[ INDEX ] > [ DEVILRING07 ]

■ ろんぐすとーりぃ

悪魔の指輪

Ring.7 / もうひとりの解放者(2)


「ちょうど中学に入ってしまばらくした後のことだ。悪魔が現れて、私が〈解放者〉に選ばれたのだと言い出してきた」
 三島さんは自分の指輪について先に離してくれた。
 見た目はまるで同じだが、三島さんを〈解放者〉に選んだのはリヴァイアサンという、七つの大罪の〈嫉妬〉を司る悪魔だったそうだ。
「どんな力が使えるんですか?」木嶋さんが興味深げに尋ねた。
「心が読める」
 僕と木嶋さんがギョッとなった。
「安心しろ」三島さんは苦笑した。「おまえと同じで、発動には条件がある」
「……聞いてもいいですか?」
「相手の体に耳をつける。心臓に近ければ近いほど、深いところまで読める。掌なら、頭の中で思い浮かべた数字や言葉を読み取るのが精一杯だ」三島さんは木嶋さんを見た。「試してみるか?」
「……はい」
 木嶋さんはコクンと頷き、右手を差し出した。
 三島さんがその手をつかむ。
 一瞬、木嶋さんはピクッと震えたが、手を引き込めようとはしなかった。
「数字でやろう。一桁の数字を思い浮かべてみろ」
 三島さんは、木嶋さんの手の甲に右の耳を押し当てた。
 木嶋さんがコクンと唾をのみこむ。
「8」三島さんが告げた。
 見ると木嶋さんが、目を見開きながら僕を見返してきた。
「雑念が入ってるな……わからない……んっ、7、2、8、1、2、9、3、5」
「全部あってる……」
「高岡」三島さんは僕の方を見た。「今度はおまえだ」
「いえ、僕はいいです」
「いや、おまえには別のことを試す」
 不思議に思いながら、僕は手を差し出した。
 三島さんが耳をおしあててくる。
 試しに心の中で『7』を思い描いた。しかし、三島さんは答えない。イメージが弱いのだろうか? 僕は数学の教科書を思い浮かべ、そこに『7』の数字を頭の中で、できるだけリアルにイメージしてみようとした。
「やはりだめだ」
 三島さんが顔をあげる。
 瞬間、僕はあることに気がついた。
「同じ〈解放者〉には力がきかないんですね?」
「そうだ。おかげでいいものが撮れた」
 三島さんはニヤリと笑うと、ノートパソコンを回し、モニターを見えるようにした。
 僕と木嶋さんはギョッとする。
 屋上で僕たちがセックスしている画像が映し出されていた。しかも画像は次々と自動的にかわり、彼女がフェラチオしているところや、僕が四つんばいになった彼女を後ろから犯しているところなども映し出していった。
 それだけではない。窓の外から僕の部屋を盗み撮りした映像も映し出された。
 僕と姉さん、僕と桜子、四人全員――とにかく、いろんな映像が映し出されてくる。
「安心しろ。脅すつもりはない」三島さんは苦笑した。「それに近親相姦をうんぬんするつもりもない。私も経験者だ」
「……へっ?」
 僕はキョトンとした顔で三島さんを見た。
「まぁ、正確には違う。父の違う兄、異父兄というやつだ。もう縁も切れたがな」
 さすがの木嶋さんも言葉を失っている。
「とにかく」三島さんはノートパソコンを閉じた。「屋上での会話も……あれが会話といえるのかどうか、難しいところだが、とにかく、いろいろと盗み聞きさせてもらった。だが、できれば詳しいところを聞きたい。高岡。おまえを〈解放者〉に選んだ悪魔の名前、覚えているか?」
 僕は三島さんに全てを説明した。だが、途中でチャイムが鳴ってしまう。
「残りは放課後に頼む」
「わかりました」
 僕たちは一端、解散し、再び放課後に写真部に集まることにした。


♥ ♥ ♥


「ところで他の部員は?」
 図書館ロビーの自動販売機で買ってきた缶コーヒーを飲みながら僕は素朴な疑問をなげかけてみた。
「んっ? おまえ、知らないのか? 写真部は下にも部室があるんだぞ?」
「えっ? そうなんですか?」
「正樹くん、写真部、利用したことないの?」
 再び『高岡くん』ではなく『正樹くん』に戻った木嶋さんが尋ねてきた。
「そういえば一度も……」
「正確には部室ではないのだがな」三島さんは苦笑した。「電算室があるだろ。あそこのパソコンとカラープリンター、うちが独占しているんだ」
「へぇ……」
「今は全てデジタルで処理できるからな。暗室にこもる必要もない。おかげでここは、部長専用の場所になっている」
 三島さんは僕と同じ缶コーヒーをグイッと飲んだ。
「それに、ここの防音は完璧だ。大声で叫ばない限り、会話が外に漏れることもない」
「指輪を使えば、もっと大丈夫になりますよ?」
 僕は苦笑まじりに告げてみた。
「望むところだ」三島さんは平然と答えた。
「えっ?」
「私がなんのために、おまえと木嶋の二人を呼んだと思う?」
 三島さんはニヤッと笑った。
「まさか……」と木嶋さん。
「そういうことだ」
 三島さんはカチカチとマウスを操作し、再びノートパソコンの画面を見せてくれた。
「私の趣味のためだ」
 そこにはホームページが表示されている。
 タイトルは『パパラッチMのH写真館』。
「趣味って……?」僕は尋ねた。。
「そうだな」三島さんは考えこむ。「まず私のことを話そう」
 三島さんの家は町のカメラ屋らしい。そのため、小さい頃からカメラを手にして、いろんなものを写しては、自分で現像していたのだそうだ。
 事件は小学三年生の頃に起こった。
 なにげなく公園に向かった時、たまたま茂みに隠れて抱き合っているカップルを目撃したのだ。その時も三島さんはカメラを持っていた。まだ性について何も知らなかった三島さんは、生まれて初めて見るセックスに興奮しながら、パシャパシャとシャッターを切り、家に飛び帰って現像してみた。
 だが興奮のあまりフラッシュをたき忘れていたので、ほとんど真っ黒の写真しか撮れなかったのだそうだ。
 それでも、その時の興奮が忘れられず、三島さんはカメラを手に公園に向かっては、カップルのHな光景を撮影。ついには望遠レンズなど、様々な道具も利用して盗撮をするようになったらしい。
「ちなみに中一の頃、兄にバレた。それで兄もムラムラッときたんだろうな。その場で襲われてしまった」
「はぁ……」としか答えることができない。
 その後、父親の違う三島さんの兄は大学進学のために町を離れたのだそうだ。
 今ではいい兄妹に戻っているという。
「最近は覗きはやめて、彼氏を作れとうるさくてな。困った兄だ」
「はぁ……」と木嶋さんも口を開いている。
「ともかく、そういうわけだ」
 三島さんはノートパソコンを閉じた。
「私の被写体にならないか? もちろん、顔は処理して隠す。顔さえ隠せば、意外とばれないもんだ。人間の個体認識力など、たかがしれているからな」
「私は別にいいですよ?」木嶋さんがサラリと答えた。「ビデオにも出たことあるし」
「えっ……?」
「中学の頃。本当はいけないんだけどね」
 木嶋さんがペロッと舌を出した。
「時に木嶋」三島さんが腕をくむ。「初体験はいつ頃だ?」
 木嶋さんはチラッと僕を見ると、胸元に手を置き、深呼吸をする。
「話さないと、ダメですか?」
「できれば聞きたい」
 三島さんが即答した。
 木嶋さんは目を閉じ、もう一度、深呼吸をする。
「……正樹くん、聞いても……私のこと、キライにならないって約束できる?」
「約束しなくてもキライにならないよ」僕はなんとなく事情を察して木嶋さんの太股をポンポンと叩いた。「僕だって近親相姦してるだろ?」
「……うん」
 木嶋さんは僕の手をギュッと握り、目を閉じたまま話し始めた。
 彼女の家はお金持ちらしい。父親は地方銀行の頭取、母親は三件のブティックを経営する経営者。でも家は冷えきっていて、彼女はいつも一人で居続けたらしい。
 そのせいか、中一になってすぐ、町で声をかけてきたおじさんの誘いにふら〜っとのってしまった。それから彼女は、わざわざ隣町まで足を伸ばしては援助交際をするようになった。
 一度は騙されて数人の男になぶられたこともあったという。
 ビデオをとられたこともあった。
 それでも、ゴムだけは付けてくれるよう懇願したため、妊娠することも性病をうつされることもなく、今日までやってこれたのだそうだ。
「……軽蔑する?」
 彼女は涙目で僕に尋ねてきた。
 僕は即座に首を横にふった。
「驚きはするけど、それだけだよ」
 なにしろ薄々感付いていたのだ。
 木嶋さんと初めてした時、彼女の口は『百人切り』だなんて言葉を使った。多分、本当はそこまでしていないと思う。でも、それに近い経験があるのだろうと、前々から僕も思っていた。
 それだけのことだ。
「高岡」三島さんが僕を見つめ、フッと笑った。「おまえはいい男だな」
「えっ?」
「誉めているんだ。素直に喜べ」
 そうは言われても、どう反応すればいいのか、僕は困ってしまった。


♥ ♥ ♥


「――よしっ。木嶋沙織、復活しました♪」
 しばらくハンカチで顔を押さえていた木嶋さんは僕と三島さんに笑顔を向けてくれた。
「うむ。では早速、撮らせてくれ」
「あっ……三島さん」僕はふとした思い付きを口にしてみる。「試したいことがあるんですけど、ちょっと、いいですか?」
「目を見ろ、か?」
 どうやら三島さんも考えていたらしい。
「だが、おそらく効果はないぞ?」
「それを試したいんです」
「わかった」三島さんは苦笑し、木嶋さんを見た。「発情したら、これを借りるかもしれん。かまわんか?」
「もちろん」木嶋さんは笑顔で答える。「すごいですよ、正樹くんの」
「別の意味で発情しそうだな――さぁ、やっていいぞ」
 三島さんが身を乗り出してくる。
 僕は目を閉じ、眼鏡を外した。
「いきます」
「いいぞ」
 目を開ける。
 僕は裸眼で、真正面から、三島さんの両目を見返した。
「……どうですか?」木嶋さんが尋ねる。
「ふむ……」
 三島さんは細い目を幾分かあげてから、フゥと息をつき、椅子に座りなおした。
「やっぱり〈解放者〉同士には効かないんですね」
 僕は眼鏡を机に置きながら苦笑をもらす。
「いや、そうでもない」と三島さんは口元をほころばせた。
「子宮がうずいてきた。それに少しだけ鼓動も高鳴って……うむ、体も熱くなってきた」
「……ホントですか?」僕は尋ねかえした。
「うむ」と三島さん。「木嶋が言うほどすごくは無いが、似ている現象だと思う」
「効きが弱いんですね。もったいないなぁ」
「ちなみに聞くが、我慢するとどうなる?」
「辛いですよ?」木嶋さんが答えた。「ものすごく辛くなって、もう、誰でもいいから犯されたいってぐらい、すっごくなります」
「えっ? そうなの?」
「四人でしてる時がそうだったの」
 そういえば、僕が桜子に入れている時、姉さんに陰部を舐められている木嶋さんと目をあわせたことがあったっけ。
「解除の条件はなんだ?」三島さんが少し体をゆすりながら尋ねてくる。「絶頂か? それとも中出しか? 口で飲むのはどうだ?」
「多分、中出しかなぁって」木嶋さんが天井を見上げながら答えた。
「なるほど」
 三島さんが立ち上がり、首のリボンをほどき始めた。
「すまん、高岡。本当に発情してきた」
 続けて三島さんはスカートのジッパーを外し、ストンとその場で脱いでしまった。
「味も素っ気もないが――中出ししてもらえるか?」
「出させてください」
 脱いでいる三島さんを見ているうちに、僕の方も勃起したのだ。
「木嶋」とショーツを脱ぎながら三島さんが顔をむけた。「先に借りるぞ」
「はい」
 木嶋さんはニコッと微笑み、部室のドアの鍵を閉めた。


♥ ♥ ♥


「どうすればいい?」
「机の上に寝てください」
 言われるまま、裸になった三島さんは机の上に寝そべった。
 胸は小降りで、驚くほどにスレンダーが肢体が蛍光燈に照らし出されている。それでいてルーズソックスを履いているのが、どことなく今時の女の子のように思え、可愛らしいと思えた。
「きれいですよ、三島さん」
 木嶋さんが僕の後ろにまわり、服を脱ぐのを助けてくれながらニコッと告げる。
「世辞がうまいな」三島さんは両手で胸を隠した。「小さいだろ?」
「胸は大きさじゃありません。形ですよ」
 靴下と上履きだけになった僕は、三島さんの股に体を割り込ませ、彼女の体に覆い被さった。
 唇を奪う。
 舌を絡めると、ヌルッとしながらヒンヤリとした感触が楽しめた。
「寒いですか?」
「いや……おまえが熱いだけだ」
 僕は三島さんの両手首を掴み、胸から引きはがして、乳首にチュッと口付けした。
「んっ……」
 堪えるように三島さんが反応する。
 そのまま胸に舌を這わせ、揉みあげると、三島さんは必死に声を堪えながら、愛撫されている自分の胸元を覗きこんできた。
「……興奮しますか?」
 三島さんの顔を見上げながら、ムギュッと掴んだ胸の先をベロッと舐めあげる。
 彼女はブルッと震えた。
「ゾクゾクするな……」
 三島さんは笑みを浮かべ、僕の頬を両手で挟みこんだ。
「入れてくれ……」
「わかりました」
 僕は頬を挟まれたままペニスを握り締め、亀頭で三島さんの陰部をクチュクチュと愛撫する。音でわかるぐらい、三島さんのそこは濡れていた。
「いきます」
 僕は告げると、三島さんは頷きかえしながらも、ジッと僕の目を見つめかえしてきた。
 腰を進める。
「んっ……」
 声こそあげたが、三島さんは僕の目から視線をそらさなかった。
 不思議な感覚がペニスを包み込む。
 ヒンヤリとしながら、サワサワと小刻みに何かが撫でてくる――そんな感じだ。
「どうですか?」
 僕は少しずつ腰を動かしながら三島さんに尋ねてみた。
「熱い」ボソッと言い返してくる。「煮えたぎった鉄の棒が差し込まれてる気分だ」
「三島さんはヒンヤリしてて、すごく気持ちいいですよ」
「そうか」三島さんは目を閉じた。「私も気持ちいい」
 僕は彼女の唇を奪った。
 舌を絡めながらズン、ズンと腰をうちつける。
 三島さんの両足が腰に絡み付いてきた。僕は両腕で太股を抱え、さらに強く突き出していった。
「あっ……んっ……んっ…………」
 不意に木嶋さんの甘い声がきこえてきた。
 横を見ると、椅子に座った木嶋さんが、左手をブラウスの中に、右手をスカートの中に入れて、僕たちのセックスを見つめてきている。
「……木嶋、上に重なるか?」
 三島さんが告げると、木嶋さんは僕の方をチラリとみた。僕は頷きかえす。彼女はポッと顔を赤らめながらコクンと頷き、いそいそと服を脱いで、僕たちの方に近づいてきた。
 僕は体を起こし、三島さんの左足を肩にかけた。
 木嶋さんが、三島さんの上に覆い被さってくる。よほど我慢できなかったのか、木嶋さんはすぐに三島さんと唇を重ね、卑猥な音を響かせはじめた。
 改めて、僕はガンガンと腰を突き出した。
 木嶋さんが背を丸めながら自らの陰部を三島さんの陰部にすりつける。
「んっ、あっ、んっ、んっ……」
「どうだ? 木嶋、感じるか?」
「はい、クリトリス、こすれて、一緒に、あっ、動いてるの、わかって……」
 不意にキュッと三島さんの膣壁が締め上げてきた。
 肩にかけた足もプルプルと震えている。
「……三島さん?」
「どうやら私は両刀のようだ」三島さんは木嶋さんの肩越しに僕を見つめてきた。「木嶋の顔をみてたら軽くイッてしまった」
「ツボは人ぞれぞれですよ」
 僕は笑い返しながら木嶋さんの上体を引き起こした。
「三島さん、こうした方が感じるんでしょ?」
 僕は三島さんに見えるように、後ろから木嶋さんの胸をもみしごいた。
「あっ、だ、ダメ、ま、正樹くん――」
 顔を横にむかせ、唇を奪う。右手は、三島さんのお腹と触れ合っている股間に伸ばし、クイッとクリトリスを押し込んだ。
「あんっ!」
 木嶋さんは背をのけぞらせながら声をあげた。
 僕は彼女の両手を万歳させ、僕の後頭部をおさえさせてから、三島さんの両足を肘の内側に抱き込みつつ、左手で彼女の胸を揉み、右手でクリトリスを転がし始める。
 そんな光景を見上げる三島さんの膣壁が、キュッと少しだけ締め付けを強めた。
「どうです、三島さん? 他の女の子が愛撫されてるところを見ながら自分も犯されてる感想――は!」
 パンと腰を突き出す。
 木嶋さんが動いているせいで、三島さんのお尻は半ばまで机からずり落ちかけていた。
 だから思う存分、貫くことができる。
「最高だ……」
 頬を紅潮させながら、三島さんは自分の胸を揉み始めた。
 僕はニヤリと笑い、木嶋さんの首筋にしゃぶりつきながら、さらに荒々しく木嶋さんを愛撫し、腰の方も突き出した。
「あっ! いや! あん! だ! ダメ!」
 木嶋さんの腰はずりずりと前へ、前へとずれていく。
 三島さんが両手を木嶋さんの膝の裏側に押しあて、M字に足を開かせた。
 おそらく三島さんからは、木嶋さんの陰部が丸見えになっているのだろう。僕は思い切って指を木嶋さんの膣口に差し込んだ。
「木嶋、いいぞ、感じてるんだな? そうだろ? 気持ちいいんだろ?」
 僕に犯されながら三島さんが木嶋さんに声をかける。
「あっ! そんな! あっ! ダメ! ダメです! 見ないで! あっ! あっ!」
 木嶋さんも、このシチュエーションにのってきたらしい。
 アソコはもうひどいありさまだ。二本の指でグチュグチュとかきまわすと、蜜がピチャピチャと三島さんの顔にまでとびちっている。
「イクのか? イキそうなのか? 木嶋、イキそうなのか?」
「あっ! ダメ! イク! イク! イッちゃう! イッちゃう!」
「三島さん! 僕も! 出します!」
「いいぞ、出せ、たくさん、ドロドロの、精液を、私の、中に」
「あっ! ヤッ! あっ! あっ! あっ! あっ! あっ――!」
「うっ――!」
――ビュクッ! ビュクッ! ビュクッ! ビュクッ!
 僕と木嶋さんは同時に達してしまった。
 ドクドクと大量の精液が三島さんの子宮に吐き出されていく。
「くっ――!」
 三島さんも体を痙攣(けいれん)させた。
 経験者だけあって、指輪の魔力で変質した精液の快感を実感できるらしい。
 僕らは三人とも小刻みに震え続けた。
 不思議な達成感を、僕は感じ取っていた。


♥ ♥ ♥


「んっ――これはこれで、病みつきになりそうだな」
 三島さんは笑みを浮かべながらパシャッ、パシャッとデジカメのシャッターを押した。
 今は机を脇に退け、床に呼びの暗幕を広げての第二戦を展開しているところだ。
 仰向けに寝るのは木嶋さんである。
 僕は彼女の両足を肩に引っ掛けながら、クチュクチュと少し抑えめに腰を動かしていた。
「木嶋、うまいか?」
 答えの代わりにジュルジュルという音が響く。
 三島さんは木嶋さんの顔にまたがっていた。木嶋さんに、僕の精液ごと陰部を吸われているところなのだ。
 ちなみに三島さんが撮影しているのは、僕と木嶋さんの結合部分である。しかもうつぶせになった三島さんの顔は、僕のお腹のすぐ前にあった。
「木嶋、クリトリスも大きくなってるぞ?」
 三島さんは左手で陰毛をかきわけ、ペニスが差し込まれている大陰唇を左右に広げた。
「高岡、亀頭がわかるぐらいまで抜いてくれ……そう、いい感じだ。いい感じに濡れているな。今度は自分の陰毛、上にかきあげて……そう、そのまま前に……いいぞ、いい感じだ」
――パシャッ、パシャッ、パシャッ
「三島さーん……」木嶋さんの切なげな声が聞こえてくる。「まだですか……?」
――パシャッ
「よし、いいぞ」
 三島さんは体をあげ、木嶋さんの上からどいた。
「高岡、おもう存分、木嶋をおかせ。そう、そうだ。いいぞ。木嶋、自分で胸を揉みあげて。いい感じだ。木嶋、こっちを見て。その精液まみれの口元を……いいぞ。そう、舌でなめまわして……そう、そう……」
「み、三島さん……」僕は苦しげに顔を歪めた。「イッても……いいですか?」
「んっ? いいぞ。あとは出した後のヴァギナを撮るだけだ」
――パシャッ、パシャッ、パシャッ
 三島さんは何個目になるかわからないメモリーカードを差し替えてから、すぐに僕らのセックスを激写していった。
「き、木嶋さん! イクよ!」
――ビュクッ! ビュクッ! ビュクッ! ビュクッ!
 背をのけぞらせ、ありったけの精液を木嶋さんの子宮に注ぎこむ。
「よーし、高岡。ゆっくり抜き取れ。いいな、ゆっくりだぞ」
 精液と愛液にまみれたペニスが糸を引きながら膣口から抜かれていく光景。
 コプッと精液を吐き出す木嶋さんの陰部。
 タラリと精液を垂らす僕のペニスの先端。
 さらに、汚れた僕のペニスを口でキレイにする木嶋さんまで、三島さんは嬉々として撮影し続けた。
「ふぅ……」
 膝立ちになってフェラチオをしてくれた木嶋さんが吐息を漏らしながら唇を放した。
「疲れた?」
 伊達眼鏡をかけた僕は、しゃがみこみながらティッシュボックスを手にとった。
「うん、少しだけ。正樹くんは?」
「僕はコレだから」と左手の指輪をみせる。
 木嶋さんはクスッと笑った。
「よーし」
 三島さんが裸のまま、意気揚々と僕たちの傍らで仁王立ちになる。
「次は高岡シスターズを交えた4Pだな。急がないと夜になるぞ」
「いっ……」
 まさか――このまま我が家に強襲をしかけるとか?

つづく
[ TOP ]
© らぶえっち好きの妄想劇場

楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] ECナビでポインと Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!


無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 解約手数料0円【あしたでんき】 海外旅行保険が無料! 海外ホテル