた・・・正直スマンカッタ
- 26 :名無しさん@ピンキー :04/04/17 22:03 ID:0bR8H9c0
- 乙一!
今日はマターリ
あしたになると・・・(*´Д`)ハアハアハアハア
- 27 :名無しさん@ピンキー :04/04/17 23:35 ID:UxceXeNn
- >>22
プルスキーだな、貴様。
せっかく来たんなら絵でも描いてけよ。
- 28 :名無しさん@ピンキー :04/04/18 08:26 ID:xOrmoi3X
- あと12時間ぐらいですか?
- 29 :名無しさん@ピンキー :04/04/18 15:12 ID:B8wBT3mn
- あと5時間切りました〜
カウントダウン開始します。
- 30 :名無しさん@ピンキー :04/04/18 16:21 ID:ERli9vkW
- このスレってガンダム以外の富野作品でも投下していいの?
ちらっと見た感じ神書き手の独壇場の様なスレみたいなんだけど
- 31 :名無しさん@ピンキー :04/04/18 16:55 ID:ZZAf1+ND
- >>30
1にそう書いてあるからね、自信があるなら投下してみるといいよ。
SSを書く人は永らくISAPさんしかいなかっただけだし。
もっとも今すぐはタイミングが悪いだろうな。
今晩以降が安全に投下できると思う。
- 32 :名無しさん@ピンキー :04/04/18 17:28 ID:ERli9vkW
- >>31
了解。
最近、「キングゲイナー」を見て書きたいなぁと思って、該当するスレを探してたところだった。
まだ、ちょっとしか書いてないんだけど、作品が出来たら注意して神とは被らないように投下すます。
- 33 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/04/18 19:35 ID:CwtpVm39
- >>1
新スレおつかれさまです。
このスレも、もっと色々な人が色々なものを書くようになるといいですね。
- 34 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/04/18 19:36 ID:CwtpVm39
-
「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム Voice Of The Earth 」 連載第84回
since 2002,2003,2004 ISAQ > ISAP PRESENTS.
- 35 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/04/18 19:37 ID:CwtpVm39
- 履歴:
ガンダムヒロインズ
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362-366 368-373 376-379 384-387 396-400 406-411 413-418 438-444
451-456 464-468 488-492 500-504 513-519 526-531 541-546 576-582
608-614 628-635 650-655 672-678 712-718 740-745 770-777 799-806
834-841 870-877 909-916
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273-282 320-329 358-367 402-411 441-449 473-482 500-509 537-546
590-599 631-640 710-721 755-764 808-817 854-863 888-897 926-935
- 36 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/04/18 19:38 ID:CwtpVm39
-
ガンダムヒロインズ MARKV
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388-398 444-453 478-487 522-531 570-580 611-620 669-678 736-746
795-805 892-903 940-950
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46- 56 94-103 136-146 202-211 265-276 317-326 368-379 496-505
563-572 659-668 762-773 828-837 880-892
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- 37 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/04/18 19:39 ID:CwtpVm39
- [南極条約] ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/char.html
こちらのサイト様で、過去ログの総集編を保管戴いています
第1話(連載第1回〜第2回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe.html
【挿絵 プルスキー様】
第2話(連載第3回〜第6回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe2.html
第3話(連載第7回〜第9回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe3.html
第4話(連載第10回〜第13回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe4.html
第5話(連載第14回〜第16回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe5.html
第6話(連載第17回〜第19回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe6.html
第7話(連載第19回〜第23回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe7.html
第8話(連載第24回〜第27回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe8.html
- 38 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/04/18 19:39 ID:CwtpVm39
- 第9話(連載第28回〜第33回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe9.html
第10話(連載第34回〜第38回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe10.html
第11話(連載第39回〜第43回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe11.html
第12話(連載第44回〜第48回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe12.html
第13話(連載第49回〜第52回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe13.html
第14話(連載第53回〜第56回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe14.html
【挿絵 チップ様、ンダ様】
第15話(連載第57回〜第60回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe15.html
第16話(連載第61回〜第64回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe16.html
【挿絵 チップ様】
第17話(連載第65回〜第68回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe17.html
- 39 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/04/18 19:40 ID:CwtpVm39
- アウドムラの格納庫の床に、ガンダムMk-Uの巨大な機体が横たわっていた。
天に向かって開けられたコックピットから、カミーユ・ビダンが這い出て床に降りる。
思っていた以上に酷い機体の惨状に、カミーユは暗澹とした表情だ。
地球の重力下で運用されるMSにとって、脚部は負担の大きいパーツである。
その上、代々の旧連邦軍系のMSの脚部はデザイン的に細身であるからか耐久力が弱い。
旧ジオン公国軍のMSが、重力下での運用を考慮して頑丈だった事と好対照である。
いずれにしろ、しばらくMk-Uは使い物にならないというのが現状だ。
ジュナス・フレイブ大尉によると、ニューホンコンで相応の補給は期待出来そうだが。
そこまで考えたカミーユは、ふと自分も設計に加わった《Z計画》のMSを思い出した。
《Z計画》とは、エゥーゴがアナハイムと共同で行っている次期主力MS開発計画である。
その主題は、航続距離延長・大気圏突入を実現するMA形態を持つ“可変MS”だ。
戦況に応じてフレキシブルに対応出来るMS──それが待ち望まれている新型機である。
ケネディやヒッコリーの戦闘でも、こちらに可変機があれば戦況も変わったはずだ。
だからこそ、“Zガンダム”と呼ばれている新型MSを切望するカミーユだった。
もっとも、地球に取り残されている限りそんな事は分不相応な望みでしかないのだが。
- 40 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/04/18 19:41 ID:CwtpVm39
- 大きくため息を吐いたカミーユに、どこか余所余所しい声が掛けられた。
「随分と熱心にメンテナンスをしているのね」
顔を上げたカミーユは、ゆっくりと近付いて来るベルトーチカ・イルマに気付く。
帰艦後すぐにアムロと抱き合っていた光景を思い出し、カミーユは憮然と言った。
「・・・・・・何か御用ですか」
「用事がなければ、話しかけちゃ駄目?」
突き放すように問い掛けるカミーユに、ベルトーチカは事も無げに答えた。
その声質の透明さは、恐らく多くの人間を魅了しそうである。
けれども彼女に浮ついた印象を持つカミーユは、意識的に冷たく言った。
「忙しいですから」
軽く頷いたベルトーチカは、近くまで歩いて来ると胸の前で腕を組んだ。
その体勢で強調されるふくよかな胸の膨らみは、必要以上に女を誇示するのである。
ちょっと顔を上げるようにして、ベルトーチカは気さくさを装って言った。
「貴方、自分の名前が嫌いなんですって?」
結果的には尊大で興味半分に聞こえる口調に、カミーユは一瞬激昂しそうになる。
- 41 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/04/18 19:42 ID:CwtpVm39
- どこで聞きつけて来たのかは知らないが、随分とおしゃべりなクルーもいたものだ。
そんなカミーユの態度には構わず、ベルトーチカは親切めかして口を開いた。
「そんなに嫌いだったら名前を変えればいいじゃない? 考えてあげましょうか」
唇を噛んでいるカミーユに、ベルトーチカは指を一本立てて言う。
「そうね例えば、ドモン、ヒイロ、ガロード、キラ、アスラン、ロウ、ガイ──」
自分勝手に話を進行させるベルトーチカは、不意に瞳を輝かせた。
「そうだ、ロラン・・・ ロランっていう名前はどうかしら?」
カミーユは、無駄に楽しそうなベルトーチカにつまらなそうに呟く。
「ロランですか? ローラっていう女性の名前に似てるし女装でもしそうで嫌ですね」
ベルトーチカのセリフに呆れつつ、ふとカミーユはある女性に思いを馳せた。
──カーくん、何やってんのお?
リベカ・マレリー少尉の豊かな胸の谷間・・・いや、朗らかな笑顔が脳裡に浮かぶ。
──カミーユって呼ぶと怒り出すって聞いたから、どう? 気に入った?
同じような内容なのに、何故リベカが言うとあんなに好意的に聞こえたのだろうか。
「それで、用件はそれだけですか? ベルトーチカさん」
- 42 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/04/18 19:43 ID:CwtpVm39
- ムスッとした彼に気付かないまま、ベルトーチカはMk-Uの装甲をそっと撫でた。
ベルトーチカは、ざらざらとした装甲に触れたままカミーユへ視線を戻す。
「・・・ところで、これ、良い機体のようね?」
「? 何が言いたいんです?」
その口調の真剣さに不穏な色を覚えながら、カミーユは拳を握り締めた。
しかし、物怖じしないベルトーチカは真っ直ぐにカミーユを見つめて口を開く。
「率直に言うわ。アムロにこのMk-Uを譲らない?」
「──っ!!」
カミーユは、余りの驚きに声も出せずに大きく目を見開いた。
ところが、ベルトーチカは調子に乗って自分の意見の正しさを主張する。
「あの人の方がMk-Uを有効に扱えるわ。それに少尉クラスが新型って変でしょ?」
もっとも、それはカミーユ自身も常々疑問に思っていた事でもある。
仮にも敵から奪った最新鋭MSを、17歳の少年に運用させるのは流石に無茶だ。
ジュナスならば、階級が大尉であり連邦制MSを熟知しているという理由があるのだが。
精一杯の自制心を発動して、カミーユはベルトーチカを睨み付けつつ言う。
- 43 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/04/18 19:44 ID:CwtpVm39
- 「・・・アムロさんが、そう言えって言ったんですか?」
「まさか。でも新しいガンダムに乗らないアムロ・レイなんておかしいと思わない?」
わざとらしく肩を竦め、ベルトーチカは金髪をこれ見よがしに掻き揚げた。
「アムロは一年戦争の英雄なのよ。英雄には英雄に相応しいマシンがあるわ」
「僕には相応しくありませんか、Mk-Uは?」
「貴方の事を問題にしているんじゃないのよ!」
カミーユの予想外の抵抗に、ベルトーチカの態度が次第に殺気立って来る。
ベルトーチカとしては、この少年がアムロの事を第一に考えない理由が判らないのだ。
アムロは英雄であり、優しい青年であり・・・彼女の大切な人である。
彼には、この部隊で一番強くて安全な機体で生き残ってくれないとイヤなのだ。
「貴方、アムロを嫌いなの? これはアムロの為になる事なの、判るでしょう!?」
必死に言い募るベルトーチカに、カミーユは声を低くして答える。
「それは貴方の同情ですね。そんな憐みはアムロさんを殺すんじゃないですか?」
カミーユのセリフを聞いた瞬間、ベルトーチカは顔を真っ赤にして怒鳴った。
「あたしの考えがアムロを殺すって言うの!? どういうことよっ!!」
- 44 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/04/18 19:46 ID:CwtpVm39
- 相手が先に激昂してしまったから、カミーユは反対に冷静なまま言う。
「アムロさんに死んで欲しくないと思っているのは貴方だけじゃないんですよ」
「あたし以上にアムロを想っている人がいる訳ないでしょうっ!?」
ああ、この人はアムロさんと寝たんだなと・・・不意に確信してしまうカミーユだ。
ベッドで睦み合うベルトーチカの裸身が想像されて、カミーユはため息を吐く。
だが、その一方でそれまでのベルトーチカのセリフが全て嘘っぽく聞こえた。
その態度に、愛人を護ろうとするエゴだけを嗅ぎ取って興醒めしてしまうのである。
「いずれにしろ、部隊の事はハヤト館長にでも言って下さいよ」
素っ気無く言い捨てると、カミーユはベルトーチカをその場に残したまま立ち去った。
取り残されたベルトーチカは、怒りに震えてカミーユの背中を睨み続ける。
傷つきささくれ立ったカミーユの心の中に、ふとファ・ユイリィの顔が思い浮かんだ。
地球降下前に喧嘩別れしたままの、同い年の幼馴染の少女が記憶の中で微笑む。
何故か、幾度も夜を重ねたエマ・シーン中尉の顔や肢体はこの時思い浮かばなかった。
「・・・ファは・・・元気かな・・・」
心からファの優しい笑顔が見たくて、カミーユの胸がせつなく締め付けられた。
- 45 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/04/18 19:47 ID:CwtpVm39
- 常夜灯の中で黒髪がシーツに乱れ、恥ずかしげな吐息が闇の中に溶け込んでゆく。
白い喉をさらけ出すように、ファ・ユイリィの頭が仰け反った。
「あっ、あふぅ・・・あん」
びっしりと浮かんだ汗が薄暗い光を反射し、仄かに甘い香りが嗅覚を刺激する。
せつなそうに目を細めたファは、唇の端から涎を流しつつ自分を抱く男に呼び掛けた。
「・・・艦長ぉ・・・」
ファを組み敷いているヘンケン・ベッケナー中佐は、その声に小さく頷く。
ここは、アイリッシュ級戦艦ラーディッシュ艦長ヘンケン・ベッケナーの部屋である。
締め切られた部屋は、抑えられている空調のせいで空気が篭っていた。
湿ったシーツに背を押し付けるように、ファの身体が若鮎のようにぴくぴくと動く。
ヘンケンの逞しいペニスは、火傷しそうに熱いファの蜜壷の中に収められていた。
ファの柔らかい膣壁はペニスを締め付け、更に蠢動しては咥え込もうとする。
「んんっ、はぁぁ!」
ヘンケンがちょっと激しく腰を使うと、ファは彼の背中に爪を立てて喘いだ。
その顔が可愛くて、ヘンケンは堪らずに一層ペニスの抜き差しを繰り返してしまう。
- 46 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/04/18 19:49 ID:CwtpVm39
- もう何回目かの二人の逢瀬は、端から見れば決して誉められた物ではないはずだ。
仮にも戦艦の艦長と訓練生の間に、友好以上の交流があってはいけないはずである。
しかし、それは充分に判った上で、それでも夜を共にしてしまう二人だった。
「はぁぁ、いい、いいぃぃ」
ぎゅっと目を閉じて睫毛を震わせながら、貫かれるままにファは喘いでしまう。
仰向けの体勢だから横に流れている乳房が、ファがペニスを味わう度に上下に揺れる。
二人の陰毛がざらざらと擦れ合い、二人の体液が淫靡な水音を立てた。
「あ、あ、あん、あんん・・・っ」
互いの裸身を抱き寄せながら、ヘンケンとファの交わす息が荒く激しさを増す。
股間の結合部から聞こえて来る水音は、次第に大きくリズミカルになっていった。
「感じ、感じるぅぅ」
ファの綺麗な脚が空中に持ち上がり、ヘンケンの腰へとすっと巻き付いて来る。
ハイスクールで陸上をやっていたファの脚は、すらりと美しく綺麗だ。
これまで以上にヘンケンに抱き付きながら、ファは腰に回した美脚にも力を入れた。
二人の身体はこれまで以上に密着し、ファの乳房がヘンケンの厚い胸板で潰れる。
- 47 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/04/18 19:49 ID:CwtpVm39
- 乳首がヘンケンの胸毛に擦れるのが気持ち良くて、ファは肩を震わせた。
「んあぁ! あんっ、いいっ」
ファの腰が動きを早め、ヘンケンの貫く腰の動きに合わせる様に器用に踊る。
汗まみれの腕を何度も動かし、ファは出来るだけ快感を得ようとヘンケンを抱いた。
ヘンケンも、ファを慈しむように抱き締めてはその頭髪をくしゃくしゃと撫でる。
二人の動きは次第に激しさを増し、ファの膣内の締め付けが強くなっていった。
「あああ、ああっ、はぁぁああっ!」
ファは釣られた魚のようにびくびくと身体を震わせ、しがみつく腕に力が入った。
ヘンケンも、眉を顰めたまま腰を強く打ち付けて吐息を漏らす。
「イ、イくぞ・・・!」
装着されている避妊具の中に、ヘンケンの熱い精液が勢い良く放出された。
「イくぅ、あたし、あたしもイくぅぅう・・・!!」
両目から涙を流しながら、ファは全力でヘンケンに抱き付いて腰を痙攣させる。
絶頂した秘所から泡立った粘液が流れ落ち、ファの全身がゆるやかに弛緩してゆく。
力が抜けてしまったファの腕と脚が、静かにシーツの海に投げ出された。
- 48 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/04/18 19:51 ID:CwtpVm39
- 情交後の始末を済ませたヘンケンは、ブランケットをファと自分の裸身に被せる。
ファははにかむように微笑んで、ヘンケンの煙草の匂いのする胸に顔を寄せた。
荒かった息がそろそろ整う頃合を見たように、ヘンケンがそっと呟く。
「・・・そういえば、二つ目のシャトルでも帰って来なかったらしいな」
この場合の主語は“カミーユ・ビダン”である──俯くファの肩が微かに震えた。
『ジャブロー侵攻作戦』降下組は、今まで2回に分かれて宇宙へ帰って来ている。
しかし、カミーユはケネディ空港組にもヒッコリー組にも入っていなかったそうだ。
「早く逢えるといいな・・・また何か判ったら教えるから心配しなくていい」
目を閉じてヘンケンの胸に顔を寄せたまま、ファは何も言わずにその手を握り締めた。
・・・しばらくそうしていた後で、ファは静かにヘンケンに囁く。
「そろそろ前線に出港ですね・・・エマ中尉と逢えるのが楽しみですね・・・」
現在月面都市アンマンに停泊中のラーディッシュは、遠からず地球圏へ出撃予定だ。
そうすれば、アーガマとも合流するはずで、そこにはエマ・シーン中尉がいるはずだ。
今度はヘンケンの方が辛そうな顔になり、何もいえなくなってしまう。
手を伸ばせばその肌に触れられるのに、二人の距離は驚くほど遠かった。
- 49 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/04/18 19:52 ID:CwtpVm39
-
──次回、4月25日。
- 50 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/04/18 19:53 ID:CwtpVm39
-
次 回 、 「 思 い 過 ご し も 恋 の う ち 」
- 51 :名無しさん@ピンキー :04/04/18 20:02 ID:OTd+tuWb
- お疲れ様です。
ヘンケン艦長とファ、エマとカミーユがそれぞれの関係に気付いたらどうなるんだろうか。
- 52 :名無しさん@ピンキー :04/04/18 20:04 ID:ZZAf1+ND
- ファとヘンケンの関係もずいぶんと切ないですなー…。
とりあえず寂しい者同士が慰めあってるだけというのがねえ。
時にカミーユとベルトーチカの口論で、オリジナルで印象深かったのが
「貴方がそういう事を言えば言うほどアムロさんは孤立していく」っていうのがあったと思うんだけど
あれ端折られたんですかね。
…ミライに言われたんだっけ?
- 53 : custam :04/04/18 22:38 ID:1vriXXkN
- >>1さんスレたて乙です。
そしてISAPさん今週も乙です。
前スレの727-729ですが、第84回現在のオリキャラ紹介をうpしたいと思います。
- 54 :登場人物紹介(オリキャラのみ)1 第84回現在 :04/04/18 22:40 ID:1vriXXkN
- ジュナス・フレイブ
本作の主人公。一年戦争時からの連邦軍人で退役時の階級は中尉。
後に反地球連邦組織エゥーゴの大尉となる。
乗機はガンダムMk-U2号機(G-3ガンダム風カラー)。
クワトロ・バジーナ大尉(=シャア)と共にMS部隊の指揮を執る。
どうも変わり者に好かれ易い体質らしい(本人談)
18禁小説の主人公でありながら、なぜか濡れ場には恵まれていない。
トリノ・カーナヴォン
ティターンズの将校で階級は中尉。
性格は冷酷で、目的の為には手段を選ばない。
特に、人の心の隙に付け込むのを得意とする。
一説には、バスク・オムの異母弟とも言われる。
乗機はハイザック、マラサイ等。
ジュナスにとっても読者にとっても憎むべきライバルキャラである。
サラミスのオペレータ嬢
ア・バオア・クー海戦時、出撃直前のジュナスと『ある約束』を交わす。
彼の帰還直前、艦橋への攻撃に巻き込まれ、消息不明に。
ベルナデッタ・ソロン
エゥーゴの諜報員。ジュナスをエゥーゴにスカウトする。
前述のオペレータ嬢と瓜二つ。
アーガマとの合流に際し経由したグリプスにおいて、
過酷な『初体験』を味わう。
ジュナスに対し、『憧れ以上、恋愛未満』の感情を持つ本作のメインヒロイン
…のはずだが、最近は心のすれ違いが続く。
- 55 :登場人物紹介(オリキャラのみ)2 第84回現在 :04/04/18 22:42 ID:1vriXXkN
- フランセス・エラワー
エゥーゴのMSパイロットで、階級は少尉。
幼少の頃の生活が原因で、男性に触れられるのを極度に嫌う。
ジュナス曰く、冷静沈着無口少女。
ジュナスに対し少なからず好意を持っている。
…が、親友ベルナデッタへの思いやりとの狭間で苦しむ。
乗機はプロトZガンダムX-1。
シェリー・パーカー
ア・バオア・クー海戦時、前述のオペレータに命を救われた女性。
終戦後ルオ商会に身を置き、U.C.0087現在では会計経理部長(カラバ補給担当)を勤める。
カラバスタッフの間では厳しい女性で通っているが、ジュナスの前では…
ジュナスにベルナデッタを引き合わせた張本人。
リベカ・マレリー
サイド1の1バンチ・シャングリラ出身で、
恋人のテオと共にエゥーゴのパイロットとなる。階級は少尉。
某機動戦艦艦長のような性格の天然ボケキャラ。
おまけに魔乳持ち(笑)。
その魅力(胸?)は怒れるカミーユをも鎮めたほど。
ジャブロー戦後のエゥーゴ部隊内(&作品内)におけるムードメーカー的存在である。
乗機はネモ。
テオドール・チャーチワード
エゥーゴのパイロットで階級は少尉
リベカの幼馴染&恋人
リベカ曰く 「テオは私の王子様」
普段はリベカのフォロー兼なだめ役に徹しているが、
彼女を護る際にはものすごい迫力を醸し出す。
シャングリラ・チルドレン(ジュドー達)とは顔なじみ。
乗機はネモ。
- 56 :名無しさん@ピンキー :04/04/18 22:47 ID:uP/ZR5xZ
- か、艦長ぉ...
- 57 :登場人物紹介(オリキャラのみ)3 第84回現在 :04/04/18 22:51 ID:1vriXXkN
- ウォルトン・スウィフト
エゥーゴのパイロットで階級は少尉
態度は一流、腕は三流の"自称"天才パイロット。
大見得を切って出撃し、すぐ被弾して後退するというのがお約束のパターン。
リベカとは犬猿の仲。
乗機はネモ。
エルシー・シャトラン
ティターンズの中尉でアレキサンドリア所属。
ジェリドやカクリコン達とは同期。
外見は美人だが、性格は残忍。犠牲になった同期生は数知れず。
強化人間やコロニーレーザーといった機密情報を入手できる謎のルートを持つ。
リシュレール・サントス
エゥーゴの軍人で、階級は中尉。
アンマンでファ・ユイリィ等の戦闘訓練の教官を務めている。
亜麻色の美しい長い髪と、人を寄せ付けない厳しさを持つ。
エリス・ワイス
エゥーゴの士官。
凄腕のパイロットで、25歳にして中尉に昇進したエリート。
他人の3倍も4倍も血を吐いて今の実力と地位を身に付けた努力家。
“氷柱のエース”(リベカ談)の異名を持つ。
背丈と胸の無さにコンプレックスを持っている。
とあることがきっかけで、ウォルトンのことが気になるようになる。
乗機はリック・ディアス。
- 58 :登場人物紹介(オリキャラのみ)4 第84回現在 :04/04/18 22:56 ID:1vriXXkN
- グラハム・パーク
エゥーゴのパイロットで階級は少尉。
ヒッコリーのシャトル防衛戦において、カミーユのガンダムMk-Uをかばい戦死。
リベカとデートさせてくれ、とテオに何度も食い下がっていた。
乗機はネモ。
テレンス・デニケン
エゥーゴのパイロットで階級は少尉。
ヒッコリー残留組の中で唯一生き残ったネモのパイロット。
その結果は実力なのか、それとも運によるものか…
以上です。お粗末さまでした。 by.__custam
- 59 :名無しさん@ピンキー :04/04/18 23:39 ID:z5jwCAOl
- 今日の話個人的にかなり好きです。
エロパートはいつも終わると場面が変わることが多いけど、今回みたいに終了後の余韻があるのも好きです。終了後の空しさがよくでてる。
- 60 :名無しさん@ピンキー :04/04/19 00:45 ID:tk1xBrbT
- キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
今日もハァハァさせてもらいますた(;´Д`)ハァハァ
- 61 :名無しさん@ピンキー :04/04/19 13:46 ID:EYZF4hSZ
- 前スレ
>>986-996
ID:vONIKDQN
IDがドキュソ・・・(´∀`)
- 62 :名無しさん@ピンキー :04/04/19 16:11 ID:xa6Oghlg
- しかもお肉
- 63 :名無しさん@ピンキ〜 :04/04/19 18:10 ID:FjlTiPlo
- いつのまにテオってシャングリラチルドレンと知り合いなんて設定が!
もう一回読み直したほうがいいかも。
ベルとフランは日増しに存在感が薄くなる(汗)
- 64 :名無しさん@ピンキー :04/04/19 23:06 ID:C8u+2x5O
- >__custam
なんの「改」なんだ? なにはともあれ乙。
- 65 :名無しさん@ピンキー :04/04/20 21:13 ID:YzDrY7pm
- ニョー
- 66 :名無しさん@ピンキー :04/04/20 21:24 ID:S5nMuVal
- 改だったらcustomだが
- 67 :名無しさん@ピンキー :04/04/22 02:39 ID:4Oa51imr
- ニョーホシュ
- 68 :名無しさん@ピンキー :04/04/23 07:08 ID:hfc/0Dhu
- 急にさびれたな
きっとだんだんレスが少なくなって、職人の降臨頻度が減って
惜しいな実に惜しい
- 69 :名無しさん@ピンキー :04/04/23 13:11 ID:ZCQ99rqL
- 週末以外はこんなもの
- 70 :名無しさん@ピンキー :04/04/23 14:11 ID:j/cqBuQO
- ヤター! やっと書き込めたよ。
アクセス規制にひっかかって
ずっと書きこめなかった。
今更ながら、ISAPさん乙です。
書き込めなかったけど、読んでます。
頑張ってください。
そろそろジュナスがくるかなーと、ひそかに待ってます(w
>68
自分と同じ理由の奴は多いんじゃないか?
- 71 :名無しさん@ピンキー :04/04/23 19:27 ID:1bv3bbyH
- いつの間にか人大杉が解除されてたんだな。 これで少しは人間も増えるのかどうか
- 72 :名無しさん@ピンキー :04/04/23 23:33 ID:NBOaEOdt
- ROMが多いだけなんじゃ……
- 73 :名無しさん@ピンキー :04/04/24 00:00 ID:QyfAKqF+
- ROMが多い+人多杉+書き込み規制+平日(ISAP氏の降臨は日曜日)
これだけの理由もあれば少なくもなるさ
もうすぐだ・・・もうすぐ日曜日・・・(;´Д`)ハァハァ
- 74 :名無しさん@ピンキー :04/04/24 04:13 ID:PnQoC+h/
- やっと、やっと、我が町のレンタル屋でZのDVDが並びました。(逆にナゼに今更?感も有るが) これでやっとうっすら記憶だったZを補完してこのSSが何倍にも楽しめるというものだ。 あ、とりあえずまたDVD-R買わなきゃ・・・
- 75 :名無しさん@ピンキー :04/04/24 06:21 ID:TmZUnfZ4
- エゥティタとか出てるし総集編の話題もあるからある意味Zはまだまだ美味しいかと。
ちなみにアニメはここのSSと違って萌えと燃えが少ないんだよなー
Voice Of The Earthをアニメ化して欲しいもんだ。
- 76 :名無しさん@ピンキー :04/04/24 12:35 ID:CX4EFEDP
- >>74
レンタルDVDは開始になったばかりだぞ。
まだ入っている所は少ない。
- 77 :名無しさん@ピンキー :04/04/24 15:14 ID:PnQoC+h/
- >>76
あ、そうなの?!セルが大分前に出てたからとっくに解禁されていると思ってた!!
でも、“新作シール”が貼ってなくて旧作扱いだったぞ?
- 78 :名無しさん@ピンキー :04/04/24 22:57 ID:/3NUzwDv
- 今見るとさすがに作画がつらいけどなー
- 79 :名無しさん@ピンキー :04/04/25 07:53 ID:GzFUz20l
- よーし今日
- 80 :名無しさん@ピンキー :04/04/25 13:05 ID:r6iid+++
- そうだ、降臨の儀式を準備せねば。
生贄はウォル豚でいいかな!?
- 81 :名無しさん@ピンキー :04/04/25 13:11 ID:4TuLcctU
- 降魔の儀!
- 82 :名無しさん@ピンキー :04/04/25 17:24 ID:exAyivuJ
- (*´Д`)ハアハア・・・後二時間と少し。
- 83 :名無しさん@ピンキー :04/04/25 18:05 ID:BhY7pM/r
- もうすぐでつね。
ISAPたん降臨の前に、焦らず慎重に急いで買い物に行ってきまつ。
- 84 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/04/25 19:47 ID:G6tN+sq9
-
「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム Voice Of The Earth 」 連載第85回
since 2002,2003,2004 ISAQ > ISAP PRESENTS.
- 85 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/04/25 19:48 ID:G6tN+sq9
- 履歴:
ガンダムヒロインズ
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1007/10076/1007655458.html
362-366 368-373 376-379 384-387 396-400 406-411 413-418 438-444
451-456 464-468 488-492 500-504 513-519 526-531 541-546 576-582
608-614 628-635 650-655 672-678 712-718 740-745 770-777 799-806
834-841 870-877 909-916
ガンダムヒロインズMARKU
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1040/10405/1040508424.html
6- 12 39- 44 57- 62 114-121 141-147 175-182 212-219 237-244
273-282 320-329 358-367 402-411 441-449 473-482 500-509 537-546
590-599 631-640 710-721 755-764 808-817 854-863 888-897 926-935
- 86 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/04/25 19:53 ID:SIpq7luM
-
ガンダムヒロインズ MARKV
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1056/10568/1056852515.html
17- 26 77- 86 116-125 160-169 184-193 242-251 276-286 323-332
388-398 444-453 478-487 522-531 570-580 611-620 669-678 736-746
795-805 892-903 940-950
ガンダムヒロインズ MARKW
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1071647163/
46- 56 94-103 136-146 202-211 265-276 317-326 368-379 496-505
563-572 659-668 762-773 828-837 880-892
ガンダムヒロインズ MARKX
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1082193496/
39- 48
- 87 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/04/25 19:54 ID:SIpq7luM
-
[南極条約] ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/char.html
こちらのサイト様で、過去ログの総集編を保管戴いています
第1話(連載第1回〜第2回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe.html
【挿絵 プルスキー様】
第2話(連載第3回〜第6回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe2.html
第3話(連載第7回〜第9回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe3.html
第4話(連載第10回〜第13回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe4.html
第5話(連載第14回〜第16回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe5.html
第6話(連載第17回〜第19回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe6.html
第7話(連載第19回〜第23回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe7.html
第8話(連載第24回〜第27回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe8.html
- 88 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/04/25 19:54 ID:SIpq7luM
-
第9話(連載第28回〜第33回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe9.html
第10話(連載第34回〜第38回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe10.html
第11話(連載第39回〜第43回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe11.html
第12話(連載第44回〜第48回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe12.html
第13話(連載第49回〜第52回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe13.html
第14話(連載第53回〜第56回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe14.html
【挿絵 チップ様、ンダ様】
第15話(連載第57回〜第60回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe15.html
第16話(連載第61回〜第64回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe16.html
【挿絵 チップ様】
第17話(連載第65回〜第68回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe17.html
- 89 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/04/25 19:56 ID:SIpq7luM
- ガルダ級輸送機アウドムラは、ニューホンコン・シティーへと飛行中だった。
飛行の振動で揺れるアウドムラの格納庫に、かなり背の低い影が立っている。
腰まで伸ばした綺麗な金髪のシルエットの女性は、エリス・ワイス中尉だ。
形の良いアーモンド型の瞳と、すっと通った鼻筋はある意味芸術品に近い。
フランス人形のように整った美貌を引き締め、エリスは無言でいた。
エリスが見つめるアウドムラの格納庫の中は、見事に閑散としている。
本来は数十機のMSが搭載可能な格納庫だが、現在は空きハンガーばかりが目立った。
昨日まで大勢いた乗員も、既に半分以下に減っている。
また、不足している物資のせいで修理もままならずメンテナンスの音も疎らだ。
ふと、エリスは傍らの窓から蒼穹を通して懐かしい宇宙を透かし見ようとする。
スペース・コロニーで生まれ育ったエリスは、地球に来たのは今回が初めてだ。
知識では知っていた地球環境だが、実際に経験してみると驚く事ばかりだった。
身体が重いのは当然として、とにかく埃っぽく空気が汚れている。
こんな場所が人類の生まれ故郷だと思うと、エリスは呆れてしまう思いだった。
彼女には、地球至上主義を掲げるティターンズの主張が見当違いに思われるのだ。
- 90 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/04/25 19:56 ID:SIpq7luM
- そもそも、本来なら今頃エリスは宇宙に帰還し最前線に戻っているはずだった。
未だに地球の重力に縛り付けられている自分が、酷くもどかしくて焦燥感に駆られる。
エリスにとって、軍で戦功を立てて昇進する事は何よりも大事な事だ。
外見で自分を見下す相手を見返す為、エリスは地位と力を手に入れなければならない。
その為には、生意気と言われようと強気と言われようと一向に構わない。
ため息を吐いたエリスは、彼女の横に高く積んである物資のダンボール箱を見上げた。
いかにも崩れそうで危ないが、しかし地球の重力下では持て余す重さである。
誰かに指示をして直させようと考えていたエリスに、緊張した声が掛けられた。
「エリス中尉、リック・ディアスのメンテナンスは午後から始めるそうです」
直立不動の敬礼をしている少し太目の体型の男は、テレンス・デニケン少尉だ。
昨日のヒッコリーのシャトル防衛戦で、ただ一人生き残ったネモのパイロットである。
アムロ・レイ大尉やリベカ・マレリー少尉より二つ年下の21歳で、まだ新人だ。
なんとか戦闘を生き残ったのも、腕が良いという訳ではなくただの運だろう。
「そう」
軽く頷きながらエリスが流し目を呉れてやると、テレンスは一層身体を硬くした。
- 91 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/04/25 20:03 ID:LWa5Rcib
- エリスの背丈はテレンスの胸元くらいだから、彼女の方が彼を見上げる体勢だ。
だが、エリスの威圧感と迫力はテレンスを萎縮させるのに十分な迫力なのだ。
近くを通ったカラバのスタッフも、エリスに気付いて慌てて敬礼を行う。
前回のシャトル防衛戦で、アッシマーと互角以上に渡り合ったパイロットは少ない。
アムロを別格とすれば、ジュナス・フレイブ大尉、カミーユ・ビダン少尉と彼女だけだ。
微笑みもせず目だけで頷くと、エリスは厳しい視線を格納庫出入口へ移す。
リベカや故グラハム・パーク少尉が名付けた処の“氷柱のエース”エリスの面目躍如だ。
しかし、そこに一人のパイロットを見つけた瞬間エリスの壁が崩れた。
入口から入って来たのは、相変わらず暇そうなウォルトン・スウィフト少尉だった。
モデル並の容姿とスタイルのウォルトンだが、口元の下品な笑いで大幅減点である。
ウォルトンは、格納庫を見渡してエリスに気付いた途端ムッとした表情になった。
「昨日は、よくもウォルトン様の手柄を奪ってくれたなあ!!」
誰が見てもエリスに助けてもらった癖に、無意味に偉そうなウォルトンである。
ずかずかと近付いて来るウォルトンを、エリスは困ったような微笑みで見守った。
そんなエリスを庇うつもりなのか、突然テレンス・デニケンが厳しい表情で叫んだ。
- 92 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/04/25 20:03 ID:LWa5Rcib
- 「先輩、死ぬ死ぬと情けなく騒いでいたのはどこの誰ですか!!」
年下でもウォルトンを馬鹿にしているテレンスは、態度に遠慮会釈がない。
確かに、腰抜けでヘナチョコのウォルトンはエゥーゴでもカラバでも嘲笑の的だ。
痛い所を突かれて言葉に詰まるウォルトンに、テレンスは調子付いて捲くし立てた。
「だいたい、先輩はエリス中尉に対して余りにも生意気すぎる──」
得意気なテレンスがそこまで言った瞬間、エリスが鋭い声を上げる。
「テレンス少尉、君は黙っていなさいっ!!」
エリスの殺気に背筋に寒気を覚えつつ、テレンスは自分が叱られる意味が判らない。
「え、で、でも、しかし・・・!」
言い訳をしようとするテレンスは、エリスの真剣な表情に言葉を失くした。
「──・・・なんなんだ、一体?」
蚊帳の外に置かれたウォルトンは、一触即発の状態の二人を怪訝そうに見つめる。
本来は敵対しているはずの貧乳中尉が、自分を庇う訳が判らない。
そもそも、やたらと口煩いエリスはウォルトンにとって邪魔者でしかなかった。
何故かいつも彼にお節介をしてくる、その押し付けがましさも鼻につく。
- 93 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/04/25 20:04 ID:LWa5Rcib
- なまじ外見が可愛いだけに、彼は暴力的で強気で五月蝿いエリスを嫌悪していた。
あくまでも、自分が悪いなどとは一切考えない自分勝手なウォルトンである。
そんな事を考えていたウォルトンは、ふとエリスの態度に隙を見つけた。
唐突に、ウォルトンは糞生意気なペタ胸女を修正してやろうと思い付く。
軽く平手打ちでもして、二度とウォルトン様に歯向かわないように教育してやるのだ。
エリスの視線が完全にテレンスに移ったと同時に、ウォルトンはエリスへ飛び掛かる。
「きゃ!? き、君!?」
その瞬間、床が揺れてエリスの傍らに積んであった資材のダンボールが一斉に崩れた。
驚くエリスを突き飛ばしたウォルトンは、大量のダンボールに押し潰されてしまう。
「ぐぎゃあぁぁぁーーっ!!・・・」
呆然と床に尻餅をついたまま、エリスはしばらく崩れた物資の山を見つめた。
しかし、少しするとウォルトンが自分を助けてくれたのだと気付き瞳を潤ませる。
「・・・き、君、また・・・私を護ってくれたんだ・・・」
ダンボールの下で潰れているウォルトンを、エリスは頬を染めてうっとりと見つめた。
事態の推移に付いていけないまま、テレンスは急いでウォルトンを掘り出し始める。
- 94 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/04/25 20:05 ID:LWa5Rcib
-
──ガルダ級輸送機アウドムラは、夕闇が降りた群青色の空を飛行していた。
エゥーゴがカラバ秘密基地ヒッコリーを後にして、既に40時間余りが経過している。
現在、アウドムラの巨体は巧みにティターンズの追撃を避けて航行していた。
時刻は、地球標準時刻で夜の22:30を回ったところだ。
船内が静かなのは、早朝のヒッコリー戦の疲れでクルーが早く休んでいるからだろう。
照明が抑えられたアウドムラの格納庫も、パイロットの姿はなく静寂に包まれている。
薄暗い空間に直立する9体の巨人達も、眠ったように虚空を見つめていた。
そんな格納庫を面倒臭そうな表情で歩いているのは、ウォルトン・スウィフトである。
昼間の騒動で気絶して休んでいた彼は、仕方なくノルマ分の作業を片付けに来たのだ。
「ったく、この次期エース候補のオレに片付けなんぞをやらせんなよなあ」
ダンボールに押し潰されたせいで、まだ全身に痛みが残っているウォルトンである。
ぶつぶつ言いながら歩いていたウォルトンは、ふと格納庫の片隅に人影を見つけた。
小柄な体格の人物は、乗降用リフトでMSのコックピットから床に降りる。
こんな時間まで熱心に一所懸命整備をしている人間は──エリス・ワイス中尉だった。
エリスのシルエットを確認したウォルトンは、忌々しそうに舌打ちをする。
- 95 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/04/25 20:06 ID:LWa5Rcib
- この女と関わると、ウォルトンはいつもトラブルに巻き込まれてしまうのだ。
それに何度も一方的に殴られ蹴られている事を思い出すと、改めて殺意を覚える。
彼は、リック・ディアスの整備を続ける彼女をMSの影から睨み付けた。
しばらく怒りに燃えていたウォルトンは、不意に何かを決心した表情になる。
ニヤリと不気味に笑った後で、穏やかな顔で呼び掛けるウォルトンだ。
「よう、エリス中尉。遅くまでお疲れ様」
真剣な顔で作業をしていたエリスは、突然声を掛けられて驚愕したようである。
声の主が穏やかに微笑むウォルトンだと気付いた途端、エリスは頬を真っ赤にした。
「き、君・・・! か、身体は大丈夫だったの・・・!?」
嬉しそうに言うエリスに、ウォルトンは芝居がかった態度でにこやかに頷く。
「ああ。そうだ、お疲れの中尉殿に配給室からコーヒーでも持って来てやろうか?」
「え、え!? コ、コーヒー!? の、飲みたいなら、わ、私が淹れるわ!!」
パニック状態のエリスは、慌てて側に置いてあったポットに駆け寄ろうとしてコケた。
「きゃっ!!」
つんのめった彼女を、さっと駆け寄ったウォルトンがふわっと受け止めてやる。
- 96 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/04/25 20:07 ID:LWa5Rcib
- 「おっと、危ないな・・・大丈夫かよ?」
優しく囁くウォルトンに抱かれ、上気した顔で目の焦点も合わなくなるエリスだ。
「あ、ごめん、ごめんね、君・・・」
ウォルトンの腕にしがみ付きながら、エリスは夢見心地で小さく呟く。
「・・・君って・・・いつでも私を助けて・・・くれるんだね・・・」
エリスの呟きが聞こえなかったウォルトンは、微かに口元を歪めて嘲笑を漏らした。
意図してなかった事態だが、この状態は彼の悪巧みには絶好のポジションなのである。
「ところで・・・実は中尉に大切な話があるんだが、いいかな?」
そっと顔を上げて恐る恐る頷くエリスに、ウォルトンは真剣な口調で言った。
「実はさ・・・ アンタの胸を大きくする治療に協力してやろうと思ってさ」
「治療──? ?・・・え? ・・・胸ぇぇええっ!?」
一瞬大きく目を見開いたエリスは、セリフの内容に気付いて素っ頓狂な声を上げた。
「き、き、き、君! じょ、冗談もいい加減にしないと、お、怒るわよ!!」
だが、ウォルトンは爆発するエリスの小さな肩を抱き寄せながら、親切そうに囁く。
「冗談なんかじゃない。あのリベカ少尉も実践してる豊乳マッサージだぞ」
- 97 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/04/25 20:08 ID:LWa5Rcib
- 「リベカ少尉? で、でもマッサージって、き、君が私の、私の・・・!!」
パニック状態のエリスは、ノーマルスーツの胸元へ両手を添えてどもりまくる。
勝手に説得力の材料にされてたと知ったら、リベカ・マレリーは激怒するに違いない。
当然だが、リベカが隊内で人気者なのは魔乳のせいだけではなかった。
エリスが隊内で尊敬されつつも煙たがられているのも、貧乳のせいでは全くない。
それでも、いつもリベカの爆乳を羨ましく思っていた洗濯板のエリスである。
「でも、だって、ダメだよ、そんなの・・・ダメよ・・・」
「これでも中尉の為に頑張って探して来たんだぜ?」
勿論、『大嘘』である。
ウォルトンは、エリスのペタ胸コンプレックスを利用して苛めてやるつもりなのだ。
もっとも、普通ならばこんな単純な罠に掛かる女なぞいない。
現在のエリスが彼に対しての免疫力を低下させているのは、不幸としか言えなかった。
「・・・・・・私の為に・・・君が・・・」
エリスの頭の中に、何度も自分を護ってくれたウォルトンの“勇姿”が映し出される。
いつも意地を張ってしまう彼女を、身を挺して護ってくれる優しさが思い出された。
- 98 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/04/25 20:08 ID:LWa5Rcib
- 頭の中で様々な葛藤を戦わせるエリスに、ウォルトンは丁寧さを崩さずに囁く。
「さ、オレを信じてこっち来いよ」
ウォルトンは何気ないセリフのつもりだったが、その言葉は彼女には殺し文句に近い。
急に抵抗が弱まったエリスの小さな手を引き、彼は壁際のベンチへと誘導する。
そこで一歩足を踏み出してしまったエリスを見て、ウォルトンは悪魔のように笑った。
エモーション[感情]は、モーション[行動]に影響を受けてしまう。
彼に従って歩き出す行為は、彼女の中に彼に従う意思を生み出してしまうのだ。
ウォルトンに引っ張られて何歩か進んでしまってから、エリスはたどたどしく言う。
「で、でも、やり方を教えてくれれば、自分で──」
「これは特別なマッサージだから、口で言っても判りにくいのさ」
次々にいい加減な嘘が出てくるこの才能を、ウォルトンは別の所で生かすべきだろう。
照明が抑えられたアウドムラの格納庫は、まるで二人だけの世界のように静かだ。
壁際のベンチに着いて先に腰掛けた彼に、エリスはせつなそうに問い掛ける。
「・・・き、君も・・・胸、おっきい人の方が・・・いいの・・・?」
ウォルトン自身は胸の大きさにこだわりはないが、適当に話を合わるいい加減さだ。
- 99 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/04/25 20:09 ID:LWa5Rcib
- 「そりゃあ、男なら誰だって胸の大きい女の方が好きだろう」
いかにも当然のように言いながら、ウォルトンはエリスを自分へと引き寄せた。
「さ、こっち来てオレのここに座れって」
「あ、でも、でも・・・!」
「いいから、いいから」
強く腕を引かれ、エリスは背を向けてウォルトンの膝の上に座らされてしまった。
皮肉な事に、ウォルトンの膝はまるであつらえたようにエリスにぴったりなのである。
まるで父親に抱っこされるように抱えられ、エリスは羞恥で身体を震わせた。
「いけないわよ、やっぱり・・・こんなの、変だよ」
「じゃ、始めるぞ」
困り果てるエリスには構わず、ウォルトンは後ろから彼女の首元のチャックを摘む。
そのまま一気に、彼女のノーマルスーツの前面のチャックを臍まで下ろした。
「!? 君、そ、そんなことしちゃ、ダメぇぇえ!!」
エリスが身体を激しく揺すると、腰まである綺麗な金髪が彼の足を擽った。
抵抗を無視して、ノーマルスーツを腰まで下ろして彼女の腕を袖から抜いてしまう。
- 100 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/04/25 20:10 ID:LWa5Rcib
- まるで紙のように白いエリスのうなじと肩が、無防備に格納庫の照明の下に晒された。
すべすべとした肌はまるでガラス細工か何かのようで、染みの一つもない。
上半身をタンクトップだけの下着姿にされてしまい、エリスは泣きそうな顔になった。
「ダメって言ってるのに、酷い・・・酷いよ・・・」
折れてしまいそうな腕で隠している、タンクトップの下の乳房は余りにもツルペタだ。
「オレに任せとけって」
含み笑いを漏らしつつ、ウォルトンはエリスの脇の下から手を入れて乳房に触る。
「ひゃ、ああ!!」
突然下から膨らみを持ち上げられ、エリスは目を見開いて身体を竦めた。
胸の小さい女性の例に漏れず、エリス乳房と乳首が非常に敏感なのだ。
ウォルトンは、触れるか触れないかの繊細なタッチで膨らみの周囲に指先を這わした。
「んん、いやぁ・・・だ、だめぇぇ」
続けて、掌でそっと円を描くように撫で回して、乳首の辺りを擦ってみる。
指が動くに従い、強張っていたエリスの身体が次第にぐったりと力が抜けていった。
荒い息を吐くエリスの乳房を好き勝手に弄りつつ、ウォルトンは口元を歪めて笑う。
- 101 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/04/25 20:11 ID:LWa5Rcib
-
──次回、5月16日。
- 102 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/04/25 20:12 ID:LWa5Rcib
-
次 回 、 「 エ リ ス の 夜 」
- 103 :名無しさん@ピンキー :04/04/25 20:13 ID:61cwjf6/
- ヲル豚
貴様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
誰か、奴を…。
- 104 :名無しさん@ピンキー :04/04/25 20:20 ID:exAyivuJ
- おる豚の野郎ぉぉぉっ!
ぶっ殺してやるーーーー!!!!
しかしエリスたん幸せそう(´・ω・')ショボーン。
しかしながらISAPさんさすがでございます。
ここまで嵌ってしまったお話は初めてでつ
- 105 :名無しさん@ピンキー :04/04/25 20:20 ID:eN45//p6
- ヲル豚め!!
- 106 :名無しさん@ピンキー :04/04/25 20:24 ID:hUcpaQGj
- ISAPさんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
精緻で「ツボ」を心得てる筆力に、今更ながら脱帽。
>「オレに任せとけって」
>含み笑いを漏らしつつ、ウォルトンはエリスの脇の下から手を入れて乳房に触る。
>「ひゃ、ああ!!」
>突然下から膨らみを持ち上げられ、エリスは目を見開いて身体を竦めた。
ブラボー。
善悪はともかくこの場ではウォルトン君応援しよう。
頑張れ! 超頑張れ!
手にしてるモノはささやかだけど、ささやかじゃないぞ!
>──次回、5月16日。
_l ̄l○ ソウダヨナ ジャンプダッテ合併号ダモンナ…
- 107 :名無しさん@ピンキー :04/04/25 20:24 ID:4TuLcctU
- まるでどっかのエロゲのような展開キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
俺は貧乳にはあんまり興味ないので、
今回のエロシーンは冷静に読み薦められそうだ。
- 108 :名無しさん@ピンキー :04/04/25 20:24 ID:GzFUz20l
- そうか…とうとう来たか…しかもエリスたん幸せか…
それなら…
>ウォルトンは口元を歪めて笑う
モルァ!
ヽ(#゚Д゚)ノ┌┛)゚3゚)・∵.←ヲルd
- 109 :名無しさん@ピンキー :04/04/25 21:37 ID:egJKvQpD
- ばっか、もまいら この一件で仲良くなった
ウォルdエリスたんの凸凹コンビによる
怪進撃がこれから始まるんだぞ。
いくら撃っても氏なないウォルdが囮、
かたや冷静なエリスたんがヒットする!
・・・などと妄想して己を欺く春の夜
- 110 :名無しさん@ピンキー :04/04/25 22:22 ID:y6DZBg7M
- ISAPさんキタ━━━━━━*・゚゚・*:.。..。.:*・゚\(゚∀゚)/゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*
GJです!
自分は単純です。
自覚はしてます。
でも、あえて言わせてもらいます。
こんなのエリスたんの幸せなんかじゃ、絶対ねぇっ!!
うぉぉぉぉー、ウォルトンめぇぇぇぇ
奴はどこだっ!! しゅ、修正してやるーっっ!!!(錯乱中)
アァ、オモワクドオリオドラサレテルキガスル・・・
- 111 :名無しさん@ピンキー :04/04/25 22:55 ID:v4d5MoqF
- をる豚の死亡フラグが立っている気がする。
はっきりいって目立ち過ぎ。
- 112 :age :04/04/25 23:02 ID:MRYgrqXI
- age
- 113 :名無しさん@ピンキー :04/04/25 23:38 ID:0bDb0s5S
- >>ISAPさん
GJJJJJJJJJJ!!!!!(グジョブジョブジョブジョブジョブ
くっ、俺は別にエリス萌えじゃないのに!!
なのに、ああっくそっ、死んでしまえヲルトン!でもホントに死んだらエリス泣くから勘弁な!!
……と書いておいて、実はエリスが死ぬんじゃないかとか言ってみる。
彼女が死んでからようやく彼女への想いに気付く豚――。
とか。いや、嫌ですよそんなの。
- 114 :名無しさん@ピンキー :04/04/26 03:29 ID:BQ6rMurU
- とりあえずテレンス乙というか可哀想すぎw
- 115 :名無しさん@ピンキー :04/04/26 09:32 ID:rs7eXOLH
- こういう展開になるとは・・・
*o_ _)oバタッ
は や く 続 き 読 み た い っ す 。
- 116 :名無しさん@ピンキー :04/04/26 10:33 ID:yE8pdtFq
- キター!のはいいけど合併号。しかも三週間お預けショボーン。
エリスたんを三週間もじらし続けるなんて、をる豚め…率直に羨ましいじゃないか。
>>115 氏、ここはsage進行ですんで、ageないようにおながいします。
- 117 :a :04/04/26 13:15 ID:gGnZBnA4
- >>ISAPさん
前スレで「オリキャラの身体的特徴をもチョット入れて欲しい」と書き込んだ者です。
今回、序盤でエリスの身体的特徴が細かく書かれていてとても(・∀・)イイと思いました。
俺の書き込みを見てそうしてくださったかどうかはわかりませんが、
俺のような細かい設定がないと脳内補完しずらい人間には今回のような詳しい描写はとてもありがたいです。
ありがと。
- 118 :名無しさん@ピンキー :04/04/26 13:18 ID:Wrsso/x9
- こうなったら、放置プレイされている番外編の話を追加した豪華二本立てを期待しつつ、GW明けを待っていよう。
- 119 :名無しさん@ピンキー :04/04/26 19:05 ID:q++c3kLP
- ウォル豚が死ぬときもISAPタソのことだから鳴かせてくれるんだろうなぁ。
とISAPタソにプレッシャーをかけてみるテスト。
- 120 :名無しさん@ピンキー :04/04/26 19:13 ID:yE8pdtFq
- をる豚の過去が気になる罠。生まれたときからヘタレなのか?
- 121 :名無しさん@ピンキー :04/04/26 22:32 ID:wbqf6A4j
- 皆さん、5月19日は2周年記念日ですよ。
きっと幸せな投下があると、期待して待ちましょうぞ。
というわけで、3週間後わくわく。
- 122 :名無しさん@ピンキー :04/04/26 23:39 ID:eB36b1hy
- 遅くなりましたが拝見させていただきましたっ。
むー、なんとも心情的には複雑な展開。
でもウォルトン君もいつかカツのように男を見せてくれると信じます。
・・・あとフランタソの活躍にも期待ね
ではでは、次回も楽しみにしておりますー。
- 123 :名無しさん@ピンキー :04/04/26 23:43 ID:NUFs6zED
- ハッ!
まさかオル豚はGディフェンサーに乗って
最期は・・・
ヘタレつながり?
- 124 :名無しさん@ピンキー :04/04/26 23:57 ID:ZSqNN7YY
- 「やっぱり原作のカツの死に様も捨てがたいんだよな。
でももう殺しちゃったしなあ。
ああそうだ、ウォルトンにやってもらえばいいじゃん。
うん、そうしよう。俺って頭良いな〜」
てかんじですか。
- 125 :名無しさん@ピンキー :04/04/27 02:02 ID:4bMgio7A
- 規制で書き込めなかったですが相変わらず神ですた
ウォル豚がメッサメサ羨ましい&憎い・・・
この感じ・・・どこかで・・・(゚Д゚)ハ!
ウォル豚
ニナ・パープル豚
- 126 :名無しさん@ピンキー :04/04/27 02:52 ID:aG59WYPr
- ヲルトンめ…125氏に激しく同意です。
でもまぁ…二人の今後がどうなるかは知らんが、今回はヲルトンが最後まで
エリスに悪意ある悪戯行為という形キヴォンヌだったり
む…息子が…ハァハァ
- 127 :名無しさん@ピンキー :04/04/27 15:31 ID:MK4yF9m0
- ヲルトン・・・もっとさわやかなアホだと思ってたんだが・・・
まぁこれはこれで。
昼は上官と部下、夜は・・・みたいな逆転関係に期待。
ヲルトン「昼間はよくも言いたい放題言ってくれたな。」
エリス「それはあなたが・・・」
ヲルトン「口答えするのかぁ?」
エリス「あんっ」
- 128 :名無しさん@ピンキー :04/04/27 17:44 ID:J5dPXa4h
- しばらくMS戦はおあずけか・・・
- 129 :名無しさん@ピンキー :04/04/27 20:40 ID:CmiaWRM5
- その代わりSM戦なんだからイイじゃないか。
- 130 :名無しさん@ピンキー :04/04/27 21:35 ID:WelYK11s
- 座布団全部没収だ(゚Д゚#)ゴルァ!
- 131 :名無しさん@ピンキー :04/04/28 21:52 ID:URTgHVxh
- をるとん・・・。
イイ!!!
- 132 :名無しさん@ピンキー :04/04/28 22:34 ID:6dPPu2dv
- 珍しくスレが荒れてるな…
…ウォル豚に対して。
- 133 :名無しさん@ピンキー :04/04/28 23:16 ID:QcqdJc9k
- ドームポリス・ガンガランでの、シンシアとの初デートが失敗に終わった、その日の夜。
ゲイナー・サンガはチャットでモニター上のシンシアに向かって土下座をし、必死に謝罪の言葉を申し立て、同居人のアデット・キスラーは二階のベッドの中から、そんなゲイナーの様子をぼんやりと眺めていた。
(あ〜あ〜、あんなに必死に謝っちゃって、サラが知ったら……)
アデットはゲイナーが必死にシンシアのご機嫌を取る様子を見ながらサラの事を思い浮かべた。
アデットは今日一日、サラとゲイナーのデートの尾行を行っていた。
あきらからにたんなる興味本位の野次馬精神のアデットとは対照的にサラは真剣にゲイナーの一挙手一投足を見守っていた。
アデットは時々、そんなサラをからかってみたりしたが、よっぽど真剣だったのか話はあまり噛み合わなず、結局、その日、アデットにとってはゲイナーの初デートよりもゲイナーの事を心配するサラの事が頭に残っていた。
「えぇ〜、シンシアさん、本当、やったぁ!」
今日一日の事、サラの事をぼんやりと思い浮かべるアデットの耳に、シンシアへ謝罪の気持ちが伝わり、また今度、デートの約束にこぎ着けたゲイナーの歓喜する声が届いた。
(まったく、なに、シンシアとか言う女にしっぽ振りまいてんだい、アイツは……)
アデットは今日一日、自分が何をそんなに必死にゲイナーの後を追い回していたのが、無性に腹が立ち、ベッドから降りた。
「はぁ〜、シンシアさん、シンシアさん……」
ゲイナーは、チャットを終え、なんとかシンシアが機嫌を取り戻し、次も会う約束を取り付けた事に、安堵とともに胸が弾む感触を覚え、近くにあった枕を抱きしめゴロゴロと寝返り始めた。
「ウフ……シンシアさぁん……」
夢見心地でゴロゴロと寝返りをするゲイナー。そんなゲイナーのすぐ傍にまで近づいたアデットは、俄か信じがたい物でも見た様な表情で眉をヒクつかせ、条件反射的にゲイナーを蹴り飛ばした。
- 134 :名無しさん@ピンキー :04/04/28 23:17 ID:QcqdJc9k
- アデットに蹴られたゲイナーは今まで自分が寝返った以上の回転をしながら壁にぶつかった。
ゲイナーは体中が軋むような痛みを感じながら顔を上げ、自分を突然、蹴り飛ばした人物、アデットに向かって抗議した。
「何するんですか、アデット先生!」
「ああん、そりゃあこっちだい。なに、夜中に気色の悪い事やってんだよ、ゲイナー」
「なっ、なっ、なにが気色の悪い事ですか、ほっ、ほっといてください……」
不機嫌さながらのアデットの表情、口調に押されながらもゲイナーはアデットに向かって言い返した。すると、アデットも途端に言い返す。
「気色悪いったらありゃしないんだよ。何が『シンシアさぁん、シンシアさぁん』だい、ええぇ!」
「うっ、うるさいなぁ、人の勝手じゃないですか、介入しないでください」
「ああん、なんだって!」
アデットはゲイナーの反抗的な態度に睨みを効かせた。ゲイナーは一瞬、怯んだ表情を見せた物の、すぐさま表情を戻し、アデットに対抗する眼差しを見せた。
いつもならアデットの睨み一つで大人しくなるゲイナーだが、今日に限ってはいつもよりも反抗的な態度を取った。そんな態度にアデットは心の中で呟いた。
(まだ、こいつ根に持ってるのかい……)
- 135 :名無しさん@ピンキー :04/04/28 23:18 ID:QcqdJc9k
- 今日の午後三時の事。ゲイナーがシンシアと会うまで目前に迫った時、ヤーパンの天井がシベリア鉄道の罠にかかり、危機に陥った。
アデットはすぐさまシンシアと会う直前のゲイナーを連れ戻し、なんとか危機は去ったが、その後、ゲイナーはブツブツとシンシアに会えなかった事の悔やみ事を漏らしていた。
「あと、十分ぐらい遅くたって充分間に合った」「一目だけでも会いたかった」等、グジグジと愚痴を漏らすゲイナーにアデットは思いっ切り叱り飛ばしてやった。
しかし、それでもゲイナーは心を入れ換えた様子は見受けられず。時間が経つほどにシンシアに会えなかった事に悔やんでいた。
「そんなにシンシアとか言うコッパに会えなかったのが悔しいのかい?」
徹底的に教育が必要だと思ったアデットは腰に手を当て、胸を張りゲイナーを問いつめた。
「あっ、当たり前じゃないですか……ずっと……会ってみたかったんだから……」
「なにが会ってみたかっただよ、こんな似合わないスーツなんか着やがって」
アデットは自分の足下にある、ゲイナーが脱ぎ散らかしたままのゲイナーのデート衣装、ゲイン・ビジョウから借りたスーツの上着を裸足の足で拾い上げ手に取った。すると、スーツの内ポケットからポロっと四角い箱が床に落ちた。
「うん?」
「ああっ!」
ゲイナーはスーツの内ポケットから落ちた箱に対して驚きの声を発し、アデットはそれが、なんなのか、拾って確認した。
「はっ、ハァ?……」
- 136 :名無しさん@ピンキー :04/04/28 23:20 ID:QcqdJc9k
- アデットは、ススーツの内ポケットから落ちた物確認した瞬間、気の抜けた表情を見せ、対照的にゲイナーは表情を強張らせた。
「なっ、なに、これ?」
アデットは スーツの内ポケットから落ちた物を手にかざしてゲイナーに聞いた。
そのスーツの内ポケットから落ちた箱には、表面に「家族計画」と書かれおり、つまり、避妊具、コンドームである事が分かった。
「あっ……、そっ、それは……その……」
ゲイナーは今日着ていたスーツに、コンドームが発見された事にゆるんだ表情で言葉を詰まらせた。
「ずっと、会ってみたかったって、会って何をするつもりだったんだい、ゲイナー?」
スーツの内ポケットから現れた物に対しての説明に困るゲイナーに対してアデットは容赦なくゲイナーに問いつめた。
「そっ、それは……もっ、もし、万が一の事に備えて……」
「万が一? 万が一って何さ?」
「そっ、それは……その……ほら……」
ゲイナーは顔を紅潮させて具体的な言葉を出さず、苦笑いを浮かべ、抽象的な言い回しでアデットに答えるが、アデットは、そんな、なんとも優柔不断な態度の裏にはとんでもない下心をもつゲイナーに、ますますゲイナーへの苛立ちを募らせた。
「お前、それが今日のデートの目的だったのかい?」
「えっ、いや、違います。だから、それは万が一の事を考えて……」
「何が、万が一なんだよ。会ってその日のうちにシンシアとか言う小娘にヤレると思ってたのかい?」
「いっ、いえ、僕は……」
「お前、ゲームのしすぎだよ。現実に考えて、初めて会ってその日の内に簡単にヤレるわけないだろ、まったくヴァカにもほどがあるよ」
アデットは、まさに呆れて物が言えないと言った口調でゲイナーの言い分を一蹴した。
ゲイナーは、そんなアデットのあまりの言葉に一瞬、アデットを睨んでは見た物の、すぐさまアデットも驚くべき早さでゲイナーを睨み返し、ゲイナーは慌てて顔を伏せた。
- 137 :名無しさん@ピンキー :04/04/28 23:20 ID:QcqdJc9k
- 「なんだいさっきの目は? なんかアタシに文句でもあるのかい、茶坊主?」
「うっ……」
一段と凄みを増すアデットのプレッシャーにゲイナーは強く押された。だが、その内心「何もそこまで言わなくても……」とアデットのあまりの言いぐさに反感の思いをさらに募らせた。
「わっ、分からないですよ、むっ、向こうから誘ってくる事も……」
ゲイナーはアデットから顔を逸らし、とても小さな声でボソッとそう漏らした。少なからずアデットに対する小さな反抗の言葉だったが、アデットはそんなゲイナーの小声にも素早く反応した。
「ハァア? ゲイナー、あんた頭、大丈夫かい?」
ゲイナーのささやかな反論にアデットは心底、馬鹿にするかのように口を大きく開けて言った。
「仮に百歩譲って、誘われたら、どうするんだい?」
「そっ、その時は、据え膳食わねばってヤーパンにある諺のように……」
ゲイナーは会話の流れとアデットの反感から、自分自身、思いもしなかった、そこまで考えもしなかった事を口にした。しかし、そんなゲイナーの言葉はアデットにとって決定的な物になった。
(このクソガキ認めやがったな……)
アデットは完全にゲイナーがシンシアとのデートに完全にその気であった事を現す決定的な一言に、アデットは脳裏でカチンと響く音が聞こえた。
(アタシゃあ、今日一日、こんなエロガキのケツを追いかけ回してったのかい……)
そう思った瞬間、アデットは今日一日の事、全てがとても無駄な、本当に馬鹿らしい一日だったと痛感するに至った。
- 138 :名無しさん@ピンキー :04/04/28 23:21 ID:QcqdJc9k
- 「アッ、アデット……?」
突然、黙り込んだアデットにゲイナーは腫れ物でも触るかのように恐る恐る声を掛けた。するとアデットは何かを思い詰めたかのような表情でゲイナーを見据え口を開いた、
「ふーん、じゃあ、ゲイナー、お前、シンシアに誘われたらヤルって言うんだね」
「えっ?」
さきほどまでの口調とは幾分、落ち着いたアデットの口調にゲイナーは少し戸惑いを覚えながら「そっ、そうです……」と恥ずかしげに答えた。
「やれんのかい?」
「えっ?」
「お前、まだ、れっきとした童貞だろ」
「そっ! それは!」
不意に告げられた言葉にドキっとしたゲイナーは混乱を覚えた。だが、そんなるゲイナーにアデットはさらなる言葉を投げかけた。
「教えてやろうか?」
「えっ?」
「アタシがゲイナーに教えてやろうかって言ってんだよ」
アデットはそう言いながらゲイナーと息が掛かるぐらいに顔を近づけて言った。
「アッ、アデットが……」
「イヤかい? アタシとじゃ」
まったく思いも寄らぬ事を告げられたゲイナーはアデットの表情を呆然と見つめた。
普段はその破天荒なキャラクターから、あまり意識した事はなかったが間近に迫ったアデットの顔立ちっは、まさに一点の非の打ち所のない完璧に整った高級人形を思わせる美しい顔立ちをしており、ゲイナー唾をゴクッと飲み込んだ。
(アデットと僕が?……)
- 139 :名無しさん@ピンキー :04/04/28 23:32 ID:QcqdJc9k
- 一応、>31で了承貰った職人ですけど、こんな感じで続き、エロシーンをアプしていってもいいかな?
- 140 :名無しさん@ピンキー :04/04/29 00:07 ID:QsTxaTpg
- >>139
いいとも
- 141 :名無しさん@ピンキー :04/04/29 13:35 ID:/c71hrAu
- おっと、ゲイナーきてる?OKOK、何しろまだ10日以上もあるんでね、
みんなエロに飢えてるんですよ。ではがんがって!
- 142 :名無しさん@ピンキー :04/04/29 18:11 ID:sZVF+ORr
- キング・ゲイナーか。
原作全く見たことないんだよな・・・。
- 143 :名無しさん@ピンキー :04/04/30 20:51 ID:KP9T8jNH
- >>142
まーねぇ。
衛星放送で有料だったからなあ。
やっぱ厳しいよなその点。
- 144 :名無しさん@ピンキー :04/05/02 14:32 ID:1uHKoktW
- 今日だ・・・(´∀`)ドキドキ
- 145 :名無しさん@ピンキー :04/05/02 15:05 ID:W5RJDu/8
- >144
残念ながら・・
- 146 :名無しさん@ピンキー :04/05/02 15:47 ID:1uHKoktW
- (ノ∀`) タ,、ー'`,、'`,、'`,、'`,、
- 147 :名無しさん@ピンキー :04/05/02 21:20 ID:4LS51XDN
- ISAPさん! I S A P さ ん ! ! 書いてくれ…書 い て く れ ェ ッ !
書いてくれ…書 い て く れ ェ ッ ! !
ISAPさん! I S A P さ ん ! ! ! !
「ガ シ ャ ー ン !」 書 い て く れ ェ ッ ! !
ISAPさん! I S A P さ ん ! ! I S A P さ ぁ ん ! !
ISAPさん! 書いてくれっ! 書 い て く れ よ ぉ っ ! !
俺 は 見 な く ち ゃ い け な い ん だ あ な た の 作 品 を ! !
「シ ュ ワ ァ ァ ァ ァ …」 ! !……いやだ……い や だ ァ ッ ! !
早 く 見 せ て く れ …… 見 せ て ェ ! !
……なんでこうなるんだよ
……俺は……おれは……しあわせになりたかっただけなのに………………
;;:: ;:
∧ :;;:;
(,,TД;;:: ;:
⊂ ;:;;
| ;;: シュワワワワワワ……
し'`;::
- 148 :名無しさん@ピンキー :04/05/02 22:27 ID:1180KQP8
- 南無南無
- 149 :ガンダムXスレ追悼 :04/05/03 18:49 ID:mQCpQM/6
- 乗員A「おお!お前が地球のジャパン出身っていう・・・」
パーラ「・・・いいや、オレはコロニー生まれのコロニー育ちだけど・・・」
乗員B「ヒュぅー♪やっぱりジャパニーズのカワイコちゃんには一味違った魅力があるねえー」
パーラ「・・・おかしい・・・なぜだか知らないけどオレが日系だという噂が立っている・・・
一体なぜ・・・」
乗員C「おいガロード、今度来たあの女の子、なんて名前だ?」
ガロード「ああ、パーラ『スシ』っていうんだ」
パーラ「!!!」
(正式にはパーラ・シス)
- 150 :名無しさん@ピンキー :04/05/03 20:18 ID:mSyCj9CR
- 座布団全部ボッシュート
- 151 :名無しさん@ピンキー :04/05/04 03:21 ID:GfYA5SC9
- Z映画化決定記念パピコ
- 152 :名無しさん@ピンキー :04/05/06 00:31 ID:Keln4C4i
- 保守
- 153 :名無しさん@ピンキー :04/05/07 17:33 ID:uBNYNfKm
- 保守させていただく
- 154 :名無しさん@ピンキー :04/05/08 12:38 ID:ZfyrV8f2
- 人大杉解除記念保守。
マターリまつ。
- 155 :名無しさん@ピンキー :04/05/08 13:17 ID:fUuwdo1c
- 畜生、あと一週間もある、畜生
- 156 :名無しさん@ピンキー :04/05/09 04:26 ID:KISFhBlv
- 今日は無いんだったorz
- 157 :名無しさん@ピンキー :04/05/09 17:33 ID:1YanFs1M
- >>156
その気持ちには痛いほど共感できるよ…
- 158 :名無しさん@ピンキー :04/05/09 20:34 ID:uuzKlsYb
- エリスの乳責め(:.;゚;Д;゚;.:)/ヽァ/ヽァ
- 159 :名無しさん@ピンキー :04/05/09 21:05 ID:4dVjHLuk
- 待ち遠しいのぅ
- 160 :名無しさん@ピンキー :04/05/10 17:55 ID:jC8gwhgJ
- ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
●●●●●●●●●●●●●●●●不合格●●●●●●●●●●●●●●●●●
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
これを見た人は確実に【不合格】です。これをコピペでどこかに3回貼れば回避できます。
これは本当です。やらないと一年無駄になります
- 161 :名無しさん@ピンキー :04/05/11 04:55 ID:W76u3wXv
- Z映画は来年らしいが、エウティタのDX Ver,も来るそうだし、まだまだZは熱いな…
もちろん、このスレもまだまだ熱い。
- 162 :名無しさん@ピンキー :04/05/11 21:44 ID:RUQQKSVi
- ふと自分がVOEの世界にいたと考えてみる
きっとグラハムかテレンス的なポジションなんだろうなあヽ(`Д´)ノ ウワァァァッン
- 163 :名無しさん@ピンキー :04/05/12 10:31 ID:TpOg09DL
- そもそもZ世界で脇役などみんな死(r
- 164 :名無しさん@ピンキー :04/05/12 21:33 ID:0gileNGJ
- ヲルdくらいにはなりたいが、オレにはエリスたんがいない…
- 165 :名無しさん@ピンキー :04/05/13 15:58 ID:b67JMO0Q
-
. ,:' .l .::;',. :::;/..://:: /,':/ ', l、 .i ヽ
. ,' ..::| .::;',' :;:','フ'7フ''7/ ',.ト',_|, , ',.',
,' .::::::!'''l/!:;'/ /'゙ / '! ゙;:|:、.|、| 'l
. ,'. .:::::::{ l'.l/ 、_ _,. 'l/',|.';|
l :::::::::::';、ヾ  ̄ `‐-‐'/! ';. '
. ! :::::::::::/ `‐、 ゝ |'゙ |
| ::::::::/ \ 、_, _.,.,_ ノ::: ! 早く日曜日が来ますように・・・
|::::/. _rl`': 、_ ///;ト,゙;:::::./
.. `´ /\\ `i;┬:////゙l゙l ヾ/
,.:く::::::::`:、\ 〉l゙:l / !.|
- 166 :名無しさん@ピンキー :04/05/14 11:19 ID:RregiVMA
- うむ・・・待ち遠しいな・・・
- 167 :名無しさん@ピンキー :04/05/14 15:39 ID:trj80GRq
- ;;:: ;:
∧ :;;:;
(,,TД;;:: ;:
⊂ ;:;;
| ;;: シュワワワワワワ……
し'`;::
明後日なんだよな・・・
- 168 :名無しさん@ピンキー :04/05/14 18:12 ID:aFz1Cli+
- もう、忘れられてたりしてな……
。・゚・(ノД`)・゚・。
- 169 :名無しさん@ピンキー :04/05/14 21:36 ID:uCJHAU65
- かつてISAP氏が言った…
「みなさんの感想と雑談を読むのが楽しみです。
強制は出来ませんが、ネタレスがあると嬉しいものです。」
よし、ネタさがすぞっと
- 170 :名無しさん@ピンキー :04/05/14 21:50 ID:5jwLYNvz
- ISAPタンは来る!
俺の勘もそう教えている!!(byバニング)
- 171 :名無しさん@ピンキー :04/05/15 08:09 ID:yIOrDu4S
- シャア
認めたくないものだな、更新まであと一日以上あるというチビシー事実を
- 172 :名無しさん@ピンキー :04/05/16 01:32 ID:KPZdu0tl
- ホシュ代わりに一言
5月16日遂にキタ━━━━━━
- 173 :名無しさん@ピンキー :04/05/16 05:47 ID:Q0AD7CVJ
- よーしパパ徹夜しちゃったぞー。
神降臨まで起きてるぞー。
- 174 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/16 19:49 ID:PA1740K6
- ・・・・・・もう寝ちゃいましたか?
- 175 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/16 19:50 ID:PA1740K6
-
「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム Voice Of The Earth 」 連載第86回
since 2002,2003,2004 ISAQ > ISAP PRESENTS.
- 176 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/16 19:51 ID:PA1740K6
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- [南極条約] ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/char.html
こちらのサイト様で、過去ログの総集編を保管戴いています
第1話(連載第1回〜第2回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe.html
【挿絵 プルスキー様】
第2話(連載第3回〜第6回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe2.html
第3話(連載第7回〜第9回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe3.html
第4話(連載第10回〜第13回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe4.html
第5話(連載第14回〜第16回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe5.html
第6話(連載第17回〜第19回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe6.html
第7話(連載第19回〜第23回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe7.html
第8話(連載第24回〜第27回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe8.html
- 179 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/16 19:53 ID:PA1740K6
- 第9話(連載第28回〜第33回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe9.html
第10話(連載第34回〜第38回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe10.html
第11話(連載第39回〜第43回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe11.html
第12話(連載第44回〜第48回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe12.html
第13話(連載第49回〜第52回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe13.html
第14話(連載第53回〜第56回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe14.html
【挿絵 チップ様、ンダ様】
第15話(連載第57回〜第60回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe15.html
第16話(連載第61回〜第64回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe16.html
【挿絵 チップ様】
第17話(連載第65回〜第68回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe17.html
- 180 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/16 19:54 ID:PA1740K6
- 上半身をタンクトップ一枚にされ、エリス・ワイスの腕に鳥肌が立っていた。
なんだか色んな事を考えてぐちゃぐちゃになっているエリスの頭は、混乱状態である。
何かを言わなくてはいけないはずなのに、口の中が乾いて上手く言葉にならない。
それなのに、心臓の鼓動はまるで格納庫中に聞こえるくらいに鳴り響いている。
「いや、いやぁ・・・ん、ん、ん・・・」
なるべく抑えるように小さな声で、エリスは吐息を散らばらせた。
エリスは、部下のウォルトン・スウィフトの膝に抱えられ後ろから胸を弄られている。
触れ合う心地よさとそれ以上の恥ずかしさで、エリスはパニック状態だ。
潤んだ瞳で見下ろすと、タンクトップの胸の上を意外に繊細な手が蠢いている。
背後から回されているウォルトンの手が、何度もエリスの胸の外輪を撫でた。
手の平にエリスの乳房を収めた彼の指先が、乳首の頂点に触れて来る。
「ひ、ひぃぃんっ」
タンクトップの上からだったが、乳首に触れられてエリスの身体が震えた。
ミルクを流し込んだように白く透き通ったエリスの肌が、少しずつ薄っすらと染まる。
ウォルトンは、尚もくすぐるように、撫でるように、更にエリスの胸を弄った。
- 181 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/16 19:54 ID:PA1740K6
- 少しずつ、タンクトップの上からでも判るくらいにエリスの乳首が尖り始める。
「んんーっ、だめ、だめよ・・・」
口で拒絶する割には、積極的にウォルトンを跳ね除けられないエリスだ。
ウォルトンは、それを恥ずかしい姿を人に見つけられたくない為だと誤解する。
「あんまり声を出すと人に見られるぜ、エリス中尉」
「・・・んんっ」
だいたい、エリスが誰かを呼べば袋叩きにされるのはウォルトンの方だろう。
背後で面白そうに笑うウォルトンに、エリスは哀しそうにため息を吐く。
もっとも、だからこそここで誰かを呼ぶ事を躊躇してしまう優しいエリスなのだ。
心の何処かに、彼の好意を疑いたくないという思いもあったかもしれない。
「・・・・・ん、うぅぅ」
一方的に乳房を愛撫されつつ、エリスは潤んだ瞳で格納庫の天井を見上げた。
エリスは、羞恥心と好奇心のせめぎ合いで戸惑いに包まれている。
「んあ、ああぁぁ・・・」
堪え切れずに吐息を漏らしながら、エリスは綺麗な睫毛を瞬かせた。
- 182 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/16 19:55 ID:PA1740K6
- 彼の手が、指の腹を使ってエリスの乳房の周辺から中心を念入りに撫でる。
「・・・・・・っ!!」
ぞくぞくとした快感に炙られ、エリスは頬を染めて唇を噛む。
反らした背中を滑る落ちる汗の感触が、次第に気持ち良い感触になった。
エリスのこれまでの人生の中で、男性経験など片手で数えても足りる位だ。
ハイスクール時代に付き合った相手と別れて以降は、全く経験がない。
エリスの才能に嫉妬して別れを告げて来た彼の名前は、もう思い出す事さえなかった。
それ以来、常に肩肘を張っているエリスは、男性から敬遠されがちである。
彼女にとってウォルトンが特別な存在だったのは、だからかもしれない。
「あっ・・・あんっ」
ウォルトンが、指をまた乳房の周囲へと動かして愛撫に緩急を付ける。
エリスの横腹がぴくぴくと痙攣し、ノーマルスーツに包まれた太腿が震えた。
彼女が油断すると、ウォルトンはまたエリスの乳房を包み込むように掬い上げる。
タンクトップの布地が、ウォルトンの動きにつれてきゅっと引き寄せられた。
まるで粘土を捏ねるように、ウォルトンは彼女の乳房を念入りに揉む。
- 183 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/16 19:58 ID:PA1740K6
- 「そうそう、胸だけじゃあダメだな」
勝手な独り言を言いながら、ウォルトンは舌を伸ばしてエリスの首筋を舐めた。
ほんのりと色づいている彼女の首筋が、無造作に彼の舌で蹂躙される。
「ひいいいぃぃっ」
予想外の攻撃に、全身を痙攣させながらエリスはきゅっと首を縮めた。
首を激しく振り回したから、腰まである綺麗な金髪がウォルトンの胸を軽く叩く。
その髪の高級なリンスの良い匂いは、彼を楽しませたようだ。
「や、ダメ、そこダメぇ」
エリスは、身悶えしそうな感覚に荒く息を吐く。
ウォルトンの膝に抱えられたままで、いやいやとエリスは首を左右に振った。
彼女の繊細な金髪が、無造作にウォルトンに掴まれる。
「肌に熱を持たせた方が効果的なんだよな」
またまた適当な嘘を吐きながら、ウォルトンは更にエリスの首筋を舐めた。
「はぁぁぁうう」
陶磁器のようなエリスの肌に、いやらしい彼の唾液が塗りたくられる。
- 184 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/16 19:59 ID:PA1740K6
- 下を向いて唇を噛みながら、エリスはウォルトンの行為を甘受し続けた。
「それにしても、細い腕だよなー」
感心したように言いながら、ウォルトンはエリスの二の腕をぷにぷにと撫でる。
エリスは、せつなそうに息を吐きながら無遠慮な行為を涙目で見つめた。
「それも・・・必要なマッサージ・・・なの?」
戸惑いと疑いに包まれながら、なるべくウォルトンを傷付けないような口調だ。
だが、ウォルトンはわざとらしく微笑んでエリスを言い含めようとした。
「少し辛いかもしれないが、頑張ってくれよ」
「・・・・・・う、うん」
頬を染めてこくんと頷くエリスに、嗜虐心を駆り立てられてしまうウォルトンだ。
彼は、可愛く悶えるエリスの首筋を見つめて大きく唾を飲み込む。
元々、ウォルトンの理想は大人っぽく理知的な女性でエリスとは正反対である。
ティターンズから寝返ったというエマ・シーン中尉辺りがかなり理想に近い。
一度は声を掛けたが、フランセス・エラワー少尉のような小柄な女性は好みではない。
だからこそペタ胸エリスをからかって、適当に辱めてやろうとも思ったのである。
- 185 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/16 19:59 ID:PA1740K6
- それでもこうも素直に悪戯を受け入れられると、彼の中に別の感情が生まれてしまう。
純真な上官を苛めたいという欲情に、ウォルトンは逆らえなくなっていた。
それに、既に当初考えていた悪戯の範疇はとっくに越えてしまっているのだ。
不意に手をエリスの乳房から離し、ウォルトンは腕を彼女の腰まで下げる。
「じゃ、じゃあ、もっと効果が出る事をやってやるよ」
恐る恐る言いながら、ウォルトンは彼女のタンクトップの裾を掴んだ。
霞が掛かったようにぼんやりとした視線で、エリスは戸惑ってその動きを見た。
「・・・・・・?」
繰り返し与えられた無理矢理な刺激に、ぐちゃぐちゃの頭では正常な思考が出来ない。
少し間を置いた後で、ウォルトンは彼女のタンクトップを掴んで悪魔のように囁いた。
「やっぱり、直接が一番ってことさっ」
そのセリフが終わらない内に、ウォルトンの手がタンクトップの裾から中へ進入する。
素早く差し込まれた手は、腹を刺激しつつ、エリスの胸元へ侵略した。
彼の手が乳房に直接触れたのを感じて、エリスは目を見開いて悲鳴を上げる。
「え!? ・・・いやぁぁぁぁあ!!」
- 186 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/16 20:00 ID:PA1740K6
- 素早いウォルトンの手は、あっという間にタンクトップと肌の間を這い回った。
「いや、だめ! いやぁあぁあっっ!!」
必死に身体を捩るエリスは、しかし胸元を侵略する彼の手を防げない。
エリスのタンクトップの胸元は、潜り込んだウォルトンの手でいやらしく盛り上がる。
止めようと手を当てると、まるでエリス自身が乳房オナニーをしているかのようだ。
「そ、そんな事まで、しなくていいわ・・・!!」
力なく当てられた彼女の手を無視して、ウォルトンの手が服の下を這い回った。
「大丈夫、オレに全部任せとけって」
必死に抗議するエリスには構わず、ウォルトンは自由に手を動かす。
もこもこと動く彼女のタンクトップの胸元に、彼の手の形が浮かび上がった。
それを見下ろしながら、エリスはもう何をどうしていいのか判らない。
「これも中尉の為に、仕方なくやってるんだぜ」
エリスの首筋を舐めあげながら、ウォルトンが恩着せがましく言い訳をした。
「・・・私の・・・・あああ!・・・為ぇぇ・・・?」
「オレも本当は辛いんだが、アンタの為に心を鬼にしてるんだ」
- 187 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/16 20:01 ID:PA1740K6
- 喘ぎながら問い掛けるエリスに、またもや嘘八百を並べ立てるウォルトンだ。
エリスが抵抗を弱めてしまうと、ウォルトンの指がエリスの乳首を直接捉えた。
普通、女性の乳首の位置は自然に垂らした上腕の中央付近が理想的な場所である。
もっとも実際には成長に従って下がってしまうものだが、エリスの乳首は理想に近い。
タンクトップの下だから見る事は出来ないが、まだ色素も薄く可憐な乳首だ。
「乳首も刺激しておかないとダメなんだよな」
彼の指で軽く摘まれて、エリスの乳首が痛い程に勃起してしまう。
「うっ、んっ・・・ああ・・・」
雷に打たれたように身体を震わせて、エリスはせつなそうな吐息を漏らした。
「ほら、こうすると効果的なんだ」
囁くように言いながら、ウォルトンの指がこりこりとエリスの乳首を転がす。
「あ、あ、・・・変な・・・感じ・・・」
エリスは、上ずった声で答えながら口の端から涎が落ちるのを止められない。
「どんな感じだ?」
「・・・え・・・ど、どんなって・・・はぁぁ」
- 188 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/16 20:02 ID:PA1740K6
- 「言ってもらわないと、治療の参考にならないんだ」
既に治療などとはおこがましい行為であるのに、ウォルトンは芝居を続ける。
ウォルトンに催促代わりにきゅっと乳首を捻られ、エリスはたどたどしく呟いた。
「きゃっ! せ、背中や・・・胸の奥が・・・・ゾクゾクする・・・ひゃあ!」
エリスのセリフの途中で、ウォルトンは意地悪く彼女の脇腹を擦り上げるのだ。
「よく聞こえなかったなあ」
「だ、だって、君が私の──ひゃんっ、擽らないでぇぇ・・・」
「ちゃんと言ってくれよ」
エリスの瞳からつうっと涙が零れ落ち、可憐な唇がそっと開かれる。
「腰とか、胸の奥が、な、なんか熱くて・・・熱くて・・・」
そう囁いている内にも、エリスの瞳からは快感に耐えかねてぽろぽろと涙が落ちた。
「熱いって事は治療の効果が出てるって、事だな・・・」
後ろから揉んでいるエリスの乳房を、気まぐれに撫でて乳首を転がし続ける。
何度も勝手に弄られ、エリスは熱い乳房が張りを増して膨らむ気がした。
ふと、何かが落ちて来たように重くなった腰をエリスはもじもじと動かす。
- 189 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/16 20:03 ID:PA1740K6
- ウォルトンは舌を伸ばすと、彼女の首筋から耳たぶ、細い肩からうなじを舐めた。
強気のエリート上官をオモチャにしている事実は、彼にとってひどく官能的である。
「・・・ひょっとして、感じてるんじゃないのか?」
探るように言うウォルトン自身も、今では息を荒くして興奮気味の表情だ。
一瞬躊躇った後で、ウォルトンは突然右手をエリスの股間へ潜り込ませる。
腰まで脱がせてあるノーマルスーツの合わせ目へ、強引に彼の手が入った。
エリスの恥丘が、ショーツと下腹の隙間へ差し込まれたウォルトンの手で撫でられる。
「!? い、いやぁぁぁ・・・っ!!!」
湿った割れ目を直接撫でられ、エリスは全身を痙攣させて首を振りまくった。
精一杯抵抗したいのだが、身体に教え込まれた快感で力が抜けてしまっているのだ。
「ダメぇ! 君、そんなとこ触っちゃ、ダメぇぇ!!」
「な、なんだよ、洪水じゃんか・・・」
上ずった声で囁きながら、ウォルトンはくちゅくちゅと指先をショーツの中で動かす。
膝の上に抱えられたまま背後から乳房と秘所を弄られ、エリスは蕩けそうな瞳だ。
「そんな、そんな恥ずかしい事、い、言っちゃ、イヤぁぁ」
- 190 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/16 20:04 ID:PA1740K6
-
──次回、5月23日。
- 191 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/16 20:05 ID:PA1740K6
-
《 5月19日、連載二周年記念特別企画、「Voice Of The Earth」外伝掲載 》
- 192 :名無しさん@ピンキー :04/05/16 20:10 ID:/s2ePMlH
- (*゚∀゚)=З ムハーー!!!
゚しーJ゚
エリスたん(*´Д`)ハアハア
特別企画・・・マジですか!!!!
生きてて良かった。
- 193 :名無しさん@ピンキー :04/05/16 20:42 ID:rnslwM2D
- ハァハァハァハァハァハァ・・・。
久しぶりです!
毎週乙です!外伝楽しみにしてます。
- 194 :名無しさん@ピンキー :04/05/16 20:49 ID:YDb9yqhf
- ISAPさんキタ━━━━━━*・゚゚・*:.。..。.:*・゚\(゚∀゚)/゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*
3週間ぶりの激エロで感涙。
待っててヨカッタ・・・。
そして。
エリスたん(*´Д`)ハァハァハァハァ
エロイです。すごいです。
もうまさに 理 想 の 展 開 !
・・・ってわかってるのに、いまひとつ釈然としないのはなんでだろ・・・。
エリスたーんっ これでいいのかー・゜・(ノД`)・゜・
> 《 5月19日、連載二周年記念特別企画、「Voice Of The Earth」外伝掲載 》
こっちもキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
待ってましたー!!
が、外伝ですかっ。
誰がくるんだ、誰がァァーー!
- 195 : custam :04/05/16 21:42 ID:KPZdu0tl
- >>194 後半
外伝ということでエロエロ想像してみる。
・ジュドー×ルー(もしくはハマーン)
・アムロ×チェーン
・ハサウェイ×クェス
・シーブック×セシリー(キンケドゥ×ベラ でも可)
・カテシナ×クロノクル
・キラ× X (アスランは無しの方向で)
etc.
- 196 :名無しさん@ピンキー :04/05/16 22:19 ID:oDEX9zB7
- ISAPさん、キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!
ウォル豚×エリスたん、スゴク(・∀・)イイ!!
ウォル豚の分際で……_ト ̄|○
外伝も楽しみでつ!!
- 197 :名無しさん@ピンキー :04/05/17 11:37 ID:CXaF4/1p
- 以外にも外伝はエロ無しだったりして・・・
もれはそれでもイイ!
ISAPたんの文章料理で何度も感動させられているので
出されたものはなんでもおいしくいただく自信がある!
あさってが楽しみでもうヨダレがダラダラ。
クチの中チャプチャプいってます。
- 198 :名無しさん@ピンキー :04/05/17 12:14 ID:cSTm/FPq
- 外伝はおそらく・・・バーナード・ワイズマンでしょう。
そのためにクリスで複線張ったと見る!(当たってたらどうしよう・・・)
しかも日曜じゃないんですね!楽しみだ。
>>194
外伝っちゅうのは同時代の別の話ということだと思うぞ。
だから公式のゼータの時代の話でしょう。
- 199 :名無しさん@ピンキー :04/05/17 23:56 ID:slYPq4zY
- いや、ここは最近出番のないベルやフランが来ると見た。
っていうか最後にベルが本編に出たのは去年の3/23……もう1年2ヶ月前……
- 200 :名無しさん@ピンキー :04/05/18 11:05 ID:d7RlnXt7
- はやく明日にならないかな・・・
- 201 :名無しさん@ピンキー :04/05/18 17:56 ID:DpEgfPLi
- ワクワクするなぁ〜
- 202 :名無しさん@ピンキー :04/05/19 00:31 ID:kBhpi1sa
- やっと日付が変わった…
- 203 :名無しさん@ピンキー :04/05/19 09:48 ID:QKJEFHU8
- 早く夜にならないかな・・・
- 204 :名無しさん@ピンキー :04/05/19 20:50 ID:xL8GZ4J/
- あれ? キテナイ?
まだだったか・・・。
- 205 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/19 21:00 ID:qXP/8rLd
- 遅れました。
さて、皆様のお陰でこのお話も無事連載二周年を迎える事が出来ました。
公私ともども激動の二年間でしたが、なんとか続ける事が出来ました。
いつも読んで下さる方、感想をくれる方、本当にありがとうございます。
心からお礼を申し上げます。
まさか、最初から二年間もお付き合い戴けている方はいないと思いますが、
もう少しだけお付き合い戴ければ、これに勝る喜びはありません。
- 206 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/19 21:01 ID:qXP/8rLd
- >>192
エリス、色っぽく書けてますか? 結構お気に入りキャラです。
>>193
どうもお久しぶりです。色々あって2週間休んでごめんなさい。
>>194
いつも熱心に感想をありがとうございます。
貴方のレスを読むのが毎週とても楽しみな私です。
>>195
どれも一度は書いてみたいネタばかりです。
最近ラクスさん萌えなので、SEEDネタもいいですねー
>>196
実は、ウォル豚君はケネディ戦で死ぬはずだったんですが。
なんだかケネディどころかヒッコリーまで生き残ってしまったですよ。
>>197
外伝はエロ無し、ビンゴでした。
本当はジュナスの初体験まで書きたかったんですが・・・さてさて。
>>198
クリスはニアピンでした。是非是非、林原声で読んで下さいませ。
今年のクリスマスあたり、クリス×バーニィを書きたいですねー
>>199
ベルやフラン・・・メインヒロインなのに・・・
早く三角関係のどろどろの修羅場を書きたいです(それも嫌だな)
- 207 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/19 21:02 ID:qXP/8rLd
-
Voice Of The Earth外伝 「 Yesterday onece more 」
- 208 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/19 21:03 ID:qXP/8rLd
- 教官が演習の終わりを告げ背を向けると、生徒達は一斉に大きな息を吐いた。
それまでの直立不動の敬礼を崩し、思い思いに緊張を解く。
昼食時間を迎えた滑走路は、まるで猛獣を檻から解き放ったように騒がしくなった。
世間一般に見られるその光景は、地球連邦軍士官学校といえども変わりはない。
友人と無駄話を始める者、食堂へ向かう者、と誰もが開放された顔つきだ。
ジュナス・フレイブも、食堂へ向かうつもりでヘルメットを抱えて歩き出す。
「ジュナス、お昼はどうするの?」
微笑みながら近付いて来たのは、肩まで伸ばした赤っぽい金髪が美しい女性だった。
瞳が理知的な彼女は、ジュナスの同級生のクリスチーナ・マッケンジーである。
「クリスか・・・俺は食堂で待ち合わせなんだ」
「なら、食堂まで一緒していいかな?」
「構わないけど」
何回か生徒会の役員もしている才媛であるクリスは、校内でも人気が高い。
恐らく、今年度の主席として卒業答辞を読むのは彼女だともっぱらの噂だ。
並んで歩くとすれ違う生徒達が羨ましそうに見つめてくるのが、なかなかに興味深い。
- 209 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/19 21:04 ID:qXP/8rLd
- 滑走路を渡る爽やかな風に揺れる長い髪は、クリスの魅力を更に際立たせる。
「もうすぐ卒業ね」
しばらく並んで歩いた後で、クリスが広大な訓練場を見ながら呟いた。
昼時の強い日差しに照らされているのは、何百キロにも及ぶ巨大な滑走路である。
士官学校に隣接して設置されているそれは、ジュナス達の訓練で使用される設備だ。
敷地のあちこちに、生徒達が使う訓練用の機体が光を反射している。
並んでいるのは、ファンファンや、汎用戦闘機トリアーエズ、ディッシュなどだった。
いずれも、不慣れな学生達が酷使しているから、相当にくたびれている機体ばかりだ。
「ジュナス、貴方は卒業したら軍に入るの?」
「そのつもりだ。俺はパイロット志望なんでね」
ちらっとジュナスを見た後で、クリスはうんうんと何度も頷いた。
「貴方は動体視力も反射神経も良いから、きっと素晴らしいパイロットになるわ」
同い年の癖にお姉さんっぽい態度を取りたがるのは、クリスの癖である。
確か、故郷のコロニーに弟代わりの少年がいたと聞いた事があった。
アルとか言う名前だったかと思い出しながら、ジュナスはクリスに問い掛ける。
- 210 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/19 21:04 ID:qXP/8rLd
- 「クリスはどうするんだ?」
「私も軍に入るつもり。戦技研究団に誘われてるの」
戦技研究団と言えば、地球連邦軍でもエリートが集まる最先端技術研究集団である。
考えてみれば、主席候補のクリスにとってこれ以上はない適材適所と言えよう。
「そりゃすごいな」
感心するジュナスに向かって、不意にクリスは詰問口調になった。
「ところで、その後、彼女とはどうなの?」
「ん? ああ、今日もこれから待ち合わせなんだが・・・」
慌てたように頭を掻くジュナスを眺め、クリスは驚いたように微笑む。
「貴方の照れたところを見られるなんて、長生きはするものねー」
ジュナスはムッと口を引き結ぶが、クリスは面白そうにくすくすと肩を揺らすだけだ。
この“彼女”とは、ジュナスが先日から付き合い出した少女の事である。
テレサ・モントバーンというのが、彼より3歳年下の可愛らしい後輩の少女の名前だ。
たまたま、テレサが突撃告白して来た時に同席していたのがクリスだった。
それ以来、クリスはなにかれとなく気を回してお節介を焼いてくれているのである。
- 211 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/19 21:05 ID:qXP/8rLd
- 思えば、初デートらしき物をセッティングしてくれたのも実はクリスであった。
「まあまあ、お邪魔虫は食堂に着いたら消えてあげるから、怒らない怒らない」
上目遣いに笑うクリスを無言で睨み付けてから、ジュナスはため息を吐く。
「いや、一緒にいてもらっても構わないんだが」
そのセリフを聞いたクリスは、呆れたように形の良い瞳を丸くした。
「私はそこまで野暮じゃないわよ?」
「そうじゃなくて・・・二人っきりだと話題に困るんだよ」
「恋する二人ならいくらでも話題はあるでしょー」
「・・・・・・慣れてなくてさ」
弱りきったように頭を掻くジュナスに向かい、クリスは困ったもんだと首を振る。
それでもまるで姉のように優しい表情で、ジュナスにセリフを促すように問い掛けた。
「ちなみに、例えば昨日は何を話したの?」
「なんか駅前に新しいパスタ屋ができて、とても美味しいらしいとか言ってた」
「それで、貴方は何て?」
「ああ、今度暇を見つけて友達とでも食べに行ってみるって」
- 212 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/19 21:06 ID:qXP/8rLd
- 「──・・・・・・ジュナス」
いきなりジュナスの肩を叩いたクリスは、顔を上げると哀れみの目で彼を見る。
「鈍感もそこまでいくと犯罪よ」
立ち止まったジュナスは、さすがに名誉毀損に該当するセリフに憤慨した。
「俺は、別に鈍感じゃないと思──」
「お馬鹿ぁっ!!」
抗議をしようとするジュナスに指を突きつけ、クリスは怒鳴る。
「女の子が店の話をする時は、誘って欲しがってるのに決まってるでしょぉ!!」
「す、すまん・・・」
クリスの剣幕に驚いたジュナスは、思わずその迫力に謝ってしまった。
「それを、どこの世界に友達と食べに行くとか言う馬鹿がいるのよ!!」
急ぎ足になったクリスは、もう怒り心頭といった態度でジュナスを怒鳴り付ける。
「で!? 他には、どんな話題っ!?」
まるで検察官のように証拠提出を求められ、弁護人ジュナスはあたふたしてしまう。
「な、なんか実習で使ってる端末の調子がおかしいって──」
- 213 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/19 21:07 ID:qXP/8rLd
- 「どうせ『俺が直してあげる』とか言ってあげなかったんでしょ、貴方は!」
「そりゃ、言わなかったが・・・」
「映画とか、そうそう新しくできた水上テーマパークの話もしたんじゃないの!?」
「な、なんでそこまで判るんだ? 例のニュータイプかクリスは」
「しかも、貴方は一緒に観に行こうとも一緒に遊びに行こうとも言わなかったのね!」
がくがくと頷くジュナスの前で、クリスは疲れたように顔を伏せた。
「──あの娘、なんでこんな鈍感な男を人好きになったのかしら」
「わ、悪かったなあぁ!!」
自棄になって叫ぶジュナスに、クリスは大げさに肩を竦めて見せる。
「だいたい、こんな人を好きだっていう物好きが他にもいるっていうのが不思議ね」
そう言い捨てると、クリスはさっさと食堂に向かって歩き出してしまう。
「まさか・・・からかうなよ」
慌ててその後を追いながら、ジュナスは戸惑ったように叫ぶ。
別に勉強もスポーツも平均的な自分が、そんなに誰かに好意を持たれるとは思えない。
そもそも、テレサ・モントバーンも自分にもったいない程の美少女なのだ。
- 214 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/19 21:11 ID:qXP/8rLd
- ジュナスにしてみれば、テレサという恋人がいるだけで今はもう大満足な日々である。
「後輩から、卒業も近いからって貴方とのセッティングを頼まれてるのよ・・・」
どうやら本当らしいと判り、嬉しいやらなんやらで慌ててしまうジュナスだ。
「ま、まさか勝手に段取りを付けたとか言うんじゃ」
困惑したように言うジュナスに背を向けたまま、クリスは手を振った。
「人を美人局のように言わない」
「い、一応、俺はモントバーンさんと付き合っている訳だし、その」
次の瞬間、クリスはくるっと振り向くとジュナスを軽く睨み付ける。
「じゃあ、あの娘の事、もっと大切にしてあげなさいよ」
「う・・・」
セリフに詰まったジュナスは、そのままシュンとしてクリスの後を付いて歩いた。
そんな二人がようやく足を踏み入れた食堂は、昼時という事もあって大混雑中である。
「彼女とは、どこで待ち合わせ?」
チケットを買ったクリスは、さっとフロアを見回しながら言った。
一緒に来たジュナスが何もチケットを買わないのを、クリスは訝しげに眺める。
- 215 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/19 21:12 ID:qXP/8rLd
- 「・・・外のテラスで待っててくれるばずなんだが」
恐る恐る口を開くジュナスの腕を、クリスはニマ〜と笑いながら叩いた。
「そっか、お手製のお弁当って訳ね?」
「ダ、ダメだったかな? やっぱりなんか奢ってあげなきゃダメだったか・・・?」
「何言ってんのよ!!」
ジュナスの背を、ばぁーんっと、どやしつけてクリスは楽しそうに微笑んだ。
「さ、頑張ってラブラブしてらっしゃいな!」
押し出されて歩いた後で、ジュナスは肩越しにクリスに呼び掛ける。
「や、やっぱ、味は誉めた方がいいんだよな・・・?」
「当然」
クリスのセリフを背で聞きながら、ジュナスは食堂の庭に面したドアから外へ出た。
同じようにテラスで食事をしている生徒は多く、食堂の外も大賑わいだ。
きょろきょろと周囲を見回していたジュナスに、可憐な声が掛けられた。
「センパイ!」
ジュナスがその方向を見ると、一人の少女が嬉しそうに小さな手を振っている。
- 216 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/19 21:13 ID:qXP/8rLd
- それまで椅子に座っていた少女は、さっと立ち上がって彼を見つめた。
さっと通り過ぎた爽やかな風が、少女の背中まで伸びたブラウンの髪の毛を揺らす。
黒目がちの瞳を潤ませ、少女は形の良い唇を開いて手を胸の前で振っていた。
この少女が、つい二ヶ月程前にジュナスに告白して来たテレサ・モントバーンである。
「ごめん、遅くなって」
「いえ、テレサも今来たばっかりなんです。どうぞ座って下さい、センパイ」
そう囁くテレサ・モントバーンの頬が、薄っすらと上気したように染まった。
ジュナスは、楽しそうに微笑むテレサと向かい合うようにテーブルに着く。
テーブルの上には、趣向を凝らしたサンドイッチや揚げ物が綺麗に並べられていた。
「へえ、美味しそうだな」
「こ、これ、テレサちょっと頑張ってみたんです」
テレサは、いそいそとクリスピーチキンをジュナスに向かって差し出して来る。
ジュナスがそれを口に入れて咀嚼している間、テレサは息まで止めて彼を見つめた。
「うん、美味しいよ」
ようやくジュナスが感想を口にすると、テレサは、はぁーっと息継ぎをする。
- 217 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/19 21:14 ID:qXP/8rLd
- 「良かったです・・・。センパイのお口に合って本当に良かったです」
「いや、本当に美味しいよ」
こんなに天気の良い日に、こんなに可愛い子を前にして食べる物が不味い訳がない。
ジュナスは、薦められるままにチキンをもう一つ取った。
食事を続けるジュナスに、テレサは甲斐甲斐しくジュースのグラスを差し出す。
ジュースを飲んだジュナスは、更に差し出されたチーズを持ち上げた。
サンドイッチをぱくぱくと頬張るジュナスを見つめ、幸せそうな表情のテレサである。
しばらく食事をした後で、ジュナスは満面の笑顔のテレサに気付く。
「あれ? モントバーンさんは食べないの?」
「テレサは、こうしているだけでもう胸イッパイです」
「ああ、食事を作る人って、よく作ってる間に雰囲気で満腹になっちゃうらしいね」
「・・・え、えっとぉ」
小さく困ったように首を傾げながら、それでもにこにこと微笑むテレサだった。
ジュナスはチーズサンドを食べ終えた後で、ふと先刻のクリスとの会話を思い出す。
「あ、そうだ。昨日モントバーンさんが言ってたパスタ屋」
- 218 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/19 21:15 ID:qXP/8rLd
- 「は、はいっ!?」
「今度の週末にデートで一緒に行こうか。俺が奢るよ」
ジュナスのセリフを聞いたテレサは、微笑んだ表情のまま硬直してしまった。
「──あ、あれ、モントバーンさん・・・?」
ひょっとしてクリスのアドバイスは間違いだったのかと、慌ててるジュナスだ。
やっぱり、食事に誘うなどというのは余計な気遣いだったのではないか・・・
だが、やがて硬直したテレサの瞳からぽろぽろと綺麗な涙が流れ落ちる。
「モ、モ、モントバーンさん!? どっか痛いのかい!?」
パニック状態のジュナスは、救急車の出動要請をしようかと電話番号を頭で復唱した。
しかし、テレサは前方を見つめたまま震える声でそっと呟く。
「・・・テレサ、ずっとセンパイに嫌われてるんだと思ってたんです・・・」
「え?」
「ちっともデートに誘ってもらえなかったから・・・だから、嬉しいです・・・」
そのまま、テレサは顔を手で覆って激しく泣きじゃくってしまう。
テラスで泣いている美少女は、嫌が応なしに周囲の野次馬の関心を集めた。
- 219 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/19 21:16 ID:qXP/8rLd
- 「え、えーと、モントバーンさん・・・!?」
泣いている女性を慰める方法なぞ、知っているはずもないジュナスだ。
「テレサ、嬉しくてもう、どうしたらいいんですか・・・」
どうしたらいいのか判らないのはこっちだと、ジュナスはおろおろと手を振り回した。
小さく聞こえてくる二人の周囲の噂話は、次第に不穏な響きを帯びて来ていて怖い。
このまま放って置くと、ジュナスが彼女へ嫌がらせでもしたように思われてしまう。
「あ、あのさ、モントバーンさ──」
「ジュナス! いきなり彼女を押し倒したって本当なのっ!?」
突然現れたクリスチーナ・マッケンジーが、戸惑い半分でジュナスに詰め寄った。
「最初っから鞭と蝋燭を使ったって!? 物事には段取りって物があるでしょう!!」
「だ、誰がそんな事をするかああぁぁっ!!」
クリスがどんな噂話を耳にしたのやら、聞きたくもないと思うジュナスである。
絶叫したジュナスを涙目で見上げ、張本人のテレサがそっと囁いた。
「テレサは痛いのはヤです・・・でも、センパイがどうしてもってゆうなら──」
「・・・・・・」
爽やかに晴れ渡った紺碧の空を見つめ、ジュナスは心の底からため息を吐いた。
- 220 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/19 21:17 ID:qXP/8rLd
-
──この続きはまた今度。
それでは、また日曜日にお会い出来る事を楽しみにしております。
- 221 :名無しさん@ピンキー :04/05/19 21:38 ID:xlzsAbKV
- ク、クリス…あんたって人は…すげえ。
- 222 :名無しさん@ピンキー :04/05/19 21:44 ID:r+f+JlIG
- ジュナスたんの中の人も大変だな・・・
- 223 :名無しさん@ピンキー :04/05/19 21:57 ID:CPxP9yg/
- ISAPさんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
ああなんか、こういう軽いノリのジュナスも(・∀・)イイ!! です。
モントバーンさんには白いカチューシャが似合いそうな感じ。
…なんですが、『モントバーンさん』って書くと
ダイの大冒険って漫画に出てくるミストバーンってキャラが思いつく罠。
でも、テレサって名前はキャラにはまってる感じです。
それはさておき、純ヒロイン、超クール、天然+巨乳 クール+貧乳
に続いて次は、後輩属性。手広さに感謝。
- 224 :名無しさん@ピンキー :04/05/19 22:22 ID:v9G+79n7
- 次は姉属性だな、間違いない
じゃなくて
ベルやフランの火サス顔負けのドロドロな三角関係きぼんぬーーー!!
- 225 :名無しさん@ピンキー :04/05/19 22:44 ID:xL8GZ4J/
- ISAPさんキタ━━━━━━*・゚゚・*:.。..。.:*・゚\(゚∀゚)/゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*
連載2周年おめでとうございます。
これからも、たくさんのハァハァと感動の投下を
どうかよろしくお願い致します。
もちろん最後までお付き合いさせて頂きます!
そして、外伝。
期待以上のモノがキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
主人公のジュナスがキター!
ジュナス好きの自分には、もうなんとも言いようが無い
すっっばらしいお話です。
若かりし頃のジュナスの、なんとまぁ可愛らしいことよ。
読んでいて、ニヤニヤしちゃいました。
若い、若いねぇ。うん、うん。
いかにも典型的な「夢見る女の子」のテレサ。
ISAPさんの女の子ストックは、どこまであるんですかっ(笑)
バレンタインネタのベルナデッタといい・・・奥が深いですなぁ。
そして、男前なクリスがステキでした。
- 226 :名無しさん@ピンキー :04/05/19 22:47 ID:fNF7CN5F
- 学校で美少女に告白されて、
彼女のお手製の弁当を教室で一緒に食べる、
そんな経験ふつうないよな。
俺はあるけどね。
- 227 :名無しさん@ピンキー :04/05/19 23:00 ID:90kg99p+
- >226
キサマぁ! 修正してやる!!! 歯ぁ食いしばれえええ!!!!(血涙)
- 228 :名無しさん@ピンキー :04/05/19 23:47 ID:/gqdDHsZ
- ISAPサン乙です。
>>226
俺もあるよ
…脳内でだけどね。
- 229 : custam :04/05/19 23:55 ID:Ha9uVtJf
- >>227 (バギッ! とウォル豚に誤爆)…はさておき、
ISAPさんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
そして、朴念仁キタ━━━━━━*・゚゚・*:.。..。.:*・゚\(゚∀゚)/゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*
ここまでくると、もはや「特技」として履歴書に書けそう。
- 230 :名無しさん@ピンキー :04/05/20 00:08 ID:GcSon9b2
- スレ違いかもしれんが、一寸書かせてくれ…。
最近、イスラエル軍とティターンズが被って見える…。
重症かな、漏れ。
- 231 :名無しさん@ピンキー :04/05/20 00:21 ID:4N1VBRgO
- 別にリアルに置き換えるのは重症とは思わんが
ティターンズはどっちかっていうとアメリカ軍では?
- 232 :名無しさん@ピンキー :04/05/20 00:32 ID:e2Awg59A
- 230じゃないが
メリケン軍はネガチブ連邦軍かなあ
- 233 :名無しさん@ピンキー :04/05/20 00:34 ID:Y38c+TN6
- ティターンズって何語なんだろうか。
英語ならタイタンズな気がするし。
- 234 :名無しさん@ピンキー :04/05/20 00:41 ID:CAiAcmnk
- ギリシャ読みの方が格好よく聞こえるからじゃん?
- 235 :名無しさん@ピンキー :04/05/20 06:24 ID:uXsGiRMH
- タイタンズだと野球チームのようだな
- 236 :名無しさん@ピンキー :04/05/20 07:34 ID:6w/K/2M5
- ISAPたん激しく乙でした。
(・∀・)童貞ジュナスキター!
ジュナスの表情に暗さがない頃ってのもいいですね。
(脳内妄想ですけど)
この外伝もシリーズ化して、第1話へと繋がるまで続いていくとか・・・
ジュナスの成長や人格形成の過程を見ていけるなら・・・鳥肌モンですわ。
おざなりですがISAPたん、あなたの才能のファンです。
激 し く 応 援 し て い ま す !
- 237 :名無しさん@ピンキー :04/05/20 11:23 ID:v9byOKT7
- >この外伝もシリーズ化して
一年戦争時代の話になるワケですな。
アムロとかシローとかクリスとかユウとかわんさか出るワケですな。
それ(・∀・)イイ!!
- 238 :名無しさん@ピンキー :04/05/20 19:56 ID:nR6wymdp
- ISAPさん乙でした。
今回は爽やかストーリーだったので
職場で安心して見ることができました。
私は1年半程度の付き合いですが、
これからもっともっとISAPさんと
お付き合・・・じゃなくて
ISAPさんの作品とお付き合いできることを
祈ってます。
- 239 :名無しさん@ピンキー :04/05/20 20:23 ID:Y38c+TN6
- 俺は連載開始時から見てるよ。
- 240 :名無しさん@ピンキー :04/05/20 21:00 ID:EKxqY8ru
- 聞いてないよ
- 241 :名無しさん@ピンキー :04/05/20 21:35 ID:etUJtUXi
- よ・・・予想外の話だった・・・
外伝・・・最高(´∀`)
- 242 :名無しさん@ピンキー :04/05/20 21:54 ID:/cPbVghu
- >>239
くそう、うらやましいぞヽ(`Д´)ノ ウワァァァッン
自分はスレ歴半年くらいだ…
- 243 :名無しさん@ピンキー :04/05/21 12:39 ID:BRElp4lL
- 本筋の方でテレサがいないということはテレサはどこかで戦死かな??
士官学校の後輩ということだから当然将来は軍勤務だろうし・・・
退役してどこかで静かに暮らしてるのかな?そしてどこかで本筋にも絡んでくるか・・・
今後に期待!
・・・外伝の次回掲載予定をキボン
- 244 :名無しさん@ピンキー :04/05/21 15:05 ID:G8Z0R3Mr
- しかし、毎回毎回、萌えのツボをはずさない人だよな〜
「わかってる」ってカンジ
- 245 :名無しさん@ピンキー :04/05/22 01:06 ID:ZhKtReTa
- ZZガンダムでSS書こうかと思ってるんだけどここって投下していいのかな?
それらしいスレを検索してみたけど他はWとか種の専用スレとかみたいだし。
- 246 :名無しさん@ピンキー :04/05/22 06:06 ID:cfWPkbSp
- >>245
もちろん、OKかと。
ここはガンダム系総合+富野総合スレだし。
ZZものはあまり見かけないから期待している。
がんばれ。
- 247 :名無しさん@ピンキー :04/05/22 06:55 ID:jXIVTvEq
- >>245
大歓迎ですよー!
また楽しみが増えますな。
キングゲイナーの続きはまだだろうか・・・
アニメの1話と2話を手に入れて予習中なのだが。
- 248 :名無しさん@ピンキー :04/05/22 12:40 ID:1dofsNnZ
- >>245
もちろん大歓迎です。
頑張ってください。お待ちしております。
ただ、明日はISAPさんの投下予定があるので
それを避けたほうが、冷静な感想がもらえると思う。
- 249 :名無しさん@ピンキー :04/05/22 23:43 ID:7VlJIapI
- まあ、ファーストでも平成ガンダムでもなんでもいいんだけどな。
このスレの住民は目が肥えてるから、気合入れて欲しいぞ。
- 250 :名無しさん@ピンキー :04/05/23 08:01 ID:iKke/Ony
- 最近08小隊と0083スターダストメモリーを見たからそのあたりのエロを見てみたいきがするなぁ。
サンダース×ノリスとか(120%冗談です)
- 251 :名無しさん@ピンキー :04/05/23 18:46 ID:m7gT6QYK
- 直前エリスたん本番期待sage
さぁ、ヲルトン。行き着く先まで行くのですよ。
- 252 :名無しさん@ピンキー :04/05/23 18:51 ID:SaFeyx9I
- ↓ヲル豚の拡散メガ粒子砲が炸裂ボルト
- 253 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/23 19:35 ID:/l50gHpa
- ・・・・・・拡散メガ粒子砲?
>>243
外伝の2回目は、連載100回記念あたりで・・・なんとか。
- 254 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/23 19:36 ID:/l50gHpa
-
「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム Voice Of The Earth 」 連載第87回
since 2002,2003,2004 ISAQ > ISAP PRESENTS.
- 255 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/23 19:36 ID:/l50gHpa
- 履歴:
ガンダムヒロインズ
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1007/10076/1007655458.html
362-366 368-373 376-379 384-387 396-400 406-411 413-418 438-444
451-456 464-468 488-492 500-504 513-519 526-531 541-546 576-582
608-614 628-635 650-655 672-678 712-718 740-745 770-777 799-806
834-841 870-877 909-916
ガンダムヒロインズMARKU
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1040/10405/1040508424.html
6- 12 39- 44 57- 62 114-121 141-147 175-182 212-219 237-244
273-282 320-329 358-367 402-411 441-449 473-482 500-509 537-546
590-599 631-640 710-721 755-764 808-817 854-863 888-897 926-935
- 256 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/23 19:37 ID:/l50gHpa
-
ガンダムヒロインズ MARKV
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1056/10568/1056852515.html
17- 26 77- 86 116-125 160-169 184-193 242-251 276-286 323-332
388-398 444-453 478-487 522-531 570-580 611-620 669-678 736-746
795-805 892-903 940-950
ガンダムヒロインズ MARKW
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1071647163/
46- 56 94-103 136-146 202-211 265-276 317-326 368-379 496-505
563-572 659-668 762-773 828-837 880-892
ガンダムヒロインズ MARKX
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1082193496/
39- 48 89-100 180-189
- 257 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/23 19:38 ID:/l50gHpa
- [南極条約] ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/char.html
こちらのサイト様で、過去ログの総集編を保管戴いています
第1話(連載第1回〜第2回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe.html
【挿絵 プルスキー様】
第2話(連載第3回〜第6回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe2.html
第3話(連載第7回〜第9回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe3.html
第4話(連載第10回〜第13回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe4.html
第5話(連載第14回〜第16回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe5.html
第6話(連載第17回〜第19回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe6.html
第7話(連載第19回〜第23回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe7.html
第8話(連載第24回〜第27回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe8.html
- 258 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/23 19:39 ID:/l50gHpa
- 第9話(連載第28回〜第33回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe9.html
第10話(連載第34回〜第38回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe10.html
第11話(連載第39回〜第43回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe11.html
第12話(連載第44回〜第48回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe12.html
第13話(連載第49回〜第52回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe13.html
第14話(連載第53回〜第56回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe14.html
【挿絵 チップ様、ンダ様】
第15話(連載第57回〜第60回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe15.html
第16話(連載第61回〜第64回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe16.html
【挿絵 チップ様】
第17話(連載第65回〜第68回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe17.html
- 259 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/23 19:39 ID:/l50gHpa
- エリス・ワイスの敏感な部分を、ウォルトン・スウィフトの指が掻き分ける。
手触りの良い下着に潜り込んだ彼の手は、好き勝手に彼女の粘膜を擦った。
「ああっ・・・ああ、ダメぇぇ・・・」
まるで子猫か何かのように啼くエリスは、可憐に身体をくねらせる。
なんとか恥ずかしさから逃れようと、ウォルトンの腕をぎゅっと掴むエリスだ。
しかし、とっくに力を失くしている彼女の腕では彼の無遠慮な動きを止められない。
強引に引きずり出されるいやらしい水音は、格納庫中に響いているようだ。
そう考えるだけで、エリスは頬が火よりも熱くなってしまう。
「ああ、・・・ああぁぁ」
ウォルトンの手が、エリスの性器の中へより一層差し込まれた。
いつの間にか二本に増えているその指先が、彼女の敏感な肉壁の奥を刺激する。
「こっちはどうなってんだ・・・?」
不意に、ウォルトンの手がエリスの割れ目の頂点にある突起に伸びた。
「あっ!」
それまでの悲鳴とは少々違った、媚を含んだ嬌声を思わずエリスは上げてしまう。
- 260 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/23 19:40 ID:/l50gHpa
- 彼女の蕩けた声と表情は、指先を微妙に動かすウォルトンを勢い付かせた。
「ず、随分と可愛い声を上げるんだな」
指をいやらしく動かしながら、ウォルトンはわざとらしく笑う。
またもや可愛いと言われてしまうエリスは、ドクンっと心臓の鼓動を激しくさせた。
嬉しさで愛液がとぷとぷとこぼれ出すのに気付き、エリスは必死に首を左右に振る。
クリトリスが、包皮の上から彼の中指と人差し指で直接刺激された。
「も、もう許してぇぇ・・・ひゃうっ!」
皮を剥かれ、剥き身となった敏感な突起本体を荒々しく摘まれる。
痛みのようなそれでいてせつないような刺激が、エリスを仰け反らせた。
「んっ! ・・・ふわぁっ!」
思わず裏返った声を上げたエリスは、口をだらしなく開けて荒い息を吐く。
恥ずかしい行為を止めようと掴んでいた彼の腕に、エリスはぎゅっとしがみ付いた。
もう、エリスはまるで迷子の少女のように彼を握り締める事しか出来ない。
「ああ、あああぁんっ」
しばらく忘れていたタンクトップの下の乳首を捻られ、エリスは喘ぎ声を上げる。
- 261 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/23 19:41 ID:/l50gHpa
- ウォルトンの膝の上に抱えられたまま、エリスは硬く目を閉じて痙攣した。
耐え切れずに顔を伏せると、彼女の綺麗な金髪がさらさらと流れて可憐な顔を覆う。
「な、なんだよ、クリトリスも尖りまくってんじゃんか」
彼女の身体に夢中になっているウォルトンは、割れ目を攪拌しながら揶揄した。
エリスは、ウォルトンの心無いセリフが聞こえないように首を竦める。
だが、彼女が必死に首を左右に振っている間も巧妙なクリトリスへの愛撫は止まない。
「・・・はぁ・・・やめ、てぇぇぇ・・・っ」
エリスの身体中から汗が噴出し、熱病にかかったように身体中が熱くなった。
「・・・・・・」
一方、しばらくエリスの秘所を弄り続けたウォルトンは何かを言い掛ける。
困ったように迷った後で、ウォルトンは自分を鼓舞するように大きく息を吸った。
そして、不意に声のトーンを落としてウォルトンは呟く。
「しかし、失望したな」
「・・・え? ・・・き、君・・・」
エリスは、それまでと打って変わった声に焦点の合わない瞳を揺らした。
- 262 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/23 19:42 ID:/l50gHpa
- そんなエリスの耳たぶを軽く噛みながら、ウォルトンは意識して酷薄な表情で囁く。
「エリス中尉が、こんなにスケベで淫乱だったなんてな」
「──っ!?」
衝撃に身体を震わせたエリスは、その蒼い瞳からじわっと哀しみの涙を流す。
「・・・う、ううう・・・ぐすっ」
腕のエリスの身体が硬直したのを感じて、ウォルトンは絶句した。
彼は、ここで必死に取り繕おうとする彼女を馬鹿にして笑ってやるつもりだったのだ。
強気で暴力的なエリスならば、それくらいしても平気なはずだった。
それを、こんなに頼りなげな態度をされてしまうと罪悪感を覚えてしまう。
「い、いやらしいよな・・・人がせっかく治療をしてやってんのに・・・」
彼女の乳房を揉みながら嘲る声も、どこか遠慮がちなウォルトンである。
エリスの貧乳治療なぞ大嘘だし、彼のやっている事は痴漢陵辱行為そのものだ。
それなのに、ウォルトンの膝の上のエリスはぽろぽろと大粒の涙を流し続けた。
「ご、・・・ごめ、ごめん、っごめんなさいっ、ごめんなさいぃ」
いつもの強気で反抗的な表情から想像もつかない態度で、エリスは泣きじゃくる。
- 263 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/23 19:43 ID:/l50gHpa
- 「き、君が私の為に・・・なのに、私ったらはしたなく濡れちゃって・・・」
何度もしゃくり上げながら、エリスはただひたすらウォルトンに謝罪をした。
「君が怒るのも、当たり前だよね、ご、ごめんねぇ・・・ぐすんっ」
多分、泣いているエリスを更に傷付けてやるセリフは何百とあるはずだ。
それなのに、ウォルトンはそれが出来ずにただひたすら彼女の割れ目を掻き回す。
「きゃうぅ・・・ごめんなさい、ごめんなさい・・・」
彼にクリトリスを摘まれながら、エリスは涙を流してひたすらウォルトンに謝った。
「・・・・・・くっ」
復讐心が萎えかけたウォルトンは、必死にエリスのイヤな部分を思い出そうとする。
だが、どんな事を思い出しても今のエリスの涙に叶うとは思えない。
そうだ、ダンボールの下敷きになった彼を見舞いにすら来なかったではないか。
無理矢理思い出した言い掛かりのような理由に、ウォルトンは大きく頷いた。
結果的に助かったのだから、付け届けの一つもあってしかるべきなのにイヤな女だ。
今も身体のあちこちが痛いウォルトンは、改めてエリスへの怒りを再燃させる。
「な、何されても感じるなんて、便利だよな・・・っ」
- 264 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/23 19:46 ID:/l50gHpa
- 度重なる強い刺激に耐えかねて、エリスのクリトリスはきつく膨らんでいた。
その肉芽の包皮を剥いてはまた包皮を被せ直して、ウォルトンは彼女を苛める。
「ああぁぁ! 」
更に太腿を撫でられ、エリスは背をぐっと反らして腰をくねらせた。
ウォルトンは、右手で彼女の割れ目を刺激し、左手で彼女の乳首を捏ねくり回す。
「がっかりだよな・・・」
ただひたすらにエリスを傷付けたくて、ウォルトンは上ずった声で囁いた。
更に、次第にリズミカルに緩急を付けるようにしてエリスの官能を高めていく。
「いやぁ・・・嫌いに・・・嫌いにならないでぇぇ・・・」
泣きじゃくるエリスの吐息にドキッとしながら、尚も手を緩めないウォルトンだ。
アンタの事なんて大嫌いだと言いたいのだが、何故か口を開けない。
それがまた苛立たしくて、ウォルトンは彼女の蜜壷をぐちゅぐちゅと乱暴に掻き回す。
「ったく、この、この!」
その腕に強くしがみ付きながら、エリスはうわ言の様にただひたすら涙を流した。
「あふぅぅ・・・ごめんなさい、ごめんなさい・・・」
- 265 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/23 19:47 ID:/l50gHpa
- せっぱつまった声で何度か震えた後で、エリスの吐息がそれまで以上に荒くなる。
ウォルトンも、息を荒くしながらエリスのクリトリスをぴんっと弾く。
「あ、あ、あ、んんん!」
敏感すぎる突起を突付かれ、エリスは口を閉じて嬌声を飲み込む。
そして、次の瞬間エリスは全身を強張らせて一瞬だけ甲高い声を上げた。
「ぁひぃっ、ふぁあっ、ダメぇぇ!!」
膣内に差し込まれたウォルトンの指を咥え込んだまま、エリスは絶頂する。
ぶるぶると太腿が痙攣し、仰け反った全身ががくんっとウォルトンの方へ倒れ込んだ。
「・・・はぁぁ・・・はぁぁ・・・」
ウォルトンの右手に愛液を垂流しながら、エリスは身体を弛緩させる。
羞恥心で全身を赤く染め、エリスは唇をうっとりと半開きにして眠るような表情だ。
ウォルトンは、彼女のショーツの中から静かにその手を引き上げさせる。
絶頂してしまったエリスの毒気に当てられたように、ウォルトンは興奮していた。
「わ、悪いと思ってるなら態度で示して、その、もらわないとな」
湯気が立つくらいに濡れた指先を見つめ、ウォルトンは我を忘れて低い声で言う。
- 266 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/23 19:48 ID:/l50gHpa
- エリスは、まるで熱に浮かされたように彼に向かって問い掛ける。
「態度・・・? 私、どうすればいい・・・の・・・?」
その声と態度の甘えるような可憐さが、ウォルトンを暴走させてしまう。
ウォルトンは、無理矢理エリスを立たせると自分のノーマルスーツを腰まで脱いだ。
力が抜けているエリスは弱々しく格納庫の床に正座してしまう。
その鼻先に、そそり立つウォルトンのペニスが乱暴に付き付けられた。
「あ・・・・・・!!」
驚きと恥ずかしさで顔を真っ赤にするエリスに、ウォルトンは息を荒くしながら言う。
「ア、アンタのせいでこうなったんだ。舐めて・・・くれるよな」
エリスは、大きく唾を飲み込んでからウォルトンを上目遣いで見た。
「・・・うん・・・私のせい、だもんね・・・」
自分に言い聞かせるようにして、エリスはウォルトンのペニスを両手で包んで触れる。
おどおどと薄い小さな唇をペニスの先端に近付かせ、エリスは小さな舌を出した。
ピンク色の舌が彼のペニスを舐め上げ、そっと亀頭の部分を掃除するようにする。
ウォルトンのペニスが垂流す先走り液を、エリスは子猫のように舐め取った。
- 267 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/23 19:49 ID:/l50gHpa
- エリスはそのまま唇を開くと、ウォルトンのペニスを口一杯に頬張る。
可愛い顔を歪めつつ、彼女は頬を窄めてペニスをしゃぶり、吸い込むようにした。
「もっと、強くしろよ・・・」
乱暴に言うウォルトンの指示に従い、エリスは彼のペニスを口から出し入れする。
特に上手い技巧ではないが、健気に奉仕しようとする姿勢がいじらしい。
苦しげに喉を鳴らしながらも、うなされるように一所懸命舌を動かすエリスである。
「んっ、んっ」
エリスは、両目の端に涙を浮かべながらあむあむとフェラチオを繰り返した。
「そ、そろそろ、行くぞ・・・」
ウォルトンはエリスの頭を掴むと、腰を押し付けるように突き出す。
次の瞬間、ウォルトンのペニスがぶわっと大きく膨らみエリスの口内で射精した。
「ん・・・!!」
エリスは、顔を上に向けて口の中の精子を吐き出さないように手で押さえる。
こくりと喉を鳴らして粘っこい液体を飲み干した唇の端から、つうっと精子が漏れた。
その光景を呆然と見つめて、ウォルトンは後ろめたそうに視線を逸らす。
- 268 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/23 19:50 ID:/l50gHpa
- 何度か精子を嚥下した後で、エリスは身体を縮めるようにして彼に問い掛けた。
「・・・これで・・・許して、くれるよね・・・?」
ウォルトンは、何も言わずにペニスをしまい込み身繕いをしてしまう。
エリスは、前面を大きく開いたノーマルスーツのまま哀しそうに彼を見上げた。
「ねぇ、・・・き、君?」
そんな健気なセリフも、今のウォルトンには自分を責める言葉にしか聞こえないのだ。
ウォルトンは、エリスと視線を合わさないまま吐き捨てるように叫んだ。
「し、知るかよ、そんなの!!」
それを聞いた時のエリスの顔が見たくなくて、ウォルトンは急いで背を向ける。
「・・・・っ!」
エリスが何かを叫んだようだが、逃げるように走り出してしまうウォルトンだった。
しばらく無我夢中で走った後で、ウォルトンは格納庫の一角に立ち止まる。
──ふと気が付くと、偶然にもそこはノルマ分の仕分け梱包作業の場所だった。
それなのに、よく見ると作業はこれ以上はない位に丁寧に完了されているではないか。
一瞬場所を間違えたのかと思ったが、しかし確かに彼の作業場所だった。
- 269 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/23 19:51 ID:/l50gHpa
- 記憶通りなら、だらだらやっていたせいで相当の分量の作業が残っていたかはずだ。
訝しげに周囲を見回していたウォルトンは、箱の上に一枚のメモを見つけて手に取る。
箱の上に二つ折りにして置いてあった小さな紙を開くと、綺麗な字が並んでいた。
《お節介かもしれませんが、君の分を代わりにやっておきました。
昼間は助けてくれて本当にありがとう。とても嬉しかったです。 エリス・ワイス》
「──・・・っ!!」
ウォルトンの脳裏に、小さい身体で一所懸命梱包をしているエリスの姿が浮かぶ。
こんな大量の作業を昼間に終わらせるのは、彼女にとって並大抵の苦行ではあるまい。
そして、これならウォルトンの見舞いなぞ来られなくて当たり前だろう。
「た、頼んでもないのに、また余計な事しやがって・・・」
憎まれ口を叩きつつ、どうしても口調が弱気になってしまうのが抑えられない。
ついさっきまでオモチャにしていたエリスの泣き顔が、何度もフラッシュバックする。
哀しそうに泣きじゃくるエリスの肩は、とても小さくて頼りなげだった。
「・・・なんだよ・・・ な、なんだってんだよっ・・・くそ!!」
ウォルトンは、メモをぎゅっと握り締めて何度も何度も繰り返し悪態を吐いた。
- 270 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/23 19:52 ID:/l50gHpa
-
──次回、5月30日。
- 271 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/23 19:53 ID:/l50gHpa
-
次 回 、 ミ ラ イ ・ ノ ア 登 場
- 272 :名無しさん@ピンキー :04/05/23 20:32 ID:zTU8diP6
- エリスたん・・・(つД`)
ォル豚ー・・・エリスたんを不幸にしたらぶっ殺す!
- 273 :名無しさん@ピンキー :04/05/23 20:35 ID:zTU8diP6
- ああっ!?
ISAPさん乙が先だよ・・・orz
それくらい我を忘れてしまいましたorz
- 274 :名無しさん@ピンキー :04/05/23 20:42 ID:dbgW7H5G
- ISAPさんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
鬼畜に徹しきれないウォルトン君といじらしいエリス。実に良いです。
次回からホンコン編。
フォウと同じくらいこの不器用な二人の行く末に期待してます。
なんというか、「手をつなぐ」って行為を引き合いに出すと
テオはリベカに「手をつなごうよ〜」とか人前で言われて、困りながらも繋ぐ感じで
ウォルトン君は無言で握りたきゃ握れって無遠慮に突き出して
エリスも無言の赤面でそっと握り返して、お互い目も合わさないのにずっと繋いでるそんな印象。
ラブラブじゃないカップルというのもそれはそれで素晴らしい。
そしてジュナスは「繋ご…」と差し出された手に気づきもしないタイプ。
果たして100回行くまでに濡れ場を迎えるかどうか。
彼の濡れ場は、MG化されるデンドロビウム並に、「あったらいいけど実現は難しすぎる」感じ。
下手すればPG化されるアッガイ並。
ああジュナス、ナニが君の幸せでナニをしたら喜ぶのか。ああジュナス、愛と勇気だけが友達なのか。
- 275 :名無しさん@ピンキー :04/05/23 20:51 ID:F2w5JEQE
- …良く分かりませんが
ここにバールのような物置いときますね。
_
,i´ ,,,, ''ー- ,,
/ / `'''- ,, /ー-,,
|_l゙ ゙ ''ー、,,"'ー、,,
`゙''ー,,゙''`ー,,
`゙'ー,,`゙''ー,,
`゙''ー,,,`゙'ー,,
`゙'''ー,,`゙''ー,,
`゙''ー,,,`゙'-,,,
`゙''''ー,,,`ヽ
''''`
- 276 :名無しさん@ピンキー :04/05/23 21:32 ID:dQpTBj61
- ISAPさんキタ━━━━━━*・゚゚・*:.。..。.:*・゚\(゚∀゚)/゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*
今週もお疲れ様です。
ここまできてもなお、エリスの気持ちは
ウォル豚にはちゃんと届かないんだよなぁ。
それとも、素直に認めたくないってか?
さらに今までの事もあって、照れもあるとか?
まぁ、どっちでもいいよ。
今ここで、怒りを納めるから。
ということで。
>275さん、それちょっとお借りします。
ウォル豚−−っっ!!! そこになおれぇぇ!!!
今すぐ、息の根を止めてやるっ!!!
・・・でも、そんなことしたらエリスが泣くんだよなぁ。
空しいなぁ。
エリス、がんばれ。
- 277 :名無しさん@ピンキー :04/05/23 21:35 ID:m7gT6QYK
- i<´ }\ , - 、 さて、
ヽ.._\./ .ンく r-兮、 __
∠`ヽ.! / ヾニEヲぐ ,ゝ-> ヲルトン君。覚悟はいいかね。
/_`シ'K‐─( ゚Д゚)-、l∠ イ
l´__,/l\、_ ̄0¨0)゙@Yヘ, -┤ MS戦の負けは許しても今日の事は許されぬ!
. l'___|⌒ヾ''ー==、ーr='イ i二|
/ .」 i /./7r‐く lー!
. f. ヽ‐i人.∠'< _i. l,.-ゝ. ┳
トiヘヘ「ト〈 `X トレi7__|──┨−−−−−−−┐
〉ト:トハj`! i. / トー┤lルj,リ──┨−−−−−−‐ノ
/‐+----+‐l iー--i---ヾ'〃 ┻
. l_i____i__| |___i,__i_|
- 278 :名無しさん@ピンキー :04/05/23 23:13 ID:BEP9syfJ
- あーあ、このままだと、ウォルトン愛に目覚めちゃうな。
そうしたら、どちらかが、直ぐに戦死だな。
多分エリス。
- 279 :名無しさん@ピンキー :04/05/23 23:20 ID:ureKEQKe
- なんだその見てきたような言い方はwww
どうすんだよー マジでそんな展開になったらさー
泣くぞマジで
それにしてもミライさん楽しみだー
- 280 :名無しさん@ピンキー :04/05/24 01:05 ID:HwsueQD5
- なんだ、本番なしかよ
膝までズボンを下ろした俺の立場がねえじゃんかよ
- 281 :名無しさん@ピンキー :04/05/24 01:14 ID:mANbWwbG
- >>280
焦り過ぎよ!だからイケナイのよ(w!!
ISAPさん、乙でつ!
- 282 :名無しさん@ピンキー :04/05/24 04:41 ID:t/tfzeRt
- _____ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/:\.____\ / 対ウォルトン用超高性能ボックスのテスト開始!
|: ̄\(∩( ;゚∀゚) < 不思議な力で持ち上げたり投げ飛ばしたりてこの原理で動かすのは不可能
|: |: ̄ ̄ ̄∪:| \ 耐熱耐寒仕様、核爆発に巻き込まれても大丈夫
\___________
_____ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/:\.____\ / 圧力にも屈しない。外部からの衝撃で中の人間が死ぬ事もない。
|: ̄\(∩( ;゚∀゚) < 宇宙空間でも大丈夫。酸素も食料も一生分ある。排泄物も秘密システムで処理できる。
|: |: ̄ ̄ ̄∪:| \ 箱は一度閉めると外からしか開かない。貫通もしない。ふはははは、完璧すぎる!
\___________
バタンッ!!
________
|: ̄\ \ <ウォルトンをトジコメタイ・・・
|: |: ̄ ̄ ̄ ̄:|
- 283 :名無しさん@ピンキー :04/05/24 07:13 ID:1aCEqP1W
- >280
本番なしでも充分(;´Д`)ハァハァできたけどなぁ
むしろ、二人の本番はもっと大切にして欲しいような…
- 284 :名無しさん@ピンキー :04/05/24 13:26 ID:1aaeaYVz
- ISAPたん乙!!!!!!!!!!
ヲルdが覚醒を始めたね。人としてw
いい!とてもいい! 自然にSM関係が構築されてますた。
会社では厳しい社長がプライベートでMに目覚めることがよくあるって聞くけど、
今のエリスはまさにそれかも。
今回一番ブルったのは予告。
・・・ミライ・ノアっすか。目の付け所も天才ね。
相変わらずうますぎ!
これでまた30日まで楽しみでしょうがないよ〜。。。
- 285 :名無しさん@ピンキー :04/05/24 14:26 ID:U0LEolqy
- 今回のでエリス死亡フラグが確実に立ったような気がする。
初登場後しばらくはウォルトン死亡フラグ説が有力だったけど、
この展開では確実にエリスたん死ぬな(;_;)
- 286 :名無しさん@ピンキー :04/05/24 14:36 ID:HwsueQD5
- フラグとかゲームみたいに言うのやめようぜ
- 287 :名無しさん@ピンキー :04/05/24 16:43 ID:5AhP9sgV
- まったくだ。
エリスたんを殺すような酷いことはさすがにしないはず。
あ、でもこの作者氏は人気の高かったベルたんを強姦させた人だった
やべえええΣ(゚д゚lll)ええええ
- 288 :名無しさん@ピンキー :04/05/24 21:43 ID:mymfZbc5
- エリスたん輪うわおまえらなにをするいややめろそれはごっk
- 289 :名無しさん@ピンキー :04/05/24 23:40 ID:nx+3cN4a
- これでエロなしメイン女性キャラはフランのみになっちゃったよ……
さすがエロパロ板(w
- 290 :名無しさん@ピンキー :04/05/24 23:45 ID:BFC5SKW9
- 今回の話とミライさん登場予告で
「悲しいけどこれ戦争なのよねー・・・」
のスラッガーさんを思い浮かべてしまった。
ウォルdも・・・
- 291 :245@@ :04/05/25 01:18 ID:AYC4aSm6
- ジュドー・アーシタとの一騎討ちの末、ネオジオンの指導者ハマーン・カーンは行方不明となった。
実質的な総帥を失ったネオ・ジオンはエゥーゴと地球連邦軍に降伏。
ジュドーを筆頭としたガンダムチームは、プルやハヤトといった尊い犠牲を出しながらも生き残った。
ジャンク屋上がりの15歳にも満たない少年少女で構成された部隊が戦い抜けたのは奇跡と言えたかもしれない。
最新鋭のMSを配備した事もあったかもしれないが、彼らの素質には素晴らしいものがあった。
とにかく、こうしてサイド3宙域での「第二次ネオ・ジオン抗争」は終わりを告げた。
厳しい戦争の日々から解放されたシャングリラの面々は、ネェル・アーガマの食堂でそれぞれにこれからの事を考えていた。
「大人たちの戦争に付き合うのも終わった事だし、シャングリラに帰ってまた前みたいにのんびり過ごすかな。」
感慨にふける一同から真っ先に切り出したのはビーチャだった。
安堵感からか、大きなあくびをしながら。
「あたしもそうしよっかな。」
「またジャンク屋稼業でぼちぼちやってくのも、今思うと悪くないしな」
エル、モンドもそれぞれに続いた。
いつだって死と隣り合わせだった。
右を見ても左を見ても今まで考えた事も無かったような事ばかりだった。
だからこそ、あの頃の日常が恋しかった。
ビーチャはエルにちらりと視線を送った。
「(お前には一緒に来てもらわなくちゃな。)」
エルはその視線を受けるとウィンクした。
その様子を、ジュドーは微笑しながら見ていた。
ビーチャともアイコンタクトを取った。
「ジュドーはどうするの?」
イーノがメモ帳をポケットにしまいながら言った。
そのメモ帳は、MSの整備に関する事で埋め尽くされている。
アストナージのような、優秀なモビルスーツの技師になるとイーノは心に決めていた。
ただ皆に引っ張られてまきぞえを食ってばかりいた彼は、いつの間にか夢を持つようになっていた。
周囲に流されない、強い意志と共に。
いずれは彼の開発したモビルスーツが運用される時代が来るのだろうか。
- 292 :245@@ :04/05/25 01:19 ID:AYC4aSm6
- 「俺は・・・」
ジュドーは照れ臭そうに頭をかいた。
「・・・木星に行こうと思うんだ。俺たちを取り巻く宇宙(そら)。そこがどんな所なのか。知りたくてね。」
「っていうとアレか。一ヶ月先に出発する木星船団に参加するのか?」
ビーチャが視線を上に向け、少し考える仕草をして言った。
「そういう事になるな。ルーも一緒に行くって言ってた。」
「へーっ、意外な事もあるもんだなー。あの学校嫌いのジュドーがそんな事考えるなんてな」
そう言うモンドの声は若干裏返っていた。
「ま、人間変わるもんさ。木星に行くとなると長い時間がかかる。帰ってくるのは3年後になると思う。」
「そうだよなぁ。木星までは行きだけで一年もかかるらしいし。」
相槌を打つモンドの後ろでエルが一瞬だけ視線を落とした。
しばらくの間ジュドーが自分達と別れてしまう事にふと寂しさを覚えたのだ。
その仕草に、ジュドーが気付くことは無かった。
「じゃあしばらくお別れになるんだね。寂しくなっちゃうな。」
そんなエルの気持ちを代弁するかのようにイーノが言った。
一同の視線が一瞬だけ彼に集まった。
場が静まりかけたと思いきや、すぐさまジュドーが口を開いた。
「あぁ、でも出発までの間は俺もシャングリラに帰るよ。家とかそのままだし。」
家がそのまま、という事を頭の中で反芻して、ジュドーはリィナを思い出していた。
「(リィナ・・・。今もお前はどこかで生きているような気がするんだ。確証は全く無いけど。)」
- 293 :245@@ :04/05/25 01:22 ID:AYC4aSm6
- とりあえず導入部だけ投下してみました。
時間軸としては小説版ZZのエピローグらへんだと思っていただければ。
大作の後っていうのが大変恐縮です。
そんなに長ったらしくしないつもりなので、次のISAPさんの降臨がくる前に完結させたいなと思います。
- 294 :名無しさん@ピンキー :04/05/25 05:18 ID:M+NrkwAP
- >290
ス「レ」ッガーだしw
そういえばミライさんの萌えSSもいいな
ブライト×ミライとかキボンしたいところ
- 295 :名無しさん@ピンキー :04/05/25 10:22 ID:le6fCG1E
- (・∀・)スラッガー!!
- 296 :名無しさん@ピンキー :04/05/25 12:04 ID:Zl+bqXrl
- ZZキタ-!
>>293
>そんなに長ったらしくしないつもりなので
いや、長くて結構。細かい描写・導入があればそれだけエロもさらにエロくなる!
木星から帰ってくるまで書きつづけてください。
もちろんそのまま木星帝国の話になっても良いけど。
楽しみにしてます!
- 297 :名無しさん@ピンキー :04/05/25 13:33 ID:8dAP9MPJ
- >>293
新たな職人さん、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
ZZも好きだったので、続きも期待していまつ。
ISAPさんも乙でつ。
カツの評価を一変させた神業のごとく、うぉる豚も覚変させてしまうのでつか、ガクブル
- 298 :名無しさん@ピンキー :04/05/25 15:37 ID:kcYBr2qU
- (・∀・)ボイスラッガー!!
- 299 :名無しさん@ピンキー :04/05/25 17:02 ID:D0VIrG5l
- 新たな職人さんか・・・どうしてなかなか期待できる冒頭な感じ(´∀`)
乙&ガンガッテ(*´д`*)ハァハァ
- 300 :名無しさん@ピンキー :04/05/25 21:35 ID:yTap2Inr
- (・∀・)ガイスラッガー!! 氷河の戦士♪
- 301 :名無しさん@ピンキー :04/05/25 22:43 ID:4ddgRQAX
- >>298
うわっ思い出した…orz
- 302 :名無しさん@ピンキー :04/05/26 06:07 ID:P0XOGsqw
- ボイスラッガーにどんなトラウマが?w
春菜姫萌え!
声優といえば、エリスたんの脳内声優は鶴ひろみさんで。
なんとなく。
- 303 :名無しさん@ピンキー :04/05/26 23:28 ID:tTUBxJYh
- >>302
それだと、俺の脳内ではアムロとラブラブになってしまいそう w
- 304 :名無しさん@ピンキー :04/05/27 04:26 ID:3UQZ/xti
- >>303
かぎりなくloveに近いlikeと言ってみる
- 305 :名無しさん@ピンキー :04/05/27 05:37 ID:MyQAJado
- >>303
しばらく考えてようやくわかった。
オレンジロードな、懐かしいなーww
そういえば、ウォルトンは矢尾一樹でよかったんだっけ?
速水奨ってのもアリかな、ギャブレット的に。
- 306 :245@@ :04/05/28 00:17 ID:gYWIYk2W
- 数日後。
シャングリラの我が家に帰ってきたジュドーはホコリまみれになった自分の部屋を見て唖然とした。
「まぁ当然だよなぁ。掃除しなきゃ。」
思えばいつも掃除はリィナが主にやっていた。
寂しさが込み上げて涙がでそうになったらがジュドーは歯を食いしばってこらえた。
シャングリラの仲間たちはジュドーよりも先に帰っていた。
ジュドーとルーは木星船団に参加するに当たっての必要な書類等を受け取る必要があってフォン・ブラウンに数日間滞在していたのだ。
太陽がコロニーの空から傾き始めていた。
あと2,3時間もすれば夜が来る。
それまでに部屋の片付けは済ませておきたかった。
「は〜・・・やるっきゃねえよなぁ。」
大きなため息をつくと、ジュドーはすぐに片付けにさしかかった。
今日は日差しがきつい。
数時間後、ジュドーの家の前にはいくつかのゴミ袋があった。
Tシャツの袖を肩までまくったジュドーがドアを開けで顔を出した。
「これで、終わりぃっと!」
最後のゴミ袋を出し終えると、ジュドーは額の汗をぐいと腕で拭った。
もう日も落ちて、コロニーの夜空が広がるばかりであった。
一息つこうとしたジュドーはもう一つの事を思い出した。
「あ、食料品買ってこなくちゃ・・・。」
冷蔵庫の中身のほとんどは傷んでしまっていた。
別に今すぐに何か食べたいと言う訳ではないのだが、明日の朝起きた時の事を考えるとやはり買出しに出た方が良い。
ゴミを出すついでだ。汗を流してから買い物に出かけよう。
「そうしたら後は久しぶりにぐっすり眠るんだ」
ジュドーはそう独り言をつぶやいて、ドアを閉めた。
資金は今までの生活を考えると十分すぎるほどにある。
―――こんな事でしか、お前達への感謝がしてやれなくてすまないと思っている。
そんなブライトの言葉を思い出していた。
- 307 :245@@ :04/05/28 00:20 ID:gYWIYk2W
- シャワーを浴びて汗臭くなった服を着替え、ジュドーは夜のシャングリラへ繰り出した。
昼間と比べるとだいぶ涼しく、少し肌寒くもあったかもしれない。
彼は夜の空気が好きだった。
ふと、歩道を歩くジュドーに一台のエレカがすれ違った。
「あれ?今の・・・?」
見覚えのある金髪がすぐ横を通り過ぎたような気がして、振り向いた。
すると通り過ぎたエレカも振り向いてこっちに向かってくる。
「ジュドー!」
思ったとおり、エルだった。
ぶんぶんと大きく手を振っている。
「もう帰ってきてたんだ。」
「ホントは明日の朝着く予定だったんだけどな。ちょっとだけ早まったってわけさ。」
「へー、そうなんだ。ところで今どこに行く所だったの?」
「買い物。冷蔵庫の食べ物ほとんど傷んじゃってたし。」
「あ、そんなら後ろ乗っていきなよ。あたしもついてく。」
そう言いながらエルがエレカの後部シートをポンポンと叩いた。
サラリと金髪のポニーテ―ルが揺れる。
「今走ってきたの思いっきり逆方向みたいだけどいいの?助かるけどさ。」
「いーのいーの。どうせ暇だし。ほら、乗った乗った。」
そういえば、ビーチャとはどうなってるんだろう?
ジュド―はそんな事を思いながらエレカの後部シートに腰をおろした。
空を見上げると、雲の切れめからうっすらと「向こう側の大地」が見えた。
- 308 :245@@ :04/05/28 00:22 ID:gYWIYk2W
- 再び投下。
課題多くて中々こっちの方が進まないっす_| ̄|○
いっきにドカーっと書けるようになりたいです。
- 309 :名無しさん@ピンキー :04/05/28 00:34 ID:SlJlXpIq
- 内容についての感想はとりあえず完結後にでも、と思いますが…。
とりあえず一言。
台詞、『。』有りか無しかで統一した方がいいと思いますよ。
- 310 :名無しさん@ピンキー :04/05/28 10:25 ID:pueZJXV+
- >>309
実際にしゃべっている言葉は「」つきで、
心のつぶやきは「」なしでって感じで区別されてると思うヨおれは。
早速エルとジュドーのエロシーンが期待できる展開で楽しみ。
245@@さん続きよろしく!
- 311 :名無しさん@ピンキー :04/05/29 13:56 ID:JsWp2wzq
- 変な話だなと思ったら、ジュドーか。
ずっとジェリドかと思って読んでたよ。
- 312 :名無しさん@ピンキー :04/05/29 15:19 ID:OnSg3797
- 311、貴様は・・・俺のぉぉ・・・・・・っ!!
- 313 :名無しさん@ピンキー :04/05/29 17:07 ID:GjRoGhTq
- ようやく明日か…
先週は外伝があったから、今週はよけいに長く感じたな。
- 314 :245@@ :04/05/30 01:18 ID:kktesXuH
- ぐあぁぁぁ完成しねぇぇぇ_| ̄|○
1stの映画なんて見てるんじゃなかった・・・。
まだ行為の途中辺りまでしか書きあがってないので、
ISAPさんが降臨してスレがちょっと落ち着いてから残りの分を投下する事にします。
>>309
ご指摘ありがとうございます。
確かに細かい事ですが統一はした方がいいですよね。参考にしますです。
>>310
実際に喋ってる言葉「」と、登場人物の心のつぶやき「()」と、ナレーションによる心理描写(カッコ無し)とで
書き分けたいと思ってるんですが中々上手くいかないもんですね。
- 315 :名無しさん@ピンキー :04/05/30 06:26 ID:JcXvQrpQ
- >>314
いや、309氏はセリフの後の句点のことを言っているのでは?
- 316 :245@@ :04/05/30 08:02 ID:kktesXuH
- >>315
理解してますよ。
というか>>314のレスでそう付け足しておけばよかったですね。>句読点
すいません。
- 317 :名無しさん@ピンキー :04/05/30 17:11 ID:uLIXwDxo
- >>245@@さん
少しずつ、頑張って下さい。楽しみにしてますよ。
今日は日曜日〜♪いつものようにISAPさんの降臨を待つでつ。
「君の気持ちは分かっている。…が、僕はいつまでも待っているよ」(by ブライト)
- 318 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/30 19:42 ID:+Zjnrrea
- >>245@@さん
これからも頑張って下さい。
・・・・・・ルーのポジションが微妙?
- 319 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/30 19:43 ID:+Zjnrrea
-
U.C.0079
- 320 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/30 19:44 ID:+Zjnrrea
- 「そ、その、その作業が終了後、ホワイトベースをサイド7から発進させろ」
負傷した身体を担架に横たわらせたまま、老艦長は部下である青年士官に言う。
彼等がいる宇宙戦艦のブリッジは、負傷者と民間人が怒涛のように溢れていた。
「は。しかし、ホワイトベースのパイロットがおりません・・・」
いくら大部分が自動操縦の最新鋭艦とはいえ、最後の確認と調整は人間の仕事である。
だが、敵の奇襲を受けた艦内には満足に立ち上がれる軍人の方が少ない。
「パイロットか・・・いよいよとなれば撃沈覚悟で──」
「あの! クルーザ級のスペースグライダーのライセンスが役に立つとは思いませんが
・・・わ、わたくしでよければ!」
不意に、弱りきっている彼等に向かって凛とした声が掛けられた。
驚いた青年がそちらを見ると、一人の東洋系の民間人の女性が立ち上がった処である。
青年は、自ら操舵手を名乗り出た女性を呆然と見つめて口を開いた。
「・・・き、君は?」
訝しげに問い掛けられる視線を真正面から受け止め、少女は静かに名乗る。
「──ミライ・ヤシマと申します」
- 321 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/30 19:45 ID:+Zjnrrea
-
「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム Voice Of The Earth 」 連載第88回
since 2002,2003,2004 ISAQ > ISAP PRESENTS.
- 322 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/30 19:45 ID:+Zjnrrea
- 履歴:
ガンダムヒロインズ
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1007/10076/1007655458.html
362-366 368-373 376-379 384-387 396-400 406-411 413-418 438-444
451-456 464-468 488-492 500-504 513-519 526-531 541-546 576-582
608-614 628-635 650-655 672-678 712-718 740-745 770-777 799-806
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ガンダムヒロインズMARKU
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1040/10405/1040508424.html
6- 12 39- 44 57- 62 114-121 141-147 175-182 212-219 237-244
273-282 320-329 358-367 402-411 441-449 473-482 500-509 537-546
590-599 631-640 710-721 755-764 808-817 854-863 888-897 926-935
- 323 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/30 19:46 ID:+Zjnrrea
-
ガンダムヒロインズ MARKV
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1056/10568/1056852515.html
17- 26 77- 86 116-125 160-169 184-193 242-251 276-286 323-332
388-398 444-453 478-487 522-531 570-580 611-620 669-678 736-746
795-805 892-903 940-950
ガンダムヒロインズ MARKW
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1071647163/
46- 56 94-103 136-146 202-211 265-276 317-326 368-379 496-505
563-572 659-668 762-773 828-837 880-892
ガンダムヒロインズ MARKX
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1082193496/
39- 48 89-100 180-189 259-269
- 324 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/30 19:47 ID:+Zjnrrea
-
[南極条約] ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/char.html
こちらのサイト様で、過去ログの総集編を保管戴いています
第1話(連載第1回〜第2回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe.html
【挿絵 プルスキー様】
第2話(連載第3回〜第6回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe2.html
第3話(連載第7回〜第9回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe3.html
第4話(連載第10回〜第13回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe4.html
第5話(連載第14回〜第16回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe5.html
第6話(連載第17回〜第19回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe6.html
第7話(連載第19回〜第23回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe7.html
第8話(連載第24回〜第27回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe8.html
- 325 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/30 19:48 ID:+Zjnrrea
-
第9話(連載第28回〜第33回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe9.html
第10話(連載第34回〜第38回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe10.html
第11話(連載第39回〜第43回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe11.html
第12話(連載第44回〜第48回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe12.html
第13話(連載第49回〜第52回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe13.html
第14話(連載第53回〜第56回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe14.html
【挿絵 チップ様、ンダ様】
第15話(連載第57回〜第60回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe15.html
第16話(連載第61回〜第64回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe16.html
【挿絵 チップ様】
第17話(連載第65回〜第68回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe17.html
- 326 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/30 19:48 ID:+Zjnrrea
-
U.C.0087
- 327 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/30 19:49 ID:+Zjnrrea
- 爽やかな早朝の風が吹き抜け、見渡す限りの海原に細波を作る。
ガルダ級超大型輸送機アウドムラの巨体は、海面近くを安定速度で飛行していた。
アウドムラの海面には、派手に白い軌跡が描かれては消えてゆく。
進行方向の地平線に、初めに見えて来たのは積み木のようなシルエットだ。
それが高層ビル群だと判明する頃には、随分と日が高くなっている。
カラバ秘密基地ヒッコリーから2日余り、アウドムラはようやく目的地へ到着したのだ。
──ニュー・ホンコン・シティー。
かつて香木の積み出し港があった事から、香り漂う港と呼ばれた歴史のある都市だ。
香港島、九龍半島、新界と200以上の諸島から構成され、人口は800万人以上を擁する。
国土面積は1,100ku超を誇り、地球上でも有数の繁栄を誇る場所だ。
ここ、ニュー・ホンコンは、一年戦争の傷を全く受けていない。
地球連邦軍の租借地でありながら、ジオン公国軍が手を付けなかった都市なのである。
ふと見れば、海上に全長30km以上の巨大なシャトル打ち上げレールがまだ残っていた。
このレールを利用してアジア地区の移民は宇宙へ上がったのだ。
宇宙移民時代初期に重要港だった為か、ホンコンは今も独立した行政権を有する。
- 328 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/30 19:50 ID:+Zjnrrea
- だからこそ、旧世紀の匂いを残しつつどこか特異な空気を持つ都市となっていた。
現在は、アジア系のみならず雑多な人種が集う、いわば保存都市の様相を見せている。
高度を下げたアウドムラは、盛大に水飛沫を上げつつ海面に着水した。
シャワーのように海水を浴びながら、アウドムラはニューホンコンに近付く。
しばらく海上を航海した後で、ガルダ級輸送機は人気のない港に入港した。
まだ早朝の靄が消えきっていない港には、一見誰もいないかに見える。
ところが、埠頭に接岸したアウドムラのハッチが開くと一斉に大勢の人影が現れた。
機体の格納庫が開ききる頃には、大型トレーラーまで近付いて来ている。
エゥーゴ支援組織カラバ代表ハヤト・コバヤシは、その埠頭に降り立った。
ハヤトは、アウドムラを取り囲むように現れた幌を掛けられた大量の車輌群を見渡す。
「これは・・・凄いな」
眼を細めるハヤトに、トレーラーの運転席から一人の男が叫んで来た。
「定刻通りだな! ルオ商会だ!」
「カラバです、補給を頼みます」
ハヤトが叫び返すと、10数台にも及ぶ運搬車がアウドムラのハッチへと動き出す。
- 329 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/30 19:50 ID:+Zjnrrea
- 荷台に積載されているのは、滅多に手に入らないような貴重な物資ばかりだ。
何十箱の食料や弾薬のコンテナ、MSの部品や新品のドダイ改まである。
「・・・壮観だな」
格納庫から埠頭へ降り立ったジュナス・フレイブ大尉も、感心した表情で呟いた。
湿気の多い風は、ジュナスの肌に纏わり付くようでどこか新鮮な感触である。
「華僑系資本で、裏社会とも関係がある組織とか──」
ジュナスの隣に近付いて来たアムロ・レイ大尉が、呆然と周囲を見回して言った。
アムロも、ホンコンへ来たのは初めてだから興味深そうな表情である。
ふと通り過ぎたトレーラーに積まれているのは、ガンダムMk-Uの脚部部品だった。
ルオ商会の底知れぬ財力を思い知らされたようで、複雑な心境になる二人である。
そんな騒然とした空気の中を、彼等の方へゆっくりと歩いて来た人影があった。
厳しい表情のスーツ姿の女性は、湿度の高い風を物ともしていない。
屈強なルオ商会の作業夫達も、彼女には遠慮して道を空けてしまうくらいだ。
ジュナスはその人影を認め、一瞬驚いてから目を細めて淡く微笑む。
身体を固くしたハヤトは、近付いて来た金髪の女性に向かって手を差し出した。
- 330 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/30 19:51 ID:+Zjnrrea
- 「ご、ご迷惑をお掛けします、ハヤト・コバヤシです」
「ルオ商会、経理部長シェリー・パーカーです」
落ち着いた物腰の彼女は、ジュナスの7年前の同僚にして、ルオ商会の役員である。
緊張しているハヤトが、助けを求めるように懇願の視線をジュナスに向けて来た。
小さく苦笑した後で、ジュナスはシェリーに手を差し出して口を開く。
「元気そうだな」
通信画面では何回か顔を合わせているが、直接対面するのは3ヶ月ぶりだ。
前回二人が逢った時は、隣にあのベルナデッタ・ソロンがいたのである。
「はい、大尉もお変わりなく」
シェリーはジュナスの手を握り返すと、懐かしそうににっこりと微笑んだ。
だが、すぐに表情を引き締めた彼女は鋭く右手を上げる。
すると、豪華なリムジンが静かに近寄って来て彼等の傍で整然とドアを開けた。
リムジンは、窓ガラスが塗り潰され車体も防弾加工されているようだ。
「上から報告を求められています・・・ジュナス大尉をお借りしますが」
シェリーは後部座席のドアを開けながら、ハヤトに向かって冷たい声で言った。
- 331 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/30 19:52 ID:+Zjnrrea
- 再び直立敬礼をして頷くハヤトから、シェリーはアムロへと視線を移す。
「それから、アムロ・レイ・・・貴方も代表のご指名です」
「・・・? 俺が?」
訝しげに見つめて来る“一年戦争の英雄”にも、シェリーは物怖じする風もない。
彼女にしてみれば、アムロも自分も一年戦争を生き抜いた軍人に変わりないのだから。
「代表が、“ニュータイプ”に関心をお持ちだそうです」
素っ気無く言うシェリーのセリフを遮るように、一人の女性がアムロの手を取った。
「じゃあ、あたしも一緒に行くわ」
いつの間に現れたのか、金髪のベルトーチカ・イルマが当然のように微笑む。
「! ベルトーチカ・・・」
ジュナスとハヤトは目を丸くするが、ベルトーチカはどこ吹く風といった表情だ。
「・・・いいでしょう。ですが自分の身は自分で守って戴きますが」
シェリーはにこりともせずに言い、ジュナスにリムジンの座席を指し示す。
ムッとするベルトーチカを促し、ジュナスとアムロはリムジンに乗り込んだ。
全員が乗り込むと、ホッとした顔のハヤトをその場に残して車は静かに走り出す。
- 332 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/30 19:52 ID:+Zjnrrea
- さすがに高級車らしく、振動も音も殆どないリムジンの走行は快適そのものだ。
ジュナスは、後部シートにもたれ掛かったまま窓ガラスを通して街並みを見つめた。
雑然とした生活感に溢れる、派手で趣味の悪い建造物は非常に興味深い。
しばらく無言でいた後で、シェリー・パーカーはそっとジュナスに話し掛けた。
「大尉、情報ではムラサメ研究所が動き出したそうです」
「“ムラサメ研究所”?」
「軍にいた時に何回か名前だけは聞いた事があるが・・・」
話しに加わって来るアムロに、シェリーは抑揚のない口調で説明をする。
「軍直轄のニュータイプ施設です。同様の組織にオーガスタ研究所がありますね」
オーガスタ研究所、という単語を聞いた途端、ジュナスは目を見開く。
──連邦軍オーガスタ・ニュータイプ研究所直属部隊長、ブラン・ブルターク少佐だ。
──それにしても、まがりなりにも強化人間を退けた部隊と聞いたから期待してみれば
一方、アムロもニュータイプという単語に反応して心持ち身体を硬くした。
「例の“強化人間”とやらが、関係しているのか?」
ジュナスのセリフに目で頷くと、シェリーはゆっくりと説明を始める。
- 333 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/30 19:53 ID:+Zjnrrea
- かって一年戦争当時、ジオン公国軍にフラナガン機関という組織があった。
サイコミュという装置で、人間の反射神経を電気的に取り出す研究をしていた組織だ。
正式名称サイコ・コミュニケーター(psycho communicator)と呼ばれるこの装置は、
ニュータイプの特殊な精神波である感応波を、ミノフスキー通信によって受信した後で
機械語に翻訳し、操縦端末に伝達するいわば脳波制御システムである。
更に、ミノフスキー粒子下でも遠隔操作出来るサイコミュ誘導兵器も使用可能となる。
7年前、ニュータイプの駆るこのサイコミュ搭載機と戦ったのが他ならぬアムロだ。
そもそも、ニュータイプとはジオン・ズム・ダイクンの提唱した概念の一種だった。
宇宙に進出した人類は、その洞察力が発達してゆく為、あらゆる事を理解出来るように
なるだろうという希望的観測めいた実例のない推論であったはずなのだ。
現実のニュータイプは、その進化の恩恵として“勘”や“気配察知”の才能に優れる。
その結果、パイロットとしてのニュータイプはほぼ無敵の最強の兵士となった。
だが、それはあくまでもニュータイプの能力の副産物でしかないはずである。
ところが、研究所で目標にされたのは兵器としての人間の能力のシステム化だった。
そして、戦後フラナガン機関を模倣して作られた研究所はその悪しき部分を踏襲した。
- 334 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/30 19:56 ID:+Zjnrrea
- ムラサメ研究所、オーガスタ研究所は、このフラナガン機関の後継者達である。
彼等によって開発された兵器として完成された人間が──“強化人間”なのだ。
強化人間は、その身体を薬物・催眠療法・臓器移植などで強化されている。
また、薬物投与による精神弛緩策・気分高揚化・恐怖感覚の喪失策を施される。
肉体の反応強化操作並びに、戦闘に特化した催眠コントロールも処置された。
いわば肉体を改造した強化パイロットで、ニュータイプの概念を完全に否定する物だ。
本来の希望である“人の革新”とは、似ても似つかない。
しかし強化人間の力は絶大で、理論上では驚異的な戦闘力を発揮するという。
いつ現れるのかどうか判らない不確定なニュータイプより、確実な戦力となるのだ。
「馬鹿な・・・! な、何がニュータイプ研究所だ」
愕然と呟くアムロの腕を、黙って説明を聞いていたベルトーチカがそっと掴む。
ベルトーチカの顔が青ざめているのは、地球連邦軍の深い闇に恐怖しているのだろう。
元々地球連邦軍に絶望していたアムロは、下を向いたまま苦々しく口を開いた。
「軍は、人間の機械化を戦争の為に研究しているという訳か──」
「ちなみに、別ルートで機械の人間化を目指すプロジェクトも進行しています」
- 335 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/30 19:57 ID:+Zjnrrea
- 話題を変えるように話すシェリーに、アムロはそっと顔を上げて問い掛ける。
「学習型コンピューターなら、ガンダムにも積んであったが」
名機RX-78-2 ガンダムには、高性能自己学習型コンピューターが搭載されていた。
通常、MSには機体管制用として歩行・戦闘・作業を司るシステムが搭載される。
ところが、ガンダムのそれはシステム自身が既得のデータを独自に判断・統合して、
自分自身で改良を加えていくことの出来る教育型コンピューターだった。
つまり、戦闘を重ねる度に自動的にコンピューターが強くなるのである。
「いえ、こちらは更にそれを推し進めたMSの無人自律人工知能システムです。
学習型コンピューターを核として複数連結する事で、MS自身が全て判断をするとか」
一年戦争に従軍したジュナスにとって、MSが思考を持つというのは悪い冗談のようだ。
「発展型論理・非論理認識装置(AdvancedLogistic&InconsequenceCognizingEquipment)
の頭文字を取って、このシステムは開発名『ALICE』と呼ばれています」
「先程のムラサメ研究所では、可変MSを開発しているのか?」
戦争屋のジュナスとしては、アムロのように感傷だけに浸ってはいられない。
いずれにしろ、その強化人間がエゥーゴ&カラバに立ち塞がるのは間違いないのだ。
- 336 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/30 19:57 ID:+Zjnrrea
- 強敵ORX-005 ギャプランやNRX-044 アッシマーのような情報は、把握しておきたい。
ジュナスのセリフに頷きつつ、シェリーは苦々しく口を開いた。
「詳細は調査中ですが、新型MSがスードリと共にこのホンコンへ向かったそうです」
ジュナスがため息を吐いた時、ようやくリムジンはルオ商会本部ビルに着く。
──それは、一見地味な外見だが、作りが頑丈で年代物の風格がある建物だった。
ニュー・ホンコン・シティー中心部近くの、石造り風に建てられたビルだ。
静かにそのビルの前に止まったリムジンは、華麗にドアを開けた。
「中へどうぞ・・・代表がお待ちかねです」
再び熱気の中に降り立ったジュナス達は、シェリーに先導されて建物の中へ入る。
最初に目に入った正面奥の通路は、銅製の格子が嵌った暗く拒絶的な空間だ。
「こちらはコロニー行きのチケット売り場です。月に4便程の不定期便が出ています」
シェリーの声が、それまでとは変わって低く秘密めいた口調になる。
右奥のチケット売り場では、低い天井の扇風機が淀んだ空気を掻き回していた。
ふと覗き込むと、部屋の奥には格子越しに幾つもの窓口があって列が作られている。
部屋には木製のベンチが幾つも並べられ、チケットの販売を待つ人の塊があった。
- 337 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/30 19:58 ID:+Zjnrrea
- 窓口の列で口論する男達や床の新聞紙の上に座り込む女達を示し、シェリーが言う。
「ただ、エゥーゴとティターンズの戦闘のせいでシャトルも遅れがちですが・・・」
それまで黙っていたアムロが、木製のベンチに座る一人の女性を見て眼を見開いた。
「! ま、まさか! ミライさんっ!」
アムロは、シェリーを押し退けるように叫ぶとその女性に駆け寄る。
一瞬ムッとした表情になったシェリーだが、セリフを反芻して愕然とした。
「え? ミライ・・・ミライ・ノア? まさかこんなところに」
ミライは、ニュータイプ部隊として名高い地球連邦軍第13独立部隊、新型強襲型揚陸艦
ホワイトベースの操舵手・艦長補佐だった女性で、確か今年26歳のはずだ。
そして、エゥーゴ旗艦アーガマ艦長ブライト・ノア中佐の妻でもある。
ジュナス達が、『ジャブロー侵攻作戦』の際に見つけられなかったままだったが──
アムロ・レイの無遠慮な大声に、待合室中の視線がジュナス達に集まった。
緊迫した空気の中で、東洋系のふくよかな容姿の女性がすっと立ち上がる。
「アムロ、アムロなの・・・?」
ミライ・ノアは、腰に縋り付く二人の小さな子供を抱き寄せながら口を開いた。
- 338 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/30 19:59 ID:+Zjnrrea
-
──次回、6月20日。
- 339 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/05/30 19:59 ID:+Zjnrrea
-
次 回 、 サ イ コ ガ ン ダ ム 降 臨
- 340 :名無しさん@ピンキー :04/05/30 20:26 ID:XpPvqtGh
- おつかれさまです。
ミライって見た目よりかなり若いんですね。
1年戦争の時点で32くらいかと思ってました。
- 341 :名無しさん@ピンキー :04/05/30 20:41 ID:g1pcbhHM
- >>340
いや、確かに老け顔ではあるが、
あの時点で32歳に見えるってのは
いくらなんでも可哀想すぎると思うw
- 342 :名無しさん@ピンキー :04/05/30 21:17 ID:j+86olRa
- それを言ったらリュ…
いや、なんでもない
- 343 :名無しさん@ピンキー :04/05/30 21:38 ID:lpltnfiC
- 乙です。
私もつい最近、レンタルでZを見直したけど、26歳には見えなかったな。
凄い老け顔だ。
って、ろ、6月20日ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!
また、辛く、長い冬が訪れる・・・
- 344 :名無しさん@ピンキー :04/05/30 21:43 ID:gLLiA7VO
- 久しぶりに始まる前の過去(0079)の回想キタ━(゚∀゚)━
あの最初の回想は南極に載らないからリアルタイムで連載を読んでる我々の特権やねー。
ジュナスとアムロの組み合わせ(・∀・)イイ
- 345 :名無しさん@ピンキー :04/05/30 22:00 ID:kcp95/qf
- ISAPさんキタ━━━━━━*・゚゚・*:.。..。.:*・゚\(゚∀゚)/゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*
今週もお疲れ様です。
先週のエロからうって変わって、まじめな説明が多かったな。
このギャップも、このお話の魅力だよなーと思います。
ジュナスが出ると、話がまじめになりますよね。
ジュナスを落とすのは、今後のシェリーに頑張ってもらいましょう
と思いましたが、ミライさんが出てきたんで、どーお話が動くかなぁ・・・。
>緊迫した空気の中で、東洋系のふくよかな容姿の女性がすっと立ち上がる。
ミライさん、7年経って子供2人産んで
ぱっと見ただけで判るぐらいに、太っちゃったのね〜・゜・(ノД`)・゜・
ちょっとぽっちゃりって感じが好きだったのに・・・。
>340
1年戦争当時、ブライト艦長は19歳。
ミライさんは1つ年下だから18歳だったのかな?
後で知って、ブライト艦長の19歳は詐欺だと思ったけどね。
> ──次回、6月20日。
嗚呼、3週間。
我慢して頑張って、待ちます。
- 346 :名無しさん@ピンキー :04/05/30 22:20 ID:eohvADMh
- 6月20日か・・・資格試験の日だな。
気持ちよく試験を終えて、ISAPさんの小説見にきたいと思いまつ。
エロなくてもぐいぐい引き込まれますな。
- 347 :名無しさん@ピンキー :04/05/30 22:38 ID:yhJIRJXW
- __
i<´ }\ , - 、
ヽ.._\./ .ンく r-兮、 __
∠`ヽ.! / ヾニEヲぐ ,ゝ->
/_`シ'K-───‐-、l∠ イ さすがゴッグだ
l´__,/l\、_ ̄0¨0)゙@Yヘ, -┤ 続きが2週・・・え!?3週間!?
. l'___|⌒ヾ''ー==、ーr='イ i二| ・・・・・・な・・・何ともないぜ・・・・(;´Д⊂
/ .」 i /./7r‐く lー!
. f. ヽ‐i人.∠'< _i. l,.-ゝ.
トiヘヘ「ト〈 `X トレi7__|
〉ト:トハj`! i. / トー┤lルj,リ
/‐+----+‐l iー--i---ヾ'〃
. l_i____i__| |___i,__i_|
- 348 :名無しさん@ピンキー :04/05/31 09:15 ID:MToIzzu0
- 『ALICE』キタ━━(━(━(-( ( (゚∀゚) ) )-)━)━) ━━ !!!!!
- 349 :名無しさん@ピンキー :04/05/31 13:37 ID:AvqbtTar
- 自律型MSについて
ゼファー(一年戦争後期)
完全無人制御機。
欠陥があり暴走。
Sガンダム(グリプス戦役後期、ペズンの反乱)
基本的に有人制御の機体、搭乗者の生命の危機を判断し、
緊急避難的に無人制御を行う。
様々なオプションを持つ機体。別名Ι(イオタ)ガンダム。
レオン(シャアの反乱後)
火器の使用時に搭乗者がトリガーを引く必要がある。
その他の機体制御はMS自身が行う。
アンチファンネルシステムを搭載した、対サイコミュ用MS。
あと、WでMD、XでGビットてのがありますね。
- 350 :245@@ :04/06/01 00:28 ID:QIFPZCqQ
- ISAPさんの文や手持ちの小説などを参考にしつつあれこれ書き足してたらエロシーン突入前がえらい長くなってしまいました。
今回で全部投下しきるのは無理ぽです。よってエロシーン突入までを。
出すなら全部出せ、俗物奴!と思う方もいると思うので、最長でもあと2回ぐらいで終わりにしたいです。
ISAPさんの小説のツマミにでもなればいいと思います(´-`)
- 351 :245@@ :04/06/01 00:28 ID:QIFPZCqQ
- エレカを走らせている時の風は心地が良い。
それが誰かに運転を任せている時なら格別だった。
助手席に座ったエルはちらりと運転席の方を見た。
少しの間見なかったけど、昔からのお馴染みの顔。
ふと目があった。
「よそ見すると危ないよ。」
エルがそう言うとジュドーはまた前を向いた。
それを見て、エルも反対側を見てシャングリラの町並みに目をやった。
見慣れた風景を眺めていると、今まで何度も何度も考えていた事が頭に浮かんだ。
楽しそうに笑っている時のジュドーが、流儀に反した事には真剣に怒るジュドーが、ずっと昔から好きだった。
けれど、ただの一度だってそれを口にしてジュド―に伝えた事は無かった。
2人きりになって思い切った事を話す機会なんて数え切れない。
あまりそういう事を切り出す雰囲気にはならなかったし、何よりも・・・怖かった。
気持ちを伝えて、もしも受け入れてもらえなかったら、友達じゃなくなってしまうかもしれなかった。
話を聞いてもらう事は出来るかもしれないが、後日になってギクシャクしてしまう事は目に見えている。
その不安が、エルに決断をさせなかった。
気がつけば、自分はビーチャと付き合うようになっていたし、ジュドーもルーといい感じになっていた。
ビーチャが嫌いなわけではない。むしろあの戦争を通じてビーチャに惹かれていったと思う。
でもやっぱり自分はまだジュドーが好きなんだ。
その気持ちをありったけぶつけてしまいたかった。
他の人への気持ちを抱えながらビーチャと付き合っていくのは、何だか気まずい。
あと2週間もすればジュド―は木星に向かって旅立ち、3年は帰ってこない。
そんなに長い間、このはっきりとしない気持ちを抱えていくのは嫌だった。
いずれは3年の間にジュド―への気持ちなんて忘れてしまうのかもしれないと思ったけど、それも寂しくて嫌だった。
つけられるけじめはつけたい。
言おう。今日こそ全部吐き出してしまおう。
エレカを走らせている間、エルはそんな事を思っていた。
- 352 :245@@ :04/06/01 00:30 ID:QIFPZCqQ
- スマソ。>>351の前にこれ入ります。>>307の続き。
5分程するとちょっとしたスーパーマーケットに到着した。
デパートのような大規模なものはかなり遠くまで行かないと無いが、大抵の物はここで事足りた。
試食コーナーでのつまみ食いは忘れなかった。
調理をしているおばさんにムッとした顔をされたが特に気にならなかった。
昔からの事だった。
幼い頃からの友達と一緒に買い物をするなんて、アーガマに乗っていた頃はすっかり忘れていた。
木星に行くのを辞めて、また昔みたいな生活を送るのも悪くは無いかもしれない、とジュド―は思った。
楽しそうに笑うエルの表情が、少し眩しく思えた。
買い物を終えて店の外に出た。
軽めに済ませるつもりだったが、ついついお喋りが過ぎたのか、いつの間にか結構な量の買い物をしてしまっていたようだった。
これを一人で整理するのは億劫だな、と思った。
済まさなければならない仕事が一つ増えた。
「あ!」
いざエレカに乗って帰ろうかという時に、エルが大きな目を更に大きく見開いて言った。
「いっけない!アレ買うの忘れてた!ごめんジュド―、ちょっと待ってて!」
言い出した時には既にエルは駆け出していた。
「あ?ちょっ・・・」
声をかけようとしたが時既に遅し。エルは店の中に消えてしまった。
すぐに戻ってくるだろうしいいか、と思ってジュドーはその場で待つ事にした。
数分と経たない内にエルが戻ってきた。
特に手に荷物も持っていない所を見ると、買い忘れていた物というのは小さなものらしかった。
「お待たせぇ〜。じゃ行こっか。」
「帰りは俺が運転するよ。」
「ん・・・じゃお願いね。」
エルが微笑んだ。
- 353 :245@@ :04/06/01 00:31 ID:QIFPZCqQ
- 「ついたぜ」
エレカを止めて、ジュドーが家を見やった。
積んだ荷物に軽く視線を向けて、小さくため息をついた。
考え事にふけっていたエルは驚いた。
「(もう着いちゃったの!)」
どういう風にして気持ちを言葉に出して伝えようかまで気が回っていなかったのだ。
「(あっ・・・どうしよう・・・。)」
「エル?」
どうして焦るのか解らないジュド―は不思議に思った。
「んあ、何?」
我に帰るとすぐに笑顔を作って見せた。
「・・・荷物多いんだよなぁ。整理するの時間かかりそうだし、手伝ってくんない?」
「(あ、そっか。)」
もうちょっとだけ、時間がある。
まだ焦る事は無いんだな、と理解し、ホッとした。
「OK。手伝うよ。」
半分ずつ荷物を持って、二人はジュド―の家に入った。
2人がかりで取り掛かった事もあって、荷物の整理は特に汗をかく事も無くすぐに終わった。
時計の針は11時半を指していた。
「手伝いありがとな。ま、とりあえずお茶でも飲んでいきなよ。」
ジュド―がティーカップを二つ持ってきた。
すぐ後に、クッキーを乗せた皿も置かれた。
向かい合って2人ともとりあえず紅茶を一口飲む。
1日あれこれ整理して疲れていたのか、ジュド―は静かだった。
夜になれば外も静かだ。ちっぽけなリビングの中は静寂に包まれた。
- 354 :245@@ :04/06/01 00:33 ID:QIFPZCqQ
- 『そういえばさ』
口を開いたのは二人同時だった。
「・・・どーぞ。」
先に言葉を促したのはジュドーだった。
「・・・ジュド―さぁ」
「?」
「ルーとは最近どう?進展あった?」
言いたい事と口から出る言葉が噛み合わない。
何だか当り障りの無い事を言ってしまったようで、しまった、と思った。
「ん〜・・・ルーねぇ。」
視線を軽く外し、ジュド―は横を向き、後ろ髪を軽くいじっていた。
ルーはシャングリラには一緒に来なかった。
志願兵であった彼女は、木星船団の準備の他にもまだ用事があるらしかった。
それが何なのか、ジュドーは訊かなかった。
『木星船団に参加したら、ずっと一緒にいられるんだしね。今は焦る事も無いわよ。』
『ああ、そうだな。』
自分とは別方向に流れていくルーを、その時はしばらくぼんやりと見ていた。
「(やっぱり、シャングリラに連れてくればよかったかも。)」
「特にそれらしい事も無いかな。一緒に木星に行くとは言ってたけどそんなにそれらしい事なんてしてないよ、手握ったぐらいかな。」
「あらあら。以外に進んでないのねぇ〜。」
口元に手を当ててくすくすとエルは笑った。
「(違う。私が言いたいのはこんな事じゃなくて・・・)」
「そ、そっちこそ、ビーチャとはどうなんだよ?」
次の言葉を探している間にジュドーから言葉が飛んできた。
「まぁデートはしたよ、一応。ビーチャったら面白いんだよ、買い物に一緒に行っただけなのに変にガチガチでさぁ。」
- 355 :245@@ :04/06/01 00:34 ID:QIFPZCqQ
- 「だろうな。」
ジュド―は口元だけで笑った。
ビーチャは小さい頃からずっとエルの事が好きだった。
別にビーチャ本人に尋ねて知ったわけではない。
事あるごとに視線をエルに送っていたし、エルと誰かが長話をしていると機嫌が悪くなる時すらあった。
上手くいくといいな、と思っていただけに、彼がエルと一緒になれた事には安心したものだ。
その後の2人の進展に興味が湧かないわけが無い。
「で・・・キスは済ましたの?」
軽い気持ちで訊いたつもりだった。
「あ〜・・・うん。」
一瞬、エルの視線が泳いだ。
照れ臭かったのか、少しの間を置いて小さな声で答えた。
「・・・」
その瞬間、ジュド―はちくんとした痛みが彼の胸を刺したような錯覚を覚えた。
今までの明るいジュド―の笑顔がたちまちナーバスな様相を呈した。
いつ、どんな場面で?。
どんな言葉を囁きあったんだろう?
人気の無いところで・・・いや、人通りなど気にせず堂々とだったかもしれない。
目を閉じて、抱き合って。
あるいは手と手を握って?
照れ臭げな笑顔を向けられたのだろうか。
その後、然るべき場所に行って然るべき行為をしたんだろうか。
無意識の内にリアルにその情景を想像していた。
胸の痛みは少し強くなり、とてもザラついた、はっきりしない気分になった。
明確に把握したわけではなかったが、その感情は不快に感じた。
一瞬だけ目を逸らし、またすぐにエルに視線を戻した。
白くて自分よりも幾回りも小さい手。
少しクセのある金髪と、それを束ねる赤いリボン。
グリーンの大きな瞳。長い睫にスッとした二重の瞼が綺麗だった。
薄ピンクの柔らかそうな唇。
- 356 :245@@ :04/06/01 00:36 ID:QIFPZCqQ
- 言葉が出てこなかった。
エルには何度か遊びに誘われた事もあったし、何らかのポジティブな感情をもたれているんだな、というのは知っていた。
一度か二度ぐらいは遊びに行った事もあった。幼い頃のことだ。
だが、ビーチャにある日その事を理由につっかかられ、自分は悪い事をした、と幼心に思っていた。
ただ、どんな感情がビーチャをそうさせたのか、それは小さなジュドーは解らなかった。知らなかった。
それ以来、ビーチャに悪いなと思い、エルに誘われても極力はぐらかす事に決めた。
エルは、友達以上にはならなかった。
ハマーンとの最終決戦へと出撃にする前に見た、ビーチャがエルの腰を抱く様子。
コクピットの全天型モニターから見た時は、ビーチャに対しての祝福の感情があったと確かに覚えている。
けれども。
今こうして2人でいると、言葉に表せない感情のうねりが心に渦巻くのが判った。
目の前にいるエルは、なんとも眩しかった。
そんなに時が経ったわけでもなければ、久しぶりに会った訳でもない。
なのにキラキラとした瞳に今にも吸い寄せられてしまいそうだ。
昔はなんとも思っていなかったのに、どうしてこんなにも輝いて見えるのだろうか。
呆然と眺めていただけなのだろうが、エルはジュドーが自分を見つめているのだと思った。
「黙ったと思ったらそんなに見つめて・・・照れちゃうな。」
エルの頬が微かに紅く染まり、伏せ目がちに視線を下げた瞬間、ジュドーの中で何かが弾けた。
- 357 :245@@ :04/06/01 00:43 ID:QIFPZCqQ
- と、今回はここまで。
>>318
ISAPさんの文章、ただいま過去ログから辿りつつこのスレのも読ましてもらってます。
心理や場面背景の描写もさる事ながらエチの展開がリアルで思わず息を飲んでしまいます。
これからも頑張ってください。楽しみにしてます!
ルーは・・・確かに微妙です_| ̄|○
最後にルーのエロシーンも入れようかどうか今試行錯誤してます。
- 358 :名無しさん@ピンキー :04/06/01 14:17 ID:k70g/KVs
- >>245@@
乙カレ
>最後にルーのエロシーンも入れようかどうか今試行錯誤してます。
入れれ!
- 359 :名無しさん@ピンキー :04/06/01 21:23 ID:i1GavBBp
- > 245@@さん
乙でつ!!
エロも頑張っていれてくだつぁい、おながいします。
ISAPさん、次回は6月20日でつか…_| ̄|○ ホンコンシュザイトノウナイヘンカンシテマッテイマツ
- 360 :名無しさん@ピンキー :04/06/01 22:10 ID:RP/WNZx0
- >>358ではないが・・・
>>357
>最後にルーのエロシーンも入れようかどうか今試行錯誤してます。
入れてくれー!
- 361 :名無しさん@ピンキー :04/06/01 22:12 ID:/imWkssQ
- 香港取材か…
パナマ取材と称して延々新刊を出さない
戦記作家を知っていrうわなにんをす(PAM!!PAM!!
- 362 :名無しさん@ピンキー :04/06/01 22:48 ID:ebJCQvpJ
- >361
仮想戦記作家じゃ・・
ゲームデザイナーかな?
- 363 :名無しさん@ピンキー :04/06/05 13:41 ID:Kwu1HEOD
- ほしゅ
- 364 :名無しさん@ピンキー :04/06/07 00:08 ID:9DpUPZEB
- 20日マダー? チンチン(AA略
- 365 :名無しさん@ピンキー :04/06/07 10:05 ID:Q5KNCJE2
- 確かに長いな〜
- 366 :名無しさん@ピンキー :04/06/07 20:46 ID:njdHL1hh
- でもH×Hよりは全然休載少ないよね。
つーか、あの作者は最近なにをしとるんだ
- 367 :名無しさん@ピンキー :04/06/07 21:09 ID:EyCWc7Xr
- 同人誌とスパロボ
- 368 :名無しさん@ピンキー :04/06/08 00:25 ID:FoFpd5Le
- リベカとかのHシーンの挿絵依頼をしてこようかと思うんだけど
みんなどんなイメージがある?
なるだけみんなのイメージに沿いたいんだけど。
- 369 :名無しさん@ピンキー :04/06/08 22:26 ID:xSlKYcDK
- >>368
エルとイメージだぶってるかも。俺だけだろうけど^^;
金髪で胸ないってのがね。
- 370 :名無しさん@ピンキー :04/06/08 23:44 ID:w2g06nem
- ・・・(´д`)?
突っ込んでいいですか?
いや、ケツにとかじゃなくて。
- 371 :名無しさん@ピンキー :04/06/08 23:49 ID:4RF+929h
- そうだよな。
突っ込むならやっぱ口だよ。
- 372 :名無しさん@ピンキー :04/06/08 23:54 ID:w2g06nem
- と、まぁそれだけじゃ何なので、エリスたんのイメージで考えてみた
ttp://www.littlewitch.co.jp/product/game/quartett/character.html
の上から2番目な感じ
- 373 :名無しさん@ピンキー :04/06/09 14:32 ID:w73+/uNy
- エロゲかよっ!
ところでリベカはテオドールの彼女で巨乳のやつだよ。
まあ女のキャラ多いからわかんなくなってもしょうがないか。
- 374 :名無しさん@ピンキー :04/06/09 15:28 ID:+MoxScrx
- リベカかー
漏れのイメージは「青髪で唇が薄い19歳くらいのマヘリアさん」
ああ訳わかんね
- 375 :名無しさん@ピンキー :04/06/09 16:29 ID:w73+/uNy
- それもエロゲ?
- 376 :名無しさん@ピンキー :04/06/09 20:22 ID:ZqHXvRLz
- 何言ってるんだ?
シュラク隊のマヘリアだろ?マヘリアさんいうことは。
- 377 :名無しさん@ピンキー :04/06/10 09:19 ID:mdMBhd+I
- ググッてみたらようやくわかった。
Vガンダム見てないからわかんなかったよ。
- 378 :名無しさん@ピンキー :04/06/10 18:09 ID:UrYFCMuJ
- 個人的にエリスはWのドロシーとマリーメイアを足して割った感じ
- 379 :名無しさん@ピンキー :04/06/10 19:17 ID:qKUSzc0D
- >>374
唇が薄かったらマヘリアさんじゃない。
- 380 :名無しさん@ピンキー :04/06/10 20:40 ID:iuhaTO0F
- 個人的には、エリスはストレートヘアのリカちゃん(人形)
- 381 :名無しさん@ピンキー :04/06/10 23:13 ID:co7db//f
- エリスは魔装機神のエリスのイメージがある
絵探して名前が同じなのはびびったがw
- 382 :名無しさん@ピンキー :04/06/11 07:07 ID:71++6q3i
- 俺の場合は、エリスはザブングルの艦長の女。
リベカはねー、やっぱ、エロゲっぽいキャラだよな。
巨乳、明るく人なつっこい、彼氏とはラブラブ・・・やっぱエロゲだ。
- 383 :369 :04/06/11 16:00 ID:i9O0mSOT
- >>370
>>371
「さーて、俺のカキコになんか反応あるかなー」
って思ってきてみれば・・・orz
まったくもって勘違いしてたYO!
回線切って吊ってきます。
- 384 :名無しさん@ピンキー :04/06/11 20:33 ID:fmzOb+4O
- まとまらねーなー
ISAPさん的にはどんなイメージなのですかね
- 385 :名無しさん@ピンキー :04/06/11 22:22 ID:9Kpmj2TK
- ttp://www.noda-ya.com/daikan/images/amie/ryumiele.jpg
これがもうちょっときりっとしたかんじだってさ。
- 386 :名無しさん@ピンキー :04/06/11 22:42 ID:KUJ4V6Km
- >>385
_, ,_
( ・д・) パーン
⊂彡☆))Д´)
- 387 :名無しさん@ピンキー :04/06/12 13:57 ID:jGOTSCL9
- リベカ、軽井沢シンドロームの縁・・
- 388 :名無しさん@ピンキー :04/06/12 16:49 ID:l104XU3O
- あいかわらず、このスレは平均年齢高めだなww
>リベカ
最初はナデシコのユリカだったんだが最近はなんとなく餓狼の舞。
- 389 :名無しさん@ピンキー :04/06/12 18:25 ID:8ey9aVs0
- >>385
ロリすぎ。却下。
- 390 :名無しさん@ピンキー :04/06/12 19:33 ID:aWYWHlGv
- エリスは武装錬金の斗貴子さんっぽい。
金髪で長髪の斗貴子さん。胸のサイズもイメージどおりだし。
- 391 :名無しさん@ピンキー :04/06/12 19:46 ID:XYBAOy5V
- トキコさんは萌えねえんだよなー
- 392 :名無しさん@ピンキー :04/06/12 20:01 ID:GwlAt6gI
- いやあれはあれで萌える
だが、エリスはやっぱハリポタのハーたんだろー
- 393 :名無しさん@ピンキー :04/06/13 09:26 ID:KyGVP6Br
- …うわぁ、星がいっぱいで綺麗だなぁ…
職人さんが…来たり来なかったりしている…
…ISAPさんかな?
いや、違うな…ISAPさんはもっとこう…ばぁーって輝くもんな…
寂しいなあ、ここ。
おーい、ISAPさん、新作を投下して下さいよ。
ねえ…
ヽ(´Д`;)ノアゥア...
- 394 :名無しさん@ピンキー :04/06/13 09:50 ID:NMWUAdC4
- 来週まで我慢しる
orz
- 395 :名無しさん@ピンキー :04/06/13 10:15 ID:BPNTa5ja
- >>393
ISAPさんは、次回投下予定日をきちんと知らせてくれ
なおかつ、その通りに投下してくれるやさしい神だ。
気持ちはわかるが、催促は(・A・)イクナイ!
変なプレッシャーで、ISAPさんの投下が止まったらもっと辛いだろ。
- 396 :名無しさん@ピンキー :04/06/13 12:57 ID:pnBW3HlP
- 1・Xのパーラor戦慄のブルーの女オペレーター(モーリンだっけか)+ジュンコ(V)
2・キャラ(ZZ)‘+魔乳(種)
3・ベルトーチカ+セシリー
>リベカ案
何を考えてんだ漏れorz
- 397 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/06/13 19:12 ID:dnbkimB8
- なんだかリベカが人気があるようなので、ちょっとお話を書いてみました。
こっそり更新、そぉ〜っと・・・
- 398 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/06/13 19:13 ID:dnbkimB8
-
U.C.0070
- 399 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/06/13 19:14 ID:dnbkimB8
- 「キス、しようよ」
まだ幼い容姿の少女が、隣に座る同じくらいの年恰好の少年に囁く。
無邪気に微笑む少女が首を傾げると、短く切り揃えられた髪の毛が揺れた。
少しウェーブの掛かっている髪は、伸ばしたらきっとふわふわと可愛くなるだろう。
「えええ!? な、何言ってるのさ、リベカちゃん!!」
身を寄せられた少年は、両手をぶんぶん振り回しながら慌てて周囲を見回した。
夕暮れ時の公園にはもう人影も少なく、少女のマセたセリフを聞く者もいない。
「そ、そんなのまだダメだよ、そういうのはもっと大っきくなってからじゃないと」
二人は、砂場近くのベンチに並んで座っている。
「そっかー、リベカ、おっぱいもまだ小っさいしねー」
少女は、殆ど膨らみのない平坦な胸を撫でながら少年を下から見上げる。
「リベカの胸が大っきくなったら、真っ先にテオに触らせてあげるからね」
「・・・ありがと、──って言っていいのかなぁ」
顔を真っ赤にして取り合えず礼を言う少年に、少女は真っ直ぐな瞳で語り掛けた。
「リベカのキスも胸も、全部、最初はテオの為に取って置くからね」
- 400 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/06/13 19:15 ID:dnbkimB8
-
「 リ ベ カ ・ マ レ リ ー の 場 合 」
- 401 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/06/13 19:16 ID:dnbkimB8
-
U.C.0087
- 402 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/06/13 19:17 ID:dnbkimB8
- 飛行の振動に揺れるガルダ級輸送機アウドムラ格納庫の片隅で、明るい声が上がった。
「ねー、テオ? そういえばライトSMはいつやるの?」
「!! リベカ、そおいうことを大声で言っちゃダメだよ・・・」
エゥーゴ支援組織カラバ秘密基地ヒッコリーに向かう機内は、緊張に包まれている。
包まれているはずなのだが、その一角だけはまるで別空間だ。
彼等の周囲で整備作業をしているパイロット達は、一様に脱力し、ズッコケている。
「どうして〜? あたしがテオの恋人だってみんな知ってるでしょ?」
電圧テスターを手にしているリベカ・マレリー少尉は、目を丸くして首を傾げた。
彼女のウェーブの掛かった髪の毛が、ふわふわと揺れて良い匂いを振り撒く。
傍らに立つテオドール・チャーチワード少尉は、困ったように額を押さえた。
「そ、そりゃ知らない人のほうが少ないと思うけどさ」
「じゃあ何にもおかしな事ないじゃない、変なテオ」
ケタケタと笑うリベカに、テオドールは全身から力が抜けてしまう。
「なんで僕の方が変だって事になるんだろう・・・」
「それより、何がいいかなぁ? あ、そーだ、胸を使うプレイは?」
- 403 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/06/13 19:18 ID:dnbkimB8
- リベカは、ふにふにとノーマルスーツに包まれた爆乳を両手で持ち上げた。
重さを量るかのように上げられた乳房は、服の上からでも柔らかく気持ち良さそうだ。
「またおっきくなったから、ブラがキツくって大変」
ノーマルスーツの胸元は大きく開けられているから、谷間が見事に強調された。
リベカが手を揺らすと、魔乳がたぷたぷと上下に波打つのである。
胸の谷間にくっきりと描かれた線を見下ろし、テオドールは思わず息を呑んでしまう。
「・・・リベカ、それは反則だよ」
「? なんで?」
キョトンと問い返すリベカに、おずおずと遠慮がちな声が掛けられた。
「あの、リベカさん、一人身にはちょっと刺激が強すぎます」
少女のような美貌を赤らめたカミーユ・ビダン少尉が、手のスパナを弄っている。
カミーユは、リベカ達の隣のハンガーでガンダムMk-U3号機の整備をしていたのだ。
リベカは明るく微笑むと、胸を持ち上げていた手を外してぱたぱたと振る。
「あ、ごめんねー、カミーユ」
あっけらかんとした明るさを失わないリベカを、不意に誰かが怒鳴りつけた。
- 404 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/06/13 19:19 ID:dnbkimB8
- 「リベカ・マレリー少尉、艦内の風紀を乱すのは止めなさいっ!!」
彼等の視線の先に立っているのは、非常に背の低いシルエットである。
腰まで伸ばした綺麗な金髪の美しい女性は、“氷柱のエース”エリス・ワイス中尉だ。
形の良いアーモンド型の瞳と、すっと通った鼻筋はある意味芸術品に近い。
相手が誰だか判った瞬間、テオドールの顔からさっと血の気が引いた。
「君達は、今がどういう時期だか判っているの?」
フランス人形のように整った美貌を引き締め、エリスは手を腰に当てている。
その瞳から放たれるいわゆる『委員長ビーム』に、テオドールは何も言えなくなった。
通称『委員長ビーム』は、暴動・革命状態の空間までもを沈静化可能だ。
天文学的費用と14年の歳月を費やして鍛えられた、究極の汎用決戦必殺技なのである。
尚、この技をより効果的にするには眼鏡を掛けておでこを出すと良い。
「現在のこの隊の状況を考えたら、そんな下らない無駄話は出来ないはずよ」
いかにも汚らわしそうに眉を顰めるエリスに、リベカはぷーっと頬を膨らます。
「あたしの胸は、下らなくないですよー」
ふくよかで美しい巨乳を見せびらかされて、エリスはうっとセリフに詰まった。
- 405 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/06/13 19:20 ID:dnbkimB8
- 「・・・ず、随分と立派な胸をお持ちのようね。リベカ少尉」
必死に怒りを堪えながら、エリスはさりげなく洗濯板より平らな胸を隠す。
「でも、胸は大きければいいってもんじゃないですし」
無邪気に微笑みながら、リベカはエリスの心情に気付かずに頭を掻いた。
どうして巨乳女はみんなそう言うのかしら。
リベカに聞こえないように、エリスは口の中だけで呟く。
「それに、胸おっきいと頭悪いんじゃないかって誤解されちゃいますしね〜」
隣で聞いているカミーユが、どうフォローしていいやらと弱りきっていた。
「サイズ大きいと可愛い下着も少ないですし、走ると揺れて痛いんですよ」
こめかみをひくつかせながら、エリスは委員長モードから女教師モードに変化する。
「リベカ・マレリー少尉、ご自慢の胸のご高説は充分拝聴したわ」
「あ、でも、これくらいは人並みかもしんないですね」
悪気のないリベカのセリフが、エリスの頭の中のどこかの線を乱暴に切断した。
「──じゃあ、君以下の胸の女は異常だって事?」
まるで氷のような視線になったエリスが、低い声でリベカに問い掛ける。
- 406 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/06/13 19:21 ID:dnbkimB8
- 「そ、そんな事ゆってないですよぅ・・・」
エリスの全身から殺意の波動が溢れ出し、さすがのリベカも自分の危機に気付いた。
「・・・ただ、あたしくらいのバストの人なら大勢いるかなぁって」
「つまり、私は平均以下の胸の女ということかしら?」
「う、う、違いますよぅ、だいたい胸の大きさなんて取るに足らない事で──」
「どうせ私の胸は取るに足らない大きさよ」
次第にエリスの背後にオーラが煌き出し、表情が能面のように強張ってゆく。
「あうあうあう〜」
リベカは泣きそうな表情になって、隣のテオドールの腕にしがみ付いた。
「テオ〜 どうしようううう」
「テ、テオドールさん、これは凄いプレッシャーです」
カミーユは、素早くテオドールの陰に隠れながら緊張した声で警告を発する。
「ぼ、僕もニュータイプじゃないが、それくらいは判るぞ」
テオドールは、顔面を蒼白にしながらリベカとカミーユを背後に隠そうとした。
「エ、エリス中尉、落ち、落ち、落ち着いてクダサイ!」
- 407 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/06/13 19:23 ID:dnbkimB8
- 自分が全然落ち着いてないテオドールは、裏返った声で叫ぶ。
格闘技の経験もあるエリスが、リベカをこの世から抹殺すべく拳を振り上げた。
「・・・問答無用ぉぉっっ!!」
「ああ? どうしたんだ、ペタ胸中尉とメロン胸女」
次の瞬間、その場の雰囲気をぶち壊すような能天気な声が彼等の背後から上がる。
相変わらず暇そうなウォルトン・スウィフト少尉が、歩いて来た。
エリスはさっと手を引っ込めると、頬を真っ赤に染めてウォルトンを見つめる。
「き、君! 君こそ、ど、どうしたの!?」
突然、エリスから溢れ出していた殺意のオーラが消え失せてしまう。
首まで赤くなったエリスは、もじもじとウォルトンを見上げて爪先を動かした。
「んー? いや、誰もこのウォルトン様の手伝いが要らんようでなあ」
同僚に期待されていないウォルトンは、なるべく仕事から外されている。
彼としては邪魔をするつもりはないが、普通の人間には彼は鬱陶しい厄介者なのだ。
「み、みんな、君の良さが判らないのよ、あ、あ、じゃ、じゃあ私のっ──」
私の仕事を手伝って、一緒にいて会話して、と言おうとして言えないエリスだ。
- 408 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/06/13 19:23 ID:dnbkimB8
- 勿論、そんなつもりはさらさらないウォルトンはエリスの態度には気付かない。
エリスからリベカに視線を移すと、へらへらと笑って言うのだ。
「胸の自慢話でもしてたのか? それにしても相変わらず立派な胸だよなー」
せっかく収まりかけた話題を空気を読まずに再燃させる処が、さすがウォルトンだ。
彼のセリフを聞いたエリスは、嫉妬の炎を燃やしてリベカを睨み付ける。
「“立派”・・・?」
「よよよよ余計な事言わないでよ、このヘナチョコぉぉ!!」
慌てて叫ぶリベカの態度を、エリスは親愛から来る気安さと誤解してしまう。
「・・・君、ウォルト少尉と随分と仲が良いのね・・・?」
「ち、違いますよぅ! だ、誰がこんな口だけ男なんて!!」
「へー、そんな事まで言える仲なんだ・・・」
「誰がヘナチョコだ、コラァ!」
「うぐうぅぅぅ〜・・・」
目の端に涙を滲ませるリベカは、頭の中を走馬灯が駆け巡るのが判った。
「テオぉぉ・・・あたしの人生、短かったねぇ・・・」
- 409 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/06/13 19:24 ID:dnbkimB8
- 「リベカ、僕もすぐ後を追うから、心配しないで」
テオドールは、優しくリベカの手を握り締めながらそっと囁く。
「生まれ変わっても再会して恋人になろうね・・・きっと次の人生でも・・・」
「あああ! テオドールさん、エリス中尉が戦闘態勢にぃぃ!」
カミーユが悲鳴を上げながらテオドールの背中にぎゅっとしがみ付いた。
その瞬間、ウォルトンが事態に気付かないまま間抜けな声を上げる。
「お、そうだナイチチ中尉、せっかくだからこの際コイツに聞いといたらどうだ?」
「・・・何の・・・こと?」
「このウシ乳女に豊乳体操教えてもらって、ちったぁ胸を大きく──」
「っ!! ば、馬鹿あぁぁーーっっ!!」
エリスの全力のアッパーカットが、ウォルトンの顎にクリーンヒットした。
何をしに来たんだが判らないウォルトンは、情けなく悲鳴を上げながら吹っ飛ぶ。
その隙を逃さす、リベカ達3人はエリスの前から脱兎の如く走り去る。
「と、取り合えずほとぼりが冷めるまで逃げよう!」
並んで走るリベカに優しく頷きながら、テオドールは一先ず胸を撫で下ろしていた。
- 410 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/06/13 19:26 ID:dnbkimB8
- ※ 無駄トリビア:
実はリベカとエリスの直接会話は、本編&外伝通じて今回が初めてである。
3へぇー
それでは、また来週お会いできることを楽しみにしています。
- 411 :名無しさん@ピンキー :04/06/13 20:12 ID:2WoeFW5Q
- わ〜ん、きてよかった。
- 412 :名無しさん@ピンキー :04/06/13 20:32 ID:52Fn5f3t
- ウォル豚…。
- 413 :名無しさん@ピンキー :04/06/13 20:48 ID:EDyX5baE
- キテタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
胸なんて飾りです。ヲルトンにはそれがわからんのです。
- 414 :名無しさん@ピンキー :04/06/13 21:15 ID:Hmjoovhc
- 人間というのは、意表を突かれると声を上げてしまうものらしい。
「本物!?」と。
…てなわけで、ISAPさんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
さすが連載二年のキャリア。ニューガンダムより伊達じゃない。
コミカルでいて萌えもある。
エリスとリベカの会話は、氷炭のように相反する性格だからこそ
それぞれが際立っています。
彼女らにはさまれてるウォルトンは、なんだか主人公並みの役得。
- 415 :名無しさん@ピンキー :04/06/13 21:21 ID:shzlRWor
- ISAPさんキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!
ウォル豚、ヘタレてるけど良い味出しすぎ(w
いろんな意味でVoice Of The Earthに欠かせないキャラになっちゃいましたね。
- 416 :名無しさん@ピンキー :04/06/13 22:00 ID:pnBW3HlP
- 番外キター!
ISAP様お疲れ様です!
僕の中であなたはネ申です!
- 417 :名無しさん@ピンキー :04/06/13 23:07 ID:24AQyWZP
- >「・・・君、ウォルト少尉と随分と仲が良いのね・・・?」
>「ち、違いますよぅ! だ、誰がこんな口だけ男なんて!!」
>「へー、そんな事まで言える仲なんだ・・・」
>「誰がヘナチョコだ、コラァ!」
>「うぐうぅぅぅ〜・・・」
最高ですww
やっぱりリベカはかわええな。
- 418 :名無しさん@ピンキー :04/06/13 23:14 ID:BPNTa5ja
- ISAPさんキタ━━━━━━*・゚゚・*:.。..。.:*・゚\(゚∀゚)/゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*
予想外の番外編がキター!!
嬉しい誤算とは、まさにこのこと。
資格試験の自己採点で凹んでいたからメチャ嬉しい。
「爆乳」と「魔乳」に激藁!
ってことは、リベカの胸は種の魔乳サイズってことですかっ?!
あぁしかし、リベカもエリスも可愛い〜。
にやにやしながら読んじゃいましたよ。
「ちょっと書いてみました」で、こういうのが書けちゃうからISAPさんはスゴイ。
本編の展開もたのしみなので、日曜日が待ち遠しいです。
- 419 :名無しさん@ピンキー :04/06/13 23:32 ID:c6glSlY0
- ヽ( ゚∀゚)ノ番外編!!!
嫉妬に狂うエリスたん(・∀・)イイ!
萌えは貧(以下自粛
えんぜる御前なハロもキボンヌ
- 420 :名無しさん@ピンキー :04/06/14 03:50 ID:W3H6o2TZ
- ロリリベカキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!
『委員長ビーム』キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!
- 421 :名無しさん@ピンキー :04/06/14 11:17 ID:bKWsCs0n
- なんとなしに覗いてみたら・・・
ISAPさんきてたー!
うれしー!
>>418
>資格試験の自己採点で凹んでいたからメチャ嬉しい。
似たような境遇ですなぁ。わたしは今週末に向けてラストスパート中です。
- 422 :名無しさん@ピンキー :04/06/14 12:39 ID:olceLyTn
-
, ,:‘. 。 + ,..
’‘ + ,.. . ..; ', ,:‘
. .; : ’ ' ,:‘.
あ あ ,:‘. +
.. ' ,:‘. . ...:: ’‘
’‘ .; こ ん な 幸 せ な
。
. 。 気 持 ち に な っ た の は ,:‘. 。
'+。
初 め て で す .. ' ,:‘.
:: . .. .. ' ,:‘.
/⌒ヽ
/ =゚ω゚)
幸せだから言っちゃうが、>>418&>>421、頑張れ〜
- 423 :名無しさん@ピンキー :04/06/14 14:28 ID:hsnXGWof
- /巛 》ヽ,
ヾノ"~^ヽ,^
(´∀` リ <ISAP氏グゥレイト!来て良かったぜ!
( つ旦O
と_)__) 旦
- 424 :名無しさん@ピンキー :04/06/14 18:44 ID:XTRXCuCx
- はは、今だから言っちゃうんだけどさ、俺VOEに出てるんだよ。
ほら、あのシーンでリベカ少尉とエリス中尉の喧嘩を遠巻きに見てる野次馬だ。
・・・そうそう、あそこにいる帽子を後ろ向きにかぶった整備兵。あれが俺。
もうね、こいつらMSの使い方が荒いわくだらないことで毎日喧嘩してるわ
ほんと見てて飽きないよ。疲れるけど充実した毎日だ。
うふふ・・・あはは・・・
(>>424は意外な喜びのあまり夢の世界の住人になって
しまいました。そってしておいてやってください。)
- 425 :名無しさん@ピンキー :04/06/14 21:50 ID:CWQWdSjQ
- >424
できることなら、俺だってこの作品の中に入りたいよ…
それがだめなら、せめてアニメで見たいなあ…
- 426 :名無しさん@ピンキー :04/06/14 23:06 ID:6JKhjDn2
- >>421
20日に試験がある方ですな。
頑張ってください。
こちらは13日に終わりました。
勉強してなかったのが悪いんだが、空しい結果になったよ。
>>421
ありがとう。
11月にまたあるんで、頑張ります。
- 427 :418 :04/06/14 23:13 ID:6JKhjDn2
- しまった! 書き忘れた!
>>426=418 です。
- 428 :名無しさん@ピンキー :04/06/15 07:11 ID:oGI1B+ZS
- めざましキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
ガンダムSEEDが全米で大人気!
で、招待された主題歌を歌う玉置ちゃんが全米で熱狂的なファンに大受け!
- 429 :名無しさん@ピンキー :04/06/15 07:18 ID:nIHe3gtT
- /::://:::! /-=、 ,// u / _,,.-ゝ. 「ヽ l ! , l 放送終了から約1年……
/::_;イ-‐=レ'==ミ" '∠-==ヽl=ヽlヽ レ'レV
/::::::::..、 o ,≡:::::::〈、 o , :|│ リ ' 箔をつけるかのような全米放送……
::::::::::::::::: ` ー--‐ '´三 :::::::::ヽ`::ー-‐:'.´ |│ l
::::::::::::::: ニニ ::::::::::::::ヽ::::::::: U |│ ! この二つの符号が意味するものは
:::::::::::::::U  ̄ ̄ U::::::::::::::::ヽ::: u |│ .l
:::::::::::::::: U r‐:::::::::::::::::::::ヽ. Lノ | ひとつ……!
俺
- 430 :名無しさん@ピンキー :04/06/15 07:23 ID:nIHe3gtT
- やられた…
続編だ…!
オレが昔のガンダムを見て
種から離れてる間に…
スポンサーはまたガノタ殺しをしようとしていたっ…!
- 431 :名無しさん@ピンキー :04/06/15 11:00 ID:YgUVuVxe
- 保守でもしようかと、フラッと立ち寄れば・・・
何 だ コ レ は !!
来て良かった。っつーか気付くの遅すぎ・・・orz
でも、取りあえずISAPさん乙です。
今回も非常に楽しませて頂きました。
そして “あっけらかんとしたないすばでぇ” の女の子と
“ミニマム貧乳キッチリ女” あれ!?デジャビュだ!?何か俺は知っている・・・
あ!“君望”の天川さんと星野さんだ!!
- 432 :名無しさん@ピンキー :04/06/15 12:44 ID:MkxU2NlY
- >>431
これはある意味王道でもある
- 433 :名無しさん@ピンキー :04/06/15 16:58 ID:C5k02vxL
-
エリスたんのォォォォォ!!!!
貧乳はァァァァァ!!!!
世界一ィィィィィッッッ!!!!!
パンパンパンパンパン
_, ,_ ∩☆))Д´)☆))Д´)
( ‘д‘)彡☆))Д´)☆))Д´) ←オレ
⊂彡☆))Д´)☆))Д´)
☆))Д´)☆))Д´)
- 434 :名無しさん@ピンキー :04/06/15 17:27 ID:XKVoQi2I
- テオ少尉。格納庫のリックディアスの足の裏に、紙のように薄っぺらな人が。
- 435 :名無しさん@ピンキー :04/06/15 18:52 ID:wh8ez8Lp
- ウフフフフフフフ…おしおきが必要ですね
┌ ' ''' ‐- 、,,_,、‐'~ `゛_' 、
, ‐{ 丶 ~ヽ.ヽ  ̄ ~^ `ヽ、
/ '''''! \ ヽ ヾ\\ ~\ ヽ.
/ ヾ ヽ \ \ \. ヽ`、
/ λ | /入ヽ ヽ\ \ ヾ丶 \ヾ 丶
,' / イ | |/ミヽ\ヽ \ヽ ヽ \ \ ヾヾ. ヽヽ
i //i l | || \ヽ.\ ヽヾ \ \ヾヾゞヾ:i
l { {{ || | | ヽ.ヽ` ー- 、ミ三___ミ_;;;_;;;=-‐'''´ヽヾi.
`. | |{ || ヽ ,,、、,,_`‐--,'~""'''''''''''''‐-、 ヽ ヾ _、,,:::i、
ヽヾ\\|、 ,〆''´ `、 _____ ` .iヾ,´- `,::l
. ` iヾ.ヽ._ヽ'~ ____ , _{ 〆'''''ヾii=,、 /!ヽ:ヽ'i |:::|
`'t、';ミ、 ,;;;〆''''' n〒ヾヽ ~ / ∧::}'ノ:::|
,ゞ入 〆 ソ、' ヾ、_ , ' /≦|:ノ:::/ノ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
- 436 :名無しさん@ピンキー :04/06/15 21:41 ID:YgUVuVxe
- >>435
モトネタなに?
- 437 :名無しさん@ピンキー :04/06/15 21:46 ID:Qp+5zWkO
- >>436
マナマナで調べなさい
- 438 :名無しさん@ピンキー :04/06/15 21:58 ID:EBNQOeEU
- カイジネタはあるわ、君望ネタはあるわ
とてもガンダムスレとは思えんなw
,, -''" ゙゙̄'''ヽ、
/ /! Λ ヽ
/ //|/‐レ |/|,! |
| イi'(;;;) (;;)'i| |
|. i i | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ト、 (⌒) ノ | < そこがこのスレのいいところやねん
|. l^lレ|` ‐┬''" , | \______
i ,r|├、ヽ__」\/| ,j
/ ノ iノ ヽ | |/
/ /`‐<^'' ‐V‐'"v |
| /`‐-< || | |
.|/ / | | | |
( / .|. |. | |
ヽr'" | | | |
- 439 :名無しさん@ピンキー :04/06/15 22:38 ID:YgUVuVxe
- >>437
あ、マナマナね。
アレはちょっと受付なかった。だって、怖いし、あり得ないし・・・。
オイラは王道に水月EDがお気に入り。
- 440 :名無しさん@ピンキー :04/06/15 23:22 ID:8lyzAKo8
- >>435-439
きょういくてきしどー
_, ,_
( ・д・) パーン
⊂彡☆))Д´)
- 441 :名無しさん@ピンキー :04/06/15 23:43 ID:Qp+5zWkO
- >>440
親父にだってぶたれたことないのに!
- 442 :名無しさん@ピンキー :04/06/16 03:10 ID:8pJycLj3
- なんだエロないのか。
パンツおろして読み始めた俺の股間の立場は・・・
- 443 :名無しさん@ピンキー :04/06/16 10:12 ID:LWJ+jLtX
- ヲルトンのケツ穴で我慢汁
- 444 :名無しさん@ピンキー :04/06/16 17:49 ID:v72jbrAe
- >>442=>>280
……熱いな、色々と
_, ._
( ゚ ω゚)y─┛~~
- 445 :名無しさん@ピンキー :04/06/16 19:19 ID:8pJycLj3
- なんでバレてるんだ・・・
もしかしてIP抜かれてるッ!?
- 446 :名無しさん@ピンキー :04/06/16 23:46 ID:WeCWUGF4
- 露骨なエロなんかより今回みたいな明るい萌えのほうが好き
- 447 :名無しさん@ピンキー :04/06/17 00:44 ID:qAlwTUSQ
- 人其々だ罠
漏れはエロ≦萌え≦ストーリー≦戦争
- 448 :名無しさん@ピンキー :04/06/17 12:46 ID:hGhnCj9s
- 俺は今回のみたいないかにも同人てかんじのノリはあんまり好きじゃないな。
せっかく書いてくれたのにごめんな。
普段のやつはいつも楽しみにしてるよ。
- 449 :名無しさん@ピンキー :04/06/17 13:53 ID:C3gKoDWD
- 俺はエロはもちろん好きだけど、本筋のZと同じ場面がどう描かれるのだろうという楽しみが大きいな。
いよいよ今週末ですよみなさん。
- 450 :名無しさん@ピンキー :04/06/17 17:25 ID:PNH7F6bZ
- 本編の原作とオリジナルの絶妙なバランスが好き。
でもオリキャラも好き。
- 451 :名無しさん@ピンキー :04/06/17 22:13 ID:YfvcFwHM
- あまりISAP氏ばかりチヤホヤすると245@@氏が書き込みにくくなりますよ。
- 452 :名無しさん@ピンキー :04/06/17 23:08 ID:BCPqjuI4
- もう透(r
- 453 :名無しさん@ピンキー :04/06/17 23:29 ID:bddtMCUG
- ISAP氏の連載も非常に楽しみだけど245氏のも楽しみ。ZZのSSってあんま見ないしがんがれ。
- 454 :名無しさん@ピンキー :04/06/18 16:29 ID:wqG7Ho3N
- >もう透(r
もう透け透けビキニ、えろえろビーチバレー?
- 455 :名無しさん@ピンキー :04/06/18 21:05 ID:GI0LZWr/
- >451
良作を投下してくれるISAPさんにレスがたくさんつくのは当然のことかと
- 456 :名無しさん@ピンキー :04/06/18 22:21 ID:MpX5cmKK
- 245@@氏もまだ肝心の部分投下してないし、書き込みづらいかもしれんけど頑張って下さい。気長に待ってますよ。
- 457 :名無しさん@ピンキー :04/06/19 08:31 ID:3grzEOd1
- >>456
>肝心の部分
当然エロですよね
- 458 :名無しさん@ピンキー :04/06/19 14:46 ID:/gRGgtaM
- 俺さ、エロパロに来ていてなんだが
ストーリー>>>>>>>>エロ
なんだな、これが
- 459 :名無しさん@ピンキー :04/06/19 14:53 ID:GRG19Esx
- ストーリーがしっかり出来ていないとエロがあっても糞
ギシギシアンアンだけじゃおもんないっしょw
- 460 :名無しさん@ピンキー :04/06/19 15:35 ID:D8Gf5yVY
- ストーリー重視でいいんじゃないかなー
エロや萌えや感動は、過程があってこそ一層パワーアップするわけだし
- 461 :名無しさん@ピンキー :04/06/19 20:57 ID:NuI8GntV
- いきなりエロで始められても正直ハァ?だしな。
小説っつーのは目に見えてる漫画と違って、脳内で補完しないといけないので、
ストーリーや心理描写がしっかりしていないと話に入り込みにくい。俺の場合。
- 462 :名無しさん@ピンキー :04/06/20 09:31 ID:mGJw4F7f
- そしてきょう
- 463 :名無しさん@ピンキー :04/06/20 09:59 ID:Ja+m25Xw
- サイケガンダム降臨!!
- 464 :名無しさん@ピンキー :04/06/20 10:20 ID:q8QR2jt1
- 父の日なので薔薇DAYとなりますた
- 465 :名無しさん@ピンキー :04/06/20 11:08 ID:Ja+m25Xw
- エエェェ!!
まさか、『艦長ハヤトの浣腸日記 〜君(アムロ)といつまでも〜』
がついにっ!?
- 466 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/06/20 19:46 ID:RinhUvS7
-
U.C.0079
- 467 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/06/20 19:47 ID:RinhUvS7
- 誰もが寝静まった戦艦の艦橋に、まだ若い青年艦長が足を踏み入れた。
艦長席近くのオペレーターズ・シートに、誰かが座って繕い物をしている。
それが操舵手・艦長補佐の女性だと気付き、青年は少し緊張した顔付きになった。
「やあ、ミライ・・・この前話していたフィアンセとは会えたのか?」
東洋系の容姿の少女は、針を動かす手を止めてゆっくり顔を上げる。
「フィアンセって言ったって、親同士の話し合いよ。
それに・・・あの人は戦争は自分とは関係ない物のように思っている・・・」
どこか諦めたような表情で言う少女に、青年は口篭ってから顔を上げた。
「そ、そうか・・・しかし・・・ひ、人の縁は、大切にしないと──」
「・・・本気で言っているの?」
少女が僅かに驚いたような顔で言うと、青年は辛そうに息を吐いて言う。
「オレだって、生きている間ぐらい人並みに上手に生きてみたいと思っているけど
・・・不器用だからな・・・」
セリフ通りに不器用に背を向けた青年に、少女は静かに囁く事しか出来なかった。
「──そうね・・・」
- 468 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/06/20 19:48 ID:RinhUvS7
-
「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム Voice Of The Earth 」 連載第89回
since 2002,2003,2004 ISAQ > ISAP PRESENTS.
- 469 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/06/20 19:49 ID:RinhUvS7
- 履歴:
ガンダムヒロインズ
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362-366 368-373 376-379 384-387 396-400 406-411 413-418 438-444
451-456 464-468 488-492 500-504 513-519 526-531 541-546 576-582
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388-398 444-453 478-487 522-531 570-580 611-620 669-678 736-746
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- 471 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/06/20 19:51 ID:RinhUvS7
-
[南極条約] ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/char.html
こちらのサイト様で、過去ログの総集編を保管戴いています
第1話(連載第1回〜第2回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe.html
【挿絵 プルスキー様】
第2話(連載第3回〜第6回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe2.html
第3話(連載第7回〜第9回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe3.html
第4話(連載第10回〜第13回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe4.html
第5話(連載第14回〜第16回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe5.html
第6話(連載第17回〜第19回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe6.html
第7話(連載第19回〜第23回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe7.html
第8話(連載第24回〜第27回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe8.html
- 472 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/06/20 19:52 ID:RinhUvS7
-
第9話(連載第28回〜第33回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe9.html
第10話(連載第34回〜第38回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe10.html
第11話(連載第39回〜第43回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe11.html
第12話(連載第44回〜第48回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe12.html
第13話(連載第49回〜第52回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe13.html
第14話(連載第53回〜第56回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe14.html
【挿絵 チップ様、ンダ様】
第15話(連載第57回〜第60回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe15.html
第16話(連載第61回〜第64回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe16.html
【挿絵 チップ様】
第17話(連載第65回〜第68回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe17.html
- 473 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/06/20 19:53 ID:RinhUvS7
-
U.C.0087
- 474 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/06/20 19:54 ID:RinhUvS7
- ジュナス・フレイブは、息を呑んでミライ・ノアの顔を見つめる。
戦後にマスメディアで垂れ流された映像で、彼もミライの顔はぼんやりと知っていた。
夫のブライト・ノアからも『ジャブロー侵攻作戦』前に写真も見せてもらっている。
事前のイメージより随分と庶民的な女性に見えて、ジュナスは好感を持った。
生活臭を持ちながらも意志の強さを失っていない瞳は、稀有な美しさを宿している。
一方、ベルトーチカ・イルマが自分の存在を誇示するようにアムロ・レイの手を取った。
彼女の手の感触に気付かないくらいに、アムロは戸惑っている。
アムロを下から上に見てから、ミライ・ノアは柔らかい微笑を浮かべた。
「驚いたわ、本当に・・・! どうしてここに?」
アムロにとって、ミライ・ノア(旧姓ヤシマ)は7年前の大切な仲間である。
ミライは連邦政府元高官の娘で、父親の死後に移住したサイド7で戦渦に巻き込まれた。
アムロが初めて彼女に出逢ったのは、避難したホワイトベースの中である。
その時、ミライはグライダーのライセンス保持の経歴から戦艦の操縦を任されていた。
彼女は終戦までブライト・ノア艦長の補佐をしてから、退役して彼の妻となっている。
ホワイトベース時代、ミライはクルーのお母さん的存在として敬愛されていた。
- 475 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/06/20 19:55 ID:RinhUvS7
- アムロが彼女に会うのは、実にハヤト・コバヤシとフラウの結婚式以来である。
地球連邦軍に軟禁状態だったアムロは、昔の仲間との接触を妨害されていた。
「貴方こそ、ジャブローではなかったんですか?」
エゥーゴの『ジャブロー侵攻作戦』については、アムロも断片的にしか知らない。
しかし、ジュナス・フレイブ達がミライを探し当てる事が出来なかった事は知っている。
アムロと違い、ミライはブライトの人質としてジャブローに止められていたのだ。
多かれ少なかれ、旧ホワイトベース・クルーの挙動は軍の監視下にある。
そんなアムロを、ミライの後ろにいる二人の子供が不思議そうに見上げていた。
「アムロは初めてだったかしら? ハサウェイとチェーミン、私の子供よ」
ミライに紹介されたハサウェイとチェーミンは、もじもじとアムロに頭を下げる。
どこかブライトにもミライにも似ている、可愛い子供達だった。
優しく子供達の頭を撫でるミライの瞳に、アムロは惹き込まれてしまう。
「アムロ・・・!」
そんなアムロの腕を強く握り締め、ベルトーチカは自分を紹介しろと眼で言った。
「ああ、ミライさん紹介します、こちらはベルトーチカ・イルマです──カラバの」
- 476 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/06/20 19:55 ID:RinhUvS7
- 最後の一言は、周囲に聞こえないように小さく呟くように言うアムロだ。
さすがにミライもその意図には気付いたようで、こちらも声を潜めて問い掛ける。
「カラバ? ・・・ごめんなさい、余り聞いた事のない名前」
「反地球連邦政府組織エゥーゴの地球支援団体です。ハヤトの奴が代表をやってます」
ハヤト・コバヤシの名前を聞き、ミライは驚きと懐かしさで顔を緩めた。
そもそも、組織としてのカラバはまだまだ未熟で名も通っていない。
軍を退役して久しい民間人のミライが、カラバを知らなくとも当然の事であろう。
もっとも、それには他の理由もあるのだがそれは後で判る事になる。
「エゥーゴは知ってるわ。スペースノイドのゲリラ組織よね」
当たらずとも遠からずといった表現に、アムロ達は苦笑するしかない。
所詮、どのような理想と理念があったとしてもやっている事は“ゲリラ行為”なのだ。
少し口篭ってから、ミライは先程のアムロの質問に答える。
「まだ、父の影は大きいのよ。ジャブロー脱出くらいなら助けてくれる人も多いわ」
ミライの父は生前は軍において影響のあった高官だったから、慕う者も多い。
ブライトがエゥーゴに加わっても、彼女達が監禁されてないのはそのせいだ。
- 477 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/06/20 19:56 ID:RinhUvS7
- そうでなければ、カミーユ・ビダンの両親のように処刑されていた事だろう。
少なくとも、厳重な監視下にあるジャブローから脱出するのは不可能なはずだ。
アムロの傍らに立つジュナスに、ミライは柔らか問い掛けた。
「こちらは?」
「──ジュナス・フレイブです。御主人とは作戦前にお会いしました」
丁寧に頭を下げるジュナスに、ミライはゆっくりと頷きながら呟く。
「そう・・・、エゥーゴの方なのですね」
「・・・パパは、いつ帰って来てくれるの?」
ミライの背に隠れながら、ブライトの子ハサウェイがジュナスに問い掛けた。
その素直であるからこそ答えにくい質問に、ジュナスは言葉に詰まってしまう。
家族がいるにも関わらずエゥーゴに加わるという事は、つまりこういう事なのだ。
身内という存在は、闘う者にとって時に力となり時に足枷となる。
ミライは、息子の頭を撫でながらジュナスを取り成すように囁いた。
「パパ、早く帰って来てくれるといいわね」
その家族としての愛情が微笑ましいからこそ、ジュナス達は辛い気持ちになる。
- 478 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/06/20 19:57 ID:RinhUvS7
- アムロは、チケット売り場に視線を向けながらそんなミライに問い掛けた。
「ミライさんは、コロニー行きのチケットを?」
「そう・・・でも、闇のチケットでも手に入らなくてね・・・」
窓口に並んだ人の列は殆ど動かず、床やベンチに座り込んだ男達の顔は憔悴している。
「監視付きの生活はもう嫌。この子達を宇宙で育てるのはブライトの希望でもあるわ」
「ママ・・・!」
娘のチェーミンが、鼻水を垂らしながらミライのスカートを引っ張る。
「あらあら、大変」
屈み込んで優しく娘の鼻をかんでやるミライを見つめ、アムロは小さく呟いた。
「母親なんだね、ミライさんは」
「もう7年よ。良くも悪くも人は変わるわ。貴方はどうかしら?」
アムロは、何かを思い出したのかびくっと身体を震わせる。
ベルトーチカが、そんな二人の会話を邪魔するようにアムロの手を強く握った。
「アムロ、早く用事を済ませましょうよ」
- 479 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/06/20 19:57 ID:RinhUvS7
- アムロが彼女の顔を見ると、瞳に嫉妬の炎が揺らめいているのが見える。
一つため息を吐いたシェリー・パーカーが、ジュナスとアムロに向かって口を開いた。
「──それでは、こちらへ」
アムロは小さくミライに会釈をしてから、シェリーの後について歩き出す。
空気の籠もっていた部屋から出ると、誰もいない廊下は随分と涼しげに感じられた。
しばらく暗い通路を歩いた後で、アムロはシェリーに話し掛ける。
「ルオ商会の力で、チケットは手に入らないのか?」
「恐らく、今から一番近い打ち上げシャトルはジュナス大尉達の帰還に使います」
規則的な歩みを止めないまま、シェリーは平坦な声で答えた。
「危険が予測出来る打ち上げに、あんな小さな子供は乗せられません」
そこまで口にしたシェリーは、ふと豪華な造りのドアの前で立ち止まる。
一回咳をして姿勢を正してから、ドアをノックしたシェリーは声を上げた。
「シェリーです、入ります」
厚いドアが開いた先には、整然とした豪華な造りのオフィスが広がっている。
ジュナスは、清潔に管理された空調が心地良い部屋へ足を踏み入れた。
- 480 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/06/20 19:58 ID:RinhUvS7
- 彼等が入って来たのを見て、デスクに座っていた女性が立ち上がる。
それは、生地の良いスーツを身に纏った金髪をアップにした女性だ。
予想外の人物に、ジュナス達は戸惑いを隠せない。
事前の情報では、ルオ商会の代表はルオ・ウーミンという初老の男性のはずだ。
確か、シェリー・パーカーは代表の処へ彼等を案内すると言っていたが──
「・・・貴方は?」
訝しげに問い掛けるアムロの非礼に眉を顰めながら、その女性は口を開く。
「人に名前を聞く時は自分から名乗るのではないですか? アムロ・レイ」
言葉に詰まるアムロの代わりに、ジュナスが自己紹介をした。
「ジュナス・フレイブ、エゥーゴの大尉です。──失礼だが、ミズ・・・?」
「ルオ・ステファニー。ルオ・ウーミンの娘です。ご足労をかけました、大尉」
ステファニーは厳しい視線でジュナスを値踏みしながら、労をねぎらう。
その視線は、市場で並べられた商品を正確に鑑定しようとする商人そのものだ。
ジュナスは、ステファニーという女性は根っからの商人だと理解する。
隣に立つシェリーが、ジュナスを守るつもりなのかしきりに咳払いをしている。
- 481 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/06/20 19:59 ID:RinhUvS7
- ようやく気を取り直したアムロが、慌てて自分とベルトーチカを紹介した。
「すみませんでした、アムロ・レイです。こちらはカラバのベルトーチカ・イルマ」
そんなアムロを少しの間見つめた後で、ステファニーは彼に問い掛ける。
「貴方も軍人なのですか?
「え?」
「ごめんなさい、軍人らしくないもので」
逆に言えば、ジュナスは軍人らしいという事なのだろうか? 不思議な物言いだ。
アムロは、ステファニーのハスキーな声に魅了されつつ答えた。
「軍人です」
「では、戦うのがお好きなんですか」
「・・・そういう言い方は軍人に対して失礼ではありませんか」
不満気に言うアムロを横目で見てから、ステファニーは姿勢を正す。
「失礼。──父は暗殺の危険がある為、私が当商会の名代をやっております」
軽く頭を下げたルオ商会の実質的指導者は、デスクの上のファイルを持ち上げた。
「物資のアウドムラへの積載は順調のようです。夕刻までには完了するでしょう」
- 482 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/06/20 20:00 ID:RinhUvS7
- 「助かります」
礼を言うジュナスにちらっと視線を向けてから、ステファニーはため息を吐く。
「それにしても、戦争というものはお金がかかるものですね? シェリー」
どうやら気の置けない関係らしいシェリーは、ステファニーに小さく頷いた。
「これでも、カラバには節約するようにキツく言っているのだけど」
ステファニーも、シェリーと話す時だけはどこか気軽な口調になっている。
「そうそう、貴方が調べていたなんとかという研究所のレポートが来ていたわ」
報告書を受け取ったシェリーは、無造作にぱらぱらとめくった。
ジュナスの立っている位置からは、レポートの表紙に記された署名しか見えない。
破嵐万丈という署名は、恐らくルオ商会が使った調査員か私立探偵か何かなのだろう。
無言でレポートを読んでいたシェリーは、不意に手を止めて呟いた。
「・・・“黒い冷蔵庫”? 何、このコードネームは?」
訝しげなシェリーを促し、ステファニーはジュナス達に部屋中央のソファーを勧める。
ステファニーはジュナスの前に座ると、彼に厳しい視線を向けて来た。
「ハヤト・コバヤシのレポートを拝見する限り、無駄な戦いが多いようですが」
- 483 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/06/20 20:01 ID:RinhUvS7
- 「・・・当初、カラバとの連携が不慣れだった為です。既に改善済です」
言葉を選びながらも強く答えるジュナスに、ステファニーは小さく頷く。
それから矢継ぎ早に浴びせられる質問に、ジュナスとアムロは必死に答え続けた。
会話から排除されているベルトーチカは、次第に退屈して何回も欠伸を噛み殺した。
1時間半が経過した頃、ふと窓の外から大きなどよめきと喚声が聞こえて来る。
書類から顔を上げると、ステファニーは急に騒々しくなった外の様子に眉を顰めた。
「何かしら・・・ちょっと見て来るわ」
立ち上がって窓を開けたシェリーが、身を乗り出した途端大声を上げる。
「!? た、大尉、あれをっ!」
驚愕しているシェリーに呼ばれ、ジュナスはステファニーに目礼をして駆け寄った。
怪訝な思いのジュナスが見つけたのは、空に浮かぶ異様な物体である。
強いて言えば、上部が出っ張った直方体だろうか──ただし恐ろしく巨大だった。
周囲のビル群と比較すれば、高さは30m以上、幅も20mを下回ることはあるまい。
漆黒の人工物体は、何の支えもなく威圧的に空中に浮かんでいた。
息を呑んでその飛行物体を見つめるジュナスの耳に、群集の叫び声が聞こえて来る。
- 484 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/06/20 20:02 ID:RinhUvS7
-
──次回、6月27日。
- 485 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/06/20 20:02 ID:RinhUvS7
-
次 回 、 第 一 次 香 港 市 街 地 戦。
- 486 :名無しさん@ピンキー :04/06/20 20:03 ID:L+TcLSBH
- 破嵐万丈!!w
- 487 :名無しさん@ピンキー :04/06/20 20:06 ID:bx6/euZp
- 日輪の人なのか?!
- 488 :名無しさん@ピンキー :04/06/20 20:17 ID:DtjmO6YQ
- ISAPさんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
破嵐万丈キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
こういう形でのネタはVOE通して始めてかも。
リベカとエリスのやり取りとか、ジュナスとモントバーンさんとか
いい意味で、筆が柔らかくなってきてるような。
ああしかし、サイコガンダム、シェリー、ステファニーと出てきて
ようやくジュナスが大空へ大地を蹴ってはばたけそうな展開。
なんだか最近ウォルトン君のが主人公してる気がするけど
ファイトだジュナス。負けるなジュナス。
- 489 :名無しさん@ピンキー :04/06/20 21:16 ID:Ja+m25Xw
- ギャー!!破嵐万丈がでたーーーー!!凄まじいばかりの意外性!!
多分これ以外出てこないと思うが、あまりの事態に他のストーリー
が吹き飛んでしまうほど驚いた!!
あ、ISAP氏、乙です!!
- 490 :名無しさん@ピンキー :04/06/20 21:32 ID:nakMBWns
- ダイターンクラーッシュ!
まさかサイコガンダムと巨大対決しないよな
お約束ですが、ISAPさんおつでした!
次回は一週間後なんですね・・・楽しみ楽しみ。
- 491 :名無しさん@ピンキー :04/06/20 21:49 ID:aIxirG50
- 快男児!!
- 492 :名無しさん@ピンキー :04/06/20 22:07 ID:gvkxmOQH
- ブライトと同じ声だな。
そこまで考えたのだろうか?
- 493 :名無しさん@ピンキー :04/06/20 23:21 ID:w9citM9h
- 今までもダンバインやイデオン、平成ガンダムネタは出ているわけで、あくまで読者サービスかと。
- 494 :名無しさん@ピンキー :04/06/21 04:20 ID:hAygD9ds
- F1見てて忘れてた…
ISAPタン乙です
- 495 :名無しさん@ピンキー :04/06/21 04:21 ID:hAygD9ds
- スマソあげてしまった…
(-_-)ウツダシノウ
- 496 :名無しさん@ピンキー :04/06/21 05:35 ID:WMEHlu6Z
- >488
>大空へ大地を蹴ってはばたけ
ъ( ゚ー^)
>490
>巨大対決
ダイターンは100b、サイコガンダム40b
対決ならアイアン・ギアを連れて来ないと
- 497 :名無しさん@ピンキー :04/06/21 22:03 ID:RyNIjnKb
- ISAPさん乙彼です。
そのうち、サンボットやブレンなんかも出たりするんでしょうか…
楽しみです。
- 498 :名無しさん@ピンキー :04/06/21 22:36 ID:EHSsXEbl
- それはイヤだ・・・
- 499 :名無しさん@ピンキー :04/06/21 23:16 ID:jSo3Opnk
- 万丈「僕は……、イヤだ!」
- 500 :名無しさん@ピンキー :04/06/21 23:17 ID:jSo3Opnk
-
ついでに、折り返しの500げっと〜〜!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
___ ______ ───────────…‥
/日 「 日\_.\ ━━━━━━━━━━━━…‥
|. │/ \ ┃ ..|しぃ | ───────────…‥
._________\∧∧ |_/__/,-、__\ | / /━━━━━━━━━━…‥
()_____|_日 (゜ー゜* )(@)_二〉 ̄,ー' ゞ ⌒ヾ∠_────────…‥
\|乙/∪∪=/__/__二二, =- 三ニ=−──…‥
<_,<、二ニ_/ ̄ ̄ //_ く ̄ ━━━━━━━━━━…‥
l/ l/^ー' / / ∨.N \ ────────…‥
━━━━━━━━━━…‥
────────────…‥
- 501 :名無しさん@ピンキー :04/06/22 00:56 ID:77JfnEgb
- >>496
サイコガンダムの40mはフォートレス形態の時のもので
MS形態の時はもっと高かったような・・・・
- 502 :名無しさん@ピンキー :04/06/22 18:20 ID:dB4rq3Lj
- ガンダムseedの主人公と赤い髪の女がセックスするの何話目でつか?
- 503 :名無しさん@ピンキー :04/06/22 19:28 ID:IxK/gcLt
- >>502
ageんな!
ちなみにそんな腐れガキなど出てこない。
と、ネタニマジレス。
- 504 :名無しさん@ピンキー :04/06/22 22:25 ID:ilk9AMXu
- >501
手元の資料だとモビルスーツ状態で40メートル&214トンって書いてあった。
ちなみに100メートルと聞くとまっさきにイデオンを思い出す罠。
- 505 :名無しさん@ピンキー :04/06/25 04:26 ID:e2EsBWZu
- (´-`).。oO(………誰も居ない…ここも終わりか…)
- 506 :名無しさん@ピンキー :04/06/25 07:17 ID:kcp6IRRJ
- まだだ・・・、まだ終わらんよ・・・ッ!
- 507 :名無しさん@ピンキー :04/06/25 12:13 ID:ucxDoV8C
- >>504
それでも僕は、このスレの住人だ!!
- 508 :507 :04/06/25 12:17 ID:ucxDoV8C
- スマソ、 ×>>504 ○>>505 だった…_| ̄|○
- 509 :名無しさん@ピンキー :04/06/26 02:00 ID:hE620jFS
- >>506-507ってなんだっけ。
出典が思い出せネーヨ
- 510 :名無しさん@ピンキー :04/06/26 04:31 ID:brgqSYpR
- >>506はファーストでのシャアザクVSカンダムでのシャアの言葉じゃなかった?
>>507はMS08のシローかな?
- 511 :507 :04/06/26 04:39 ID:JBvQMfb5
- >>510
0083のウラキの台詞です。 (第2話 vsGP02 )
- 512 :名無しさん@ピンキー :04/06/26 05:08 ID:brgqSYpR
- >>507
そうだった!?修正サンクス!
- 513 :名無しさん@ピンキー :04/06/26 10:30 ID:5nXMi0Cf
- >>510
>>506はZ。
最終話百式vsジO+キュベレイで、
百式がビームを足に食らって吹っ飛んでる時のクワトロの台詞。
「まだだ・・・まだ終わらんよ・・・」
このシーンスキーでつ。
ただ、ISAPさん小説ではその台詞が出るのはまだまだ先だ・・・
そして出る時は終盤だ。
二重の悲しみ(つД`)
- 514 :名無しさん@ピンキー :04/06/26 12:47 ID:hE620jFS
- ____________ クワトロとハマーンは対決はする・・・!
ヾミ || || || || || || || ,l,,l,,l 川〃彡| する事はするが・・・
V~~''-山┴''''""~ ヾニニ彡| 今回まだその時と場所の
/ 二ー―''二 ヾニニ┤ 指定まではしていない。
<'-.,  ̄ ̄ _,,,..-‐、 〉ニニ|
/"''-ニ,‐l l`__ニ-‐'''""` /ニ二| そのことを
| ===、! `=====、 l =lべ=| どうかスレ住人の方々も
. | `ー゚‐'/ `ー‐゚―' l.=lへ|~| 理解していただきたい。
|`ー‐/ `ー―― H<,〉|=|
| / 、 l|__ノー|
. | /`ー ~ ′ \ .|ヾ.ニ|ヽ つまり・・・
|l 下王l王l王l王lヲ| | ヾ_,| \ 私がその気になれば
. | ≡ | `l \__ 二人が対決するのは
!、 _,,..-'′ /l | ~''' 10年後、20年後ということも
‐''" ̄| `iー-..,,,_,,,,,....-‐'''" / | | 可能だろう・・・ということ・・
- 515 :509 :04/06/26 12:48 ID:hE620jFS
- おっと、言い忘れたよ。
みなさんどうもありがと。
- 516 :名無しさん@ピンキー :04/06/26 14:07 ID:Txwyf4e2
- i、 〈l〈l r,==¬
-=| |=‐ |.| |.| o o o ひどい……!
/ i7 |.| 「/ L===」 ひどすぎるっ……!
〈 ゙' こんな話があるかっ……!
/ 、ー--‐へ、 (⌒\ 恥を捨てて………
. , ' l`i‐r-ゝ v \\、ヾ; ヽーァ─ やっとの思いで…
/イ :ト、!│| ! , ij u \ヽリ ∨ クワトロと名乗った……
│,イ | u | | l∠ニ u ト、 ヽ / 偽名を名乗ったのに……
l/ | ,イ |─ァつ_ ~U~ u/;⌒i |:: \ ヽ /
レ W f/ ノ ,.- // ./ j v |:: u \ V ハマーンっ……!
{ /つ ィ .// / u |::v /ヽ. i ハマーンがシャアと呼びやがった
l /つ/ レ' 〈__,.ヘ | ̄7 ヽ | ………!
ヽ ヘ'v ー-、 ノ ヽ | / W せっかく手にした
\ ij 0 ヽ. `ー' | r‐¬ | エゥーゴのご意見番… 傍観者…
\ ノ O \ |_!o ol_| 役柄が無為にっ……!
ヽ \ ヽ ̄
- 517 :名無しさん@ピンキー :04/06/26 21:29 ID:BGpTviLJ
- >>514
この物語において、クワトロとハマーンはベットの上で対決する・・・
間違いない!!
- 518 :名無しさん@ピンキー :04/06/26 22:29 ID:abbgZNnb
- / /| /| |ヽ ヽ,ヽ, |
. // .| <l./u | レ' ヽ,ヽ, | そんなっ…!
〃 | / / ,.へ |! > _、へ |\ ヽ,ヽ,| バカなっ…! バカなっ…!
. | /| ./!イ==`、 iレ´==== ヽ ヽ,ヽ, なんでこんなことがっ……!
. | / レ ト、_。_) ( ,、 | |⌒i iヽ,\
、_ レ /|  ̄/.|j~ `.=°=´ | |つ.| ゝ.\.\ なんでこんな……
、_`'-、_ / .レ´ u u _ ,、-'´ .| |ノ/ ヽ \ \ あってはならないことがっ……!
`' -、,`' -、/`7―-/ r'__ __ `  ̄ |j~ ||ノ. \ \ \
`'ァ、\/―- 、 __| f========ニ`i /| |\ \ \ .\どうして…
/ \ \ | | } / | | / ̄ "'' ‐-\ .\なんで… こんな…
i. / \.\ / ||- ―‐-r――‐-/ / レ N ̄ "'' ―‐ --\ こんな……
. | / \.\〃! |` ――' -----'/ | |
| \.\| .| u== ,、- '´ u ./| | ただちょっとだけ、ニュータイプに
| \ \l_ ,.、- ' ´ /| |. N なり損なっただけなのに…!
| | |\ \ |j〜 / | レ |
| | レ |\ \ / | | |
|. | | | \ \ u / | | |
- 519 :名無しさん@ピンキー :04/06/27 14:26 ID:ReajwyH/
- >>518
ジェリドさんですか?
- 520 :名無しさん@ピンキー :04/06/27 18:30 ID:HX0LNvCO
- この流れからするとクワトロじゃない?
「このニュータイプのなりそこないめが!」みたいなことを
ハマーンか誰かに言われてたような気がする。
- 521 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/06/27 19:35 ID:G9ZBMC/Z
- クワトロさんがそれを言われた相手はシロッコですね。
- 522 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/06/27 19:36 ID:G9ZBMC/Z
-
継母と連れ子は、娘がたいそう美しいのを妬んで、
父親の目を盗んで苛めます。
母の形見の大切な鏡を割ったり、
夜遅くまで娘に掃除や洗濯をさせるのでした。
可哀想な娘に、追い討ちをかけるように、
もっと大変な事が起こりました。
優しいお父さんが、急病で死んでしまったのです。
お父さんが亡くなると、
継母は娘の綺麗なドレスや持ち物を全部取り上げ
自分の娘二人に分け与えました。
その上、汚い屋根裏部屋に娘を追いやり、
ぼろ服を着せて休む暇もなく働かせました。
「お父様、どうして私をひとりぼっちにして、死んでしまったの」
娘は泣きながら訴えました。
ポプラ社世界名作ファンタジー「シンデレラ」より
- 523 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/06/27 19:36 ID:G9ZBMC/Z
-
「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム Voice Of The Earth 」 連載第90回
since 2002,2003,2004 ISAQ > ISAP PRESENTS.
- 524 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/06/27 19:37 ID:G9ZBMC/Z
-
履歴:
ガンダムヒロインズ
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1007/10076/1007655458.html
362-366 368-373 376-379 384-387 396-400 406-411 413-418 438-444
451-456 464-468 488-492 500-504 513-519 526-531 541-546 576-582
608-614 628-635 650-655 672-678 712-718 740-745 770-777 799-806
834-841 870-877 909-916
ガンダムヒロインズMARKU
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1040/10405/1040508424.html
6- 12 39- 44 57- 62 114-121 141-147 175-182 212-219 237-244
273-282 320-329 358-367 402-411 441-449 473-482 500-509 537-546
590-599 631-640 710-721 755-764 808-817 854-863 888-897 926-935
- 525 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/06/27 19:38 ID:G9ZBMC/Z
-
ガンダムヒロインズ MARKV
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1056/10568/1056852515.html
17- 26 77- 86 116-125 160-169 184-193 242-251 276-286 323-332
388-398 444-453 478-487 522-531 570-580 611-620 669-678 736-746
795-805 892-903 940-950
ガンダムヒロインズ MARKW
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1071647163/
46- 56 94-103 136-146 202-211 265-276 317-326 368-379 496-505
563-572 659-668 762-773 828-837 880-892
ガンダムヒロインズ MARKX
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1082193496/
39- 48 89-100 180-189 259-269 327-337 474-483
- 526 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/06/27 19:38 ID:G9ZBMC/Z
-
[南極条約] ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/char.html
こちらのサイト様で、過去ログの総集編を保管戴いています
第1話(連載第1回〜第2回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe.html
【挿絵 プルスキー様】
第2話(連載第3回〜第6回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe2.html
第3話(連載第7回〜第9回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe3.html
第4話(連載第10回〜第13回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe4.html
第5話(連載第14回〜第16回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe5.html
第6話(連載第17回〜第19回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe6.html
第7話(連載第19回〜第23回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe7.html
第8話(連載第24回〜第27回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe8.html
- 527 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/06/27 19:39 ID:G9ZBMC/Z
-
第9話(連載第28回〜第33回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe9.html
第10話(連載第34回〜第38回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe10.html
第11話(連載第39回〜第43回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe11.html
第12話(連載第44回〜第48回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe12.html
第13話(連載第49回〜第52回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe13.html
第14話(連載第53回〜第56回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe14.html
【挿絵 チップ様、ンダ様】
第15話(連載第57回〜第60回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe15.html
第16話(連載第61回〜第64回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe16.html
【挿絵 チップ様】
第17話(連載第65回〜第68回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe17.html
- 528 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/06/27 19:40 ID:G9ZBMC/Z
- ジュナス・フレイブの視界の中で、漆黒の巨大な物体が次第に高度を下げる。
立方体に凹凸がついた形状は、先程耳に入った冷蔵庫という単語と妙に符号した。
「・・・あれは、一体・・・?」
隣に立つシェリー・パーカーは、手に持った報告書を強く握り締める。
全長が余りにも巨大だから錯覚していたが、物体が浮いている場所はかなり遠い。
彼等がいるルオ商会の本部ビルからは、4ブロックは北にいった空域だ。
飛行物体には、地面と平行に伸びる翼が、左右に申し訳程度に付いている。
その翼が市街のビルと接触したと見えた瞬間、低い轟音が聞こえてきた。
破壊された建築物の破片やガラスの雨が、地上に向かって雨のように落下する。
「なんて乱暴な!」
ジュナスの隣で身を乗り出していたシェリーは、驚愕の声を上げた。
飛行物体は、ニュー・ホンコン・シティーの被害を全く気にしていないとしか見えない。
無造作に、スローモーションのフィルムのようにビルの谷間へと降り立つ。
地上を逃げ惑っている群集の阿鼻叫喚の悲鳴と怒号が、ここまで流れて来た。
誰もが、突然現れた傍若無人な飛行物体に戸惑いと怒りを覚えている。
- 529 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/06/27 19:41 ID:G9ZBMC/Z
- 皮肉のように明るく天気の良い空の下、巻き込まれた罪なき人々の命が奪われた。
不意に、それまで呆然としていたアムロ・レイが声を上げる。
「いけない、ミライさんが危ないっ!」
「ア、アムロ!」
叫ぶと同時に踵を返して駆け出したアムロを、ベルトーチカ・イルマが必死に追う。
二人はオフィスのドアを乱暴に開けると、チケット売り場の方へ走り去った。
ばたばたと二人が走り去ってしまうと、ステファニー・ルオが肩を竦める。
「まるで戦いに吸い寄せられているみたい。あれでは全体的な物の見方は出来ないわ」
アムロを評したセリフらしいが、冷静ではあるが一面的な観察である。
冷静であるという事と、物事の真実を捉えているという事はまた別物であろう。
いずれにしろ、さすがに香港最大の商会の代表代行らしい態度と言えるだろうか。
ステファニーも窓から身を乗り出すと、ビルの谷間に見える巨大な立方体を見る。
「それで、あれは何なの? シェリー?」
問い掛けられたシェリーは、一つ咳払いをしてから右手の書類束を示した。
「恐らく、このレポートに出ていたムラサメ研究所の新型機かと」
- 530 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/06/27 19:42 ID:G9ZBMC/Z
- 「ムラサメ研究所? カラバの足取りは完全に把握されているのですね」
皮肉っぽく微笑むステファニーに、ジュナスは無言である。
ブラン・ブルターク少佐の事だ、自分が敗れた後の事も想定済みだったのだろう。
エゥーゴが立ち寄りそうな場所には、既に網が張られているに違いない。
「さて、ルオ商会代表代行として、ホンコンを護る事を要請します」
目を細くしたステファニーが、ジュナスに問答無用という視線を向けた。
人に命令し慣れているというより、それをジュナスの当然の任務と考えているようだ。
「──了解した。アウドムラまで送って貰えるか?」
ジュナスがそう言った瞬間、誰かが外を走ってくる音が聞こえる。
彼等の佇む窓の外の庭に、ミライ・ノアと2人の子供を連れたアムロが現れた。
「コーラル・オリエンタル号らしい、そこまで送り届けてあげたい!」
アムロのセリフの内容が判らず眉を顰めるジュナスに、ステファニーが耳打ちする。
「旧香港ポートに停泊している観光船で、現在はホテルになっています」
つまり、ミライ達はそのコーラル・オリエンタル号とやらに宿泊しているのだろう。
アムロは、ミライ親子をその船まで護衛してやるつもりなのだろう。
- 531 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/06/27 19:43 ID:G9ZBMC/Z
- 「南米から南ボルネシアを経由してホンコンまで来た船ですね」
現在は地球連邦政府に足止めを食らっているそうです、とシェリーは解説をする。
ミライ・ノアと子供達は、観光を名目にジャブローを脱出してホンコンまで来たのだ。
彼等の会話に被さるように、謎の飛行物体が破壊するビルの音が聞こえて来る。
逃げ惑う群集の叫び声は、より一層甲高く切羽詰ったものになった。
ステファニーから顎をしゃくられたシェリーは、デスクの内線電話を持ち上げる。
「アムロ大尉、裏口にリムジンを回しました」
二言三言受話器に向かって話したシェリーは、送話口を押さえながら言った。
「すまない!」
走り出したアムロに付いてゆこうとしたミライが、突然脚を止める。
「──ミライさん!?」
「この感じ・・・アムロじゃない別の誰か?」
目を閉じて空を見上げたミライが、ぽつりと不思議なセリフを口にした。
次の瞬間、耳を劈くようなジェット噴射の轟音が聞こえて来た。
新品のドダイ改に搭乗したRX-178 ガンダムMk-U3号機が、蒼穹に突然現れる。
- 532 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/06/27 19:44 ID:G9ZBMC/Z
- カミーユ・ビダン少尉が駆る機体が、敵物体へ向けてバズーカを撃った。
鋭い砲弾は、黒い立方体の肩先を掠めるがしかし当然致命傷にはならない。
「カミーユか!」
怒鳴りつけるように言いながら、アムロは自然にミライ達を庇うように動いた。
ジュナスも、ステファニーとシェリーに室内へ戻るように促す。
「直撃したら灰も残らないだろうが、気休めにはなる」
「そうですね」
鋼鉄の装甲に囲まれていればまだしも、生身の人間はビームが掠めただけで死亡する。
一年戦争時代には、MS-06 ザクUの薬莢に押し潰されて死んだ歩兵もいるのだ。
「心配しなくとも、地下300mにシェルターを用意してあります」
上目遣いに微笑むステファニーの、セリフの真偽を確かめている余裕はない。
ガンダムMk-Uは、ドダイ改の上で膝立ちのままビームライフルを構えていた。
さすがに、3時間余りで修理は完了しないから3号機は本調子ではない。
直立出来ない状態で出撃してくる無理・無茶・無謀さにジュナスはため息を吐いた。
「さすがに3時間余りで修理を終わらせるのは無理か・・・」
- 533 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/06/27 19:46 ID:G9ZBMC/Z
- 更にもう1機のドダイ改が、RMS-099 リック・ディアスを乗せて空に颯爽と現れる。
武骨な赤いMSを操縦しているのは、恐らくエリス・ワイス中尉だろう。
次の瞬間、黒い立方体が規則的に揺れながら立ち上がったように見える。
「う、動いた!?」
身体を震わせ、シェリーは心持ちジュナスの方へ身体を寄せた。
物体の下部はビルの谷間に隠れているから、正確には何が起こったのかは判らない。
ただ、隙間から見える物体の底辺近くにMSの腰部から脚部に相当するパーツがあった。
どこか地球連邦軍の汎用MSの脚部に似た、脹脛に特徴のあるシルエットだ。
誰もが息を呑んだ途端、物体の左右に勢い良く腕パーツが伸ばされる。
衝撃で周囲のビルが破壊され、中にいた人々が放り出され、地上へ落下し死亡した。
装甲の中から頭部パーツが現れ、漆黒の物体は人間型に変形を終えて直立する。
ゆらりと立ち上がった機体は、ビルと比較すると全長40m以上だ。
そして、通常のMSの2倍以上の大きさを持ったそのマシンの外観は──
「ガ、ガンダムっっ!!??」
アムロとミライは、期せずして同時に驚愕の叫び声を上げていた。
- 534 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/06/27 19:47 ID:G9ZBMC/Z
- ビルの谷間に現れた巨大MSは、幾分か角張りすぎだが確かにガンダム・タイプだ。
一般によく知られたガンダムが、怪獣か何かのように巨大化している。
その光景は、その場の誰もを戸惑わせ絶句させるに充分なものだった。
まるで彼等の叫び声が聞こえたように、巨大MSのメインカメラがギラッと光る。
「・・・MSに変形するとは書いてあるけど」
シェリー・パーカーは、手に握り締めたレポートをくしゃっと丸めた。
「ムラサメ研究所秘蔵のMRX-009 サイコガンダム・・・何かの冗談かと思ったけど」
「“サイコガンダム”?」
アムロは、妙に座りの座りの悪いその単語を呟きながら遠方を見つめた。
「Mk-Uの次はサイコか・・・一体、ガンダムばかり増やしてどうする気なんだ」
もっとも、宇宙世紀史上を紐解けば、これ以後大量の“ガンダム”が登場する。
さすがに動揺したのだろう、カミーユのガンダムMk-U3号機の攻撃が緩む。
そこを狙ったように、サイコガンダムの腹に縦に三連並んだ砲門が光った。
「カミーユ、右だっ!!」
アムロの叫び声を聞いたように、ガンダムMk-U3号機は拡散メガ粒子砲を避ける。
- 535 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/06/27 19:48 ID:G9ZBMC/Z
- カミーユ機が旋回を始めた処へ、エリスのリック・ディアスが援護に入った。
瞬時にサイコガンダムの背後に回り込むと、エリスはビームピストルを連射する。
直撃したと見えたビームは、しかしサイコガンダムに届く前に弾けて消えた。
驚くべき事に、どうやら特殊な対ビーム処理がなされているようだ。
「そんな闘い方で、あのマシンは倒せない!」
興奮したように叫ぶアムロのセリフに、ステファニーは小さく肩を竦めた。
しゃがんで震える子供達を抱き締めながら、ミライは不安そうに顔を上げて呟く。
「アムロ・・・あの黒いMSに乗っているのは、誰なの?」
それはジュナスが知りたいくらいだし、そもそもこの攻撃は敵の意図が全く読めない。
市街地を無差別に攻撃する事に、一体どんな目的があるというのだろうか。
不意に鳴り出した内線電話を取ったシェリーが、窓の外に向かって大声で叫んだ。
「アムロ大尉、これ以上リムジンを待たせられません!」
「すまない、ジュナス大尉。後を頼む!」
走り出すアムロの後を会釈するミライと子供達が続き、ベルトーチカも走り去った。
空中では、ビームを弾くサイコガンダムにカミーユ達も攻撃しあぐねている。
- 536 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/06/27 19:49 ID:G9ZBMC/Z
- エリスのリック・ディアスが、実弾のバルカンファランクスを連射した。
サイコガンダムは、五月蝿そうに右手を振り回すとその指先をエリス機に向ける。
巨大な腕に接触したビルの壁が裂け、オフィスのデスク等が零れ落ちた。
すっと伸ばされたサイコガンダムの指先から、突然に眩いビームが伸びる。
予想外の攻撃に対処出来ず、エリスのリック・ディアスは左腕を吹き飛ばされた。
「エリス中尉!」
ジュナスは、必死にドダイ改を立て直す片腕のエリス機に向かって叫んだ。
サイコガンダムは、手負いの彼女を攻撃すべく無情な指先を向けた。
次の瞬間、カミーユのガンダムMk-Uが特攻をかける。
まるでカミーユの怒号が聞こえるような突進に、バーニアの大きな炎が彩を添えた。
サイコガンダムは、ゆっくりとカミーユ機に向き直る。
機体の腹部から三連メガ粒子砲が放たれ、光の束がガンダムMk-Uに迫った。
ドダイ改が急降下したと見えた瞬間、3号機がビームサーベルを引き抜く。
高エネルギー状態のミノフスキー粒子によって形成された光の剣が、敵に突き刺さる。
- 537 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/06/27 19:49 ID:G9ZBMC/Z
- 凄まじい騒音と共に、激しい光が弾けてサイコガンダムの装甲が溶けた。
ジュナスは、眼を細めながら敵の動きを見極めようとする。
ステファニーとシェリーは、間近で見るMS戦の衝撃に言葉を失くしていた。
サイコガンダムは、ガンダムMk-3号機Uの攻撃が直撃した途端大きく機体を震わせる。
無造作に腕を振り回し、更に周囲のビルを破壊し破片を宙に舞わせた。
被った損傷は致命傷ではないだろうに、急に行動に規則性が失われている。
「・・・実戦経験が少ないのか?」
ジュナスの怪訝そうな呟きに、背後から覗き込んでいたシェリーも静かに頷いた。
「確かに、あれは新兵の動きですね」
蚊帳の外に置かれたステファニーが、不思議そうにシェリーに問い掛ける。
「何故、貴方達にはそんな事が判るの?」
「戦闘経験の少ないパイロットは、機体の被害に過剰反応するものなんです」
一年戦争時、サラミスのオペレーターだったシェリーはこんな情景をよく知っていた。
「特に、闇雲に相手から距離を置こうとするのは被弾に慣れてない証拠です」
そもそも戦場では、自機の状態を肌で感じ取れて初めて一人前のパイロットである。
- 538 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/06/27 19:51 ID:G9ZBMC/Z
- ステファニーは、シェリーのセリフに感心したように頷いて黒いガンダムを見つめた。
彼等の視界の中でカミーユ機が、サイコガンダムの攻撃を避けて距離を取る。
その隙に、サイコガンダムは急速に腕部と脚部を格納し飛行形態に変形した。
「どうやら、退却するみたいですね」
シェリーの囁き通り、サイコガンダムはそのまま一気に空中に浮かぶ。
牽制にビームを連射しつつ、黒い巨大な機体は慌てたように西方へと飛び去った。
「──シェリー、救援物資の用意と建材の買い付けの指示を」
「はい、直ちに」
商人の顔に戻ったステファニーのセリフに鋭く返事をして、シェリーは走り去る。
その背中を見送ってから、ステファニーはジュナスにゆっくりと顔を向けた。
「あのマシン、貴方達に排除出来ますか?」
無論、ステファニーはジュナスに『質問』しているのではない。
あのサイコガンダムとやらを撃退しろと、『命令』しているのである。
「至急、戦力の分析と対策に入る・・・」
崩壊するビルから立ち上る噴煙を横目で見つつ、ジュナスは静かに頷いた。
- 539 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/06/27 19:51 ID:G9ZBMC/Z
-
──次回、7月4日。
- 540 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/06/27 19:52 ID:G9ZBMC/Z
-
次 回 、 フ ォ ウ ・ ム ラ サ メ 登 場 。
- 541 :名無しさん@ピンキー :04/06/27 20:16 ID:RRgrgcrp
- >>537に誤植があるんだけど、こういうミスは保管の際誰が直すのかな?
>サイコガンダムは、ガンダムMk-3号機Uの攻撃が直撃した途端大きく機体を震わせる。
- 542 :名無しさん@ピンキー :04/06/27 20:48 ID:sgheXr7T
- >>541
俺がする。
- 543 :名無しさん@ピンキー :04/06/27 20:54 ID:QjZuANu0
- http://page8.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/h14768735
ガンダムDVDをピーコ販売
しかも正規版と画質は変わらないとか言ってる。。。
- 544 :名無しさん@ピンキー :04/06/27 20:58 ID:RRgrgcrp
- 愛知県出品となってるが香港人から買った奴かな?それとも国内に担当の奴がいるか…。
最近はオクだけじゃなしにアマゾン中古にも進出してきたから厄介だよあいつ等。
まあ板違いだがね
- 545 :名無しさん@ピンキー :04/06/27 22:48 ID:LcoLa7fY
- ISAPさん、キテタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!
一瞬、エリスたん死亡かと思っちゃいました。
- 546 :名無しさん@ピンキー :04/06/27 23:10 ID:iaWCRFjE
- そういえば南極の保管分は19話まで更新済。
南極の管理人さんもおつかれさまです。
- 547 :名無しさん@ピンキー :04/06/28 02:39 ID:+RPhMIJa
- 次はとうとうフォウがクル━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!?
かなわなかったカミーユとのエチーは今回果たされるのでしょうかっ?でしょうかっ!?
期待してまっとりますよー!
- 548 :名無しさん@ピンキー :04/06/28 19:01 ID:YwtEy8mn
- 人大杉で読めなかったところがやっと南極さんに。
アムロがちょーーかっこよかった!ベルトーチカも好きだなぁ。
もう二人のエッチはないのかしら。次回も楽しみにしています!
- 549 :名無しさん@ピンキー :04/06/28 19:19 ID:JXAv7psB
- >>人大杉で読めなかった
そんなあなたには
2ちゃんねるブラウザ(かちゅ〜しゃ、ギコナビ 等) がおすすめ!
*「2ちゃんねるブラウザ」でぐぐれば有名なものはすぐみつかる
これであなたも快適「 Voice Of The Earth 」生活!!
- 550 :名無しさん@ピンキー :04/06/29 02:40 ID:cPkvIskv
- http://www.monazilla.org/
- 551 :名無しさん@ピンキー :04/06/29 07:09 ID:ZJme+ACz
- ( ゚∀゚)キテタ━━━━━!!
フォウ(・∀・)クル?
NTのヌードポスター何処行ったんだろう・・・
- 552 :名無しさん@ピンキー :04/06/29 19:13 ID:BYaUIy+h
- えーと・・・ヲルトン出撃まーだー?
- 553 :名無しさん@ピンキー :04/07/01 03:11 ID:F7xa5/ff
- 連載期間があいてたので読まずにいて二話まとめてさっき読了。
ジュナス、シェリー、ルオの会話が良いです。原作だとアムロとルオだけでギスギスしてただけに。原作みたいにボコボコにされなくてヨカタねアムロタソ
(・∀・)
- 554 :553 :04/07/01 03:24 ID:F7xa5/ff
- そういえば原作でのカミーユとルオの会話も好きです(「女版〜だな」とか「女性の強さを感じる」等)。この辺も話の進行に余裕があったらISAP氏なりの再解釈を見てみたいもんです。
つっても今回はやっぱカミーユとフォウに期待しちゃいますが。
- 555 :名無しさん@ピンキー :04/07/01 16:21 ID:izt7Bs7Z
- 「灼熱の脱出」の状況のままだと、カミーユしか宇宙に戻れないような・・
ISAP氏、幻のニューギニア編を書くのかな。
- 556 :名無しさん@ピンキー :04/07/01 19:04 ID:IkWDxWXF
- 逆走のシャアみたいになったりして…
- 557 :名無しさん@ピンキー :04/07/01 22:24 ID:upPuD2nB
- なんのタイプミスかと思ってたら
ぐぐったらちゃんとあるんだなw 、逆走のシャア。
それにしても連載二年以上かかってまだフォウも出てきてないというのはスゴすぎる。
- 558 :名無しさん@ピンキー :04/07/03 18:04 ID:QGiTOBMP
- マターリ明日を待つ・・・
フォウ登場(*´Д`)ハアハア
- 559 :名無しさん@ピンキー :04/07/04 10:04 ID:txZP+Yb4
- ( ・∀・)ワクワク♪
夜が待ち遠しい。
- 560 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/07/04 19:53 ID:C+7/rSWV
- >>553
感想をありがとうございます。
ステファニー&シェリーは現在一番のお気に入りです。
でも、先週は90話の感想が全然なかったのでヘコみました。
- 561 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/07/04 19:54 ID:C+7/rSWV
-
娘は、朝早くから夜遅くまで働かされて、
食事は一日一回残り物しか食べさせて貰えませんでした。
意地悪な継母と連れ子は、
娘がいつも竈の掃除をして灰だらけに汚れているので
「シンデレラ」と呼びました。
シンデレラというのは、灰だらけで汚い娘という意味なのです。
ある日、この国の王子様が、
お城でダンス・パーティーを開く事になりました。
このパーティーに招待された娘達の中から
一番美しい娘を選んで王子様の花嫁にするというのです。
意地悪な継母の連れ子達も、花嫁に選ばれようと
お化粧したりドレスアップして大騒ぎです。
ポプラ社世界名作ファンタジー「シンデレラ」より
- 562 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/07/04 19:55 ID:C+7/rSWV
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「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム Voice Of The Earth 」 連載第91回
since 2002,2003,2004 ISAQ > ISAP PRESENTS.
- 563 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/07/04 19:55 ID:C+7/rSWV
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ガンダムヒロインズ
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- 564 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/07/04 19:56 ID:C+7/rSWV
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- 565 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/07/04 19:57 ID:C+7/rSWV
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[南極条約] ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/char.html
こちらのサイト様で、過去ログの総集編を保管戴いています
第1話(連載第1回〜第2回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe.html
【挿絵 プルスキー様】
第2話(連載第3回〜第6回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe2.html
第3話(連載第7回〜第9回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe3.html
第4話(連載第10回〜第13回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe4.html
第5話(連載第14回〜第16回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe5.html
第6話(連載第17回〜第19回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe6.html
- 566 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/07/04 19:57 ID:C+7/rSWV
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第7話(連載第19回〜第23回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe7.html
第8話(連載第24回〜第27回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe8.html
第9話(連載第28回〜第33回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe9.html
第10話(連載第34回〜第38回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe10.html
第11話(連載第39回〜第43回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe11.html
【挿絵 チップ様】
第12話(連載第44回〜第48回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe12.html
第13話(連載第49回〜第52回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe13.html
- 567 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/07/04 19:58 ID:C+7/rSWV
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第14話(連載第53回〜第56回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe14.html
【挿絵 チップ様、ンダ様】
第15話(連載第57回〜第60回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe15.html
第16話(連載第61回〜第64回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe16.html
【挿絵 チップ様】
第17話(連載第65回〜第68回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe17.html
第18話(連載第69回〜第72回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe18.html
第19話(連載第73回〜第76回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe19.html
第20話(連載第77回〜第80回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe20.html
- 568 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/07/04 19:59 ID:C+7/rSWV
- ニュー・ホンコン・シティーの初夏は、湿度が常に40度前後と蒸し暑い。
春先の霧雨から打って変わり、短時間の豪雨が不規則に街を包むのである。
つい30分前も、かなりの強雨がホンコン中心部を湿らせたばかりだ。
旧香港ポートに停泊しているこの観光船の甲板も、まだ湿っている部分の方が多い。
それでも、陽が照り出した途端にデッキ狭しと洗濯物が大量に広げられていた。
日常の電気使用に制限がある為、洗濯程度は手作業だ。
高級観光船のコーラル・オリエンタル号も、これではまるで難民船そのものである。
現在の観光船は、乗客のホテル代わりとなっていた。
地球連邦政府から出されている出航禁止命令が解けない限り、この状況は変わらない。
洗濯物が縦横無尽に干されているサン・デッキを、子供達が無邪気に走り回っていた。
「それっ、チェーミン!」
小さな玩具のグライダーで遊んでいるのは、ハサウェイ・ノアだ。
幼い妹のチェーミン・ノアが楽しそうに笑いながら、兄の後を付いて走り回る。
二人の母親のミライ・ノアは、デッキの一隅にあるパラソル・チェアーの下にいた。
向かい合って座っているのは、アムロ・レイとベルトーチカ・イルマである。
- 569 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/07/04 20:00 ID:C+7/rSWV
- 戦闘で混乱の市街を抜け、3人は無事にコーラル・オリエンタル号に着いていた。
当然、香港の裏道に精通しているルオ商会のリムジンのお陰である。
あの漆黒の巨大なガンダムが飛び去ったのは、彼等が港に到着した辺りだった。
遠くに見える市街地のビルの谷間からは、今も生々しい爆煙が上がっている。
頻繁に聞こえて来るサイレンの音から推測するに、相当の被害が出ているらしい。
本来なら、アムロ達も急いでガルダ級輸送機アウドムラに帰還するべきだろう。
「──ご主人は、宇宙にいらしゃるんですよね」
駆け回る子供達を冷たい視線で眺めていたベルトーチカが、ぼそっと呟いた。
ミライの夫であるブライト・ノア大佐は、現在はエゥーゴ旗艦アーガマ艦長である。
「あの人は7年間、ずっと鬱屈していたわ。それを今、宇宙で晴らしているのよ」
「でも、本人はいいとしても、奥さんは地球に残されて大変ね」
どこか皮肉っぽくベルトーチカの言うセリフに、ミライは静かに首を振る。
「私は構わないわ。私は、主人の考えている事が手に取るように判るの。
主人が今、何を考え何を私に訴えかけようとしているのか。だから不安はないわ」
「子供は、両親がいてこそ育つのではなくて?」
- 570 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/07/04 20:01 ID:C+7/rSWV
- それは、戦災孤児としてのベルトーチカの実感であったからこそ口調が厳しくなる。
ミライは、眩しい日差しの下で走り回る子供達をちらっと見てから口を開いた。
「そうよ。だから、私は夫の影を子供達にいつも投影しているつもりです。
なにげない日常の中でも、お父さんがいるから大きくなれるのよ、と教えています。
そうすれば、子供達は父親を感じてくれます」
「‥‥‥親の身勝手な解釈ね!」
苛々と吐き捨てるように言うベルトーチカに、ミライは優しい視線を向けた。
「夫婦ってね、信頼があるとちゃんと妻の中に夫の影が映っているものなのよ。
それを子供は判ってくれるわ」
ミライ達の元に、少し離れた場所ではしゃいでいる子供達の歓声が聞こえて来た。
忌々しそうに舌打ちをしながら、ベルトーチカはこれ見よがしに顔を背ける。
それまで黙っていたアムロ・レイが、ミライに話し掛けた。
「ミライさん、シャトルのチケットが取れないのならアウドムラに乗りませんか?
ハヤトだって、きっとミライさんの話を聞けばそう思うはずです」
恐らく、ルオ商会でもエゥーゴかカラバにも属していない人間に便宜は図るまい。
- 571 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/07/04 20:01 ID:C+7/rSWV
- ルオ・ステファニーは慈善事業をやっている訳ではないのだから、当然の事だ。
そして、アムロの本音としても懐かしいミライと一緒にいたいという思いがある。
「エゥーゴと連邦軍の戦局が悪化すればするほど、宇宙に出るのは難しくなりますよ。
そうなれば、いつまたブライトさんに‥‥‥」
「主人には逢いたいわ。でもその為に子供達を戦いに巻き込むような事は出来ないの」
凛として言うミライの表情に、アムロは何も言えなくなってしまう。
隣で聞いていたベルトーチカは、面白くなさそうにふんっと鼻を鳴らした。
そこへ、遠くで遊んでいたハサウェイの慌てたような大きな声が聞こえて来る。
「お母さん、グライダーが飛んじゃったー!」
見れば、ハサウェイが飛ばしていた玩具のグライダーが折からの海風に乗っていた。
グライダーは、そのまま高度を上げて甲板から桟橋の方へ流れて行ってしまう。
「あらあら」
屈んだミライは、走り寄って来たハサウェイとチェーミンを優しく抱き寄せた。
「アムロ、そろそろアウドムラに戻らないといけないわ」
話を切り上げるタイミングを見つけ、ベルトーチカは憮然としたままアムロを急かす。
- 572 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/07/04 20:04 ID:C+7/rSWV
- アムロは渋々と立ち上がると、ミライに向かって小さく頭を下げた。
「アウドムラは旧九龍中央港の外れに停泊しています。いつでも来て下さい」
「ありがとう、アムロ」
微笑むミライに背を向けて歩き出しながら、ベルトーチカは小さく叫ぶ。
「あの人達は、軍人でもエゥーゴでもないのよ。なんでアウドムラに誘うのよっ」
「‥‥‥君には判らない事だろうが‥‥‥」
確かに、一年戦争時代のホワイトベースを知らない彼女に今の感情の説明は難しい。
あの過酷な戦争を共に生き抜いた仲間達への愛着は、理屈などでは解けはしない。
だが、ベルトーチカにとってそれは全くどうでもいい事のようだ。
不機嫌そうに顔を背けたベルトーチカは、タラップ下の桟橋に1台のエレカを見つけた。
タラップを降りて行く内に、二人はエレカの運転席に座っている人間に気が付く。
「カミーユ!」
そこにいたのは、つい1時間程前に出撃したばかりのカミーユ・ビダン少尉であった。
驚いたように叫ぶベルトーチカは、予想外の人物に気分を害したようだ。
「何で貴方がこんなところにいるのよ!?」
- 573 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/07/04 20:05 ID:C+7/rSWV
- 呼び掛けられたカミーユは、エレカの運転席から顔だけ出して大きな声で叫ぶ。
「ハヤト艦長の命令です。ルオ商会から連絡があったんですよ」
本来は次の出撃までの待機組のカミーユだが、これはハヤト・コバヤシの善意である。
アウドムラにいれば荷物の搬入に忙殺されるだろう少年への、休憩代わりなのだ。
どれだけ優秀なパイロットであろうと、気分転換をしなければ潰れてしまう。
「アムロには私がいるから、心配する必要はないわ!」
余計なお節介をするなというベルトーチカの表情に、カミーユはカッとなった。
「判りました! すぐ戻って下さいよ!!」
噛み付くように怒鳴ったカミーユは、不満そうにエレカのシートに沈み込んだ。
先日ガンダムMk-Uをアムロに譲れと彼女に言われた怒りは、実はまだ収まっていない。
密かに自分の才能と努力を自負している少年にとって、それは許し難い提案だった。
大体、客観的にもベルトーチカの存在はアムロの為にならないと思う。
自分本位でアムロを護りたいという彼女の行動は、周囲を不愉快にさせる。
そして、それを見過ごすアムロさえもがクルーに嫌われ協力を得られなくなるだろう。
パイロットにとって、整備兵と良い関係を築けないという事は非常に危険である。
- 574 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/07/04 20:06 ID:C+7/rSWV
- アムロ・レイに死んで欲しくないと思っているのは、ベルトーチカだけではないのだ。
「言われなくても、戻るわよっ!!」
ベルトーチカは、アムロに強引に腕を絡ませるとそのまま引っ張っていってしまう。
「‥‥‥‥‥‥」
二人の背中を見送りながら、カミーユは7歳年上のエマ・シーン中尉を思い出す。
不思議な縁で抱き合った彼女の白くすべすべとした肌は、今では懐かしい。
現在は宇宙のアーガマにいるエマとは、もう随分と長いこと会話も交わしていない。
同時に、カミーユは幼馴染のファ・ユイリィの姿を脳裏に浮かべた。
母親のように口煩いその態度も、今となっては愛しく大切なものと感じてしまう。
ファがパイロット候補生として抜擢されたことなど、知る由もないカミーユである。
そんな事を考えていたカミーユは、小さくため息を吐いてから顔を上げた。
──突然、視界の中を天使が横切ったように見えた。
「‥‥‥っ!!」
カミーユは、ハンドルを握ったまま眼を見開く。
それは、玩具のグライダーを手に桟橋を優雅に走る一人の美しい少女だった。
- 575 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/07/04 20:07 ID:C+7/rSWV
- 少女の爽やかに切り揃えられたショートカットの髪が、さらさらと揺れている。
口元に引かれたルージュの色が、全体的なコーディネートを完璧にしていた。
たっぷりとしたシルエットの服が、恐らく細身であろう身体を包んでいる。
手に持ったグライダーを飛ばすように走っているから、服の裾が華麗に舞っていた。
それが天使の羽根のように見え、カミーユは視線で少女の動きを追う。
少女は、グライダーを持ったままコーラル・オリエンタル号のタラップへ近寄った。
「お兄ちゃんの飛行機だ、それ!」
下まで降りて来ていたチェーミン・ノアに、少女は腰を屈めてグライダーを渡す。
「もう失くすんじゃないよ」
「ありがとう、お姉ちゃん!」
少女は軽くチェーミンの頭を撫でてやってから、ゆっくりと彼女に背を向けた。
「ご親切に、ありがとうございます」
ハサウェイを連れて桟橋まで降りて来ていたミライ・ノアが、その背中に頭を下げる。
少女は肩越しに爽やかに頷くと、そのままゆっくりと港を歩き出した。
カミーユ・ビダンは、まるで魂を抜かれたかのようにその光景を見つめていた。
- 576 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/07/04 20:08 ID:C+7/rSWV
- 何か得体の知れない感覚に包まれたまま、カミーユは指先一つ動かせない。
だから、いつの間にか少女が自分のすぐそばまで来ている事に気付かなかった。
「旧市街まで乗っけてくれない?」
少女は、心持ち腰を屈めてカミーユの乗るエレカ運転席を覗き込む。
カミーユの頭の中で、キュウシガイという言葉が旧市街になるまで時間が掛かった。
近づけられた少女の顔が、困ったように眉を顰める。
「‥‥‥‥‥‥ダメかな?」
「え!? ええ、も、勿論いいですよ」
カミーユは、慌てて身体を倒して助手席側のドアを開けた。
「助かるわ」
少女がエレカに乗り込んで来ると、ふわっと不思議な匂いが流れて来る。
病院で使う消毒液のような清潔で硬質な匂いだが、しかし少女には似合っていた。
カミーユは、弾んだ気持ちでアクセルを踏み込んでエレカを走り出させる。
二人の乗ったエレカは、腕を組んで歩いているアムロとベルトーチカを追い越した。
「──あの恋人達と、お知り合いなの?」
- 577 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/07/04 20:08 ID:C+7/rSWV
- カミーユがいつまでもバックミラーを見ていたからだろう、少女が問い掛ける。
「知らないよ、傷を舐め合うような男と女なんて‥‥‥」
憮然としたカミーユの口調がおかしかったのか、少女はくすくすと笑った。
「ふふふ、嫌だね」
「ああ、そう思うよ」
少女の声の透き通った響きは、吹き抜けてゆく潮風によく似合う。
二人の乗ったエレカは、港の入り口を出て旧市街への幹線道路に入った。
ふと、グライダーを持って走る少女の嬉しそうな姿を思い出してカミーユは口を開く。
「グライダー、好きなの?」
「空飛ぶのはみんな好きね」
ハイスクール時代、カミーユはハンググライダーの大会でも優勝した経験がある。
何か少女と共通の話題を見つけられたような気がして、カミーユは心躍らせた。
「僕もさ。 ──カミーユって言うんだ。よろしく」
「私は、フォウ・ムラサメ」
少女の声がどこか哀しい色を帯びている気がして、カミーユは首を傾げる。
- 578 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/07/04 20:09 ID:C+7/rSWV
-
──次回、7月11日。
- 579 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/07/04 20:10 ID:C+7/rSWV
-
次 回 、 「 私 を 探 し て 」
- 580 :__custam :04/07/04 20:31 ID:cy1NNz9c
- もう、何も語るまい・・・ でもこれだけは言わせてくれ。
ISAPさんキターーーーーーーーーーーー!
フォウもきたーーーーーーーー!!
次回予告 イイ!!!
- 581 :名無しさん@ピンキー :04/07/04 20:51 ID:02bC/Q+T
- 何でシンデレラからなのかと思ってたけど、
シンデレラ・フォウからきてるの?
やっぱり面白いなぁ。
でもミライさん、子育て失敗したね…。
- 582 :名無しさん@ピンキー :04/07/04 21:20 ID:txZP+Yb4
- フォウ( ゚∀゚)キタ━━━━━!!
さすがの文章力、映像を思い浮かべて楽しんでます。時折ある小ネタも漏らさず
きちんと想像できるオリキャラ達。(・∀・)イイ!
ハサウェイ・・・
- 583 :名無しさん@ピンキー :04/07/04 21:29 ID:FpJdGMCG
- ミライさんの電波的子育てキター
その結果、息子が将来マフティーになると誰が予想しただろうか。
ISAPさん乙
- 584 :名無しさん@ピンキー :04/07/04 21:50 ID:xwaxBZWS
- フォウキタ━(゚∀゚)━
「シンデレラ・フォウ」って12時でお別れだけじゃなくフォウが軍の奴隷みたいな意味もあったんですね。
- 585 :名無しさん@ピンキー :04/07/04 22:01 ID:WIhZJyI9
- かならずしも、この世の中の定義に従った生き方が正しいという訳ではない。
と、言ってみたり。
- 586 :名無しさん@ピンキー :04/07/04 22:38 ID:dPDsHvOc
- ISAPさん降臨の日だというのに、
DIONがアクセス規制でPCからカキコできない…。OTL
コノ世ニ神ハイナイノカ…∧‖∧
- 587 :名無しさん@ピンキー :04/07/04 23:15 ID:cC1c7HBz
- ISAPさんキタ━━━━━━*・゚゚・*:.。..。.:*・゚\(゚∀゚)/゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*
フォウもキタ━━━━━!!!!
いつもいつも乙です。
ミライさんのお言葉に・・・・゜・(ノД`)・゜・
小説読んだ事ないけど、結果だけは知っているんで。
そろそろZを借りてきて見ないとなぁ。
この辺の記憶がないや。
リアルでも再放送でも見たのに、全編ちゃんと通して
ストーリーも把握して見てたわけじゃないんでね。
ただただ、アニメと戦闘シーンが好きなお子様でした。
ISAPさんのお話は、元ネタを知っていると3倍オイシイ〜w
- 588 :名無しさん@ピンキー :04/07/05 04:42 ID:scEXdpw3
- >585
(´-`).。oO(…どういう意味なんだろう…)
/ ̄旦 ̄/ヽ
/___/ ※/)
/ ※ ※ ※ ※ //
(ー―――――_,ノ
- 589 :名無しさん@ピンキー :04/07/05 11:18 ID:rtW1t+c6
- >>585
そろそろコタツしまえよ
- 590 :名無しさん@ピンキー :04/07/05 13:50 ID:TxVul/zK
- >588
成功したテロが革命と呼ばれるようなってことじゃない?
- 591 :名無しさん@ピンキー :04/07/05 17:39 ID:0ns6ZpAU
- >>589
コタツに入ってるのは>>585じゃないぞww
- 592 :名無しさん@ピンキー :04/07/05 19:12 ID:rtW1t+c6
- おっとごめん、まちがえた
- 593 :名無しさん@ピンキー :04/07/05 19:15 ID:bWoO2hx6
- >>590
勝てば官軍だぜ?
そして、定義や正義なんてその人の生活環境で大きく違う。
極論を言えば『人殺しイクナイ』だって根本は宗教思想だ。
だから、争い事だってどっちが正しいという答えは存在しない
のかもしれない。
と、いってみたり。
- 594 :名無しさん@ピンキー :04/07/05 23:28 ID:dkLCqknC
- 「人の犯した過ちは、今後ともマフティーが粛清し続ける!」
- 595 :名無しさん@ピンキー :04/07/06 08:28 ID:vXtVK5ed
- 次回フォウ×カミーユのエロキボン
ミライ×アムロも可
- 596 :名無しさん@ピンキー :04/07/06 09:21 ID:iLRR2syH
- フォウ×アムロはまだちょっと早いんでないか。
ミライはなんかおばさん臭いのでいらん。
あってもおもしろいけどパンツ履いたまま読む。
- 597 :名無しさん@ピンキー :04/07/06 18:37 ID:jOChfYqK
- >フォウ×アムロ
それは意外と見ないカップリングだな。
もちろん間違いなんだろうが(w
島津×古谷というのもそれはそれで萌えのような気もする。
ちなみに>>280=>>442=>>596か?
- 598 :名無しさん@ピンキー :04/07/06 19:56 ID:iLRR2syH
- >>597
そのとおり、勘違いだ。
ごめん。
> ちなみに>>280=>>442=>>596か?
あんた、ニュータイプだろ。
- 599 :名無しさん@ピンキー :04/07/06 21:21 ID:whHTTvuB
- いや、チミがわかりやすすぎるだけなんじゃないかなーってボク思う。
- 600 :名無しさん@ピンキー :04/07/06 22:06 ID:sHAGWfVM
- ISAPさんのはいつもながら面白い!時々原作と違っているとドキッとしたり。
カツが消えてくれたのは嬉しい。
あと、245さんのルーのエッチもすごく読みたいです。
- 601 :名無しさん@ピンキー :04/07/06 23:02 ID:KCJ4a7aX
- >596
パンツマン( ゚∀゚)キタ━━━━━!!
- 602 :名無しさん@ピンキー :04/07/07 16:46 ID:55eCVieE
- ISAPさんが書くのなら、どんなカプでも萌えられるのは俺だけですか?
・・・・たとえ、ベンXナミカーでもさ。
- 603 :名無しさん@ピンキー :04/07/07 18:50 ID:MljDGN7u
- 力強く同意。
オバン臭いと言われたミライ×ブライトだって
きっと氏が書けば萌える!と思う。
エマリー×ブライトでもいいけどね。
- 604 :名無しさん@ピンキー :04/07/08 01:53 ID:f5bMwvfc
- 個人的にはフォウ×カミーユはキリマンジャロまでとっておきたい
とか言ってたら来年くらいになりそうな気もするが
- 605 :名無しさん@ピンキー :04/07/08 07:32 ID:KRnTgyAj
- 原作の17話「ホンコン・シティ」まで二年かかったのだから
原作35話「キリマンジャロの嵐」までは更に二年かかるのではないかと。
2006年かよ!おいおいΣ(゚д゚lll)
- 606 :名無しさん@ピンキー :04/07/08 11:05 ID:84OblFd4
- 後十年係ろうがついて行く!ヽ( ゚∀゚)ノ
そう覚悟出来るほど何かに虜になってしまった事は何時以来だろうか・・・
- 607 :名無しさん@ピンキー :04/07/08 20:20 ID:gawCf5vV
- 少なくてもオリキャラ達の運命は見届けたいな。
いやマジで。
- 608 :名無しさん@ピンキー :04/07/09 02:31 ID:htRoF7e2
- リベカはVガンの頃まで、いや下手すりゃ
地球連邦が崩壊する頃まで生きてそうだな。
3ケタを越す子孫たちの前で、にっこり笑って瞼の裏のテオの元へ行く。
そういう大往生が似合う。
テオやジュナスは… Vガンの頃までかな。なんとなく。
で、ウォルトンは何故か月で冷凍されてるんだ。
ヤッテ=ヤルゼーとでも名乗る、巨乳が嫌いな軍曹として
またぐらに必殺電磁ショックを食らわせて、男の勇気を見せて逝くのだ。
エリスを思い出しながら逝くのだ。
で、ISAPさんがそこまで書いたら、こち亀を超えますな。質も量も。
- 609 :名無しさん@ピンキー :04/07/09 06:39 ID:74ynxEhl
- そんな先の話よりまずはグリプス戦役でどんな役割を果たすかだなー
- 610 :名無しさん@そうだ選挙に行こう :04/07/11 11:14 ID:O/iFWIlN
- カミーユがフォウを選挙するのは今日か来週かもっと先か
- 611 :名無しさん@そうだ選挙に行こう :04/07/11 14:55 ID:/OaHJ8z7
- きょー
って名無しが変わってる…
きっと選挙に行かないと更新部が見えないんだぬ
- 612 :名無しさん@そうだ選挙に行こう :04/07/11 15:20 ID:u1Q+ROQV
- 選挙行ってきたよ。
- 613 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/07/11 19:13 ID:nwnHVw1s
- 私も行って来ました。
- 614 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/07/11 19:14 ID:nwnHVw1s
-
U.C.0079
- 615 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/07/11 19:14 ID:nwnHVw1s
- 「ああっ、天気の予定表ぐらいくれりゃあいいのに」
不満げに叫びながら、少年は突然降り出した雨を避ける為に道端のコテージへ走る。
辿り着いた軒下で雨粒を払う少年は、ふと、視界の片隅に白鳥を見つけた。
何故か白鳥に心引かれた少年は、ぼんやりとコテージのテラスに近付く。
湖畔に面したテラスには、一人の美しい少女が椅子に座っていた。
二人が見守る中、不意に白鳥は力を失ったように失墜して水面に消えてゆく。
「‥‥‥可哀想に」
突然、陶然と湖を見つめていた少年の耳に少女の透き通った声が聞こえて来る。
「──あ、ご、ごめん。べ、別に脅かすつもりじゃなかったんだ」
少女の水晶のような瞳に吸い込まれそうになって、少年はどもってしまう。
だから、思わずとっさに頭に浮かんだ芸のない質問を少年は口にしてしまった。
「あ、あの鳥のこと、好きだったのかい?」
「‥‥‥美しいものが嫌いな人がいるのかしら‥‥‥?」
淡い微笑を浮かべたまま、椅子に座った少女は静かに少年を見上げて来る。
「それが年老いて死んでいくのを見るのは、悲しいことじゃなくって?」
- 616 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/07/11 19:15 ID:nwnHVw1s
-
「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム Voice Of The Earth 」 連載第92回
since 2002,2003,2004 ISAQ > ISAP PRESENTS.
- 617 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/07/11 19:16 ID:nwnHVw1s
-
履歴:
ガンダムヒロインズ
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362-366 368-373 376-379 384-387 396-400 406-411 413-418 438-444
451-456 464-468 488-492 500-504 513-519 526-531 541-546 576-582
608-614 628-635 650-655 672-678 712-718 740-745 770-777 799-806
834-841 870-877 909-916
ガンダムヒロインズMARKU
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6- 12 39- 44 57- 62 114-121 141-147 175-182 212-219 237-244
273-282 320-329 358-367 402-411 441-449 473-482 500-509 537-546
590-599 631-640 710-721 755-764 808-817 854-863 888-897 926-935
- 618 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/07/11 19:17 ID:nwnHVw1s
-
ガンダムヒロインズ MARKV
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1056/10568/1056852515.html
17- 26 77- 86 116-125 160-169 184-193 242-251 276-286 323-332
388-398 444-453 478-487 522-531 570-580 611-620 669-678 736-746
795-805 892-903 940-950
ガンダムヒロインズ MARKW
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1071647163/
46- 56 94-103 136-146 202-211 265-276 317-326 368-379 496-505
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ガンダムヒロインズ MARKX
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1082193496/
39- 48 89-100 180-189 259-269 327-337 474-483 528-538 568-577
- 619 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/07/11 19:17 ID:nwnHVw1s
-
[南極条約] ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/char.html
こちらのサイト様で、過去ログの総集編を保管戴いています
第1話(連載第1回〜第2回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe.html
【挿絵 プルスキー様】
第2話(連載第3回〜第6回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe2.html
第3話(連載第7回〜第9回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe3.html
第4話(連載第10回〜第13回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe4.html
第5話(連載第14回〜第16回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe5.html
第6話(連載第17回〜第19回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe6.html
- 620 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/07/11 19:18 ID:nwnHVw1s
-
第7話(連載第19回〜第23回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe7.html
第8話(連載第24回〜第27回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe8.html
第9話(連載第28回〜第33回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe9.html
第10話(連載第34回〜第38回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe10.html
第11話(連載第39回〜第43回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe11.html
【挿絵 チップ様】
第12話(連載第44回〜第48回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe12.html
第13話(連載第49回〜第52回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe13.html
- 621 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/07/11 19:19 ID:nwnHVw1s
-
第14話(連載第53回〜第56回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe14.html
【挿絵 チップ様、ンダ様】
第15話(連載第57回〜第60回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe15.html
第16話(連載第61回〜第64回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe16.html
【挿絵 チップ様】
第17話(連載第65回〜第68回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe17.html
第18話(連載第69回〜第72回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe18.html
第19話(連載第73回〜第76回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe19.html
第20話(連載第77回〜第80回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe20.html
- 622 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/07/11 19:20 ID:nwnHVw1s
-
U.C.0087
- 623 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/07/11 19:23 ID:nwnHVw1s
- 潮風が吹き抜ける旧香港ポートの出口へ、アムロ・レイの背中が遠ざかって行く。
デッキの手すりに腕を乗せ、ミライ・ノアはアムロとベルトーチカ・イルマを見送った。
「‥‥‥アムロと逢わなくて、本当に良かったの?」
ミライは、コーラル・オリエンタル号のデッキに並んで立つ相手にそっと話し掛けた。
アムロの背中を優しく見送りながら、その相手はミライのセリフに静かに頷く。
「そう‥‥‥」
ミライもそれ以上は何も言わず、二人はそっと視線を桟橋の方へと向けた。
先程のグライダーを手に走っているのは、ミライの子ハサウェイと妹のチェーミンだ。
「お兄ちゃん、待ってよー!」
チェーミンは嬉しそうにはしゃぎながら、兄の後ろを一生懸命追い掛けている。
後ろを振り向きながら走っていたハサウェイが、突然誰かと激しく正面衝突をした。
ぶつかった二人は、転倒すると同時に揃って火がついたように泣き出す。
「あーん、痛いよー、痛いよーっ!!」
見ると、ハサウェイと激突したのはドレスを着た短い髪の少女だった。
泣き叫ぶ子供達に気付いて、近くを通った青年がハサウェイを助け起こしてくれる。
- 624 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/07/11 19:24 ID:nwnHVw1s
- 「おいおい、男の子だろ、泣くんじゃない。大丈夫か、自分の名前言えるか?」
「ぐしゅ、ぐしゅ、僕はハサ、ハサウェイ。もう、大丈夫、ぐすん」
いい子だ、とハサウェイの頭を撫でた青年は、もう一人の少女も立ち上がらせた。
「よしよし、お嬢ちゃんはなんていうのかな?」
「ぐすっ、レ、レディーに名前を聞くなら、自分から、な、名乗るものよ‥‥‥」
思わず吹き出した青年は、しかし柔らかい瞳になると少女の頭を撫でながら言う。
「お兄ちゃんはギュネイ・ガスっていうんだ。痛くないかい?」
「あたしはクェス・パラヤよ。──お兄ちゃん、ありがとう」
少女は青年のハンカチで涙をぬぐってもらいながら、魅力的に微笑んだ。
そんな少女を心配するように、桟橋の遠くから名前を呼んで探す声が聞こえて来る。
「じゃあな、お二人さん、それからおチビちゃんも気をつけて遊ぶんだぞ」
手を振って立ち去る青年の背中を見送ってから、少女はハサウェイに向き直った。
「──お父さんが呼んでるし、あたしももう行かなくちゃ」
「ご、ごめんね! ぶつかっちゃって、ホントに!」
ドレスを翻して走り去る少女に見蕩れながら、ハサウェイは一所懸命謝り続けた。
- 625 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/07/11 19:24 ID:nwnHVw1s
- カミーユ・ビダンの運転するエレカは、幹線道路をゆっくりと走っている。
エレカのダッシュボードの簡易ナビによると、旧市街までは後10分も掛からない。
前を向いてハンドルを握ったまま、カミーユはふと口を開いた。
「フォウ・ムラサメかぁ。 ‥‥‥難しい名前だな」
少女は、エレカの進行方向へ視線を向けたまま静かに呟く。
「仕方がないわ、そう付けられてしまったんだもの」
「そりゃそうだ」
確かに、生まれて来る前に名前の選択権を与えられている子供なぞいない。
すると、今度はフォウと名乗った少女が彼に向かって話し掛ける。
「貴方はカミーユっていうんだ? 優しい名前ね」
エレカは、幾つ目かの分岐点を曲がって旧市街への一本道へ入った。
華やかな音楽の聞こえて来る先は、旧市街とは言っても華やいだ繁華街である。
便宜上、一年戦争後に開発されたニュー・ホンコンと比べて旧と称しているだけだ。
フォウは無反応になってしまったカミーユの横顔を見つめて、柔らかく微笑んだ。
「うふふ、自分の名前、嫌いなのね?」
- 626 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/07/11 19:25 ID:nwnHVw1s
- 「ど、どうしてさ?」
なるべく平静さを装いながら、カミーユは視線を合わさないまま問い掛ける。
「顔に書いてあるわ」
「そうかい」
カミーユは、赤信号でエレカを停めてルージュの引かれたフォウの唇を見つめた。
フォウは、ちょっと悪戯っぽい瞳のまま真っ直ぐに彼を見返して来る。
「‥‥‥でもさ、本当にいい名前だと思うよ、カミーユ・ビダン」
嬉しいような照れ臭いような複雑な気持ちで、カミーユは目を逸らした。
その視線の先に、午前中に戦闘があった新市街地から立ち昇る微かな噴煙が見える。
──不意に、カミーユは新市街で対峙した黒い巨大なMSを思い出した。
ほんの数時間前の攻防だが、まるで悪夢のような出撃だったと思う。
相手は、ガンダムMk-U3号機の2倍以上の身長を誇る化け物のようなMSだった。
その巨人は、あろうことか香港の街を無差別に破壊し人々を虐殺したのである。
カミーユは、あの黒いガンダム・タイプのMSのパイロットを許せない。
戦いならばアウドムラを直接に狙って来ればいいものを、無関係な市民を巻き込んだ。
- 627 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/07/11 19:26 ID:nwnHVw1s
- それは最低の行為だし、そんな相手を仕留められなかった自分が口惜しい。
カミーユは、エレカのハンドルを強く握り締めて唇を噛んだ。
そして、次にあの巨大なガンダムのパイロットに出逢ったら必ず倒すと心で誓った。
「──信号、変わったよ?」
フォウのセリフにはっと顔を上げると、カミーユは慌ててアクセルを踏み締めた。
カミーユは、考え事をしていた自分がバツが悪くてフォウに言う。
「ま、まだ降りないの? 旧市街はここら辺だけど」
「何か飲ませてくれるんでしょ?」
間髪を置かずに言われてしまい、カミーユは戸惑ったように目を泳がした。
こういう時はそういう事をしてやるものなのか、と目を丸くするカミーユである。
そもそも、カミーユはハイスクール時代にデート経験がない。
アイドル以上の美形で、スポーツ万能、学業優秀な癖にカミーユはモテなかった。
空手部という地味な部活動であった上に、何よりも性格のせいで敬遠されていたのだ。
名前を揶揄されると簡単にキれる暴力少年では、危なくて恋人に出来ない。
お陰で、カミーユが気軽に話せる相手は幼馴染のファ・ユイリィくらいのものだった。
- 628 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/07/11 19:27 ID:nwnHVw1s
- 「お店あるよ」
フォウに話し掛けられて、カミーユはエレカの速度を緩めながらキョロキョロとする。
そんなカミーユを面白そうに見守ってから、フォウは囁いた。
「ホントのことを言おうか‥‥‥?」
「え?」
急に口調を変えると、フォウは秘密を打ち明けるように言う。
「貴方の行くところならどこへでも行くよ。さっきの人がいるところでもさ」
そのセリフを聞いた瞬間、カミーユは自分でも判るくらいに顔色を変えた。
さっきの人とは、桟橋で追い越したアムロ・レイとベルトーチカ・イルマの事だろう。
「‥‥‥フォウは、アムロさんのファンなのか?‥‥‥」
一年戦争の英雄であるアムロ・レイは、戦後7年経っても信奉者が多いと言われる。
つい数ヶ月前からエゥーゴに加わったばかりの自分など、敵うべくもない相手だ。
「だったら?」
平然と問い返して来るフォウを、心から嫌いになりたいと思うカミーユである。
だが、そう思ってしまう事自体が相手に心奪われている証拠なのだ。
- 629 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/07/11 19:28 ID:nwnHVw1s
- 「ヤキモチを妬くさ!」
そう叫ぶと、カミーユは乱暴にアクセルを踏んでエレカを走り出させる。
二人の乗ったエレカは、旧市街のメインストリートを速度を上げて走り続けた。
口元を引き締めて運転をするカミーユに、フォウはいきなり吹き出す。
「‥‥‥本気にした?」
「しますよ」
「ごめん、ホントは人を探してたんだ」
淋しげな口調になったフォウの態度に、カミーユはその悪ふざけを許してしまう。
「さ、探してたって、誰を‥‥‥?」
そっとカミーユの右肩に頭をもたれかけさせ、フォウは静かに息を吐いた。
「私を知ってくれている人」
「え?」
肩に伝わって来る微かな重さと温かさ、そして仄かに匂う静謐な芳香。
「‥‥‥」
カミーユは、まるで全身の神経を右肩に集めたような思いで彼女のセリフを聞く。
- 630 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/07/11 19:30 ID:nwnHVw1s
- 二人の間の静寂を破るように、突然大きなサイレンと共に救急車が彼らを追い越した。
新市街へと向かう回転灯を見送ってから、カミーユは苦々しげに口を開く。
「ティターンズめ、あの戦闘で一体何人死んだと思ってる‥‥‥」
混乱の続くニュー・ホンコン都市部では、未だ救助活動は終わっていない。
ちなみに、ルオ商会はこの災害復興で名を上げ更に利益を得たのだがそれは別の話だ。
「──貴方、エゥーゴの人なの?」
カミーユのセリフに何かを感じたのだろう、フォウは平坦な声で問い掛ける。
「成り行きでね」
冗談で言ったつもりだろうが、しかし彼の境遇を如実に表している言葉でもあった。
少年は、別にスペースノイドの自治権にもニュータイプの変革にも興味はない。
そして、この時のカミーユはまだ戦争を終わらせたいとさえ思っていなかったのだ。
表情を強張らせたまま、フォウは恐る恐るといった態度でカミーユに尋ねた。
「MSに乗るとか?」
「一応。まあ、タダ働きさせられてるようなもんさ」
カミーユのおどけたようなセリフにも、フォウは何の反応も返して来ない。
- 631 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/07/11 19:31 ID:nwnHVw1s
- 二人の乗ったエレカは、様々な人種が行き交う旧市街の雑踏の中を走り続ける。
そろそろメインストリートも終わりに近付き、隣の街への道路が見えて来た。
しばらく無言でいた後で、不意にフォウが言う。
「降りるわ、私」
「え? あ、ああ‥‥‥」
カミーユは突然の彼女のセリフに戸惑いながらも、丁寧にブレーキを踏んだ。
急に不機嫌になったように見えるフォウに、カミーユは不安に押し潰されそうである。
路肩に停まったエレカのドアを開け、フォウは軽やかに歩道に立った。
「ありがとう」
ゆったりとした少女の服がふわっと舞う、その動きに彼は魅惑されてしまう。
「あ、あのさ! また、逢えるかな?」
すがるように言うカミーユに、フォウはにっこりと親しみを込めた微笑を向けた。
「また、あそこで逢いたいな」
ひらっと手を振ると、フォウはカミーユに背を向けてゆっくりと歩き出す。
カミーユは、その細い背中が雑踏の中に消えるまで見つめ続けた。
- 632 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/07/11 19:31 ID:nwnHVw1s
- 未だに混乱が収まっていないニュー・ホンコン市街を、黒いリムジンが走る。
リムジンが通り過ぎる道の左右には、瓦礫と重軽傷の負傷者がひしめいていた。
「ディナーどころでは、なくなっちゃいましたね」
後部座席に並んで座りながら、シェリー・パーカーは大きくため息を吐く。
ジュナス・フレイブ大尉は、静かに頷きながら流れてゆく景色に視線を移した。
彼は、シェリーの好意でルオ商会からアウドムラまで送ってもらっている処である。
本当は市内の地下鉄辺りで戻るつもりだったのだが、ここは好意に甘える事にした。
「仕事の方は、大丈夫なのか?」
恐らく猫の手も借りたい位の忙しさであるはずのシェリーを、ジュナスは気遣う。
ルオ商会は、あのサイコガンダムとやらの引き起こした災害の対応で大混乱のはずだ。
「相変わらずお優しいんですね」
にこっと微笑んでから、シェリーはしーっと指を一本立てて口元に当てて見せた。
「仕事サボってること、ステファニーには内緒ですよ?」
「そうか、苦労をかけてすまない」
未だ噴煙の消えない街角では、既に炊き出しや救援物資の配布が始まっている。
- 633 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/07/11 19:32 ID:nwnHVw1s
- しばらく窓の外を見つめた後で、ジュナスはゆっくりと口を開いた。
「しかし、これで少しは私達の戦いも大衆の指示を得られるか」
彼のセリフを聞いたシェリーは、困ったように首を振ると小さく呟く。
「大尉、ジャブローのあの核爆発は作業ミスと報道されているんです」
「‥‥‥!? “作業ミス”?」
これは後で申し上げるつもりでしたが、と前置きしてシェリーは話し続けた。
「マスコミはティターンズに牛耳られており、彼らに不都合な事は報道されません」
確かに、ジュナスにしてもエゥーゴに加わらなければ知らなかったであろう事は多い。
あの、信じ難い『30バンチ事件』にしてもそうだ。
いわゆる『30バンチ事件』とは、地球連邦政府がエゥーゴの集会の行われたコロニーに
毒ガス攻撃を行い、1,500人以上のスペースノイドを虐殺した事を指す。
地球連邦軍は、それを正しい行いであったと宣言し報道し大衆を洗脳したのだ。
そもそも、愚鈍な民衆は簡単にマスコミを“正義”と信じすぎる。
「エゥーゴは、宇宙に拠点を置く政治的過激派としか認識されていませんから」
ベルナデッタ・ソロンと出逢う前の彼なら、地球連邦軍の正義を信じたかもしれない。
- 634 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/07/11 19:33 ID:nwnHVw1s
- もっとも、ジュナスはエゥーゴの主義の全てを唯一の正義だと思うつもりもない。
綺麗な理想を口にしても、エゥーゴのやっている事は単なるテロリズム=悪である。
だが、それでも“ティターンズよりはマシな”悪である事は間違いない。
「今回の事にしても、どんな偏向報道をされるか判ったものではありません」
苦々しく語るシェリーの心配は恐らく杞憂ではないだろうから、重要な問題である。
マスコミ問題は、エゥーゴが早めに手を打つべき障害であろう。
「あるいは、エゥーゴにも派手なパフォーマンスが必要なのかもしれないな」
「──4ヶ月後の11月に、地球連邦政府年次総会がダカールで開催されますよね」
胸元から手帳を出してめくっていたシェリーが、不意に顔を上げると言った。
ダカールは、アフリカ大陸最西端のサハラ砂漠と大西洋に挟まれたセネガルの首都だ。
頷くジュナスに向かって、シェリーは悪戯っぽく目を細める。
「いっその事、ダカールに乗り込んで会議の席上でエゥーゴの演説などしてみては?」
「それはいいアイディアだが、相応の“役者”が必要になるな」
恐らく、並大抵の人間が行ったのではそんな演説なぞ黙殺されてしまうだけだろう。
シェリーの気さくな冗談に、この時のジュナスはただ苦笑するだけだった。
- 635 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/07/11 19:34 ID:nwnHVw1s
-
── Next episode : Hongkong Love Story ,
- 636 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/07/11 19:35 ID:nwnHVw1s
-
次 回 、 「 時 に 愛 は 」
- 637 :名無しさん@そうだ選挙に行こう :04/07/11 19:36 ID:LVClfSaU
- 乙(´・ω・`)
- 638 :名無しさん@そうだ選挙に行こう :04/07/11 19:43 ID:xWjJ00hj
- ISAPさん
ありがとん〜
そして
>>623
セイラたん キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
(多分)
- 639 :名無しさん@そうだ選挙に行こう :04/07/11 20:06 ID:UAtbuwBT
- キタ━(゚∀゚)━(∀゚ )━(゚ )━( )━( )━( ゚)━( ゚∀)━(゚∀゚)━ !!
これは良いZのリメイクですね
やはりリメイクだからこその良さがある・・・
この後(逆シャアとかZZとか色々)の事への伏線を一本一本作り直してくってのがまたなんとも(*´Д`)ハァハァ
この時期のハサウェイとクェスとギュネイは幸せだったんだな、少なくともCCAの時代よりはさ・・・
・・・・・・・・・・・アニメ化しないかなぁ・・・(´・ω・`)
- 640 :名無しさん@ピンキー :04/07/11 20:43 ID:+rkoQSr1
- あえてマフティーー!
といって( ´・ω・`)
シェリーたんは悲恋におわるのか朴念仁め( ´・ω・`)
がんがれバルクじゃ無かったISAPたん!!
- 641 :名無しさん@ピンキー :04/07/11 21:57 ID:hrD0wwAh
- ハマーン×ミネバなぞ書こうと思ってるのでつが…
良 い で つ か ?
- 642 :名無しさん@ピンキー :04/07/12 06:58 ID:6lNZKfk6
- ミネバ×ハマーン様でおながい。
- 643 :名無しさん@ピンキー :04/07/12 20:41 ID:O8HeQvbK
- ISAPさんキタ━━━━━━*・゚゚・*:.。..。.:*・゚\(゚∀゚)/゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*
&乙です。
あれはやっぱりセイラさんですよね〜?
そして、ハサウェイとクェスとギュネイ・・・。
あの子たちも、やがて運命に弄ばれてしまうんだ・゜・(ノД`)・゜・
幸せな時の偶然の遭遇。
読んでいて、嬉しいようで悲しい遭遇ですね・・・。
しかし、騒ぎのせいでシェリーのジュナスへの押しが
弱いな〜なんてw
次回はやっぱり、フォウとカミーユの恋話なんだろうなぁ。
- 644 :名無しさん@ピンキー :04/07/12 22:10 ID:3Tl+cY6N
- 読ませていただきました。
フォウって2ちゃん的に言うとデムパですな。
でも「ちょっと不思議な子だな〜」って感じるくらいで済むのは
場の雰囲気をちゃんと描けてるからだなと思いました。
>>633
「大衆の指示」→「大衆の支持」?
- 645 :名無しさん@ピンキー :04/07/13 00:00 ID:naD/geXw
- 正直、漏れ的にフォウはあんまり盛り上がらないなぁ。
うまいこと他の人の場面も絡めてほすぃー。
- 646 :名無しさん@ピンキー :04/07/13 01:37 ID:x+nK7iSW
- ギュネイってCCAン時で何歳なんだろ、17ぐらいにしか思えんのだが
年増臭いレズンにガキ扱いされてるあたりも
- 647 :名無しさん@ピンキー :04/07/13 09:26 ID:2xsdePOr
- >>641
ぜひ!パンツマンの中の人じゃないけどパンツ下ろして待ってます。
- 648 :名無しさん@ピンキー :04/07/13 13:26 ID:8gfLZrj9
- パンツマンなんてネーミングはお断り。
- 649 :名無しさん@ピンキー :04/07/13 15:51 ID:W0QiOxGY
- ISAPさんお疲れ様。毎回楽しく読ませていただいてます。
投下もせず読んでばかりで非常に申し訳ないですが、
せめて精一杯、楽しんで読もうと思います。
暑いですのでムリをなさらず。執筆頑張ってください。
- 650 :名無しさん@ピンキー :04/07/15 13:00 ID:xHzPyvjQ
- 小説版では19才だったよギュネイは
- 651 :名無しさん@ピンキー :04/07/16 12:35 ID:k3o5V0+H
- >>650
小説版?
グラーブじゃなくて?
- 652 :名無しさん@ピンキー :04/07/16 22:07 ID:oX/8ZIM4
- 南極が・・・・・。
- 653 :名無しさん@ピンキー :04/07/17 01:46 ID:F0DA0b0G
- 南極から途中参加です、こんなすばらしい小説があったとは・・・。
早くMARKWを過去ログとして見たいです。
作者さんも頑張って!
- 654 :名無しさん@ピンキー :04/07/17 17:04 ID:rMmLnTeX
- >>641
まだかな・・・
- 655 :名無しさん@ピンキー :04/07/17 23:52 ID:H/6XF0NU
- >>652
南極はお引越しだよ。
右下に引越し先のリンクがあるでしょ。
- 656 :641 ハマーン×ミネバ『摂政の役得』 :04/07/18 01:16 ID:CBp+IfZO
- グワダン内の会議室、ハマーンはいそいそと書類を片付けている。
ミーティングが終わったのだ。
勢力図と兵力の減少を記した書類を小脇に、頭部を押さえる。
頭が痛い。
人一倍高いプライドを維持するための陰の努力をハマーンは惜しまない。
しかし肉体的にも精神的にも疲れというものはある。ひどい偏頭痛だ。
髪の毛が指に張り付く。多忙のせいで昨日は入浴もできなかった。
薄紅の髪は乾ききっていた。
さっさと自室に戻って風呂に入ろう。ハマーンはそう思い、早足で会議室を
出た。もっとも、実行派の彼女はいつも早足ではあるが。
「あのう、ハマーン様」
若い女の声。
肩ごしに振り向くと、ミネバの侍女が困惑したような顔で立っている。
「何だ。ミネバ様に何かあったのか」
事務的に、ハマーンは言った。
- 657 :641 ハマーン×ミネバ『摂政の役得』 :04/07/18 01:17 ID:CBp+IfZO
- 「いえ、そうではないのですが…ハマーン様、御入浴は済まされましたか?」
妙なことを聞くな、と思いつつハマーンはきわめて無機質に返答する。
「いや。これからだ」
「でしたら」
侍女は短く咳払いし、一気に言う。
「ミネバ様と共に御入浴していただきたいのですが」
一瞬、ハマーンの頭にミネバの顔が浮かぶ。次に、自分が入浴している
様子が浮かんだ。やがて口を突き出し、呟くように言った。
「…何?」
「ですからこれから御入浴されるのでしたら、ぜひミネバ様と一緒に、と」
ハマーンは再びミネバの幼い顔を思い浮かべる。それを直ぐさま消し、
何を言い出すか、とハマーンは斬り付けるように言った。
- 658 :ハマーン×ミネバ :04/07/18 01:18 ID:CBp+IfZO
- 「たしかに私は側近だ。しかし風呂なぞは侍女の役目であろう」
「それが…入浴役のものが病で寝込みまして…」
「ならば他のものがやればいいだろう」
「それはそうなのですが…」
侍女は目線をハマーンから逸らす。
その内、何か決め込んだような表情で、凛として言った。
「ミネバ様が希望してらっしゃるのです」
ハマーンの頭に、ミネバの顔がぼん、ぼんと浮かんでくる。
それと同調するように、また頭が痛みだした。
「…希望?」
「は。その…ハマーン様と入浴したいと言って聞かないのです」
「ミネバ様が、か?」
「ミネバ様が、です」
- 659 :ハマーン×ミネバ :04/07/18 01:19 ID:CBp+IfZO
- 頭皮が裂けるような痛みを感じる。
十歳足らずの幼女と言えど、国王命令。
国王命令、である。
自分が摂政の名を借りて何度も言った言葉だ。
「…わかった、そうしよう」
「さいですか。ミネバ様も喜ぶと思います」
そう言い、侍女はまんざら作り笑いでもなさそうに微笑んだ。
ミネバ様は既に浴室へ向かっておりますので、と言い、侍女は一礼の
もと去っていった。
あとに偏頭痛にもがくハマーンを残して。
- 660 :ハマーン×ミネバ :04/07/18 01:21 ID:CBp+IfZO
- 喪服のような黒い衣装をたたみ、裸体のハマーンはいまだ納得のいかない顔をする。
上手くまとまらないが、何となくハマーンは不満だった。
考えれば考えるほど、脳が疼く。じくじく痛む。ぎちぎち鳴る。
がらがら、とハマーンの指が浴室の戸を開けた。
湯気、湯気。
真ッ白な湯気が四方に広がり、霧のごとく視界を遮る。
わずかにぴちゃぴちゃと湯の跳ねる音がする。
一歩、ハマーンが風呂場の床を踏んだ。
「ハマーン!」
ぱしゃ、ぱしゃりと大きく湯の跳ねる音と共に、湯気がかき消された。
惜し気もなく、幼い肢体を見せつけるようにミネバは浴槽で立ち上がった。
刹那、ハマーンのほうが気恥ずかしくてたじろいでしまった。
そんなことにかまうわけもなく、ミネバは浴槽から上がり、滑るタイル床も
軽快にハマーンに近付いた。
- 661 :ハマーン×ミネバ :04/07/18 01:22 ID:CBp+IfZO
- 「来てくれたのか。嬉しい、嬉しいぞ」
国王とは程遠い、ただの幼女の目はらんらんと輝いている。とまどう
ハマーンの手をひっぱり、浴槽のそばまで行くと、ミネバはハマーンを
タイルに座らせた。
「髪を洗ってやるぞ、ハマーン」
「いや、ミネバ様のお手を借りるまでもなく」
「遠慮をするな」
ハマーンの頭皮を37℃の湯が襲う。特有のヘアースタイルはしっとりと
濡れ、ショートボブのような髪型となった。
わしゃわしゃと、ミネバの柔らかい指がハマーンの頭髪を泡立たす。
シャンプーが垂れてきた。ハマーンは左目を閉じた。しみる。
再び、37℃の湯がハマーンの頭皮に飛びかかる。大小の泡は四方へ飛び散り、
割れ、湯とともに床を這い、やがて排水溝へ行き着く。
「どうだ、ハマーン」
どうだ、と言われてどうでもない。ハマーンにとっては苦痛なだけだ。
- 662 :ハマーン×ミネバ :04/07/18 01:23 ID:CBp+IfZO
- 「はぁ…まあ、その…ミネバ様は美容師の素質もあるようですな」
「そうか?」
ミネバが、ふふと笑った。ハマーンは、ああ、この子は笑えるのかと
何だか今さらのように思った。これがいわゆる裸の付き合いというやつか。
「背中も洗おうぞ、ハマーン」
「いや、それはけっこうです。その、それは」
ハマーンは通常の三十倍の速度で目の前にあるボディブラシをひったくり、
さっと伏せられていた洗面器の中に隠した。
「ほら、ブラシもないようですし」
「ふん?妙だな、先ほどまであったろう」
ぽとり、とハマーンの髪からしずくがタイルに垂れ落ちた。
さっさと浴槽につかって出たい。ハマーンは切に願った。疲れから逃れるどころか、
これではさらに疲れてしまう。頭痛ではなく、今度は軽い目眩が起こり始めていた。
「---ッ!?」
ハマーンの背がしびれた。
ボディソープの粘液と、人の肌。
この感覚は---。
肩ごしに見遣ると、ミネバが自分の背中に、その凹凸の不明瞭な素っ気無い
胸板を密着させているではないか。
- 663 :ハマーン×ミネバ :04/07/18 01:24 ID:CBp+IfZO
- 「ミ---ミネバ様、何をしていらっしになる!?」
思わず舌が余計に回った。ミネバはびっくりしたような顔をし、やがて高貴な
アルカイックスマイルを見せた。
「…何、と言われても…見ての通りわたしの肌で背中を流しているのだが?」
ハマーンは額の裏を舐められたような感覚を覚え、くらり、と首を揺らした。
やがて何かが音を立てて沸き立ち始めた。
「---ミネバ様」
自分でも悪寒が走るよな、きわめて冷静な口調で言った。
「何だ」
ミネバは機嫌良く、にこにこしながら答えた。
すっ、とハマーンは通常の三倍の力でミネバの腕を、ぐいと自分の方へ引っ張った。
ミネバの肢体は滑り込むように、あっさりとハマーンの両腕に入った。
ちょうど、ハマーンがミネバを抱えるような体勢になった。
ほんの戯れ事---ハマーンはほくそ笑む。
- 664 :ハマーン×ミネバ :04/07/18 01:25 ID:CBp+IfZO
- 「ハマーン?」
ミネバが不思議そうにハマーンを見つめる。
無垢---実に可愛らしい、潤った瞳だ。
ハマーンはすうっとミネバの薄い胸板の顔を埋める。
ハマーンの上唇が、ミネバの乳首に触れた。
「ふあぁっ!?」
ミネバの体躯がはぜた。しかしそれは結果的に、自らハマーンの唇に乳首を
押し付ける結果となってしまった。目をきゅっとつむって、再びミネバは
ぞくぞくと震えた。
やがてゆっくりと目ぶたを半分ほど開き、ミネバは呟いた。
「ハマーン…何を、した?」
ハマーンは何も言わず、口元だけに神経を集中した。尖った舌先が、ミネバの
張り詰めた乳首を突つき回した。今度は先ほどとは違い、微々たる快感がしつこく
くり返される。
「ん…くぅ、ん…ふあぁ…」
ボディソープが、いやらしくにちゃにちゃと音を立てる。ハマーンの舌に苦味が
走る。ミネバは必死で抵抗しようと、微動す。しかしそれは傍目には快感に
身悶えしているようにしか見えなかった。ミネバの目尻から、大粒の涙が
二、三と落ちた。
- 665 :ハマーン×ミネバ :04/07/18 01:26 ID:CBp+IfZO
- ハマーンはミネバのさらなる恥部に手をやった。
ボディソープ以外の、粘った感覚があった。
ミネバからハマーンが離れる。いまだ舌に苦味と粘着が残る。
ミネバの幼い視線は彷徨い、その内ハマーンの目に行き着いた。
余韻にしびれ、ミネバはもう一度体躯をうねらせた。
「は…ハマあぁん…」
無垢な目が一瞬澱んだように光る。
極めて残酷に、ハマーンは微笑む。
「どうしました?ミネバ様」
小さななで肩はなおも震えている。
ミネバは小さな溜息をついた。
「は…ぅ…身体が…」
「身体が?身体が何か?」
「身体が…」
痛々しいまでに目を強くつむり、幼い唇で小さく言った。
「---熱い…」
- 666 :ハマーン×ミネバ :04/07/18 01:28 ID:CBp+IfZO
- ハマーンは狐のごとく目を細め、かすかに笑った。
そして熱気をはらんだミネバの肢体を持ち上げ、ゆっくりと浴槽のふちに
座らせた。ハマーンはその前に膝立ちする。
つまり、ちょうどハマーンとミネバの恥部が対面するような体勢になったのだ。
ミネバは軽く握った手を口元に当て、ハマーンを見おろして言った。
「ハマーン…何をするんだ?」
頬を紅潮させ、ミネバが不安そうに訪ねる。
ハマーンはただ静かに笑みを浮かべ、ミネバの閉じた脚を開いた。
もはや力が入らないのか、脚はするりと開いた。
ミネバの恥部が晒された。
「ハマぁ…ん…恥ずかしい」
蛇のように、ハマーンはゆっくりとそこへ顔を沈めた。
粘着質の液体が、かすかにハマーンの唇に付着した。
割れ目を舌でなぞった。
「ひゃあっ!」
ミネバが立ち上がるような勢いで跳ねた。
- 667 :ハマーン×ミネバ :04/07/18 01:29 ID:CBp+IfZO
- 「ミネバ様、可愛らしいですよ」
「…やぁ」
ハマーンはしなやかな指で、付着した愛液を拭き取った。
そしてその指で、ミネバの中に入っていった。
荒らすようにミネバの中を指で這いつつ、ハマーンの舌が幼いクリトリスを
乱暴に撫で回した。
「はっ、ハマあ…あ、んッ…もう…や…んっ!」
ハマーンの犬歯がクリトリスを弾いたとき、ミネバはもっとも激しく
悶えた。ミネバはすがるような瞳でハマーンを見た。その目は淫猥に潤っている。
「ハマぁン…もう、よしてくれぇ…舐められたところが…きゅんきゅんするぅ」
そう言われ、ハマーンは己の"ところ"も"きゅんきゅん"していることに
気付いた。
ハマーンは座禅を組むように座り、くびれすらできていないミネバの腰を掴んだ。
そしてそのままミネバを自分の組んだ足に座らせた。
「まだ---です。まだ終わりませんよ?」
ミネバの耳もとで、ハマーンが言う。
言うや否や、ハマーンは自分の手をミネバの手にそえ、恥部へと持ってこさせた。
「指で中を---そうすれば火照りも失せますよ?」
「う、嘘だッ」
- 668 :ハマーン×ミネバ :04/07/18 01:30 ID:CBp+IfZO
- ミネバは震えながら叫んだ。
しかし横から流し目で自分を見るハマーンに負け、ついにあきらめた。
それでも、まだごく多少躊躇っている。どうするのかわからないのだろう。
それに気付き、ハマーンはそのまま指を添えてミネバの口を愛撫した。
ちょうど、ミネバの肩越しにハマーンはそこを覗き込む形になった。
ハマーンの指に、振払っても取れないであろう感覚がまとわりつく。
規則的な溜息が浴室に低く響いた。
いつの間にか、ハマーンも開いた片手で自分の恥部をまさぐっていた。
ミネバも、自らの意思で自分の中をかき回し始めていた。
「ここを…こうするとさらに…良いですよ?」
「…ふぅぅっ」
クリトリスを爪と爪で、きゅっとはさんでやる。
頬を赤くし、やや伏し目がちにミネバは自分の羞恥な部分を見つめている。
ハマーンはその様子に少なからず淫らな思いを馳せ、自分にあてがった指を
激しくした。
絶頂が近い。
「ハマぁぁん…もう…胸が痛い…何か…はうぅっ」
「私も…です」
「…んっ」
静かだった。
ただ二人とも、なめ合う獣のように互いの身体を擦り付けあいながら
絶頂に到達した。ミネバが熱い吐息を漏らす。
そして、ぽつりと言った。
「お風呂…入らなきゃ」
「…ええ」
- 669 :ハマーン×ミネバ 拙いものでしたがこれでおしまい :04/07/18 01:31 ID:CBp+IfZO
- それから、ハマーンとミネバが大変仲むつまじくなったかと言えば、そうでは
ない。前々から同じ、あくまで摂政と国王の関係だ。
ただともに入浴することが多くなったとかならないとか、兵の間で少しばかり
噂になったらしい。
おわり
- 670 :名無しさん@ピンキー :04/07/18 03:22 ID:QUhmK83N
- 乙です。
えーと、感想以前に設定についていくつか。
・グワダン内部は無重力下です。風呂というのはかなり無理があるかと。
・どうしてもと言うなら、コロニー等の擬似重力エリアに入港した際の話と設定すれば良いかと。
・水は大変貴重なものです。通常は循環して使用するものと思われます。摂政といえど毎日の入浴は厳しいと思います。
その点からもシャワーの方が合理的。
次に文体について
・読みやすさを考えての事とは思いますが、スペース行が多すぎるように感じます。もっと詰めても良いのでは。
・同じく、webでの読みやすさを考えてとは思いますが、文章が短文で行の最後が『。』で終わる為、ブツブツと
切れた半端な感じがします。もうちょっと文章を繋げて膨らみをもたせた方が良いでしょう。
大雑把な設定、ストーリー進行は短い割によくまとまっていると思います。
- 671 :名無しさん@ピンキー :04/07/18 10:55 ID:0qkAogF/
- >>641
乙です。
文才のない私にとっては、どんなエロでも歓迎です。>>670氏の指摘などを参考に
今後もこのスレで励んでいただけたら幸いです。
今日はISAPさんの降臨日ですな・・・楽しみだ。エロはあるかな・・・
最近パンツマソの登場も気になってきた。コテハンにすればいいのに。
- 672 :名無しさん@ピンキー :04/07/18 18:17 ID:adFK25ji
- たいした芸もないのにコテハンにするとウザイのでしないよ。
- 673 :名無しさん@ピンキー :04/07/18 18:42 ID:SKAE0A5h
- 譫妄
- 674 :名無しさん@ピンキー :04/07/18 20:55 ID:m05sERz6
- ひょっとして、今日はお休みですか?
- 675 :名無しさん@ピンキー :04/07/18 21:01 ID:adFK25ji
- ISAPさんはいま女子バレーでハァハァしてます。
もうしばらくお待ちください。
- 676 :名無しさん@ピンキー :04/07/18 21:04 ID:7vjT2Geu
- っていうか、前回のとき次回の投下予定日が書いてなかったから、ちと不安だ。
ISAPさん、おまちしておりまーす。
- 677 :名無しさん@ピンキー :04/07/18 22:46 ID:LMoNUr6f
- 来ないね
- 678 :名無しさん@ピンキー :04/07/19 00:29 ID:n/UwUonn
- ( ´・ω・`)いつまでも待つよ・・・
- 679 :名無しさん@ピンキー :04/07/19 01:16 ID:6CIPxoOB
- 未完で終わりなんてオチはやーよ
- 680 :名無しさん@ピンキー :04/07/19 01:39 ID:tFrnMRqo
- >>679
そんな1回休みぐらいで…。 過剰反応しすぎ。
予告される分だけ他のスレより恵まれているんだし、もう少し根気強くなれ。
- 681 :名無しさん@ピンキー :04/07/19 02:31 ID:6CIPxoOB
- いやね、第一回から読んでるから
予告無しの終わりもそうだし、なんかイヤンな反応しちまうのよ、スマンね
- 682 :名無しさん@ピンキー :04/07/19 03:17 ID:N9fApcin
- それだけ皆も期待しているってことですな〜。
ま、ここまで来たら作品&作者の方と共に心中ですよw
いつまでも待ちましょう〜
- 683 :名無しさん@ピンキー :04/07/19 09:55 ID:V7zj8JmP
- よーし!来週だ来週!みんないったん解散するぞー。
次の日曜日の夜、みんなここに集合すること。
- 684 :名無しさん@ピンキー :04/07/19 11:03 ID:Aioasl3W
- 前回のは予告を書く前にレスがついたのだと思いたい
そして、今夜当り光臨されれば幸いである
- 685 :名無しさん@ピンキー :04/07/19 15:16 ID:Mg/+9gYa
- ISAPたんは日曜日と月曜日を間違えたんだよ!
ほら、だって今日は休日だしね!
この、うっかりさんめっ☆
- 686 :名無しさん@ピンキー :04/07/19 23:05 ID:WGCT6pjT
- ISAPたんは連休は彼女とラブラブ旅行中なので、
いつも休載だと勝手に認識しております。
- 687 :名無しさん@ピンキー :04/07/19 23:38 ID:Lhhz4Ra7
- 新潟や福井在住で、被災していたり・・
- 688 :名無しさん@ピンキー :04/07/20 00:01 ID:9BUQXUGc
- >>687
その可能性があったか・・・
ISAPさん大丈夫っすか〜!
- 689 :名無しさん@ピンキー :04/07/20 01:16 ID:tXG0oSst
- 彼女などいないッ!
俺にはね。
- 690 :670 :04/07/20 06:39 ID:WYFTABqZ
- えっとさあ、 「ハマーン×ミネバ 」の感想もレスしてあげてよ。
俺が書いた奴オンリーじゃあ、意見として弱いだろ?
SSを書こうとしている人を育ててやろうよ。
ってか、俺が書いた感想が的外れでないかの不安もあるんだけどね。
- 691 :名無しさん@ピンキー :04/07/20 07:29 ID:6ZVea+X3
- もうここはISAPさん専用Voice Of The Earthスレにしたら?
ここまで作品の存在がでかく(一発の投下で十以上の感想レス、間になったら、考察、予想、待ちわびレス)なったら
恐縮する職人さんも居るだろうし
連載スタイルで投下したい職人にとってはやりづらいと感じるな。
- 692 :名無しさん@ピンキー :04/07/20 09:13 ID:tXG0oSst
- じゃあ夕方に読んで感想かく。
ロリは興味ないのでスルーしてしまった。
- 693 :名無しさん@ピンキー :04/07/20 09:25 ID:OTM0Evb8
- >>691
そんなことは認められんよ。
ここはあくまでも公共の場。
書きたい人がいれば書けばよろし。
俺はZZ物の続編を首を長くして待ってるし。
- 694 :692 :04/07/20 15:23 ID:tXG0oSst
- 読みました。
ロリもレズもあんまり好きじゃないからかもしれないけど、
シチュエーションや行為の描写にエロさが足りないって気がした。
特にシチュエーションがちょっと平凡では?
もっと暗くてジメジメしてて読むと食欲が無くなるようなのがいい。
単に私の好みかな・・・。
意味がわかりにくいところとかは無かったです。
今後に期待してます。
- 695 :名無しさん@ピンキー :04/07/20 16:31 ID:5d8aKNPN
- それなりのレベルならば、文句垂れずとも感想はつく。
感想がつかなければいっぱいつくようになるまで精進すればよい。
- 696 :名無しさん@ピンキー :04/07/20 16:38 ID:kutP3pAy
- つかさ、ISAPさん以外の職人さんが書くと、
批評ばかり書いて職人さんのやる気を無くさせる、
ISAP信者を装った厨が居るのが問題なんじゃ?
- 697 :名無しさん@ピンキー :04/07/20 16:49 ID:/VluIQLa
- 穿ち過ぎ
- 698 :名無しさん@ピンキー :04/07/20 20:45 ID:JDdi9Edf
- とりあえずISAP氏が来なかった理由は
1:普通に休載
2:日曜日と月曜日を間違えた
3:連休は彼女とラブラブ旅行
4:新潟や福井在住で、被災
5:ISAP氏=富野→映画Zが忙しくなってきたからココにこれなかった
6:(; ・`д・´) !? (`・д´・ (`・д´・ ;)な、なんだってー!!
か
- 699 :名無しさん@ピンキー :04/07/20 22:43 ID:zGNaWewU
- 2なら昨日来てるだろ…
普通に5が正解だろ。
- 700 :名無しさん@ピンキー :04/07/20 23:04 ID:gUej+nRI
- >>669
今読んだけど、頭痛を抱えるハマーンがらしくてよかったと思う。
テンポが良くて読みやすいし。(読みやすいとありがたい)
このテンポのまま、一つ一つの出来事を今以上に掘り下げていけば
かなり良い作品を書けると思う。
例えば、(ベタだけど)入浴と聞いてミネバの裸を思い浮かべて
あらぬ想像をする自分にもっと頭痛を覚えるハマーンとか。
>「はぁ…まあ、その…ミネバ様は美容師の素質もあるようですな」
>「そうか?」
>ミネバが、ふふと笑った。ハマーンは、ああ、この子は笑えるのかと
>何だか今さらのように思った。これがいわゆる裸の付き合いというやつか。
ってやり取りは好き。好きだから次回作も待ってる。
あと、↓が参考になれば幸い。
ttp://www.geocities.co.jp/HeartLand-Yurinoki/1836/a_TIPS_lecture02/a_02_0430_04_01.html
ttp://www.netcity.or.jp/OTAKU/okada/library/books/otakugaku/No5.html#anchor1015694
ttp://www.h7.dion.ne.jp/~p-o-v/lecture/
- 701 :名無しさん@ピンキー :04/07/21 13:35 ID:nQgd8x0F
- 7・じらし攻撃
- 702 :名無しさん@ピンキー :04/07/21 18:00 ID:2tlyuarj
- 8.ISAP氏=吉田直氏
・・・これは無いか。
- 703 :名無しさん@ピンキー :04/07/21 18:16 ID:92eZyttW
- 誰かがアムロ×ミライとかいうからISAPさん書きあぐねてるんじゃないの?
- 704 :名無しさん@ピンキー :04/07/21 21:08 ID:9hK3Uuim
- アムロ×ミライ禁断の昼の情事〜宇宙(そら)の貴方ごめんなさい〜
を濃厚に書いてしまい鬱に。
- 705 :641 :04/07/21 22:42 ID:ylTDQXiA
- 拙いながら感想ありがとうございました。
やはりお風呂ネタと言うのはありがちだ、と言うのが多いようですね。
身にしみました。今後も頑張りたいです。
- 706 :名無しさん@ピンキー :04/07/21 22:46 ID:Rb/j+dOZ
- おう、ガンガレ!
- 707 :名無しさん@ピンキー :04/07/22 10:50 ID:FEFAlWqM
- いいね、その前向きな姿勢。ROMながらも応援してるよ。
- 708 :名無しさん@ピンキー :04/07/24 08:14 ID:fSigZFGA
- 作家さんの降臨を期待しつつ保守しとくよ。
- 709 :名無しさん@ピンキー :04/07/24 22:58 ID:Db99294o
- ISAPさんは、新人職人が出て来やすいように連載中断してるんじゃないのかなあ。
そうじゃないと、予告日がないのが理由がつかない。
そんなわけで>>641にも、ZZの人にもキンゲの人にも期待してる。
- 710 :名無しさん@ピンキー :04/07/25 09:38 ID:zQEg8B/6
- ISAPさんがこないので心配してる。
こないだの豪雨被災地域の方で、PCがイっちゃったんじゃないといいなとか。
今までとこれからの執筆予定、タイムテーブルなんかの兼ね合い設定が
全部あぼーんしてるんじゃなきゃいいなとか。
考えすぎだとうれしいが。
- 711 :名無しさん@ピンキー :04/07/25 12:01 ID:rA/bPIiy
- 住民はみんなISAQ氏が大好きでそのお帰りを待っている。
それはこれまでのレスで充分に氏にも伝わっているはず。
(これで住民の好意にきづけないようなら、氏はジュナス並みの朴念仁だ。)
だから今は他の職人を応援して育てる時期だと思う。
頑張れ、職人さん!(ROMが言ってても説得力皆無だなーー。)
- 712 :名無しさん@ピンキー :04/07/25 12:14 ID:rA/bPIiy
- もちろん、氏が帰還のあかつきには大歓迎しよう。(なんか言葉が足りなかった気がしたので。)
- 713 :名無しさん@ピンキー :04/07/25 13:17 ID:bH2WxCSL
- ISAPたんは2億円の当たりくじあげちゃったことを後悔してふて寝してます。
- 714 :名無しさん@ピンキー :04/07/25 18:04 ID:xcpfPhK7
- ISAPたんは全日本女子バレーチームが連敗したことに
悲嘆してふて寝してます。
- 715 :名無しさん@ピンキー :04/07/25 20:12 ID:Uyw8/LqL
- |_∧ ダレモイナイ…
|∀゚) オドルナラ
|⊂ ヌルホイマノウチ
|
♪ ∧ ∧ ランタ
♪ヽ(゚∀゚ )ノ タン
( ヘ)ランタ
く タン
♪ ∧ ∧ ランタ
♪ヽ( ゚∀゚)ノ タン
(へ )ランタ
〉 タン
- 716 :名無しさん@ピンキー :04/07/25 21:01 ID:QIvSlmwF
- >>715
ガッ
( ´・ω・`)けふもなし
- 717 :名無しさん@ピンキー :04/07/26 10:35 ID:GZ5IVpFa
- 来てないか・・・
また来週来ます。
保守。
- 718 :age :04/07/26 22:22 ID:AAhqIQ8I
- age
- 719 :名無しさん@ピンキー :04/07/26 22:28 ID:65uULGdK
- >718
夏厨を呼び寄せるつもりか
- 720 :名無しさん@ピンキー :04/07/26 23:53 ID:avdDMoRV
- いっときスレの雰囲気悪くなったからな。
嫌気がさしたのかも。
- 721 :名無しさん@ピンキー ◆9xI21XYoxs :04/07/26 23:58 ID:yW0gNtJN
- 光芒が溶けていく。まるで深淵を覗き込んでいるようだ。
キラはラウンジに所在無さげに佇んでいた。
先程クルーゼから聞かされた自分の過去。
究極のコーディネーター、人体実験、人工子宮、失われた同胞。
ヘリオポリスでの小競り合いから始まったこの戦争よりももっと古い、根深い、
全てが身勝手から始まった諍いの種が自らの体貌をも冒してくる、そんな錯覚に襲われる。
コーディネーターだからとあきらめていた自分でも歩きだせると確信が湧いてきたとき、この事実を突きつけられた。
重かった。
ここにあるこの身が、
周囲との疎外感が、
握ったスロットルが、
隠せなかった暗根が。
―――ただ生きていることが辛い。
流す涙はなかった。
ここで打ちひしがれている時間がほしいだけだ。
傾げた額を壁面に預けたとき、
「キラ」
「カガリ?」
- 722 :名無しさん@ピンキー ◆9xI21XYoxs :04/07/26 23:59 ID:yW0gNtJN
- キラの双子のきょうだいカガリだ。
彼女もまたキラと同じ被害者といえよう。
伝えなくてはならない?
「どうしたんだ、お前?また泣きそうな顔してるぞ」
「そんなこと・・・ないよ」
反発するかのようについ口に出てしまったその言葉が説得力のないものだと自分でもわかっている。
「またあやしてやろうか?」
悪戯に伸びてきた手を掴んで止める。
「キラ?」
掴んだ手をまわし、その金髪に埋もれるように引き寄せた。
「聞いてくれる?」
最も近い者。
その温もりが心地よかった。
己の中に閉じこもったときの安慰とは違う。
その拍動が快い。
先程までの自分なら不平を並べ立てたかもしれない。
カガリとの和悦の中、真実を整然と語る自分がいる。
キラの背中にまわされた労わりの手。
「重いな」
「うん」
自らも手をまわし、金髪を掻き分ける。
「どれだけの命が失われたんだろうって思うと、余計に重いんだ」
「そうだな。・・・だからこそ今生きている命を、これから生まれてくる命も守っていかなきゃならないんだろう?」
「うん」
「誰の責任でもない、もちろんお前でも私でも。―――私達がこんなかたちで生まれてきたのも運命だったんだよ。受け入れよう」
- 723 :名無しさん@ピンキー ◆9xI21XYoxs :04/07/27 00:00 ID:AcD1nqJA
- マリュー・ラミアスが気分転換にラウンジに向かおうとしたときのことだ。
「どれだけの命が失われたんだろうって、思うと、余計に重いんだ」
キラくん?
声が聞こえた。
そっと通路の角から窺うと、抱き合う二人の姿があった。
仲がいいわね。
邪魔をしては悪いと踵を返すと、断片的に会話が聴こえてくる。
- 724 :名無しさん@ピンキー ◆9xI21XYoxs :04/07/27 00:00 ID:AcD1nqJA
- 『今生きている命』
『これから生まれてくる』
『誰の責任でもない』
『私達がこんな』
『運命だった』
『受け入れ』
・・・ん?
思わず足が固まってしまう。
何か重大な話ではなかろうか?
しばらく頭の中で整理してみると、断片的だった情報が頭の中でつながった、
今生きていてこれから生まれてくる命→赤子
誰の責任でもなくて私達のことで運命だと受け入れる→お腹の子供をどうするかの判断
間違った形で。
カガリさんがキラくんの子供を身篭った!?
さすがにムウとの関係が熱い真っ只中である。
見事なまでに無意識からピンク色だ。
たしかにあの若さでの妊娠は心情的に辛いものがあるかもしれないわね。
あとでカガリさんをフォローしてあげなきゃ。
マリューは勝手に見当違いな完結をするとその場を静かに離れた。
- 725 :名無しさん@ピンキー ◆9xI21XYoxs :04/07/27 00:01 ID:AcD1nqJA
- 時間がたって立ち直った二人が食事をとりにいこうと通路を連れ立って歩いていたとき、
通路にたむろしていた大勢の仲間を見かけた。
マリュー、ムウ、サイ、ミリアリア、ディアッカ、ラクス、マードック、etc・・・
「みなさんどうしたんです?」
キラとカガリの姿を確認すると、皆を代表してかラクスが歩み寄ってきた。
「カガリさん」
「何だ?」
「妊娠おめでとうございます」
歩んでいたカガリの足が勢いよく振り上がり、ずっこけた。
床に倒れこむ前に既の所でキラに支えられる。
間断なく浴びせられる祝福の声と紙吹雪。
しばらくは次々と飛び交う軽口、歓声の中で呆然としていたが、やがて我を取り戻し
「何の話だッ!?」
キラにもたれかかった状態で叫んで返した。
「ごめんなさいね、さっき、貴方達の話が聞こえちゃったの」
あまり申し訳なさそうには見えないマリュー。
やっぱり彼女が元凶だった。
- 726 :名無しさん@ピンキー ◆9xI21XYoxs :04/07/27 00:02 ID:AcD1nqJA
- さっきの会話っていうと・・・あれだよね。
キラが何か勘違いがあると指摘しようとしたとき、
「これは、どういうことなんだ?」
アスランがやってきた。
「あら、アスランくん、いいところに」
「何がです?」
「こちらのお二人に子供ができたそうですわ」
「二人って?」
「キラとカガリに決まってるだろ」
「キラとカガリにぃ〜〜ッ!?」
アスランの驚きももっともだ。
なにせ彼はこの二人がきょうだいであることを知っているのだから。
力の抜けた足取りでムーンウォークのように後退り、
壁を背にして恐ろしいものを見るように(実際目前に見ているのだが)打ち震える。
「ほ、本当に?、いや、でも、きょうだいだって知ったのはつい最近らしいし」
「きょうだい?何の話ですの、それは?」
聞き咎めたラクスが質問する。
「キラとカガリは・・・」
そこまで言って、唾を飲み込んだ。
「きょうだいなんです」
- 727 :名無しさん@ピンキー ◆9xI21XYoxs :04/07/27 00:02 ID:AcD1nqJA
- 固まる表情。
広まる静寂。
張り詰める空気。
時が止まった。
・・・
・・・
・・・
・・・
溜まっていた時間が少しだけ零れ落ちる。
「それは・・・本当ですの?」
控えめなラクスの問いにカガリは前髪を雑に掻上げ、いらただしそうに写真を突き出した。
「ああ、そうだ。証拠の写真もほら」
我も我もと覗き込むクルーの面々。
写真に映る女性、抱え込まれた二人の赤子。
そして裏面に書かれたCagalli&Kiraの文字。
「でも、カガリさんのお父様はウズミ様じゃ・・・」
「お父様は最後に言ったんだ。私にはきょうだいがいると」
「僕達は、生まれてすぐに違うところに預けられたんだそうです」
「じゃあ、本当に二人はきょうだいなの?」
「ええ」
- 728 :名無しさん@ピンキー ◆9xI21XYoxs :04/07/27 00:03 ID:AcD1nqJA
-
せき止められていた時が溢れたかのように一気に加速する。
「じゃあ・・・カガリさんのお腹には不義の子が!?」
「違ーーーーーーうッだッろぉがッ!!」
事態がややこしくなった。
そもそもマリューが会話を勘違いしたということを先に教えておくべきだったことに今更気づく。
「そもそも・・・」
「だからあんなに深刻そうだったのね!」
「なんてこったい」
「運命は残酷ですわ」
「俺はお前達の味方だからな!」
「お腹の子には何の罪もないのよ、それを忘れないでッ!!」
「話を聞けーーーーーッ!!」
次々と上がる悲鳴に紛れてしまい、まったく聞こえていない。
「キラ、お前もなんとか言ってやれよ!」
やけに口数の少ないキラを見やると、
「うふふふふふ・・・・」
暗ーく笑っていた。
全ての罪業を背負って吹っ切れたかのように、
死地に赴く兵士が覚悟を決めたように、
死刑執行数日前の躁状態のように、
「キラ?」
ゆったりと影を落とした顔を向けるキラ。
- 729 :名無しさん@ピンキー ◆9xI21XYoxs :04/07/27 00:03 ID:AcD1nqJA
- 「そうなんだよね。いつもいつも僕の人生滅茶苦茶さ」
「おーい、キラ?」
目の前で手をひらつかせてみるが、どこか別の世界に行っているのか、
カガリには見えないものを見ているのか、反応がない。
「生まれからにして群を抜いて悲惨すぎるし。僕は産み落とされただけなのにみんなして存在そのものが間違ってるとか言うし」
「おーい戻ってこーい」
「戦争になったらコーディネーターってだけで銃を突きつけられるし」
「ハロー?」
「戦いたくないのにMSに乗せられて人殺しさせられたしさー」
「頼むから帰ってきてくれ〜」
「守ることなんかできなかったし付け狙われるし」
キラの瞳から一筋の涙が流れる。
「挙句フレイに襲われて(ゴニョゴニョゴニョ)されちゃって」
「そ、そうなのか?」
「それを皮切りに(モニョモニョモニョ)な(ピーーーーー)を何度も何度もさせられて・・・ボロボロだよ」
次々と頬を伝って流れ落ちる滴。
「そうか、それでどっかが壊れたお前はカガリを襲って近○プレイをしちゃったわけか」
ハンカチを片手に泣きながら語るサイ。
それに納得したクルーの面々も頷いた。
「何でだッ!!?」
それこそ自分が泣きたい心地でカガリは叫んだ。その横ではいまだにキラが虚ろな瞳で喋り続けている。
「そもそもきょうだいだと知ったのはつい先日のことだから仕方がないっていうかそもそも話が間違ってるつーんだッ!!」
- 730 :名無しさん@ピンキー ◆9xI21XYoxs :04/07/27 00:04 ID:AcD1nqJA
- 「そうね、今論じるべきは母体の健康と戦力バランスをうまく天秤にかけることよね」
指揮官マリューの根本からズレた提案。
「さっきの話はだな・・・」
「お腹の子供の父親を世間にどう公表すべきかは後で考えましょう」
歌姫ラクスの基から誤った意見。
「いいから話を聞け!」
「キラ、逃げちゃ駄目だぞ」
「カガリさん、辛いことがあったらいつでも相談してね」
仲間であるアスランとミリアリアの嫌な励まし。
「いい加減にしろッ!!」
歩み寄り、キラの肩を叩いたムウ。
「愛があれば大丈夫さ」
それに賛同するクルー一同。
「アホばっかだぁぁーーーーーーーーッ!!!」
カガリは絶叫する他なかった。
おそまつ。
- 731 :名無しさん@ピンキー :04/07/27 00:26 ID:xp4DlCG4
- 市ね
- 732 :名無しさん@ピンキー :04/07/27 00:29 ID:jVqVmvpF
- おもしろかったよ。
「キラー!」
「アズラーン!」
って止め絵の戦闘シーンが入ってるとよかったかもな。
でもこういうのって小説だと読んでて恥ずかしくなるね。
漫画ならわりと耐えられるんだけども。
ところで「きょうだい」ってひらがななのはどうして?
「兄妹」でよかったんでは?
- 733 :名無しさん@ピンキー :04/07/27 00:53 ID:910WPiRQ
- なんで種スレに投下しないの?
- 734 :名無しさん@ピンキー :04/07/27 08:41 ID:DcG9P8Ap
- いやよかった。見にきた甲斐があった。
というわけで保守。
- 735 :名無しさん@ピンキー :04/07/28 02:45 ID:GGttuSU5
- 面白かった。GJ!
エロ抜きもありだねー。
- 736 :名無しさん@ピンキー ◆9xI21XYoxs :04/07/28 20:31 ID:68nt056/
- 実はキラとカガリの近○系を書こうとして単なるギャグになったと言っても
どなたも信じないでしょうねえ。
カガリがキラとのそっちの関係について明言していないのが
微妙に名残となっているのですが。
- 737 :名無しさん@ピンキー :04/07/29 01:59 ID:MjsY0kMT
- 最近エウティタやってる時にネームをウォルトンでしてるがすぐ死ぬ。
前はラストや6面あたりまでいけたが、ウォルトンにしてから3ボスすら出せない始末。
ネモ使ってるからかなーと思いハイメガZで行ったらアッシマーにリンチされて2連続落ちで敗北。
ヘタレ補正でもあんのかなー。
- 738 :名無しさん@ピンキー :04/07/29 19:21 ID:L3ub7eyh
- >>710
そうだな、俺もその地区に知人が居たんで他人事ではないがな。
もしそうなら、ホンマSSどころじゃあ無いだろう、取り越し苦労だと良いのだが。
・・・ISAP氏、マターリとお持ちしております。
- 739 :名無しさん@ピンキー :04/07/30 07:08 ID:PXqVopqH
- >737
おそらく、名前をエリスにしたら最終面まで行けるのではw
フランも強そうだな。
- 740 :名無しさん@ピンキー :04/07/30 22:41 ID:KBxX5w5u
- そういえばエマでプレイしてると作戦説明の時のヘンケンの科白が変わるんだけど
ファでプレイしても変わるとおもしろかったのになと思ったり思わなかったり
- 741 :名無しさん@ピンキー :04/07/31 07:29 ID:v3Q2zjpA
- 明日は日曜日か・・・
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
っていえるといいけど。
- 742 :名無しさん@ピンキー :04/07/31 10:49 ID:v3Q2zjpA
- ところで激しく板違いですが、GNO2は皆さん買いますか?
8月4日から先行販売らしいですけど。
ひそかにプレイヤー名をジュナスにしようと狙ってるやつは多いに違いない。
そして部下のパイロットは・・・ヲルトンは採用だな。
GNOの勲章引き継げるんだったら続けておけばと後悔。
以上アンマンサーバのジオン軍少佐だった男でした。
- 743 :名無しさん@ピンキー :04/07/31 13:21 ID:T0+Fzkgj
- ネトゲはなー 時間に余裕のあるヤツ限定趣味ってカンジなんで縁遠いなー
それより先に崩さなあかん積ゲのほうが多いし。
せめて休日出勤が頻繁じゃないならなー
- 744 :名無しさん@ピンキー :04/07/31 14:30 ID:ur32We+N
- 社会人になってからゲームやらなくなったなあ。
やりたいと思わなくなった。
なんでだろう。
まあどうでもいいや。
明日来るといいね。
- 745 :さすがたん :04/07/31 17:19 ID:BqVJPJhK
- GNO2?
3パッケ購入予定ですが何か・・・
- 746 :名無しさん@ピンキー :04/07/31 20:56 ID:x5CqCUtT
- あれ? ISAPさん、別スレに移動したの知らない?
まぁ言わん方が賢明かもな・・・
- 747 :名無しさん@ピンキー :04/07/31 20:59 ID:yD7m1OyX
- >>746
詳細キボン
- 748 :名無しさん@ピンキー :04/07/31 22:17 ID:qSa+wgi+
-
ナ ゝ ナ ゝ / 十_" ー;=‐ |! |!
cト cト /^、_ノ | 、.__ つ (.__  ̄ ̄ ̄ ̄ ・ ・
,. -─- 、._ ,. -─v─- 、._ _
,. ‐'´ `‐、 __, ‐'´ ヽ, ‐''´~ `´ ̄`‐、
/ ヽ、_/)ノ ≦ ヽ‐'´ `‐、
/ / ̄~`'''‐- 、.._ ノ ≦ ≦ ヽ
i. /  ̄l 7 1 イ/l/|ヘ ヽヘ ≦ , ,ヘ 、 i
,!ヘ. / ‐- 、._ u |/ l |/ ! ! | ヾ ヾ ヽ_、l イ/l/|/ヽlヘト、 │
. |〃、!ミ: -─ゝ、 __ .l レ二ヽ、 、__∠´_ |/ | ! | | ヾ ヾヘト、 l
!_ヒ; L(.:)_ `ー'"〈:)_,` / riヽ_(:)_i '_(:)_/ ! ‐;-、 、__,._-─‐ヽ. ,.-'、
/`゙i u ´ ヽ ! !{ ,! ` ( } ' (:)〉 ´(.:)`i |//ニ !
_/:::::::! ,,..ゝ! ゙! ヽ ' .゙! 7  ̄ | トy'/
_,,. -‐ヘ::::::::::::::ヽ、 r'´~`''‐、 / !、 ‐=ニ⊃ /! `ヽ" u ;-‐i´
! \::::::::::::::ヽ `ー─ ' / ヽ ‐- / ヽ ` ̄二) /ヽト、
i、 \:::::::::::::::..、 ~" / ヽ.___,./ //ヽ、 ー / ゝ
.! \ `‐、. `ー;--'´ //イ;;::::: //〃 \ __, ‐' / / \
ヽ \ \ / / /i:::::. //  ̄ i::::: / /
このスレは見捨てられたのかあああ!!!???
- 749 :名無しさん@ピンキー :04/08/01 00:56 ID:2YDIpzr8
- >>746
ナ ゝ ナ ゝ / 十_" ー;=‐ |! |!
cト cト /^、_ノ | 、.__ つ (.__  ̄ ̄ ̄ ̄ ・ ・
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i. /  ̄l 7 1 イ/l/|ヘ ヽヘ ≦ , ,ヘ 、 i
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!_ヒ; L(.:)_ `ー'"〈:)_,` / riヽ_(:)_i '_(:)_/ ! ‐;-、 、__,._-─‐ヽ. ,.-'、
/`゙i u ´ ヽ ! !{ ,! ` ( } ' (:)〉 ´(.:)`i |//ニ !
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i、 \:::::::::::::::..、 ~" /::: (●) (●) ヽ.___,./ //ヽ、 ー / ゝ
.! \ `‐、. `ー;--'´::::::::::::: \___/ /イ;;::::: //〃 \ __, ‐' / / \
ヽ \ \ / ヽ:::::::::::::::::::. \/ /i:::::. //  ̄ i::::: / /
- 750 :名無しさん@ピンキー :04/08/01 09:32 ID:+On3o1+p
- >>746
釣られはせん!釣られはせんぞー!
ヌオォ!! (;`O´>゜))))彡 ガブガブ・・・
- 751 :名無しさん@ピンキー :04/08/01 09:45 ID:j7wg3xuM
- >>750
その顔文字なんかいいね。
- 752 :名無しさん@ピンキー :04/08/01 13:56 ID:ZYGoR5qf
- >>656-669
グッジョブ、そして乙
- 753 :名無しさん@ピンキー :04/08/01 13:59 ID:j7wg3xuM
- >>752
できたらもうちょっと具体的な感想も言ってやらないか?
- 754 :名無しさん@ピンキー :04/08/01 16:56 ID:ymNQEet8
- >>669の終わりかたをなんとかすると、もっと良かった気がする。
さて、運命の日曜日なわけだが。
- 755 :名無しさん@ピンキー :04/08/01 18:17 ID:ztE8QZE9
- 今日こそは今日こそは
- 756 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/01 19:22 ID:sGEkmPVD
- ただいま、です。
- 757 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/01 19:23 ID:sGEkmPVD
-
U.C.0079
- 758 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/01 19:23 ID:sGEkmPVD
- 「すまんな、君。なにぶんにも運転手が未熟なものでね」
エレカから降りて来た赤い軍服の仮面の青年は、気さくに少年に話し掛けて来た。
青年に続いてエレカから降りて来たのは、少年が湖畔のコテージで出逢った少女だ。
「ごめんなさい、避けられると思ったんだけど‥‥‥」
自分の服にかかった泥の汚れを落としながら、少年は雨上がりの道で立ち竦んだ。
少年は、エレカが泥に嵌って動けなくなり、立ち往生していたのである。
呆然としている少年を差し置いて、青年は彼のエレカを調べて少女に叫んだ。
「車で引かないと無理だな。ロープを投げてくれ!」
青年は、2台のエレカをロープで結んでから少年に向かって「君は?」と尋ねる。
「え? あ、はい、ア、アムロ、アムロ・レイです」
「アムロ? 不思議と知っているような名前だな‥‥‥」
青年が首を捻っている間に、少女が運転したエレカが彼のエレカを泥から引き出した。
「すいません。あ、あの、お名前は?」
緊張した表情で尋ねてくる少年に、仮面の青年は落ち着いた口調で言った。
「──シャア・アズナブル。ご覧の通り軍人だ」
- 759 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/01 19:24 ID:sGEkmPVD
-
「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム Voice Of The Earth 」 連載第93回
since 2002,2003,2004 ISAQ > ISAP PRESENTS.
- 760 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/01 19:25 ID:sGEkmPVD
- 履歴:
ガンダムヒロインズ
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1007/10076/1007655458.html
362-366 368-373 376-379 384-387 396-400 406-411 413-418 438-444
451-456 464-468 488-492 500-504 513-519 526-531 541-546 576-582
608-614 628-635 650-655 672-678 712-718 740-745 770-777 799-806
834-841 870-877 909-916
ガンダムヒロインズMARKU
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6- 12 39- 44 57- 62 114-121 141-147 175-182 212-219 237-244
273-282 320-329 358-367 402-411 441-449 473-482 500-509 537-546
590-599 631-640 710-721 755-764 808-817 854-863 888-897 926-935
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ガンダムヒロインズ MARKV
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17- 26 77- 86 116-125 160-169 184-193 242-251 276-286 323-332
388-398 444-453 478-487 522-531 570-580 611-620 669-678 736-746
795-805 892-903 940-950
ガンダムヒロインズ MARKW
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46- 56 94-103 136-146 202-211 265-276 317-326 368-379 496-505
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ガンダムヒロインズ MARKX
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1082193496/
39- 48 89-100 180-189 259-269 327-337 474-483 528-538 568-577
623-635
- 762 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/01 19:26 ID:sGEkmPVD
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[南極条約] ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/char.html
こちらのサイト様で、過去ログの総集編を保管戴いています
第1話(連載第1回〜第2回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe.html
【挿絵 プルスキー様】
第2話(連載第3回〜第6回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe2.html
第3話(連載第7回〜第9回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe3.html
第4話(連載第10回〜第13回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe4.html
第5話(連載第14回〜第16回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe5.html
第6話(連載第17回〜第19回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe6.html
- 763 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/01 19:27 ID:sGEkmPVD
-
第7話(連載第19回〜第23回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe7.html
第8話(連載第24回〜第27回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe8.html
第9話(連載第28回〜第33回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe9.html
第10話(連載第34回〜第38回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe10.html
第11話(連載第39回〜第43回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe11.html
【挿絵 チップ様】
第12話(連載第44回〜第48回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe12.html
第13話(連載第49回〜第52回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe13.html
- 764 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/01 19:28 ID:sGEkmPVD
-
第14話(連載第53回〜第56回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe14.html
【挿絵 チップ様、ンダ様】
第15話(連載第57回〜第60回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe15.html
第16話(連載第61回〜第64回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe16.html
【挿絵 チップ様】
第17話(連載第65回〜第68回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe17.html
第18話(連載第69回〜第72回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe18.html
第19話(連載第73回〜第76回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe19.html
第20話(連載第77回〜第80回収録)
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/voe20.html
- 765 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/01 19:28 ID:sGEkmPVD
-
U.C.0087
- 766 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/01 19:29 ID:sGEkmPVD
- ガルダ級輸送機アウドムラは、旧九龍中央港の外れにその巨体を停泊させている。
外部装甲も近くで見れば相当に傷が多く、作業員が必死で修復中だ。
少し周囲に目を移せば、積載予定のドダイ改や、大型機械も目に入るだろう。
近くをトレーラーが爆走している中で、カミーユ・ビダンは呆けたような表情だった。
桟橋に止めたエレカに寄り掛かかり、何度もため息を吐いている。
既に午後遅い陽の光は強く、憂鬱そうなカミーユの端正な顔を暑く照らした。
「‥‥‥」
フォウ・ムラサメという少女と旧市街で別れてから、カミーユはこんな調子である。
アウドムラに帰り着いたのが不思議な位、心此処に在らずという表情だ。
そんな少年の前に、黒塗りのリムジンが滑り込んで来る。
「なんだ?」
見慣れない高級車の威圧感に、カミーユは訝しげに目を瞬かせた。
ぴかぴかに磨き上げられたリムジンのドアが開くと、二人の人間が港に降り立つ。
ジュナス・フレイブ大尉と、ルオ商会会計経理部長シェリー・パーカーだ。
カミーユを認めたジュナスは、微笑を向けて香港市街地での戦闘を労った。
- 767 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/01 19:30 ID:sGEkmPVD
- 「新型の巨大MSを相手に、奮闘だったな。カミーユ君」
「いえ、随分と街に被害を出してしまいました」
ジュナスに小さく頭を下げるカミーユを見て、シェリーは目を細める。
ルオ商会内部でも、直情径行少年カミーユ・ビダンはある意味有名人だった。
「シェリー・パーカーです。貴方の戦闘記録は非常に興味深く拝見しています」
差し出された右手を握ったカミーユは、シェリーの手の柔らかさに戸惑う。
ジュナスはアウドムラへの補給進捗状況を見やりつつ、シェリーに言った。
「助かったよ、お茶でも飲んでゆくかい?」
「はい! 喜んで」
事務的な挨拶のつもりだったジュナスのセリフに、シェリーは嬉しそうに頷く。
肯定的な返答が返ってくるとは思わなかったジュナスは、目を丸くした。
「そ、そ、そうか? ‥‥‥カミーユ君はどうする?」
戸惑うジュナスの態度がおかしくて、カミーユはつい余計な事を言ってしまう。
「そうですね、さっき飲み損ねちゃいましたから」
結局、フォウとはお茶の一つも飲まないままに別れてしまったカミーユである。
- 768 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/01 19:30 ID:sGEkmPVD
- 「“さっき”? 誰かとそんな約束があったのかしら?」
敏感なシェリーは、カミーユの口調からそれを男女の機微に結びつけた。
言葉に詰まったカミーユの耳に、誰かが近付いて来る規則的な足音が聞こえる。
「‥‥‥アムロさん」
顔を向けたカミーユは、そこにアムロ・レイを見つけて軽く頭を下げた。
地下鉄を使って帰って来たアムロも、ようやくアウドムラに辿り着いたようである。
ジュナスもアムロを見つけ、軽く頷きながら別行動の顛末を尋ねた。
「アムロ大尉。ミライ・ノアは無事に観光船に?」
エゥーゴ旗艦アーガマ艦長ブライト・ノア大佐の妻、ミライ・ノアは重要人物である。
「はい、無事にコーラル・オリエンタル号まで」
そう言いながら、ジュナスの隣に立つシェリーにも会釈をするアムロだ。
「ステファニーにも、そう報告しておきましょう」
小さくため息を吐いたシェリーから視線を移し、アムロはカミーユに問い掛ける。
「どうしたカミーユ、遊んでいるとハヤトに叱られるぞ」
「サボってなんていませんよ。ちょっと考え事をしていただけです」
- 769 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/01 19:31 ID:sGEkmPVD
- アムロのからかうようなセリフに、カミーユは少しだけ表情を固くして言った。
それっきり黙り込んでしまったカミーユの瞳を覗き込み、アムロは口を開く。
「さっき逢ってた女の子のことか?」
「──っ!!」
驚きで目を見開いたカミーユは、彼らしくもなく動揺した顔だ。
カミーユの想像以上の反応に気を良くしたように、アムロは芝居めかして肩を竦める。
「エレカの助手席に乗せてたろ?」
あの時、アムロに気付かれた事が判らない位にカミーユは浮き立っていたのだ。
「ああ、その娘とデートしてたってこと?」
話が繋がったシェリーは、まだ判っていないジュナスにそっと耳打ちする。
「どうやら、カミーユ君は早速ホンコンでナンパをしたようですね」
自分の迂闊さに舌打ちしつつも、何故か素直にカミーユは心情を打ち明けてしまう。
「‥‥‥恋とかっていう感情とは違いますね」
上手く自分の感情を言葉に出来ず、カミーユは困ったように地面を爪先で擦った。
午後の日差しに暖められた地面から、湿気の高い湯気が立ち昇って来る。
- 770 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/01 19:32 ID:sGEkmPVD
- 少年は、自分の気持ちを恋とか愛とかそんな一時の気の迷いだとは思いたくなかった。
「何て言うかな、もっと硬質な感じなんです。判りますか、こういう気分?」
「ニュータイプだと言いたいのだろうが、違うな」
通常、ニュータイプはたった一度の触れ合いでも相手を完全に理解出来るという。
それどころか、どんなに離れていても相手と判り合えるとも言われている。
広大な宇宙に進出した人類は、そんな能力をいつか手に入れなくてはならないのだ。
「洞察力の優れた人間なら、初対面の人でも判り合えるさ」
そんな簡単な答えで流されてしまっては、自分の感情まで流された気分になる。
アムロにとっては些細な問題でも、カミーユにとっては重要な問題なのだ。
だからこそ、カミーユ・ビダンは大して好意も抱いていないアムロを見つめた。
「引っ張られるような感覚もですか?」
「引っ張られるような?」
鸚鵡返しに問い返して来るアムロのセリフを、不意に甲高い声が遮る。
「私を差し置いてアムロと内緒話? 隅に置けないのね、カミーユも」
セミロングの金髪をさらっと掻き揚げながら、ベルトーチカ・イルマが厳しい表情だ。
- 771 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/01 19:33 ID:sGEkmPVD
- アムロが帰って来ているのだから、当然ベルトーチカも居てしかるべきである。
それでも、カミーユは苦手なベルトーチカが会話に入って来た事に露骨に顔を顰めた。
ベルトーチカは、カミーユの態度に気付いて唇を歪めて笑う。
「一目惚れって言うのよ、そういうの」
「そんなんじゃありませんよ」
安っぽいフレーズで自分の感情を片付けられ、カミーユは憤慨していた。
世間のどこにでも溢れている様な、一山幾らというそんな出逢いではない。
カミーユは、フォウ・ムラサメという少女との接触を特別な物と思いたかったのだ。
「それは、余りセンスの良い物言いとは言えないわね」
呆れたように肩を竦めるシェリーを、ベルトーチカは強気で睨み付ける。
不意に、真剣な表情になったアムロが厳しい口調で言った。
「カミーユ、危険だ。その女にはこれ以上近付かない方がいい」
「ど、どうしてですか!?」
全く予想外のアムロのセリフに、カミーユは驚愕したように叫ぶ。
揺れるカミーユの瞳を、不思議な位に澄んだ瞳でアムロは真っ直ぐに見つめた。
- 772 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/01 19:35 ID:sGEkmPVD
- 少しの間、アウドムラへの積み込み作業の騒音だけが彼等の間に流れる。
「アムロ‥‥‥?」
恐る恐る問い掛けるベルトーチカに背を向け、アムロは小さく呟いた。
「同じだと感じたからだ‥‥‥。ああいった敵と出逢うと身を滅ぼす──」
そのまま口を閉ざし、アムロ・レイはアウドムラへ向かって辛そうに歩み去って行く。
ベルトーチカは、他人を拒絶しているアムロの背中へ縋るように叫んだ。
「アムロ!」
カミーユも、その言葉に反感より先に興味を惹かれてしまう。
本当ならば、フォウという少女と逢うなという忠告なぞに従う訳にはいかない。
だが、カミーユはアムロの瞳の苦しげな光に気が付いている。
「どうしたんだ? アムロ大尉は」
「──7年前、アムロ・レイは敵女性パイロットと接触があったと聞いていますが」
訝しげなジュナスに解説を入れるシェリーに、ベルトーチカは怒りの表情を向ける。
「なんで、貴方がそんな事を知っているのよ!!」
「何を今更。情報を商うのが、我々ルオ商会です」
- 773 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/01 19:36 ID:sGEkmPVD
- さらりと言うシェリーに、ベルトーチカは忌々しそうに大声で叫んだ。
「聞かせて! アムロが戦った人のこと! 何もかも全部っ!!」
「そんな風に一足飛びに物事を知ろうとするのは、利口とは言えませんね」
「私はアムロのことを心配しているのよ!!」
「相手の全てを知る事が、必ずしも最良の策ではないわ」
ベルトーチカは、冷静そのもののシェリーの態度に激昂した。
「アムロのことを知らなければ、気の遣いようがないでしょうっ!?」
論理の欠片もない一方的な要求に、商人としてのシェリーは元より従うつもりはない。
「ベルトーチカ、貴方は不用意に他人の心の中に入り込みすぎます」
「私は今、私の心を話したつもりですっ!!」
ヒステリックに手を振り回すと、ベルトーチカはアムロを追い掛けて走り出した。
ため息混じりにその背中を見送ってから、カミーユはシェリーに向き合う。
「その女性、どういう敵だったのです?」
「そこまでは知らないわ。でも、そのパイロットはララァ・スン少尉という名前。
ジオン公国軍所属でフラナガン機関出身のニュータイプ。あの戦争で戦死したとか」
- 774 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/01 19:37 ID:sGEkmPVD
- アムロ・レイとララァ・スンの戦闘中の魂の接触は、ごく限られた人間しか知らない。
どんなに優秀な情報機関だろうが、二人の間に割り込む事は不可能だ。
そこまで語ったシェリー・パーカーは、声を潜めてジュナスに語り掛ける。
「死んだ後でも、彼を決定的に現実世界から引き離してしまったそうですが」
──私の名前ですか‥‥‥。‥‥‥教えてあげません。
「そうか‥‥‥」
重々しく頷いたジュナスの身体に、そっと柔らかいシェリーの身体が寄り添った。
「‥‥‥それはきっと‥‥‥つらくせつないこと、です」
その時初めて、ジュナスは自分が身体を強張らせていたことに気付いた。
アムロ達のように神聖ではないが、ジュナスとあの少女との出逢いも運命だ。
ジュナスは、過去に縛られているアムロの逡巡や戸惑いを笑う事は出来なかった。
──でも、無事に帰って来られたら教えて差し上げます。
ただ、たった一つの“約束”をして、それが叶えられなかっただけの話だというのに。
シェリーの手が、ジュナスの腕にそっと触れてくれた。
もう既に小さくなったアムロの背中に視線を向け、カミーユがふと尋ねて来る。
- 775 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/01 19:38 ID:sGEkmPVD
- 「二人は、愛し合っていたのですか?」
それはまるで、ジュナスとあの少女が愛し合っていたのかと尋ねているようだ。
勿論、カミーユが聞いているのはアムロとララァというニュータイプの事なのだが。
「敵同士でろくに逢ってもいなかったらしいわ。顔を合わせた事も2回位だったそうよ。
それなのに、人生を変えるほど愛し合うことが出来ると思う?」
「‥‥‥不可能だと思います」
「そういう関係だったらしいわ」
哀しそうに微笑みながら、シェリーはジュナスの腕にそっと頭を寄せる。
結果から言えば、アムロはララァ・スンという少女に人生を変えられてしまったのだ。
ジュナスの人生が、あの少女から少なからず影響を受けているように──
──“お約束”するのは‥‥‥そこまでです‥‥‥
「でも、それは無意味な事じゃないですよ‥‥‥ね‥‥‥?」
シェリーは、無言のままのジュナスにだけ聞こえるように囁く。
暗い表情になったカミーユの脳裏に、突然フォウ・ムラサメの笑顔が浮かぶ。
心臓を鷲掴みにされたような痛みに、カミーユは顔を顰めて蒼穹を見上げた。
- 776 :名無しさん@ピンキー :04/08/01 19:38 ID:sGEkmPVD
-
──次回、8月8日。
- 777 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/01 19:39 ID:sGEkmPVD
-
次 回 、 「 君 が い な け れ ば 」
- 778 :名無しさん@ピンキー :04/08/01 19:41 ID:ibr2jJtA
- おろろ〜ん!
- 779 :名無しさん@ピンキー :04/08/01 19:51 ID:j7wg3xuM
- おかえりなさいませ。
もしかして物語冒頭のジュナスと名無しさんのやりとりは、
アムロとララァになぞらえてたの?
全然気づかなかったよ。
男が思い悩んでるときにシェリーみたいなかんじで
そっと腕に触れるのはかなり効果的だ。
その男を落とせる確率うpまちがいなし。
なんてこのスレで言っても意味無いな。
女のひといないだろうし。
これからも楽しみにしてまっせ。
ところで「色々」ってなんだろう。
- 780 :名無しさん@ピンキー :04/08/01 19:54 ID:pebGuGEb
- ISAPさん、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
ジュナス、相変らずの朴念仁ぶり…かと思いきや、
アムロとララァ、ジュナスたんとオペ嬢の出会いと別れを対比させた描写が
なんとも切ないです…(つд`)
これからもISAPさんのペースで(・∀・)ガンガッテクダサイ!!
- 781 :名無しさん@ピンキー :04/08/01 19:57 ID:gunfhwpN
- ISAPさん
. (゚∀゚) キタ━━(゚∀゚)━━!!! ┃ ┃
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!! (゚∀゚) (゚∀゚) キ キ
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!! (゚∀゚) (゚∀゚) タ タ
. (゚∀゚) キタ━(゚∀゚) キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!! ┃ ┃
. (゚∀゚) (゚∀゚) ┃ ┃
. (゚∀゚) キタ━(゚∀゚) (゚∀゚) (゚∀゚)
ここであのオペレーターが来るとは。
ああ、なんだかジュナスが主人公として活躍できそうな予感。
スレ的にもシェリーが(相変わらず気づいてないとはいえ)いい感じだし。
…彼の濡れ場は相変わらず想像もつきませんが。
幼少のみぎりに、近所のおっさんだか野良犬だかに陵辱されたりして、
そういう類のコトにまったく反応できない体になってたりするんじゃ、と邪推する程に。ええ。
与太話はさておいて、キリマンジェロには彼も同伴するかも知れないワケで
その時の彼の反応を楽しみにしてます。
あと、色々あるでしょうがご自愛のほどを。
「人生楽ありゃ苦もあるさ。涙の後には虹も出る」という唄もありますし。
- 782 :名無しさん@ピンキー :04/08/01 20:13 ID:qzle/tKF
- ( ゚∀゚)ISAPさんキタ━━━━━!!
ジュナスたん(つД`)
シェリーたん一歩リード!?
- 783 :名無しさん@ピンキー :04/08/01 21:48 ID:u4m4gXvt
- ISAPさんキタ━━━━━━*・゚゚・*:.。..。.:*・゚\(゚∀゚)/゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*
おかえりなさい。
そしてお疲れ様です。
戻ってきてくれただけで充分です。
いろいろ大変だったようですが、これからもがんばって下さい。
ジュナスとオペレーター嬢の出会いは、アムロとララァだったんだ。
なんかジュナスがオペレーター嬢を思い出しているシーンで
シェリーの触れ方と、ジュナスの切ない思い出の描写に
じーんときてしまいました。
シェリーは、ジュナスがオペレーター嬢を思い出しているのを判ってて
それでもそっと寄り添い、腕に触れて、そっと頭を寄せて・・・。
せ、切ないねぇ・゜・(ノД`)・゜・
目の前でそんな寄り添いを見ているにもかかわらず
自分の思考で精一杯のカミーユにもなんだが
シェリーの寄り添いにもびくともしないジュナスの
鈍感ぶりもすごいなーw
でも、最近やっとジュナスが主人公らしくてうれしいです。
>>779
すいません。
女ですけど、このスレで1年半ぐらい前から住人です。
いやーいいこと聴いた。
ご意見、参考にさせていただきますねw
- 784 :名無しさん@ピンキー :04/08/01 22:01 ID:+On3o1+p
- キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
ISAPさん乙。
ジュナスとオペさんの関係とアムロとララァの関係との対比がうならせてくれました!
今回は次回予告もあるし安心して盆休みに入れますな。
- 785 :__custam :04/08/01 22:01 ID:eO1D6bw4
- 何はともあれ、ISAPさん乙です。相変わらずいい仕事して増すねぇ。
- 786 :名無しさん@ピンキー :04/08/01 22:10 ID:xGiM/c6x
- ISAP氏キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
せつなくてロマンチックで、萌え度UP更に倍って感じですな。
ああそうかあ、7年前の戦争で傷をおっているのはアムロやシャアだけじゃないんだ、と。
ジュナスや名もない兵士だって色々な傷をおっているんだ、と。
(ベトナム戦争なんかがいい例ですな)
深いなあ、深い。
>>783
ここは女性だとかなんとか差別する馬鹿はいないから安心してよいかと。
ちなみに、女性から見てヒロインズはどう映るんだろ?
- 787 :名無しさん@ピンキー :04/08/01 22:14 ID:2YDIpzr8
- ISAP氏キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!
色々あったんですか、何かはわかりませんがお疲れ様です
あぁ・・・Voice Of The Earthが再び読める日が来るなんて・・・
久々似読んだ所為かわかりませんがなんだか今回は非常に話の内容に引き込まれて読んだ感じがします
文章だけなのに目の前に映像、音声が綺麗に出てきたというかなんというか・・・
そんな感じでした
それにしてもココでオペレーターさんですか・・・
キタ─wwヘ√レvv~(゚∀゚)─wwヘ√レvv~─ !!! って感じになりますた(´∀`)
てかなんと言うかアレですな
アムロとララァ、ジュナスとオペさん
似てる様で決定的な違いがあるのが・・・
NTなアムロはあの一瞬の出会いでも分かり合えたのに対して
OTなジュナスは本当に一瞬の出会いだった、と
なんだか悲しくなりますた。・゚・(ノД`)・゚・。
何はともあれ次回は8月8日!
リ*´∀`)<グゥレイト!グゥレイト!
- 788 :名無しさん@ピンキー :04/08/02 02:55 ID:BZS0zD/l
- ISAP氏キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
オペ嬢の回想見たらベルナデッタたんのこと思い出しました。
彼女がメインヒロインだったはずなのに出番少なくてかわいそう(つд`)
- 789 :名無しさん@ピンキー :04/08/02 05:41 ID:DliKZVfi
- ISAPさん、乙です。
あいかわらずの文章の上手さに感心しきりです。
ベルトーチカが必死すぎてかわええですなあ。
それと、南極のアドは直したほうがよいかと。
- 790 :名無しさん@ピンキー :04/08/02 11:54 ID:F/Wi8sri
- 南極や過去スレのアドレス毎回貼ってくれてるのな。
だれかどっかにテンプレサイト作ってさしあげろや。
俺は就職活動で忙しい。
- 791 :名無しさん@ピンキー :04/08/02 17:15 ID:zaLq+Kcy
- シェリーさんの気持ちは愛というよりも罪悪感のような。
オペレータ嬢が死んだのも自分のせいで
エゥーゴに誘う段取りをつけたのも自分
責任感のほうがピッタリするかも。
- 792 :名無しさん@ピンキー :04/08/02 23:04 ID:ufkEuTFk
- それでも、恋は恋〜♪
- 793 :名無しさん@ピンキー :04/08/03 00:28 ID:DAONEyC9
- 足りない・・・物資も!兵力も!フラン分さえも!
- 794 :名無しさん@ピンキー :04/08/03 19:27 ID:A6xmIrVu
- いよいよ明日ですな・・・
- 795 :名無しさん@ピンキー :04/08/03 22:26 ID:T4BiBLCM
- え?ああ、えーと、うん明日だな
- 796 :名無しさん@ピンキー :04/08/03 23:12 ID:tKWZON8v
- >>786
ここは良いスレなんで、安心してます。
女性から見たヒロインズですか?
えーと。
ISAPさんの女性描写って、結構しっかりしているんですよね。
ありがちなだなーって感じを、きっちり外してないけどw
バレンタインゴーゴーのベルナデッタはツボでした。
あと、うずまく人間ドラマが面白いですね。
機体とか良くわからない(覚えていない&興味が薄い)ので、戦闘シーンだけは
「映像で見たい〜〜!」と、常に思っています。
ジュナス好きなので、ジュナスが映像で動いていたら・・・ハァハァ(*´Д`)
エロな話もSFも戦闘モノも、とても大好きなので
あんまり普通の女性視点ではないと思いますがねw
ガノタ度はかなり低めだと思っていますが
それでも、ISAPさんの話は面白いです。
日曜日まであと5日〜。
- 797 :名無しさん@ピンキー :04/08/03 23:12 ID:FcRzRaZm
- いよいよ明日で4日前
- 798 :名無しさん@ピンキー :04/08/03 23:50 ID:Mw3PGDJx
- まあ、つまり、良い文章の前には性別やヲタ度なんて関係ないって事だな。
- 799 :名無しさん@ピンキー :04/08/04 00:40 ID:gx/DH6i4
- >>798
ソレダ!(・∀・)
ISAP氏凄ぇ・・・
- 800 :名無しさん@ピンキー :04/08/04 05:25 ID:QmRpfx5m
-
今だ!800ゲットー!!!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ (´´
∧∧ ) (´⌒(´
⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡
 ̄ ̄ (´⌒(´⌒;;
ズザーーーーーッ
>>798
いいこと言うじゃないか ъ( ゚ー^)
- 801 :名無しさん@ピンキー :04/08/04 15:21 ID:ZHbce8hz
- >>745
今回補給あまりまくるらしいが・・・
今日発売だったので俺は一垢買ったよ。
- 802 :名無しさん@ピンキー :04/08/04 23:56 ID:y33/EN+s
- ぜひ、チミらでネトゲの世界でVOEを広めてくれたまい。
おれはゲーセンでエウティタの名前入力で広めるから。
- 803 :名無しさん@ピンキー :04/08/05 09:11 ID:qrTa5hy5
- ネトゲは厨イパーイなイメージがあるからので、
このスレにへんなのが流入してくるんじゃないかって心配。
- 804 :名無しさん@ピンキー :04/08/05 21:47 ID:CtQgn+o5
- そうとも限らないんじゃないか? まあ、個人的にはMMORPGは好きではないが。
- 805 :さすがたん :04/08/05 22:09 ID:7YCwzfG3
- んじゃ、3アカのうちのひとつはジュナス・フレイブって名前を
取れるように頑張ってみますですよ。
- 806 :名無しさん@ピンキー :04/08/06 05:32 ID:ZlHHHe2C
- >>805
鯖でその名前を見かけたら「さすがたんでつか?」
と勇気を振り絞って声かけてみるよ。
- 807 :さすがたん :04/08/06 07:29 ID:G9hyfuIV
- >>806
了解、楽しみにしています。
ところでもまい様のIDなかなかイカしますね。
- 808 :名無しさん@ピンキー :04/08/06 15:27 ID:54XVQWiu
- 二連続でIDにGを取ってるアンタもな。
さて、ゲイナー&ZZの職人さんはまだかいな。
種の人やハマーン×ミネバの職人さんにも期待だな。
ここは住民が一番多いから、厳しい意見もアドバイスも多いが
頑張れ。
- 809 :名無しさん@ピンキー :04/08/06 15:34 ID:54XVQWiu
- っておれはXVWと平成ガンダム揃い踏みIDかよ(ノ∀`)
- 810 :名無しさん@ピンキー :04/08/07 17:40 ID:Q6RkVded
- 映画版Z、3部作の一つ目はアムロとカミーユの出会いまでらしいから
ちょうど今連載のあたりくらいまでか?
富野氏いわく明るく前向きなカミーユらしいから、ここのSSっぽいイメージ?
- 811 :名無しさん@ピンキー :04/08/07 19:30 ID:wxMz9jX0
- ふむ。これが映画化されたほうがよいな。
さて・・・いよいよ24時間後ぐらいかな。
- 812 :名無しさん@ピンキー :04/08/08 17:17 ID:rNiz9b+6
- もうすぐなの?
- 813 :名無しさん@ピンキー :04/08/08 19:08 ID:9tfhx/Tt
- ン?来るのか・・・?
/巛 》ヽ,
ヾノ"~^ヽ,^
(´∀` リ <ISAP氏グゥレイト!
( つ旦O
と_)__) 旦
- 814 :名無しさん@ピンキー :04/08/08 19:29 ID:+v5TidXD
- ↓キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
- 815 :名無しさん@ピンキー :04/08/08 19:32 ID:TxNDvOhS
- (@u@ .:;) 来たぞ
- 816 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/08 19:40 ID:GmwuuX0A
- 何その顔文字ふざ(以下略)
南極条約の管理人様、いつもありがとうございます。
- 817 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/08 19:40 ID:GmwuuX0A
-
U.C.0079
- 818 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/08 19:41 ID:GmwuuX0A
- 「二度もぶった。‥‥‥親父にもぶたれたことないのにぃ!!」
激昂して叫ぶ少年に、青年士官は少しも怯まずに怒鳴り返した。
「それが甘ったれなんだ! 殴られもせずに一人前になった奴がどこにいるものか!」
「もうやらないからな。誰が二度とガンダムなんかに乗ってやるものかぁっ!」
熱くなった頬を押さえた少年がいじけてそっぽを向くと、もう一人の少女が叫ぶ。
「アムロ、いいかげんにしなさいよ。情けないこと言わないで‥‥‥っ」
少しの間少年の横顔を見つめた後で、青年士官は冷たい声で言った。
「──俺はブリッジに行く。アムロ、今のままだったら貴様は虫ケラだ。
それだけの才能があれば貴様はシャアを越えられる奴だと思っていた。残念だよ」
思い掛けないセリフに呆然とした少年は、目を見開いて身体を震わす。
青年が部屋を出て行ったのを哀しげな瞳で見た少女は、不意に声を上げた。
「‥‥‥アムロ、ガンダムに操縦方法の手引書ってあるんでしょ?」
今まで見た事もない少女の真剣な態度に、少年は気圧されてしまう。
「あたしガンダムに乗るわ。自分のやったことに自信を持てない人なんて嫌いよ。
今までホワイトベースを守ってきたのは俺だって言えないアムロなんて、男じゃない」
- 819 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/08 19:42 ID:GmwuuX0A
-
「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム Voice Of The Earth 」 連載第94回
since 2002,2003,2004 ISAQ > ISAP PRESENTS.
- 820 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/08 19:42 ID:GmwuuX0A
-
履歴:
ガンダムヒロインズ
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1007/10076/1007655458.html
362-366 368-373 376-379 384-387 396-400 406-411 413-418 438-444
451-456 464-468 488-492 500-504 513-519 526-531 541-546 576-582
608-614 628-635 650-655 672-678 712-718 740-745 770-777 799-806
834-841 870-877 909-916
ガンダムヒロインズMARKU
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6- 12 39- 44 57- 62 114-121 141-147 175-182 212-219 237-244
273-282 320-329 358-367 402-411 441-449 473-482 500-509 537-546
590-599 631-640 710-721 755-764 808-817 854-863 888-897 926-935
- 821 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/08 19:43 ID:GmwuuX0A
-
ガンダムヒロインズ MARKV
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17- 26 77- 86 116-125 160-169 184-193 242-251 276-286 323-332
388-398 444-453 478-487 522-531 570-580 611-620 669-678 736-746
795-805 892-903 940-950
ガンダムヒロインズ MARKW
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46- 56 94-103 136-146 202-211 265-276 317-326 368-379 496-505
563-572 659-668 762-773 828-837 880-892
ガンダムヒロインズ MARKX
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39- 48 89-100 180-189 259-269 327-337 474-483 528-538 568-577
623-635 766-775
- 822 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/08 19:44 ID:GmwuuX0A
-
[南極条約] ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/index.html
こちらのサイト様で、過去ログの総集編を保管戴いています
第1話(連載第1回〜第2回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe.html
【挿絵 プルスキー様】
第2話(連載第3回〜第6回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe2.html
第3話(連載第7回〜第9回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe3.html
第4話(連載第10回〜第13回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe4.html
第5話(連載第14回〜第16回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe5.html
第6話(連載第17回〜第19回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe6.html
- 823 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/08 19:44 ID:GmwuuX0A
-
第7話(連載第19回〜第23回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe7.html
第8話(連載第24回〜第27回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe8.html
第9話(連載第28回〜第33回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe9.html
第10話(連載第34回〜第38回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe10.html
第11話(連載第39回〜第43回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe11.html
【挿絵 チップ様】
第12話(連載第44回〜第48回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe12.html
第13話(連載第49回〜第52回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe13.html
第14話(連載第53回〜第56回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe14.html
【挿絵 チップ様、ンダ様】
- 824 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/08 19:45 ID:GmwuuX0A
-
第15話(連載第57回〜第60回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe15.html
第16話(連載第61回〜第64回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe16.html
【挿絵 チップ様】
第17話(連載第65回〜第68回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe17.html
第18話(連載第69回〜第72回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe18.html
第19話(連載第73回〜第76回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe19.html
第20話(連載第77回〜第80回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe20.html
第21話(連載第81回〜第83回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe21.html
バレンタイン・ゴーゴー
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voev.html
- 825 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/08 19:46 ID:GmwuuX0A
-
U.C.0087
- 826 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/08 19:47 ID:GmwuuX0A
- 轟音と共に、巨大なトレーラーがガルダ級輸送機アウドムラの格納庫へと乗り込む。
もう何台目か判らないトレーラーは、停車した途端積載している荷物を降ろし始めた。
車輌と共に吹き込んで来る海風は、既に熱風と表現すべき暑さだ。
「MSの備品はもう全部積み込んだのか?」
エゥーゴ支援組織カラバ代表ハヤト・コバヤシが、手元のリストを検索しつつ言った。
「後は5台程が残っているだけです。本当に凄いものですね、ルオ商会というのは」
「確かにな‥‥‥」
隣に立つカラバのスタッフの感嘆の声に、ハヤトは重々しく頷く。
──3年前ハヤトがカラバの代表を引き受けた時、台所事情は惨憺たるものだった。
仕方なく、ハヤトはエゥーゴに擦り寄りながらスタッフを集めるしかなかった。
ルオ商会とのパイプが出来たのは、ようやく組織が纏まりかけてた昨年だ。
シェリー・パーカーとも、それ以来の付き合いであった。
個人的に苦手な相手だが、しかしルオ商会の財力はカラバに必要不可欠だ。
近代戦において、スポンサーなしに戦闘組織を維持することは出来ない。
そして、エゥーゴは死の商人アナハイム・エレクトロニクスをその財源に充てた。
- 827 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/08 19:47 ID:GmwuuX0A
- それに比べれば、ルオ商会は闇社会と繋がりがあるといっても正規の企業だ。
むしろ、ルオ商会が陰で何をしていようとハヤトは構うつもりはない。
ルオ商会がカラバを支援する理由は、ティターンズへの反抗心だという。
結局、地球連邦政府はスペースノイドのみならず地球上でも敵を作っているのだ。
7年前その地球連邦軍に属してたハヤトは、現状を思うと暗い表情になる。
「リック・ディアスの腕部パーツまで貰えるとは、思いませんでしたね」
カラバのスタッフが指差す先では、赤い武骨な機体が格納庫内で修繕中だった。
エリス・ワイス中尉のリック・ディアスは、先程の戦闘で被弾している。
ニュー・ホンコン・シティーに出現した巨大なガンダムに、腕を吹き飛ばされたのだ。
急ピッチで腕を交換されている機体を、ハヤトは苦笑で見守る。
ルオ商会は、ガンダムMk-Uのみならずリック・ディアスの部品まで調達した。
すなわち、彼等は球連邦軍並びにエゥーゴの最新技術を手に入れているのである。
「‥‥‥味方でいる間は、心強いのだがな」
ルオ商会は企業であるからこそ、一旦カラバが劣勢となればすぐに見捨てるだろう。
その最悪の事態を迎えないように、ハヤトはカラバを一流の組織にするつもりだった。
- 828 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/08 19:48 ID:GmwuuX0A
- そんな事を考えながら、ハヤトはふと右腕を上げて腕時計で時間を確かめる。
文字盤を見たハヤトは、ふとそれがいつかの誕生日プレゼントだったと思い出した。
この時計を贈ってくれたのは、カツ・レツ・キッカの三人組である。
‥‥‥その内の一人、カツ・コバヤシは既にこの世にいない。
そういえば、昨夜ようやくフラウからカツの死に対してのメールの返事が来た。
ハヤトは、アウドムラがヒッコリー基地を離陸後すぐに妻に連絡を取っている。
だが、余りにショックが大きかったのだろう、フラウから中々反応はなかった。
哀しみの深さは妻に負けないつもりだったハヤトは、静かに返事を待ったのだ。
届いた文面は、ひたすらカツの死を悼みハヤトの無事を心から願うものであった。
フラウの文章の端々には辛さが滲み、レツとキッカの衝撃も追伸で触れられていた。
本当は、ハヤトもカツの死の衝撃から完全に立ち直れてはいない。
それでも、ここで逃げ出したら死んだ時にカツに顔向けが出来ないと思う。
せめて、天国で見守ってくれているであろうカツに恥ずかしくない父親になりたい。
「ハヤト艦長、ブリッジが上がって来て貰えないかとのことです」
ブリッジからの要請を伝えて来るスタッフに、ハヤトは重々しく頷いた。
- 829 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/08 19:50 ID:GmwuuX0A
- 搬入で混雑する格納庫で、ウォルトン・スウィフト少尉は資材と格闘中だ。
だが、いつも通りの適当な作業をしつつもどこか態度がおかしい。
普段のお気楽な態度が影を潜め、苛々と何かを気に病んでいるように見えるのだ。
更には、誰かを避けるように絶えず周囲をキョロキョロ見回している。
結局、部品の木箱を盛大に崩してボルトを床にぶちまけてしまうウォルトンだった。
「先輩は、本当に仕事するつもりがあるんですか?」
近くで食料を整理していたテレンス・デニケン少尉が、呆れたように言った。
「なんだとーっ! このウォルトン様を捉まえてふざけた事を言うな!」
無意味に偉そうに叫ぶウォルトンだが、周囲は全く相手にしていない。
後輩のテレンスにしても、ウォルトンのセリフなど本気で聞いていなかった。
「五月蝿いなあ、口より先に手を動かして下さいよ」
頭に血を上らせたウォルトンは、テレンスに駆け寄ろうとして作業員にぶつかる。
「き、気を付けやがれ、この馬鹿野郎!」
「なんだと? そっちがぶつかって来たんだろうが」
電子基板を運んでいたルオ商会の作業員達は、ウォルトンの態度に顔色を変えた。
- 830 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/08 19:51 ID:GmwuuX0A
- 「けっ! 次期エース候補のオレに怪我でもさせたらお前らなぞ修正だ!」
威張りくさって怒鳴るウォルトンに、搬入で疲れていた作業員が怒りを爆発させる。
「うるせぇんだよーーっ!!」
「うぎゃああぁぁ!」
作業員にパンチ一発で殴り倒されたウォルトンは、情けなく床に転がった。
口の端から血を流しながら、ウォルトンは床から立ち上がれずに痙攣するだけだ。
「なんだ、コイツ弱いぞ。やっちまえ!!」
近くにいた他の作業員達も、憂さ晴らしに近寄って来てウォルトンを蹴りまくった。
「おらおらぁ! 生意気な事言ってんじゃねぇよ!!」
「ここはホンコンだ! お前等が大きな顔を出来るとこじゃねぇんだよ!!」
蒸し暑さで気の立っていた作業員達は、カラバに良い感情を持っていない。
一方的に暴行されるウォルトンを、エゥーゴの仲間達は誰も助けようとしなかった。
「止め、止めろ! あう! 止めてくれええぇ‥‥‥! ぐええぇ」
突然、踏みつけられ悲鳴を上げるウォルトンを庇うように小さな影が跳躍する。
それは、腰まである美麗な金髪を翻す一人の美しい女性だった。
- 831 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/08 19:52 ID:GmwuuX0A
- 金髪を鞭のように揺らし、彼女は作業員の一人の手を取って軽く投げ飛ばす。
「な!? なんだ、強いぞコイツっ!?」
彼女は流れるような動きでもう一人の男を足払いで転ばせ、向う脛を蹴り付けた。
最後に残った作業員達を投げ飛ばし、エリス・ワイス中尉は腕を組んで立つ。
「──‥‥‥準備体操は終わったかしら?」
氷のように冷たい視線で睨まれ、荒くれの作業員達も怖気づいてしまう。
背丈は彼等の胸元くらいしかないエリスだが、その身に纏う殺気は本物である。
「‥‥‥」
思わずおどおどと下を向いてしまう作業員達に、エリスは突然優しい声で言った。
「君達の働きには本当に感謝しているわ。さ、仕事に戻ってくれるかしら?」
そのセリフで救われたように、男達は無言で目礼をして元の仕事に戻ってゆく。
騒動を見ていたパイロット達は、エリスの華麗な言動に感心した顔になる。
作業員を見送り、腰を屈めたエリスは心配そうにウォルトンに囁く。
「──君、大丈夫なの?」
実は、二人が顔を合わせるのはあの真夜中のエセ豊乳療法以来これが初めてだった。
- 832 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/08 19:52 ID:GmwuuX0A
- あの後、気まずい気持ちのままどちらからともなく互いに相手を避けていたのである。
──お節介かもしれませんが、君の分を代わりにやっておきました。
──昼間は助けてくれて本当にありがとう。とても嬉しかったです。
「‥‥‥ま、またお節介かよ」
よろよろと上半身を起こしながら、ウォルトンはエリスと眼を合わさずに言う。
「別に、助けてくんなくてもオレ一人で充分だったんだぜ」
「‥‥‥」
エリスは、何も言わずにノーマルスーツのポケットからハンカチを取り出した。
「エリス中尉! そんな人なんて放っておいた方がいいですよ!」
苦々しげに進言して来るテレンスのセリフは、周囲の気持ちの代弁である。
「まったく、居るだけで部隊のお荷物なんですから!」
無言で口元の血を拭ってくれるエリスに、ウォルトンはぼそぼそと言った。
「な、なんか言いたい事があるんじゃないのかよ‥‥‥?」
次の瞬間、真剣な表情になったエリスが強い口調で言う。
「──君、いつまでそんないい加減な態度を続けるつもりなの?」
- 833 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/08 19:53 ID:GmwuuX0A
- 手に持ったハンカチを強く握り締めるエリスの瞳は、まるで水晶のようだ。
痛む横腹をさすりながら、ウォルトンは明後日の方角を見つめて口を開く。
「なんだよ‥‥‥、ふ、ふん、オレはなあ、本当はやれば出来る男なんだよ」
「“やれば出来る”?」
エリスは、にこりともせずにウォルトンに問い掛けた。
「じゃあ、“いつ”やるの?」
「な‥‥‥っ!?」
言葉に詰まりながら、ウォルトンは必死に虚勢を張る。
「そ、そりゃあ、いざって時には‥‥‥その‥‥‥」
「“いざって時”、っていつ?」
矢継ぎ早のエリスのセリフを何故か無視出来ないまま、ウォルトンは大声で叫んだ。
「いざって時はいざって時だよ! その時になったらオレは──!!」
「ううん、出来ないわ。その時が来たって、君は何も出来やしない」
ウォルトンの傍らに立膝をついたまま、エリスは静かに首を振る。
- 834 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/08 19:54 ID:GmwuuX0A
- 主張をきっぱりと否定され、悔しそうにウォルトンは唇を噛み締めた。
「何も出来ず、これは自分の実力じゃないんだと言い聞かせてそれでどうするの?」
フランス人形のように整った美貌を引き締め、エリスは語り掛ける。
「“自分はやれば出来る”なんて言い続けて、一生何も出来ないままでいるつもり?」
「な、なんだよ、クソっ!!」
正面から言い負かされ、ウォルトンは反論すら出来ずに床を拳で叩いた。
「な、生意気な事言ってやがると、ま、また、その、なんだ‥‥‥!!」
アンタの身体をオモチャにしてやると言いたいのだが、どうしてもそれが言えない。
──‥‥‥これで‥‥‥許して、くれるよね‥‥‥?
ウォルトンの脳裏に、エリスの辛そうなセリフがフラッシュバックする。
胸のどこかをちくちくと針で突き刺される感覚に、ウォルトンは情けない顔になった。
エリスは形の良いアーモンド型の瞳を曇らせ、小さな声でそっと言う。
「私の身体くらい、いつでも好きにしていいわ」
凛としたエリスの頬が仄かに染まり、口調が今までとは違ってたどたどしくなった。
「でも、約束して? 気が済んだら、私と一緒に頑張るって──」
- 835 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/08 19:55 ID:GmwuuX0A
- 突然立ち上がったウォルトンは、捨て台詞と共にエリスを横目で睨み付ける。
「ふ、ふんっ! ちょっと上官だからって威張るんじゃねぇよ!!」
そして、ウォルトンは無言でアウドムラの格納庫の出口に向かって全力で走り去った。
「いつもいつも、アンタはお節介なんだよーーっ!!」
「き、君っ‥‥‥!!」
床に立膝を突いたまま、エリスはただ哀しそうにその背中を見送る。
そういえば、今日のウォルトンはいつものように彼女を貧乳と馬鹿にしなかった。
それが逆にせつなくて、エリスは彼の口元の血を拭ったハンカチを握り締めてしまう。
「まったく、エリス中尉は親切すぎますよ」
近くで二人の対話を見ていたテレンス・デニケンが、呆れたように言った。
「ウォルトン先輩は、中尉の忠告を素直に聞くような人じゃありませんって」
いかにも楽しそうにウォルトンを馬鹿にするテレンスを、エリスは鋭く睨み付ける。
彼女の視線の厳しさに、テレンスはビクッと怯えて後ずさりした。
その場を静かに立ち去るエリスの唇から、せつなそうな小さな囁きが漏れる。
「‥‥‥やっぱり、もう‥‥‥ダメ、なのかな‥‥‥」
- 836 :お盆なので掲載日変更です。 :04/08/08 19:56 ID:GmwuuX0A
-
──次回、8月12日(木)
- 837 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/08 19:57 ID:GmwuuX0A
-
次 回 、 「 シ ン デ レ ラ ・ フ ォ ウ 」
- 838 :名無しさん@ピンキー :04/08/08 20:06 ID:XMzdppOV
- ヤタッツ
- 839 :名無しさん@ピンキー :04/08/08 20:06 ID:9tfhx/Tt
- キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
相変わらず乙(´∀`)
てかハヤト頑張れ・・・頑張れ(´Д⊂
そして・・・
___ ガスッ
|___ミ ギビシッ
.|| ⌒` ミ 、 グシャッ
∩|,_i_/|__
| ,|.」*゚/Д゚)..| |;, ゲシッ
/ ⌒二⊃=| |∵. ゴショッ
.O ノ %`ー‐'⊂⌒ヽ
) ) ) )~ ̄ ̄()__ ) ←>>ウォルトン
ヽ,lヽ) (;;;;;;;;;;;;;;;;;)(_(
- 840 :名無しさん@ピンキー :04/08/08 20:07 ID:/OIzLJP1
- キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!
ヲル豚ダメ出し(・∀・)イイヨーイイヨー
お盆進行キター!
エリスorヲル豚に死亡フラグ キ、、キタ?
- 841 :名無しさん@ピンキー :04/08/08 20:11 ID:Y0Iqx8iE
- ISAP 氏最高!
ウォルトン頑張れよ……良い方に。
- 842 :名無しさん@ピンキー :04/08/08 20:22 ID:sBW5NCL1
- ヲルトン!貴様は氏んでもいいから!!
>「私の身体くらい、いつでも好きにしていいわ」
この辺だけは実行してからにするように。
その前に氏にやがったら、氏んでもカツのような脳内昇進は無しだ!
- 843 :名無しさん@ピンキー :04/08/08 20:23 ID:iQm0Wm7t
- ISAPたん( ゚∀゚)キタ━━━━━!!
死亡フラグ・・・どっかの大司教みたいに
やれば出来る子と某少佐に再評価去れた後に・・・
(((((゚д゚;)))))
- 844 :名無しさん@ピンキー :04/08/08 21:39 ID:3siAQq3e
- キタ─wwヘ√レvv〜(゚∀゚)─wwヘ√レvv〜─ !!
しかーもお盆進行ですか!
ということは反動も大きいのかな?
12日の次は・・・29日かな(´・ω・`)
GNO2でウォルトン・スイフト名乗ってもよろしいか。
次で死ぬ彼の意思をついで・・・Σ(゚д゚)オイオイ
- 845 :名無しさん@ピンキー :04/08/08 22:14 ID:dghOdzZv
- ↑
ヲルトン、死亡確定かよ!w
しかし、登場時にはこいつをこんなに気に入るとは思わなかった。
ちなみに
>「“いざって時”、っていつ?」
で、ジョジョの第一部のポコを思い出したのは秘密。
- 846 :名無しさん@ピンキー :04/08/08 22:20 ID:XekhSoZg
- ISAPさんキタ━━━━━━*・゚゚・*:.。..。.:*・゚\(゚∀゚)/゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*
乙です。GJです。
エリスの言葉に、胸がすーとしました。
やっと、やっと言ってくれたね、その言葉!!
いつまでも甘やかしちゃイカンですよっ。
しかし、エリスの台詞から察すると、ウォル豚が遊びでからかって
エリスをおもちゃにしたのは、エリスもわかっているんだなぁ・・・と。
そりゃ、冷静に考えたらわかるだろうけど。
それでもなお、ウォル豚にがんばってもらおうと思うエリスが不憫・゜・(ノД`)・゜・
だいたい、奴をその気にさせて頑張らせても、それだけの戦闘能力が
あるんでしょうかね?
・・・やっぱり、死亡フラグ、かな。
ところで「きみがいなければ」って、エリス→ウォル豚のことだったんですかね?
お盆進行はうれしいですね〜。
仕事なんで、夜にじっくり読ませて頂きます。
- 847 :__custam :04/08/08 22:33 ID:b49UW2K/
- ISAPさん乙です。
ちょっとシリアスが入ってきたエリスとウォルトンの関係、今後に期待します。
そして次回、ついに 「 シ ン デ レ ラ ・ フ ォ ウ 」 !(w)
話は変わりますが、オリキャラ紹介の第3稿うpしてもよろしいでしょうか?。
(本当は連載100回記念の時にでも上程しようと思っていたのですが、
その前に次スレへ移行しそうなので・・・)
- 848 :名無しさん@ピンキー :04/08/08 22:40 ID:3siAQq3e
- >>847
そういえばそんなコーナーもあったな。
うpよろ。
- 849 :名無しさん@ピンキー :04/08/08 22:44 ID:dghOdzZv
- >847
別にいいんじゃないのかな?
読んでみたい気もするし。
(オリキャラの人間模様もスレが立ったころからずいぶんと変わったよな。)
個人的には、そういうコツコツなんかやってるヤツって好き。
- 850 :名無しさん@ピンキー :04/08/08 23:18 ID:2XKrtHOw
- ISAPさんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
ジュナスとオペレーターがアムロとララァなら
ウォルトンとエリスは、ジェリドとマウアーみたいな関係になりそうな予感。
前のパートの、カツの死を脳裏に描き奮起を決意するハヤトの描写が
なんだか含みがあるような気も。
どちらにしろ、素直になれない二人の行き先はいかに。
>──次回、8月12日(木)
( ゚д゚) ・・・
(つд⊂)ゴシゴシ
(;゚д゚) ・・・
(つд⊂)ゴシゴシゴシ
>──次回、8月12日(木)
( ゚∀゚)
( ゚∀゚)b Σ
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
でも、次が9月に入ってからというコトもありうるので覚悟を決めよう。
覚悟は幸福だぞ。
- 851 :名無しさん@ピンキー :04/08/08 23:57 ID:7lG8MeAk
- なんとなく、ウォルトンには頑張って欲しい・・・
そんな気がする、真夏の夜。
- 852 :さすがたん :04/08/08 23:58 ID:7lG8MeAk
- うわ、コテ除けたけど3連続Gきますた(´∀`)
- 853 :名無しさん@ピンキー :04/08/09 01:36 ID:HgU8xxCs
- 次回は木曜日か…。
コミケに行く夜行バスの中でimonaで読もうかな?
- 854 :名無しさん@ピンキー :04/08/09 01:49 ID:c1XaR8xK
- エリスタンの台詞はまるで自分に向けられているような気がする…
>「何も出来ず、これは自分の実力じゃないんだと言い聞かせてそれでどうするの?」
これとか…
ヲルトン…まるで俺をモデルにしているようだなw
- 855 :名無しさん@ピンキー :04/08/09 05:43 ID:6njG3juK
- いやあ、今週も躍らせて頂きました。
作者氏の手の平で踊る自分を認識しつつ
これが踊るのが楽しくて楽しくてしょうがない。
読者を上手く躍らせてくれるのは作者の技量でしょうが
楽しく踊ってもらうことに対して妥協のないISAP氏(・∀・)イイ!!
- 856 :名無しさん@ピンキー :04/08/09 07:47 ID:elyZbq8n
- >>854が黙っていればモデルのようなウォルトンのモデルとは思えなうわゴックなにを亜qwsでrfgtyふじkぉp;
- 857 :名無しさん@ピンキー :04/08/09 20:53 ID:Feem4yaN
- 同じ文章を読んでも、身につまされるヒト、いつまでも甘やかしちゃイカンですよと思うヒト。
感想を披露しあうってのはおもしろいなあ、ホントw
>>852
三連続G、GGGおめ。
ヘル・アンド・ヘヴンだな。
- 858 :名無しさん@ピンキー :04/08/10 05:40 ID:AmQqopvt
- いつの間に鯖移転したんだよ! 焦ったじゃんかヽ(`Д´)ノ
- 859 :__custam :04/08/10 11:59 ID:6FIs0C9x
- 〉〉858
・・・私も驚きました。何度書き込んでもエラー連発(笑)
…というわけで遅くなりましたが、オリキャラ紹介第3項をうpします。
- 860 :登場人物紹介(オリキャラのみ)第94回現在 その1 :04/08/10 12:02 ID:6FIs0C9x
- ジュナス・フレイブ
本作の主人公。一年戦争時からの連邦軍人で退役時の階級は中尉。
後に反地球連邦組織エゥーゴの大尉となる。
乗機はガンダムMk-U2号機(G-3ガンダム風カラー)。
クワトロ・バジーナ大尉(=シャア)と共にMS部隊の指揮を執る。
どうも変わり者に好かれ易い体質らしい(本人談)
士官学校時代、テレサ・モントバーンという3歳年下の後輩と付き合っていた?ことがある。
(手を出したかどうかは今のところ不明…)
18禁小説の主人公でありながら、なぜか濡れ場には恵まれていない。
トリノ・カーナヴォン
ティターンズの将校で階級は中尉。
性格は冷酷で、目的の為には手段を選ばない。
特に、人の心の隙に付け込むのを得意とする。
一説には、バスク・オムの異母弟とも言われる。
乗機はハイザック、マラサイ等。
さまざまな女性キャラを毒牙にかけるその非道ぶりで、
ジュナスにとっても読者にとっても憎むべきライバルキャラの地位を獲得している
サラミスのオペレータ嬢
ア・バオア・クー海戦時、出撃直前のジュナスと『ある約束』を交わす。
彼の帰還直前に艦橋への攻撃に巻き込まれ、消息不明に。
それから7年の時を経ても、彼女はジュナスの心に棲み続けている・・・
- 861 :登場人物紹介(オリキャラのみ)第94回現在 その2 :04/08/10 12:04 ID:6FIs0C9x
- ベルナデッタ・ソロン
エゥーゴの諜報員。ジュナスをエゥーゴにスカウトする。
前述のオペレータ嬢と瓜二つ。
アーガマと合流する際、途中、グリプスにおいて、
過酷な『初体験』を味わう。
ジュナスに対し、『憧れ以上、恋愛未満』の感情を持つ本作のメインヒロイン
…のはずだが、最近は心のすれ違いが続く。
フランセス・エラワー
エゥーゴのMSパイロットで、階級は少尉。
幼少の頃の生活が原因で、男性に触れられるのを極度に嫌う。
ジュナス曰く、冷静沈着無口少女。
ジュナスに対し少なからず好意を持っている。
…が、親友ベルナデッタへの思いやりとの狭間で苦しむ。
乗機はプロトZガンダムX-1。
シェリー・パーカー
ア・バオア・クー海戦時、前述のオペレータに命を救われた女性。
終戦後ルオ商会に身を置き、U.C.0087現在では会計経理部長(カラバ補給担当)を勤める。
カラバスタッフ(ハヤト・コバヤシ等)の間では厳しい女性で通っているが、ジュナスの前では…
また、ルオ商会名代のステファニー・ルオとは気の置けない関係らしい。
ジュナスにベルナデッタを引き合わせた張本人でもある。
リベカ・マレリー
サイド1の1バンチ・シャングリラ出身で、
恋人のテオと共にエゥーゴのパイロットとなる。階級は少尉。
某機動戦艦艦長のような性格の天然ボケキャラ。
おまけに魔乳持ち(笑)。
その魅力(胸?)は怒れるカミーユをも鎮めたほど。
ジャブロー戦以後のアウドムラ内(&作品内)におけるムードメーカー的存在。
乗機はネモ。
- 862 :登場人物紹介(オリキャラのみ)第94回現在 その3 :04/08/10 12:07 ID:6FIs0C9x
- テオドール・チャーチワード
エゥーゴのパイロットで階級は少尉
リベカの幼馴染&恋人であり、彼女曰く 「テオは私の王子様」だそうで…
登場人物の中では幸福な部類に入るが(トップはもちろんリベカ)、
同僚に八つ当たりされ、自機を無断使用されとその分不幸も味わっている(笑)。
普段はリベカのフォロー兼なだめ役に徹しているが、
彼女を護る際にはものすごい迫力を醸し出す。
シャングリラ・チルドレン(ジュドー達)とは顔なじみ。
乗機はネモ。
ウォルトン・スウィフト
エゥーゴのパイロットで階級は少尉
態度は一流、腕は三流の"自称"天才パイロット。
大見得を切って出撃し、すぐ被弾して後退するというのがお約束のパターン。
(実は、ケネディ戦で死ぬはずだった …by ISAP)
リベカとは犬猿の仲。エリスにちょっかいを出す数少ない人物(笑)
スレ住人達はそんな彼のことを愛(または憎しみ)を込めて『ヲル豚』と呼ぶ。
乗機はネモ。
エルシー・シャトラン
ティターンズの中尉でアレキサンドリア所属。
ジェリドやカクリコン達とは同期。
外見は美人だが、性格は残忍。犠牲になった同期生は数知れず。
強化人間やコロニーレーザーといった機密情報を入手できる謎のルートを持つ。
リシュレール・サントス
エゥーゴの軍人で、階級は中尉。
アンマンでファ・ユイリィ等の戦闘訓練の教官を務めている。
亜麻色の美しい長い髪と、人を寄せ付けない厳しさを持つ。
- 863 :登場人物紹介(オリキャラのみ)第94回現在 その4 :04/08/10 12:09 ID:6FIs0C9x
- エリス・ワイス
エゥーゴの士官。
凄腕のパイロットで、25歳にして中尉に昇進したエリート。
他人の3倍も4倍も血を吐いて今の実力と地位を身に付けた努力家。
“氷柱のエース”(リベカ談)の異名を持つ。
背丈と胸の無さにコンプレックスを持っている。
恋愛沙汰には縁がなかったが、とあることがきっかけで、ウォルトンのことが気になるようになる。
乗機はリック・ディアス。
グラハム・パーク
エゥーゴのパイロットで階級は少尉。
ヒッコリーのシャトル防衛戦において、カミーユのガンダムMk-Uをかばい戦死。
番外編「バレンタイン・ゴーゴー」において『モテない野郎ども代表』として描かれ、
また、本編においてもリベカとデートさせてくれ、とテオに何度も食い下がっていた。
乗機はネモ。
テレンス・デニケン
エゥーゴのパイロットで階級は少尉。
ヒッコリー残留組の中で唯一生き残ったネモのパイロット。
その結果は実力なのか、それとも運によるものか…
…どうやら後者のほうらしい(爆)。
ウォルトンの後輩ではあるが、全く尊敬なんぞしていない(笑)。
以上
- 864 :名無しさん@ピンキー :04/08/10 18:21 ID:UeGpA9Bz
- みんなはヲル豚が死ぬって言ってるけど…
エリスの方がヤバそう…
- 865 :名無しさん@ピンキー :04/08/10 21:49 ID:Oo8DWq+O
- >__custam
乙彼。
ヲルトンとエリスたんについてはもう少し補足があってもよかったかなー
あと、リベカ&テオの名前がなんか懐かしいな。
この二人がいないから、最近話に潤いが足りないなあと実感した。
- 866 :名無しさん@ピンキー :04/08/10 21:55 ID:Ons5JKHV
- エルシーとリシュレールって、誰だっけ・・・(汗
- 867 :名無しさん@ピンキー :04/08/10 22:59 ID:Oo8DWq+O
- そろそろ、ベルナデッタとフランセスって誰だっけという住民が出そうだな
- 868 :名無しさん@ピンキー :04/08/11 21:27 ID:QA2Nm/C2
- >>866
ジェリドとの会話からしてエルシーは重要キャラの予感。
- 869 :名無しさん@ピンキー :04/08/11 23:40 ID:s7u4YGkw
-
☆ チン マチクタビレタ〜
マチクタビレタ〜
☆ チン 〃 Λ_Λ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ ___\(\・∀・) < シンデレラ=フォウ マダ〜?
\_/⊂ ⊂_ ) \_____________
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
| .佐賀みかん. |/
- 870 :名無しさん@ピンキー :04/08/12 00:28 ID:dGhpWoAi
- >>869
\ ぶーぶーぶー /
タリー
∧_∧ タリー タリー まだ早ぇよ〜
( ´Д) タリー タリー
/ つ ∧_∧ ∧_∧ノ⌒ヽ、
(_(__つ⊂(´Д`⊂⌒`つ(´Д` )_人__) ))
──次回、8月12日(木)
- 871 :妄想作家 :04/08/12 13:18 ID:dGhpWoAi
- VOE妄想版・・・
- 872 :妄想作家 :04/08/12 13:18 ID:dGhpWoAi
- 「隊長!ラー・チャターが!」
全天周囲モニター後方で起こった爆光に気づいて振り返るのと、
部下からの悲鳴じみた通信が入るのはほぼ同時だった。
「くッ・・・!おい、テオ!返事をしろ!テオ!」
あいつが、そうやすやすと死ぬわけがない。
シャングリラでは予備役に退いたリベカ・マレリー中尉が
長男と、お腹の第二子とともに彼の帰りを待っているのだ。
「・・・ザ・・・こ・ら・・・第三・ンチ・・・」
全バンドで開きっぱなしにしていた無線機から、とぎれとぎれの通信が入る。
ラー・チャターが轟沈した方向から三隻の救命艇が近づいてくるのを見て、
ウォルトン・スゥイフト中尉は胸を撫で下ろした。
無線の声も、知っている声。
ラー・チャター艦長、テオドール・チャーチワード少佐のものだったのである。
「へッ、生きてやがったか!悪運の強いやつめ!」
「君の悪運ほど、大したもんじゃないけどね!」
- 873 :妄想作家 :04/08/12 13:18 ID:dGhpWoAi
- ひとまず安心して、戦況を見渡す。
旗艦ラー・カイラムはいまだ健在だが、ラー・ザイムは大破。
ラー・エルムはようやく浮いているような状況。
そしてウォルトンたちの母艦であるラー・チャターは
まばゆい光芒を撒き散らしながら、爆発を繰り返していた。
「ルクス、お前は残りのMSとランチを護衛して宙域を離脱しろ。」
小隊副長ルクス・ボードウォーカー少尉のGMVがあわてたようにこちらを向く。
「た、隊長はどうされるのですか?」
「俺は中隊に合流する。こいつの足なら追いつけるはずだ。」
懐かしむようにコンソールを撫でた。
このMSを創り、戦ったあの少年は・・・今頃どうしているのだろう。
「了解です、隊長!御武運を!」
「奥様によろしく!ちゃんとサポートしてあげてくださいね!」
小隊のネモV2機が、律儀に敬礼の動作をしてくれる。
「ナマ言ってんなよ、ヒヨッコ共!んじゃ、行ってくるぜ!」
ウォルトンは機体を変形させると、火線と光芒が最も激しく
交差する方向へ加速した。
- 874 :妄想作家 :04/08/12 13:18 ID:dGhpWoAi
- 多弾頭マイクロミサイルの大多数が明後日の方向へ飛んでいくのを見て、
エリスはため息をついた。
「この状況下じゃ、誘導兵器は無理ね・・・」
なるべく温存したかったが、止むを得ない。
腰後ろのラッチからダブル・ビームライフルを抜きざま、接近してきた
ギラ・ドーガへ2連射する。
1射めを回避し、2射めをシールドで受け流したギラ・ドーガが
近距離からシュツルムファウストをこちらに向けた。
「なかなか、やるわね!」
しかし、この間合いのロケット弾ならアポジモーターを使わなくとも
AMBAC機動だけでかわすことができる。
推進剤は少しもったいないが、後は詰めてサーベルで終わりだ。
「どけどけぇ!ウォルトン様のお通りだ!」
突然、無線からにぎやかな声が漏れ聞こえる。
「え、何!?」
射撃体勢に入っていたギラ・ドーガも動きを止める。
無線封鎖されているはずの宙域でこれだけはっきり聞こえると言うことは、
全周波数帯でよほど近距離から垂れ流し、ということである。
- 875 :妄想作家 :04/08/12 13:19 ID:dGhpWoAi
- 後方からすさまじい速度で突っ込んできたウェーブライダーが、
エリスを追い抜きざま、固定ビーム砲を斉射した。
完全に虚を突かれた形のギラ・ドーガは頭部と右腕を吹き飛ばされ、
きりもみ状態となって無力化する。
「エリス、気をつけろ!アレは接触信管じゃないぞ!」
肩をひっ掴まれて、接触通信が入った。
「距離感知?」
「わからん、時限式かもしれない。あれでティノがやられた。」
ティノ・レイユ伍長は戦闘開始直後に近距離から爆風に巻き込まれ、
ラー・チャターに収容されている。負傷者は優先的に脱出させるので、
脱出艇にも乗り込んでいるに違いない。
- 876 :妄想作家 :04/08/12 13:19 ID:dGhpWoAi
- 「あなた、部下は?」
「ラー・チャターが沈んだ。・・・ああ、そんな顔をするな。テオたちは無事だ。
連中にゃ脱出ランチを護衛して宙域を離脱させてる。」
「あなたも離脱を・・・。」
「冗談言うな。」
新婚ホヤホヤの妻を戦場にほったらかしたまま、自分だけ離脱できるわけがない。
それに、あの人を止めるのはかつてアーガマのパイロットだった
自分たちの役割だと、思っている。
アムロ・レイ大尉あたりはシャア・アズナブルを止める・・・と
考えているのだろうが、自分たちが相手取っているのはあくまでクワトロ・バジーナ
である。
あの超然とした鼻面に1発修正入れて、襟首掴んで揺さぶりながら
その真意を問いたださないことにはどうにもおさまらない。
- 877 :妄想作家 :04/08/12 13:19 ID:dGhpWoAi
- 「んじゃ、そのへんはおもろい夫婦に任せましたよ。」
ウォルトンとは逆の肩を掴んだのは、テレンス・デニケン中尉だ。
「おもろい言うな。」
「まあ、そう言わないでくださいよ。ほら、大破したラー・ザイムから
いいもの拾ってきましたから。」
ジェガンが、牽引していたカーゴ・コンテナをこちらに押してよこす。
「ライフルのエネルギー・パックに推進剤の増槽ね。予備のライフルもあるんだ。」
「そろそろ、残弾が尽きるころかと思ってですね。部下にサルベージさせたんです
よ。」
「恩に着るぞ、後輩よ〜。」
「では、テレンス・デニケン中尉。」
エリスは真面目な顔に戻って、命令を伝える。
「中隊指揮を引き継ぎ、ネオ・ジオン一般モビルスーツ部隊を掃討してください。
ウォルトン・スゥイフト中尉とエリス・スゥイフト大尉はこれより先行し、
シャア・アズナブルを討ちます。」
クワトロ・バジーナと言うのを我慢したのは、二人にもわかった。
「デニケン、NT機が出てきたら即後退しろよ。あれはお前はともかく
ヒヨッコどもには無理だ。」
「了解です、任せてください。」
- 878 :妄想作家 :04/08/12 13:19 ID:dGhpWoAi
- 遠ざかっていくデニケンのバーニア炎を眺めながら、ウォルトンは
口の端を吊り上げ、にやりと笑った。
「懐かしい顔をするのね。」
「ちょっと、昔の戦法で行こうかと思ってな。」
昔の戦法。ヘナチョコだったウォルトンが相手の気を引き油断させ、
エリスが致命打を食わせる・・・連携のような連携でないようなコンビネーション。
「ガンダムに乗ってるヘナチョコは居ないわねぇ。」
くつくつとおかしげに笑いながら、エリスが返す。
勿論、パイロットのほうもヘナチョコからは程遠い存在になっている。
「ま、そこはそれ・・・要するに、俺が囮になるってことさ。」
モニターの中で、ゼータ・ガンダムが親指をグッと立てた。
わざわざ動作をプログラミングしたのだろう。暇なことである。
「後ろは任せたぜ、奥さん。」
楽しそうな笑顔から、嬉しそうに頬を染めた微笑に変わる。
「頼りにしてるわよ、だんな様!」
グリプス戦役を通じて一回り大人になった二人が、
大人になりきれなかった男を導こうと。
宇宙を駆ける。
- 879 :妄想作家 :04/08/12 13:20 ID:dGhpWoAi
- などという妄想が脳内を駆け巡るお盆休み。
それでは皆様、引き続き本編をお楽しんでください。↓
- 880 :名無しさん@ピンキー :04/08/12 17:05 ID:G/AByC8f
- >妄想作家
っ て い う か 、 マ ジ で 面 白 い ん で す が w
要は逆シャア時代の話ってワケですね。
何人か出てるのは作者氏のオリキャラ? 非常にいい感じかと。
よろしければまたSSを投下してもらえるとありがたいかなー
- 881 :名無しさん@ピンキー :04/08/12 17:56 ID:zqCishcU
- あえていえば、状況描写がまだまだ乏しい。
モビルスーツの位置関係がわかりにくく
「眼に見えるような戦闘シーン」までにはもう少し。
会話も、もっと練りこめるような気もする。
ただ、センスは悪くないと思う。
新婚エリス×ウォルトンのどたばた初夜とか読んでみたいかも。
- 882 :妄想作家 :04/08/12 19:30 ID:dGhpWoAi
- >>880-881
感想ありがとうございまつ。
しょせん妄想ですが、主語とか状況描写は
実は意図して省いてあったりしまして。
あと、原作(?)中でも重要度の高い(ぽい)キャラの
名称を出すのも回避してます。
なお、ルクス・ボードウォーカー少尉とティノ・レイユ伍長は
一応オリジナルの存在ということになります。
↓では、そろそろ神降臨!
- 883 :名無しさん@ピンキー :04/08/12 19:43 ID:V4Im+zbx
- ヽ( ・∀・)ノウンコー
- 884 :妄想作家 :04/08/12 19:51 ID:dGhpWoAi
- (,,゚Д゚) ・・・
- 885 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/12 19:52 ID:AVufzHqW
- ヽ( ・∀・)ノウンコ ジャ ナイヨー
- 886 :名無しさん@ピンキー :04/08/12 19:52 ID:3pHMV+tD
- ( ゚Д゚)ニャーニャー
- 887 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/12 19:53 ID:AVufzHqW
-
シンデレラが振り返ると、
そこに名付け親の魔法使いのお婆さんが立っていました。
「可哀想なシンデレラ。私の言う通りにしなさい。
そうすれば、お城のダンスパーティーに行けますよ」
「まあ、嬉しいわ、お婆さん」
「まず、畑からカボチャを一つ、次に二十日鼠と蜥蜴を捕まえておいで」
シンデレラが、言われた通りに集めて来ると、
魔法使いのお婆さんが、杖を一振りしました。
すると、まあ、不思議!
カボチャが馬車に、二十日鼠は、馬に、蜥蜴は御者に変わりました。
次にお婆さんが杖をもう一振りすると‥‥‥
御覧なさい、素敵なドレスに身を包んだシンデレラ姫が誕生しました。
- 888 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/12 19:53 ID:AVufzHqW
-
「まるで夢を見ているようだわ」
シンデレラが、うっとりと、言いました。
「おや、私、うっかり忘れるところだったわ。
美しいお姫様に、ボロ靴は似合わなかったわね」
と、最後の一振りで、靴はガラスの靴に、変わりました。
「さあ、履いてご覧」
「まあ、素敵。ぴったりだわ。お婆さん、ありがとう」
「さあ、急いでお出掛け。パーティーで幸せを掴むんだよ。いいね」
「お婆さん、行って来ます」
シンデレラが馬車に乗ると、お婆さんは、慌てて言いました。
「ああ、いけない。大事な事を言い忘れていた。
いいかい、シンデレラ。12時を過ぎると魔法は消えてしまうからね。
なにもかも、元に戻ってしまうから、その前に帰るんだよ」
ポプラ社世界名作ファンタジー「シンデレラ」より
- 889 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/12 19:54 ID:AVufzHqW
-
「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム Voice Of The Earth 」 連載第95回
since 2002,2003,2004 ISAQ > ISAP PRESENTS.
- 890 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/12 19:55 ID:AVufzHqW
-
履歴:
ガンダムヒロインズ
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1007/10076/1007655458.html
362-366 368-373 376-379 384-387 396-400 406-411 413-418 438-444
451-456 464-468 488-492 500-504 513-519 526-531 541-546 576-582
608-614 628-635 650-655 672-678 712-718 740-745 770-777 799-806
834-841 870-877 909-916
ガンダムヒロインズMARKU
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6- 12 39- 44 57- 62 114-121 141-147 175-182 212-219 237-244
273-282 320-329 358-367 402-411 441-449 473-482 500-509 537-546
590-599 631-640 710-721 755-764 808-817 854-863 888-897 926-935
- 891 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/12 19:56 ID:AVufzHqW
-
ガンダムヒロインズ MARKV
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1056/10568/1056852515.html
17- 26 77- 86 116-125 160-169 184-193 242-251 276-286 323-332
388-398 444-453 478-487 522-531 570-580 611-620 669-678 736-746
795-805 892-903 940-950
ガンダムヒロインズ MARKW
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1071647163/
46- 56 94-103 136-146 202-211 265-276 317-326 368-379 496-505
563-572 659-668 762-773 828-837 880-892
ガンダムヒロインズ MARKX
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1082193496/
39- 48 89-100 180-189 259-269 327-337 474-483 528-538 568-577
623-635 766-775 826-835
- 892 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/12 19:56 ID:AVufzHqW
-
[南極条約] ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/index.html
こちらのサイト様で、過去ログの総集編を保管戴いています
第1話(連載第1回〜第2回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe.html
【挿絵 プルスキー様】
第2話(連載第3回〜第6回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe2.html
第3話(連載第7回〜第9回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe3.html
第4話(連載第10回〜第13回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe4.html
第5話(連載第14回〜第16回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe5.html
第6話(連載第17回〜第19回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe6.html
- 893 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/12 19:57 ID:AVufzHqW
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第7話(連載第19回〜第23回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe7.html
第8話(連載第24回〜第27回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe8.html
第9話(連載第28回〜第33回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe9.html
第10話(連載第34回〜第38回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe10.html
第11話(連載第39回〜第43回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe11.html
【挿絵 チップ様】
第12話(連載第44回〜第48回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe12.html
第13話(連載第49回〜第52回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe13.html
第14話(連載第53回〜第56回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe14.html
【挿絵 チップ様、ンダ様】
- 894 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/12 19:58 ID:AVufzHqW
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第15話(連載第57回〜第60回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe15.html
第16話(連載第61回〜第64回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe16.html
【挿絵 チップ様】
第17話(連載第65回〜第68回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe17.html
第18話(連載第69回〜第72回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe18.html
第19話(連載第73回〜第76回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe19.html
第20話(連載第77回〜第80回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe20.html
第21話(連載第81回〜第83回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe21.html
バレンタイン・ゴーゴー
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voev.html
- 895 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/12 19:58 ID:AVufzHqW
-
陽が翳り出した夕刻、ガルダ級輸送機アウドムラに意外な来客があった。
桟橋で停まったリムジンから、生地の良いスーツに金髪をアップにした女性が降りる。
港に集積されている膨大な物資を見渡したのは、ルオ・ステファニーだった。
ルオ商会の代表ルオ・ウーミンの娘であり、商会の名代である女性だ。
厳しい表情のステファニーの傍を、作業中のカミーユ・ビダンが通り掛った。
既に市街地戦より6時間余りが過ぎ、アムロ達との会話からも数時間が経っている。
「そこの少年、ハヤト・コバヤシは何処ですか?」
尊大な口調で話し掛けられ、ムッとしながらもカミーユは口を開いた。
「ハヤト艦長なら中にいますが、貴方は誰です?」
「ルオ・ステファニーです。貴方はカミーユ・ビダンですね?」
カミーユが頷いたのを見て、ステファニーは興味深そうな瞳になる。
「あー! おっきな飛行機だー」
不意に無邪気な声と共に、二人の小さな子供がリムジンから飛び出した。
天真爛漫な子供達は、ハサウェイ・ノアと妹のチェーミン・ノアである。
それに続いて桟橋に降り立ったのは、彼等の母親であるミライ・ノアだった。
- 896 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/12 19:59 ID:AVufzHqW
- 「こちらはミライ・ノアです。危険が迫っていた為、保護しました」
ミライが頭を下げると、ハサウェイとチェーミンも揃ってカミーユに挨拶をする。
「おにいちゃん、こんにちはー」
ペコリとお辞儀をする二人の子供に、カミーユは慌ててお辞儀をし返してやる。
「カミーユ、艦内に案内して下さい。ハヤト・コバヤシに至急の用があります」
「は!?、はい、ハヤト艦長のいるブリッジはこちらです」
厳しい表情でステファニーに命令され、カミーユは圧倒されたように頷いた。
ステファニーは悠然と後を付いて歩き、アウドムラ艦内に入る。
格納庫横の入口から艦内に入った一行は、エレベーターに乗ってブリッジに着いた。
5人がブリッジに入った途端、格納庫以上に騒然とした空気が押し寄せて来る。
「第一エンジン、燃料注入90%完了!」
「リック・ディアス修理完了したそうです! エリス中尉、呼び出して下さい!」
「艦長! ルオ商会が生鮮食料品の搬入場所が判らないそうですが!!」
「C倉庫だ! 何度言ったら判るっ!!」
ブリッジクルーに向かって怒鳴り散らしたハヤトは、ふと入り口に眼を向ける。
- 897 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/12 20:00 ID:AVufzHqW
- そこにミライ・ノアの姿を確認した瞬間、不機嫌だったハヤトの顔が綻んだ。
「ミライさん!? アムロには聞いていましたが、お元気そうで!!」
いそいそと近寄って来るハヤトを上から下に見てから、ミライは明るく微笑む。
「ハヤト、貴方も随分と立派になったわね。特に体型‥‥‥」
「酷いなあ、ミライさんは。これでも気にしているんですよ」
「おじちゃん、こんにちはー」
ハサウェイとチェーミンの頭を優しく撫でたハヤトは、ようやくカミーユに気付いた。
「──なんだカミーユ、作業は終わったのか?」
「この人を案内して来ただけです」
ぶすっとした口調でカミーユに紹介され、ステファニーが一歩前に出る。
「ハヤト・コバヤシですね。ルオ商会のルオ・ステファニーです」
ステファニーがそう名乗った瞬間、ハヤトは慌てて腰を深く折ってお辞儀をする。
「カ、カラバ代表ハヤト・コバヤシです、ご挨拶が遅れまして──」
緊張しているハヤトを手で制し、ステファニーは冷静に宣言した。
「要件だけ伝えます。アウドムラは、本日24:00までにホンコンを退去して戴きます」
- 898 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/12 20:01 ID:AVufzHqW
- 一瞬にして静まり返ったブリッジの中で、ハヤトは愕然とした表情で言う。
「‥‥‥ご、ご迷惑を、お掛けしましたか?」
ちらっと横目で見たデジタル時計は、17:00を回ったところである。
24:00というなら、アウドムラに残された時間は後7時間以下なのだ。
ステファニーは、ハヤトに向かって小さく首を振るとさっとブリッジを見渡した。
「ルオ商会の名誉にかけて、それまでは市長を抑えておきます」
つまり、この退去命令はニュー・ホンコン・シティー市長の要請だという事だ。
恐らく、市街戦で失点が付いたティターンズの圧力による物に違いあるまい。
「作業を急がせなさい。24:00を過ぎれば、アウドムラへの攻撃許可が出ます」
午前零時までのタイムリミット? まるでシンデレラのようだとカミーユは思った。
真夜中には魔法が解け、カボチャの馬車もドレスも消えてしまう夢──
「──‥‥‥っ!!」
そこまで想像した瞬間、カミーユはある事実に気が付いて身体を硬直させた。
このままホンコンを離れれば、フォウ・ムラサメという少女と逢う方法がなくなる。
二度とあの笑顔を見る事が出来ないと考えると、カミーユは胸が締め付けられた。
- 899 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/12 20:01 ID:AVufzHqW
- 「判りました、ルオ商会の好意には心から感謝致します」
重々しく頷いてクルーに指示を出し始めるハヤトに、ステファニーは静かに言う。
「ハヤト・コバヤシ、一旦海上に出た後に大嶼山に向かって下さい」
香港島郡で最大の規模を誇る大嶼山は、世界最大級の仏陀彫刻がある事でも有名だ。
訝しげに眉を顰めたハヤトに、ステファニーは胸元から端末を取り出して言った。
「チェクラプコック空港に、帰還用の偽装シャトルを一台用意しました」
元々、このホンコンはアジア地区の移民を宇宙へ上げた由緒正しい打ち上げ港である。
海上には、今も全長30km以上の巨大なシャトル打ち上げレールが残っているのだ。
ステファニーは、その中からエゥーゴとカラバに最適な空港を選んだのである。
さすがの手回しの良さと恐るべき財力に、ブリッジ中のクルーが声を失った。
「打ち上げ予定は明日の15:45、MSは3台まで積むことが出来ます」
さらりと言ったステファニーに、ブリッジに入って来た誰かが慌てて声を掛けた。
「ステファニー! どうしてここに!?」
金髪を揺らし、シェリー・パーカーがアウドムラのブリッジに駆け込んで来る。
ちらっとシェリーを見てから、ステファニーはわざとらしくそっぽを向いた。
- 900 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/12 20:02 ID:AVufzHqW
- 「‥‥‥? ステファニー?」
首を傾げたシェリーの耳に、ステファニーの拗ねたようなセリフが聞こえて来る。
「──だって、貴方がいつまでも帰って来てくれないから」
「そんな心配しなくてもいいのに」
ちょっとだけ目を丸くしたシェリーは、微笑んでからステファニーに寄り添った。
それからステファニーの手元の端末で話の流れを把握し、素早く顔を上げる。
「ハヤト・コバヤシ、補給物資の積載状況を報告しなさい」
「は、はい! 今すぐに! しょ、少々お待ちを!!」
シェリーが苦手なハヤトは、狼狽しながら走り出して機材に足を取られつんのめった。
それまで黙っていたミライ・ノアは、暗い表情で俯くカミーユ・ビダンに気付く。
「どうしたの? 宇宙に還れて嬉しいのではないの?」
シャトルに積載予定の3台のMSの中には、当然2機のガンダムMk-Uは含まれるはずだ。
「なんでもありません‥‥‥」
ちっともなんでもない態度ではないカミーユは、そのままブリッジを出てゆく。
ルオ・ステファニーは、そんな少年の背中を不思議そうな表情で見送った。
- 901 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/12 20:05 ID:AVufzHqW
-
夕陽が沈みきっても、風が死んでいるホンコンは蒸し暑く湿度が高い。
既に暗くなった旧九龍中央港桟橋では、物資の資材搬入が急ピッチで進行中だった。
特に、明日には帰還シャトルが打ち上げられると聞けば作業に身も入るというものだ。
今回のシャトルで、エゥーゴ・パイロット8人は全員宇宙へ戻る手はずになっている。
ただMSは3機しか積載出来ない為、ジュナスとカミーユのRX-178 ガンダムMk-U2号機、
3号機、そしてエリス・ワイス中尉のRMS-099 リック・ディアスのみとなる。
結局、ウォルトン・スウィフト少尉が無断使用した満身創痍状態のMSA-003 ネモは廃棄
テレンス・デニケン少尉のネモはカラバへ寄贈することとなった。
先日までのカラバならいざ知らず、今のカラバならMSを有効利用してくれるだろう。
噂では、ルオ商会の協力を得てカラバ・オリジナルMS開発プロジェクトもあるらしい。
それは、アナハイム・エレクトロニクスを真似て《Z+計画》と呼称するそうだが──
そんな中を、接岸されているアウドムラの格納庫ドアからカミーユが走り出て来る。
時刻は18:09、アウドムラがホンコンを離れるまで後5時間余りだ。
カミーユは、本当ならば自機の整備をしていなくてはならないはずだった。
だが、桟橋に駆け出して来たと思うとカミーユは脇目も振らずエレカへと走る。
- 902 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/12 20:05 ID:AVufzHqW
- カミーユは、自分でも何をしているのか判らなかった。
だから、エレカに鍵が掛かってるかどうかで自分の運命を占おうとする。
エレカが施錠されていたら──エンジンが掛からなければ、この暴走は終わりだ。
「行ける、か‥‥‥?」
だが、エレカのドアは簡単に開き、エンジンは一回で唸り声を上げる。
『運命』は、カミーユをあの場所へ行かせようとしているのだ。
カミーユの乗るエレカは、滑らかに桟橋を出て旧香港ポートへ向かう道路へ入った。
前方にはニュー・ホンコン・シティーの街の灯が瞬いて見える。
ハンドルを握り締めたまま、カミーユはそれまで止めていた息を吐いた。
カミーユは、自分でも何をしているのか判らなかった。
後6時間余りで、アウドムラがホンコンから出てゆくのは判っているつもりだ。
それに乗り遅れれば、カミーユは宇宙へ還る事が出来なくなってしまう。
宇宙には、懐かしいファ・ユイリィやエマ・シーン中尉や、仲間達もいるのだ。
カミーユは宇宙へ還りたかった──だが、今はそれ以上に逢いたい相手がいた。
エレカのエアコンから吐き出される冷気が、カミーユの前髪を揺らした。
- 903 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/12 20:06 ID:AVufzHqW
- 少年は、フォウ・ムラサメという少女とせめてもう一回だけ逢いたいのだ。
自分がどうして、こんなにあの少女に惹かれているのかは判らない。
アムロ・レイの言ったように危険な出逢いのような気もするし、そうでない気もする。
──同じだと感じたからだ‥‥‥。ああいった敵と出逢うと身を滅ぼす──
それを確かめる為にももう一度彼女と逢いたいというのは、都合の良い思考である。
勿論、カミーユは今夜フォウと逢う約束をした訳でもなんでもなかった。
昼間にフォウと出逢った場所に行けばもう一度再会出来るなぞ、考える方が馬鹿だ。
エレカはウインカーを出しながら右へ曲がり、標識通りに港へ進む。
だからこそ、これは賭けであり運命を占っているのだとカミーユは思う。
カミーユがあの場所に行く確率、フォウがその時間にそこにいるという天文学的確率。
旧香港ポートへ入ると、夜の闇にコーラル・オリエンタル号のシルエットが見える。
この船でホンコンまで来たミライ親子は、現在アウドムラで匿われていた。
この後のティターンズの攻撃情報を得たステファニーが、保護すべしと判断したのだ。
そもそも、アムロ・レイとミライはチケット売り場でお互いの名前を連呼している。
彼等“有名人”が、あれでティターンズにマークされない方が嘘だろう。
- 904 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/12 20:07 ID:AVufzHqW
- カミーユは、エレカの速度を緩めて桟橋近くの駐車場に停めた。
夕闇が香る港には、観光客やカップルがちらほらと身体を寄せ合い歩いている。
大きく唾を飲み込むと、カミーユはエレカを降りて埠頭へと歩いた。
常識的に考えれば、人口800万人以上のホンコンで約束なしに逢えるはずがなかった。
さりげなく擦れ違う相手の顔を盗み見るが、そこに求める相手はいない。
しばらくそうして歩いた後で、カミーユは立ち止まって大きくため息を吐いた。
「‥‥‥もう、逢えないのか‥‥‥」
ふと顔を上げた向けた彼の瞳に、ゆったりしたシルエットの服の女性が映る。
──そこに、『運命』が立っていた。
呆然としたカミーユは、口を開けたまま身体を硬直させる。
埠頭の街灯の下に立っていた少女も、カミーユに気付いた途端驚いた表情になった。
「カミーユ」
フォウ・ムラサメは、顔を綻ばせながらゆっくりとカミーユに近付いて来る。
彼女の着ている柔らかい素材の服が、歩くたびにひらひらと揺れた。
カミーユはどういう顔をしたらいいのか判らず、ぎこちない微笑を作る。
- 905 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/12 20:08 ID:AVufzHqW
- 「‥‥‥や、やあ」
「ここへ来たら私と逢えると思った?」
「逢いたかった」
フォウの優しい口調に促されるように、カミーユは嬉しさを隠さずに言う。
くすくすと笑ったフォウが、手を後ろで組んだままくるりと身体を回転させた。
「なんで逢いに来たの?」
「知りたかったんだ、君のことならなんでも」
他愛無い会話なのに、何故こんなに楽しいのだろうとカミーユは思う。
しかし、カミーユのセリフを聞いたフォウの顔を何故か急に寂しげな影が過ぎった。
「話してあげられるようなことなんて、何もないよ?」
「な、何も教えてくれなくてもいいんだ。フォウに逢えたってだけで嬉しいんだから」
慌てて取り繕うカミーユから離れ、フォウは無言で桟橋のベンチに腰掛ける。
カミーユはちょっと戸惑った後で、彼女の横に恐る恐る座って軽く咳払いをした。
しばらく二人で海を眺めた後で、瞳を合わさないままフォウが呟く。
「私がティターンズの軍人だって‥‥‥私達が敵同士だって言ったら、どうする?」
- 906 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/12 20:09 ID:AVufzHqW
- 一瞬カミーユの息が止まる──が、心の何処かで予想していたセリフでもあった。
それでも、カミーユはティターンズの悪辣さを忘れる事が出来ない。
特に、昼間の市街地で無差別攻撃をした黒い巨大なガンダムのパイロットは許せない。
「も、もしそうだったら辛いな。君を好きになりかけてる僕は、とっても、困る」
カミーユのセリフには答えないまま、フォウが身体を近づけつつ呟いた。
「‥‥‥ねぇ? MSに乗るのって、どんな気分?」
何故だか判らないが、フォウもカミーユが敵だという事に傷付いているように見える。
「どんなって、‥‥‥乗ってるときはいつも戦いだから」
「そうね、そうよね。 ──ね、頼める‥‥‥?」
淡く微笑むフォウの身体がカミーユに寄り添い、その唇がそっと近付いて来た。
「キス‥‥‥ ちゃんと、よ」
「‥‥‥っ!?」
カミーユは躊躇うが、フォウの瞳の美しさに相手の肩を抱かずにはいられない。
彼女は敵なのだと必死に思い込んでも、回した手を離せないのだ。
フォウが目を閉じたから、カミーユはその小さく形の良い唇に唇を重ねた。
- 907 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/12 20:10 ID:AVufzHqW
-
──次回、8月29日。
- 908 :ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/12 20:10 ID:AVufzHqW
-
次 回 、 カ ミ ー ユ × フ ォ ウ “ 濡 れ 場 ”。
- 909 :886 :04/08/12 20:16 ID:3pHMV+tD
- ∩( ;゚∀゚)失敬、割り込んだ
- 910 :名無しさん@ピンキー :04/08/12 20:50 ID:dXgBOrqG
- ISAPさんヽ( ゚∀゚)人(・∀・)人(´ー` )人( ゚∀゚)キタ━━━━━!!
カミーユ×フォウ・・・(*´Д`)ハアハア
シェリーたんにも時間は無い訳で・・・どうするジュナス!
何もしないに千ウォルトン( ´・ω・`)
- 911 :妄想作家 :04/08/12 20:51 ID:dGhpWoAi
- (,,゚Д゚) 乙であります!
・・・
シェリーとステファニーって・・・(滝汗
- 912 :名無しさん@ピンキー :04/08/12 21:27 ID:8v4zihAz
- ISAPさんキタ━━━━━━*・゚゚・*:.。..。.:*・゚\(゚∀゚)/゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*
まいど乙ですっ!!
ステファニーが可愛いなぁ、とか
ハヤトとミライの懐かしいご対面、とか
カミーユの青春と運命の出会い、とか
フォウが意外と普通っぽいなぁ、とか
もう、いろいろ感想はあったんですが。
>次 回 、 カ ミ ー ユ × フ ォ ウ “ 濡 れ 場 ”。
この一言ですべてがふっ飛びました。
ツイニ、キタキタキタキタキタヨォーーーハァハァ(*´Д`)
今夜はペルセウス流星群が見たかったのに
曇り空でショボーンだったけど、このお言葉で救われました。
>──次回、8月29日。
・゜・(ノД`)・゜・ ・・・ま、待ちます。
- 913 :__custam :04/08/12 23:09 ID:itRQwAhe
- ISAPさん、妄想作家さん、二人とも乙です。
>>妄想作家さん
保存しますた〈笑〉
>>ISAPさん
>次 回 、 カ ミ ー ユ × フ ォ ウ “ 濡 れ 場 ”。
>──次回、8月29日。
・・・もう何もいうことはありません。黙って待ちます。
- 914 :名無しさん@ピンキー :04/08/13 03:17 ID:p+tk28bD
- ISAPさん乙です
次 回 、 カ ミ ー ユ × フ ォ ウ “ 濡 れ 場 ”。
カ ミ ー ユ × フ ォ ウ “ 濡 れ 場 ”。
.濡 れ 場
(*´д`*)ハァハァハァアハァ
>>妄想作家さん
面白いです…二次創作の二次創作は四次?それとも三次?
エリスタンが戦死して、今までなんとなく感じていた気持ちにはっきりと気づくヲルトン
を見てみたい。
そんな気がする夏風邪ひいた夜。
- 915 :名無しさん@ピンキー :04/08/15 21:33 ID:wyYqxQsT
- 次回までが長いっすね・・
- 916 :名無しさん@ピンキー :04/08/16 09:49 ID:DekxpZma
- エリスも豚も死なせない・・・
死なせるもんか!
- 917 :名無しさん@ピンキー :04/08/16 15:03 ID:wiyGkc8u
- >>916
エリス は 死なせない・・・
死なせるもんか!
豚は・・・
〈エリスを〉ヤらせはせん、ヤらせはせんぞぉ!!〈笑〉
- 918 :名無しさん@ピンキー :04/08/16 19:12 ID:v1dRqhw8
- o(・_・= ・_・)o キョロキョロ
帰省から戻ってきてみれば・・・
ISAPたんいないね。 (((´・ω・`)カックン…
とおもったら移転してたのかorz
妄想氏(*^ー゚)b グッジョブ!!
ISAP氏(;´Д`)スバラスィ ...ハァハァ
さすがたんへ。
ダカールに行くことにしたので会えません。
ごめんね。
- 919 :名無しさん@ピンキー :04/08/16 22:53 ID:O9BJqXyM
- ISAPさん
早くアニメ化してくださいぃぃぃぃぃぃ!!
- 920 :妄想作家=さすがたん :04/08/17 01:07 ID:Q2pI5SWf
- ありゃ・・・残念です。
ダカールで頑張ってくださいねー。
- 921 :名無しさん@ピンキー :04/08/17 17:54 ID:/IDW/tsv
- な・・・さすがたん=妄想作家氏でしたか。(・∀・)チゴイネ!
続きというか続編プリーズ。
GNOですが。
ルウムに逝くとかいうのを某晒しでお見掛けしたもので・・・
チーム2chの人と同一人物ですよね?
引退してる自分には引継ぎなしのほうがいいんで。
すれ違いスマソ
- 922 :921 :04/08/17 18:29 ID:/IDW/tsv
- ごめん。ムーアだった。
- 923 :名無しさん@ピンキー :04/08/17 20:31 ID:7h4t9HH1
-
>ベルナデッタ・ソロン
>過酷な『初体験』を味わう。
これ、レイプとかされるの? もしそうなら読めないや。
- 924 :名無しさん@ピンキー :04/08/17 21:43 ID:18G/Jtbm
- >>923
ヒロインがレイプなんかされるわけないじゃん。
安心して読んでいいよ。
- 925 :名無しさん@ピンキー :04/08/18 00:17 ID:Mjg+/bFa
- >>924
知っているのに...
ひでーやつ!
- 926 :妄想作家=さすがたん :04/08/18 22:33 ID:lnaEdpzs
- 自前うぷろだにアップしてみますた。
GNO2部隊作成
http://gno.abz.jp/cgi-bin/dc/bin/bin04081822495300127395.jpg
マズはムーア連邦に登録っと。
エリスがいま一つイメージに合いませんが、そこらはご容赦しる。
- 927 :名無しさん@ピンキー :04/08/19 07:46 ID:0gG1whRp
- ダカール連邦に登録したけど・・・
テオが12文字でおさまらねー!
ということでうちの面子は
隊長 ジュナス・フレイブ
パイロット テオドール・チャーチワド(笑)
リベカ・マレリー
ウォルトン・スイフト
フランセス・エラワー
エリス・ワイス
にしたよ。
さすがたんと使ってるパイの顔が酷似してるよw
- 928 :名無しさん@ピンキー :04/08/20 12:17 ID:5Lb8zULk
- /巛 》ヽ,
ヾノ"~^ヽ,^
(´∀` リ <保守グゥレイト!
( つ旦O
と_)__) 旦
- 929 :名無しさん@ピンキー :04/08/21 10:59 ID:gNr2z6Ml
- 保守でつ
- 930 :名無しさん@ピンキー :04/08/21 19:03 ID:tL/L++6E
- このスレのピープルとしては、エロくない作品スレで発表されたヤッサバ隊の小説は
如何でしょうか。
ヤッサバ隊とは富野由悠季さんが監督したオーバーマンキングゲイナーの敵役、
シベリア鉄道警備隊の通称です。
- 931 :名無しさん@ピンキー :04/08/21 20:53 ID:BT2iV9h2
- よくわからんがとりあえず投稿してみてくれ
- 932 :名無しさん@ピンキー :04/08/21 21:26 ID:hGdzIrEZ
- ここエロパロだからなぁ・・・やっぱりエロはいるんじゃないの?
- 933 :名無しさん@ピンキー :04/08/21 22:05 ID:+UiVmTfx
- スレにエロが含まれればそうでもない
いやまあ結局スレ住人次第なんだけどさ
それより漏れは非ガンダモな事のが気になる
や、個人的にはキンゲは大好きだが、
富野繋がりだけだとちとアレかなあ…
- 934 :名無しさん@ピンキー :04/08/23 00:32 ID:EHcTuYt2
- あぁ、29日なのか、、、
- 935 :名無しさん@ピンキー :04/08/23 02:18 ID:hgeV2vS2
- 気にするな。足跡こそ残さなかったが
俺も9時位に来て同じ事を思ったよ。
- 936 :名無しさん@ピンキー :04/08/24 15:47 ID:SociypKE
- 待ち遠しいなあ・・・
- 937 :名無しさん@ピンキー :04/08/24 22:36 ID:GmwKwYNO
- GNOやエウティタDXでVOE広めてる香具師もいねーな。
- 938 :さすがたん :04/08/25 00:59 ID:fnsz8H0o
- ん〜。
知る人ぞ知る、ってところが良い・・・と思うし。
あと、ネトゲには女性もいる(よね?)んで
オープンにエロネタ系を薦めにくいです。
- 939 :次スレ用テンプレ :04/08/25 02:55 ID:qAEm/ejC
- スレタイ:
ガンダムヒロインズ MARK VI
テンプレ:
語るも良し!エロパロ書くも良し!
ガンダムの娘ッ子どもで妄想が膨らむ奴は集え!
ガンダム以外の富野作品も可!
エロパロ板で一番歴史の長いガンダム総合スレ
いつものアオリ文とともに6スレ目、突入です!
ガンダムヒロインズ
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1007/10076/1007655458.html
ガンダムヒロインズ MARKU
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1040/10405/1040508424.html
ガンダムヒロインズ MARKV
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1056/10568/1056852515.html
ガンダムヒロインズ MARKW
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1071647163/
ガンダムヒロインズ MARKX
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1082193496/
- 940 :名無しさん@ピンキー :04/08/25 02:58 ID:qAEm/ejC
- それにしても、4スレ目がhtml化しないうちに新スレへ移行しそうだなー
あと10レスくらいだから、日曜日の降臨直前に立てるのがベターかも。
- 941 :名無しさん@ピンキー :04/08/25 06:46 ID:qvtJribz
- このスレから入ってきた住民は
前スレの本編開始前の回想シーン?を読めなくてかわいそうだな。
南極には収録されないからね。
- 942 :名無しさん@ピンキー :04/08/25 12:14 ID:vqHx4c4f
- >>941
確かに
まぁココで連載されてるのはTV版、南極にあるのはDVD版みたいな感じか
- 943 :名無しさん@ピンキー :04/08/25 12:40 ID:6rFn+Ydy
- ジャンプでいうなら、ハシラとかアオリみたいなものだな。
連載時にはあるけど単行本にはない。
- 944 :名無しさん@ピンキー :04/08/25 14:04 ID:oRWjgWPu
- HTML化されてないスレはここで読めると思う
ttp://eroparo.e-city.tv/
- 945 :名無しさん@ピンキー :04/08/25 14:28 ID:XAn+pylN
- >>944
MARKWスレ、51レス目までしかうちの環境じゃ読めないんだが
なんか見方悪いのか ?
- 946 :名無しさん@ピンキー :04/08/25 16:15 ID:NGiH/irt
- んじゃ新スレ移行してこのスレ埋まったら4と5のログをうpしるよ
- 947 :名無しさん@ピンキー :04/08/25 21:01 ID:oRWjgWPu
- ttp://jbbs.shitaraba.com/bbs/read.cgi/movie/2964/1065537741/586
直してもらってきた。
希望すれば専用倉庫も作ってくれるらしいぞ。
- 948 :名無しさん@ピンキー :04/08/25 21:02 ID:QmQlGrG/
- 相互補完精神(・∀・)イイ!!
- 949 :名無しさん@ピンキー :04/08/25 22:05 ID:ZnALtC+q
- だれかIVのログをJaneの形式でもってたらうpしてくれない?
以前うpしたことあるんだけど、PCぶっとんでなくしちゃったよ。
- 950 :名無しさん@ピンキー :04/08/26 02:29 ID:Pw8c2u79
- ないなぁ。
俺はテキストで保存しているから。ISAP氏の部分(本編、冒頭文、番外等スペシャル分って事ね)のみ抜粋して。
皆さんはどうしています?
- 951 :名無しさん@ピンキー :04/08/26 05:52 ID:Kdv0pHZ0
- オレもテキストにコピペだなー
一応、MARKWスレはhtml形式でも持ってるからそれならうpできるが
>>950
じゃあ、新スレよろ。
- 952 :名無しさん@ピンキー :04/08/26 08:12 ID:J6HcwrgL
- 前スレのdatどうぞー
http://kakolog.cun.jp/1071647163.zip
- 953 :949 :04/08/26 09:25 ID:a2eNIcLc
- >>952
ありがとう!
たすかったよ。
- 954 :名無しさん@ピンキー :04/08/26 16:35 ID:qOMLHtvo
- そろそろ新スレか
あいかわらず順調だなココは
- 955 :名無しさん@ピンキー :04/08/26 17:49 ID:WDzbKfxx
- あと数日でISAPたんが来てくれる・・・
- 956 :名無しさん@ピンキー :04/08/26 18:27 ID:qOMLHtvo
- これで降臨がなければあっという間に悲惨スレに
- 957 :名無しさん@ピンキー :04/08/26 21:32 ID:ESMK4iTV
- 早く来い来い日曜日♪
- 958 :名無しさん@ピンキー :04/08/26 21:56 ID:Z/4ns0jz
- >>950はいちおうスレ立て宣言してくれないか。
前回も950氏が数日間音沙汰なくてあせった記憶があるよ。
- 959 :950 :04/08/27 01:28 ID:gik/nQrJ
- わ、気付かないうちに踏んでた!!
ちょっと、スレ立てはやった事無いんでやり方からしてわかんないッス。
スマン。
なんで、どなたか代わりにお願いします。
- 960 :名無しさん@ピンキー :04/08/27 05:07 ID:9COfotrO
- 何事も経験w だと思うが、じゃあ一応キリ番でもあるし自分が立てよう。
日曜日の降臨直前はちょいムズいので、明日立てる。
規制で引っかかったら、961に頼むってことで。
- 961 :名無しさん@ピンキー :04/08/27 08:47 ID:ppgVOJbV
- よし、後詰めは任された。
安心しる。
- 962 :名無しさん@ピンキー :04/08/27 13:46 ID:9ndljy9f
- むしろ959がたてろ
男なら挑戦だ、当たって砕けて前のめりにくたばるのじゃ
- 963 :名無しさん@ピンキー :04/08/27 22:20 ID:GJoRQgx3
- 軟弱者!
_, ,_ パーン
( ‘д‘)
⊂彡☆))Д´) >>959
- 964 :名無しさん@ピンキー :04/08/28 05:42 ID:hB9Fy3nO
- >>963
ぶったね!ぬるぽしてガッされたこともないのに!
- 965 :960 :04/08/28 06:02 ID:Y0PXpGM4
- 「僕が一番上手くガンダムのスレ立てが出来るんだ!」
てな訳で新スレ立てたんで、移行よろしく。
ガンダムヒロインズ MARK VI
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1093639318/
登場人物紹介、さすがにクドイかなあとは思ったんだが
即死回避を考えると、まとまった分量を貼れるのは助かるんだよな。
そういうことなんで納得してください。
同時に明日までにそこそこの書き込みが必要だと思うんで
それなりに保守カキコをよろしく。
>>961
後詰め、助かった。
- 966 :960 :04/08/28 06:05 ID:Y0PXpGM4
- >>959
いつか機会があったら、どこかでスレ立てしてみるといいかとw
こういうチャンスってそうそうはないからな。
>>962
男なら戦って、戦って、戦い抜いて、1隻でも多くの敵をやっつけて死んでいくべきじゃないんですか!
てなw
- 967 :名無しさん@ピンキー :04/08/28 06:55 ID:oy4vUgWV
- ume
- 968 :名無しさん@ピンキー :04/08/28 06:55 ID:oy4vUgWV
- 生め
- 969 :名無しさん@ピンキー :04/08/28 06:55 ID:oy4vUgWV
- うめ
- 970 :名無しさん@ピンキー :04/08/28 06:56 ID:oy4vUgWV
- 梅
- 971 :名無しさん@ピンキー :04/08/28 06:56 ID:oy4vUgWV
- 産め
- 972 :名無しさん@ピンキー :04/08/28 06:56 ID:oy4vUgWV
- 膿め
- 973 :名無しさん@ピンキー :04/08/28 06:56 ID:oy4vUgWV
- ウメ
- 974 :名無しさん@ピンキー :04/08/28 06:57 ID:oy4vUgWV
- 宇目
- 975 :名無しさん@ピンキー :04/08/28 07:14 ID:oy4vUgWV
- 連投規制かくそ!
- 976 :名無しさん@ピンキー :04/08/28 07:31 ID:aCDSILff
- スレ立てする機会があっても自分からは何も行動しない
それが、ドームポリスのピープルの習性だもんな
- 977 :名無しさん@ピンキー :04/08/28 09:35 ID:bSV4NoW+
- うちのヨメはザク見てもゲルググ見てもドム見ても全部ガンダムって言うよ。
この調子で埋めっぺ。
- 978 :名無しさん@ピンキー :04/08/28 09:41 ID:oy4vUgWV
- うちの嫁もそんな感じだな。
スパロボやってても「ガンダムばっかりやってんと子供の面倒見てよ!(怒)」となる。
来月から始まるGNO2が恐ろしいわけであります。
というわけで埋め。
- 979 :名無しさん@ピンキー :04/08/28 11:23 ID:XHc2hl1z
- 私の(別れた)彼女さん
ガンダム→マッチ箱
ゲルググ→半魚人
ギャン→武士
ズゴック→ニホンザリガニ
赤ズゴ→アメリカザリガニ
- 980 :名無しさん@ピンキー :04/08/28 11:57 ID:0K24s4/A
- >ズゴック→ニホンザリガニ
>赤ズゴ→アメリカザリガニ
ソレハ(・∀・)イイネ
- 981 :名無しさん@ピンキー :04/08/28 14:30 ID:mFd8EKqC
- ニホンザリガニ と アメリカザリガニ
この二種類をいえるとは・・・主の彼女(元)やるな
- 982 :名無しさん@ピンキー :04/08/28 14:48 ID:EnsXLI5x
- どこでもいいからどっか連れてってくれ!と嫁が言うので、
松戸のミュージアムに連れて行こうとしたら、(当方柏在住)
またガンダムだし・・・って ( -=・=- ゝ -=・=-) ← こういう目で見られたよ。
イグルー見てみたい。
- 983 :名無しさん@ピンキー :04/08/28 15:15 ID:D/M5Hm/c
- リアル嫁の居る椰子はエロパロ板禁止
- 984 :名無しさん@ピンキー :04/08/28 16:18 ID:J+4fowEQ
- 別にリアル嫁がいるヤツでもスレの住民なら仲間だとは思うが
そんなことより新スレをちゃんと保守してやれよ・・・・・・・
落 ち る ぞ ?
>983
気持ちはよくわかる(血涙)
- 985 :名無しさん@ピンキー :04/08/28 16:51 ID:sezC4qtt
- リアル長男もいるが・・・・・・
- 986 :名無しさん@ピンキー :04/08/29 05:09 ID:CDhWT2YY
- >>985
ガノタに仕込めば皆ハッピー
- 987 :名無しさん@ピンキー :04/08/29 12:03 ID:IEmmovYU
- >986
あいにくまだアンパンマンだ。
- 988 :名無しさん@ピンキー :04/08/29 12:38 ID:CZdtfO67
- うちの長男はでこぼこフレンズだ。
- 989 :名無しさん@ピンキー :04/08/29 22:22 ID:C1IER92s
-
- 990 :名無しさん@ピンキー :04/08/29 22:23 ID:C1IER92s
-
- 991 :名無しさん@ピンキー :04/08/29 22:24 ID:C1IER92s
-
- 992 :名無しさん@ピンキー :04/08/29 22:24 ID:C1IER92s
-
- 993 :名無しさん@ピンキー :04/08/29 22:25 ID:C1IER92s
-
- 994 :名無しさん@ピンキー :04/08/29 22:25 ID:C1IER92s
-
- 995 :名無しさん@ピンキー :04/08/29 22:27 ID:C1IER92s
-
- 996 :名無しさん@ピンキー :04/08/29 22:28 ID:C1IER92s
-
- 997 :名無しさん@ピンキー :04/08/29 22:30 ID:C1IER92s
-
- 998 :名無しさん@ピンキー :04/08/29 22:30 ID:XCNaHLuC
-
- 999 :名無しさん@ピンキー :04/08/29 22:31 ID:C1IER92s
-
- 1000 :名無しさん@ピンキー :04/08/29 22:31 ID:6unLRe5+
- >>999は、刻の涙を見る
- 1001 :1001 :Over 1000 Thread
- このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。
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