| 表 裏 |
| 私に近寄るな。触るな。見るんじゃない。 三木、お前はつくづくおめでたい奴だ。 私がこんなに嫌っていることも知らずに楽しそうに笑いながらやって来る。 ほら、まただ。 さっき手ひどくあしらってやったにも関わらずにな。 解らないのか?私はお前が嫌いなのだ。 これだけ態度に出せば解りそうなもんなのに、鈍い奴。 お前が近づいてくるだけで私は普通ではいられないのだ。 思考は正しく廻らない。 喉が乾いて、 手に汗がにじんでくる。 胸が熱くなり、鼓動が早くなる。 ちょっと数え上げただけでこれだけの自覚症状がある。 私の身体と心は芯からからお前を排除したがっているんだ。 だから三木ヱ門、私に近づくな。 その瞳で私を見つめるな。 お前の瞳に写った私を見るのは嫌いなんだ。 自分が見えてしまうのが嫌なんだ。 私は、己を保ちきれない。 2001/02 |
| ええ、まぁなんと申しましょうか。記念すべき第1作です。 聖鬼翔様の【御伽遊戯】へ送り付けさせて頂いたものですが、 何がいいたかったんでしょうね、私。 駄文の見本ですな。反省しています。 |