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■ ろんぐすとーりぃ

悪魔の指輪

Ring.5 / 本当にこれでいいの?(2)


 僕は半ば観念しながら、無言のまま姉さんを抱きあげ、桜子の部屋に踏み込んだ。
 桜子は道を開けるとペタンと絨毯の上に座り込んでしまう。
「毛布、かりるぞ?」
 返事を待たず、桜子のベッドの毛布を絨毯の上に寝かせた姉さんの体にかけた。
「お兄ちゃん……」
 桜子が切なそうな声をあげたのは、その時である。
 見ると桜子は内股に座った状態で、痛むお腹を押さえるように下腹部をギュッと抱きしめていた。
「これ、お兄ちゃんのせいなの? だからお姉ちゃんとも、そんなこと、したの?」
「……ごめんな、桜子」
 一応、トランクスを履きなおしてから、僕は部屋のドアを閉じた。
「兄ちゃんと目が合うと、Hな気分になっちゃうんだ」
「辛いの……」
 小さな手がキュッと僕のTシャツの裾を掴んでくる。
「わかんないけど……辛いの、お腹が……」
 僕はその場に片膝をつき、桜子の頭をギュッとむなもとに抱き寄せた。
 桜子が僕にしなだれかかってきた。
「……なにをするか、わかってるよな?」
「うん……」
 桜子はキュッと胸元のTシャツを掴みながら答えてくる。
「ごめんな、桜子」僕は桜子の頭を撫でた。「初めてなんだろ?」
「お兄ちゃん……」
 桜子が僕を見上げてきた。
「……優しくしてくれる?」
「がんばる」
 答えると、桜子は僕を見上げてきたまま目を閉じた。
 僕は桜子の唇をチュッとついばむ。
 顎も、頬も、鼻も、まぶたも、額も、髪も、反対の頬も、それに耳にも口付けをする。
「……桜子、立てるか?」
 桜子は首を小さく横にふった。
 僕は桜子の背中に右腕を、膝裏に左腕をさしこみ、軽々と抱き上げた。
「んっ……」
 桜子が少し嬉しそうに微笑みながら、僕の首に両手をからませてくる。
「んっ?」と尋ねてみた。
「お姫様ダッコ……
 ポッと顔を赤らめながら桜子がつぶやいてきた。我が妹ながら、なんとも可愛らしい反応だ。一瞬だけ、こんな妹を犯す自分に後ろめたさを覚えたが、同時に可愛い妹の処女を奪えるという事実に興奮し、喜んでいる自分もいた。
 どうやら僕は聖人君子になれないらしい。
「ごめんな、桜子」ベッドに横たわらせながら再び謝る。「こんな兄ちゃんが初めての相手で……」
 桜子は首を横にふった。
「お兄ちゃんがいい……」
 僕は桜子に覆い被さりながら、再び唇を奪った。
 桜子はけなげにも唇を開き、小さな舌をつきだしてくる。僕はそれに応え、桜子の口の中を満遍なく舐めあげていった。
「あっ……」
 首筋を舐めると、桜子は可愛らしい声であえいでくれた。
 僕は耳を舐めながら、右手で桜子の胸をTシャツ越しに軽く揉みあげることにする。
 桜子の胸は、木嶋さんが姉さんに比べるとまだまだ小さいように思えた。でも、十四歳にしては大きい方だろう。固いブラジャーの感触もあるが、掌にはしっかりと揉みごたえのある『おっぱい』の感覚があった。
「んっ……んっ……んっ……んっ……」
 顔中に口付けしながら胸を揉みあげると、桜子は甘い声をあげながら、もじもじと内股をすりあわせ始めた。
 僕は桜子の股の間に足を入れた。
 再び唇を奪うと、桜子は懸命に舌を突き出しながら、腰をのけぞらせ、僕の太股に股間をすりつけてきた。
「桜子、正直に答えろよ?」僕は耳を甘噛みしながら尋ねる。「オナニーの経験は?」
「うん……してるよ……」
「指、入れたりしてるか?」
「ううん……いつもこするだけ…………」
「よく答えた」僕はレロッと桜子の耳を舐める。「御褒美」
「あっ……んっ……あっ……あっ……」
 体を押し付け、グイグイと太股も股間に押しあてていく。
「お兄ちゃん……ダメ……濡れちゃう……下着、濡れちゃう…………」
「脱がすぞ?」
「うん……」
 僕は先に桜子の上体を起こし、万歳させながらTシャツを脱がした。
「今日、普通だから……」
 桜子は少し恥ずかしそうに味気ない白いブラジャーを両手で隠そうとする。
「可愛いよ」
 僕は背中に手を回し、ブラジャーのホックを外した。
「大きいな、桜子のおっぱい」
 両手で下から持ち上げてみる。
「お姉ちゃんより小さいよ……」
「でも、クラスで一番だろ?」
「……お兄ちゃん、おっぱい、大きい方が好き?」
「大きさなんてどうでもいいかな? こうすると気持ちいいだろ?」
 乳首を軽くつまむ。
「うん……ジンジンする」桜子はブルッと体をふるわせた。「お兄ちゃんも……」
 桜子が僕のTシャツを脱がしてくれた。
 改めてキスをしながらベッドに倒れこむ。
 首筋を舐め、さらに下に向かい、おっぱいを舐めあげると、桜子はギュッと自分の枕許のシーツを掴みながら小刻みに甘い声をあげた。
 僕はおヘソのまわりを舐め、さらに下へと舌先を移動させる。
「お尻、あげて……」
 僕が告げると、桜子は素直にお尻をあげた。スルッとショーツごとスパッツをずりおろす。ちゃんと爪先から抜いて、ベッドの下に落とすと、桜子は内股になって右手で股間を隠してきた。
「見せて」
「……口で……するの?」
 左腕で胸元を隠しながらも、顔を横に背けた桜子がかすれた声で尋ねてくる。
「して欲しいんだろ?」
「汚いよ……」
「汚くないよ。桜子の体は」
 僕は右手をどかし、サワッとわずかに陰毛が茂る恥丘に口付けをした。
「ダ、ダメ……」
 櫻子は僕の頭を押しのけようとしたが、その腕に力は入っていなかった。
 僕は強引に桜子の膝の間に体をすべりこませた。
 桜子のアソコは、もうトロトロになっている。充血した小陰唇が口を中から押し開いていた。陰芽は包皮を被りながらもピクッと大きくなっている。膣口から漏れ出た蜜は、テカテカと光る筋をつくっていた。
 僕はペロッと、全体を舌で舐めあげてみた。
「はぁっ……
 桜子は息を飲み、体を震わせてくる。
 僕は丹念に桜子の陰部をなめあげていった。初めて陰部を舐められる感覚に翻弄されているのだろう、桜子は僕の頭に手を沿えるだけになったばかりか、しばらくすると、股間を僕の口に押しあてるように腰を動かしはじめた。
「あっ ダ、ダメ お兄ちゃん お兄ちゃん
「イっていいぞ?」
「そんな あっ、お兄ちゃん イク、イク、桜子、イっちゃう
 僕は陰芽に吸い付いた。
「あっ――
 桜子の体が小刻みに痙攣(けいれん)した。
 少しだけプシュッと、何かが吹き出してきた。


♥ ♥ ♥


 トランクスを脱いだ僕は、再び桜子に覆い被さった。
「お兄ちゃん……あたしたち……しちゃうの……?」
 トロンとした眼差しで桜子が見上げてくる。
「今更いやがっても無駄だぞ?」
 もう、僕のペニスははちきれんばかりに固くなっている。桜子を犯したくて、犯したくて、たまらない気持ちでいっぱいだ。
「お兄ちゃん……」桜子が背中に腕をまわし、ギュッと僕を抱き寄せる。「痛く……しないで……」
 僕は答えず、ペニスを握り締めた。
 正直、どうすれば痛くならないのか、よくわからない。
 亀頭を陰部にすりつけると、桜子は体を強ばらせながらも「んっ……んっ……」と声をあげだした。
「いくぞ……」
 僕はペニスを膣口におしあて、ゆっくり、桜子の中に侵入していった。
 だが。
「い、痛い! お兄ちゃん、痛いよ……」
 桜子が暴れる。
 ペニスは全部入っていない。亀頭が埋まりこんだだけだ。
「大丈夫。最初だけ、最初だけだから」僕は桜子の頭を包み込むようにして撫でながら囁きかけた。「すぐ気持ち良くなるから、なっ? 力抜いて。兄ちゃんに任せて」
「う、うん……」
 桜子は目を閉じ、「フゥ、フゥ、フゥ、フゥ」と小刻みに呼吸を整えだした。
 僕を信じているのだ。
 たまらなく愛(いと)おしく思える。
「ホントに最初だけだからな?」僕は言い訳するように桜子の髪を撫でた。
 桜子は僕を信じきっているのか、コクンと頷き、目を閉じながら息を整える。
(そういえば……)
 何かのH雑誌で『一気に入れた方がいい』とか何だとか書いてあってように思える。でも別の雑誌ではゆっくり、相手の反応をみながらとか……
 その時だ。
 スゥっと桜子が全身の力を抜いた。同時に、亀頭を圧迫する力も弱まり――
――ヌルッ
「あっ
「おっ……」
 僕のペニスは根元まで桜子の中にのみこまれてしまった。
 だが、ものすごい締め付けだ。
 まるで手で、ギュッと握られているような感じである。姉さんも木嶋さんも、ここまで締め付けてくることは滅多に無い。
「桜子……」
「ま、待って……まだ……動かないで…………」
 痛いらしい。
「わかった……」
 完全に動かないというのは無理な相談だ。ペニスは勝手にビクッ、ビクッと脈打ってるし、桜子の呼吸にあわせて膣壁がギシギシと痛いぐらいにしめあげてくる。
 それでも僕は桜子の頭をなでながらチュッ、チュッと顔中に口付けをした。
 見ると桜子は、目尻からツーッと涙を流していた。
「……痛いのか?」
「うん……でも…………」
 ようやく桜子は目を開け、僕を見返してきた。
「なんか……嬉しい…………」
 僕は唇を重ねていった。ゆっくり、溶かすように、桜子の口の中を舐めていく。
 桜子は僕にされるがまま、濃厚なキスを受け続けた。
 不意にだが、アソコの感覚が変わってきたように感じられる。締め付けは相変わらずだが、ギシギシとした感覚が少しだけ薄らできたように思えるのだ。もしかすると、中の方で濡れてきたのかもしれない。
 そういえば舐めている時の、蜜はそれほど大量に溢れていなかった。
 初めてなのだからと思っていたが……
「まだ、痛いか?」
「ジンジン……してきた……」
 桜子はギュッと僕の背中に抱きつき、体を抱きよせ、僕の首筋にチュッと吸い付いてきた。
「ゆっくりなら……いいよ……」
「すぐ終わるからな……」
「うん……
 僕はほんの少しだけ腰を動かしはじめた。
 何度か動くと、破瓜の血のぬめりと桜子自身の蜜がペニスにまとわりつき、強ばった膣壁をぬらしながらこすりつけていく感覚がハッキリと自覚できるようになった。
「んっ……んっ……んっ……んっ……」
 桜子も少しずつ声をあげ始める。
「痛くないか?」
「少し……でも……それだけじゃないの…………」
 急に締め付けの具合が変わった。ムチッとしたものが全体でギュッと包みこんでくる感じだ。もちろん、締め付けの強さは何も変わっていない。おかげで、ほんの少ししか動いていないのに、もう僕は、今にも射精しそうだ。
「もう少しだからな……」
「うん……」
 少しだけ腰のストロークを大きくする。ペニスは中程まで抜けてから、また桜子の中に突き刺さった。
 もう、ギシギシというひっかかる感覚はない。
「あっ……んっ……あっ……あっ……あっ……あっ……」
 桜子はあえぎ声を響かせだした。
 耳元で聞こえる可愛らしい声に、僕はゾクゾクしたものを背筋に感じた。
「うっ!」
 不意討ちのように射精感が膨れあがり、爆発する。
――ビュクッ! ビュクッ! ビュクッ! ビュクッ!
 僕は何度もペニスをビクビクさせた。
 精液を注ぎんでいる。
 妹の子宮に。
 まだ汚れを知らない、実の妹の子宮に。
「あっ……出てる……」
 桜子が夢見心地につぶやいてきた。
「……ふぅ」
 僕は吐息をつき、上体を起こして桜子の目を覗きこんだ。
「ごめんな、先にイッちゃって」
 桜子は嬉しそうに微笑んだ。
「……あたし、気持ちよかった?」
「もちろん」
「うん。それならいい」
 桜子は顎をあげ、チュッと唇をついばいでんくる。
 僕はまた、桜子の唇を奪った。
 そのうちにまた、ムラムラっとしたものがふくれあがり――
「あっ……お兄ちゃん、また大きくなった…………」
「……もう、痛くないか?」
「うん……大丈夫だから……また……していいよ…………」
 僕は再び動き始めた。
 桜子は可愛い声をあげながら僕にしがみついてくる。
 感じだしたらしい。
 指輪の魔力だろうか? 多分、そうだろう。でも今回ばかりは、指輪に感謝した。
 再び射精すると、桜子は足を伸ばして、体を痙攣(けいれん)させた。
 二度目にして、中出しの気持ちよさを味わえるようになったのだ。
 指輪の魔力によって。


♥ ♥ ♥


「いや、だからってさ……」僕はため息をついた。「どうしてこうなるわけ?」
「指輪のせいに決まってるでしょ?」
 姉さんが再び、僕の唇をうばってきた。
「でもすごいよね」木嶋さんが口元をぬぐいながら顔をあげる。「ただの近親相姦だけじゃなくて、これって姉妹ドンブリっていうヤツじゃない?」
「ホント、お兄ちゃんて底無しのドスケベなんだもん」
 桜子は今も僕の股間に顔をうずめたままクスクスと笑った。
 部屋の中央であぐらをかいている僕。
 横から抱きつき、キスをしてくる姉さん。
 うつぶせになり、左右から挟みこむように僕のペニスに舌を這わせる木嶋さんと桜子。
 4Pだ。
 それもひとりは姉で、ひとりは妹。残るひとりも恋人ではなくセックスフレンド。
「ほら見てよ」桜子は木嶋さんに教えてもらった通りにペニスをしごきながらペロッと亀頭を舐めあげた。「出したばっかりなのに、まだ元気だもん」
「次は桜子でいいわよ?」
「えっ? お姉ちゃん、いいの?」
「そのかわり、キスは姉さんの専用ね♪」
「あっ、ずるいですよ、お姉さん」
 キャイキャイ、ワイワイ。
 雰囲気だけはひどく和やかだ。
 でも――何か間違ってない? 本当にこれでいいの?

つづく
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