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「はぁ…はぁ…はぁ…」  
自分でも分かる位どきどきしている。こうなる事を望んだ筈なのに。  
目の前に倒れているのは恋焦がれ夢にまでみた少女。  
「ど、どうして、こんな事…」  
ああ、その愛らしい声。その声を聞くだけで僕の胸はみっともない位高鳴ってしまう。  
独占は罪。しかし僕は禁を犯した。  
手を伸ばせばそこに望む全てがある。  
 
最初は何てことない出来事だった。体育祭が終わって皆が帰り始めた時の事。  
「ああ、ちょっといいかな?」  
僕に話し掛けてきたのは一組の担任の辻村先生だった。  
「蒼月、どこにいるか知らないか?」  
「あ、さっき見かけましたけど…何か?」  
「あ、ちょっと渡したいものがあったんだけど…僕はこれから職員会議があってね。済まないけど、これを渡してくれないかい?」  
渡されたのはステンレスの水筒だった。それと小さなデイバッグ。  
「水筒の方を蒼月に渡してもらいたいんだ。体育祭で頑張ったら疲れてるだろうと思ってね、スポーツドリンクを用意しておいたんだけど」  
「このカバンは?」  
「じゃあ、頼んだよ」  
辻村先生は僕の肩をぽんぽんと二回叩いてから今僕が来た方向へと早足で立ち去っていった。しかし僕は動けなかった。悪魔の囁きを聞いてしまったから。  
 
 
「あ、蒼月さん、ちょっと、いいですか?」  
「あ、ええ。…何か?」  
ああ、いつ見ても愛らしい。可憐な花のような蒼月さん。学校のアイドルという言葉はあなたにこそ相応しい。  
「この水筒、辻村先生が、蒼月さんにって…」  
「まぁ、先生が?」  
つぶらな瞳で僕の眼を見る。その目は僕の全てを見通してしまう様に清んでいた。  
本当にこれでいいのだろうか?いや、先生に水筒を渡すように頼まれたのは事実なんだから、僕は何もやましい事はしていない。  
「ありがとう」  
「な、中はスポーツドリンクだって。蒼月さんが、体育祭で頑張ったからって…」  
緊張して上手く喋れない。こんな僕を蒼月さんは怪しんでないだろうか?  
「あ、ちょっと待って。ここで飲んじゃうから」  
白くしなやかな指で蓋を手早く開けて、中身を美味しそうに飲む。余程喉が渇いていたのか、小さな水筒はすぐに空になってしまった。  
ああ、蒼月さん。あなたが今飲んだのは悪魔の薬だ。なら僕はどうしてそれを止めなかった?期待していたのではないか?この後起こるであろう事を。  
「ふぅ…美味しかった。ありがとう、これは洗って先生に返しておくから」  
「あ、蒼月さん…」  
「ん?」  
何も知らずに微笑む蒼月さん。ああ、僕は何て事をしてしまったんだろう。  
「その…何ともない?」  
「?ええ、ちょっと頑張りすぎて疲れちゃったけど、大丈夫よ?」  
「あ、その、…昇降口まで送りましょうか!?」  
一世一代の勇気だった。清水の舞台どころかE.S.ビルの上から飛び降りるつもりの言葉だった。  
しかし。  
「ごめんなさい。ちょっと今は一人で居たい気分なの」  
玉砕。  
その時僕の中で何かが壊れたのは確かだった。  
「それじゃあ。ありがとうね」  
蒼月さんは立ち尽くす僕から逃げるように小走りでその場を後にした。  
 
拒絶された。  
「ただ見守るべし」その誓いを自ら破ってまで振り絞った勇気を彼女は無下にした。  
やはりイカロスは太陽には辿り着けないのだろうか。  
否。  
辿り着けない太陽ならば地上に堕とせばいいんだ。  
高嶺の花を手折るのは、僕なんだ…。  
そして僕は歩き始める。もう戻れない道を。  
 
階段の踊り場の所で、壁に手をついて苦しそうにしている蒼月さんの後姿が見える。  
「あ、蒼月さん!どうしたんですか!?」  
「あ、うん…ちょっと…」  
何が起こっているのか僕には分かる。体が痺れてきているんだ。  
「具合が悪いのでしたら、保健室にお連れしますよ」  
ポケットの中で鍵が閃く。  
「あ…それじゃあ、ごめんなさい。お願い…」  
僕は蒼月さんに肩を貸しながら階段をゆっくり下りた。髪がサラサラとなびく度になんとも言えない甘美な香りがした。これが蒼月さんの匂い…。  
廊下には人の気配がなかった。ほとんどの生徒は疲れて帰ってしまったし、先生たちは体育祭の反省会で職員室だ。それに蒼月さんは痺れて満足に声も出せない筈だ。  
保健室に行くのなら階段をもう一階分下りなければならないのだが、僕は階段を下りずに二階の廊下の方へと歩き始めた。  
「ち…保健室…違…」  
蒼月さんは抵抗しようとしているのだろうけど、全身が痺れて力が入らないから無駄な抵抗だった。僕は引きずるように蒼月さんを連れて、今は使われていない教室の前に来た。そしてポケットの中の鍵でロックを外し、二人でその中へと入っていった。  
もう戻れない。進むしかないんだ。  
僕は蒼月さんを床に倒すと、後ろ手に扉の鍵を掛けた。  
 
「調子がわるいなら、ここで休んでいくといいよ…。けど、その代償に、ちょっとだけ僕のいう事を聞いてもらうけどね」  
辻村先生から預かったディバッグの中からデジカムを取り出して録画ボタンを押す。そしてそれを傍らの机の上に置いて蒼月さんの方に向ける。  
蒼月さんは明らかに嫌悪と軽蔑の眼差しを僕に向けている。構わない。もう戻れないんだから。  
「それじゃあ、最初は蒼月さんの、かわいい、お、おっぱいを写真に撮らせてもらうからね」  
上着を脱がせてリボンを解いて、シャツのボタンを一つづつ外していくが指が震えて上手くいかない。思ったよりも時間がかかってしまったが、何とかボタンを全て外した。  
問題はブラだ。僕はこれの外し方を知らない。勿論、実物に触るのも初めてだ。まずはその手触りを確かめてみる。  
「…ッ!」  
蒼月さんの胸は柔らかくて気持ちよかった。下手に大きい胸よりも、控えめな位が好みだ。  
 
触りたい。触りたい。柔らかな感触をもっと味わいたい。隠された部分を見てみたい。  
僕の欲望は一気に膨れ上がった。面倒だからブラを上にぐいとずらす。形のいいおっぱいがぷるんと現れた。僕は息を飲んだ。蒼月さんは顔を真っ赤にして僕から目をそむけた。「これが…、蒼月さんのおっぱい…!」  
僕は欲望に従ってその愛らしい乳首にむしゃぶりついた。柔らかさの中心の、コリコリとした感触を唇で存分に味わう。  
「い、嫌ぁ!お願い、や、やめて…!」  
蒼月さんは目に涙を浮かべながら顔をいやいやと振りながら哀願した。  
桜色の乳首を、今度は舌で転がす。乳首だけじゃなく、柔らかい胸の感触も楽しむ。  
「蒼月さん…蒼月さん…」  
僕は熱にうなされる様に彼女の名前を繰り返し呼んだ。  
学園のアイドル、僕らの天使が、僕におっぱいをしゃぶられてる!  
桜色の突起は僕の舌で弄ばれているうちにその硬さを増していく。これが、「感じてる」という事なんだろうか。  
「気持ちいいの?感じてるの?蒼月さん?」  
両手で顔を覆いながら、違うと顔を左右に振る。その挙動の一つ一つが愛らしく、僕を興奮させる。ああ、恥らう仕草も蒼月さんだ…!  
「僕にもっとその顔を見せてよ。かわいい君の顔が、もっと見たいんだ」  
僕は蒼月さんの制服のリボンで、無理矢理彼女の両手を後ろで縛った。  
「さ、写真を撮ろうね」  
次はデジカメを取り出して蒼月さんを写真に収める。涙で濡れた顔、愛らしい胸、スカートを捲って下着を撮るのも忘れない。そして最後には全身が入るように何枚か。  
「こうやって、堂々と、蒼月さんの写真が撮れるなんて…夢のようだ」  
そう、夢なら覚めないで欲しい。  
 
僕の心臓は限界まで高鳴っていた。  
目の前にあるのは、見るのもはばかられた蒼月さんのスカートの中身。それを見るためにはどんな犠牲や代償を支払う事も厭わない男子生徒は少なくない。  
それが今、僕の目の前にある。僕は勝利者だ。  
そう、新学期早々蒼月さんの隣の席になり、あまつさえ胸まで触った彼さえも、スカートの中までは見たことはない筈。僕は今、全校の男性の誰よりも蒼月さんの『真実』に近かった。幸い、蒼月さんはまだ動けない。  
白い下着。秘めやかな部分を守る、最後の壁。そう、僕はそれさえも好きにできるんだ。「お…ねがい…ゆるして…」  
弱弱しく哀願する蒼月さん。その表情、声が僕の中に芽生えた嗜虐をそそる。  
「大丈夫、何も心配しなくていいんですよ」  
そう、最初から蒼月さんの『花』を散らす事なんか考えていない。  
「ただ、ちょっとだけ、僕の我侭に、付き合ってもらうだけですから」  
呼吸が荒くなっている。これからやろうとしている事に期待と興奮しているのだ。  
「ああ…」  
僕は彼女の脚に覆い被さる。そしてその太腿のすべすべとした感触を頬で楽しむ。  
「気持ちいい…」  
女の人の肌がこんなにすべすべで気持ちいいなんて知らなかったし思っても見なかった。「きゃ…あ…はぁ…ッ」  
蒼月さんは鳥のさえずりみたいな声を上げる。僕は絹の肌に舌を這わせる。蒼月さんの香りが嗅覚と味覚さえも満たしていく。  
「蒼月さん、蒼月さん…。ああ、これが蒼月さんの…」  
僕の唇と舌は太腿を這い上がっていく。重点的に内側を舐める。ここを舐めると蒼月さんはその度に可愛らしい声を上げる。  
僕はスカートの中に頭を突っ込んで深呼吸し、その芳香を肺一杯に堪能した。くらくらする様な陶酔。  
ざまぁみろ。僕は蒼月たかねにこんな事をしているんだ。  
 
「それじゃあ、お楽しみとしましょう」  
「…」  
蒼月さんは唇を噛んで屈辱に耐えていた。もう声もでてこない。目は泣き腫らして真っ赤だった。  
蒼月さんの秘めやかな部分を守る最後の一線。白い下着に僕の視線は釘付けだった。  
最初にその感触を楽しむ。柔らかい。蒼月さんの下腹部に頬擦りする。  
「柔らかくてあったかい…」  
蒼月さんは弱弱しく首を左右に振る。  
「蒼月さんのお尻…」  
頬擦りしながら両手をお尻の方に廻して、包み込むように撫で回す。柔らかくもきゅっと締まったお尻の感触はこれで素敵だった。痴漢する奴なんて最低だって思っていたけど、なるほどこういう事なら解らないでもない。  
そして僕はついに『そこ』に辿り着く。  
「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ…」  
僕はもう限界だった。肉体も精神も、ちょっとした衝撃で弾けてしまいそうだ。汗が頬から顎を伝って落ちる。いつの間にこんなに汗をかいていたんだろう。  
「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ…」  
息を荒くしながら、僕は蒼月さんの腰を浮かせるようにしてぐっと前に出させた。脚が倒れて元に戻らないように両手で太腿を抑えながらすべすべと感触を楽しむ。こうすれば、蒼月さんの最後の部分がちょうど真正面になる。  
白い下着が谷間に少し食い込んで秘めやかな谷に影を作っていた。何ていやらしい光景なんだろう。  
「蒼月さん、蒼月さん、蒼月さん、蒼月さん、蒼月さん…!」  
あまりに無力な目の前の少女の名前を連呼しながら、僕は太腿の間に顔を埋めた。  
「おねがい、そこだけは、おねがいします、ゆるして、あ…きゃ…ッ!」  
唇で下着の上から谷間を擦る。甘酸っぱい匂い。  
「すごい…すごい…すごい…」  
この白い小さな布切れの下に、まだ誰も見たことのない蒼月さんの恥ずかしい部分がある。興奮を超越して感動すらしている。すぐにでもこの邪魔な布切れを剥ぎ取ってその神聖な花に服従の口付けの雨を降らせたい。しかし、それでは面白くない。段取りに則って蒼月さんを花開かせる事に意義があるんだ。  
震える指先が、ゆっくりと蒼月さんの中心へと近づいてゆく。ふにっという柔らかな感触。  
「きゃふ…ッ!」  
 
下着は汗を吸って湿り気を帯びてきていた。蒼月さんの匂いが一層強くなる。  
僕は下着の上から恥ずかしい食い込みを指先で往復する。柔らかくて温かい秘密の肉が僕の指先を優しく挟み込む。下着越しに蒼月さんの体温を感じる。  
「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ…」  
さらさらした感触、柔らかい感触、温かい感触、その全てをいとおしむ様に指先を何度も往復させる。時々、中心のこりこりした突起をこね回す様に擦る。その度に漏れる、蒼月さんの嬌声。  
何度も指を往復させるうちに感触に変化が起こってきた。じゅくっとした、ぬるっとした、生暖かい液体の感触。これがもしかして、蒼月さんの愛液…!?  
「あはぁ…!」  
僕は指先を激しく往復させて指先に粘液を絡めた。  
「おねがい…らんぼうに、しないで…!」  
「蒼月さん、ほら…!」  
蒼月さんの目の前で僕はわざとらしく糸を引いてみせる。  
「すごいよ蒼月さん、君の愛液だよ、エッチな液だよ!凄いや、僕で感じてくれたんだね!?」  
僕は大げさにその甘酸っぱい匂いを嗅ぎ、指先を口に含んだ。  
「さぁ、僕だけに君の秘密を見せてよ…」  
僕はついに、最後の一線を越えようとしていた。両手を下着の裾にかける。  
「いくよ、蒼月さん…!」  
僕は一気に白い布切れを引きずり下ろした。  
 
目の前にあるのは、学園のアイドル蒼月たかねの剥き出しの下半身。一番恥ずかしい部分を、僕の前にさらけ出しているんだ…!  
男のそことは明らかに形状が違う。かげりのないぷっくりとした縦割れの直線。そこが自ら溢れさせた蜜でてらてらと光っている。  
「あ…あはは…あはははは…」  
もう何が何だか訳がわからなくなって僕は笑ってしまった。  
僕はバッグの中からビニールロープを出して蒼月さんの両足首を山積みになった机の脚に縛り付けた。手を縛られ脚を広げられて恥ずかしい所を露出したまま動けない蒼月さんを夢中でデジカメに収めた。  
「すごい…すごい…女の人って、こうなってるんだ…!」  
隠されていた谷間をまじまじと眺める。  
「つるつるだ…。蒼月さんのあそこ、毛が生えてないよぉ!」  
僕は指で谷間の周囲を撫で回した。溢れ出した粘液が指先を汚す。  
「かわいい…赤ちゃんみたい…」  
「あ…あぁ…!」  
僕の指が動くたびに蒼月さんは切なそうに声を上げる。  
とろとろに潤んだ縦割れの筋を指で広げる。桜色の花びらがクレバスの上でひくひくと動いてその度に蜜がとろりと溢れてくる。クレバスの上にはこりこりした突起が花びらに包まれながらもぷっくりと大きくなっていた。クリトリス、女の子のおちんちん。少し顔を出すそれを皮の上からくりくりとこね回す。  
「ッ…いたい…!おねがい、痛くしないで…ぇ!」  
「あ、ゴメン。少し強すぎたかい?」  
僕は指先で蜜を擦りつけるようにバラ色の真珠を優しくこね回す。  
「は…あ…んん!あ…はぁ…はぁ…」  
「気持ちいい?」  
蒼月さんは黙って首を左右に振る。顔も胸も脚も、全身が桜色に紅潮している。興奮してるんだ。  
「もっと気持ちよくしてあげるよ…」  
僕はひくひくと蕩ける花に口をつけた。  
「…ッ!」  
蒼月さんの太腿がびくんと痙攣する。  
むせかえるような濃い蜜の匂い。僕は舌でそれを舐め取った。口の中でよく味わう。  
「蒼月さんの味…!」  
僕は夢中で蜜をすすった。舌を窪みにさし入れ掬い取る。口一杯に広がる、蒼月さんの蜜の味。  
「すごい、すごい、すごい…!」  
こりこりになった花芯にキスをしながら僕は辻村先生に心の奥底から感謝した。  
 
「あ…はぁ…はぁ…ん…ふ…」  
部屋の中に響くのは蒼月さんの喘ぎ声と、虫の羽音に似たモーター音。僕はその協奏の中で性具で蒼月さんを愛撫していた。  
「気持ちいいの?」  
「あ…はぁ…ち…が…」  
「蒼月さん、これは君が気持ちいいから出てきてるんですよ」  
そう言いながら、蒼月さんの目の前で指の蜜に糸を引かせた。  
「正直にどこをどうされたいか言った方がいいですよ。僕は蒼月さんのいうとおりに気持ちよくしてあげますから」  
振動するプラスチックの性具を蒼月さんの縦割れにつぷっと埋め込み、前後にゆっくり動かす。声にならない叫びをあげる蒼月さん。  
「僕は、あなたに気持ちよくなってもらいたいだけなんですよ。だからこんな状況でも、蒼月さんの初めてを奪ったりしないでしょう?」  
性具を真珠に当ててくりくりと突起を擦る。  
「ん…!んん!」  
固く口を閉じて声を我慢しようとしても鼻から声が漏れる。  
「お…ねがい…。…せて」  
蒼月さんが何かを懇願してきた。  
「お手洗いに…いかせて…」  
小さいとはいえ水筒一つを空けたんだっけ。  
「おしっこがしたいんだね?」  
蒼月さんは俯きながら、紅潮した顔を更に赤らめて肯いた。  
「だぁ〜め」  
僕は性具の振動を一段階強めた。そして窪みの辺りを性具で責めながらつるりとした下腹部をさすってあげた。  
「おねがい、ゆるしてください…!もう…ッ!」  
さすっていた下腹部がぴくぴくと動き、縦割れから勢いよく温かい液体が迸った。蜜の匂いの中にアンモニア臭が混じる。  
「あ…、学園のアイドルの蒼月さんが、お漏らししてる…!あはははは…!」  
もう僕の目の前の女の子は、学園のアイドルとしての全ての虚飾を剥ぎ取られたあさましくいやらしい女生徒でしかない。一皮剥けば僕も蒼月さんも、みんなこんなもんなんだ!「それじゃあおしっこもした事ですし、この辺で許してあげますよ。パンティは記念品として頂いておきます。火照った体を冷やすには丁度いいでしょう?」  
僕は傍らの白い布切れを拾い上げ、匂いを堪能してからポケットに収めた。  
蒼月さんの縛めを解くと、彼女は荷物を拾い上げて振り向きもせずに部屋から逃げ出した。スカートからちらちらと白いお尻が見え隠れしたような気がした。  
 
 
12様、分岐版 
 
「あ…はぁ…ん…ふぅ…」  
悪夢のような屈辱を受けてから一週間程経った夜のこと。蒼月たかねは夜毎体を苛む疼痛に似た甘い感覚に蝕まれていた。  
体の心がじんじんと疼く。疼きを誤魔化す為に体を動かすが、肌に触れるその感触が疼きを一層増長させる。蕾から蜜がとろとろと溢れてきて下着を汚す。  
ベッドに横たわり自分の体を服の上からまさぐる。固く隆起した乳首を服の上から転がす。べたべたになったショーツの上から熱く潤んだ谷を擦る。  
「どうして、こんな…」  
自分で触ってもどうにも物足りない。とうとう堪らなくなって服を脱いで裸になって、直接触れて慰める。胸も下も、熱くて熱くてしょうがないのに、どんなに慰めても高ぶりが収まらない。  
谷に指を這わせる。包皮の中で勃起したクリトリスをきゅっと剥いて蜜を塗して二本の指で摘まむようにこね回す。じんじんと電気みたいに衝撃が走る。  
「ああッ!」  
我慢できずに声が漏れる。  
しかしどうしても欲しい感覚が来ない。じんじんとした痺れに似た快感の巣窟は「一線」の向こう側で意地悪く暴れている。  
(…欲しい…)  
ごくりと決意を飲み込む。しかしまだ躊躇いがある。  
熱く濡れた花びらの向こう側、窪みの底にある純潔の一線。指でそれを迷った様に行ったり来たり撫でる。  
この向こう側を弄れたら、どんな感じがするんだろう。私が欲しい「感覚」も手に入るかしら?  
けど…ちょっと怖い。  
『アオツキサンノハジメテヲウバッタリシナイ』  
悪夢がまぶたの裏にフラッシュバックして、混沌とした思考がノイズの様に走る。  
『イッソダレカニチラサレルナラ…』  
もう一度ごくりと唾を飲み込んで、指先に力を入れた。高嶺の花は、自ら紅く花を散らした。  
 
痺れるような絶頂の余韻の中、紅くなった指先を茫洋とした眼差しで見つめる。  
(シャワーを浴びて…汚れたシーツ…取り替えなきゃ…)  
 

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