―――2月14日、  
今日は、稚空とまろんが恋人同士になって初めてのバレンタインデー。  
まろんは朝から何度か稚空へチョコを渡そうとするが、  
なかなか二人きりになるチャンスがないまま、時間は過ぎて行く。  
もちろん本命は稚空だけだが、まろんは水無月や聖にもチョコを用意していた。  
4限目が終わり、稚空と昼食を取ろうと教室を見渡すが、その姿はない。  
職員室に行ったと級友から聞き、少し時間が出来たので、  
お弁当を食べた後に渡そうと思っていた聖へのチョコを渡しに行く。  
 
「これは、どうもありがとうございます。」  
聖は、照れ笑いを浮かべてチョコを受け取りながら言う。  
昼休みに入ってすぐだったせいか、社会資料室には彼一人だった。  
「シルクの分もあるの。渡してあげてくれる?」  
新任時にも騒がれていたし、意外ではないのだが  
女子生徒から貰ったであろうチョコが山のように置かれた聖の机を  
見ながらまろんは言った。  
「名古屋君にはもう渡したのですか?」  
と聖はまろんに尋ねる。  
「…まだ、なの。なんだか緊張しちゃって…」  
頬を少し赤く染め言うまろんを見て、聖は稚空に愛する人を奪われた  
悔しさがよみがえる。  
 
その瞬間、聖はまろんを抱きしめていた。  
「……な…何?」  
まろんは一瞬呆気にとられて、自分の今の状況が危ない事に理解する。  
いつ誰が来るかもわからないのに、抱き合ってるのを見られてしまうかもしれないではないか。  
それに自分には稚空がいる。こんなのはいけない。  
「…っ、私、もう帰らなきゃ…」  
まろんは強引に聖の腕を振りきると、勢い良くドアを開け、廊下へ出ると  
用事はすんだのか、教室へ帰ろうとする稚空がいた。  
「!ちぁ…」  
「まろん?こんな所で何してるんだ?」  
稚空がそういうと、まろんが出てきた部屋から聖が出てくる姿が見えた。  
「日下部さん、ありがとうございました。」  
わざと聖はまろんから貰ったチョコを手に持ち、彼女に微笑む。  
独占欲の強い稚空の事だ。その様子を見て面白いはずがない。  
稚空は無言でまろんの手をひき、教室と反対の方向へ連れて行く。  
 
普段、生徒が使う教室からは離れた所にある空教室のうちの一つ。  
稚空はそこにまろんを連れて入る。  
ドアは閉まり、まろんは壁際に背中をつき、その向かいに稚空がいるという状況だ。  
教室の中は静まり返っている。  
稚空が何も言わないので、まろんは上目遣いでそっと様子をうかがう。  
「どういうつもりだよ」  
その時、稚空が口を開いた。  
「…どういうって……チョコ、あげただけだよ…」  
「まろんがそんな態度だから、あいつが図に乗るんだ!  
あいつに何されたか忘れたわけじゃないだろ、また襲われたいのか?!」  
「な…何言ってるのよ、そんな訳ないじゃない…」  
稚空の独占欲の強さを知ってはいたが、あんな言い方をされ、ついまろんは言い返す。  
 
「稚空、妬いてるの?」  
まろんが尋ねると、稚空はまろんを抱きしめた。  
「当たり前だろ・・・っ。まろんは俺のものだ。誰にも渡さない!!」  
稚空はそう言ってまろんの首筋に舌を這わせた。突然の行為にまろんは戸惑う。  
「や・・・ふ、あっ。ち、稚空?」  
「チョコの代わりにまろんが欲しい。だからもらうんだ。」  
 
→別展開 
 
「貰うって…んっ…!」  
稚空の舌はまろんの耳へと移り、その周辺をなぞる。  
「やっ…待って……ここ学校だよ?誰か来ちゃうっ…」  
耳に押し当てられている稚空の唇から逃げようともがくが  
熱い息を吹きかけられ力が入らず、上手くいかない。  
(困ってるし、そろそろ許してやるか。可愛い顔も見れたし)  
自分の腕の中で顔を真っ赤にし、力なく抵抗するまろんを見て  
稚空はからかった事を少し反省しながら思っていた。  
最後に、とまろんの髪にそっと口付けたとき、  
先ほど聖に抱きしめられた時に移った、彼の香水の匂いが  
かすかに稚空に届いてしまっていた。  
 
「…あいつと何かしたのか?」  
「ど…どうして…?何もしてない、よ?」  
まろんは必死に平静を装いながら答えるが  
稚空の真剣な顔と咄嗟についてしまった自分の嘘に、  
どうしても瞳が見ることができない。  
稚空はため息をつくと、下を向いているまろんの顔を指で上げさせる。  
「…あいつと何かあったとしても、まろんが望んだ事じゃないって分かってる。  
なのに、どうしてそんな嘘をつくんだ?それならもう…」  
許してなんかやらない、と呟くと稚空は少し乱暴にまろんに口付けた。  
そのまま舌を割り込ませ、まろんの口内を舐めまわす。  
「…!っ、ちぁ……、ぅんっ…」  
まろんは何か言おうとしていたが、その言葉は稚空の舌に絡め取られる。  
 
唇を離すと、稚空はまろんが息をつく暇もなく制服の上着のボタンを外す。  
「ち…や、だめっ…」  
その声を無視し、首もとのリボンを解くとその周辺を舐め上げ  
自分のである事を示すかのように印を刻む。  
このままでは本当に最後までいってしまう、と感じたまろんは急に焦り  
稚空の肩を押し身体を離そうとするが、逆に手を壁に押さえつけられてしまう。  
その間にも愛撫は続けられ、まろんの口からは声も漏れ始める。  
「あいつに何された?こんな声聞かせたのか?」  
稚空はそう言うと、まろんの胸へと手を伸ばし服の上からなぞるように触れる。  
 
「はぁっ……や、ぁん…」  
くすぐったさと、恥ずかしさにまろんは身体を捩る。  
手のひらで胸全体を包むように揉むと  
そのまま稚空は再びまろんに口付ける。  
その時、授業の始まるチャイムが聞こえ二人のいる教室の隣の教室に  
移動教室だろうか、生徒の入っていく足音にまろんは焦る。  
「稚空っ……やめ、てぇ…」  
「なんで?」  
「だって…!隣の教室、授業じゃないっ…声、聞こえたら…!」  
その答えに稚空は意地悪く笑う。  
「聞かれたくないなら、出さなかったら良いだろ?…出来たら、だけどな」  
「そんなの…!ひ、ぁっ!」  
言葉の途中で胸の突起を服越しに刺激され、まろんは体がビクンと震える。  
「やぁ、んっ…、っう…」  
稚空はまろんを抱えあげると、机の上に仰向けに寝かせる。  
机には全身は乗らず、まろんの足は宙を泳ぐ。  
その不安定な状況に、なんとかそこから逃れようと身体を捩るが  
稚空はそれを許さない。  
 
「やっ…学校でなんて…、いやぁ…!」  
「何が嫌なんだ?そんな声、出してるくせに」  
 
そういうと、稚空の手はまろんの服の中へと入ってゆき、胸を荒めに揉む。  
「ちぁ…、っ…い、たい…」  
優しく抱かれているときは、稚空の想いをより一層感じる事が出来るし  
お互いの気持ちが繋がっているという感じがする。  
今までにも、稚空が強引に求めてくるときもあった。  
しかし、今回のように荒々しくされるのは初めてでまろんは困惑する。  
そのまま稚空は背中に手をまわし下着を外す。  
温かい胸に直に触れると先程とは全く違う、優しく繊細な愛撫に変わる。  
突然の変化にまろんは途惑うが、その身体は荒い愛撫の後の優しいものを悦び  
どんどん息も上がってくる。  
「は、はぁ…っ、ふ…」  
今までと違う稚空の愛撫の所為か、学校でしているという恥ずかしさからか  
まろんの眼にうっすらと涙が浮かぶ。  
稚空は表情一つ変えずにその涙をぬぐうと胸の突起を舌先でつつきながら  
スカートの中へ手を潜り込ませてゆく。  
 
「っ…、あ…ぅ…」  
その指が下着越しに秘部に触れるとまろんが切なげに声を漏らす。  
稚空は秘部の上を指を何度も往復させまろんの反応を見つめる。  
声を漏らさないようにしているまろんは涙の滲む眼をきつく閉じ、  
必死に唇を噛み締めている。  
その様子は稚空をさらに高まらせる。  
先程のように秘部の上を往復させ、時折浅く指を沈ませる。  
その度にまろんはピクンと身体を震わせる。  
そんな行為が何度も繰り返され、快感から何も考えられないまろんだったが  
ふと自分に覆い被さっていた稚空の身体が離れた事に気付く。  
「ぁき…嘘ついて、ごめ…ん、なさい…」  
止めてくれた、やっとこれでちゃんと話しが出来る。  
そう思い、稚空を見ると自分の足もとに涙越しにぼんやりと見えた。  
少しだるさの残る身体を起こそうとすると、稚空の手がまろんの  
両足の膝の裏にまわされ、そのまま太股が開かれる。  
「え…?」  
「…もう、終わりだと思った?」  
 
不安そうな顔のまろんにそう呟くと  
稚空はまろんの下着を取り去り、秘部へ舌を這わせる。  
「っ…!ぁ、あ…っ」  
敏感な部分を集中的に攻め、まろんの声も少しずつ我慢し切れなくなって来ている。  
静かな教室に、まろんの声と、舌と秘部による卑猥な音だけが響く。  
「ひぁ!や、あぁ、くぅっ…」  
稚空が舌を熱く潤む秘所に突き込むと、愛液の溢れる音と共に  
まろんの身体が大きくはねる。  
「大丈夫、もう楽になるよ」  
ぽろぽろと涙を流し、必死に快感に耐えるまろんを見て稚空は優しい声で囁くと  
自身をまろんの秘所にあてがい一気に貫き動かし始める。  
「ふ、ぁ…!やぁ、あっ、ん、っ…」  
熱く、きつく締め付けるまろんの中に稚空もさらに激しく突く。  
まろんは稚空の肩に顔を押し付け、声を何とか押さえようとする。  
「あ、ぁ…ちぁ、私、もうっ…!」  
まろんの限界を感じ、より速い貫きを加える。  
そして最後に力強く突き、まろんは稚空にきつく抱きつく。  
「ん、ぁ…あぁ…!!」  
「っ、う…!」  
まろんの中に熱い液体を流しこみ、稚空もまろんと同じく達した。  
 
 

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