【草薙】攻殻機動隊のエロ【素子】
- 1 :名無しさん@ピンキー :04/07/10 23:44 ID:3UycPEtP
- エロの対象キャラが1人しかいないのはちとハードかも
知れんけどそれを補ってなお余る魅力が
少佐にはあると思うんだよね。
むちむちの太もも
よく揺れる巨乳
色っぽくてあま〜い声
ハァハァ。
- 2 :名無しさん@ピンキー :04/07/11 00:15 ID:lZAFG4Ht
- パカッ
/
| ⌒l
|○ ̄l/⌒゙ヽ
l__ ((_)__,,(∴)
/))_;(∩) ⊃⊃
し' ∪ ヽ)
ニュッ
, '"  ̄ ヽ
iチタ从从ン 下がってろウジ虫ども!公安9課の
ヾリ ゚д゚ノソ 草薙素子&タチコマが>>2をGETする!
/( うと)
|○ ̄/⌒゙ヽ
l__ ((_)__,,(∴) <げっとするー
/))_;(∩) ⊃⊃
し' ∪ ヽ)
>>1 バトー貴様!私の公安9課をどうするつもりだ!
>>3 口でクソたれる前と後に「Sir」…じゃない「Ma'am」と言え!トグサ!
>>4 サイトー!ふざけるな!大声だせ!タマ落としたか!
>>5 パズ、貴様には両生動物のクソをかき集めた値打ちしかない!
>>6 イシカワ、アカの手先のおフェラ豚め!
>>7 まるでそびえ立つクソだ!ボーマ!
>>8 課長のタマ切り取ってグズの家系を絶ってやる!
>>9 じじいのファックの方がまだ気合いが入ってるぞ!オペ子!
>>10-1000 笑い男逮捕する前に番組が終わっちまうぞ、アホ!
- 3 :名無しさん@ピンキー :04/07/11 00:34 ID:bvr8akwc
- >まるでそびえ立つクソだ!ボーマ!
warota
- 4 :名無しさん@ピンキー :04/07/11 21:58 ID:8Ag6NpcM
- 攻殻は需要なし?
つーか書きにくそうだからかな・・
- 5 :名無しさん@ピンキー :04/07/11 23:00 ID:4xH0Y0Jn
- やっぱりカップリングはバトー×素子だろうなぁ。
少佐はおっそろしく強いから凌辱系は難しいのではなかろうか。
- 6 :名無しさん@ピンキー :04/07/11 23:40 ID:4xH0Y0Jn
- 二次元板にもいいのがあった。
【公安】攻殻機動隊のエロ画像キボンヌ 3【九課】
ttp://idol.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1087065591/l50
- 7 :名無しさん@ピンキー :04/07/12 00:03 ID:QFTzddda
- バトー×素子凄い好きなんだけど、萌え兄さんたちにはウケ悪いのかなあ…。
>5
凌辱系が駄目なら女王様がS奴隷共をいたぶるという手もありますぜ
- 8 :名無しさん@ピンキー :04/07/12 00:12 ID:v/aEqtVP
- __,ノ ヽ 、 、 /
_;.-‐- ._ :.:.... ヽ 〉 ヽ ` ̄ {
.....:.:.___;.r‐:.:./,´こヽ:ー-:.r''´ ′_ ヽ r' ヽ
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.{{ r‐ヘ. ',:.:ヲ `ヽヽ、 { ′.ノ
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ぃ.{ 〈 ヽ' -_ <´こハ`モ.ノ ,tテ'′
`ーヽ:.:.:.:.:.、__:ヽ `ー' ´  ̄/ ′ Yヽ
`ヽ._:.:.:.: ̄,へ ヽ ,r V
,r冫rヾ / ヽ ヽ-、 }
__, -‐/r ヽ l〈 l / `「
::::::/:::::ヽ ヽ l ヽ l / ___/ 何度言わせる。
::::〈:::::::::::::ヽ ヽ l ヽ l { '´ ̄___,,.ノ サイトーとパズのハードゲイこそが事件解決の糸口だ。
:::::::ヽ::::::::::::ヽ \ `丶 . ` '´ ̄__Y これは首相直々の命だ、急げ!
´ ̄::ヽ::::::::::::丶 \ ヽ \_,.-'´ ̄ ト、
:::::::::::::ヽ::::::::::::::\ \ 、 rヘ:.:..:. . .:,ノヽ:\
:::::::ヽ:::::ヽ:::::::::::::::::\ \ } l´^'ヘ'´:::::::::::|:::ヽ
- 9 :名無しさん@ピンキー :04/07/12 00:34 ID:NpWBKJZh
- 少女Ver少佐×バトー
それでも攻めは少佐。
- 10 :名無しさん@ピンキー :04/07/12 01:11 ID:EXl6LW/J
- >8を見て、今まで801に対して言いたいことを言いたくなった。禿しくスレ違いなのは承知の上だが、ちょっと付き合って欲しい。
別に漏れは801に消えろとは言わないが、節操なしに801カプを作らないで欲しいと言いたい。
特に妻子・彼女持ち&女好きのキャラの801モノを見ると泣きたくなる。
そのキャラが好きなら設定を変えるなよと。
ファンタジーと言われればソレまでだが、少しどーかと思う。
愚痴スマソ。
- 11 :名無しさん@ピンキー :04/07/12 01:27 ID:QFTzddda
- ファンタジーだよ。
それが嫌なら、耳と目を閉じ…
まぁスレ違いだな。スマソ
- 12 :名無しさん@ピンキー :04/07/12 02:00 ID:G8mpZPN7
- バトー×少佐も好きだが、笑い男×少佐とかも個人的にツボだ。
即死回避、したいですなー
- 13 :名無しさん@ピンキー :04/07/12 02:09 ID:ijDUYgoz
- >>6
二次元板から観に来ました、祝新スレ!
- 14 :名無しさん@ピンキー :04/07/12 02:22 ID:NC4crwZB
- 即死回避汁!
- 15 :名無しさん@ピンキー :04/07/12 02:40 ID:xhKRMZG4
- >>5
>少佐はおっそろしく強いから凌辱系は難しいのではなかろうか。
いや、むしろ作りやすいハズ。
試しに作ってみまつ。完成したらUPするね
- 16 :名無しさん@ピンキー :04/07/12 03:08 ID:NC4crwZB
- >>15
おお。 楽しみに待ってまつ
- 17 :名無しさん@ピンキー :04/07/12 06:53 ID:p0GkNbCl
- 少佐の電脳をFuckするんですな。
- 18 :名無しさん@ピンキー :04/07/12 08:03 ID:9VbIvcf5
- 高レベルなSSが投下される予感。
>>15期待してる。マジで。
- 19 :名無しさん@ピンキー :04/07/12 08:25 ID:v/aEqtVP
- >>15
ガンガレガンダレ!
- 20 :名無しさん@ピンキー :04/07/12 08:29 ID:zb0Mmj+t
-
- 21 :名無しさん@ピンキー :04/07/12 10:00 ID:HfdtZofQ
- 少佐の場合、百合もありなんだよな?
- 22 :名無しさん@ピンキー :04/07/12 11:05 ID:NTtn6/9K
- 茅葺ものコボンヌ
- 23 :名無しさん@ピンキー :04/07/12 13:15 ID:7eCB+zlZ
- おまいらも書け!供給を増やすんだ!
- 24 :名無しさん@ピンキー :04/07/12 20:24 ID:IMvpmb/i
- 少佐とくるたんの絡みが一番見てみたいなあ
- 25 :名無しさん@ピンキー :04/07/12 21:10 ID:NpWBKJZh
- >>15待ち
そしてあげ
- 26 :名無しさん@ピンキー :04/07/12 21:54 ID:RuTGldsj
- http://page.freett.com/umetaro/
http://www.ktplan.ne.jp/free/bbs1/bbsu/yaris.html
- 27 :名無しさん@ピンキー :04/07/12 23:18 ID:TggV9HRB
- 君らとしては具体的にどのシチュがエエヨ?
1)9課が編成される前の軍人期
2)9課ができてその日常
3)素子タソがそれこそ均一なるマトリクスの裂け目の向こうへ行っちゃってから
- 28 :名無しさん@ピンキー :04/07/12 23:47 ID:NpWBKJZh
- 2でゴーストファック
- 29 :名無しさん@ピンキー :04/07/13 00:28 ID:Dzu2Yu1X
- 少佐×バトーは個人的に大好きなカプだけど、少佐の場合9課の男全員食っていそうな(課長も)
気がするので、カプはなんでもいいな。もちろん女キャラとの百合もありだと思う。
ただし801は専用スレへ行くべきかと。
- 30 :名無しさん@ピンキー :04/07/13 02:01 ID:y68grf/k
- >>27
個人的なイメージとして、1)は経験したばかり、2)はサルのように、3)は性豪。
- 31 :名無しさん@ピンキー :04/07/13 06:47 ID:zUDwE3Ox
- ところで、少佐vsOSたんって知ってるヤシいる?
ttp://ildrag.at.infoseek.co.jp/
- 32 :名無しさん@ピンキー :04/07/13 07:28 ID:JFn6IFzj
- >>31
初見だったがかなり面白かった。マックOSとマカフィー強いなw
- 33 :名無しさん@ピンキー :04/07/13 08:54 ID:I5+5Dfm6
- バトーに乗りつつ、イシカワをしごき、サイトーに舐めさせ、トグサにキスする少佐がいい
で、オペ子がおしぼり持ってくる。
- 34 :名無しさん@ピンキー :04/07/13 09:06 ID:aL74Zv5v
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j|j ゙l, ',、 ./ / |、 俺も混ぜてくれ・・・頼む・・・
|',l. ゝ .ヽ...../ " .,il'
.,-''/i.'!!、 ._,,,,,,,,,,,, ;;;;、 .,/.,!
. / . ( ,'l `',. ` __ i i.、 ! ,./ │ `''ー、.
/ .', .! ヽ. `´ ̄ .´ i i / .! .`'、
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- 35 :もとこ :04/07/13 10:23 ID:Dzu2Yu1X
- >>34
あなたは同じ女とは二度と寝ないといったからもうだめよ。
- 36 :名無しさん@ピンキー :04/07/13 16:31 ID:bxWdsrP+
- ここはバトー×素子スレなのか?
- 37 :名無しさん@ピンキー :04/07/13 19:20 ID:AzeNHyWF
- >>31
おもろすぎ。
作った人天才!
- 38 :15 :04/07/13 20:50 ID:+vRiBCm4
- とりあえず導入部分。
ネタバレありなので、TV版まだ観てない人は注意!
- 39 :素子の夜01@ネタバレ注意 :04/07/13 20:51 ID:+vRiBCm4
-
S.A.C.サイドストーリー 「素子の夜」
「……まだ残っていたの?トグサ」
「少佐」
薄暗い部屋の片隅で、オレは調整し終えたバレルを作業机に置き、ドアのそばに立つ彼女――草薙素子。通称「少佐」――の姿を一瞥した。
「……」
少しの間、気まずい沈黙が流れたが、オレはわざと何でもないように「そろそろ帰るところですよ」と言った。
「これを組んだら終わりですから。
少佐こそ、今日から短期休暇だったでしょう? めずらしく」
作業する手を再開しつつ、どうということのない話題を振る。
が、彼女はしばらく黙ったままオレの方を見ているだけで、答えなかった。
やがてマテバの組み立てが終えるころ、少佐はやっと口を開く
「ゴーストハックをかけたこと、まだ気にしているのか?」
先日の簡易裁判でのことだった。
オレは偶然現場に居合わせた殺人事件の証人として、法廷の証言台に立つはめになってしまったのだ。
ここで詳細を語るのは省くが、この時窮地に立たされたオレを救ったのは、少佐の機転に他ならない。
- 40 :素子の夜01 :04/07/13 20:52 ID:+vRiBCm4
- ……しかしその際、彼女がとった行動はいささか強引だった。
「いい気分はしませんけどね」
手入れを終えた銃をホルスターに収め、机の上に散らかった工具を片付けながらオレは言った。
それはそうだろう。
誰だって何の断りもなく勝手に自分の体を操られたり頭の中を覗かれたりすれば、決して愉快な気持ちではいられまい。
だが、
「あれで助かったのは事実ですから」
現にオレはそのおかげで9課を辞めることも民事告訴されることもなく、
こうして平穏無事に銃の調整をしていられるのだ。
いちいち恨み言を連ねるつもりはない。
少佐は「そうか」と頷き、
「今夜は一杯付き合え、トグサ。 たまにはいい酒をおごろう」
と言った。
「えっ」
あの少佐がそういう気遣い方をするのに驚いて、オレは目を丸くする。
「不愉快なのは理解しているつもりだけど、しばらくゴースト鍵は管理させてもらうわ。
……とはいえ、お互い妙なしこりを残して任務に支障を来たすのも困るのよ」
「はぁ」
- 41 :素子の夜01 :04/07/13 20:53 ID:+vRiBCm4
- 「それじゃ、下で待ってるわ」
少佐はそう言葉を残して部屋を出て行く。
(……)
ひとり取り残され、オレは頭を掻いた。
実は先ほど女房に「今日は早く帰れる」と連絡したばかりだったのだ。
「仕方ない……か」
自分としても少佐と話したいことは2、3ある。ちょうど良い機会かもしれない。
オレは自宅にかけるべく懐から携帯端末を取り出した。
「だからね、少佐。オレは思うんです」
5杯目のマティーニは、早くもオレを饒舌にさせていた。
オレが腰掛けたカウンターの向かいに立つバーテンが、小さく眉をひそめる。
確かにピアノバーの雰囲気には似つかわしくない飲み方だろうが、そんなふうに話さずにはいられなかった。
「被害者は目の前にいたのに助けられなかった。四肢を打ち抜けば動けないと油断したんです。
あの時、オレは奴の銃を取り上げるべきだった!
今回だけじゃない。アサギルリコの時だって……ッ!」
いつになく酔っ払っていたオレは、普段は表に出せない感情を迂闊にも吐露してしまう。
(あの時、もっと注意していれば。 ……もっと上手くやっていれば)
この仕事に就いてから、そんな自責と後悔の念を一体何度繰り返したか分からない。
「もしかして、オレ……この仕事、本当に向いてないんじゃないか、って」
- 42 :素子の夜01 :04/07/13 20:54 ID:+vRiBCm4
- だが、そこまで口に出してしまってから、オレはまた疑問に思うのだった。
(……自分は一体何を期待して、少佐にこんな愚痴をこぼしているのだろう?)
「そんなことはない」などと言ってなぐさめて欲しいのだろうか?
よりによってこの女に?
当の少佐は時々グラスを傾けながら、黙って話を聞いている。
9課の仕事の話を他で漏らすわけにはいかない。
国内外のテロリストを始め、公安内部のスキャンダルを狙うマスコミ、偏った政治団体などオレ達の周囲を嗅ぎまわる奴らは掃いて捨てるほど居るし、
ましてや家族に明かすなどもってのほかだ。女房に余計な心配をかけることになる。
――考えてみれば、オレにはハケぐちがない。
だから、自然と今まで鬱積していたものが、こういうかたちで発散されてしまうのだろう。
もしかすると少佐は、それが分かっていて酒に誘ってくれたのかもしれない。
そうでもなければ、この厳しい(時おりひどく辛辣な)上司が黙ったまま部下の愚痴に耳を傾けるとは考えにくかった。
彼女は静かに口を開いて言った。
「そういう事もある。
全く気にするなとは言わないけど……そんなに気に病んでも仕方ないわ」
「……」
少佐はオレの驚愕の表情を目にするなりキョトンとした顔で、
「どうした?トグサ」
と言った。
- 43 :素子の夜01 :04/07/13 20:54 ID:+vRiBCm4
- 「いや……。意外だったから」
言わない方が良い感想を述べてしまうのは、やはり強い酒のせいだろう。
(てっきり『甘えるな』くらいの事は言われるものと思ってたんだが)
思いのほか優しい少佐の言葉に、オレはかえって気持ちが悪くなった。
「失礼ね」
少佐はそういって苦笑する。
(あ……)
一瞬またハッキングをかけられたのかと思ったが、そうではない。
考えてみれば、男の愚痴に付き合わされたうえ慰めの(?)言葉を「意外」などと言われるのは、確かに失礼極まりない。
「すんません」
オレは素直に謝って、「少佐」と言葉をつなげた。
「以前も聞きましたけど……本当に、なんでオレみたいな男を9課に?」
新しく来た酒を一気に煽ってから尋ねるオレの言葉に、少佐はほんの少しだけ沈黙した後、
「あの時言わなかったかしら? お前がそういう男だからだ」
と言った。
「それはチーム全体にとってのオレでしょう?
システムの硬化、9課の極端な特化と画一化を防ぐための……」
「不服なのか?」
「……」
不満というほどではないにせよ、オレがこの隊に居る理由がそれだけなら、
その役割を担うのは別にオレでなくとも良いように思われて複雑だった。
- 44 :素子の夜01 :04/07/13 20:57 ID:+vRiBCm4
- 「それに私自身――」
「?」
「個人的に、お前のそんなところは嫌いじゃない」
少佐の予想だにしなかった言葉の連続に、オレは再びギョッとさせられる。
今夜は、何か驚いてばかりのようだ。
コホン、とわざとらしい咳払いをひとつした後、
「失礼」
と言ってオレは席を立った。
そしてフラつく足取りでトイレに向かいながら、大して強くもないくせにガバガバとカクテルを飲みすぎたことを後悔するのだった。
「大丈夫か?トグサ」
「う……ぅう」
オレは少佐の運転するクルマの助手席、リクライニングさせたシートの上で目を白黒させていた。
「いつもああいう飲み方がしたいなら、義体化して体内プラントの造設するのをお勧めするわ」
「……」
確かに、少佐も自分と同じ量だけ飲んでいたはずなのだが、彼女は飲み終えた後にこうして血中アルコール濃度を規制レベルまで下げることができる。
便利には違いないのだが、せっかくの酒が味も素っ気もなくなるように思えてならない。
が、オレもこの時ばかりはサイボーグが羨ましかった。
「面目ない、少佐――」
「いいから寝てろ。また吐くぞ」
「……」
言われるまでもなく、オレは意識が遠のいていくのを感じていた。
続く
- 45 :名無しさん@ピンキー :04/07/13 20:59 ID:hqAI1WFB
- イイ! キャラが崩れてなくて凄くイイ!
トグサ君だー! 少佐だーッツ!! 続き、正座して待ってます!
- 46 :名無しさん@ピンキー :04/07/13 22:40 ID:liEzNe+v
- >>39
(・∀・)イイ!!
激しく続きキボン
- 47 :名無しさん@ピンキー :04/07/13 22:58 ID:QbL/a00V
- すごい!えらい!
漏れも待つ!
- 48 :名無しさん@ピンキー :04/07/14 01:24 ID:8++qoE0C
- お、女の私だけども、いつまでも待ちます、期待!
- 49 :名無しさん@ピンキー :04/07/14 03:24 ID:s95POgDE
- やめてー!いや、やめないでー!!
- 50 :名無しさん@ピンキー :04/07/14 07:25 ID:92djJiUn
- これの元ネタ?って何話だったっけ…思い出せん
- 51 :名無しさん@ピンキー :04/07/14 09:31 ID:glAKZnI/
- GJ!
- 52 :名無しさん@ピンキー :04/07/14 09:41 ID:i/kmTlRa
- >>39-44
ネ申━━━━━(・∀・)━━━━━!!
- 53 :名無しさん@ピンキー :04/07/14 16:14 ID:972NoSaS
- サイコー!!
- 54 :名無しさん@ピンキー :04/07/15 05:05 ID:OhIjvxPW
- この後、少佐はトグサのゴースト錠を破って
あんな事やこんな事をさせたりするのだろうか…。
- 55 :名無しさん@ピンキー :04/07/16 04:01 ID:nDXPSWBp
- 「や、止めて下さい少佐!」「ふふ…可愛いわね」
「俺には女房と子供が…」」
トグサきゅん…(*´Д`*)
- 56 :名無しさん@ピンキー :04/07/16 04:31 ID:4MXlebmI
- 「ああ、身体が勝手に…」
「お前のゴースト錠をハックしたわ。
これでお前の身体は思うがまま…」
「…あっ、ちょっと!…そんな大胆な…
…女房ともした事ないのに…」
…メスゴリラ萌え(*´Д`*)
- 57 :15 :04/07/16 05:40 ID:EKzVSFCJ
- ではその方向で(・∀・)
- 58 :素子の夜02 :04/07/16 05:41 ID:EKzVSFCJ
- 目を覚ますと、そこは見知らぬ女性の一室だった。
「え……えぇっ!?」
女の部屋と分かったのは、もちろん寝かしつけられていたベッドの色調や気の利いたインテリアのセンスからそう感じたということもある。
が、なにより決定的だったのは、ワイングラス片手にそばのソファに深く腰掛けてくつろいでいる部屋の主の姿を見たからだった。
「起きたか、トグサ」
「少佐!」
それが彼女の部屋着なのか、キャミソールに白のホットパンツ一枚である。
普段のやや個性的なファッションからするといかにも地味で、少し想像し難い格好だったが、それは問題ではない。
「どうして……」
「私がつぶれたお前を家まで連れてくわけにはいかないでしょう?」
それはそうだ。
――女房の手前、ただでさえ「急に帰れなくなった」という連絡を入れているのに、女性と二人で酒に酔って帰るのは甚だよろしくない。
下手をすれば仕事のことまで言及されかねない。
「気分はどう?」
「え……あ、あぁ」
壁の時計を見やると店を出てからまだ2〜3時間といったところだった。
どういうわけか、クルマの中で寝入ってしまうまではあれほど具合が悪かったのに、
今は爽快といって差し支えないくらい気分がよい。
「大丈夫です」
と言って、オレはベッドから起き上がった。
- 59 :素子の夜02 :04/07/16 05:42 ID:EKzVSFCJ
- 「帰ります。すみませんでした」
体調はともかくとして、気まずい。
わざとつっけんどんに謝してから、そそくさと部屋を辞そうとするオレを、少佐は「まぁ、待て」と制した。
「何か?」
「ここに座れ」
彼女は自分の座る長ソファの空いた隣を顎で指す。
そう言われて初めて、おれは女性とふたりきりで密室に居ることを意識するのだった。
「しかし」
「嫌なのか?」
「いや……」
少佐の意図はいまひとつ飲み込めるものではなかったが、介抱してもらっておきながらさっさと帰ってしまうのは、
いかにも感じの悪い部下である。
(……とはいえ)
この時のオレの立場は、少佐にとって部下であるのか、あるいは男であるのか――。
「……」
オレは少佐が指定したソファではなく、先ほどまで自分が寝ていたベッドの上に、彼女とちょうど向かい合う形で腰掛けた。
「飲む?」
円形の洒落たカウンターテーブルに置いてあった空きグラスを片手に、彼女は悪戯っぽく言った。
「まさか」
いくらオレでも、今しがた身にしみて覚えた教訓を再び酒で洗い流してしまうほど馬鹿ではない。
- 60 :素子の夜02 :04/07/16 05:44 ID:EKzVSFCJ
- 「残念ね。さっき封切りしたばかりのロマネ・サン・ヴィヴァン15年ものよ?
本当はカクテルよりこれをご馳走したかったわ」
「……?」
そういえば、少佐はここに来る前「いい酒をおごる」などと言っていた。
(それじゃ、始めから……?)
新たに生まれた疑念に「そんなハズはないか」と自答しつつ、しかしどこか釈然としない。
それにしても。
彼女のプライベートに足を踏み入れたのは、当然ながらこれが始めてだった。
(なんというか……)
部屋を見回して、ひとり思う。
(普通だ)
無論、この部屋はおそらく複数あるうちのひとつに過ぎないのだろうが、
それでもこういったごく普通の一室をあの「草薙素子」が所有していること自体、なんとなく意外に思われてならなかった。
「私もひとつ聞いていいかしら?」
少佐の不意な質問に、オレは室内を舐め回すように眺めるのを止めて、
「何です?」
と尋ね返す。
「本庁に居たころのトグサが、私の引き抜きに応じてくれたのはどうして?」
オレがバーで少佐にしたのと逆の質問である。
「それは……」
答えようとして、とっさに言葉が浮かんでこなかった。
- 61 :素子の夜02 :04/07/16 05:45 ID:EKzVSFCJ
- 「極めて特殊な職場だという認識は無論あったわけでしょう?」
「もちろん」
そう言って、オレは少し考えた後、言葉を続けた。
「ただ、想像していたいわゆる『公安』の仕事とは少し違っていましたけど……
一番の理由は自分の能力を買ってくれたと思ったからです。
収入も刑事とは段違いだし、たとえ殉職しても家族に対してはこれから生活できるだけの保証はされるわけですから」
であればこそ、引き抜かれた理由が「システムの硬化を防ぐため」と聞かされれば、複雑な気持ちにもなるというものであった。
少佐は小さくため息をつくと、
「トグサらしい、面白みに欠ける解答ね」
と言った。
「『ヘッドハントに来た女性に魅力を感じたから』というくらいのことは言えないのかしら?」
驚いて絶句するオレをよそに、彼女はスッとソファから立ち上がる。
「それがお前のもどかしい所であり……」
いつもながら、とても義体とは思えぬほど優雅な身のこなしで歩み寄る少佐。
オレの隣に腰を降ろしつつ、彼女はポツリと呟いた。
「可愛いところでもある」
「!? ……しょ、少……んむッ」
温かく柔らかに濡れた女の唇に塞がれて、オレは言葉を失った。
続く
- 62 :15 :04/07/16 05:46 ID:EKzVSFCJ
- 導入部分終わりでつ。
遅筆スマソ(´・ω・`)
- 63 :名無しさん@ピンキー :04/07/16 07:31 ID:Zbc451U7
- GJ!
いいよいいよー僕の股間のプラグも(ry
- 64 :名無しさん@ピンキー :04/07/16 07:34 ID:bH6zihQs
- キタキタキタキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
続き続き、続きは??
激しく楽しみにしてるから!
- 65 :名無しさん@ピンキー :04/07/16 09:01 ID:YJ7kNHf6
-
イイ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
ついに僕の大好きなトグサタンが(;´Д`)ハァハァしちゃうんでつね!!
続き是非ガンガッテくらさい!!
- 66 :名無しさん@ピンキー :04/07/16 11:19 ID:L/OtHMzJ
- トグサクンも少佐に調教される日が来たかー!
妻子持ちなににふしだらな奴だなぁ
コノッ!コノォ!
- 67 :名無しさん@ピンキー :04/07/16 14:48 ID:SG4EM0kF
- モトグサを読むのは初めてだ……。
スゲェっす。
- 68 :名無しさん@ピンキー :04/07/16 17:49 ID:ZTmLMsMm
- トグサと素子か…トグサ萌え〜の立場としてはタマラン。
殆ど生身,しかも家庭人という
“9課のなかでは異色だが,世間的には普通の存在”が
少佐の調教でどう化けるのか,期待してます。
- 69 :名無しさん@ピンキー :04/07/16 19:56 ID:1Mq4jceI
- すげえeeee!
続きを期待してます。
- 70 :名無しさん@ピンキー :04/07/16 22:53 ID:3meRGw7S
- 騎上位でガンガンかそれともふたなり、ぺ二番でパンパンか
自分はどっちでも・・・逝ける
- 71 :名無しさん@ピンキー :04/07/17 00:41 ID:qTQQ71Tk
- 少佐は両刀だからな、結構濃いプレイになると思われ。
- 72 :名無しさん@ピンキー :04/07/17 01:03 ID:SuSv5kBw
- 九課の人間とりあえず全部喰ってるよね?少佐は
- 73 :名無しさん@ピンキー :04/07/17 01:17 ID:JNVpuA7q
- >>70
電脳接続して感覚交換すれば良いんじゃないの?
少佐が上になってガンガン腰を振りつつ、
感覚はトグサに回すとか。
- 74 :名無しさん@ピンキー :04/07/17 02:43 ID:jhZQlNis
- >>73
つぼ入りました……
エロに関して、この世界は結構広がりありますねぇ
- 75 :名無しさん@ピンキー :04/07/17 03:12 ID:A/tfAuWI
- トグサも災難だな
- 76 :名無しさん@ピンキー :04/07/17 03:49 ID:neftnzfq
- >75
やられキャラですから
- 77 :名無しさん@ピンキー :04/07/17 05:25 ID:QdqcLybg
- トグサ 「…なあ、なんでみんな少佐の事を『メスゴリラ』って呼ぶんだ?」
バトー 「…」
イシカワ「…」
サイトー「…」
イシカワ「…トグサ、オマエは9課に入ってから日が浅いから知らんだろうが、
少佐に迫られたら、逃げた方がいいぞ」
ボーマ 「…吸い取られる(ボソッ)」
バトー 「…おっかねぇ女だぞ、ありゃあ」
サイトー「…アレは夏の暑い日の事だった…(遠い目)」
タチコマ「新鮮な感覚情報を教えてくれますぅ〜」
オペ 「…激しかった…です…」
パズ 「…アレは女じゃない…」
少佐 「…ほほぅ?」
- 78 :名無しさん@ピンキー :04/07/17 06:37 ID:pES19ubb
- …吸い取られる…
ワロタ
- 79 :名無しさん@ピンキー :04/07/17 08:46 ID:dMfQsDCC
- 全く攻殻のあの世界観が崩れていないのが凄いです!
というよりも、まんま攻殻アナザーストーリー@18禁
GJ(グレイトジョブ)です。
- 80 :名無しさん@ピンキー :04/07/17 10:07 ID:LC2Euz1g
- 乙 ,,、、、,,,、,,z、,_,、、
,r三ミミミヾヾミt,X(リミ、,
ミニミリ" ゛ミ、"゛リ"ミミ、>
三ニ" ゛ミi
,、_ミ爪",,-____ ,,<、
i ト、ミミ ,r‐- 、``'ニ=‐、.彡リ
ヾ,iハ゛.´ _,,、_ i.; _,. ` 彡'i)
`、j,' `゚''´:.ノ i::<・ゝ) .ハン
i, ` ,、/ i_ `` ,r'
,r〃'i ,r'ヽ、 _,〉 /
/i:ト、;;i, ミ=_‐_-, 'i /ヽ__
r-‐'´i::::ハ;;ヾ、‐‐-、 ノ´/i:::'i`i‐- 、_
::i' .l:i 'i::::i ヾ;;`‐---‐'i':/ i、 'i::! i::::i `
http://news.kyodo.co.jp/kyodonews/2002/niccho/gallery/021203D125.jpg
- 81 :名無しさん@ピンキー :04/07/17 11:08 ID:zqvUuqVj
- >>73
非常に残念な事だが、
お互いに無い器官のモノは体感できないんじゃ?
原作バトさんが気持ち悪がってたよね?<ナメクジ
- 82 :名無しさん@ピンキー :04/07/17 11:13 ID:xEvibdNe
- >>81
少なくとも原作ではそうなってるね。
ただ、まあ、映像や音声および触感を擬似的に味わうのは不可能ではないのだろうと。
直接の刺激だと処理しきれないだろうけど。
- 83 :名無しさん@ピンキー :04/07/17 15:04 ID:z+ulOcGc
- >>81
少佐のゴーストからすれば「どう攻めるか」が問題であって、
「どう感じるか」は問題ではないと思われ。
- 84 :名無しさん@ピンキー :04/07/17 21:55 ID:D8IqPX7G
- ttp://ildrag.at.infoseek.co.jp/syosa/syosa_vs_os.html
こんな具合にお願いします
- 85 :素子の夜03 :04/07/18 05:03 ID:n9ZLEpha
- そのままベッドの上に押し倒される。
「お、おい……」
その拍子に一瞬だけ解放された口で、オレは抗議の声を上げようとした。
が、少佐は妖しく微笑んだ後、オレの気持ちなどお構いなしと言わんばかりに再び唇を合わせてくる。
フッ、と部屋の灯りが消えた。
……ちゃぷ。
薄暗闇の中で少佐の舌が、ゆっくりとオレの口腔内の粘膜を舐る。
生身のそれよりもほんの少しだけ冷たく、心地よい。
心地よいが、しかし――。
<――少佐ッ!>
そう電脳通話で呼びかけるが、彼女は無視してさらに深くキスを進めてくる。
突然の事態に混乱したオレは、覆いかぶさってきた彼女の体を思わず押しのけようとした。
だが、どんなに力を込めても義体の腕力に到底かなうものではない。
彼女の左手は苦もなくオレの両手首をまとめて頭の上に押さえつけてしまう。
<おい、やめろ!>
どんなに拒んでも、ひるみもしなければ止めもしない。
くちゅくちゅと唾液を絡み合わせながら、彼女は空いている方の右手をそっとオレの股間に伸ばしてきた。
(このっ!)
急に腹立だしくなって、オレは思い切り膝を振り上げる。
いささか乱暴な行為だが、そうでもしなければ彼女を退かすことなど不可能だ。
- 86 :素子の夜03 :04/07/18 05:04 ID:n9ZLEpha
- しかし、そんな行動はとっくに予測済みだったのか、それまで股間を撫で回していた少佐の右手に簡単に受け止められてしまう。
<……フェミニストのトグサらしくないわね>
オレの下唇を優しく甘噛みしながら、少佐は目を細めた。
そのまま均整のとれた肢体を絡めてくる。 作り物とは思えないほどふっくらとした太腿が、仰向けになったオレの股下に入り込んだ。
あくまで穏やかにではあるが、着実に束縛されつつある。
<たちの悪い冗談は……>
やめろ、という言葉を遮って、彼女は言った。
<あら、冗談なんかじゃないわよ>
それまで膝を押さえていた右手が瞬時に、迅速かつ正確な動きでオレのベルトを外す。
ファスナーが一気に降ろされ、女は何の躊躇いもなくトランクスの中に手を滑り込ませてきた。
<――ああっ!!>
思いもかけぬところを手のひらにいきなり包み込まれ、オレは情けない悲鳴をあげる。
……しゅる、するる……ッ。
大の男を押さえつけ、深い接吻の味を楽しみながら、少佐は淀みのないゆるやかな手つきでオレの急所を上下に刺激する。
悲しきかな、男のサガほど正直なものは果たしてこの世に存在しない。少佐の手の中で徐々に硬度を増していくのが実感できる。
いくぶん大きくなったところで、彼女はそっと、添えるようにペニスを握った。
オレが完全に抵抗する意思を失ったのを確認して、彼女はようやく押さえつけていた両手を解放してくれる。
左腕にオレの頭を抱きかかえながら、ひときわ強く舌を吸った。
- 87 :素子の夜03 :04/07/18 05:05 ID:n9ZLEpha
- 「ん……ぁうっ」
痛いほど吸われて引き出されたオレの舌を、少佐は上下の唇でやわらかに挟み、軽く噛み、自分の舌を這わせる。
唾液が混じり合って弾ける生々しい音だけが、暗闇の中で静寂を破っていた。
「ふぅ……ん……む」
息が苦しくなって、オレは鼻息を荒立たせた。
少佐のうなじから、うっすらと微香が感ぜられる。
(香水を……)
仕事がら普段は何の匂いも発さない少佐の体から、良い香りがする。
単純といえばそれまでだが、ただそれだけのことでますます高まる興奮を、オレは押さえつけられずにいるのだった。
……きゅっ。
「んうっ!?」
限界まで張り詰めようとするオレの象徴部分を、少佐の右手が少しだけ締め上げる。
そして、ゆっくりとしごき始めた。
「んーーーーーーーーっ!!」
親指と人差し指でできた輪がちょうどカリ首に引っかかり、絶妙な快楽を脳髄に送り込む。
必死になってその快楽を拒もうとするのだが、彼女は全くお構いなしに手淫を続ける。
突然すぎる刺激に対してオレが駄々っ子のようになってイヤイヤすると、その拍子にふたりの唇がはずれ、透明な糸がたれて落ちた。
「少佐ァ! いい加減に……ッ!」
我に返ったおれは、自由になった両手で再び少佐の顔を押しのけようとする。が――
「トグサ!」
<あ……ッ!>
声が声にならなかった。
全身が、硬直して動かない。
- 88 :素子の夜03 :04/07/18 05:06 ID:n9ZLEpha
- 「まったく、世話の焼ける……」
そう呟いて、少佐はディープキスに濡れた唇を手の甲で拭う。
そして、唇の端を薄く持ち上げて笑った。
<ま……、また――ッ!!>
そう。
オレは再びハッキングされてしまったのだ。
実を言えばあの裁判の後、オレはこっそり自分のゴースト錠を変えていた。
にも関わらず、いとも簡単にゴーストまで侵入し、かつ意のままに運動機能を操れるとは……
草薙素子が保有する、恐ろしいほどの電子戦能力という他はない。
「そろそろ観念なさい」
そう残酷に言い放ち、彼女は再びオレの一物をしごき始めた。
<ぐぅうううーっ!!>
体の自由を奪われながら、しかし与えられる快感だけは寸分違わず伝達される。
いや、動けない分だけより敏感になっているようだった。
<な、なんで……ッ!? どうしてっ>
混乱した思念がそのまま電脳通話の悲鳴と化した。
「なぜって――」
背後から抱きつくかたちで、少佐は熱い吐息とともに耳元に囁いてくる。
「ただ観賞したいだけよ。
生身のトグサの体から、白い精液が噴き出す瞬間を……ね」
にわかには信じがたい一言のあと、少佐はいとおしげにオレの耳を噛み、
しごく手はより小刻みな上下運動を開始する。
- 89 :素子の夜03 :04/07/18 05:07 ID:n9ZLEpha
- <しょっ、少佐あぁあああッ>
オレはゾクゾク背筋に高まるその感覚を振り払わんばかりに絶叫する。
それでもこの女は一向に手を止めてくれない!
<や、やめろ! やめて……やめてくれェ!
ちょっ……ほ……でぁ……出る、そのままされたら本当に出ちまう!
ば、場所! 場所が違う! もっと……もっと根元…根元の方だって!
あぁああああああっ!! そこは……刺激が、強すぎるぅ………ッ>
暴力的に注入され続ける感覚に、麻痺しているはずの肉体がガクガクと震え始めた。
「勘違いしないことね。
これはあくまで私の楽しみなんだから。
……お前は、ただそうやって反応してくれればそれでいい」
<そっ、そん……ふぁああああっ!>
ギュン、ギュン……と、次第にのぼりつめてくるあの感覚が首をもたげた。
少佐が待ち望む「その時」は近い。
男の体についてまわる明確な予感であった。
「そろそろかしら?」
――そう少佐は言ったように思うのだが、この時はもはや彼女の声などオレの耳にはほとんど届いていなかった。
「有線じゃないから多少ノイズは入るけど……記録してあげる」
彼女は手淫を続ける手はそのままに、空いた方の片手でいっそう強くオレの体を抱き寄せる。
豊満な胸が後頭部に押し付けられ、生暖かい舌の先が耳孔の入り口をチロチロと愛撫した。
クッ……と、彼女の握る手の圧力が高まったその瞬間―――。
- 90 :素子の夜03 :04/07/18 05:08 ID:n9ZLEpha
- <あぁあああああああーーーーーーーーーッ!!!!>
ドクンッ!
びゅるるっ!!!
びくん、びくん、びくん…………
熱く煮えたぎった白濁液が、少佐の手に導かれてペニスの先端から盛大に飛び出していく!
<ぐぅうううっ! ふぅああああっ!!>
びくっ! びくっ! びくっ……
「く……ぅふあ……ッ ひぃ……っ」
いつの間に体のコントロールが返されたのか、
オレは恥知らずな嬌声をあげつつ、少佐の胸の中で快楽の渦の中でのたうちまわっていた。
体が動くようになったといっても、こうなってしまうとどうにもならない。
やがて射精の勢いが衰えてくると、それに合わせて少佐の手の動きも次第に穏やかになっていく。
びくん…………………びくっ……………
「あ……あぁ……」
言い知れない満足感と虚脱感。
抵抗することも逃げることもかなわぬまま一方的に与えられた快楽だというのに、
少佐の体に全体重を預けながら、オレは不思議にも安堵感でいっぱいだった。
続く
- 91 :名無しさん@ピンキー :04/07/18 05:21 ID:ehliFCZA
- GJ!!!!!!!!!!
続き期待してます
- 92 :名無しさん@ピンキー :04/07/18 05:23 ID:NSLkhyW4
- 何か朝にキターーーー!!!GJ!
もうね、股間のプラグがね(ry
- 93 :名無しさん@ピンキー :04/07/18 07:05 ID:W2KkoGwG
- 朝っぱらからの投下もすごいが反応するできる住人もすごいw
とりあえず投下されたSSの構造解析していいですか?(;´Д`)
- 94 :名無しさん@ピンキー :04/07/18 08:00 ID:4b7/3F4d
- うをーー
続いちゃったーーー
続きが楽しみですーー
- 95 :名無しさん@ピンキー :04/07/18 08:15 ID:RUvIxKlP
- GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!
トグサいいよぉ〜トグサ〜
しかもまだ続くのか
こりゃもう大変だ
- 96 :名無しさん@ピンキー :04/07/18 15:21 ID:hgbcx2h3
- トグサハァハァにはたまらんね
諸君私は逆調教が好きだ!(証左つながり
- 97 :名無しさん@ピンキー :04/07/18 22:04 ID:HaOx+Bn+
- 荒巻の後ろ髪が好きだ
- 98 :名無しさん@ピンキー :04/07/19 02:10 ID:4nZ0Cpsw
- イヤイヤするトグサが好きだ
- 99 :名無しさん@ピンキー :04/07/19 02:38 ID:sfuJ2sUs
- タチコマの砲台が好きだ。
- 100 :名無しさん@ピンキー :04/07/19 02:45 ID:+iK7rKRo
- >96
今漏れの中で戦争好きの少佐とバンコラン少佐とゴリライモ少佐の三すくみが始まっている…。
- 101 :名無しさん@ピンキー :04/07/19 03:25 ID:fk4GEFbR
- トグサクンには最後まで嫌がって罪悪感をしょっていてほしいものだ
なんせ妻子持ちですから
- 102 :名無しさん@ピンキー :04/07/19 05:40 ID:4nZ0Cpsw
- でも少佐の与える刺激には従順なトグサきゅん…ハアハア
トグサのスペルマをいとおしいように舐める少佐…モ、モウダメポ(´Д`*)
- 103 :名無しさん@ピンキー :04/07/19 21:07 ID:sfuJ2sUs
- あぁ、奥さんとの話も読みたくなってきた。
- 104 :名無しさん@ピンキー :04/07/20 03:21 ID:NG/e6K3D
- トグサ「お芋、おいしいよ」
- 105 :名無しさん@ピンキー :04/07/20 03:38 ID:aMqBZRnl
- タチコマが家出娘に悪戯する話コキボン
- 106 :名無しさん@ピンキー :04/07/20 04:52 ID:MAgBT5wr
- きゃあっタチコマ!何するのよ!(∂〇∂)
えへへ〜ミキちゃんを構造解析〜♪( ∴)ノ
みたいな感じで?(笑)
今ちょっと考えてるんだが少佐がテロリストとかに捕まってバトーやトグサの前でレイープされてしまうってのは…ダメ?
- 107 :名無しさん@ピンキー :04/07/20 05:01 ID:x3B6rsff
- >>106
イイ!!ぜひぜひ書いてくれ!!!!
つーか、少佐陵辱系ハァハァ…w
- 108 :名無しさん@ピンキー :04/07/20 05:16 ID:vXNvgd30
- バトーやトグサの前で、ってのがまた……たまらんです。
誰か書いて……
- 109 :名無しさん@ピンキー :04/07/20 11:03 ID:MAgBT5wr
- 少佐レイープ大丈夫そうなのでその方向で…
愚問ですがバトーさんのチソチソは生身なのでしょうか…。
- 110 :名無しさん@ピンキー :04/07/20 12:33 ID:PwgxZ2Cv
- >>109
少佐に次いでほぼ全身を義体化しているので
当然性器もあったとしても作り物かと思います。機能もあるんじゃないですかね。
精巣とかは分かんないな。あれって理論的に人工可能なのか。
- 111 :名無しさん@ピンキー :04/07/20 13:43 ID:MAgBT5wr
- マッチョのチソチソは短小っていうけどバトーどうなんだろ…精巣はムリポそうだけど今のチソチソ技術はすごいらしいからきっと…(´Д`;)スゴインデショ
( ∴)ノ バトーサン、ドーナノ?
- 112 :名無しさん@ピンキー :04/07/20 17:08 ID:gTeqIsQ9
- バトーさんは寝る時にチソチソ外すんだぞ!!(嘘)
- 113 :名無しさん@ピンキー :04/07/20 17:13 ID:gTeqIsQ9
- しかしまともな話、同じシロマサ漫画の鰤ちゃんも全身義体サイボーグだったが
デュナンとちゃんとやる事はやってるっぽいしなーそのへんどうなんだろう謎。
- 114 :名無しさん@ピンキー :04/07/20 17:17 ID:taP+ZiFz
- >>113
「母になりたい」とか言ってたので子供もつくれそうである。
旦那ァ〜少佐とヤッちまいなー!!
- 115 :名無しさん@ピンキー :04/07/20 20:29 ID:HvYG6EIR
- 林檎種の原作副読本(だっけ?)には
ブリはデュナンのために精子保存してあるとか書いてあったハズ。
かなーり前の記憶なんで間違ってたらゴメン
降格でも精子卵子バンクが一般的なんじゃないかな?原作1巻でもそういう描写ラストにあったし
- 116 :名無しさん@ピンキー :04/07/20 21:04 ID:yN2Ozdan
- http://www7.ocn.ne.jp/~akpro/www/index.html
ここの少佐本のような展開、きぼんぬ
- 117 :106 :04/07/20 21:53 ID:MAgBT5wr
- 以前より妄想していたSSの冒頭部分(無駄に長い…)が出来ましたのでお目汚しかとは思いますがぅpしてもよろしいでしょうか…
(´Д`;)初のSSなんで生暖かい目で見て頂けたらウレスイです。
- 118 :名無しさん@ピンキー :04/07/20 22:10 ID:fcZN8u97
- >>116
少佐が白目ひん剥くようなのが見たいのか
- 119 :名無しさん@ピンキー :04/07/20 22:15 ID:A2plpd9j
- 鼻デカイ人はチソチソもデカイとも聞いた。だからバトーさんは巨根のイメージがあるよ。
なんでもいいから少佐とヤッているやつきぼん。
時間があれば自分でも書きたいけど。
>>117
気にせずうぷして下さい。今は書き手を増やしてこのスレがにぎわうのがいいからね。
- 120 :名無しさん@ピンキー :04/07/20 22:24 ID:yN2Ozdan
- >>118
うん、そうです。
- 121 :106 :04/07/20 22:54 ID:MAgBT5wr
- それでは上げさせて頂きます(´Д`;)ホント長いんで長い目で見てやって下さい…。
↓↓↓↓
ある任務中──
「トグサ!大丈夫か!」
薄暗い部屋に入った少佐は
負傷したトグサを発見した。「しっかりしろ!何があった!」
「…なです…少佐…」
「なんだ!?」
「罠です…少…佐…逃げ…」ビリッッ…!
強力な電気ショックを与えられ、少佐はその場に倒れこんだ。
- 122 :106 :04/07/20 23:02 ID:MAgBT5wr
- ドガッ!
「…うっ…!」
冷たい床に横倒れていた少佐は腹部に痛みを感じ目を覚ました。
「おい、お目覚めみたいだぜ。」
見ると迷彩服を来た男が幾人かの仲間に話しかけていた。
「ここは…一体…」
薄暗い。おそらく先程の小さな部屋だと見受けられた。 手足は拘束具で結ばれていた。
- 123 :106 :04/07/20 23:03 ID:MAgBT5wr
- 「女隊長さんよぇ、よくもまあ殺しに殺してくれたなぁ。」ドカッッ。鈍い音を立てまたも腹部に一撃をくらう。その痛みで全てを思い出し始めた。二時間ほど前、少佐率いる九課の面々は首相暗殺をほのめかすテロリストのアジトに潜入したのだった。
- 124 :106 :04/07/20 23:04 ID:MAgBT5wr
- しかし先に突入したトグサの通信がなぜか途絶えた。危険をさっした少佐が潜入したのだ。
しかしどうしてこんなことに──
思考を巡らすうちに、少佐は体の異常に気付き始めていた。首筋に異物が付着されている。
「くっ…おまえら、何をした…体が…」
体が思うように動かない。
- 125 :106 :04/07/20 23:06 ID:MAgBT5wr
- 全く動かない訳ではない。首から上がかろうじて動かせる程度だったが。
「そいつは新種のゴースト錠だ。かなり特殊な錠だから例えあんただろうと解くのは無理だろう。草薙素子さんよ…」
「…慣れ慣れしくその名で呼ばないで頂戴。」
- 126 :106 :04/07/20 23:07 ID:MAgBT5wr
- 少佐らしい皮肉であったがテロリストたちを逆上させるには十分であった。
「リーダー!こんな女はやく殺っちまいましょうよ!」
血気にはやった男が少佐の額に銃口を向けた。冷や汗が走る。
「まあ待て。簡単に殺しちゃあつまらねぇだろ。」いさめるようにリーダーが言う。
- 127 :106 :04/07/20 23:07 ID:MAgBT5wr
- だがその言葉は結果的に殺すと言っているようなものだった。
「まずはこいつから見せしめだ。」
暗闇の奥から引きづられるようにトグサが姿を現した。
「トグサ…!」
その姿は気絶する前に見た時よりも数段弱っているようだった。「こんな状況にあっても部下の心配か?」
- 128 :106 :04/07/20 23:09 ID:MAgBT5wr
- ドカッッ!
男は言い放ちながら強く前だおしに放した。
顔から倒れたトグサは最早起き上がる力などなく呼吸音もわずかに聞こえる程度であった。
「やめろ…!そいつは生身だ…!」
「ならもう死んじまったかもな、ははっ!」
笑いながらトグサの頭部に蹴りを入れる。
- 129 :106 :04/07/20 23:14 ID:MAgBT5wr
- 「止めろ!殺すなら私を殺せ…止めろ…」
霞んだ声で懇願する少佐。その哀願する苦痛の表情は毅然とした今までの態度からは全く想像出来ないものだった。
「…おい…」男がリーダーに耳打ちする。
「……そいつはいい考えだ。」いやらしい笑みを浮かべると「やれ。」と指示を出した。
- 130 :名無しさん@ピンキー :04/07/20 23:14 ID:kscjEnSl
- モットマトメテ
- 131 :名無しさん@ピンキー :04/07/20 23:16 ID:yN2Ozdan
- 待ってました、この展開。
ワクワク。
- 132 :106 :04/07/20 23:19 ID:MAgBT5wr
- エロ導入まで部分はこんな感じです…なんかホントに長ったらしくなってすみません…。妄想パワーだけで書いたので読みづらくて申し訳ないです。ホントすみません…つД`)゜о新たな書き手さんに期待して下さい…。
- 133 :名無しさん@ピンキー :04/07/20 23:42 ID:Vh1Ic4Te
- 2レス分を1レスにまとめてもいいと思うよ。
- 134 :名無しさん@ピンキー :04/07/21 00:49 ID:Y/CBCrGM
- 期待age
- 135 :名無しさん@ピンキー :04/07/21 04:23 ID:mFpe9e3s
- >>105
俺もコキボンしとくわ
何か印象に残った回だから
- 136 :名無しさん@ピンキー :04/07/21 06:59 ID:+z4fb7Bb
- >>106
携帯から?
- 137 :VSD ◆tr.t4dJfuU :04/07/22 00:38 ID:9YfQ0MdE
- 密かに期待sage!
- 138 :名無しさん@ピンキー :04/07/22 21:32 ID:w8y6PWvg
- >>106
続きは?
- 139 :名無しさん@ピンキー :04/07/24 06:27 ID:NlpdXUbR
- 素子が9課の野郎達に集団レイプされるのとか読みたい。
あと、バトーとラブラブなのもいいな…。
- 140 :名無しさん@ピンキー :04/07/24 07:16 ID:O/ncKuO+
- >>139
王道だがそれも良し!切にきぼん!!
集団レイプもの…9課のヤシラに素子がどう犯されるのか…
いっそ>>77の逆バージョン風にタチコマとオペレータも登場とか。
- 141 :名無しさん@ピンキー :04/07/24 08:57 ID:LIeWND0Q
- とりあえず、>>129の続きが読みたいです。
寸止めは殺生な。
- 142 :名無しさん@ピンキー :04/07/24 10:42 ID:tAYl13vu
- >>90の続きも待ってるよ。
- 143 :名無しさん@ピンキー :04/07/24 12:57 ID:B9QoShas
- >>106ガンバレage
- 144 :素子の夜04 :04/07/24 21:11 ID:oOpSQZSO
- が、しばらくするとそれはやがて自己嫌悪の念に変わっていく。
「……」
オレはしばし無言のまま、大量の精液を吐き出しペタリと萎えてしまったものを見つめていた。
少佐はオレを後ろから抱きしめたまま、まだ鼻先を首すじに押し付けてくる。
「とても……いい声だったわ。トグサ」
「ぅ……う」
オレは呻きながら、起き上がろうとした。
「駄目よ」
逃げようとしてもまたすぐに抱き寄せられる。
「は、離してください、少佐。
もう行かないと……娘も妻も、オレの帰りを待っ」
――ドクンっ!
「か……はぁっ!?」
暴れて少佐の腕から脱しようとした矢先、突如として異様な感覚に襲われ、オレは目を見開いた。
先ほど吐精した瞬間の快楽が、何の前触れもなく股間を襲ったのだ。
――ドクンっ!
「ぐぅっ!!」
ペニスには何も触れていない。それなのに、目に見えない誰かの手がそれを握り、問答無用で一瞬のうちに射精させている。
- 145 :素子の夜04 :04/07/24 21:12 ID:oOpSQZSO
- 「ま、まさか――ッ!?」
すぐに分かった。
この女は、さきほどオレが射精したときの感覚を電脳に記録していたのだ。そして、それを……
――ドクンっ!
「はぁっ……!!」
全てを出し尽くしたはずの先端から、びゅくびゅくと精液が漏れ出していた。
少佐はオレの電脳に、先ほどの感覚を何度も何度も「再生」させている!
「もう一度、イく?」
他人にこれほど屈辱的な刺激を繰り返し与えながら、彼女の声は楽しそうだった。
「あ……待って、待ってくれ少佐ッ」
「遠慮するな」
次の瞬間、オレは今まで感じたものとはまるで異質の、何かがジワリジワリと脊髄を上りくる感触を覚えていた。
「あ……、な、何だこれ……しょ、少佐……何だよこれはぁ――あぁっ!」
これまでの一瞬で終わる射精感とは違う。
もっと、ゆっくりとした――
「スローモーション再生よ。 気に入ってくれたかしら?
義体を持たないトグサには初体験でしょうけど」
「あっ、あっ、あっ……ぐぅううううっ!!」
普段は意識することすらない、精嚢から射精管を通り、白濁液が尿道の内壁を押し分けながら突き進む感覚。
オレは思わずのけぞって、腰を高くつきあげた。
- 146 :素子の夜04 :04/07/24 21:12 ID:oOpSQZSO
- 病気も怪我もない健常人がサイボーグ化する理由のひとつとして、
常人の10倍近い快楽を好きに編集して味わえるという点がある。
つまり少佐は、やろうと思えばこの感覚を10倍に増幅編集してオレに送り込むことだって可能なのだ。
……だが、もし本当にそんなことをされれば、ショックで即死してしまう!
そんな思考が脳裏を掠めたが、彼女は優しく教え諭すような口調で、
「安心しろ。いきなりそんな無茶はしない」
と言って小さく笑った。
「これから少しずつ、じっくりと……なじませてあげる」
「あ…あぁ……ッ」
その言葉に、オレは絶望のあまり目の前が真っ暗になった。
――――ドッ………ク………………………ン………!
「ぐわぁああああああぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!?」
さ、最後の……精液が飛び出す瞬間だけが倍近い感度で編集されていた!
臓腑まで抜け落ちるのではないかという不意打ちのどぎつい射精感に、オレは気も狂わんばかりに絶叫した。
続く
- 147 :名無しさん@ピンキー :04/07/24 21:47 ID:HFkkOD6K
- 素トグキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!
- 148 :名無しさん@ピンキー :04/07/24 22:21 ID:YFhH0Py2
- 俺もされてー(素朴な感想)
- 149 :名無しさん@ピンキー :04/07/25 02:56 ID:/sxf+fjn
- GJ!!!!!!!!!!!!!!!!!1
- 150 :149 :04/07/25 02:57 ID:/sxf+fjn
- 1ってなんだよ1ってw
誤字スマソ
- 151 :肛虐亀頭隊 :04/07/25 14:47 ID:mKYGu4dZ
- 「気が知れねえな」
バトーは船上でビールをあおりながら、素子へと毒づいた。ただで
さえ汚染の進んだ海──そこで、サイボーグ化した者が遊泳をする
というのは、悪い冗談としか思えないからだ。
「フローターの故障を恐れているの?」
スイムスーツの胸元を開いた素子が、ビールを寄越せと手を出した。
バトーは無言で、アルミ缶を放り投げる。
(何を考えているのやら)
待機中の間を縫って、素子が海に潜ると言い出した時、バトーは彼女
の電脳に何かトラブルが起こったのではないかと案じた。生身の体で
あればともかく、通常、サイボーグは海水を好まないものだ。
「時々思うのよね」
ふっと口元を緩め、素子が呟き始める。遠くに霞む都心の光を見つめた
ままで──
「電脳化された脳を、義体に詰め込んだ自分は、果たして本当に自分
なのか・・・心配にならない?バトー」
「考えたこともねえな」
飲み干したビールの空き缶を握り潰すバトー。素子が戯れ言で自分を
煙に巻こうとするのはいつもの事だが、抽象的な物言いが気に入らない。
(ヤバイな・・・一度、オヤジに報告した方がいいか・・)
緊張感を強いられるダイブを繰り返し、修羅場を経験した素子の電脳に、
何か重大なトラブルが生じている──と、バトーは考えていた。
- 152 :肛虐亀頭隊 :04/07/25 15:10 ID:mKYGu4dZ
- 「メンテナンス・・・ちゃんとやってるのか?」
「ご心配なく。なんなら、ダイブしてみる?」
心配そうなバトーに対し、素子は不適な笑みで返した。こうなってくると、
ますます彼女の電脳が怪しく思えてくる。そこで、バトーは一計を案じた。
(深追いせず、領域を限定して潜ってみるか・・・何も手繰らず、オヤジへ
報告しても仕方が無い)
もし、素子の電脳に異常があったとしても、国家機密レベルの情報が詰ま
ったメモリを、おいそれと覗き見ることは出来ない。それを知っているバトー
は、プロテクトの薄い素子の私生活の部分だけに触れようと思った。もし、
そこでウイルスやトラブルの痕跡があれば、荒巻へ話を上げようという訳
である。
「公務って訳じゃないぜ」
「あら。じゃあ、興味半分ってこと?結構物好きね、バトー」
船にあるコンピューターを介して、バトーは素子の脳へとダイブを開始した。
念には念を入れて、任務で使うコードはオフにしてある。
『いらっしゃい、バトー』
ダイブを始めてすぐ、バトーは素子と五感を共有した。彼女の声が、自分の
頭蓋骨に響いてくる。
『ゾッとしねえな、女の体なんて』
素子の電脳にプロテクトはかかっていなかった。オープン状態のレンジは彼女
の私生活を表している。そこへ、バトーは最初に訪れたのだった。
- 153 :肛虐亀頭隊 :04/07/25 15:31 ID:mKYGu4dZ
- 『見ていくのはいいけど、あんまりギャアギャアと騒がないでね』
『俺を誰だと思ってる?少々の修羅場ごときじゃ・・・』
『血なまぐさいって意味じゃなくて、男と女の感覚は違うっていう
意味よ。まあ、いいわ、勝手にすれば』
素子の記憶部分は赤みがかり、何やら淫蕩な雰囲気を醸し出し
ている。バトーはそれを、忌まわしい殺しの記憶と認識したのだが、
どうやら当てが外れたらしい。もっとも、素子の言い方には含みが
あり、バトーの興味をそそらずにはいられなかったのだが。
『うッ・・・こ、これは・・・』
素子の記憶へ触れたとき、バトーは思わず身震いさせられた。何故
かと言うと、そこには某国で諜報活動をする素子の姿があったからだ。
『あら、これはあの時の・・・懐かしいわね』
そう言った素子は、どこか感慨深げだった。だが、意識を共有している
ため、バトーにはそれが自分の言葉にすら感じている。
『くッ・・・な、なんて事だ・・』
客観視点から映った素子は、全裸姿で男の前に傅いていた。男はバトー
も知る、某国の外交官である。素子はその外交官の前で膝を折り、男根
を唇で愛撫していたのだ。
『古い記憶だけれど、あまり良い気分じゃないわね』
艶めく唇が男根を喜ばせていた。素子が国籍を偽り、男の秘書として任
務に当たっていた時の記憶──それは、あまりにも淫らで忌まわしく、
主に遊撃作戦に参加してきたバトーの胸を震わせる。
- 154 :肛虐亀頭隊 :04/07/25 15:50 ID:mKYGu4dZ
- 『なんてこった・・・冗談じゃねえぞ・・』
デジタル化された記憶ではあったが、あまりにも生々しい素子の姿。
それがバトーの精神を蝕み始めた。彼も知る、すまし顔で外交官を
務めていた男は、彼女の記憶の中では暴君を気取っていたのである。
『この男は、女を物としか思っていなかったわ』
淡々と語る声とは対照的に、記憶の中の素子は無残窮まっていた。
男は執務をこなす部屋で素子を素裸にし、男根を咥えさせては自侭な
情欲を叩きつけている。それに、任務とはいえ素子は従順な素振りを
見せなければならなかったのだ。
『こうやって見ると滑稽ね。こいつも私も』
豪奢な机の上へ突っ伏し、尻を高く上げた素子が犯されている。日ごろ
は気丈な彼女が涙を流し、ひいひいと泣いているのだ。
『もういい!やめろ!』
バトーが記憶への回路を断ち切った。これ以上はとても正視に耐えられ
そうにない。すると、素子は呆れたように、
『だらしないわね』
そう言って、バトーの意識を別の記憶へと繋いだ。
『ダイブを抜ける?』
『い、いや・・・もう少し見させてもらおう』
『強情ね。でも、そういうところ、嫌いじゃないわ』
そんな遣り取りの後、素子の記憶が急速に流れ始めた。
『ちょっと、早送りするわ。見せたいものがあるの』
目まぐるしく動く記憶世界の中で、素子の声だけが聞こえてくる。バトーは
それだけが、電脳世界においてのよすがとなっていた。もし、彼女の声が
無ければ、ここで迷い果ててしまうような気さえしている。
- 155 :肛虐亀頭隊 :04/07/25 16:08 ID:mKYGu4dZ
- 『お待たせ。これなんか楽しいわよ』
そう言って、素子が記憶を検索した後、バトーは自分がジャングル
の中に立たされている事を悟った。彼女と意識を共有しているがた
めに、周りにある緑が生々しく感じる。
『これは・・・なんの記憶だ?』
『視点を衛星からにして。拡大画像だからちょっと荒いけど』
訝るバトーの視点を衛星へといざない、素子はカメラのピントを合わ
せた。すると、鬱蒼とした木々の中に、別の義体を持った素子の姿が
確認できる。
『可愛いでしょ?案外、バトーの好みじゃなくて?』
『酔狂はよせ。何を見せる気だ』
その義体は十歳前後の女の子であった。無論、脳は素子の物では
あるのだが、ちまちまとジャングルを縫って歩く姿が愛らしい。
『見てれば分かるわよ』
素子はそれだけ言うと、カメラをバトーに預け、自分は意識を隠した。
そうして、バトーはまるで映画館の観客のように、暗い電脳の中で
幼い素子を見る事と相成ったのである。
『俺の好み・・・ね』
少女の素子は手に花かごを持ち、木々をひらりとかわして歩を進めて
ゆく。褐色の肌に丸みを帯びた顔が、少佐と呼ばれる彼女とは似ても
似つかず、バトーの失笑を誘った。
- 156 :肛虐亀頭隊 :04/07/25 16:26 ID:mKYGu4dZ
- 素子少女がジャングルを抜けたとき、迷彩服に身を包んだ男たちが
不意に現れ、彼女の行く手を阻んだ。そして、男たちは淫靡な笑いで
顔をゆがませながら、少女を囲み始める。
『まさか!』
と、バトーが声をあげる間も無く、素子が男たちに襲われた。まだ幼い
少女の四肢を押さえ、手にしていた花かごを奪う。
『ある国のゲリラたちよ。ちょっと、少女趣味があるみたいね』
再び素子の意識と、バトーの意識がシンクロした。ここでも素子は先
ほどと同じく、淡々と物語っていく。
『ジャングルに住み着くやつらなんだけど、慢性的な女不足でこのあり
さまよ。女と見たら、たとえ子供でも容赦はないわ』
少女は何語か分からない言葉を叫びながら、衣服を剥かれていった。
無論、これが素子である事が分かってはいても、バトーにはとても耐え
られないような、悪辣とした映像である。
『素子、やめろ』
『あら、これからが本番よ』
素子少女が男たちに次々と圧し掛かられ、悲鳴を上げていた。そして、
見るも忌まわしい輪姦劇が始まっていく──
『くそッ!ダイブを抜けるぞ』
『ここからが面白いのに。ほら、この後あたしは、こいつらの住処に連れ
ていかれるの。そこで、寝起きを共にしながら、ゲリラの位置や人数を
確かめたのよ』
『もういい!』
自らアクセス権を放棄し、バトーはダイブから抜けた。何の感情の起伏
を見せぬ素子が、そら恐ろしくなってきたからである。
- 157 :肛虐亀頭隊 :04/07/25 16:42 ID:mKYGu4dZ
- 「はッ!」
電脳から現実へと戻ってきたバトーは、船上に煙る霧の冷たさを
肌で感じ取り、ようやく人心地ついた。あの忌まわしい記憶で、自分
の脳が焼けてしまうのではないかという恐怖は残ったが、とりあえず
オーバーロードの心配はなさそうだと安堵する。そして、意識を共有
した相手の姿を探すと──
「おかえりなさい。あたしの方が一足早かったわね」
船首の方で素子がバトーを見ていた。彼女に別段変わった所は無く、
いつもの冷静沈着な少佐──草薙素子である。
「好奇心なんか持つもんじゃねえな」
両手で顔を隠し、流れる冷や汗を見られないようにバトーは呟いた。
その表情には、はっきりと後悔の念が浮かんでいる。
「あたしの事・・・心配してくれたんでしょう。悪いことしたわね」
バトーの心の中を読み取ったように、素子が言った。顔を背けてはいる
が、気持ちは己を案じてくれた仲間に向いている。
「バカも休み休み言え」
素子を視線で追わず、バトーは毒づいた。長い付き合いで、彼女が優し
い言葉を望むような女では無いことを、彼は知っている。だから、それ以
上の事は、何も言わなかった。
「ビールは残っているか?」
「あたしの飲みかけでよかったら」
二人は揺れる船上で、またアルコールの酔いを楽しむ事にする。素子は
ともかく、バトーは飲まなければとてもやり切れなかった。
- 158 :肛虐亀頭隊 :04/07/25 17:00 ID:mKYGu4dZ
- 「何となく・・・分かったよ。お前が言ってた事」
遠くに街明かりを見て、バトーはぽつり呟く。素子が海に潜り、自分
の存在感を確かめんとする行為も、今は理解出来る。義体という器
をいくつも取替え、常人ならば知らなくても良い事を、いくつも素子は
知り、己の記憶としてきたのである。まともな神経では、とても耐えら
れないような忌まわしい記憶を──
「ふうん」
バトーの言葉を、素子は鼻で軽くいなした。ここでも彼女は別段、喜怒
哀楽を表には出さないでいる。しかし、心なしか表情が少しだけ緩んで
いた。そして、僅かにではあるが、目を細めてもいる。これは、九課にい
る時や任務中には、決して見せない顔だった。
「ま・・・いいけどね。さあ、休暇は終わりよ」
「ああ」
水面に船のエンジン音が響き渡り、二人の影が霧に煙って見えなくなる
と、凪いだ海の上をこんな声が響いていく。
「あなたの事、少しだけ好きになったわ。バトー・・・」
「え?なんだって?」
「何でもないわ」
その後、素子とバトーの電脳へコールが入り、新たな任務の命が下された
後、二人はいつもの生活へと、帰って行ったのであった。
おわり
- 159 :名無しさん@ピンキー :04/07/25 19:25 ID:4Th1GayB
- 乙!(*´Д`*)フフウ
- 160 :15 :04/07/25 19:55 ID:tOeVd0iU
- (゚д゚)ウマー
それに、深い。
タイトルはすごい不意打ちですがw
- 161 :名無しさん@ピンキー :04/07/25 20:18 ID:vyhA/vjw
- なんかAVみたいだな。
と思ってみてたら凄いのだったー!
もう描写がエロイエロイ。
- 162 :名無しさん@ピンキー :04/07/25 21:25 ID:EK/TSswR
- 最後はまったりいいね
- 163 :名無しさん@ピンキー :04/07/25 22:47 ID:7QRsZfZ0
- ハァハァ(*´Д`*)
文章うまいっすね
おまけにちゃんと設定踏んでる
- 164 :名無しさん@ピンキー :04/07/25 23:35 ID:tgGFka5H
- 良かったです! きちんと攻殻やってるなぁ……。GJ!
- 165 :名無しさん@ピンキー :04/07/26 00:44 ID:/mpOJGId
- >>151-158タン乙&GJ!
GITSのあのシーン中を彷彿とさせてたり、
SACの中の日常風でもあり。
おいしく頂きますた。
- 166 :名無しさん@ピンキー :04/07/26 01:05 ID:KuQP8G6Q
- ハローハローハゥロゥー
- 167 :名無しさん@ピンキー :04/07/26 08:21 ID:KB3tWy6t
- 神続々とキテタ━━━ヽ(´∀`*)(*´∀`*)(*´∀`)ノ━━━!!!!
設定も素晴らしいしエロ濃度も素晴らしい。
ご馳走様ですた!
- 168 :名無しさん@ピンキー :04/07/29 19:41 ID:yb5B1u6p
- うおぉ、萌え〜〜〜〜!
ところで、ここ、レズ物はOK?
素子×ハラウェイ(リバ有)。お目汚しで良ければ、落とします。
- 169 :名無しさん@ピンキー :04/07/29 21:37 ID:kMfyV6W8
- 見たい!ハラウェイさりげに好きだ!
- 170 :素×ハラ :04/07/30 00:38 ID:6hZ4nJ8z
- それでは、途中まで。
ハラウェイは、存在自体が映画のネタバレなんで、
ネタバレが嫌な人&レズ嫌いな人は、スルーお願いします。
- 171 :素×ハラ :04/07/30 00:38 ID:6hZ4nJ8z
- ヒトの意識をのっとるのに一番効果的な方法は、セックスの感覚を引き出すことだ。
「生命とは、遺伝子の乗り物である」と20世紀の生物学者ドーキンスは言った。
もし、そうだとすれば、生殖とは、生の悦びと同時に死への準備である。
死への憧れと生の躍動感、二つが重なり合う快楽は、他のどんな行為よりも意識を没頭させることが出来る。
- 172 :素×ハラ :04/07/30 00:39 ID:6hZ4nJ8z
- 「突然で悪いんだけど、私と遊んでくれない?」
「誰?」
暗い意識の底で、誰かの声がする。
「私の名は、素子。いいえ、もしかしたら、名前なんか、なんの意味もないかもしれないわ。でも、ふふふ。そんなこといいじゃない? 私、貴女に用があってきたの」
素子と名乗った女性は、私の目の前に来た。
彼女は、女性の私から見ても美しいボディーをしている。
スタイルだけではない、肌の質も瞳も髪も全て、美しい・・・・・・義体。
そう気が付いたのは、お互いが裸であったからだった。
- 173 :素×ハラ :04/07/30 00:41 ID:6hZ4nJ8z
- 私はまだ若い頃の義体姿である。
若い頃の一糸まとわぬ姿というのは、若気の至りが蘇ってくるようで、なんとなく気恥ずかしい。
「あら、お若い時は、随分と美人でいらしたのね」
「いえ、貴女ほどでは」
私は、何か着る物を探しながら言った。
「ありがとう。さあ、さっそく始めましょ?」
「何を始めるの!?」
「決まっているでしょ?」
彼女はすばやく私の背後に立って、私の両胸を両手で掴み、身体を密着させる。
「・・・・・・や・・・・・・ぁん・・・・・・」
彼女は、唇で首をなぞりながら、身体の脇を触って核心に迫ってくる。
- 174 :素×ハラ :04/07/30 00:54 ID:6hZ4nJ8z
- すいません。残りは後日に。
- 175 :名無しさん@ピンキー :04/07/30 05:15 ID:NsJGC8WE
- 乙。これまた濃厚な…。
- 176 :名無しさん@ピンキー :04/07/30 05:59 ID:MWcU0BDN
- 素子×ハラウェイっつー事は田中敦子×榊原良子か…
なんて贅沢なカップリング(;´Д`)ハァハァ
- 177 :素×ハラ :04/07/30 07:40 ID:6hZ4nJ8z
- >176 田中敦子×榊原良子か…
当方もお二方の声とも大好き!!つうわけで、続きを投下します。
- 178 :素×ハラ :04/07/30 07:41 ID:6hZ4nJ8z
- 「あら、貴女、初めて?」
私よりもずっと若そうな彼女が聞く。
義体全体が紅潮しているのが自分でも分かる。
私は、この身体にしてからは男女の睦み事をした事が無かったし、もちろん、女性とも、Hをした事は無かったが、大昔の感覚が鮮やかに蘇る。
「やさしくするわよ」
「あ・・・・・・や、やめ、て」
「うふ。かわいい乳首」
「・・・・・・・・ひゃん!」
同じ女性の義体同士が知る、性感帯を知り尽くした指が私の義体を弄ぶ。
- 179 :素×ハラ :04/07/30 07:42 ID:6hZ4nJ8z
- 両足の付け根の部分に彼女の指が到達する。
「・・・・・・あ」
溝をなぞられて思わず声が、漏れる。
なぜ、パートナーのいない私にこのオプションが必要だったのだろうか。
女性としての最後の尊厳? それとも、人間としての?
「凄く、濡れているのね?」
「・・・あ・・・・・・・あぁ・・・はぁん・・・・・・」
「あなたの、ココ、すごく気持いいわよ」
彼女は、指を一本二本と自在に操りながら、クチュクチュと音を立てる。
・・・・・・神経回路がとんでしまいそう。
- 180 :素×ハラ :04/07/30 07:43 ID:6hZ4nJ8z
- 「はぁッ・・・はぁッ・・・あたしも興奮してきたわ。貴女の指も入れてくれないかしら?」
恐る恐る彼女の身体に触れる。
すべすべとした白い人工皮膚が心地よい。
「はぁッ・・・ぁはぁ・・・・・・はぁんッ・・・・・・」
「・・・・・・随分と良い、皮膚触素してらっしゃるのね」
「・・・・・・ひゃん・・・まあ・・・ね・・・はあ・・・趣味、なのよ・・・・・・」
- 181 :素×ハラ :04/07/30 07:44 ID:6hZ4nJ8z
- 「んぁあッ・・・・・・身体の中まで燃えてきたわよー!」
「っきゃぁ・・・・・・」
彼女は私を抱いて、男性のそれに模した張型を義体の中から取り出した。
「特製、素子スペシャルだぁ!」
それを私の器官の中に、差し入れる。
「んっ・・・・・・ああああああああぁ・・・・・・!」
「貴女、私の好みだからサービスしちゃうわ・・・・・・はぁッ・・・はぁッ・・・ッ・・・・・・」
「んっ・・・・・・あっ・・・や、や、・・・ゃんっ」
何? 何なの? この感触。
すごく、きもち・・・・・・い・・・・・・イ・・・・・・ィ
壊れちゃいそう・・・・・・やだ・・・・・・っ
だ、誰か・・・・・・タ・・・す・・・け・・・て・・・・・・
- 182 :素×ハラ :04/07/30 07:45 ID:6hZ4nJ8z
- ハッ!
気が付くと、いつもと同じ、私の職場である鑑識課のデスクに座っていた。
ハッキング?
「や、やだ。どうしましょう」
・・・・・・椅子まで、ぐっちょりに湿った私の太もも。
このオプション、使ったことなかったけど、随分と良い物だったのね。
今晩あたりもう少し若めの義体に変えて、この器官使ってみようかしら。
終わり。
あんまりエロくなくてスマソ。
- 183 :名無しさん@ピンキー :04/07/30 09:33 ID:T6iahaBV
- 素子スペシャルナイス
- 184 :名無しさん@ピンキー :04/07/31 09:34 ID:smG2uaYc
- GJ!!
- 185 :名無しさん@ピンキー :04/08/01 22:55 ID:EkZxZAtB
- GJ!
- 186 :名無しさん@ピンキー :04/08/03 05:22 ID:qO/Kzvau
- グゥレイト!(;´Д`)ハァハァさせていただきましたよー。
- 187 :名無しさん@ピンキー :04/08/03 11:55 ID:BmFN+RdM
- 少佐の萌えるところは
小柄なのに形のいい胸、尻、体型。
てかかわぇぇ!
- 188 :名無しさん@ピンキー :04/08/03 15:09 ID:eWJg2/cr
- 小柄…か?
- 189 :名無しさん@ピンキー :04/08/03 15:36 ID:Bi/LReOG
- >>188
>>187が付き合ってきた女がみんなバトーみたいな体格のそれこそメスゴリラみたいな女ばかりだったんだよw
- 190 :名無しさん@ピンキー :04/08/03 22:02 ID:wosLLFGt
- 大柄の部類でもないと思うけどなあ。
スレンダーって感じ。
- 191 :名無しさん@ピンキー :04/08/03 23:01 ID:Bi/LReOG
- グラマーだと思うのだが…
- 192 :名無しさん@ピンキー :04/08/04 03:15 ID:5PWzUy+1
- S.A.Cの少佐はグラマー
GHOST IN THE SHELLの少佐はムキムキ
- 193 :名無しさん@ピンキー :04/08/04 03:16 ID:5PWzUy+1
- ああ、原作の少佐はスレンダーかもな。胸デカいが。
- 194 :名無しさん@ピンキー :04/08/04 04:59 ID:3xBTPtrw
- バトーと一緒にいる事が多いから、比較すると「小さい」なイメージになる事はあるな。
単体で見ると、むしろ女性としては高めなようなイメージがあるが。
- 195 :名無しさん@ピンキー :04/08/04 09:28 ID:VE+m+yZo
- 168cmですな。2次元のお姉様系キャラは168cmが多い。
- 196 :名無しさん@ピンキー :04/08/04 10:54 ID:zZqnRow/
- げ、同じ身長なのに、この体型の違いはなに…?orz
- 197 :名無しさん@ピンキー :04/08/04 12:23 ID:NziQDGi6
- 少佐ネタじゃないんだけど・・・
2ndGIGの6話で、トグサ君は所帯持ちの身ながら
婚約者の死を告げられて取り乱した女性を落ちつかせるために
あんなことやこんなことをしたに違いない。
シャワー浴びてるし・・・
- 198 :名無しさん@ピンキー :04/08/04 14:01 ID:dW7fmzVj
- コタンが死んだからって婚約者とセックルなんて
トグサ・・・うらやましいぞ
- 199 :名無しさん@ピンキー :04/08/04 14:08 ID:zZqnRow/
- トグたんは根は真面目だがナンパでせ
- 200 :名無しさん@ピンキー :04/08/04 17:30 ID:63LUW5pY
- >>197-198
その割には「イカレルオトコ」ではいきなり看護師を死なせちゃってるけどね
- 201 :名無しさん@ピンキー :04/08/04 20:40 ID:t/P1wAga
- そーいえばトグサは今ではすっかり「妻子持ちの良き家庭人」という事になってるらしいが、
原作で「外務省の通訳と以前仲良くしていた」件はどうなんだ。
9課お得意の情報操作というやつでその事実は闇に葬られたんだろうか。
- 202 :名無しさん@ピンキー :04/08/04 22:40 ID:+oEmLvCG
- 原作トグサの性格なら不倫や浮気しても別に違和感はない。
ついでに原作バドーは少佐以外にも色々な女の人にちっょかい出しているようなイメージがある。
「オレにほれた」なんてセリフ誰にでも言ってそう。
- 203 :名無しさん@ピンキー :04/08/05 18:13 ID:tQjqUyU6
- >>200
そうか!「イカレルオトコ」の時も
あの女性を助けたあとに不倫関係になろとしてたんだ!間違いない!
きっと奥さんとの夫婦生活に飽きてきちゃったんだなトグサ
- 204 :名無しさん@ピンキー :04/08/07 14:48 ID:bs2C1fRj
- ぇ〜!少佐は小柄なほうだよ!
アニメキャラにしては実際の女性のふつう体型に近い。
(胸は別としてね)
ところで少佐は何カップだ!?!
- 205 :名無しさん@ピンキー :04/08/07 16:21 ID:M9OhNaKS
- 少佐はHカップでし
- 206 :名無しさん@ピンキー :04/08/08 05:28 ID:8618WnFA
- ABCDEFGHIJKLMN…
↑
- 207 :名無しさん@ピンキー :04/08/08 15:44 ID:P904F9LF
- トグサ君は潜在熱源の時に浮気せんかったんかな?
あとオペレーター萌えなの俺だけ?あの同じ顔がたくさんあるのがいい。
ドレス姿もあるし
- 208 :名無しさん@ピンキー :04/08/08 17:18 ID:jCHtewFi
- オペコ好きだよ。
原作1巻で、脳焼かれて壊れちゃう薄倖さというか哀愁感も忘れがたい。
- 209 :名無しさん@ピンキー :04/08/08 17:40 ID:EljjBfer
- 官房長官にセクハラされる茅葺総理もありか・・・
- 210 :名無しさん@ピンキー :04/08/09 16:20 ID:jutaBMIk
- >>207-208
原作のオペ子が最も人間臭いと言うか、読者サービスしてるよね。
脳焼かれる時も血(のようなもの)を吐いて涙(のようなもの)を流しながら逝っちゃうし。
その一方では偽装クルーザーにハイレグ水着着て乗ってたりするし、
クソ面白くも何ともないジョークを言ったりするし。
- 211 :名無しさん@ピンキー :04/08/11 10:57 ID:ZfBvl6wd
- 攻殻世界にもオペ子タンマニアがいて、大金はたいて購入してハァハァしてるんだろうな…いいなぁ
少佐タイプのオペ子タソっていないのかなぁ…ハァハァ
- 212 :名無しさん@ピンキー :04/08/11 11:57 ID:JbaCzAaT
- それって外見?>少佐タイプのオペ子
- 213 :名無しさん@ピンキー :04/08/11 21:59 ID:ZOjd1g6w
- クソ面白くも何ともないジョークはフチコマの仕業だから、むしろ他者に操作されやすい機械らしさを感じたなあ
- 214 :名無しさん@ピンキー :04/08/11 22:30 ID:YXYxx1uz
- 首相が好きって同志はおらんのか?
- 215 :名無しさん@ピンキー :04/08/12 12:16 ID:frz12OZB
- 首相、いいね!!
>209 ぜひぜひおねがいー
- 216 :名無しさん@ピンキー :04/08/12 21:13 ID:vkpGkrBt
- >>214
荒巻×茅葺キボンヌ
- 217 :名無しさん@ピンキー :04/08/12 21:30 ID:NgmfVRKD
- ttp://ranobe.com/up/updata/up5378.jpg
イラストならあるけど、もうみんな知ってるか。
- 218 :名無しさん@ピンキー :04/08/12 23:01 ID:v7fl3Cv2
- 先行者って、原作にもいた?
- 219 :名無しさん@ピンキー :04/08/13 01:46 ID:gmfBOUDb
- >>217
自分は初見。(・∀・)イイ!!
- 220 :名無しさん@ピンキー :04/08/13 04:45 ID:5X6MtLmm
- モトグサと少佐レイプの続き待ってるんだけど中々こないなー
- 221 :名無しさん@ピンキー :04/08/15 21:45 ID:QPWCTUnu
- 長編AA板に無邪気なオペレーター三人娘がいるストーリーがある…。
- 222 :名無しさん@ピンキー :04/08/15 22:22 ID:RIG0T/Mm
- >>218
いや、TVシリーズオリジナルのネタ。
- 223 :名無しさん@ピンキー :04/08/17 15:38 ID:uOfYuZe0
- >>221攻殻の板なんかあるか?
- 224 :名無しさん@ピンキー :04/08/20 01:53 ID:bypzsO/p
- バトーの軍人時代でのホモセックスキボンヌ
できれば輪姦で
- 225 :名無しさん@ピンキー :04/08/20 02:12 ID:6cNuBkdL
- ホモは勘弁
- 226 :名無しさん@ピンキー :04/08/20 03:34 ID:fTxLsfnz
- >素×ハラ殿
「特製、素子スペシャルだぁ!」ってとこで、一気に萎えました。
遅レスで大変失礼ですが
- 227 :名無しさん@ピンキー :04/08/20 23:15 ID:qogZqdqp
- 普通にバト素で
- 228 :名無しさん@ピンキー :04/08/21 15:18 ID:mI9zVDcH
- みんな専らSAC萌え?
劇場版GISは光学迷彩がいやらしくてよかったなあ。
- 229 :素×ハラ :04/08/21 15:19 ID:Ulo/I4fp
- >226 サンクス。確かに、エロ書くの恥ずかしいっつうのがバレちゃったかんじかも。
- 230 :名無しさん@ピンキー :04/08/21 21:02 ID:yeNRzIZN
- >228
SACのほうが女性としては魅力的。だな。
- 231 :名無しさん@ピンキー :04/08/22 22:05 ID:vIerLvlv
- 人間的にも好きだな>S.A.C
見てて一番ストレスがない。
何だか、あたたかみがあるというか優しい感じがする。
とくに少佐と部長の会話がしてるとこなんか「あーいいオンナだな」とか思ってしまう。
劇場版はちょいデムパちっくだし、原作版のは気難しすぎて……どっちも冷酷な感じがするのはおれだけ?
もともと士郎の女キャラってあまり好きくないのかも自分。
S.A.C版の少佐も怖い一面はあるけど、それもまた味があって良い。
- 232 :名無しさん@ピンキー :04/08/23 07:11 ID:gsxzgd72
- 素子の成長による義体交換終了記念(だったっけ?)の腕時計はSACだけ?
あの辺とか女性らしい感じがして良かった。
2ndGIGのパーティ話なんか、素子のドレス姿だけで激しく萌えた。
- 233 :名無しさん@ピンキー :04/08/23 09:32 ID:ghbDAIiK
- >義体交換終了記念
素子って今後歳食ってもこのままの義体で生きていくのかなぁ。
S.A.C 1st.でクルツコワっていうロシアの女スパイが出てきたとき、
バトーいわく「見た目は若作りでも中身は80過ぎのバーサンだ」って言ってたじゃん?
素子もそーなるの?
(スレ違いかも。エロ話ぢゃなくてスマソ)
- 234 :名無しさん@ピンキー :04/08/23 13:16 ID:Xdfs2rhN
- ttp://anime.nifty.com/view/anime/comike/detail/a_1443.htm
- 235 :名無しさん@ピンキー :04/08/23 15:54 ID:naOQtd+H
- >>234
これ、他でみたけど「よくやったな」としかいいようがないよね。
- 236 :名無しさん@ピンキー :04/08/23 17:57 ID:W/kqN4P1
- >234
なにこのブタゴリラ
- 237 :名無しさん@ピンキー :04/08/23 19:53 ID:j+nb8LNV
- 脳細胞にも寿命はあるから死ねるのでは?
- 238 :名無しさん@ピンキー :04/08/23 20:27 ID:sAsCgQez
- 外見はいくらでも好きに変えられるって事でしょ?
外務大臣みたいに年齢に見合った感じに老いることも出来る
(もし生身だったら本当にああいう外見になるのかは不明だが)。
- 239 :名無しさん@ピンキー :04/08/23 22:23 ID:f6Dz5Gkh
- 現実だったらわざわざ 不細工な義体に入れたりしないよなぁ〜
- 240 :名無しさん@ピンキー :04/08/27 00:34 ID:YJVM49en
- 保守
- 241 :名無しさん@ピンキー :04/08/27 09:57 ID:u1YrJEpO
- アボーン
- 242 :名無しさん@ピンキー :04/08/31 21:13 ID:A3OEynin
- ほしゅ
- 243 :名無しさん@ピンキー :04/09/01 04:34 ID:uwKslJEQ
- サイトーが好き。893ちっくなルックスが好き。
狙撃するとき「パカッ」って開くトコが好き★
- 244 :名無しさん@ピンキー :04/09/01 05:39 ID:BZP/Tbhi
- 少佐×総理
もしくは
少佐×オペ子キボン
- 245 :名無しさん@ピンキー :04/09/01 16:08 ID:yUg9ka/8
- a
- 246 :名無しさん@ピンキー :04/09/01 20:22 ID:oO6O+YA0
- イシカワ×素子
…なんか見てみたい自分はおかしいですか?そうですか。
_| ̄|○ ヒゲ面に耳元でささやかれながら悶える少佐が見たいんだ。。。
- 247 :名無しさん@ピンキー :04/09/01 21:10 ID:l72CPY3b
- 茅タン ハァハァ
- 248 :名無しさん@ピンキー :04/09/02 01:40 ID:iDrrk401
- >>246
新境地開拓に一票
- 249 :名無しさん@ピンキー :04/09/02 02:05 ID:E6DrYQgW
- 漏れも怖いもの見たさで読んでみたいけど、書き手がいない…
- 250 :名無しさん@ピンキー :04/09/02 16:41 ID:O4MZ804L
- イシカワが相手だと素子も少しは違うかねぇ
- 251 :名無しさん@ピンキー :04/09/02 19:53 ID:WZDV6J8V
- イシカワは責めがマニアックだと思う。
(器具の達人とか)
機材とかやたら詳しいしな。
- 252 :名無しさん@ピンキー :04/09/04 20:53 ID:/PSYX9CY
- 保守!!
しないとだめですか?
- 253 :名無しさん@ピンキー :04/09/07 09:42 ID:UV7K5QEA
- チャイ×素子 キボンヌ。
あの会話に萌えた。
- 254 :名無しさん@ピンキー :04/09/07 22:21 ID:Hf56F9ej
-
電脳にアクセスする。
情報を視覚として捉えるとき、電脳は遠近感を失った世界として表現される。
ギラギラした原色のワイヤーフレームの『情報の織物』が、突如として目の前に
何重にも覆いかぶさってくる。
過去現代未来という時間的距離、地球上の物理的距離を無視した莫大な情報が
『閲覧可能』というラベルと共に押し寄せてくる。
――ある世代以前の人間にはこのような情報の『衝撃波』が耐えられない。
古いSF小説のワンシーンのように、嘔吐するだけならまだしも、
帰ってこれなくなる人だっているのだ。
会議室。
物理的な会議室ではない。
荒巻、トグサ、バトー、草薙の4人が立っている。
「簡単に状況を俯瞰しよう。MMOと呼ばれる電脳ゲームがある。
精巧に作られた擬似世界の中でそれぞれプレイヤーがコミュニケーションを
取り合って、創作者の用意したクエストをこなしていくというゲームだ」
荒巻が話し始めるのと同時に、MMOの詳細が空中にディスプレイされる。
「MMO黎明期は様々な種類のものが乱立したが、結局ひとつの企業が
シェアを席巻した。フクダ興業という日系企業だ。この企業はMMOの
使用料を金ではなく、セル・コンピューティングへの参加という形で
ユーザーに課した。MMOに参加しているプレイヤー達の、頭の片隅の
処理系をちょっと借りて計算するというやつだな。現に、フクダ興業は
計算処理事業でも圧倒的な処理能力のためにトップを走っている」
「理想的な企業じゃない。バカの頭を有効利用してるんでしょ?」
「有効に、だったらだ。草薙」
- 255 :名無しさん@ピンキー :04/09/07 22:21 ID:Hf56F9ej
- 「フクダ興業の含するMMOプレイヤー数は4億を超えている。
しかも、そのほとんどが、もはや現実的生活を放棄している。
課金されないんだから、ずっと夢の中に篭っていても破産はしないからな。
問題は、フクダが計算処理事業以上の収入を得ているという情報だ。
それも、あまりよろしくない裏の仕事をやっている」
「わかったわかった。要するに、だ」
バトーはもう飽きたという顔で腕を組む。
「バカの頭を使って、なんだ、兵器の開発でもしてんのか?」
「あら、ウイルスのほうかもよ。現実的なウイルスか電脳的なやつかわからないけど」
「コホン」
ディスプレイが消え、荒巻の指先だけが薄っすらと見える。
「もういいな。フクダを念入りに洗え。その背後もな。
報告書は明日の未明までにわし宛てに送れ。以上だ」
荒巻が消える。
黙って難しい顔をし続けていたトグサが消え、腕を組んだままのバトーが消える。
最後に残った草薙がちらりと背後に目をやる。
わたしと目が合う。わたしは正直ビビる。
- 256 :名無しさん@ピンキー :04/09/07 22:21 ID:Hf56F9ej
- (……わたしがいるってバレてる可能性は?)
【まず無いですよ〜。まあ、バレても黙ってデコイを置いて逃げればいいんですよ】
(へたに攻性防壁とかしないほうが良いだろうね。さ、後始末して逃げるとしようか)
前を向きなおした草薙が消える。後姿でもわかる。草薙は笑っていた。
ワイヤーフレームが一点に収束する。
後ろ頭がひやりとする。現実知覚とリンクする感触。
目をつぶったままで、AIと通信する。
(痕跡は残ってないだろうね? 大丈夫?)
【大丈夫です〜。もし追ってきても2時間は大丈夫ですから、
その間に逃げりゃいいんです】
(あ、そう。でも、2時間て微妙だよね)
目を開ける。
目の前に顔がある。
草薙素子がわたしを覗き込んでいた。
「あなたがフクダちゃんなのね? ずいぶん可愛い義体に入ってんじゃない」
- 257 :名無しさん@ピンキー :04/09/07 22:22 ID:Hf56F9ej
- 「なっ!?」
草薙を押しのけようとして逆に押さえつけられる。
ベットがギシリと鳴いた。
コンクリート打ちっぱなしの殺風景な部屋には風も入らない。
草薙がわたしの首筋をなぞる。ビクっと身体を震わせると静かに笑って
わたしのコネクタの溝を爪でなぞった。
「いいことを教えてあげるわ。犯罪者はね、事件を起こしてからが犯罪者じゃないの。
起こす前から犯罪者なのよ。だから、」
草薙の指先が硬化した何かに変化する。コチリ、とわたしのコネクタに冷たく当たる。
わたしは恐怖に駆られて絶叫する。その瞬間にわたしの口は草薙の胸で塞がれる。
「犯罪者を追いかけるための作戦会議が行われたころには、もうだいたいわかってんのよ」
「っ!?」
草薙の足がわたしの太腿の間をゆっくりと割っていく。
わたしは身をよじる。だけれど、草薙はわたしを逃がさない。
「さて、教えてもらおうかしら。あなたは4億の人間をどうしたの?」
弾力がわたしの口から離れていき、草薙の顔が見える。
草薙は笑っている。わたしの首裏のコネクタには今にもプラグが挿入されてしまう勢いだ。
わたしはもう半分あきらめて、小さく震えながら黙り込んだ。
草薙は、ふっ、小さく笑ってわたしの下腹部に手を伸ばす。
「あなたが4億の人にやってきたのと同じ方法で、しゃべらせてあげようか?
快楽でゴーストを焼き尽くして人間をただのセルにしちゃったあんたを、
同じ方法でただの人形にしてあげようかしら?」
- 258 :名無しさん@ピンキー :04/09/08 01:46 ID:5g47GKt5
- ハァハァ
- 259 :名無しさん@ピンキー :04/09/08 13:34 ID:kDxLUWRL
- MMO…はて、それはモテてモテてモテまくる王国のことじゃろかー?
http://game8.2ch.net/test/read.cgi/mmosaloon/1062772052/l50
- 260 :名無しさん@ピンキー :04/09/09 00:19 ID:YPYByZO8
- む、むぉとくぅぉぉぉ〜っっ!
神、今夜は降臨なさらないのかな…
- 261 :名無しさん@ピンキー :04/09/10 02:41 ID:SbZdF+lk
- つ、つづきを・・・
- 262 :名無しさん@ピンキー :04/09/10 06:58 ID:I+2UhMxZ
- (;´Д`)ハァハァ
- 263 :名無しさん@ピンキー :04/09/12 03:31:39 ID:veExM6DE
- 2ndシーズンはじめて見た。
萱葺エロいなあ。
暗殺の不安におびえる萱葺を、素子が巧みに同性愛に誘い、
絶頂の果てに放尿まで追い込む夢を見て今夜は寝よう。
この夢が正夢になると信じる
- 264 :名無しさん@ピンキー :04/09/12 03:52:52 ID:I0RhYePX
- >>263
日本の国政が大変な事になりそうな夢だな。
- 265 :名無しさん@ピンキー :04/09/12 22:39:16 ID:RiO+fE16
- かやぶきと素子のレズものが見たい
- 266 :名無しさん@ピンキー :04/09/12 23:04:29 ID:JO3J/oYe
- 笑い男であるアオイと少佐のセクースを希望
- 267 :名無しさん@ピンキー :04/09/12 23:07:39 ID:18Pn4ebH
- 漏れからも少佐×茅葺に一票
- 268 :名無しさん@ピンキー :04/09/13 00:22:47 ID:13pMncJ7
- 漏れは茅葺に攻めたてられてる少佐のが見たい
- 269 :名無しさん@ピンキー :04/09/13 01:28:13 ID:MOTyUdYM
- 漏れはアオイに責めたてられてる少佐で
- 270 :名無しさん@ピンキー :04/09/13 17:22:56 ID:fqc9/jrP
- どっちも見たい
- 271 :名無しさん@ピンキー :04/09/16 02:19:34 ID:dGyaOWU/
- 伊野扇子DVD流通解禁アゲ
- 272 :名無しさん@ピンキー :04/09/20 20:47:35 ID:RXCTC2UM
- 捕手
- 273 :名無しさん@ピンキー :04/09/20 21:49:53 ID:hGoM4t3z
- イノセンス DVD購入記念カキコ
- 274 :YahooBB219192070177.bbtec.net :04/09/21 12:39:50 ID:4kwKTAqG
- バトー×素子のSSです。
SAC 25話の描かれていない部分の妄想話です。
あんまりエロくないですけど、うぷしてよろしいでしょうか
--safehouse--
素子の顎から首筋へと伝いおりていたバトーの唇がふいに離れ、
義眼が虚空にむけられてから、二十秒が経過していた。
「泣いてるの、バトー」
涙を拭うように素子の指がバトーの義眼の目許に触れた。
「泣いてねえよ」
「そう、てっきりタチコマのことを思い出して泣いてるのかと思ったわ」
素子の指摘は正しかった。この72時間のうちに起きた事象、公安9課の解散、
海自の特殊部隊「海坊主」による9課急襲、逃走。
草薙のセーフハウスへ、彼女の外部記憶装置である愛用の腕時計を取りに行き、待ち伏せていた海坊主の
強化外骨格に追い詰められた。
- 275 :名無しさん@ピンキー :04/09/21 23:52:54 ID:yZBlVXKg
- 久々にネ申キタ━━(゚∀゚)━━!!
しかもバト素!続きが見たいです!
- 276 :名無しさん@ピンキー :04/09/22 00:02:18 ID:i6BISszA
- 続きプリーズ(;´д`)
- 277 :名無しさん@ピンキー :04/09/22 00:21:26 ID:V7tlfx5y
- ありがとうございます。エロくなくて長いですが、どぞ。
--safehouse--その2
窮地に立たされたバトーは、ラボから逃げ出してきたタチコマたちの身を挺した犠牲によって
命を救われた。ほんの数時間前の事だ。
その直後、現れた素子の操る子供型リモート人形に連れられ、9課を見下ろす草薙のセーフハウスへやって来た。
回収した腕時計を素子に渡し、共に生き延びて、9課がやろうとしてきた事の記録を残すことを約束した。
そして、今、素子と肌を重ねている。あまりに激しい状況の変化にバトーのゴーストは対応しきれず、オーバーフロー状態だった。
義眼でなければ、あふれた感情は涙となって流れ落ちていただろう。
「やっぱり泣いてるじゃない」
「……」
「泣かないでバトー」
素子の声が耳に甘く響く。泣いている子供をあやすように髪をなでられる。
「私の時計を取りに行ったり、タチコマのこと思い出して涙したり、本当にロマンチストね」
「お前だって…」
表面には決して表さないだけで、本当は繊細なんだろうが、言ったところで素子が答えるはずはない。
バトーは不毛な問いかけを飲みこんだ。
「私には、センチメンタルに浸る趣味はないわよ」
「そう言うと思った」
「なにを笑ってるのよ」
予想どうりの答えに苦微笑をうかべたバトーを、赤い瞳が睨む。
視線をそらさず、挑むように見上げる双眸。
バトーの左手が素子の頬をつつみ、視線をあわせたまま二人の唇が重なった。
まだ続きます。続きは後日。
- 278 :名無しさん@ピンキー :04/09/24 16:08:22 ID:FgvSNqZm
- 即死回避sage
- 279 :名無しさん@ピンキー :04/09/24 23:21:25 ID:W0NQBrDV
- バト素バト素バト素バト素ハァハァ(*´д`;)
- 280 :名無しさん@ピンキー :04/09/25 01:37:44 ID:4ruPZKXt
- バト×素 書き終わりました。すみません、エロくなりませんでした。
--safehouse--その3
あなたが抱いている感情は、まさか、この義体の姿に起因しているんじゃないでしょうね」
からかうように素子が小さく笑う。
____違うに決まってるだろうが、口にしてしまえば陳腐な言葉になりそうで、答えるかわり素子を抱いている腕に力をこめた。
「以前、私に男性型の義体を勧めたことがあったわね。私がもし、男性型義体に換装したら、どうするの?」
「どうもしねえ。今と同じだ」
「私が男性型義体に換装しても、こういうことするの?」
「それは…」
口ごもるバトーの狼狽ぶりが可笑しく、素子は小さく笑う。
「こういうことは…できなくても、お前がどんな義体に換装しようと、おまえのゴーストは変わらない。それでいい」
「今日はいつになくシリアスね」
「ごまかすな。俺は、おまえのゴーストが傍にいることができれば、それでいい」
どんな姿であろうと、素子のゴーストは変わらない。素子のゴーストと常に共にありたいと願っている。
このことだけは、素子に伝えておきたかった。
「そう、ずいぶん熱烈な告白ね」
茶化すようなことを口にしながらも、素子は自分のゴーストを人から求められたことに驚き、同時に不思議な
安堵を感じていた。
- 281 :名無しさん@ピンキー :04/09/25 01:39:40 ID:4ruPZKXt
- --safehouse--その4
全身義体、世界でも屈指の義体使いとしての能力を求められることは多々あった。
公安9課では、電脳戦能力、ゴーストの囁きによって事件を解決することも少なくなかったが、
義体使いとしての能力に拠るところも多かった。
能力ではなく、素子のゴーストを他人から求められたのは、遠い昔、両親も存命していて義体化もしていなかった頃以来、
初めてかもしれない。
「ありがとう」
「なんだ、今日はやけに素直じゃないか」
「素直じゃいけない?」
艶っぽい声で囁かれては、バトーはその魅力に陥落するしかない。指と唇、重ねた肌の感覚器官を全て使って
素子の肌の感触に酔いしれる。
「こんなアナクロなことしなくても、他に方法はあるのに」
素子の胸に顔をうずめるバトーをからかうような口調だった。
「ああ、知ってるさ。でもな、義体化した俺たちにも、生身だった頃の記憶があるだろう。人間は、鼓動や体温を感じると安心する。
義体化しても、脳はそのことを憶えてるんだ。たまにはアナクロなことも悪くないぜ」
「…そうかもね」
からかうような口調は消えて、素子は深い思惟に沈み込んでいるようだった。
「おまえがどんな姿になろうとかまわないが、俺としては、言葉を交わすことができて、触れあえる姿でいてくれると
いいんだけどな。あの時計へのこだわりだってあるんだろう、今のおまえの姿も…俺は、けっこう好きだぜ」
最後の部分は照れで声が小さくなった。素子は言葉のかわりにバトーの背を抱いた。
- 282 :名無しさん@ピンキー :04/09/25 01:42:42 ID:4ruPZKXt
- --safehouse--その5
ーーそういえば、素子の寝顔を見るのは初めてだな。
軍属だった頃から、もうずいぶん長いつきあいになるが、バトーは今まで素子の眠っている姿を見たことがなかった。
行軍中、素子は誰よりも後に眠って、誰よりも早く起きていた。気を緩めた姿など、見せたことはなかった。
公安9課に配属になってから、恋人もセックスフレンドも複数以上いたことは知っている。同姓のセックスフレンドは
別として、たいていは数ヶ月も続かないことも。
素子が新しい相手とつきあうたびに、その時々の相手に対して苛立ちを感じるようになった。その苛立ちの原因が
何なのか、バトーが自分の気持ちに気づいてから、数年の年月が流れていた。
今、バトーの腕の中で素子は、瞳の奥に宿る強く気高いゴーストを閉じた瞼の下に隠し、聖母のような表情で眠っている。
ーー俺とおまえは、戦友だ。これれまでもこれからも。おまえの強さは、長いつきあいでよくわかってる。
でも、たまには弱音を吐いたり、何かによりかかって休みたい時だってあるだろう。おまえが弱くなっている時に、
ひととき心を緩めて休むことができるような存在になれればいいと思ってるんだぜ。
バトーの心中での独白が聞こえていたかのように、眠る素子の唇の両端がほんのすこし微笑むようにあがったように
見えたのは、バトーの思いちがいだろうか。 (終)
スレ違いなうえに、長い駄文におつきあいいただき、ありがとうございました。
- 283 :名無しさん@ピンキー :04/09/25 02:46:04 ID:ZXWPn+fg
- (・∀・)イイネ!!
得ろく無くてもこういの好きだね〜
- 284 :名無しさん@ピンキー :04/09/25 02:51:30 ID:Gz2RRPJO
- はぁ〜 少佐の手のひらで踊りてぇ〜
- 285 :名無しさん@ピンキー :04/09/25 08:08:03 ID:91y7EnLe
- >>274
乙!
よかったよ!まさにあのシーンの続きっぽくてかなり(・∀・)イイ!!
で、本編のこの後のことを思うと、バトーが悲しむのも怒るのもしかたないなw
- 286 :名無しさん@ピンキー :04/09/25 08:42:49 ID:Jeo3m3Vh
- 少佐って普段何たくらんでるかわからないように見えるけど
こういうのは萌えるなぁ〜
- 287 :名無しさん@ピンキー :04/09/25 09:25:46 ID:CzXAt7Da
- GJ!!(*´∀`)b
ご苦労様でした。
- 288 :名無しさん@ピンキー :04/09/26 00:04:17 ID:zeCzV8nI
- 乙!
エロくなくても、言葉のやりとりがまさにあの二人って感じでイイヨイイヨー!
このあと「むぉーとこぉぉー!!」に繋がるのかと思うと(;´д`)ハァハァ
- 289 :名無しさん@ピンキー :04/09/26 01:11:29 ID:u2O7rM7/
- でも、よく考えたら、バトー右手なかったよね。大変だろうなぁ。
とにもかくにも、乙!
- 290 :名無しさん@ピンキー :04/09/28 22:59:37 ID:4TpN4tMJ
- 乙です。
ネタが浮かんだらぜひまた書いて欲しいです(*´д`;)
- 291 :名無しさん@ピンキー :04/10/01 21:27:05 ID:v5SYerif
- 即死カイーヒ!
- 292 :名無しさん@ピンキー :04/10/03 00:42:50 ID:CVHTWisK
- バトー「・・」
素子「・・・・」
攻殻を見続けて9年目、達人の俺にいわしゃぁ
長ったらしい稚拙な文章よりも、無言の信頼のほうがよっぽど燃える。
つかず離れず、信頼しあっている2人だからこそ可能な事。
- 293 :名無しさん@ピンキー :04/10/04 03:47:46 ID:wWXPDqdS
- ゴメン、禿しく板違いだとは承知の上なんだけど、
「折り鶴の少年」と「くぜ」が同一人物、なんて事はないっすよね・・・。
老婆が言ってた「立派な義体使いに成長したそうよ」って台詞が伏線のように感じられて・・・。
バト素SS、良かったです。単純に楽しめました。
- 294 :名無しさん@ピンキー :04/10/04 05:25:38 ID:fmMqh0UP
- あああれゴーダだよ
- 295 :名無しさん@ピンキー :04/10/04 18:24:34 ID:GFnW2a1C
- クゼにきまってまんがな。
首相襲いに行くときのくる真ん中に折り鶴がある。
- 296 :293 :04/10/05 03:52:09 ID:ulZwliSr
- ああやっぱそうなの?
オープニングのカットも意味深だもんねぇ。
今後の展開が楽しみ★
- 297 :名無しさん@ピンキー :04/10/05 21:29:55 ID:MdjxeVkj
- バト素分が足りない
- 298 :名無しさん@ピンキー :04/10/06 01:28:44 ID:+0+lZ1Hy
- ってか正直職人が足りない
- 299 :名無しさん@ピンキー :04/10/06 07:01:08 ID:UuBo+1eu
- タチコマが素子をネタにヌイてるバトーを見てしまって
何をやっていたのかを相談しあうタチコマくんたちをきぼん
- 300 :名無しさん@ピンキー :04/10/06 09:00:27 ID:uMhsxPuy
- >>296
禿しく板違いだとは承知しつつわざわざこのスレで質問するとはこれ如何に?
- 301 :名無しさん@ピンキー :04/10/06 13:58:14 ID:QVBasSVb
- 「、モ・・・・・・トコぉ〜・・・はぁはぁ」
「ばとーさんはなにをしてるのかなぁ?」
「なんかいつものくんれんとちがうよね」
「なにしてるんだろう。うずうず、きになるなぁ」
「しにそうなこえで、しょうさのなまえをよんでるね。ぼくしんぱ〜い」
「のうは、そくてい。こうふんじょうたい。せいたいはんのうにいじょうなし」
「なにしてるか、しったら、ぼくたちのけいけんちがあがるかなぁ?」
「ききにいってみようよ〜」
- 302 :名無しさん@ピンキー :04/10/06 14:01:44 ID:QVBasSVb
- 「ばとーさん、ばとーさん」
「いま、おこなってるくんれんは、なんのくんれんですかぁ?」
「うっ!タチコマ達。そのぉ〜あの、だなぁ」
「おしえて、おしえて」
「どこがきたえられるの?」
「それは、そのだなぁ・・・・・・精神訓練だっ」
「せいしんがきたえられるんだってぇ」
「へ〜いいこときいたね」
「ぼくらもしてみようよ」
「ぼくらは、どこをこすれば、いいのかなぁ」
「でもなんで、しょうさのなまえをよんでたの?」
「ねえねえ、ばとーさん」
「なんでかしら?わたしも、ききたいわ?」
「ゲっ。お前、少佐かよっ!」
「ちょっと、たちこまのぷろぐらむをのぞいてただけよ。じゃましたわね」
「あああああああああああ」
おわり。
- 303 :名無しさん@ピンキー :04/10/06 14:15:07 ID:QVBasSVb
- 後日談
「タチコマ達どうしたんですかね?
グレーネードランチャーなんかさすったりしてて?」
「精神訓練だそうよ? ねぇ? バトー?」
「あああああああああああ。頼む、少佐忘れてくれぇ〜orz」
おわり。
- 304 :名無しさん@ピンキー :04/10/06 18:47:32 ID:huSqPRfH
- 職人期待浮上
- 305 :名無しさん@ピンキー :04/10/06 18:53:47 ID:huoPb6ST
- その瞬間、公安だと名乗る女の肉の一筋が僕の目の前で
世にも奇妙な、まるで地獄の門のような紅の花を咲かせたのであった。
「この体たらくが・・・・・・」
ぼくは自然と口をついで呟いていた。
- 306 :名無しさん@ピンキー :04/10/06 23:46:51 ID:wD+qQp/K
- >301-303
ワロタw
- 307 :名無しさん@ピンキー :04/10/07 00:42:36 ID:4NRZgxDw
- >>305
神の予感
続きキボンです!
- 308 :名無しさん@ピンキー :04/10/07 01:20:24 ID:p/mZt+fB
- 彼女の魂胆はわかっていた。
隙を見せた瞬間、電脳鍵がぼくの生体機能を除くすべての機能を停止させることであろう。
ぼくはここで彼女に身をゆだねる訳にはいかない。本能と理性との間でこれほどまでの葛藤を経験したのは初めてだ。
今まで実感したことはなかったが、敵は我にありという言葉はまさにこの状況に相応しかった。
「目的を達成せねば!」
ぼくは己が煩悩を振り払い意を決した。
と同時に義体の出力を限界まで出し向かいのビルの4階まで一気に跳躍する。
視界の端で女がセブロを構えるのが見えた。
- 309 :名無しさん@ピンキー :04/10/08 15:19:10 ID:/2jT7M5W
- 超神キターー
- 310 :名無しさん@ピンキー :04/10/11 01:16:00 ID:/riyi+D9
- 続きキボン
- 311 :名無しさん@ピンキー :04/10/11 04:37:47 ID:sGB6X9Ph
- 1ぉっ。
「ぃょぃょッュァヶヵ… ぃゃぁ ぁっぃゎ-」
「ヵッォ- ぉゃっょ-」
「ぉ! ぉゃっ ゃ! ィィョィィョ-」
「…ぅゎ ぉゃっ ぉぁヶ゙ ゃ…」
「ぁっぁっょ-」
「ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」
「ヵッォ ぉぁヶ゙ ぃゃヵ?」
「ぃゃゃゎ!ょヶぃ ぁっぃゎ」
「…ぉぁヶ゙ ぉぃιぃょ?」
「ぃゃゃ!」
「…ヵッォ ぃ っょぃ?」
「ょゎぃゎ!」
- 312 :名無しさん@ピンキー :04/10/11 14:30:38 ID:/riyi+D9
- 期待age
- 313 :名無しさん@ピンキー :04/10/12 14:45:28 ID:PRhmie19
- 少佐とパズはどんなセクースをしたんだろうか
- 314 :名無しさん@ピンキー :04/10/13 02:42:12 ID:hQrAxgxj
- オレは同じ女とは二度と寝ない
- 315 :名無しさん@ピンキー :04/10/14 21:15:07 ID:UcD07vjA
- と、サイトーは、ライフルを構えながら言った。
- 316 :名無しさん@ピンキー :04/10/14 23:11:54 ID:/4GTrKIa
- >>315
ラ・・・ライフルとは?
禿しく気になるので詳細キボンヌ
- 317 :名無しさん@ピンキー :04/10/15 12:40:01 ID:rqUC+aMA
- 「うわっ!すんごい大きいのね!」
ポニーテルのオペ子が、顔を赤らめてサイトーのそれをうっとりと見つめる。
職人さん待ちの暇つぶしのリレーを続けてみる。
- 318 :名無しさん@ピンキー :04/10/17 02:42:10 ID:KdpdeJcV
- 俺は冷たいよ派。
「ペニスを前後にしごけばよろしいのですね。」「ロボットの手でも性的な快感を感じるのですか?」
…ハアハア
- 319 :名無しさん@ピンキー :04/10/17 06:53:44 ID:nQYXYWKe
- 給湯室での雑談
「あとで並列化をお願いいたしましょう」「あの娘ばっかりずるいわ」「サイトーさんの天然オイル…」
- 320 :名無しさん@ピンキー :04/10/18 21:33:57 ID:agf/ZV6Z
- とそこへタチコマが・・・・
- 321 :名無しさん@ピンキー :04/10/18 21:56:48 ID:3Qcz9+OI
- チン子がタチすぎてコマる!
- 322 :名無しさん@ピンキー :04/10/19 02:02:35 ID:zZHqQvEb
- 「うっ」
トグサはたまらず少佐の擬似子宮に2度目となる精液を注ぎ込んだ。
少佐は恍惚とした表情の中に挑戦的な笑みを浮かべている。
「なんだ、トグサ。もう終わりか?私がお前を引き抜いた理由は、
義体化されていないペニスを持ってるからだ」
リレー小説という事で、続きは任せた
- 323 :名無しさん@ピンキー :04/10/19 19:02:55 ID:ndLnreNI
- と言うか、305・308の続きキボン!
- 324 :名無しさん@ピンキー :04/10/24 00:45:53 ID:Aw62wK15
- 最強の超AI級ハッカー
- 325 :名無しさん@ピンキー :04/10/26 14:46:58 ID:GBCcxnmP
- >>324
人形遣いクラス?
- 326 :名無しさん@ピンキー :04/10/27 13:38:23 ID:vndtz7Iy
- 粗巻×少佐ハァハァ
- 327 :名無しさん@ピンキー :04/10/27 19:24:33 ID:czSlqE6e
- 粗巻センベエさんとキーンんちゃとか口走るモトコ。
- 328 :名無しさん@ピンキー :04/10/28 23:35:59 ID:To0I/wY6
- もとこぉぉ〜〜〜〜〜〜
- 329 :名無しさん@ピンキー :04/10/29 18:51:02 ID:pkq21Yd7
- 遅い!
- 330 :名無しさん@ピンキー :04/10/31 20:57:16 ID:uDd26LLn
- 早い!
- 331 :名無しさん@ピンキー :04/11/02 12:28:42 ID:4m1YvTen
- age
- 332 :名無しさん@ピンキー :04/11/02 12:49:10 ID:4m1YvTen
- 保守
- 333 :名無しさん@ピンキー :04/11/02 13:31:31 ID:9sY9IXMo
- 「どうだった?」
「確かにいいエロパロスレと言えなくもないわね。
でもどんな娯楽も基本的には一過性のものだしまたそうあるべきだわ。
始まりも終わりもなくただ名無しを魅了したまま手放そうとしないスレなんて
それがどんなに素晴らしく思えたとしても害にしかならない。」
「ほう・・・・・手厳しいのう。
我々このスレの住人には戻るべき現実があるとでも言いたいのかね?」
「そうよ。」
「ここの名無しの中には、現実に戻った途端に不幸が待ち受けている者も居る。
そういう連中の夢を取り上げあんたは責任を負えるのかね?」
「負えないわ。でも夢は現実の中で戦ってこそ意味がある。
他人の夢に自分を投影しているだけでは死んだも同然だ。」
「リアリストだな。」
「現実逃避をロマンチストと呼ぶならね。」
「ふふ・・・・・強い娘よのう。いつかあんたの信じる現実が創れたら呼んでくれ。
そのとき儂らはこのスレを出て行こう。」
- 334 :名無しさん@ピンキー :04/11/02 16:30:35 ID:Ic2eaaXB
- >>333
「タチコマの家出〜」の時のパロかい?
- 335 :名無しさん@ピンキー :04/11/02 17:11:20 ID:ua6yd+VK
- だろうね。
ん〜、少佐、良い台詞だ。
- 336 :名無しさん@ピンキー :04/11/02 23:46:24 ID:2B1h2BIE
- アオイ 「元ネタを喪失してもエロパロはネットを巡り、
名無しを特定したままその存在を維持し続けられると」
草薙 「さぁどうかしら、コテハンを捨てた名無しがネットの海で
萌えを維持できるとは考えにくい」
アオイ 「じゃあ生きてなお、萌えを喪失し続けるものにとって
この世界は絶望」
草薙 「何をして絶望と捉えるかね。とりあえずパロってみると
いう手もあるんじゃない」
アオイ 「それもありですかね。とりあえず御礼は言っときます。
ありがとう。あのネタのパロり方最高にチャーミングだったな」
- 337 :名無しさん@ピンキー :04/11/03 07:19:13 ID:XwMQ+iAn
- パロり方ワロタ
- 338 :名無しさん@ピンキー :04/11/04 07:48:27 ID:0BPFp5Wd
- 良スレはけーんsage
(*´д`)
自分は文才ないので、見守るのみですスマソ…。
- 339 :名無しさん@ピンキー :04/11/05 00:06:33 ID:Re34pKHM
- 復活
- 340 :名無しさん@ピンキー :04/11/06 01:00:31 ID:Ydj98lal
- オモロイな職人降臨キボーン
- 341 :名無しさん@ピンキー :04/11/06 01:12:32 ID:KTM7Fxus
- 少佐の唇は思っていたよりみずみずしく、
そして何より、柔らかかった
- 342 :名無しさん@ピンキー :04/11/06 02:04:20 ID:Z4SATFIi
- そんな事より>>1よ、ちょいと聞いてくれよ。スレとあんま関係ないけどさ。
このあいだ、近所の公安9課行ったんです。公安9課。
そしたらなんか人がめちゃくちゃいっぱいで座れないんです。
で、よく見たらなんか垂れ幕下がってて、特殊部隊規制法、とか書いてあるんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前らな、特殊部隊規制法如きで普段来てない公安9課に来てんじゃねーよ、ボケが。
公安9課だよ、公安9課。
なんかアームスーツとかもいるし。アームスーツ4人で公安9課か。おめでてーな。
よーし大佐、女隊長確保しちゃうぞー、とか言ってるの。もう見てらんない。
お前らな、タチコマやるからその席空けろと。
公安9課ってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
テーブルの向かいに座った奴といつ喧嘩が始まってもおかしくない、
刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。海坊主は、すっこんでろ。
で、やっと座れたかと思ったら、隣のデカイ奴が、もとこぉ〜!とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、もとこぉ〜!なんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。
得意げな顔して何が、もとこぉ〜!、だ。
お前は本当に素子と寝たいのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
お前、もとこぉ〜!って言いたいだけちゃうんかと。
公安9課通の俺から言わせてもらえば今、公安9課通の間での最新流行はやっぱり、
オペ子たんハァハァ、これだね。
イシカワにセクハラされる、オペ子たんハァハァ。これが通の頼み方。
オペ子ってのは萌えが多めに入ってる。そん代わり出番が少なめ。これ。
で、それに石川にセクハラされるオペ子たんハァハァ。これ最強。
しかしこれを頼むと次から赤服にマークされるという危険も伴う、諸刃の剣。
素人にはお薦め出来ない。
まあお前、>>1は、サイボーグ食でも食ってなさいってこった。
- 343 :名無しさん@ピンキー :04/11/06 12:12:13 ID:XzLq8mdF
- なつかしい吉野家コピペだなぁ
昔は2chっていったらこれだった・・・
- 344 :名無しさん@ピンキー :04/11/06 19:40:20 ID:Y729crUI
- ほんまですわ。
- 345 :名無しさん@ピンキー :04/11/06 19:43:55 ID:Ydj98lal
- なかなか面白いとオモフ。
- 346 :名無しさん@ピンキー :04/11/08 09:53:02 ID:FAst/6vG
- つまり、フチコマはシャア、タチコマはラルの専用機ということか!?
- 347 :名無しさん@ピンキー :04/11/09 03:26:48 ID:sai/+7AX
- >>346
でも、タチコマ赤いツノつけてましたよー
「バトーさん専用〜♪」だっけ?
- 348 :名無しさん@ピンキー :04/11/09 15:42:29 ID:zZnOJesu
- >>347
なんだか懐かしいな。あれはやっぱりガンダムネタか。
- 349 :名無しさん@ピンキー :04/11/09 17:33:17 ID:WNcASunM
- >>347
赤いレンチを頭にくっ付けて
「バトー専用機〜♪」
- 350 :名無しさん@ピンキー :04/11/10 19:36:56 ID:udh6frR2
- 角で専用性をあらわすなんて古いなぁ〜
- 351 :名無しさん@ピンキー :04/11/11 00:36:02 ID:SXLNHvUq
- 角じゃなくてアンテナだよ〜、ぶ〜
- 352 :名無しさん@ピンキー :04/11/13 02:06:51 ID:FDliYbxI
- よく考えたら、タチコマの中の人がシャアの中の人の奥さんだから
絶対アフレコの時に我が夫のこと考えただろうねぇ。
- 353 :名無しさん@ピンキー :04/11/13 16:25:36 ID:34JRT+bA
- >>352
18へぇ
- 354 :名無しさん@ピンキー :04/11/13 16:27:00 ID:34JRT+bA
- すまん・・・下げ忘れた・・・
- 355 :名無しさん@ピンキー :04/11/13 19:29:40 ID:H2a07IMs
- 少佐の艶姿妄想手助けのために
ダークロウズというエロゲをオススメしまふ
声だけな。
- 356 :名無しさん@ピンキー :04/11/13 21:38:14 ID:UMUHrKy2
- >352
知らなかった…。
まぁガソダム見たことある人間なら絶対連想するだろうけどな。
- 357 :名無しさん@ピンキー :04/11/14 00:37:44 ID:T9Mm9wJu
- 少佐の中の方は「義母」ってエロアニメにも出てたような
- 358 :名無しさん@ピンキー :04/11/14 02:03:51 ID:0vVkw/+f
- >355
あれ?持ってるけど、ドレが少佐だっけ
- 359 :名無しさん@ピンキー :04/11/14 15:36:27 ID:382KPRem
- >>358
エレーヌ
すんげぇお世話になりました
- 360 :名無しさん@ピンキー :04/11/15 02:58:57 ID:QnneOLpY
- 「河原崎家の一族」にも少佐の中の人が出てるよ。
声の出し方がだいぶ違うけど、お世話になりまった。
- 361 :名無しさん@ピンキー :04/11/15 13:04:40 ID:pNRUSocs
- 中の人エロい
- 362 :名無しさん@ピンキー :04/11/15 18:33:07 ID:z54O2DnD
- ということは、マッドアニメか作れるわけですね。ハアハア
- 363 :名無しさん@ピンキー :04/11/15 19:28:01 ID:ejMWSid1
- 性欲をもてあます
- 364 :名無しさん@ピンキー :04/11/15 21:42:52 ID://IcsFuP
- >358
他の2人はオコチャマなんだからまちがわねぇだろw
- 365 :名無しさん@ピンキー :04/11/16 23:21:50 ID:Hizu76Nc
- ベルセルク最新作のスラン様エロ過ぎるよ…。
前に同士がボイス抜き出してアップしてくれてたんだがもう無いようだウワーン
- 366 :347 :04/11/17 02:49:23 ID:KdPxCONJ
- 遅レススマソ;
>>349
そうでした、dです!
>>352
知らなかった…それを知ってて聞いてみるとまた面白いですね。
そうか、少佐の中の人はエロゲに出てるのか。
- 367 :名無しさん@ピンキー :04/11/21 05:22:29 ID:cYqk1znj
- ウワァァン!私がレスしたら止まっちゃったYO!
スマソ…。
(∴)ノ保守するぞー!
(∴)ノ(∴)ノ(∴)ノおー!
- 368 :名無しさん@ピンキー :04/11/21 20:20:53 ID:SCnBKc6n
- だれかタチコマ×バトーを書く猛者はおらんか!?
- 369 :名無しさん@ピンキー :04/11/21 22:52:48 ID:RfUCh8Ah
- >>368
自分で書け!と言いたいとこだが
せめて、どういう風にヤるのかくらい
提案してくれないと書き様がないよぅ
- 370 :名無しさん@ピンキー :04/11/22 02:29:47 ID:WBp7nGis
- >369
私は368ではないですが、いくつか考えてみました。
@タチコマ擬人化(女性)Xバトーさん
Aタチコマ擬人化(女児)Xバトーさん
Bタチコマにオナホール的擬体パーツ装着Xバトーさん
Cタチコマ擬人化(男性)Xバトーさん(女体化)
あと何種類か思いついたけど、
書くと私が腐女子なのがばれるので書かないことにしました。
や、801とか関係なく私の中でタチコマは10歳くらいの男の子のイメージなんで。。。
- 371 :名無しさん@ピンキー :04/11/22 16:59:20 ID:1HuwOpc8
- >>370
じゃあ、タチコマ擬人化(男児)×ミキちゃんはどうよ
- 372 :名無しさん@ピンキー :04/11/22 17:56:03 ID:y2wu1uvW
- タチコマの擬人化はヤメてくれ
- 373 :名無しさん@ピンキー :04/11/22 18:02:09 ID:we1tVhm9
- タチコマ擬人化(女児?)がバトーにやられてるらしき絵なら見かけたが?
- 374 :名無しさん@ピンキー :04/11/22 18:56:25 ID:ykRNodWY
- >>371
ミキちゃん相手なら何も擬人化せんでも接続端子で十分な気が?
- 375 :名無しさん@ピンキー :04/11/22 21:25:12 ID:6gqUdNRz
- ミキちゃん×バドーさん
ミキちゃん×タチコマ(擬人化)
ミキちゃんに擬人化したタチコマ×バドーさん
- 376 :名無しさん@ピンキー :04/11/22 22:48:56 ID:zJO0nQX/
- ええと、黙ってくれ
- 377 :名無しさん@ピンキー :04/11/23 09:39:35 ID:iZTlSqx8
- 攻殻機動隊のエロ画像 03
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1101170147/l50
- 378 :名無しさん@ピンキー :04/11/24 11:51:16 ID:Dmn8J9Np
- 少佐がタチコマに,義体を外部から動かす方法(コドモトコ式)を伝授するとか
電脳スペースで仮想SEXも良いな。
- 379 :名無しさん@ピンキー :04/11/24 18:40:06 ID:jGjtSdyW
- 少佐×クゼ
- 380 :名無しさん@ピンキー :04/11/24 20:22:59 ID:3yp5rhwz
- >>379
普通にありそうでつよ。
- 381 :名無しさん@ピンキー :04/11/24 22:34:07 ID:YMiRZN73
- 喪前ら肝心なのを忘れてるぞ。
ミキちゃん×少佐
ミキちゃん×コドモトコ
ミキちゃん×少女エカ
ミキちゃん×茅葺様
ミキちゃん×アサギ嬢
そして
ミキちゃん×地下鉄ジバクちゃん
- 382 :381 :04/11/24 22:36:16 ID:YMiRZN73
- おっと、忘れるところだった。
ミキちゃん×トグサ娘
トグサ嫁×少佐
- 383 :名無しさん@ピンキー :04/11/24 22:58:10 ID:rnWFWnZ3
- みきちゃんは赤飯炊くまで待ってやれ。
- 384 :名無しさん@ピンキー :04/11/25 11:57:24 ID:O8qP5JID
- 赤飯?
- 385 :名無しさん@ピンキー :04/11/25 16:39:16 ID:Xslfxurg
- ワロタ
- 386 :名無しさん@ピンキー :04/11/25 21:39:25 ID:PiUEfW00
- >>381
地下鉄ジバクちゃんと聞いて人狼を思い出した俺は負け組み?
- 387 :名無しさん@ピンキー :04/11/26 00:25:11 ID:BUg/Go/N
- >384
おまい姉・妹両方いないだろ。
- 388 :名無しさん@ピンキー :04/11/26 05:23:39 ID:ktgZl/q5
- 第21話「置き去りの軌跡 ERASER」から・・・
アナザー・ワールド
if・サイトウとパズの到着が、後30分遅れていたら・・・
今来栖が潜伏しているホテルへ向うバンの中で強制介入班の実
行指揮官であるゲイルは、無理を言って取り寄せた海自の最新
鋭のアームスーツの感触を楽しんでいた。指先の繊細な動きを
正確にトレースする機械仕掛けの腕の動きは実戦で極めて心強
い道具に成るだろう。
「どうです?班長。海自の303式は」
配下の一人がおもねる様に問いかける。
「マリーンのはフォルムが流線的で芸術品だな。あとは連中さ
え出てくれば実戦データが取れるんだがなぁ。うん」
その時、無線を傍受していた別の部下が笑みを浮かべて指揮官
へと声を掛けた。
「班長。目標の建物に向かうヘリを確認。9課と思われます」
今後も活躍が期待出来るアームドスーツの実戦データーを集め
る事が可能に成ったと喜びながら、元傭兵は舌舐めずりをして
生意気な公安9課の女サイボーグの美しい顔やプロポーション
を思い浮かべていた。
- 389 :名無しさん@ピンキー :04/11/26 05:26:38 ID:ktgZl/q5
- 「なんだ? アームドスーツ! 」
愛用のセブロ・オートマチックを構えて柱の影に蹲るバトーは
思わぬ重装備を用意した敵の周到さに舌を巻く。首尾よく今来
栖を先んじて確保したまでは上出来だが、ホテルのロビーに現
れたのは圧倒的な戦闘力を誇る最新鋭の陸戦兵器ではないか!
「バトー、私があれを引きつける」
些かの狼狽も見せずに無茶を言い放つ美しい女指揮官の台詞が
バトーの脳に響くから、大男は義眼を光らせて抗弁する。
「まてよ! そいつは俺の役目だろうが! 」
「信用してないわけじゃないけどアレは止められない。上官命
令だ。今来栖を連れて脱出しろ!」
言いたい事は山程あるが少佐の言葉に間違いは無いから、バト
ーはしぶしぶと奪還した今来栖を担ぎ上げて退路を探す。
「お前こそ、やられるなよ! 」
強がった捨て台詞を残して大男が去るのを見極めてから、素子
は囮の役目を果たすべく吹き抜けの2階の廊下から目立つ様に
階下に向けて飛翔した。
- 390 :名無しさん@ピンキー :04/11/26 05:28:09 ID:ktgZl/q5
- たちまちホテルのロビーは戦場と化し、小口径の機関砲弾の炸
裂音と頼り無いセブロ・オートマックの発射音が交錯する。勝
敗を決めたのはグリネイドにより破壊されたシャンデリアの破
片だった。僅かに足を取られた素子の反応の遅れを天佑とした
ゲイルは残酷な笑みを浮かべてミサイル・ポッドに残った炸裂
弾を乱射した。
直撃こそ避けたものの、爆風によりしたたかに壁に叩き付けら
れた素子の電脳は一瞬機能を停止する。手練の傭兵にとっては
、その一瞬は十分すぎるチャンスだった。ゲイルの操るアーム
スーツは素早く素子に駆け寄ると、倒れた美しいサイボーグの
両手を掴み強引に引き上げて壁に磔にする。
「くっ・・・ 」
意識を取り戻した素子は懸命に押さえ込まれた両手を振り解こ
うともがくが、海自が誇る陸戦用人形兵器の腕力は桁外れだか
ら、残念ながらビクとも動かない。壁に両手を押し付けられた
素子の前でゲイルはアームドスーツを除装した。彼の手には3
0ミリ・グリネイドの発射筒がにぎられている。
- 391 :名無しさん@ピンキー :04/11/26 05:29:34 ID:ktgZl/q5
- 「じたばたするいなよ、公安の女隊長さん。ずいぶんとウチの
部下を殺ってくれたぜ」
鍛え上げたはずの配下の大半をあっさりと制圧した素子に対し
てゲイルはグリネイドを突き付けて凄む。しかし、両手を固着
したアームドスーツに押さえられた彼女には反撃の手立てが無
い。蹴りを繰り出せる様な隙は、目の前の手練の傭兵からは見
とれないのだ。この距離から30ミリの炸裂弾を喰らえば、如
何に素子でも致命傷に成りかねないだろう。
「うごくなよ、草薙」
ゲイルは腰に下げた小箱からワイヤーを引き出して、グリネイ
ドを構えたままで彼女の首の後ろのジャックに有線を繋いだ。
「さあ、これからがお楽しみだぜ。良い声で泣いてくれよな」
静かな怒りを瞳に込めて睨み付けてくる美しい女隊長を眺めな
がら、ゲイルは腰の小箱のスイッチを入れる。すると、壁に磔
にされた素子の目が大きく見開かれ、躯は電撃を喰らったかの
様に弓なりに反り返る。
- 392 :名無しさん@ピンキー :04/11/26 05:31:12 ID:ktgZl/q5
- 「ひっ・・・ ひぃぃぃぃぃぃ・・・ 」
自分の仕掛けが予想通りの効果を上げた事に満足して、ゲイル
は不粋な武器をアームスーツのコクピットに放り出す。
「どうだい? こいつはキクだろう? なにしろ電脳じゃなく
て、中枢神経系統に直接にアタックする媚薬プログラムだか
らな・・・ MMITの最新バージョンなんだぜ」
電脳に対してのハッキングには十重二十重の防壁を用意してい
る素子だが、まさか直接に中枢神経に作用するプログラムがあ
るとは知らなかったから、まったく無防備の女体に対する媚薬
汚染を防ぐ手段は持ってはいない。何の前触れも無く、いきな
り爆発した欲情に押し流されて、磔にされた美しい女サイボー
グはたちまち淫らな牝に堕ちて行く。
さて、虜にされた少佐の運命や如何に?
この先は誰か気の向いた人が続けてくれると嬉しいなぁ・・・
- 393 :名無しさん@ピンキー :04/11/26 17:32:37 ID:siUzYT7l
- (;´Д`) ハァハァ(;´Д`) ハァハァ
続きをキボンヌ!!
乱れる素子キボンヌ!!
- 394 :名無しさん@ピンキー :04/11/26 20:24:18 ID:xSw4LNCy
- 続きかぁ
うーん難しいけど、普通に考えたら、そのプログラムにバグがあって
少佐が土井たか子みたいになるって展開かなぁ
- 395 :名無しさん@ピンキー :04/11/26 22:06:00 ID:JY8zlWTw
- >>394
夢の無い事言うなよ。(泣)
激しく続きキボンヌですよ、ええ。
- 396 :名無しさん@ピンキー :04/11/27 16:13:05 ID:szyh17Pt
- ゲイル×少佐...これまたハードコアな(´Д`;)
- 397 :名無しさん@ピンキー :04/11/27 20:17:18 ID:tiaq0jfC
- 土・・・ ◯井たかこ・・・ ですかい? マニアックな趣味
ですねぇ・・・ まあ、いいか。
第21話「置き去りの軌跡 ERASER」から・・・
アナザー・ワールド その2 β版
「おっっ・・・ な、なんだ? 」
両手を拘束した9課の女隊長の美しい顔が、異物であるプログ
ラムの侵入と共に苦痛に歪む。そこまではゲイルの目論み通り
であったのだが・・・
「おい、どうなっているんだ? これは、いったい? 」
女サイボーグの顔面を構成する人造の皮膚組織が一瞬にして泡
立ったと思うと、見る間に艶が失われて弛んで行くではないか!
精気に溢れて怒りに満ちていた眼光は瞬く間に消え去り、小狡
く利己的な眼差しが問って代わる。さらに、ピンク色の肌から
は若さが喪失して、頬は見るも無惨に歪み垂れ下がる。
あの美しい女指揮官が20世紀の後半に悪足掻きを尽した某政
治家へと変貌を遂げて行くのを、元傭兵の隊長は成す術も無く
見守るだけだ。
- 398 :名無しさん@ピンキー :04/11/27 20:18:22 ID:tiaq0jfC
- 土気色した唇から、おタカさん節が澱み無く溢れ出す。
「あんたねぇ・・・ いったい何を考えているの? そんな事
だから、安保をいつまでたっても粉砕出来ないのよ! 今は
党が一丸と成って政権奪取を目指す時なの。そんな事も分か
らないの? ムラヤマさん? 」
一時は最大野党として国政に大きな影響力を持ちながら、国民
を無視して党内抗争に明け暮れた挙げ句に分裂して、今では見
る影もなく没落した社◯党の残党は、ゲイルに向って教条主義
的な思想を繰り返す。
「いいこと! 帝政米国の支配下からの脱却を計らない限りは
ニッポンに真の独立はありえないの。我々は北の友人達と手
を取りあって、この国に理想郷を建設する義務があるのよ。
その為には占領軍である米国を本土から放逐する為に手段を
選ぶべきでは無いわ」
熱弁を振るうおタカさんに、ゲイルはうんざりして顔を背ける。
- 399 :名無しさん@ピンキー :04/11/27 20:19:24 ID:tiaq0jfC
- (催淫プログラムのバグなのか? やっぱりアキバの裏路地で
買ったパチものに頼るのはミスだったな)
後悔しなはらも、手練の傭兵は虜にした元◯会党の委員長にを
睨み付けた。
「それじゃ聞くが、あんたらが過去に理想郷と誉め讃えた半島
の北側の国はどう成っているんだよ? それに、もっと上に
ある某社会主義連邦共和国は、どう成った? 」
ゲイルの辛辣な問い掛けに、おタカさんの目は泳ぐ。
「なっ・・・ なんのこと? 知らないわ。◯朝鮮なんて、我
が政党とは関係ないもの。あれは社会◯が誉めていただけよ
我々は今は◯民党だもの、だから社◯党の時代の事は関係無
いわ! ノーカウントよ! それにツジモト議員の秘書給与
流用についても、私は断じて無関係なの、指南なんてしてい
ないんだから! フン! 」
どこまでも図々しい理屈を振り翳すおタカさんの態度には、さ
すがの麻薬取り取り締り局の強硬介入班の班長も呆れるばかり
だった・・・ ちゃんちゃん!
- 400 :名無しさん@ピンキー :04/11/27 21:43:34 ID:GsdH4TLJ
- せめてエロパロSS投下する時はsageなさいって
- 401 :名無しさん@ピンキー :04/11/27 22:11:37 ID:BPilQlav
- えっ,えっ,
エロパロだったのか?
- 402 :名無しさん@ピンキー :04/11/27 23:42:09 ID:DNubDBo1
- . / ̄ ▼ ̄ .\
/∴ ヽ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
, |∴ / \ |、 | 起たへんのは
|`──-( / )-( \)l | < エロパロちゃうんちゃう?
| [ , っ l | .|
`-, 'ヽ、_ソ }' .|___________
ノ ヽ、 `' ノ、
/ ゝ ── ' ヽ
/ ,ィ -っ、 ヽ
| / 、__ う 人 ・ ,.y i
| /  ̄ | |
ヽ、__ノ ノ ノ
| x 9 /
| ヽ、_ _,ノ 彡イ
| (U) |
ヽ、__ノヽ___ノ
ヽ ̄ ̄ノ^ | ̄ ̄ i
- 403 :名無しさん@ピンキー :04/11/28 23:00:27 ID:EP82HojL
- せや、勃たんのはエロやないわ。
- 404 :名無しさん@ピンキー :04/11/29 09:03:01 ID:AlsTzZ8a
- (´Д`)<もーとこぉぉーーー
- 405 :A+ (1) :04/12/03 03:46:25 ID:rxK9s0N+
- 素子の過去話です。勝手な捏造話、長文が嫌な方はスルーしてください。
薄暗い部屋の中、たかが女一人くらいどうにでもできる、とみくびった薄笑いをうかべ
襟元に手を伸ばしてきた男のみぞおちに素子は拳を叩き込んだ。
声も無く倒れこむ男を避け、背後から襲い掛かるいま一人の男に肘で当身をみまう。
「ぐっ……」
情けない声を残し、男は床に沈んだ。
「いやーお見事、瞬殺だねー」
暢気な声に素子が振り返ると、入り口から細長い影がさしていた。
ぱちぱちと拍手をしながら入ってきたのは、素子たち訓練生に情報戦を教えている教官だった。
まずいところを見られてしまった。軍の新入隊員と共に一般的な新人研修を終え、
選ばれた者だけが受ける特殊研修が始まったばかりだというのに、私情による暴力事件を
教官に目撃されてしまっては後の評価にひびく。場合によっては素子のほうが処分を受けるかもしれない。
この状況をどう切り抜けるか、素子が考えていると、
「ああ、言い訳はいいから。この状況見れば想像つく」
教官は床に倒れた訓練生の頭をつま先で仰向けさせ、顔を確認しながら
つまらなさそうに言った。
――言い訳のしようもないわけか、この後の処分を考え、素子はうんざりした。
「君、草薙素子君だよね、この調子だと白兵戦の評価はA でしょ」
「まだ訓練が始まったばかりで、評価をいただいていないのでわかりかねます」
「そんな警戒しなくていいよ。このことは口外しないから」
「では、失礼します」
一礼し、退出しようとした素子の腕を教官が掴んだ。
「君に教官として話があるんだけど、ちょっと来てくれる?」
床に倒れたままの訓練の存在を無視し、教官は素子について来るよう手を上げ、
廊下を歩いてゆく。
- 406 :A+ (2) :04/12/03 03:48:09 ID:rxK9s0N+
- 「どうぞ」
通された部屋はこの教官の私室だった。デスクと簡素な応接セット、ベッドがあるだけで、
一見したところ私物らしきものが一つもなく、生活感がない。
「まあ、座って」
すすめられた椅子に素子が腰かけると、教官はテーブルを挟んで向かいの椅子に着いた。
「今日みたいなこと、もう何度もあったんでしょ?」
「……」
「で、そのたびに返り討ちにしてきたんだ。今期は優秀な義体使いが入ってきたって聞いたけど、
さすがだねー」
この男はいったい何が言いたいのか、軽薄な口調が素子の神経を逆なでする。
「そんな怖いカオしないで、せっかくかわいい顔なのに。ほら、笑って、うにー」
教官はテーブルごしに腕を伸ばすと、素子の両頬をつまんで唇を笑顔の形にさせた。
こみあげる不快感と頬にふれる手を振りほどきたい衝動を素子の理性がかろうじて押しとどめる。
「きみねぇ、もうちょっと力抜いたほうがいいよ。いつもそんなに張り詰めてたら疲れるでしょう」
「お話はそれだけでしょうか」
立ち上がろうとする素子の肩は、思いがけない力に押さえつけられた。
「待ってよ、せっかちだなぁ。情報戦もだけど、なんでも焦るとロクなことないんだよ」
ヘラヘラした教官の表情が一転していた。口調はいたって軽いままだが、もう目は笑っていない。
「訓練が始まって、一ヶ月だけど、君は実に優秀だよね。今のところ情報戦の成績は文句なしでAだよ」
「……」
褒められても、素子は礼を言う気にもならなかった。
「でもね、そんなふうに考えが表情にすぐ表れるのはよくないよ。ここでの訓練でも、これからの任務にも」
「ご忠告ありがとうございます。以後、気をつけます」
今度こそ退出しようと、素子はすばやく席を立ち、ドアへと向かった。
- 407 :A+ (3) :04/12/03 03:49:27 ID:rxK9s0N+
- 「人の話は最後まで聞こうね」
素子がドアノブに手をかけた時、背後から抱きすくめられた。ふりほどこうと上げた腕も掴まれてしまった。
優男ふうな見た目だが、軍人なだけに相当の訓練を積んでいるらしい。
だが、全身義体の素子にとっては、生身の人間一人を力ずくで振りほどくことは造作ない。
騒ぎ立てては後が面倒だと自制していたが、ここまでくれば遠慮することもないだろう。
「力で僕をはねのけるつもりでしょ」
「……っ」
「ほらね図星、君は考えてることが顔に表れすぎ」
ふっ、と笑う声がしたと思ったときには、素子は教官の軍服の胸に抱きしめられていた。頬に唇の感触。
「なにをなさるおつもりですか」
「君の、これからの任務についての話。いずれ潜入捜査や内偵で、女を武器にしなきゃいけないってこと。
原始的な手段だけど、効果的だからねー」
耳元で言うと、男の手は素子のうなじを撫で、そのまま襟をくつろげ胸乳へとおりた。
「なにするつもりか、わかってると思うけど」
わかっていたが、唯々諾々とされるがままになるのは素子の矜持が許さない。
「このことで、なにか私に得るものがあるのでしょうか」
シャツのボタンをはずし、あらわになった素子の肩を這っていた唇が笑った。
肌にかかる吐息が素子の感覚器官を妖しくくすぐる。
「この先の任務で、遅かれ早かれやらなきゃいけないことなら、さっさと覚えたほうがいいでしょ。
君は教えがいありそうだから、訓練してあげるよ。あと二ヶ月のあいだに基準を 超えることができたら、
君の情報戦の成績にA+の評価をつけて、今後の便宜を図ろう」
「それは訓練での努力では得られないものだとおっしゃるのですか?」
「そのとおり。今期の訓練生では君だけ。なんか不満そうだけど、
A+の評価は必ず役に立つ。僕もできるだけのことはするし」
教官の語った利点は、素子にはさして魅力を感じないが、与えられた高性能義体から、この教官言うところの
特殊な任務につくことは予想していた。
素子は体の力を抜き、相手の胸に身をもたせかけることで同意を表した。
訓練生の制服であるカーキのシャツとカーゴパンツは、教官によって手際よく剥ぎとられ、ベッドに横たえられた。
- 408 :A+ (4) :04/12/03 03:56:35 ID:rxK9s0N+
- 「なかなか、いいカラダししてるねぇ」
自分もシャツを脱ぎながら呑気なことを言う。この男の言うことを、素子は信用したわけではない。
けれど、近い将来必要になる能力なら、使い方を覚える相手としては適当だろうと考えていた。
「なに難しい顔して考えこんでるの?こういうときは目の前の相手のことだけ考えるのがマナーでしょう」
素子の思考を中断させた男は、身に着けていた服を脱ぎ終えていた。
「君の当面の課題は、なんでも表情に表さないことだねぇ。じゃ、はじめますか」
この男は単に好色なのか、本当に教官として行っているのか、
素子は判断できず、考えていることを悟られぬように目を閉じた。
男の身体の重みがかかり、体温を直に感じる。
肌を這う手の感触が、素子に未知の感覚を伝える。
「んっ……」
素子の唇から鼻にかかった吐息が漏れた。
三流ポルノ映像の女優のような声が自分のものだとは信じられなかった。
「こういうのって、初めて?」
「……」
無言は肯定になると素子は思ったが、言葉が出てこなかった。
「ふーん、そうなんだ。でも君の場合、義体だから換装すれば何度でも初めてになるよね」
睨み上げる素子の視線を、男はまっすぐに捉えた。
「そうそう。そのくらいでないと」
癇に触る軽口が、素子に平静を取り戻させた。
ふたたび、男の指が動きはじめ、素子の足の間にすべりこんだ。
「くっ……」
あられもない声が漏れないよう、素子は唇を噛んだ。
素子の抵抗を嘲笑うように愛撫はさらに続いた。経験したことのない感覚に押し流され、
絡めとられてしまうまで、それほど時間はかからなかった。
- 409 :A+ (5) :04/12/03 03:58:11 ID:rxK9s0N+
- 「今日はこまで。君の義体、そうとうハイスペックだから、これから楽しみだね」
何事もなかったように言われ、素子は我に返った。
他愛もなく翻弄された口惜しさが湧きあがってきた。
――二度とこんな思いはしたくない。そのためには、もっと強かにならなければ、
素子は、床に落ちていた自分の服を身につけ、乱れた髪を手櫛で整えた。
「次回の訓練はいつでしょうか」
まだベッドに横になったままの教官に、挑むように問いかけた。
「立ち直りはやいねー。次回は未定。決まったら連絡するよ」
「では、失礼します」
素子は踵をかえし、ドアに向かった。
「思ったとおり、君は面白い訓練生だ。たぶんA+とれるよ」
笑いのまじった男の声を背中に素子は部屋を出た。 (終)
- 410 :名無しさん@ピンキー :04/12/03 06:51:49 ID:JQvZJF2Y
- >>405-409
乙!面白かった!
- 411 :名無しさん@ピンキー :04/12/03 19:17:26 ID:Pbu9WpgG
- 捏造話や長文が嫌いな奴はこの板にゃ棲めないよGJ
- 412 :名無しさん@ピンキー :04/12/04 10:12:23 ID:6drn4CoT
- 神降臨ー!
スゲエ面白かったデス。
- 413 :名無しさん@ピンキー :04/12/05 16:20:33 ID:z0ueW6cq
- 神キター
訓練生少佐よかった!!
- 414 :保守人 :04/12/07 22:55:56 ID:ADD0wkoL
- とりあえず捕手
- 415 :保守人 :04/12/11 11:49:48 ID:WgJCTDsd
- 武士沢レシーブ!
- 416 :名無しさん@ピンキー :04/12/14 21:05:29 ID:j0MBbZ3i
- 保守
- 417 :名無しさん@ピンキー :04/12/16 12:39:48 ID:iI6NCK6S
- 某研語1級の俺は勝組み。
- 418 :保守人 :04/12/17 22:34:12 ID:iyZdGcQb
- 停滞気味?
- 419 :名無しさん@ピンキー :04/12/19 01:37:23 ID:WzGsRbFj
- >>417
某研っつーとアレか?
レールガン
- 420 :名無しさん@ピンキー :04/12/20 20:37:41 ID:xuc+Cpjn
- 24日にBSで劇場版攻殻機動隊が放送されるので皆さん観ましょう
- 421 :名無しさん@ピンキー :04/12/20 21:36:51 ID:wgmyLo/P
- SS半分出来ましたが、風邪のウィルスにハッキングされました。
何とか今年中にupできたらいいな〜。
期待しないで待っててね。
- 422 :421 :04/12/20 23:53:05 ID:wgmyLo/P
- 寝る前に少しだけいじるつもりでやっていたら、
完成しちゃった。
投下していい?
- 423 :名無しさん@ピンキー :04/12/21 00:02:37 ID:muOjm2+I
- どんとこーい!
- 424 :名無しさん@ピンキー :04/12/21 00:06:32 ID:zWbwJWXV
- 返事が来る前に投下します。
最近攻殻ファンになりました。DVDのSACの1stシリーズしか見ていません。
変な所も多々あるかと思います。見苦しいと感じた方はスルーしてください。
こんなの、チガ〜ウと思った方も。
女子なんで、機械・化学弱いし、って、言い訳多いですね。
それでは、失礼して、投下します。
- 425 :憑依する思念1 :04/12/21 00:08:15 ID:zWbwJWXV
-
夕刻の空を淡い茜に染め、落ちていく陽光を背に受け、3車線道路の向こう
まで長く伸びる自分の影。
追跡した車が目の前の集合住宅に入るのを確認し、暫く張り込むつもりで歩
道に立っていた。
「バトー、身元は特定できた。あとは住宅のセキュリティシステムでこちら
から監視する。あとはイシカワの仕事だ。今日はもう帰っていい」
素子からの電脳通話だった。
「了解」
「それから、バトー」
電脳通信を切ろうとすると、素子の通話がそれを押しとどめた。
「ちょっと個人的に相談事があるのだけど、外に用事が無いなら付き合って
くれる?」
「帰っていいって云ったんじゃないの?
いいですよ、付き合いますよ、少佐」
素子は、このところ、自分の電脳の中に住み着いた、云ってみれば感情のバ
グのようなものに気が付いた。どうも、それが原因で、自分の意識の客観性が
僅かに損なわれるようだ。以前からなんとなくノイズが混ざるような不快感を
覚えていたが、この前の休日、看護士の女友達に付き合わされ、シアターに出
かけたとき、彼女に指摘されて気が付いた。
「素子でも映画で泣かされる事があるのね。目が潤んでるわ」
内容は、先の大戦に戦場に赴いた男を待つ女を描いた映画だった。
特に、奇をてらった設定もなく、男の不在を淡々と過ごす姿を描いた、至極
まっとうで、ありがちな話。
- 426 :憑依する思念2 :04/12/21 00:09:41 ID:zWbwJWXV
-
「きっとダイブしている時に、誰かの感情の断片がウィルスのようにあなたの
意識に潜入してしまったのでしょうね。」
原因を探るべくネットダイブしていると、たまたまその先に居たアオイは云った。
「誰かの強い感情の断片。いうなれば、それは幽霊のようなものです。憑依し
て感情を操作する。満たされぬ思いに心がシフトすれば、それに取り付いてその
思いを増幅するのでしょう。」
「ならば、ウィルスのように削除できるの?」
「プログラムとしてのウィルスとは性質が違う。あなたのウェットな魂の部分と
同化してしまっているので、機械的に処理はできません。もし、無理に消去しよう
とすれば、あなた自身の意識も傷つけてしまうでしょう」
「ウェットな感情など、時々邪魔だと思う事もある。多少の損傷は仕方ないわね。」
「即答してしまうとは、あなたらしい。
人を人たらしめる感情を、こんな小さなバグで損なってしまうのはもったいないと
は思わないのですか。」
「どうすればいいの?」
「簡単です。幽霊なら、お経を唱えてあげればいい。丁重に供養する事。
成仏できない心残りを満たしてやればいいのです。」
「寺に籠もって浄霊しろとでも。」
「待つ女の話に惹かれて顕在化したのでしょう。
ならば、待つ事を終わらせればいい。」
「終わらせる?」
「そう、愛しい相手に会い、その感情で満たしてやればよいのです。
あなたの感情に巣くってしまったのだから、あなたからその感情が湧き出せば、
その思いも同化して、満たされて消えてしまうかもしれません」
ネット上のアオイが、口の端を僅かに緩ませるのを感じた。
「難しい事を云うのね。」
- 427 :憑依する思念3 :04/12/21 00:11:04 ID:zWbwJWXV
-
「それはわかっています。あなたと記憶を同調させたとき、あなたはその種の感
情が起きると、自分の意識から遮断してしまう癖がある事に気付きました。仕事柄、
そのように感情を訓練してしまったのですね。
でも、それなら、何故、感情の断片はあなたに憑依してしまったのだろう。あな
たに取り付いても、望むものが手に入らない事は明白なのに。
あなたのウェットな部分が意識の表面に現れた僅かな隙に、あなたの電脳に取り
付いたのかな。
いずれにしろ、僕と記憶の同調をした後の事ですね。憶えはないですか」
バトーは、素子のセーフハウスに招かれた。ここに来るのは、あの夜以来の事だ。
9課が表向き壊滅した日。
「珍しいな。自宅に呼ぶなんて。」
「こんな物しか無いけど、好きにやって」
素子は、無造作にテーブルにオールド・フォレスターの瓶を置いた。
9課のビルが、電飾に彩られた夜景のなかにそそり立つ。
あらためて来てみると、恐ろしく家賃の高そうなペントハウスだ。
あの時のヘリ、案外ここなら迂闊に弾は打ち込まなかったかもなとぼんやり考える。
こんな部屋、どっかの富豪の令嬢や政治家の愛人、成金のセカンドハウスぐらいでな
いと借り手もないだろう。
素子が氷とグラスを置いた。
ラベンダーのオーガンジーのスリップドレス。部屋着なんだろうが、無造作な彼女
の態度とはかけ離れて見える。
- 428 :憑依する思念4 :04/12/21 00:12:51 ID:zWbwJWXV
-
バトーは、グラスに氷を入れ、バーボンを注ぎいれた。
「それで、相談って、何だ。」
素子は、アオイとの話を手短に伝えた。
「そのバグ処理を、オレに手伝えってか。」
「そう。わたしの電脳に、ダイブしてくれない?
多分、バグを引き込んでしまった原因として思い当たる事があるの」
素子の部屋のシステムは、個人が所有するには過ぎた代物だった。壁に並んだジャ
ックに幾本かのプラグを差し込み、そのうち2本をバトーを手渡した。
そして、自分の後頭部に接続すると、椅子に身体を預けた。
バトーも受け取ったプラグを接続すると、並んだ椅子に座った。
「いいか?」
「どうぞ、バトー」
その声を合図に、素子の中にダイブする。
電脳空間の光の迷路。記憶層を意味する記号、通称ドアが連なる。
「私の感情に引き寄せられたのだとしたら、思い当たる部分はここなのよ。」
素子がドアの前に立っていた。
ドアが開かれるのを感じた。記憶の解放だ。
激しい感情のうねりがまず押し寄せた。
冷淡な素子の中に、これほどの感情を湧き起こす出来事などあったのだろうか。
<素子ーっ!!>
その音声情報。
飛び散る血、落下する擬体。
あのあと、9課の仲間に散々からかわれたあの映像。
「こっぱずかしいもの見せやがる。」
「あんな声で呼ばれたら、何でもなくても、気持ちは動くわね。」
電脳の中の素子が云った。
「少しは思ってくれたんだろう。」
「どうかしら。でも、あの時は、一瞬ただの女の感情が沸いたのかもしれない。」
- 429 :憑依する思念5 :04/12/21 00:13:53 ID:zWbwJWXV
-
デジタル化した素子は、いつの間にかバドーの腕の中に収まっていた。
擬態ではない、温かい柔らかい女の肌。
鼻腔をくすぐる、エロティックな匂い。
電脳の中で、記憶の中に残る生身の素子が現在の姿で再構成されたのか。
それとも、バトーの記憶から抽出された女達の記憶の集積なのか。
置いた手の下に、確かな血液の流れと熱の存在を感じる。
<モ・ト・コ……>
うめきのような意識から漏れ出た名前。
バトーもまた、生身の身体を取り戻していた。
電子情報の集積とは理解していても、身体の奥の熱と欲望は、素子のハッキングの
せいなのか、それとも自分自身から湧き出ているのか。
素子を強く抱きしめる。
確かな弾力と、なめらかな肌。
バトーは自らが汗ばんでいるのを感じた。
「素子、していいのか」
とりあえず、確認してみる。
「誘っているのは、私のつもりだが……。いや、憑依しているバグなのかもな。」
素子とて、バトーの腕の中で安らぎと同時に、高鳴りが抑えられない。
「不思議な感じだ。子宮も卵巣もない身体で、恋愛しているような気分になる。
疑似エストロゲンの電脳内分泌設定を最低限に抑えているのに、抱かれたくてしょう
がない。」
素子の唇がバトーのものと重なる。
甘やかな、蜜のような感触に、バトーは欲望に落ちていく。
- 430 :憑依する思念6 :04/12/21 00:15:19 ID:zWbwJWXV
-
熱帯のジャングルの記憶から出現する背景。
頭の奥がジンとする。電脳内で増幅された官能は、現実の行為とは違う、個体と個
体である事の隔たりを持たない。
二人の姿を包むように生える熱帯の大きな葉の植物から、素子の背中に露が落ちる。
素子の身体の上で弾かれ、玉となって流れ落ちる。
胸の突起を転がすように味わいながら、太い指先は臍の下を辿り、温かい露に満た
された場所を探す。素子の手が、バトーのものを探り当て、包み込む。
お互いの快感の情報は交換されて相手に伝えられ、相手の快感にも酔わされながら、
愛撫を欲している場所を知らされる。
「バトー、入れて、私を、満たして……」
求められるままに、バトーは自らを突き入れた。
「あっ、あっ、」
バトーの動きに、素子は小さく呻く。
素子自身も官能の場所を求めるように、艶めかしく動く。
「ああっ、バトー………、わたしを、愛して………」
クライマックスの声だった。
「素子!!」
バトーも放っていた。その感覚があった。
- 431 :憑依する思念7 :04/12/21 00:16:26 ID:zWbwJWXV
-
ダイブから抜けると、バトーはプラグを抜いて椅子から上半身を起こした。
素子はまだ戻ってきていない。
寝顔にそっと唇を重ねた。
素子がゆっくりと目を開けた。
「愛してるよ、素子」
「寝言はいい。」
いつもの素っ気なさだった。ケーブルを集めて手早く片づける。
「可愛い姿を見せてくれたくせに」
「あれはバグよ。おかげで頭がスッキリしたわ」
夜景を背に、素子は振り返った。
「寝るだけの男なら、外にも居るだろ。なんでオレなんだ?」
「そりゃ、ねぇ」
素子は意味深に微笑んだ。
魂を揺さぶられるほどの思いを、ぶつけてきた男は外にはいない。
だが、それを教えてやるほど、素子は優しくもない。
いつも無言で素子の背後を守っている男。その信頼は愛などには代え難い。
そう、かけがえのない………
おしまい
- 432 :421 :04/12/21 00:18:25 ID:zWbwJWXV
- 終わりです。
失礼しました。
- 433 :名無しさん@ピンキー :04/12/21 00:35:12 ID:Rs3LdXK3
- 面白くない
- 434 :名無しさん@ピンキー :04/12/21 01:15:32 ID:DeEVZmRm
- 140 名前: ('A`) 投稿日: 04/12/18 05:20:57
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他の板のスレにもコピペしまくって下さい!
みんなで力をあわせて頑張りましょう!!
- 435 :名無しさん@ピンキー :04/12/21 01:26:00 ID:b2Donhjd
- おお、久しぶりのSSにして良作
お疲れ様、>421さん
- 436 :名無しさん@ピンキー :04/12/21 01:40:57 ID:esJwLVaB
- >421良作です!
- 437 :名無しさん@ピンキー :04/12/21 10:25:09 ID:SOcY7zoS
- バトーもイイけどイシカワ×メスゴリラをきぼんぬ
- 438 :名無しさん@ピンキー :04/12/21 15:51:57 ID:tYNzNi7s
- >>421
乙!
面白かった〜引き込まれてしまったよ。
欲を言えばもう少しエロシーンを濃く描いて欲しかったかな。
またネタが思い浮かんだらぜひ投下してください。
- 439 :名無しさん@ピンキー :04/12/21 21:09:59 ID:CLC8Ipci
- >>421
乙!
なかなかの良作でしたよ。
次があるのなら期待しています。
- 440 :名無しさん@ピンキー :04/12/21 23:57:38 ID:i1J1zsq0
- >>421 GJです。違和感なし。萌えました。バト×素好きだ。やっぱり。
この二人の普段のそっけないやり取りとの落差がもっとあったらさらに萌え。
- 441 :名無しさん@ピンキー :04/12/22 00:19:22 ID:tE2/AqQF
- バト素好きだったけど、百合少佐に目覚めてしまった。
ある時は立ち、ある時は猫の少佐に激しくハァハァ
ついでに「来てー、でっかいチンコ、来てー!」とか言ってる少佐もイイ!!
バト素は今も好きだが、別腹でそっち系も読みたい。
- 442 :名無しさん@ピンキー :04/12/22 14:32:18 ID:guksvLSF
- 少佐壊れすぎw
- 443 :名無しさん@ピンキー :04/12/22 17:39:12 ID:6dAOHvYj
- 「ちなみに亡命の書類は大使館にある。後日コピーを転送してやろう」
「いいのか?犯されるぞ。」
「口を謹んでもらいたいな。わが国は平和主義の民主国家だ。…って、え?」
「あらそう?」
「うわ!なにをするやめあqwせdrftgyふじこ」
常に総攻め。それが少佐のクオリティ。
- 444 :名無しさん@ピンキー :04/12/22 18:00:28 ID:UWn4ia3d
- 中村「認定厨房の他板への引き抜きは武器禁輸措置に抵触する。今回はジサクジエンの疑いもありそうだがな。そのスレは削除してもらうぞ」
外交官「それはできんな。彼は我が板に亡命を希望し受託され、宣誓書にもレスをしている」
中村「いつ?」
外交官「答える義務は無いな。ちなみに宣誓書は廃れスレにある。後日コピーをペーストしてやろう」
中村「いいのか。生きては戻れんぞ」
外交官「口を慎みたまえ。我が板はID制のPROXY規制だ」
削除人「あらそう?」
あぼーん!!
- 445 :名無しさん@ピンキー :04/12/22 18:09:27 ID:vmbE2DBm
- >>443 >>444
これ、攻殻系スレで流行りそうだな。
- 446 :名無しさん@ピンキー :04/12/22 20:45:56 ID:bH/xeEYR
- 中村「画面キャプチャーを!!」
隊員「画面キャプチャーです」
中村「・・・もうおそい・・・」
- 447 :名無しさん@ピンキー :04/12/22 23:55:07 ID:chMFugNJ
- 荒 そう?
- 448 :名無しさん@ピンキー :04/12/24 22:47:54 ID:k3dyxrzq
- 劇場版の少佐エロいよ劇場版の少佐
- 449 :名無しさん@ピンキー :04/12/25 22:49:31 ID:2N48L4cD
- >>448
そうか?俺としては2ndの少佐の方がエロい希ガス。
- 450 :名無しさん@ピンキー :04/12/26 14:58:22 ID:nxCNgltm
- >421さん
グッジョブ!面白かった!
>433
帰れ。
- 451 :名無しさん@ピンキー :04/12/26 17:18:28 ID:EPpk7HEO
- 隊員がオペ子セクハラする話とかねーかなー
- 452 :名無しさん@ピンキー :04/12/26 21:51:46 ID:hGX5DAUJ
- むしろ少佐がオペ子にセクハラ(ry
- 453 :名無しさん@ピンキー :04/12/27 10:17:42 ID:cf+DgmKV
- >>452
それ、面白そう。
- 454 :名無しさん@ピンキー :04/12/27 23:04:06 ID:so6+3sHo
- >>448
漏れも劇場版の方がエロく感じる。
みんなに全裸見られまくり。
- 455 :名無しさん@ピンキー :04/12/28 01:09:44 ID:lOUDgyBO
- 素子「あら、あなたカスタマイズされているのね、誰がこんな非合法オプションつけたのかしら。ウフフ…」
オペ子「少佐、止めて下さい!ああっ…!!」
とかな。
- 456 :名無しさん@ピンキー :04/12/28 13:23:14 ID:8D+g4uv4
- きっとバトーが素子のナマ義体見たやつの脳をハッキングしてなんか
別のものに書き換えてるよ。
- 457 :名無しさん@ピンキー :04/12/28 16:12:34 ID:IFxXlk7K
- どうでもいいけどこのスレ開くといつも裸のツルベが
- 458 :名無しさん@ピンキー :04/12/30 00:52:06 ID:U2QjzIMJ
- >457
電脳にファイアウォールいれなきゃ
- 459 :名無しさん@ピンキー :04/12/30 23:38:17 ID:deNna/kT
- >>457
きっと、目を盗まれてるんですよ。
- 460 :名無しさん@ピンキー :04/12/31 22:59:28 ID:Qh3NJOfl
- 攻殻の二次創作を公開してる所ってありますか?
- 461 :名無しさん@ピンキー :04/12/31 23:32:43 ID:YWi/ST1K
- 2004年最後の書き込みがそんなくだらん内容なのは許さん
- 462 :名無しさん@ピンキー :05/01/01 01:11:51 ID:NeN4k+sl
- あら、そう。
新年初カキコはもっとくだらないかもね。
- 463 :名無しさん@ピンキー :05/01/01 01:15:12 ID:NeN4k+sl
- あら、IDが年始だわ。
- 464 :名無しさん@ピンキー :05/01/01 01:43:04 ID:i7Auy2s5
- ヨーシ新年早々↑キモ!!しちゃうぞーー
- 465 :名無しさん@ピンキー :05/01/03 20:56:57 ID:ACyCQk56
- 素子×アオイ、アオイ×素子って需要有りますか?
- 466 :名無しさん@ピンキー :05/01/03 22:37:16 ID:DU0A2KrJ
- あります
- 467 :名無しさん@ピンキー :05/01/04 04:52:35 ID:Lh74g3Sp
- 裏金と汚職の鍵を握る大臣の愛人をオトしに掛かる少佐。
少佐の右中指は女の膣の中で暴れ回っている。
ギリギリの快楽を貪りながら決して口を割ろうとしない女。
「貴女も随分強情ね」と言いながら追及の手を弛めず更に拍車を掛ける少佐。
・・・緒献立としては、こんなんでいいんですか?
- 468 :名無しさん@ピンキー :05/01/04 09:17:26 ID:VImoGKcB
- >>465
需要はあるけど職人さんが居ない…
- 469 :名無しさん@ピンキー :05/01/04 14:48:13 ID:/lYW+V4X
- 漫画版及び映画版の範囲でなら何か書かんでも無いが……
- 470 :名無しさん@ピンキー :05/01/04 15:00:16 ID:NjfUJRXW
- …
- 471 :名無しさん@ピンキー :05/01/04 21:46:58 ID:pKgsDvde
- >>469
GISの方はなかなか見ないから個人的には書いて欲しいなあ。
丸見えな光学迷彩に最初とまどうけど、徐々に羞恥の様子がなくなってくさまとか。
- 472 :名無しさん@ピンキー :05/01/05 05:33:06 ID:nBJzZFnW
- 映画版の少佐は神懸かり的だからな。怖いw
- 473 :名無しさん@ピンキー :05/01/05 17:11:39 ID:d5fbGhoT
- >>465
あるぞ。
>>472
映画版だったらバトー×素子、人形使い×素子ぐらいしか無いな…
トグサは影薄いので除外。
- 474 :名無しさん@ピンキー :05/01/05 22:17:32 ID:E6f9qwcS
- 漏れはバト素。
素バトでもよいぞ
- 475 :名無しさん@ピンキー :05/01/05 23:47:39 ID:fh5gtRRE
- >>465
俺の中ではオペ子よりある
自家発電するしかないかな・・・
- 476 :名無しさん@ピンキー :05/01/06 01:08:42 ID:aDo4Pr/6
- >>465
(゜∀゜)人(゜∀゜)ナカーマイター
時間作って挑戦してみるです。
- 477 :名無しさん@ピンキー :05/01/06 02:29:18 ID:nVQoVBOn
- 漫画一巻の電脳レズ3Pみたいなのを書いてみたいと思ったことは過去数度……
- 478 :BBBC :05/01/06 22:07:21 ID:8LlXRvtD
- ちょっとエロかな!?と思うのができたんですけど、載せちゃっていいですか?
ちなみに素×バトです。
- 479 :BBBC :05/01/06 22:19:34 ID:8LlXRvtD
- ちょっと載せちゃおw
※SAC1st 25話の続きだと思ってください。
セーフハウスの寝室に着くと素子は
「ありがとう。一応お礼は言っとくわ。」
と、唐突に切り出した。
「…!?何が?」
素子は黙って時計がついた腕を見せた。
「ははっ。何だよ。おまえらしくもねえ。」
冗談交じりの俺の言葉に少し笑って
「…いけない?」
と微笑む。――微笑んだかと思うと、彼女の表情がだんだんまじめになる。
彼女の真剣な眼差しに意表を衝かれて少したじろいだが、まっすぐに見つめる紅い目に俺は現 実を忘れ、吸い込まれるように――彼女の唇に近づく――が、俺のそれが触れる寸前、我に 返る。
「…っ!?悪ぃ!」
慌てて離れようとする俺に、彼女は拒絶の色も見せず、いつもとは違う優しい眼で俺を見て、
「いいのよ。」
と言いながら俺の頬に手をやる。そして――二人の唇が重なる…。
>>つづく
- 480 :名無しさん@ピンキー :05/01/06 23:47:48 ID:QtN15HC6
- >>476
神光臨キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!
- 481 :名無しさん@ピンキー :05/01/07 02:36:50 ID:MrKlWw1i
- 変化球かもですが
バト×人型タチコマは需要ありですか?
今ネタあるんですが漏れだけ萌だったら辛いな…
- 482 :名無しさん@ピンキー :05/01/07 11:01:34 ID:cGFfmY7R
- >481
タチコマじゃ女性っぽいならイイ。
- 483 :名無しさん@ピンキー :05/01/07 11:02:44 ID:cGFfmY7R
- ごめそ じゃ→が ですorz
- 484 :名無しさん@ピンキー :05/01/07 12:28:53 ID:Taku8/2h
- タチコマだったら、機械型タチコマ達だけだってイイ!!
- 485 :名無しさん@ピンキー :05/01/07 21:09:18 ID:E0QZXPLw
- >>481
タチコマ擬人化はタチコマが女子ならアリかもですよ。
- 486 :名無しさん@ピンキー :05/01/08 00:47:40 ID:poc+1uC9
- タチコマ達が乗り移ったオペ子達ってのはどうじゃろ?
「バト〜さぁ〜んvv」
- 487 :名無しさん@ピンキー :05/01/08 01:22:07 ID:vGwKbuco
- >486
オペ子エロくない。
どうせなら少佐のスペアボディとかどうよ?
- 488 :名無しさん@ピンキー :05/01/08 03:43:44 ID:ugzF+q+f
- >>486
いやエロいぜそれ!ナイスアイデヤ!
- 489 :スキ好きバトーさん大作戦 1 :05/01/09 00:03:59 ID:uEV06oEh
- タチコマ×バトーというか、素子×バトーの長文です。不快な方はスルーをお願いします。
「諸君ーっ!バトーさんのことが好きかー?」
お立ち台のかわりにコンテナの上に乗ったタチコマの声が、公安9課のバンカーに響いた。
「おーっ!!」
「好きだけどー?」
バンカー内でそれぞれの位置にいたタチコマたちが、コンテナの周り集まってきた。
「では、バトーさんにボクらの気持ちを伝えたいと思わないかー?」
「伝えたいー!」
コンテナの上のタチコマの呼びかけに、他の8機のタチコマもアームを上げて賛成の意を表す。
「では諸君、我々の大好きなバトーさんにこの思いを伝えるにはどうすればいいのか?」
コンテナ上のタチコマが問いかけに、しばしタチコマたちはアームを振ったり、マニュピュレーターを開閉したりと
思案のポーズと共に考え込んだ。
「スタンダードだけど、言葉はどうかなー?ボクらの思いのたけを言葉で伝えるんだ。
人間たち言うところの愛の告白ってやつだよ」
本を手にしたタチコマが思慮深そうな声で言う。
「それもいいかもねー」
「うんうん」
「諸君ー、それでは我々の特性が活かせてないと思わないかー?ボクらは知性と個性を獲得して、
エージェント機能まで手に入れたんだから、もっとそれらを活用すべきだー!」
コンテナ上のタチコマが異議を唱えた。
「で、具体的にどうするのさ?」
「どうするのー?」
「ボクにいい考えがあるんだ。名づけて、スキ好きバトーさん大作戦!!」
コンテナ上のタチコマが自信たっぷりに言うと、
「おおーっ!!」
「なにそれー?」
好奇心にあふれた声がいくつも上がった。
「お前たち、また何か企んでいるな?」
バンカー内で作業をしていた赤服が、タコマたちの声を聞きつけて近づいてくる。
「この続きは」
コンテナ上のタチコマは声をひそめると、アームで上を示し、ネット上での相談を合図した。
- 490 :スキ好きバトーさん大作戦 1 :05/01/09 00:05:02 ID:uEV06oEh
- タチコマ×バトーというか、素子×バトーの長文です。不快な方はスルーをお願いします。
「諸君ーっ!バトーさんのことが好きかー?」
お立ち台のかわりにコンテナの上に乗ったタチコマの声が、公安9課のバンカーに響いた。
「おーっ!!」
「好きだけどー?」
バンカー内でそれぞれの位置にいたタチコマたちが、コンテナの周り集まってきた。
「では、バトーさんにボクらの気持ちを伝えたいと思わないかー?」
「伝えたいー!」
コンテナの上のタチコマの呼びかけに、他の8機のタチコマもアームを上げて賛成の意を表す。
「では諸君、我々の大好きなバトーさんにこの思いを伝えるにはどうすればいいのか?」
コンテナ上のタチコマが問いかけに、しばしタチコマたちはアームを振ったり、マニュピュレーターを開閉したりと
思案のポーズと共に考え込んだ。
「スタンダードだけど、言葉はどうかなー?ボクらの思いのたけを言葉で伝えるんだ。
人間たち言うところの愛の告白ってやつだよ」
本を手にしたタチコマが思慮深そうな声で言う。
「それもいいかもねー」
「うんうん」
「諸君ー、それでは我々の特性が活かせてないと思わないかー?ボクらは知性と個性を獲得して、
エージェント機能まで手に入れたんだから、もっとそれらを活用すべきだー!」
コンテナ上のタチコマが異議を唱えた。
「で、具体的にどうするのさ?」
「どうするのー?」
「ボクにいい考えがあるんだ。名づけて、スキ好きバトーさん大作戦!!」
コンテナ上のタチコマが自信たっぷりに言うと、
「おおーっ!!」
「なにそれー?」
好奇心にあふれた声がいくつも上がった。
「お前たち、また何か企んでいるな?」
バンカー内で作業をしていた赤服が、タコマたちの声を聞きつけて近づいてくる。
「この続きは」
コンテナ上のタチコマは声をひそめると、アームで上を示し、ネット上での相談を合図した。
- 491 :スキ好きバトーさん大作戦 2 :05/01/09 00:08:11 ID:uEV06oEh
- 仮想空間に次々とエージェント機能のタチコマたちが現れる。
9機そろったところで、作戦会議が始まった。
「さっきの続きだけど、バトーさんにボクらの思いをつたえるにはスキンシップが一番だと思うんだ」
「スキンシップって、抱擁とか口付けのことかい?ボクらが抱擁したからってバトーさんよろこぶかな?」
「話を最後まで聞けよ。ボクらがバトーさんにスキンシップをするんじゃないんだ」
「でも、それじゃボクらの思いをどうやって伝えるのさ?」
「それをこれから説明するから、口を挟まないで聞いてくれ。このあいだ、バトーさんがバンカーでうたた寝をしている時、
ボクはバトーさんと繋がってみたんだ。バトーさんの電脳内にやけに厳重にプロテクトされた区画をみつけて、
悪いなーと思ったんだけど、好奇心に負けて覗いてみたら、少佐の画像がいっぱいファイルされてたんだ。
バトーさんにとって忘れたくない記憶が少佐なんだよ。これってボクらがバトーさんを好きっていうのと同じじゃないかな。
だから、少佐の姿を借りてボクらの気持ちを表現したら、バトーさんは喜んでくれると思うんだ」
「おおー、いい考え」
エージェントタチコマたちが頷く。
「少佐の姿を借りるって、どうするの?少佐にお願いするの?」
「少佐にお願いしなくても、擬似映像にすれば問題ないよ」
「擬似映像の少佐がバトーさんに接吻するんだね」
「キミはまだまだお子様だねー。接吻だけじゃないよ。
バトーさんも少佐もオ・ト・ナなんだから。
やっぱり大人のカ・ン・ケ・イじゃなきゃ」
スキ好きバトーさん大作戦!!を発案したタチコマはさらに続ける。
「映像はもちろん。体感ソフトを使って感覚もちゃんとつけるんだよ」
「それって違法ポルノってやつ?」
「売買するわけじゃないし、一回限りだから大丈夫だよ」
他のタチコマたちは違法という点にひっかかりを感じていたが、一回限りの私的使用という言葉に納得した。
「それじゃあ、スキ好きバトーさん大作戦スタート!!」
声と共にタチコマたちは男性用違法体感ソフトを求め、ネットの海へと次々にタイブしていった。
- 492 :スキ好きバトーさん大作戦 3 :05/01/09 00:18:33 ID:uEV06oEh
- 「よお、お前ら」
新しい筋トレグッズを手に、バトーはバンカーを訪れた。
「あっ、バトーさん」
いつもならば、すぐにバトーの周囲にタチコマたちが集まってくるのだが、今日は専用機すら近寄ってこない。
「お前ら、なんかおかしくないか?」
「いえいえ、いつもと変わりありませんよー」
「そうそう。メンテナンスもちゃんと受けてますし」
言葉では普段通りと言うが、バトーの視線を逃れるようにタチコマたちは三つ目のセンサーをせわしなくクルクル動かしている。
――どう見たっておかしいだろう、
タチコマたちの様子に違和感を感じ、バトーは作業をしていた赤服に訊ねた。
タチコマたちは、どうやら任務の合間に暇を見つけては何かしているらしい。
メンテナンスでも異常は見つかっておらず、少佐の命令も今のところは様子を見るようにということだった。
「異常がでてなくてもおかしいただろうが」 筋トレマシンと格闘しながらバトーがひとりごちる。
「いえいえ、おかしくなんかありません」
バトー専用機が近づいてきた。
「そうですよー」
続いて他の8機もやって来てバトーを取り囲む。
「そうか」
バトーはそれでも違和感を感じていたが、筋トレを続けた。
「あのねえ、バトーさんボクらからのプレゼント受け取ってくれる?」
専用機が両アームをもじもじとこすり合わせながらバトーに言った。
――そうか、それで、本当に子どもみたいなヤツらだな、
違和感の正体はこれだったのか、バトーの口元がほころぶ。
「なんだ、プレゼントって?」
バトーの前に差し出されたのは、彼がいつもバンカーで使っている背もたれの無いベンチだった。
「プレゼントって、これがか?」
「ベンチがプレゼントなわけじゃなくて……」
言いよどむ専用機の後を他のタチコマが続ける。
「これに横になってもらえればわかります」「なんだ?」
いぶかしんでいるうちに、タチコマたちのアームが何本も伸びてきて、バトーはベンチに横たえられてしまった。
専用機の右アームからQRSコードが伸び、バトーの首の後ろのジャックに接続された。
- 493 :スキ好きバトーさん大作戦 4 :05/01/09 00:27:32 ID:uEV06oEh
- バトーの視界は一瞬、灰色の砂嵐になり、やがてクリアになった。
「なんだ、今のは?」
ベンチから身を起こそうとして、周りにいたはずのタチコマたちの姿が
消えていることに気づいた。なぜか膝のあたりに柔らかな重みを感じる。
「バトー」
名前を呼んだ声は、彼の記憶の中にある声と同じだったが、かつて聞いたことのない
甘い響きを含んでいた。
「少佐か……」
上半身を起こしたバトーに、彼の膝に腰かけていた素子が身を凭せかけた。
「少佐、タチコマたちを見なかったか?」
普段の素子とはまるで違う態度にバトーはうろたえていた。だが、平静を装い
しなだれかかる素子の肩を軽く押して、離れてくれるように促す。
「さぁ、見てないわ」
素子は離れるどころか、そのまま両腕をバトーの首に廻した。
「おい、これは何の冗談だ?」
ふふふっ、バトーの耳朶を素子の微笑がくすぐる。甘くかすかな笑い声と吐息の嫋やかさに
ぞくりと震いが背中を走りおりた。
――しばらくはこのままでもいいか、
陶然としていたバトーは、首筋に唇の感触を感じ、我に返った。
「おまえ、どっか調子悪いんじゃないか?」 ことさら明るく言って、首にまわされた腕をほどこうとするバトーに
素子は何も答えず、妖しい笑みをたたえたまま見上げるように顔を寄せると、唇を重ねた。
「おい、冗談にもほどがあるだろうが」
バトーは怒りのままに、素子の身を引き離した。しなだれかかって囁く程度なら冗談の範疇で笑ってやり過ごせるが
これは度を越している。
「こういうのは、嫌いかしら」
再び素子の顔がバトーの目前に迫り、唇が重ねられる。
バトーの唇を貪るような素子の口づけにつられ、しだいにバトーも応えてしまう。
バトーの頬に添えられていた素子の手がゆっくりと降り、バトーの下腹をまさぐる。
- 494 :スキ好きバトーさん大作戦 5 :05/01/09 00:32:18 ID:uEV06oEh
- 「おい、おまえ何をするつもりだ」
「こういうことよ」
狼狽するバトーをよそに、素子の手はズボンのファスナーを開けてすべりこみ、
直接バトーに触れた。
――俺は素子とこんなふうになりたかった訳じゃない、
そう思うのに、バトーの義体は持ち主の意に反して与えられる快楽に溺れ、
身動きもできず、素子のなすがままになってしまっていた。
たまらずに視覚情報をカットすれば、オフになった視覚情報のぶんだけ感覚器官は
皮膚の感覚刺激に集中する。素子の手のなかで少しずつ自身の質量が増してゆくのを感じ、
素子が脱いだ服をぱさりと落とす音を遠くに聞いた。
「素子……」
これまでとは違う感覚に、バトーは視覚をオンにした。現れた映像に驚いてオフにしてしまった。
意を決してもう一度オンにした視野には一糸まとわぬ素子の姿がある。
――こうなったら、据え膳食わぬは、だな。 心を決めたバトーが、素子に触れようと手を伸ばした。その時、
バトーの視界が一変した。数秒断線したと思ったら、視界いっぱいにバンカーの天井があった。
「大丈夫か、バトー」
聞きなれた声が降ってきた。
「少佐」
「おまえはタチコマたちに違法体感ソフトをかまされていた」
状況がのみこめず、呆然とするバトーを助け起こしながら素子は
二人を遠巻きに見ているタチコマたちを睨む。
「何かこそこそやっていると思えば、ネット上で違法ソフトを収集してきて自分たちで編集して
バトーにかませるとは。おまえたち、よほどラボに送ってもらいたいらしいな」
神なる少佐の叱責に、タチコマたちは後ずさりした。
「ごめんなさい。少佐ぁー」
「ボクたち悪気はなかったんです」
「そうです、バトーさんによろこんでほしかっただけなんです」
口々に弁解をはじめるタチコマたち。
ようやくバトーは状況を把握することができた。
- 495 :スキ好きバトーさん大作戦 6 :05/01/09 00:34:04 ID:uEV06oEh
- 「おまえたちは即、構造解析。問題のある区画は全て消去。当分の間、9課のタチコマ使用は見合わせる」
「そんなぁー」
「ごめんなさい。しょうさぁー」
「もうしませんからー」
とりすがるように集まってきたタチコマたちに、
「ラボ送りにならなかっただけ感謝しろ」
素子は言い放った。
「こいつらに悪気はなかったんだから、それくらいで赦してやれよ」
驚かされただけで、バトーにとって害があったわけではない。
――落ち着いてさえいれば、結構おいしい夢だったわけだからな。
ふと浮かんだバトーの微笑を、素子が見咎めた。
「なにをニヤけている、バトー。増幅されていたとはいえ、たかだか体感ソフトごときで
動けなくなるとは、たるんでいるぞ」
怒りをふくんだ素子の顔つきに、先ほどの擬似映像の中の素子がバトーの電脳内で重なった。
どうやら、まだ素子はタチコマたちのプレゼントの内容を具体的には知らないらしい。
知っていたら、このくらいの怒りですむわけがない。
――後で、タチコマたちからのありがたきプレゼントをゆっくり観るか。
上司に消されてしまう前にバトーは電脳内の保存区画にタチコマたちからのプレゼントをコピーした。
- 496 :名無しさん@ピンキー :05/01/09 00:35:54 ID:uEV06oEh
- 以上で終わりです。
途中の二重投稿、申し訳ありません。
おつきあいいただき、ありがとうございました。
- 497 :名無しさん@ピンキー :05/01/09 00:48:45 ID:ixYNiIKU
- >496
お疲れ様でございます、神よ…!
最高です!
- 498 :名無しさん@ピンキー :05/01/09 00:56:25 ID:7xlGsGbF
- わぉ!!
カワイイ、カワイイ、な〜んてカワイイ!!
タチコマちゃんたち、すごくカワイイ。>489
- 499 :名無しさん@ピンキー :05/01/09 10:25:26 ID:xMEvgqZM
- >>496
乙!
やっぱりタチコマはカワイイイですよね。
- 500 :名無しさん@ピンキー :05/01/09 11:00:23 ID:dm4hoxYR
- このスレに♀の職人がいると聞いて来たんだけど
- 501 :421 :05/01/10 03:29:19 ID:YVEO47Vy
- >500
呼んだ〜。
まだまだ職人とは云えないけど。
で、ちょっと出来たんで、こんな時間ですが、投下します。
少佐とオペ子です。
- 502 :421 【調教】 1 :05/01/10 03:30:57 ID:YVEO47Vy
- 「荒巻君。今回、キミを推薦する私の期待を裏切らないでくれよ」
警視総監はそう云って、新しい煙草の封を切った。
「きみたち公安9課の業績は、我々としても、非常に注目している。
その堅実な作戦行動の裏には、オペレータードールのプログラムにおいても、群を抜い
たカスタマイズが施されているのだろう。
我々、業務支援アンドロイド調教同好会としても、その点に非常に興味を惹かれてね、
前々からキミのところのオペレータードールを見てみたいという意見はあったのだが…」
総監は、一本取り出した煙草に、火を付けるでもなく弄んでいる。
「薄々キミも我々同好会の存在には気付いていたのだろう。
しかし、我々も公になると非常にまずい趣味の集まりだ。
会員の意見を取りまとめるのにも非常に苦労した。
だから、キミには今回テストとしての参加をお願いしようと思う。」
「はっ」
荒巻は、深々と頭を下げた。
「例えば、陸軍情報部のドールだが、腰の動きがたまらんのだ。
キレがあるというか、グッとくるんだ。
一方、海軍の方は、なんというか、深い味わいがあって、一度賞味した者は、その虜に
なるとも云われる。
現に、私も試してみたが、なるほど、甘露とはあのドールのためにあるようなものだ。
しかし、我々警視庁のドールも負けてはいないぞ。
妖艶な甘さ、甘美さには自信がある。前回はとろけるような技と皆の喝采を浴びたものだ。
荒巻くん。1ヶ月時間をやろう。
その間に、オペレータードールのプログラムにさらなるカスタマイズを施すといい。
それを、我々の言葉で【調教】と呼ぶのだ。
きみの調教の技量を、ぜひ見せてもらうぞ」
総監は、熱く語った。
- 503 :421 【調教】 2 :05/01/10 03:31:52 ID:YVEO47Vy
-
政府の高官の一部が、秘密クラブを結成している事ぐらいは、荒巻も掴んでいた。
そして、そのクラブで行われるコンテストの成果が、予算審議の際に加味される事も。
「少佐、判っているな」
荒巻は、車内に待機させていた草薙に云った。
「同好会の噂はかねがね聞いているけど。
要するに、<ドール萌え>な<元オタク少年>たちの成れの果て。
課長は、この会に参加なさるおつもりですか。
それとも、暴くほうに?」
「それを黒い噂ととるか否かは、現段階で斟酌する必要はないだろうが、支援アンドロ
イドたちを悪趣味なオモチャとして扱う事にはいささか不快感を覚える。
ひとまず様子を見る必要があるだろう。
そして会の内容如何では、それなりに、な。」
車窓から、ビルに反射した夕日が飛び込んできた。
素子は、反射的に目をつぶったが、運転に何ら支障はない。
「プログラムのカスタマイズは、キミが中心になってやってくれ。」
「その手の仕事は、イシカワが適任だと思うけど。」
「彼は、その、趣味が独特だからな。
それに………」
荒巻は、暫し間を置いた。
「……キミが潜入捜査用に借りているあのペントハウス、監査官のほうから、家賃の問題
で、捜査に必要な理由について具体的な弁明をと云ってきたのだが…」
その一言で、まったくやる気の無かった草薙の態度が一変した。
「それは、私が行ってきた潜入作戦や囮捜査で研いてきた技術と情報を駆使して最適化し
ても構わないという事ですか。」
「会員達を満足させられる内容であれば、な。」
- 504 :421 【調教】 3 :05/01/10 03:33:14 ID:YVEO47Vy
-
素子は、オフィスに帰り着くと、さっそく支援アンドロイドたちを集合させた。
この揃いも揃ったポニーテールは、一体だれの趣味なのか。
「課長からの指示なの。この子、借りていくわ」
整列させたアンドロイドの中から、半ばイシカワ専用機になりつつある1体を選び出し、
赤服の一人に云った。
「課長、オペ子調教同好会に誘われたんだって?」
「あら、バトー。早耳ね。秘密クラブなのに、あなたも良く知ってるじゃない」
「政府高官が集う秘密パーティ。
オペレーションアンドロイド達を使い、酒池肉林、さながらローマ時代のごとき破廉恥
極まりない狂態。
裏事情掲示板では定番の話題じゃないか。
それをネタに、三流電子マガジンが色々書き立てる。
世間じゃ都市伝説だの、何だのと云われているが、もう知らない奴居ないって。」
「世間はどうでも、私は課長から受けた任務を遂行するのみよ。
じゃ、帰るわ。」
草薙は背中を向けた。
「一体、どんなカスタマイズされるんだか」
その呟きに、草薙は立ち止まり、制服の肩越しに云った。
「バトー、この仕事に付き合う?」
「結構。そんな恐ろしい事、オレには無理」
- 505 :421 【調教】 4 :05/01/10 03:34:48 ID:YVEO47Vy
- 草薙は、課長との話でも話題に上がったセーフハウスにオペレータードールを連れてきた。
ひとまず、自分が身軽な部屋着に着替える。
「これに着替えて。」
そして、オペレータードールには、女としての武器を使って作戦を遂行する時に使用し
ているシースルーのベビードールを着用するように命じた。
「おまえは備品ナンバー3だったな。ニックネームは<ミツコ>。」
そして、コードを取り出し、自分の後頭部のジャックに差し、ソファに座らせたオペレ
ータードールの後頭部のジャックと接続した。
「カスタマイズを開始する。
コード03にてカスタマイズデータをインストール。
その後、調整を行う。」
「はい、少佐、了解しました。
インストールのために、外部情報収集回路を遮断します。」
オペレータードールは横たわり、目を閉じた。
感覚器官の稼働状態を示す、耳たぶにピアス状の発光ランプがスッと消えた。
草薙もデータを電脳より転送するため、椅子にゆったりと座り、目を閉じた。
「インストール、完了しました。
システムを有効にする場合は、再起動を行わなければなりませんが。」
草薙は、コードを外した。
「今、再起動しよう。」
「はい。今から全システムをダウンします。
そして、直ちに再起動を開始します。」
オペレータードールは、突然がくっとソファに崩れた。
そして、数秒後、ピッという電子音とともに、オペレータードールの筋肉組織を再び電
気信号が走るのを感じた。
- 506 :421 【調教】 5 :05/01/10 03:36:13 ID:YVEO47Vy
-
再起動によるシステムの読み込みが進むうちに、先ほどのストイックなまでに事務的な
オペレータードールの雰囲気は、妖艶な性処理専用機かと見まごうほどの色香を漂わせて
いた。
「インストールはひとまず成功ね。
それでは、調整に入るか」
「はい。ただ今より、システムの調整を行います。」
「ひとまず、インストールしたプログラムを実行して」
「はい、少佐。ただ今、プログラムを呼び出しています。
プログラムV、起動します。」
オペレータードール<ミツコ>は、一瞬下を向いたかと思うと、艶っぽい唇を半ば開き、
物欲しそうな、小悪魔的な微笑を浮かべた。
「<ミツコ>で〜す。少佐、ミツコ、とっても身体が熱いの。」
上体をわずかにくねらせ、小指を噛みながら、片手で自らの胸の丸みを揉みしだく。
「ねぇ、少佐。ミツコ、欲しいの。」
草薙は、<ミツコ>の傍らに座った。
<ミツコ>は草薙の胸に顔を埋めた。
「あん、少佐。ミツコ、ねぇ、キスして」
草薙は、再びコードでオペレータードールと接続した。
<ミツコ>の側と、客側との両方からシステムの微調整を行うつもりであった。
草薙は、<ミツコ>から求められるままに口づけした。
誰の趣味なのか、<ミツコ>の首筋からは、ゲランのミツコの香りがした。
「意外性のない男どもだな。」
電脳の中で呟きながら、舌の絡み具合をチェックする。
草薙は、<ミツコ>の胸の先に口づけ、舌の上で転がす。
<ミツコ>の感覚の反応を見る。
「あっ、あん、少佐ぁ」
<ミツコ>はうっとりとして仰け反る。漏れ出た声は意外と自然に出ている。
性処理用に作られたボディではないので、胸の感覚は快感とは認識しない。
これは条件反応として、草薙がいまインストールしたものである。
- 507 :421 【調教】 6 :05/01/10 03:37:13 ID:YVEO47Vy
-
「もう少し、微妙に表情が違うかな…」
肌の柔らかさ、胸の膨らみ、丸み、感触。
9課のオペレータードールは、一応、草薙が遠隔操作で囮として使うこともあるので、
かなり人間に近い高級ボディである。
「じゃ、これ、嘗めてみて」
草薙が差し出した棒状のもの。
内部にジェルが入っており、微妙な圧力を感知する装置。
<ミツコ>はまず、棒の先の方をチロチロと舌を出して嘗めた。
そして、少し口全体で含み、ゆっくりと奥の方に飲み込んでいく。
ちょっと首を振りながら、口の中から出したりまた深く含んだりを繰り返し、そして口
から全部出して、舌を使ってたっぷりと嘗め回す。
「上手い、上手い。力加減もベストかな。
もういい。次にいく」
草薙は、<ミツコ>の下着の中に手を這わせた。
「しまった。ロックを解除していなかったわ。
ミツコ、解除コード送る。」
電脳を通じて、草薙は処女膜の解除コードを送った。
「解除コード認識しました。ガードを解除します。」
オペレータードールの中でも、9課の使用しているものは、性交のための膣が作ってある。
作戦上で使用するためであるが、内部で私的に使用する事がないよう、普段はそれはロッ
クされて蓋が下りている。通称、処女膜。
解除コードは草薙と荒巻しか知らない。
草薙が、再びその場所に手を差し入れると、確かにその場所はあった。
しかし、まったく濡れていない。
「1からやりなおしか。まったく。」
- 508 :421 【調教】 7 :05/01/10 03:39:18 ID:YVEO47Vy
-
草薙は、再び<ミツコ>の乳房を愛撫した。
すると今度は、<ミツコ>の手が伸びてきて、草薙の乳房を包み、揉みしだいた。
草薙の唇が<ミツコ>の乳房から離れると、今度は<ミツコ>の口に、草薙の乳首が含
まれた。
「あっ」
草薙は小さく声を出した。
自分の感覚器官の情報を相手のシステムの情報としてストックすることで、官能体験と
しての微妙な力加減を<ミツコ>に教え込む事にしたのだった。
草薙は、三度<ミツコ>の下着の中に手を入れた。
十分に温かいぬめりで湿っている。
指を入れてかき回す。
「あっ、ああん、ああん」
<ミツコ>が声を漏らす。
<ミツコ>の指が、草薙の同じ場所をかき回す。
「ん、」
ただ、それだけで、草薙の口から甘い声が漏れる事はなかった。
官能が無いわけではない。
電脳によって、相手の感覚も自分の感覚も両方あるので、
なんとなく自慰しているような気分になり、草薙は急にやる気が失せた。
「今日はこれくらいにしておくわ。システムを終了しなさい。」
- 509 :421 【調教】 8 :05/01/10 03:41:39 ID:YVEO47Vy
-
1ヶ月後。とあるホテルの一室。
「さて、今回も皆さんのドールが、いかなる調教を施されてきたのか、成果発表と
いきましょうか」
警視総監が、司会を買って出た。
「まず、僭越ながら、うちのドールです。愛称は<マァイ>
前回、フランスのパテシェに入門して、洋菓子の技術を身につけさせたんですが、
今回、ニューヨークにプログラムの追加を依頼しまして、ニューヨークチーズケーキ
をマスターさせました。
妖艶な甘さに加え、今回、都会的な雰囲気も楽しめるかと思います。」
しつらえられた簡易キッチンで、お菓子づくりを始めるオペレーションドール。
「待ってくれたまえ。我々海軍幕僚本部では、今回、ドールを吉兆に半年ほど住み
込ませ、じっくりカスタマイズしてもらったのだ。新春でもあるし、ここはひとつ、
貴殿の洋菓子の前に、うちのドールの作る粋を尽くしたおせち料理を味わって貰わな
ければ困る。」
海軍幕僚が割って入る。
二人の喧噪を傍観するように、陸軍情報部長は云った。
「料理系同志というのは、大変ですね。
その点、うちの陸軍情報部のドールは、今までゴルフ専門でカスタマイズしてきま
したが、そのあまりの腰の動きに、アルゼンチンタンゴをインストールしてしまいま
したよ、はっはっは」
「内閣情報部が欠席のようですが」
「バグが生じて、修正に間に合わなかったようですね」
一同は、お互いのオペレーションドールの自慢大会である。
- 510 :421 【調教】 9 :05/01/10 03:42:33 ID:YVEO47Vy
-
「さて、荒巻くんのところのドールもそろそろ見せていただきましょうか?」
荒巻は焦っていた。
すっかり、噂を真の情報と見誤ってしまったのだろう。荒巻が草薙に命じたカスタ
マイズでは、非常に不味いのは明確である。
「はっ、今朝方まで万全だったのですが、どうやらウィルスにやられたようで……」
荒巻は言葉を濁した。
「課長、お待たせ致しました。」
草薙がオペレータードールとともに入ってきた。
ポニーテールではない。
前髪をパツンと切りそろえた、オカッパである。
髪の毛が紫色である。
しかも、大きな眼鏡を掛けていた。
「おお、眼鏡っ娘だ!!」
「おお、メガネ、メガネ。萌え〜」
一同から感嘆の声が上がる
「んちゃ!!」
「おお、アラレちゃんだ。」
「これは、凄い。リアルアラレ!!」
ドールは頭を外し、高く掲げた。
「本物だ、人型娘アンドロイドの元祖、アラレちゃん萌え!!」
ひとまず、荒巻の危機は回避されたようだった。
−−おわり−−
- 511 :421 【おまけ】 :05/01/10 03:45:44 ID:YVEO47Vy
- 「諸君、我々はバトーさんに、是非感謝の気持ちを伝えたいと思う」
「おー!!」
例のごとく、タチコマたちは集合していた。
「これなんか、イイと思わない?」
「これ、イシカワさん専用機だったオペ子さんでしょう?」
「少佐がいじくって、プログラムがおかしくなったんだよね。
だから、リストアするためにOS抜いてあるんだよね」
「でも、コレを我々が遠隔操作して、バトーさんに愛の告白をしたらいいんじゃないかと。」
「賛成、賛成、やろう、やろう」
タチコマは、内部に一部残っていたプログラムVを走らせた。
色っぽい姿である。
「バトーさ〜ん」
「なんだ、ナンバー3」
「何か、お役に立てる事はないですか、
あんなコトとか、こんなコトも結構ですが」
妖艶な媚態に、バトーはドールが可愛そうになった。
「酷いよな、素子って女はよ〜。
いや、女じゃこんな真似はできないよな〜。
男のオレだって出来ないもん。」
「バトーさん、何か、お役に立てる事は?」
「なら、コーヒーでもいれてくれるか」
「はい、かしこまりました」
オペレーションドールは、いったん後ろ歩きをしながら向きを変え、そして歩き出した。
「待て、ナンバー3、いや、おまえ、タチコマだな?」
「えっ、バトーさん。どうして判ったの、どうして?」
「人型ロボットっていうのはな〜、方向転換するのにいちいちバックする必要はないんだよ!!」
「しまった!! バトーさん。じゃーね。」
オペレーションドールは走って行った。
- 512 :421 :05/01/10 03:51:20 ID:YVEO47Vy
-
投下完了。
前回、好意的なレスが頂けて、
舞い上がって、また書いちゃいました。
>>496様
作品のタチコマちゃんたちが、あんまり可愛かったんで、
つい私も書いちゃいました。
一発芸という事で、許してくださいね。
- 513 :名無しさん@ピンキー :05/01/10 10:39:06 ID:EIHxPEDA
- >>421氏
乙!!
相変わらずすごいですね。
- 514 :名無しさん@ピンキー :05/01/10 19:11:06 ID:B+EDAF8x
- >421氏 乙です。
個人的にはくるたんの絡みが見たいのだが・・・どうでしょう
- 515 :名無しさん@ピンキー :05/01/10 21:24:59 ID:Bp28yIw4
- 乙!
少佐の調教シーンはなるほどと思えたし、なによりオチが面白かった。
- 516 :481 :05/01/11 03:17:51 ID:ldbO0WVy
- よーやく触りだけ書けたので区切りのいいトコまで。
バトー×タチコマ予定です。
「9課に人員が増えるのは万々歳だが、
こう次から次へと新人担ぎ込まれても教育が間に合わなくて困るんだがな。
上の紹介で来る奴ぁ、正直実践で使える奴が少なすぎる」
素子と共にハンガーに向かうバトーの足取りは重い。
課長から再び新人教育の任を言い渡されたからだが、
折角数ヶ月前からの新人の基礎教育をようやくひと段落つけた所だっただけに
矢継ぎ早の人材注入は正直、バトー自身納得がいっていなかった。
「前のやつ等ですらまだ実戦配備には程遠いってのに…オヤジの奴は何考えてやがんだ」
「まぁそう言うな、今度の新人は期待していいわ」
「そういうがな…実際戦争した奴位引っ張ってくれねぇと、こっちの労力が無駄に浪費され…」
「心配しなくていいわ。今回の奴は私が直接引っ張ってきた」
「…へぇ、少佐が拾ってきたのか。」
現9課の古参は全て素子が各方面から文字通り拾ってきた。
素子の目に適ったのならば久しぶりに即戦力の人員だろう事は予測が出来た。
バトーはくいと右頬を歪ませてにやりと笑った
「そりゃ楽しみだ、どこで拾ってきたんだ。そんな逸材」
「きっと気に入るわ、今までいくつかの実戦を経験しているし…」
この時、気づいておくべきだった。
新人の紹介、初顔見せという重要な場であるにもかかわらず、
その場所がハンガーであるという奇妙さと素子の意味ありげな発言の真意を。
「ふふ…逸材って意外と身近にいるものよ。」
しかし、不運なことに先を歩くバトーの目には、素子がほくそえむ様は見えていなかった。
- 517 :481 :05/01/11 03:21:24 ID:ldbO0WVy
- 「お…あれが期待のルーキーか」
ハンガーの中には、いつもどおりにタチコマ達がいる。
そしてその輪の中心には、見慣れない人間が立っていた。
タチコマたちが物珍しそうに新人を廻りを取り囲んでいたようだ。
「自己紹介しろ、新人」
素子の声に振り向いた新人を見てバトーはヒュゥと口笛を吹く。
肩に軽くかかる結わえた黒い髪。凛とした大きな瞳、
男にしてはえらく小柄な体だと思ったその人物は見目麗しい女性だった。
それも、バトーの好みに思い切りジャストミートな、申し分の無い“美女”と呼ばれる部類の。
だが、その良好な第一印象もその綺麗な口から発せられた第一声で打ち消される事となる。
「バトーさぁん!見て見て見て見てぇっ!
僕、人型のボディになったんですよぉ。似合う?似合う?似合うぅ?」
凛々しかった女の顔は突然幼い表情に崩れる。
パタパタと走り寄りキャピキャピとバトーの手を取ってまとわりついている。
その口調、声の音声は間違いなく…
「た…タチコマ!?お前なんで…」
「実はね、タチコマの一部にセカンドボディを搭載する事を検討しているのよ。
一般市街地や建物内での任務が増えたからもっともっと小回りの利いた行動も出来るようにね。
即戦力としての人員育成が間に合わない現状、
実戦経験の多いタチコマにもっと使役してもらう事を考えたって訳」
バトーの腕にまとわりつく人型タチコマの頭を撫ぜ、素子はにっこりと笑った。
- 518 :481 :05/01/11 03:25:42 ID:ldbO0WVy
- 「この子は、バトーが専用機としているタチコマとAIを共有している。
バトー、この子に現在備わっている知識に細やかな工作行為等にも
耐えうる特別知識を教育するのが貴方の今回のお仕事。」
「…お…おい、それって」
「教育機関終了までファーストボディ及びセカンドボディを通常の並列処理から外す。
“教育“で他のタチコマに影響が出ては困るからな」
この“教育”というのは曲者だ。
通常任務としての追尾などの他にも非合法の捜査方法等
…文字通り身体を使った捜査方法もあるという事を教え込む必要がある。
「基本的な教育はまぁいいとして、ソウイウ事は俺よりも、
同じ女性体のお前の感覚器官とリンクさせて教育した方が早いんじゃねぇのか」
「タチコマを女性体にしたのはこの個体の性質が性別定義をつけるとしたら
男性よりも女性に近いと感じただけで特に意味は無い。それに…」
「ねぇねぇバトーさん、そういう教育って何ですかー?僕がんばりますよぉ〜」
「…お前はちっと黙ってろ」
人型に変わった所で中身はいつものタチコマとは変わりなく、
安穏とした口調で自分が今からどんな知識を吸収できるのかという事で
頭はいっぱいのようだ。
そんなAI特有の無邪気な様子を見ると、容姿は立派な女性だが
デパートのオモチャコーナーに連れてこられた小さな子供を見ているような気分になってくる。
バトーはそんな興味津々のタチコマの様子を見てげんなりと大きくため息をついた。
「…俺ぁ機械に悪戯する趣味はねぇぞ」
「悪戯なんて…他の連中があの子にソウイウ教育なんて出来ると思って?」
他の連中は勿論、身持ちの固いトグサなんかは顔を真っ赤にして
拒絶するだろう事は想像に難くなかった。
「さっきの話だけど…いかに男性体から効率よく情報を聞きだせるかを教えるなら、
同じ男性体を持つお前以外に誰が適任だ?」
- 519 :481 :05/01/11 03:28:47 ID:ldbO0WVy
- 「万が一の時でも俺なら抱き殺されないからか?
えらく手の込んだ嫌がらせだな、俺は何かお前を怒らせるような事したか?」
「あら?何のことかしら。…対男性体の教育が終わったら
私が対女性体の“教育”を施す。それで問題ないでしょ」
「わ〜い!少佐も教えてくれるんだー!うれしいなぁ、新しい知識がいっぱいだーぁ」
「あー、いいな、いいな〜ぁ。僕も共有したいよー」
「僕も僕も〜!ねぇねぇ、少佐―!早く教育期間が終わったら経験と知識を並列化してもいーい?」
「えっへん!コレは僕だけの特権だもんね〜、我こそはバトーさん専用機なりー!」
通常タチコマに囲まれて、人型タチコマは胸を張って今からの新しい経験に
思いを馳せている。人型タチコマにこれから経験させる事は、
どう考えても他戦車型タチコマに知識共有させる事は出来ないだろうし、する必要もないだろう。
「…何されるか本当にわかってねぇって事は幸せなんだか…」
「あら、貴方に知識を与えてもらえるなら、どんな知識であっても
あの子にとっては幸せなんじゃない?」
「チャカすな、少佐」
「いーっぱい教えてくださいね、バトーさん♪」
無邪気な満面の笑みを浮かべるタチコマにバトーはもう一度大きくため息をついた。
与えられた教育期間は二週間、制御されて痛むはずのない胃袋がキリキリと痛んだ気がした。
- 520 :481 :05/01/11 03:33:07 ID:ldbO0WVy
- エロパロに投下するからにはエロまで辿り着きたかったんですが
長くなりそうだったので、あくまで触りってコトで。
中途半端でスマソです。
- 521 :名無しさん@ピンキー :05/01/11 07:28:13 ID:eFwv9zSh
- 期待大
- 522 :名無しさん@ピンキー :05/01/11 10:06:48 ID:G3qfXmFk
- >520
やっぱ、タチコマ、カワイイな〜。
続き宜しく。期待してるね。
- 523 :名無しさん@ピンキー :05/01/11 17:22:46 ID:EkkGbyvT
- >>520
わくわく。続きに期待。
言動がタチコマ「らしく」て状況が目に浮かぶ。
- 524 :名無しさん@ピンキー :05/01/12 21:26:47 ID:dLUf12DY
- >>520
エロじゃなくても普通に面白いですよ。
期待してます。
- 525 :名無しさん@ピンキー :05/01/12 23:25:55 ID:Mz8xW56A
- >520
面白いです。
続きが気になります。
少し前にタチコマのSSをUPさせていただいた496です。
SS中でタチコマが格納されていたのはバンカーではなく「ハンガー」でした。
お詫びと共に訂正します。
以前こちらにUPしたSSと併せて改訂版が下記にあります。
よかったら、読んでやってください。
matsuyama.cool.ne.jp/kokaku/
- 526 :名無しさん@ピンキー :05/01/13 17:31:33 ID:s4/rlaGB
- 最近良作が多くていいな
投下してくれた職人方乙
そして俺は密かに476を待つ
- 527 :保守人 :05/01/16 12:49:29 ID:R5Miv8q8
- とりあえず保守。
- 528 :名無しさん@ピンキー :05/01/16 16:51:55 ID:QvJHNnCq
- トグサくんのが出来るかもしれない。
でも、野暮用が多くて取りかかれない。
話は出来てるのに、出来てるのに、出来てるのに(脳内で)
ちょっと待っててね。
(大丈夫、トグサくんの家庭は壊さないから)
- 529 :481 :05/01/17 02:11:03 ID:wQSYK2Ua
- 今続きを書いてます
回りくどくいろんな人を出したい性分ゆえに
なかなかエロまでにいかなくて
話がうまくいかないorz
微エロでバト×タチ+αになりましたが明日アプしますです
- 530 :保守人 :05/01/17 16:48:37 ID:0NnLgSSH
- 土器土器。
- 531 :名無しさん@ピンキー :05/01/17 21:38:50 ID:El92S0A3
- 輪苦輪苦
- 532 :名無しさん@ピンキー :05/01/17 21:50:48 ID:dm3HG2KS
- 藻矢藻矢。
- 533 :名無しさん@ピンキー :05/01/17 22:00:42 ID:80iODpEP
- 素子素子
- 534 :名無しさん@ピンキー :05/01/17 22:13:15 ID:oAeoNqcw
- 矢野矢野
- 535 :名無しさん@ピンキー :05/01/17 22:29:50 ID:FyenadBq
- 部著部著
- 536 :名無しさん@ピンキー :05/01/17 22:54:01 ID:QH5G3Cu7
- 馬頭馬頭
- 537 :476 :05/01/18 00:57:14 ID:IOQZcnfq
- 今書いてるんですがちっともメインディッシュに進めてませんorz
クソ長くなりそうで更にorz
ちょっとだけさわり置いていきます。
−−−−−−−−−−−
アオイはシンプルな表現で続けた。
「あなたの好奇心と欲望の部分に、繋がってみたいんです」
「…まったく、ロマンのかけらもない口説き文句ね。いいわ、やってみても。
ただし、私が何の意味も感じなければその時点であなたの脳を焼くかもしれないわよ」
「それもいいかもしれないな。そういうスリルとは随分離れていたから」
お互いの感覚器官をネットワークする。すぐさま、現実で感じるような皮膚感覚が素子の脳に伝わった。
電脳上でファックすることは初めてではない。ただ、その相手はもっぱら同性相手だった。
同じ器官を持つもの同士、不必要な情報を遮断する手間が省けるからだ。
皮膚感覚を開放した素子の両の乳房を手のひらが覆った。
強すぎない加減で揉みしだきながら、やがてその先端、僅かに立ち上がった乳首に刺激を与えられる。
乳首への刺激が片方だけになると、指先の感覚が皮膚をすべる。
「ファックに誘った割に紳士的ね」
からかうように言った素子に応じてか、その指先は下腹部をとおり、
まだ閉じられた柔らかい肉の隙間へ滑り込んだ。
−−−−−−−−−−−−−
予告編終わりっす
- 538 :481 :05/01/18 02:49:03 ID:YSJKhPG5
- 476さん乙です。アオイタンは何となく淡白な感じだから
エロスには向かないと思ってたんですが、こうして人様のアオ素の欠片を
見るとムラムラハァハァしますね。
こちらも長くなったのの一区切りが付いたので…
ですが予告してたとこまでいかなかったですorz
長い割にはエロまで辿り着いてませんが…
=First touch=
「……45…46…47…」
トグサは腕になじんだアナログタイプの腕時計の針をカウントする。
目の前には廃ビル、今回のミッションは幾重にもトラップを仕掛けられたビルの中
どこかにある機密書類を捜しだし規定時間内に帰還する事…という設定になっている。
「時間からして今2階ってトコか…?…まぁ人型でも戦闘仕様になってるなら、もっと早いのかな」
ビルの頂上を見上げて片眉を顰める。旧市街地に樹海のように立ち並ぶ大戦前の遺物、
もうかなり老朽化が進んだ鉄骨の高層ビルの一つだが、トグサにはこのビルにあまり良い思い出が無い。
数年前には自分もここに一人叩き込まれて、全く同じミッションを何度もトライさせられた。
ここは9課の配属される新人が真っ先に送り込まれる特殊訓練施設の一つだ。
数年前、自分が苦しめられた新人教習を今現在、人型タチコマが実施中だ。
「あの、のん気なロボットが焦ってんのが目に浮かぶねー…」
缶コーヒーを口にして、苦笑いしながらもう一度ビルを見上げた。
バトーに引きずられて無理矢理訓練に付き合わされてきたが、
普段お気楽性分のロボットが慌てふためく様が見られるかもと
少し期待を持ってタチコマの帰還を待っている。
もう一度、時計に目を落とす。
スタートしてから秒針がようやく2週目を開始した。
件の人型ロボットはどのトラップにも引っかかっていないのか、ビルは相変わらず静まり返っている。
- 539 :481 :05/01/18 02:53:01 ID:YSJKhPG5
- いつもの様に一般車両に偽装したトレーラーの中では
バトーが気難しい顔をしてビル内の至る所に設置されている監視カメラからの映像を拾っている。
先程からチェックする映像にタチコマが一切映っていない。
トラップに対する基本的な工作活動能力のテストなので光学迷彩は使用してはいない筈だ。
「まったく何やってんだ、アイツは」
このミッションに対してタチコマがどのような作戦を取っているにしても、
行動が監視出来なければ意味が無い。
まっさらなAIに一から物事を教えるのも億劫だが、
下手に行動と知識を持ちえたAI相手というのも骨が折れる。
殊更タチコマは通常AIではありえない、
ロボットらしからぬ個性を持ち合わせているだけに非常にタチが悪い。
それもこの後、通常訓練とは別の特別訓練もしなければならない事を考えると頭が痛い。
「こりゃ普通の教育も一筋縄じゃいかねぇかなぁ…」
バトーは頭を掻き毟りながら何度目かになる大きなため息を吐いた。
次の瞬間、大きな衝撃音が辺りに響き、相当な重量の筈のトレーラーが大きく揺れた。
「何だ…トラップの爆弾でも落としたのか?」
バトーがトレーラーから外に顔を覗かせると、辺りは土煙が舞い上がり視界を覆っていた。
「トグサ!どうした、何があった!」
ビルの入り口でタチコマの帰りを待っていたはずのトグサの姿が見えない。
消えない土煙の中、義眼のサーモで確認すると入り口に停められた公用車の横にトグサが倒れている。
そのトグサの横には車の5倍ほど有りそうな巨大なコンクリート片が
深々とアスファルトに突き刺さっている。
どうやらさっきの衝撃はこれが落下したのが原因のようだ。
- 540 :481 :05/01/18 02:56:21 ID:YSJKhPG5
- 「おい、死んでんのか?トグサー?」
「死ぬかと思った死ぬかと思った死ぬかと思った死ぬかと思った死ぬかと思った死ぬかと思った死ぬかと思った…」
意識を失って倒れていると思ったトグサは衝撃で倒れ、目の前に刺さったコンクリ片に
腰を抜かしあっちの世界に意識を飛ばしているだけだったようだ。
ぺちぺちと頬を叩いて覚醒を促すが反応は鈍い。
混乱してはいるが、まあ怪我は無いようだ。
「しかし一体何だってこんなもんが…」
ビルの上を見上げたそのとき頭上から気の抜けるような聞きなれた声が響く。
「バトーさーん!任務終了しましたー!」
声と同時にもう一度大きな衝撃音が辺りに響く。再び上がった土煙の中、黒い塊が飛び出してきた。
「5分ジャスト、コンマ1秒のズレも無し!規定タイムが15分だから合格けってーい!」
舞い上がった土煙で煤けてはいるがそこには数分前にビルに突入して行ったタチコマの姿があった。
右手にはヨレヨレになった書類が握り締められている。
「…お前、どこから…」
「外からワイヤーで上がってみました〜。
後は監視カメラの映像に枝を張って記録を遡って書類を見つけました。
いや〜いっぱいカメラが仕掛けてあったお陰で書類の場所すぐにわかりましたよぉ」
「…そういやこの建物、外にゃカメラは1点しか設置していなかったな」
触るだけで崩れる外壁だ、あえてそこにトラップを仕掛ける事はしてはいない。
絶壁の数百メートル、命綱無しロッククライミングを行って
15分で最上階まで登っていこうという奇特な新人は存在しないからだ。
- 541 :481 :05/01/18 02:59:11 ID:YSJKhPG5
- 「しかし……誰がビルを破壊して飛び降りろと言った」
「え…いやぁー…早く帰るにしてももっともっと早く帰った方がいいのかなぁ…と思ったりして…」
モジモジと指を弄り目を背ける。人型になってもこの癖は直らないらしい。
外見がどうであれ変わらないらしさに苦笑する。
「まぁ破壊行動起こすときは下に気をつけるこった、
大事な仲間殺してコブ付未亡人を作り出す所だったんだからな」
「コブ付…?コブ付…コブ付…コブ…コブ…昆布の別称……昆布を持った未亡人ですか」
「慣用句だ、意味はまた今度教えてやる。とりあえず、この倒れている奴をどうにかしろ」
今まで視界に入っていなかったのか、倒れているトグサにようやく気づいたタチコマはしゃがみ込んで顔を覗き込む。
「トグサくん………………死んでる?」
「寸止めだ。とりあえず回収して9課に帰るぞ」
「死んでないなら安心ですね、らじゃー!持っていきまーす!」
明るい返事と共にトグサの体を引きずってトレーラーの中まで運んでいった。
罪悪感という概念も教えた方がいいようだ。
「通常工作行動に関しては多少の難はあれどA級…いい結果じゃない。」
バトーから先程終えたばかりのタチコマの演習結果を渡されて満足そうに見る素子の表情は明るい。
想像以上の結果にホクホクのようだ。
「一人怪我人発生してるけどな」
「どうせぼーっとしてたんでしょ。で、トグサはこっちの世界には返ってきたの?」
「向こうのソファに転がしてある。医務室に連れて行くまでもねぇだろ」
オペレーターアンドロイドが濡れタオルを持ってバトーが指差した部屋にパタパタと消えていく。
トグサは未だにあっちの世界から帰還はしていないようだ。
- 542 :481 :05/01/18 03:00:38 ID:YSJKhPG5
- 「まぁあれは放っとくとして…今夜から?特別講習は」
「…今から気が滅入る。同じ教えるのでもこういうのは専門外だ」
「あら、最初は“いつもどおりに”してる事をすればいいだけよ?
それとも何か普通じゃない特殊な性癖でも持ってるの?」
「…本当にお前、状況を楽しんでるな」
普段見せないくらいに素子の表情が緩んでいる。
普段はバトーの方がこういう事柄はからかっていただけに非常にバツが悪い。
「まぁ、特別講習今日明日の結果を楽しみにしてるわ。」
「何だ、もうあがりか」
「私、これでもう何日ここに詰めてると思ってるの。
明日明後日と非番だから後はよろしく」
軽く手を振って部屋を後にする少佐を見送って、先程オペレーターが消えていった部屋に向かう。
ソファの置かれたその部屋は、ロッカールームの横に隣接した通常仮眠室に使われている部屋だ。
最初の最初、超初歩の実習するにはソレ位の場所でいいだろう。
「…アイツまだあっちの世界から帰ってきてなかったら、“こっちの実習”にも強制参加させるか」
どうせ気乗りしない訓練、死なば諸共だ。
- 543 :481 :05/01/18 03:04:14 ID:YSJKhPG5
- 「で、バトーさん、今度の実習って何するの?さっきの続き?」
未だうなされているトグサのソファの向かい側に座ったタチコマが
無邪気な瞳で部屋に入ってきたバトーを見上げる。
こういう仕草が一番バトーの頭を痛めるのだが、それをタチコマがわかる筈もない。
「とりあえず最初に聞くが…お前…閨房術ってわかるか?」
「閨房術………えーと…古い言葉みたいですねー…んー?
し…んじょ…寝所の作法……?ベッドでの寝方の事ですか」
いくつかのデータベースに接続して簡易的な意味だけを拾い上げてくる。
まぁ知っている筈はないと思っていたが改めてたどたどしく反応を返されると言葉に詰まる。
「…じゃあ質問を変えよう。セックスはわかるな?」
「…性別じゃないセックスですよね?性交渉の事」
「俺達の任務は基本的に情報、荒事専門だがあるが、工作活動と呼ばれる任務も存在する。
通常、警察では行えない違法とされる活動もその範疇だ」
タチコマの隣に腰を下ろして顔を見つめる。
バトーの言葉一つ一つの意味を拾い上げていくように聞き入ってる様は、
本当に何も知らない子供に教えているようだ。
「違法な諜報方法として、昔から用いられているのが閨房術…性技の事だが
様は色仕掛け、セックスで相手を絆す方法だ。
性欲は生物の三大欲求の一つ、それを逆手にとった方法だから古来から常套手段として用いられている」
「へ〜…じゃあ今からするのはその閨房術の訓練ですか」
「まぁそういう事だ。…もう一つ聞くが、お前…セックスのやり方ってわかってるか」
「ソレ位知ってますよー!男性器を女性器の中に入れるんですよね」
ニコニコと元気良く返事を返す様にバトーは思わず脱力する。
“やっぱりお子様の性教育程度か…”
「その程度の知識だと任務には使えない。基本の基本はとりあえず俺が教えてやる…有線でつなげ」
「は〜い!わーい、バトーさんと直接有線で繋がるのって初めてだなぁ〜、嬉しいなー」
首の後ろからコードを引っ張り出しバトーの首に接続する。瞬間、肉体の視界が白む。
- 544 :481 :05/01/18 03:07:32 ID:YSJKhPG5
- 「…へー…こういう事するのかー。前後運動しないと射精しないんだ…
男性器をただ女性器の膣に挿入すればいい訳じゃないんだなぁ…」
情報を噛み締めるタチコマの言葉に居たたまれない気持ちになる。
“俺は一体こいつに何を教え込んでるんだろう”と
少しメランコリックな気分に陥りそうだ。
「こういうセックスするのに…専用の皮膚感覚器官をDLしないといけないかも。
僕のこの体って、戦闘用だからきっと今もらった情報のような感覚を得る事は出来ないような…。」
「そうか?…基本的な能力は一般用義体と変わらないと少佐に聞いたんだが。
お前、防壁を解除しろ、今確認する。」
「了解」
タチコマの電脳に直接ダイブして皮膚感覚に関するプログラムを確認する。
それらしいものはあったが、そういう行為に耐えうるものなのかは
コードを読むだけでは判別が付かなかった。
こういう事は素子の十八番だが、今この事で電通を飛ばしたら確実に怒鳴られるのが目に見えている。
「直接確認するしかねぇか…タチコマ、俺の上に跨れ」
「跨る?…さっきの情報ではベッドでするって…」
「…臨機応変。状況に応じて変化する」
「へー、戦闘と一緒なんだなぁー。よいしょっと、これでいいですか?」
- 545 :481 :05/01/18 03:10:32 ID:YSJKhPG5
- タチコマはソファに浅く座ったバトーに向かい合うように跨る。
バトーの目の前に丁度形の良い実が二つふるりと揺れた。
「今から感覚のテストをするから、俺が触れるのに素直に反応しろよ。
触られてると感じないとか…実習はそれからだ」
「実習前の微調整ですね。わかりましたー!触ってください!」
ニコニコしながらずいっとバトーの顔ににじり寄る。
表情は相変わらず綺麗な顔に似合わず非常に幼い。
性の匂いを微塵も感じさせないその様子に
これも仕事だとわかっているが、手が少しばかり震える。
『気分はお医者さんごっこか?…本当に勘弁してくれ』
痛む頭を振り切って、タチコマの服の中に手を忍ばせた。
===============================
今回はここまでです。長くてカキコするのも一苦労なのにエチィとこが全然なくてごめんなさい
次からよーやくエッチシーンになるので…。
エロ期待されてた方はゴメンナサイです。普段絵描きなもんで本当に文章で表すのは難しいです
- 546 :名無しさん@ピンキー :05/01/18 03:19:58 ID:/yuLzsoF
- キタ━━━(ノ゚∀゚)ノ ┫:。・:*:・゚'★,。・:*:♪・゚'☆━━━!!!!
>481 ひとまず、乙です。
うふっ、嬉しい。
ちゃんと通常ミッションもある〜。
>476
期待してます。ガンガって。
スレ住人は、どっちかっていうと、攻殻の雰囲気を楽しみたいのがメインみたいだから、
エロはほんのりでもかまわないんじゃないでつか?
書きたいように、話が転がりたい方向にジャンジャン書いてください。
ほいで、皆さんの次回に期待。
いや、楽しみ。
- 547 :421 :05/01/18 06:25:47 ID:/yuLzsoF
-
皆さんが書くんで、私もまた書いちゃいました。
トグサくんメインです。エロ無しに限りなく近いです。
済みません。
なんか、自分の中では未消化なのかも、な感じです。
(3時間ぐらいで書き上げちゃったから。)
途中でイラネと思った方、放置してください。
- 548 :421 【汚染】 1 :05/01/18 06:28:09 ID:/yuLzsoF
-
「汚染」
「トグサ、つぎのミッションについてだが。」
荒巻に課長室に呼び出され、次の潜入作戦についての説明を受けた。
「でも、ちょっと大変そうな潜入ですね。」
「あなたをうちの課に配属してもらったのは、正直、こういう作戦のため。
うちの課に、外にここに潜入工作できる人材が居るかしら。」
同席している草薙が横から口を挟んだ。
確かに。軍人上がりや、引きこもりハッカー等々、外見からして、9課の人材は、
公僕というよりは、はるかにアンダーグラウンドな世界が近い。
トグサは渋々引き受けるより仕方なかった。
そして2ヶ月後。
トグサはとある保険会社の支社に勤務する立場となった。
保険会社の支社長が、自らの保険会社が提供する移植保険契約の契約者に対して、
人工臓器密売組織が関わる臓器移植の仲介を行い、その費用を自社の保険金で賄わ
せている疑いが出てきたのである。
保険会社の監査機関からの通報を受けて、9課が調査に乗り出す事になった。
その潜入捜査を命令されたトグサは、ライフ・プランナーになりきり、セールス
トークを研究し、新品の靴を履きつぶすほど市街を歩き回り、電脳がオーバーフ
ローするんじゃないかと思うほど保険についての様々な事をインストールした。
積極的に先輩社員に質問し、同行してその接客態度を研究し、意欲に燃える中途
採用の新入社員を演じるのは、なかなか骨の折れるものだ。
しかし、9課には外に奥様受けの良い堅実な営業マンを演じられる人材が見当た
らないのだから仕方がない。
でも、少佐なら生保のおばちゃんもできるのに、と思わないではないが、ひと
まず社内では、不自然さを感じさせる事はないレベルで、勤め上げる事はできた
と思う。
- 549 :421 【汚染】 2 :05/01/18 06:29:44 ID:/yuLzsoF
- その真摯で、意欲的な態度が評価され、週に1回、調査対象の磐井支社長の下に
配属され、その週の営業を報告する事になり、その際に一般の社員では入れない
機密事項の詰まった、支社長室までやってくる許可を得た。
自分としては、もういっそ9課を退職して、保険外交員として身を立てたほうが、
収入面でも安全面でも、家族受けの面でもはるかにいいと考えるようになってきた。
次、嫌な事があったら絶対転職してやると、決意しないではいられない。
<少佐。どうにか今日あたり、情報を引き出せそうですよ。>
出勤前の途上、草薙へ定時連絡した。
<充分気をつけろ。>
<わかってますって。>
トグサは、いつものように磐井支社長の部屋に呼ばれた。
報告している途中、内線が入った。
<支社長、橘商事の方が新規の契約の件でお見えになります。
本日午後のアポイントだったのですが、急用だそうで、今お会いできるかとの事
ですが。>
「いいよ。会おう。」
<三分後にお見えになります。22番応接室にお通しします。>
「飯山くん。ちょっと待っていてくれたまえ。30分ほどで片づくだろう。」
飯山とは、トグサの潜入用の偽名である。
支社長は席を外した。
支社長の机には、ノートパソコンが無造作に置かれている。
トグサは、早速接続モジュールで電脳とパソコンを接続した。
外部接続から保護された領域に踏み込み、ファイルを探す。
偽装と思われる拡張子を持つファイルを見つけ、片っ端から電脳の中に吸い上げる。
本命らしい感触がある。
とりあえず、接続モジュールを外した。
- 550 :421 【汚染】 3 :05/01/18 06:30:35 ID:/yuLzsoF
-
携帯端末を取り出し、客に電話を掛ける振りをする。
相手先はもちろん草薙である。
「毎度、お世話になります。飯山です。
はい。先日のプランの件でお電話差し上げましたが、ご検討いただけましたでしょ
うか。
えっ?今からですか。
はい、わかりました。早速伺います。」
トグサは、契約先に向かうという伝言をオペレーターアンドロイドに残し、社を後に
した。支社長が戻れば、不信を買うに違いないが、契約が取れていれば、問題はあるま
い。
<少佐、とりあえず、パソコンの中のファイルを怪しいの全部引っ張ってきました。
ちょっと内容見てみます>
<やめろ、トグサ。ひとまず、9課に戻ってこい。>
草薙が制した。
しかし、トグサは、電脳の中で拡張子を変更した。
<少佐……>
トグサの電脳通話にノイズが混じりはじめた。
草薙は電脳通話の回線を切った。
- 551 :421 【汚染】 4 :05/01/18 06:31:30 ID:/yuLzsoF
-
意識を失ったトグサは、サポートに付けていたタチコマが回収してきた。
「どうだ、トグサの容態は」
荒巻が云った。
「ファイルにトラップが仕掛けられていたのね。
本当に、初歩的なミスだわ。
もっと電脳戦について、厳しく指導しておくべきだったかしら。」
「無理もなかろう。トグサはオレたちとは違う。戦争で散々肉体ばかりでなく、
電脳もいたぶられてきたからな。」
バトーは云った。
「このトラップウィルスは、自己増殖プログラムだな。
プログラム自体は小さいのに、自分で電脳の記憶を書き換えやがる。
質の悪いウィルスだ。」
イシカワが、トグサの生体情報をモニターに出して説明を始めた。
「言うなれば、既存の記憶から、繋がらない記憶同志を繋ぎ合わせて偽の記憶を作
り出しているという事だ。このままでは、最悪精神崩壊を起こす。」
「ウィルスの除去は可能なの。」
「今のところ無理だ。有効なワクチンを探してみよう。」
「とりあえず、私がダイブしてみる。」
「危険だ、少佐。」
「大丈夫だ、イシカワ。トラップに汚染された電脳にダイブするのは初めてじゃない。
それに、私はある所に記憶のバックアップがある。心配するな」
草薙は、周囲の制止にも構わず、強引にトグサの電脳にダイブした。
記憶の固まりを示すドア記号が見える。
が、その固まりの形が整合性を持たない。
草薙は最もトグサの精神的混乱を引き起こしていると思われる記憶のドアを開けた。
- 552 :421 【汚染】 5 :05/01/18 06:33:09 ID:/yuLzsoF
-
女が居た。
なめらかな白い肌が上下する。
交わりの記憶だが、それはトグサ自身が傍観している場面である。
女の顔が見えた。
トグサの妻である。
騎乗位で行為の快感に酔うその顔は、悦楽に緩んでいる。
女は肌をうっすらと汗ばませ、バレッタで纏めた髪は少し乱れて、首筋に張り付い
ている。
下から胸を揉みしだかれ、女の動きが加速する。
激しい快楽の波が突き上げて来たのか、眉を寄せ、苦悶に近い表情となり、身体を
震わせて声を上げた。
草薙はトグサの激しい嫉妬が、憎悪と殺意を帯びたのを感じた。
そして、女の下に居る男。
バトーだった。
そして、草薙は、その作り出された記憶の背景を観察した。
数ヶ月前に、タチコマがジャンクショップから引っ張ってきた体感アダルトソフト
の内容にそっくりである。
無邪気に「これ、何ですか〜?」と、ハンガーのモニターで上映し、図らずもその
場に居た自分も見てしまった事は草薙の記憶にも残っている。
ウィルスは、そのアダルトソフトの記憶をベースに、登場人物を、身近な者たちに
書き換えたのだった。女のほうの顔が配偶者及び恋人になるように設定されている。
そして、トグサは、その記憶により、自分の妻と、バトーとが不倫関係にあると思い
込んでいる。
「これでは、精神崩壊は起こさないまでも、9課の仕事は続けられなくなるわね。」
草薙は、ダイブから戻ってきた。
- 553 :421 【汚染】 6 :05/01/18 06:35:00 ID:/yuLzsoF
-
「イシカワ。このウィルス、書き換えられるかしら」
「え?」
「このウィルスを使って、今の記憶をさらに改竄しようと思う。
要するに、元の俳優たちの画像に変換し直せばいいと思うんだが」
翌日。改竄されたトラップウィルスが、トグサの電脳に放たれた。
「ねえ。バトー。
あなたは不安にならない?
繰り返し行ってきた電脳戦の中で、いつしか記憶が書き換えられていて、あなたも
私も、本来の記憶を失ってしまっているのかもしれない。」
「そうかもしれねぇが、オレは別に不安にはならんな。」
「何故?」
「今が嫌いじゃないから、かな。昔の事なんか、今さらやり直せるわけねぇし。」
「それもそうね。」
草薙は、フッと笑った。
「オレだけど。今から帰る。チビの熱、下がったのか?
え、オムツ切れそうだから買って来いって?何だよ。予備は?
嘔吐下痢流行ってるからな。そっか、仕方ない。」
廊下の向こうから、えらく所帯じみた声が聞こえる。
「おーい、トグサ、カエルコールか?」
バトーはからかい気味に声をかけた。
−−おわり−−
- 554 :421 :05/01/18 06:40:16 ID:/yuLzsoF
- 投下完了
あ〜、やっぱり今回ダメみたい。
せっかくのトグサくんなのにな〜。
失礼しました。
- 555 :名無しさん@ピンキー :05/01/18 06:59:02 ID:gYnjohQH
- トグサ(゚∀゚)キタ━━!
エロ部分少なかったのは残念だけど、
前半の潜入捜査部分が臨場感あってイイ!!
また投下して下さい(*゚∀゚)=3
- 556 :名無しさん@ピンキー :05/01/18 07:15:44 ID:UET/q698
- つまらん。
人に読んでもらえる自身がないなら書き込むな。
改訂版とかホザくヤツもウザい。
最近、♀ばっかりだな。
- 557 :名無しさん@ピンキー :05/01/18 09:12:31 ID:snxJF4qY
- みんな分かってると思うが、2chの鉄則忘れるなよ。
新作沢山キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
>>545
既にこの時点でエロり杉と思うのは俺だけか?
続きにめちゃくちゃ期待。
>>553
なんだか原作っぽい摩訶不思議さが出ててよかった。
エロは少ないけど面白いな。
- 558 :名無しさん@ピンキー :05/01/18 19:19:14 ID:t/a5Cgly
- 新作テンコモリ(゚д゚)ウマー(゚д゚)ウマー(゚д゚)ウマー
どちらもとりあえず乙です。続き期待して待ちます。
主役でもチョイ役でも血の通った常識人トグが出てくると
周りの異常さが引き立って(・∀・)イイ!
- 559 :421 :05/01/18 22:51:53 ID:VvbRqJ0Y
- 「汚染」書き上げるまで、借りてきて放置していた2ndGIGの5巻をさっき見てびっくり。
トグサ、本当にオムツのお使い頼まれてた。
全然知らなかったので、思わず、コーヒー、吹いてしまいました。
次は甘くて濃いのが書きたいと思ってますが、どうなる事やら。
せっかく、面白いアイディアが神様から下りてくるのに、
消化出来ない自分が歯痒いです。
温かく見守って下さる皆様には、本当に感謝。
次回、いつになるか判りませんが、また宜しくお付き合いくださいませ。
- 560 :保守人 :05/01/18 23:10:16 ID:JlTt+PTX
- 職人の方々、投稿乙です。
こんなに大量に良作が見れるとは思ってもいませんでしたよ。
- 561 :481 :05/01/19 13:22:45 ID:++XogIlx
- スレが活性化してて嬉しいなー
オイラの続きは今週中にアプ出来ると思いますが人様の話を見てると
閑話的に別話を書きたくなりますな
SACのタチコマな日々を一気に見て
またタチコマへの愛を深めてガンガリマツ
- 562 :421 :05/01/19 17:07:55 ID:MWJthsRi
- え〜ん、誰か私を止めて。
甘くて濃いの、8割できた。
でも、書くのがつらいよ〜、
書き始めると、トランス状態だから、
全部書くまで、他の事に集中できないよ〜。
さっさと投下してすっきりしたい。
バトー×素子萌えの方々、期待してくれちゃってください!!!
今回、余計なストーリーはありません。エロのみです。
もうちょっと待っててね、はぁと。
- 563 :名無しさん@ピンキー :05/01/19 17:13:03 ID:lMiF4ZFo
- 全く集中できず書く事も出来ない怠惰の塊のような俺よりマシ。
というわけで、頑張れ。期待してます。
- 564 :名無しさん@ピンキー :05/01/19 21:56:35 ID:J0elC51H
- バト素萌え住人その1です。
楽しみに待ってますノシ
- 565 :名無しさん@ピンキー :05/01/19 23:17:15 ID:KAIxBLaD
- バドー!!!
バドリナート ハルチャントー!!
- 566 :名無しさん@ピンキー :05/01/19 23:34:37 ID:kRaCgYlB
- ミル・マスカラス!
- 567 :名無しさん@ピンキー :05/01/20 00:20:36 ID:ltuW4OH1
- >556
カ・エ・レ♪
- 568 :421 :05/01/20 00:39:34 ID:sIJ58VFh
- 投下開始します。
私の事が嫌いな方はスルーでよろしく。
>556
私に火を付けてくれて有り難う。
心から感謝。
- 569 :421 【紅夢】 1 :05/01/20 00:42:19 ID:sIJ58VFh
-
「紅夢」
「対象は行っちまったよ。あとは、尾行組の仕事だ。」
バトーは、部屋に入ってきた。
素子は鏡に向かい、紫を帯びた赤いルージュを引き直していた。
その横顔に、バトーは胸の奥に突き上がってくる固まりを静かに嚥下した。
「そう。それじゃ、私たちもそろそろ撤収しよう。」
素子は、バトーに向き直った。高価なコートを纏った素子。艶やかな唇と、マスカラ
とシャドウで完璧な化粧を施されていた。
決してお洒落に無頓着な女ではないのだが、こういった男に媚びた姿は滅多に拝める
ものではない。
「それにしても、対象は、本当にテロリストだと思うか?」
「単なる妄想狂かもしれないわね。」
バトーは、わざと素子から目を逸らした。
「オレには、ただの腰抜けに見えるがね。」
「巧妙な演技なのかもしれない。或いは、そうでないのかもしれない。
だが、今回のテロリスト潜伏の情報は極めて信頼性の高い筋からの情報だ。
妄想にしても、テロリズムに憧憬を持つ人間からマークするのが常道だろう。」
素子が、仕事の話をしている。
バトーは、なぜか、それが付けっぱなしのテレビから聞こえてくる興味のない番組の
音のように、意識の表層を滑り、留まりどころを失っているのを感じる。
左手で自分の顎を撫でる。自分の気持ちの伸びていく先を探るのを躊躇する、そんな
無意識の現れなのだろうか。
- 570 :421 【紅夢】 2 :05/01/20 00:43:26 ID:sIJ58VFh
-
「バトー、どうした」
素子は、バトーの立つ位置まで歩み寄った。
アイドル・女優仕様の、過剰なまでに女を意識した擬体。
その濡れた眼差しが、バトーを見上げる。
その瞳にあるのが、いつもの冷徹な公安捜査官の意識だとしても、「完璧な女」として
調整されたその容姿が、バトーの中の、深く潜伏させた思いをくすぐる。
「電脳の中だけにせよ、抱くんじゃなかった。」
ようやく吐き出された呟きに、素子は微笑で返した。
「香水に酔ったか?」
素子は、調査対象の妄想を掻き立てるべく、香水に僅かにアンドロイドに幻惑誤差を起こ
させる薬を混ぜていた。
「かもしれないな」
素子の瞳に、部屋の壁の照明が映り込む。
「それで、どうする。お互いに昨夜からの連続勤務だ。電脳通話で課長に報告を済ま
せれば、勤務時間は終了だが。」
素子の口元が、意地悪に歪む。
「それは、今からオレに付き合ってくれる、という事なのか?」
「この擬体はおろし立てなんだ。使い勝手を確認してみるのも悪くない。」
「素子、お前なぁ」
色気が無い台詞吐くな、と云おうとして、言葉が出なかった。
女の擬体を纏った男。自分でもそう評価していたはずだ。
そして、この女、バトーの気持ちを知っていて、それをいたぶるような事をする。
猫に生殺しにされるネズミのようなものか?
<…はい、課長。
それでは、また明朝>
素子の電脳通話がバトーにも開かれており、そして通話は終わった。
- 571 :421 【紅夢】 3 :05/01/20 00:44:24 ID:sIJ58VFh
-
するりと、コートが床に落ちた。
「バトー、来い」
素子の声がした。
バトーは、戦闘仕様でない、やわらかい筋肉を持つ細い身体を背中から包み込んだ。
ぐっと力を込めたくなる。
その耳たぶやら、襟元に口づけたくてたまらない。
バトーはじっとして、自分をひとまず落ち着かせた。
「どうした、震えているぞ。」
「現実が信じられないんだ。」
「馬鹿力出すなよ。この擬体は、おまえの力で折れかねない。」
「何か、この先に進んではいけないと、オレの電脳の理性は叫んでいる。」
「でも、あなたのゴーストは、とても欲しがっている、でしょ、バトー」
素子は、バトーの腕の中で向き直った。
艶やかな唇が、蜜のようにぬめっている。
誘われる虫のように、バトーはその唇にキスをする。
<私たちは孤独だわ。お互いに、戦場で受けた魂の傷の事を封印して、その痛みを無かっ
た事のように過ごしている。>
素子が、電脳で語りかける。
バトーは、深く舌を絡める。
<オレの思いが、あの頃の感傷だというのか?>
素子は、唇を離し、バトーの太い首に、細い腕を巻き付ける。
バトーは、素子を抱き上げながら、ソファに腰を下ろす。
- 572 :421 【紅夢】 4 :05/01/20 00:45:15 ID:sIJ58VFh
-
<違うの?
私たちは魂を削りながら、戦場の中に身を置いていた。その削られた魂の空洞を吹き抜け
風の冷たさに堪えられなくて、人は人の肌の温かさで埋めようとするのではないの?>
膝の上に乗せた素子のドレスの肩紐を落とす。バトーの太い指には、ドレスの背中のコン
シールファスナーの細い金具がもどかしい。
<お前はどうかは知らないが、少なくともオレにとっては、戦場は戦場。悲しみも痛みも、
思い出す事はあるが、その痛みを他の物で癒そうとは思わねぇ。>
はだけられた胸元の乳房。硬そうな乙女のそれは、乳首がツンと尖っていて天を向いている。
大きなバトーの手の中に小さく収まっている。
<オレの悲しみは、死んだ仲間の魂とともに、あの場所に置いてきた。>
バトーは、その桃色の先端を舌で嬲りつつ、吸った。
「あん」
素子は小さく声を上げた。
<なら、どうして、私を抱きたいと思ったのかしら?>
<欲しいからに、決まってるだろ。>
その言葉どおりに、素子の身体をどん欲に愛撫する。
<愛ってものを、信じないのか?>
素子は、クスッと声を出して笑った。
「バトー、それは、女の側がいう言葉じゃないの?」
ドレスの微かな衣擦れの音。
天然シルクの立てる金属質のその音さえ、機械の耳は伝えてくる。
バトーは、素子の身体中にキスをするのに夢中で、自分は着衣のままなのさえ忘れていた。
肉体は面倒くさい。
以前、電脳上でセックスした時は、もっと行為そのものに埋没できたのに。
- 573 :421 【紅夢】 5 :05/01/20 00:46:11 ID:sIJ58VFh
-
<落ち着け、バトー>
バトーの思いを察したのか、素子の手が伸び、服を脱がすのを手伝った。
脱がしながら、素子のほうからバトーにキスを求めてくる。
あらわになったバトーの肌に、素子のドレスの布が触れた。
その冷ややかさ。
――――オレの欲しいのは何だろう。これほど、焦り、乾いている。
電脳の中でなく、いくつも乗り換えられる擬体の一つに、なぜにここまで飢えているの
だろう?――――
バトーはあらためて、素子をきつく抱きしめた。
セックスに特化させているそのアイドル型擬体は、限りなく生体の肌を忠実に再現して
いる。
<この擬体は、悪くないわね?>
<ああ。>
バトーはまた、素子の唇を塞いだ。
素子は、男の太い腕に抱かれながら、クールを装うことにいささか難しさを感じていた。
全身に触れ、愛撫を与えながら、決して秘部に届こうとしないバトー。
性欲の解消とはほど遠いその行為は、それでも、熱く、執拗に素子を求める。
<焦っているのか、焦らしているのか、どっちかにしてくれない?>
素子は、男の感情に引き込まれてしまいそうな自分を留めるために、云ってみた。
<うるさい。やりたいようにやらせろ。>
背中を滑るバトーの舌。
揉みしだかれる胸。
官能に反応するレベルを下げようかとも思ったが、素子の中のゴーストがそれを押しと
どめた。
- 574 :421 【紅夢】 6 :05/01/20 00:47:14 ID:sIJ58VFh
-
――――欲しがっているのは、私なのか?――――
湧き上がる快感の波のなかにあるのは、感覚器官の情報のみではあり得ない陶酔と安ら
ぎ。バトーから送られる電脳通話による会話に潜む、バトー自身の感情が、素子を精神レ
ベルで深く愛撫しているが、バトー本人はその事に無自覚らしい。
感情に巻き込まれる事の怖れとためらい。
言語としての体裁を持たない感情のみの会話が、今なら電脳を通じて行えるかもしれな
い。
お互いの感情と感情の交歓、それは、お互いの感情を取り込み、並列化させる事に似て
いるのだろうか?
いや、並列化してしまったら、求め合う必要は無くなってしまう。
人間はなぜ、いや、人のゴーストはなぜ、自分と違うゴーストを必要とするのだろう。
孤独感など、すでに意識もしないほど、孤独に馴れている。
なのになぜ、この男の腕の中では、それを求めているのだろう。
欲しがっている。
私が。
その優しい腕の中で揺らされ、飲み込まれ、愉悦の高みへと運ばれる行為を。
<勝手な男ね>
言葉を返しながら、仮面の下に隠しきれない感情のわななきを、官能に酔う表情に隠し
て露わにする。
嫌な男ならいいのに、バトーは優しすぎる。
バトーの嫌な部分を見据えて、感情にセーブをかける事すらできない。
血と銃弾の雨の中にあって、彼は人としてあるべき闇の部分さえ浄化してしまった。
僧侶のようにストイックで、身の丈以上の野望を持たず、かといって決して自己を卑下
したり妙なへりくだりを持たない、希有の男。決して清らかではなく、そして決して悪人
ではない。居心地のいい男。
- 575 :421 【紅夢】 7 :05/01/20 00:48:28 ID:sIJ58VFh
-
<人肌が恋しいなら、結婚すればいい。
バトーなら、いい旦那さんになれるし、トグサも喜ぶ>
<無理だな、それは。>
<何故?>
<判っているのに、云わせる気か?>
バトーの手が、ようやくその場所に伸びた。
素子は、自分が思った以上に濡れていることに動揺した。
<可愛くない女だな。>
<擬体の特化した感覚システムのせいよ。勘違いしないで。>
その身体の反応が、擬体の機能のせいだろうと、バトーにはどうでも良かった。
素子の身体を、今抱きしめているのが嬉しいのだ。
この場で、最後の高みに到達できるかさえ、どうでもいい。
むしろ、クライマックスが、出来るだけ引き延ばされたほうがいい。
バトーは素子の秘部に伸ばした指を愛液で十分に濡らし、突起にそっと触れる。
「ああん」
素子の口から漏れる声が可愛くて仕方がない。
もっと感じるように愛撫する。
クールな女らしからぬ声。
<バトー、この先の私は、私じゃない。
存在してはいけない女。この場かぎりで忘れろ……>
- 576 :421 【紅夢】 8 :05/01/20 00:49:27 ID:sIJ58VFh
-
素子の感情は、隠しておけないほど変容していた。
堪えきれず漏らした声に反応したバトーの感情の波は、素子の障壁を突破し、
ゴーストさえも揺さぶりはじめていた。
素子は、自分の感情を解放した。
<バトー、この先の私は、私じゃない。
存在してはいけない女。この場かぎりで忘れろ……>
ようやく、それだけ口にした。
素子の感情の波が、電脳通話を介してバトーの中に入ってくる。
バトーは思いが一方通行で無かったことに安堵しながら、素子自身の感情を受け止めた。
<本当に、可愛くない女だ>
バトーは、優しい笑みで素子の顔を見た。
「了解」
- 577 :421 【紅夢】 9 :05/01/20 00:50:15 ID:sIJ58VFh
-
「了解」
バトーは、素子の命令に、耳許でそう答えた。
その声に、背筋がざわめくのを感じる。
男の僅かな動きにさえ、官能の一部として陶酔する自分がいる。
感情と感覚の奔流の中で、男の腕に抱かれる歓びに溺れてしまう。
バトーの口づけは、蜜のようにとろける場所にいつしか下りていた。
もう体裁も何もかも脱ぎ捨てて、男に支配された官能に酔いしれる。
「ああっ、バトー。」
男の名を口にしていた。
男の勃起したものを口に含む。
お互いがお互いの秘部に口づける姿勢で、素子は男の与える快楽に陶酔するのに堪えなが
ら、男のものを深く含み、そしてゆっくりと出す。
いつもなら、もっと客観的で冷静な自分が居るはず。
なのに、行為に没頭して、頭の中が白くなる。
満たし、満たされる事しかなく、そしてふと横を見ると、裸で求め合う二人の姿がある。
バトーのものを舌でいやらしく嬲る自分の姿が見える。
これが、欲情。
肉体を持つ者の宿命であり、負ってしまった業。
アダムとイブが囓ってしまった果実。
今回限りで忘れてしまえるのか、素子自身、判らない。
これほど激しい欲情は、今までのどんなセックスフレンドにも抱いた事のない感情だった。
「バトー、来て」
堪えきれなくなり、素子が囁く。
「素子……」
バトーの声が、その名を呼ぶ。
「はあっ、入れて、バトー。」
- 578 :421 【紅夢】 10 :05/01/20 00:51:14 ID:sIJ58VFh
-
素子の求める声だ。
従いたい欲求と、そして、歓びの時間が終わるのが近いという思いに、バトーは素直に
なれなかった。
もっと、可愛い姿と声を聞きたい。
永遠に醒めなければいいと願う。
バトーは、素子の唇に、もう一度キスした。
いつまでも抱いていたい。
そう思いながら、素子に導かれて、挿入した。
素子のなかで、それは、確かな存在感を持っていた。
両足を高く抱え上げられ、深く奥まで突かれる。
子宮の壁に当たるのを感じる。
乳首が疼く。交接する熱の発露が、そこにあるのか。
素子の手の僅かな動きを察して、バトーが疼く突起を含む。
もう片方の乳房が包まれる。
快楽が声になる。もう、素子にはどうすることもできない。
動きに合わせてソファがきしむ。
「バトー」
その声は、叫びに近くはなかったろうか。
突き上げる動きが早くなる。
胎内に、熱の奔流を感じる。
電脳空間上に、深紅の大輪の花が見える。
「バトー、私は…」
意識が光に溶ける。
素子の意識の輪郭が無くなっていく。
- 579 :421 【紅夢】 11 :05/01/20 00:52:38 ID:sIJ58VFh
-
「バトー、私は…」
腕の中で、素子は堪え切れぬように眉を寄せ、熱情に喘ぎ、酔っていた。
その乱れた姿に、バトーの思いは慈しみを増す。
間もなく臨界に到達し、その後も抱いた腕を離したくない。
電脳通話から洩れてくる素子の意識そのものが、バトーへの答えであり、バトーの飢え
ていたものの正体であった。
バトーは、昇りつめる直前に到達しながら、今の瞬間のゴーストの交わりが分かち難く、
その先への一歩を踏み出す事に躊躇の思いを消しきれない。
<バトー、好……>
電脳の中に、一瞬言葉が瞬いた。
<聞こえねぇな。>
バトーは素子の言葉をかき消し、覚悟を決めてフィニッシュへと進めた。
「素子」
素子の包まれた光の向こう側に、一緒に飛び込んだ。
「素子」
甘やかに官能をくすぐる男の声を合図に、大輪の、蓮華花に落ちていく。
意識ごと肉体ごと、繋がったままに落下する二人のその姿は、チベットのタンカに描かれ
た明王と明妃の図、歓喜仏の姿そのものではないのか。
電脳空間に、素子の記憶する電脳ネットワークの図が展開される。
電脳と電脳がリンクするラインが見える。電脳を結ぶ意識のラインは複雑に入り乱れなが
ら一定の法則の整合性を持ち、素子の中に絶頂の際に見た蓮華の花のごとく周囲を取り巻く。
素子とバトーが作り出した意識の歓喜仏を中心に花開くその電脳のリンク図は、さながら
曼陀羅の如く。
チベットの仏のことごとくが、妃を抱いた姿で表現されるのは、人が完全なる人の形を保
つ為に、単体では成立しないということではないのか。
個人と個人が個性を主張しあい、単体としての差異をかくも獲得したがるのに、一方で情
報と利益の並列化を望む人の魂。
己と違う何かを求めずにはいられず、自らの不完全を埋めようと欲して手を伸ばす事を、
人は愛欲と呼ぶのだろうか。
- 580 :421 【紅夢】 12 :05/01/20 00:54:03 ID:sIJ58VFh
-
素子の身体から、熱の渦が引いてゆく。
見慣れた、バトーの顔がある。
素子はその頭を胸に抱かずには居られなかった。
「バトー。」
額に口づけた。
バトーの意識が離れていくのに堪えられず、頬を濡らすものを抑えられなかった。
「素子、オレは今、世界一幸せな男だ。
もう少しだけ、このままでいさせてくれ。」
窓の外の雨が、激しさを増した。
部屋の中には、二人だけだった。
何も持たぬ男と、存在しない女。
部屋を出れば、また孤独に埋没していくのだろう。
雑踏と、銃声と、日常に消してしまわなければならない。
アンティーク時計が、時を告げる。
9回鳴り終わったら、それが合図だ。
バトーは、目を閉じ、深く息をする。
両腕に力を込めて、抱きしめる。
−−おわり−−
- 581 :421 :05/01/20 00:57:24 ID:sIJ58VFh
- 投下完了。
体力気力ともに、尽き果てました。
コーヒー入れてこよ。
- 582 :名無しさん@ピンキー :05/01/20 01:49:09 ID:kyCpFK4/
- GJ!
幻想的にエロティックな文章がいい感じ。
でも、もうちょっと喘ぎ声に凝って欲しかったな。
「ああん」じゃ萎えるよ。
■喘ぎ声・擬音・淫語について語るスレ2■
ttp://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1105720162/
こんなスレもあるので、暇だったら覗いてみてね。
- 583 :名無しさん@ピンキー :05/01/20 08:59:30 ID:tGHIcdmq
- とりあえず乙。
>421は、SS以外の自分語りがちと多いのでは?
SS書きとして言いたいことがあるなら、書き手専用スレがあるよ。
書き手に多くを語られるのは、読み手としては興醒め。
SS書きの控え室 24号室
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1105893748/
- 584 :名無しさん@ピンキー :05/01/20 16:19:53 ID:jA9iZkVP
- 乙。すげー面白かった。
>>582-583おまいら優しいな。
- 585 :名無しさん@ピンキー :05/01/20 18:54:28 ID:ktYVZPfb
- 乙━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!
- 586 :名無しさん@ピンキー :05/01/21 00:07:53 ID:tGHIcdmq
- >>583に同意。
>421は、このスレを最初から読んだことは無いのだろうか。
かつて、このスレに光臨した神々は、書き手として謙虚な神ばかりだ。
褒められて舞い上がるのは結構だが、それはリアルだけに留めておいてほしい。
作家気取りのはしゃいだ自分語りは見苦しい。
自分の書き込みを冷静に読み返してみてくれ、書き手なら読解力もあるだろう
公共の掲示板で醜態を晒していることに気づくはずだ。
わきまえある大人としての言動を要望する。
- 587 :名無しさん@ピンキー :05/01/21 00:14:32 ID:x8QktYQq
- そして堅苦しさや、読み手の傲慢さに耐えられなくなった神々は姿を消してゆく。
同じ過ちを何度も繰り返す人間という生き物は、業の深い生き物さね。
- 588 :名無しさん@ピンキー :05/01/21 00:16:16 ID:gQDH1yEC
- >>586
そこまで言う必要ぁ無い。
たまには雑談ぐらいしないと寂れるだろ。
- 589 :421 :05/01/21 00:20:13 ID:mW40cTSR
- >582
>583
>586
ありがとう。以後、自重します。
- 590 :名無しさん@ピンキー :05/01/21 00:39:32 ID:gQDH1yEC
- >>589
あー、あんまり気にしないでもいいと思うぞ。一応。
本当に「わきまえある大人」だったら>>583の文面のみで理解するはず。
それをわざわざ嫌みったらしく書き直す必要は無い。子どもに諭すんじゃないんだから。
まあ、文章や雑談なんかに改良が必要な時期かもしれないが、
それは「改良すれば受け入れてもらえる」なのだからめげずに励んでくれ。
俺個人の意見だけどな。
んで、少佐にハックされたセラス似の婦警さんでエロい話希望。
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