「キリオちゃん、先にお風呂入っておいで。」  
 真由子の母親がキリオに言う。  
「あ・・・はい。」  
 キリオは母親として育てられきた女の正体が、全ての人間と妖の敵である白面、その分身であった  
ことを知り、失望の中で各地を放浪していた。  
 そんな時、静岡の祖父の家へと遊びに来ていた真由子と再会し、妖怪による猟奇事件を解決  
その中で2人は絆を深め、キリオの境遇を知った真由子は、自分の家で彼を引き取る事を申し出たのだ。  
 
 キリオは湯船に浸かりながらぼんやりと考えていた。  
(おじさんも、おばさんもいい人だ・・・・・・・もちろんお姉ちゃんも・・・・・・。)  
 そこでキリオがふぅっとため息をつく。  
(でも、僕は上手に接することができない・・・・・・悪いなぁ・・・・・・・。)  
 突然、浴室の戸をガラガラッと開き、キリオはぎょっとする。  
「キリオくんはいるよぉ〜。」  
 さらにその姿と声でひっくり返って湯船に沈むくらい驚く。  
「お・・・お・・・お姉ちゃん・・・・・な・・・なな・・・・・なんで・・・・・・・・・?」  
 キリオが恥ずかしさにお湯の中に顔を半分ほど沈めて聞く。  
「うん、キリオくんの背中を流してあげようかなと思ってね〜。」  
 ろくに前も隠さずに、さもなんでもない事のように真由子が言う。  
「い・・・・・い・・・・いいよっ!ぼ・・・僕もう子供じゃないし・・・・・・・・・自分でやるから!」  
 そう言いつつもキリオは真由子の裸身から目をそらすことができない。  
「なまいき言わないの、わたしから見たらまだまだ子供よぉ。」  
 真由子の小さい胸の先端にあるピンクの乳頭が目に入り、キリオはますます顔を赤くした。  
「い・・・・・いやっ・・・・僕もう出るし・・・・・・・・あっ・・・・・・?」  
 湯船から立ち上がろうとしたところを止められて、キリオが声をあげる。  
「駄目よ、まだ入ったばっかりでしょう?ちゃんと暖まらないと風邪ひくんだから。」  
 目の前にまで乳首が迫り、キリオが固まる。  
「う・・・・うん・・・・・。」  
 再び肩までお湯に沈み込ませたキリオは、今立つわけにはいかないことを自覚する。  
その股間の、まだ子供のものが勃起していたからだ。  
 
「ふん♪ふん♪ふ〜ん♪」  
 キリオは身体を洗っている真由子から目がそらせないでいた。  
顔を横に向けようと思っても身体が言うことを利かないし、目をそらしても気が付くと真由子の  
裸身の方を向いてしまっているのだ。  
 
「わたしの心はふん♪ふん♪ふ〜ん♪」  
 キリオの心情など知らぬ真由子は相変わらず能天気な歌を歌っている。  
(・・・・・はぁ・・・・お姉ちゃん・・・・・・綺麗だなぁ・・・・・・・・・。)  
 艶やかな長髪を滑り落ちてゆく水滴の輝き、形の良い微乳に残る湯の軌跡が  
真由子の裸体の美しさをより一層引き立てている。  
 真由子が立つと、可愛いヘソ、白い下腹部のさらに下には、生い茂る薄い恥毛が濡れて  
美しさと同時に淫靡な青い性の魅力をも醸し出している。  
 少女が湯船に身を浸そうとキリオの方へ歩み、左足を上げ・・・・・。  
 
「♯×Ψ§♀※〆∞・・・・・・!!???」  
 キリオの視界が真っ暗になると、ブッと鼻血を噴出し卒倒してしまった。  
その拍子に湯船のカドに頭をぶつけその身体が湯船に情けなくぷか〜っと浮かぶ。  
「きゃああああっ・・・・!キリオくんっ!大丈夫!?」  
 気絶したキリオの身体を抱き起こそうとした真由子の手が何か硬いものを握った。  
「Ψ∈※♂≠∀∞×・・・・・・!!!!!!」  
 それがキリオの歳の割りには大きく、勃起した男性器だとわかり真由子は赤面する。  
 
 キリコはあまりにもはっきり目にしてしまった。  
真由子が瞬間、シャワーのお湯の濡れ水滴を滴らせる恥毛のさらに下の秘所  
 それは綺麗な薄桃色をしていて、割目に入り込んだお湯が一層それを厭らしく魅せていた。  
純情な少年にはあまりにも過ぎた刺激だった。  
 それがあまりに鮮明に目に映り、キリオの興奮は限界を超えてしまったのだ。  
 
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」  
 まだ上せたような表情のキリオに九印が言う。  
『キリオ、どうしたのだ?やけに興奮しているようだが・・・・。』  
 キリオが風呂から救出された後、2人がまともに目を合わせられなかったのは言うまでもない。  
 
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