「媚薬の力……使っていい?」
「……うん」
お許しをいただいた俺は、彼女にブランコへ座ってもらうことにした。
聖なる部位は、歪みも穢れもなかった。
陰毛も無かった。
陰唇も未成熟で、充血しても、ほんの少し筋が開くだけだった。
クリトリスも完全に包皮にくるまれていた。指で周囲を押してむき出すと、彼女はブランコの鎖を掴む手にギューッと力を込めた。本当なら痛がるところだが、俺の唾液に含まれる媚薬の効果で心地よい痺れを感じているだけだった。
俺は夢中になっていた。
というか、フレイムバニィのあそこを舐めていること、そのものが信じられなかった。
あまりにも現実味がない。
顔をしかめて声をおさつつ感じているS学G年生の美少女騎士。
身につけているのは、頭のウサミミとオーバーニーソックスと靴だけ。
全裸も同然の恰好で、夕暮れも間近な児童公園のブランコに座り、今日、初めてあった俺みたいな男にアソコを舐められ、大量の蜜をあふれ出させている……
信じられない。
夢にしか思えない。
死にかけているせいで幻覚でも見ているのか?
いや、彼女の燃えるような体温は、これが現実だと告げている。
漂ってくる甘酸っぱい汗のニオイもそう。
香ってくる蜜のニオイもそう。
なにより、吐息と同じぐらい甘くとろけそうな蜜の味が最高だ。これを飲んでいるだけでも、体の精気が満ちあふれてくる。しかも、蜜は無尽蔵に、あとからあとから、だんだんと粘性を高めつつあふれ出てきた。
陰唇を左右に開き、小さな膣口をぺろりとなめあげてみる。
まるでゼリーが押し出されてくるように、粘性の高い蜜がプクゥと出てきた。
たまらずしゃぶりつく。
ジュルッと音をたてて吸うと、彼女は俺の頭にしがみついてきた。
「あっ、だめ、すっちゃ、ぁん、あっ、きたない、きたないよ、あっ――」
「汚いところなんて、あるわけないよ」
「あっ、だめ!!」
俺はひくひくと動くアヌスのしわもなめあげた。
さらにとめどなく蜜が溢れてきた。
そのまま膣口に吸いつき、ヌッと舌を差し込んだ。
「あっ……入って……舐めて、る? 舐めてる? わたしの中、舐めてる?」
両脚を俺に両肩に乗せた彼女は、まるで体全体で俺の頭を抱えるようにしながら尋ねてきた。まだ膣の感覚が鈍いようだ。俺は舌を抜くと、
「膣(なか)にも膜にも唾液の媚薬、しっかり塗り込めてあげるよ。そうすれば痛くないし、初めてでも気持ちよくなれるから」
「そう……なの?」
「だから舐めるよ。舌の感覚、確かめてみて」
俺は答えをまたず、再び彼女の膣口に長い舌を差し込んだ。
「んんっ……うん……入って……舐めてる、舐められてる、あっ、中、わたしの中、舌で、ぁんっ、ふぁ、あっ、中、舌で、あっ」
彼女の声は、どこか夢見るような響きを伴っていた。
そんな彼女がたまらなく可愛くて、俺は一心不乱に彼女の膣に舌を差し込み続けた。
淫魔独特の長い舌のおかげで、俺は彼女の処女膜を丹念になめ回すことができた。幸運にも彼女の膜は、中央に少し大きめの穴が空いているタイプだった。それに薄めだ。これなら切れる部分が少なくて済む。痛みも最小限のはずだ。
「フレイムバニィ、もっと舐めて欲しい?」
「だめぇ……」
彼女はギューッと頭にしがみついた。
「名前で……朱美って呼んでぇ……」
甘えるような言葉に、俺の背筋にゾクゾクっとした快感を覚えた。
「朱美……もっと舐めて欲しい?」
「だめ……和也とする……お腹、じんじんするの……」
俺は彼女のおへその下あたりを指で軽く押さえた。
「このあたり?」
「うん……その奥……じんじんするの……切ないの……これって……もう大丈夫って……ことだよね……和也が欲しいって……和也としたいって……ことだよね…………」
「うん、そうだよ」
俺は朱美から離れると、彼女の前で服を脱ぎだした。
俺は彼女の前で服を脱ぎだした。
ジャケットを脱ぎ、ロングTシャツも脱ぎ、ズボンごとパンツも脱ぎ、靴下と靴だけになる。
「それ……入っちゃうの?」
ポーっとしている朱美は、俺の股間に反り返るペニスを見つめながら、ボンヤリと尋ねてきた。
「ちょっと待って」
俺は少し呼吸を整えてから、ペニスを縮小してみた。
それでも子供サイズより二段階大きいレベルになった。日本男性としては、少し小振りといったレベルだ。さすがに興奮しすぎて、これ以上は小さくならないらしい。
「これを挿れるよ」
「……うん」
「入ったら、一番気持ちよくなる大きさに変化するから、驚かないでね」
「……変わるの?」
「淫魔だからね。無理矢理でも、気持ちよくさせちゃうんだ」
俺はペニスをしごきながら語りかけた。
「気持ちよく……されちゃう……の?」
彼女はポーッとしたまま尋ね返してきた。
どうやら、聞くなら今しかないようだ。今なら間に合う。だから、聞かないと。
「そう。どんなに朱美が嫌がっても、気持ちよくなっちゃう。だからね、やめるならいまのうちなんだ。朱美なら……美少女騎士なら、淫魔の媚薬ぐらい、うち消すこともできるんだろ?」
そうなのだ。
美少女騎士の敵は淫魔だ。淫魔の媚薬に溺れるようでは、戦いにならない。つまり耐性が高いか、媚薬の力をうちけす能力を持っているはずだ。だから、引き返すなら今しかない。このまま進めば……俺は朱美の処女を奪ってしまう。
「……もぉ、遅いよ」
彼女はニコッと微笑んだ。
「鎧も衣も脱いじゃったし……唾液もいっぱい飲んじゃったし……ここにもすりこまれちゃったし……」
そう告げながら、朱美は器用にもお尻を乗せるブランコに両足を乗せた。
一言でいえば"M字開脚"。
あまりにも扇情的すぎる光景だ。
「もぉ、ダメ……わたし、エッチなの。エッチじゃないふり、してただけなの。でも、もう終わったから……和也になら、いいの。フレイムバニィのわたしと、火野朱美のわたしと……いっしょに…………」
最後の理性が弾けそうになった。
本能のまま、淫魔として彼女を犯してしまいそうな自分がいた。
でも、潤んだ瞳のおかげで最後の一線を保つことができた。
正直言って、彼女がどうしてこんなことを頼んでいるのか、今の俺には理解できない。それでも、フレイムバニィであることを含めた朱美のすべてを受け入れられる人物が、もう、俺だけであるのだと、その目が訴えてきていた。
俺は躊躇(ちゅうちょ)した。
本当にこれでいいのだろうか。彼女の寂しさにつけ込んでいるだけではないのか。そうでなくても、俺は淫魔で、彼女は人間だ。
「……お願い」
彼女は鎖に回した両手で、お尻の柔肉ごと、秘肉を左右にムチュッと広げた。
「苦しいの……お願い…………」
トロォと蜜がしたたり、糸をひきながらポタッと落ちた。
体が勝手に動いた。
頭の中では、まだ疑念がうずまいているというのに、俺の体は、ペニスをしごきながら彼女へと近づいていた。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ――」
荒い呼吸をすることしかできない。
膝立ちになると、高さがちょうど良かった。
右手でガイドしたペニスの先端を彼女の膣口に押しつける。
亀頭に、燃えるような熱い彼女の体温が伝わってきた。それだけでいってしまいそうだ。さらに中に入ればどうなってしまうのか――本当に燃え溶けてしまいそうで、背筋がゾクゾクっとした。
ふと顔をあげると、朱美と目があった。
疑念が吹き飛んだ。
もう、淫魔がどうとか、寂しさがどうとか、そういうことはどうでもいい。
俺は彼女が好きだ。
火野朱美という女の子が好きだ。
フレイムバニィという美少女騎士が好きだ。
それで充分だ。
俺は――腰を前に突き出した。
「んっ!」
彼女はグッと全身に力を込めた。
それでも俺の唾液でトロトロに溶かされていた彼女の膣は、抵抗らしい抵抗もなく、ヌルッと簡単に俺のペニスを受け入れてしまった。膜すらも、まるで最初から受け入れるつもりだったかのように、呆気なく、プツッと破れていた。
♥
強烈な締め付けと、猛烈な熱さと、極上のトロトロ感で、俺はペニスが本当に溶けるかと思った。本気で、美少女騎士の膣には淫魔のペニスを溶かす力があるとさえ思った。
それでもいいとも思った。
彼女の処女を貰ったのだ。そのうえ、こんなにも気持ちのいい思いをさせてもらったのだから、今さらペニスが溶けようが消え去ろうが、どうなってもかまいやしない……
だが、ペニスは溶けなかった。むしろ膨張していた。
変形が始まったのだ。
淫魔のペニスは女性の膣に入ると、まるで最初からそうであったかのように、膣の形と性質にそった状態へと変化する。最高の快楽を与えることで、最高の精気を吸い取れるようにするのだ。
「あっ……あっ……あっ……」
ペニスの膨張を体感した朱美が、ブランコの鎖を巻き込んだまま、俺の首に両腕をまわし、しがみついてきた。
両脚も腰にまきついてきた。
俺もブランコごと抱きしめた。同時に歯を食いしばっていた。
膨張のたびにこすれる膣壁の感覚だけで、今にもいってしまいそうだった。
「……痛く、ない?」
膨張が終わると、俺は荒い息のまま、彼女の耳元にささやきかけた。
「キス……」
彼女は荒い息のまま、かすれた声で、そう応えた。
言われるまでもない。俺は彼女の唇を奪った。今度は彼女も小さな舌を突き出してきた。舌と舌をからめあい、お互いの唾液を舐めあっているだけでも最高の気分だ。
彼女を貫くペニスには、じわっと彼女の熱が染みこんでくる。
精気だ。
そう気づいた瞬間、彼女の精気は濁流なって俺の腰へとなだれ込み、そのまま背骨をかけあがって脳天を直撃した。
いきそうになった。
まだ入れただけなのに、強烈すぎる快感に何もかも忘れそうになった。
俺は息を止めて堪えた。
彼女から流れ込む精気の濁流に体が馴染むまで、俺はただひたすた、耐えるしかなかった。
「はぁ……」「はぁ……」
俺たちは同時に吐息をもらしながら顔を離した。
唇の間に、唾液の糸が生まれていた。
「……痛く、ない?」
俺はなによりも気になる質問も、もう一度だけ繰り返した。
「平気……少しジンジンするけど、全然痛くない……媚薬のおかげ……かな?」
彼女は嬉しそうに微笑んだ。
俺は少し目を細めながら、そんな彼女の額に軽く唇を押しつけた。
「ごめん。淫魔の力で、無理にその気にさせて……」
「……こら」
彼女はゴツッと強めに、おでこ同士をぶつけにきた。
「またそんなこといったら、本気で怒るからね」
「……えっ?」
「だから……」
彼女はふてくされたように唇を尖らせると、ぷいっと顔を背けてしまった。
「……淫魔の力は……衣を着てれば……無効化されちゃうし…………」
「えっ? えっ? えっ?」
えっと、つまり……キスしても抵抗しなかったのは?
こすりっこで嫌がらなかったのも?
自分から水着を脱いだのも?
全部媚薬の力ではなくて、彼女自身が???
「その代わり……」
彼女はムッとしたまま、俺を上目遣いに睨んだ。
「もう二度と……他の人としないこと。お腹が空いたら、わたしとすること。それと……」
彼女はカーッと今まで以上に顔を赤らめた。
「……わたしの……彼氏に……なること…………」
「あっ、う゛っ!!」
不意打ちだ。卑怯だ。こんなこと言われて、こんな熱くて、キツキツで、トロトロで、ピッタリなものに包み込まれて、おまけに言ったそばからキュッとさらに締め付けてくるなんて、卑怯にもほどがある。
俺は堪える余裕すらなく、彼女の中で射精した。
「はっ! うっ! ぐっ! う゛っ!!」
――ドプッ! ドプッ! ドプッ! ドプッ!
彼女の奥の奥まで差し込まれている俺のペニスは、とどまることなく、欲望そのものを朱美の無垢な子宮へと流し込んでいた。
「あっ……ああっ……あっ……」
彼女も震えだした。
ギュッと俺の首にしがみついてくる。
「出て……る? 出されて、る? うそ……妊娠、しちゃう? わたし、妊娠しちゃうの? あっ……しちゃう……しちゃうよ……妊娠しちゃう…………」
「あ、朱美!」
俺はドクッ、ドクッ、とさらに流し込みながら彼女を抱きしめた。
キューッと彼女の締め付けがさらに強まった。
「か……かず…………」
朱美も小刻みに痙攣しながら、クッと背と首をのけぞらせた。
すごいことが起きた。彼女の膣が、まるで俺から精液を絞りとるようにウネウネと動き出したのだ。
声が出せない。
呼吸もできない。
俺は、彼女の子宮に精液を流し込む1個の機械になった。そうとしか言えない状態まで高められていった……