|
ドアが開いて閉じられる。 「くっ…ぁっ、鋼のっ」 「流石、大佐だね」 ロイ自身は既に勃ち上がり透明な液体を零していた。 「鋼の、私は忙しいと、ハッ」 先端に歯が当たって痛みと快感が綯い交ぜになる。 「確かに、あんまりしてなさそうだけど、実は誰かとしたりしてない?」 「冗談も休み休み言いたまえっ」 先端を吸い上げられてロイはエドの頭を押さえた。 「それもちゃんと確かめなきゃな」 言いながらロイのものを強く扱いた。 「ッは…!」 吐き出されたものを手で受けとめたエドはそれを見せ付けるようにして笑った。 「早いよ」 「煩い!もう、とっとと退きたまえ!仕事にならん」 整い切らない呼吸でロイは怒鳴ったがエドは気にしなかった。 「じゃあ、オレに協力して早く終わらせればいいだろ?」 ロイは呆れて溜息を吐いた。 「何が邪魔しない、だ。まったく…」 ロイはハンカチを取り出すとエドに渡した。 「結局やりたいだけではないか」 「大佐はしたくない?」 ストレートに聞かれると大人としては返事に困る。 「少しは私の都合も考えたまえ。急に来て」 「しょうがないだろ?急に思い立ったんだから。机に手ぇ突いて」 ロイを立たせるとズボンを下着ごと引き下ろした。 「私の都合を考えろと言っているのに…」 「仕事ができるようにしてやったろ?」 エドは食用オイルを取り出すと指を濡らした。 「そんな物を…」 「食用だから心配しなくても平気だって」 慰めにもならない事を言って指をロイの中へと押し入れた。 「はっ…ぁ…」 覚えている個所を二本の指で攻める。 「さっき出したばっかりなのにさ」 ロイの中心は早くも硬くなっていた。 エドが先端を弄れば体液が滲む。 「大佐、イヤラしい…」 「君が弄るから、だろう」 「大佐が淫乱だからだって。ほら、書類見ないの?」 揶揄うように言ったがロイは首を振った。 「ミスしたら後が面倒だからな。それより、人を淫乱などっあ!くっ!」 一気に四本に増やされた指が中をばらばらに擦る。トロリと体液が落ちて床を汚した。 「あーあ…もう汚しちゃったんだ?」 エドは指を広げて中を引っ掻く。 「ヒヒッ!」 腰をビクつかせて快感を堪える仕草を見せる。 「もう前もヌルヌル」 ロイの耳に囁く。 「いきなり指二本でもいけたし、ちょっと狭かったけどもうこんなに絡み付いてくるなんてやっぱ誰かとしてたんじやない?」 「はっ!もし、そうだとして、相手は、誰だと…?」 「さあね。その辺の下士官とか?あ、もしかしてハボック少尉とか?」 意地悪く責められてエドの指を締め付ける。 「今すげぇ締まった」 「戯言も、いい加減にぃッ」 グチュッと言う音と共に指が抜かれて、代わりに熱いものが押し付けられた。 「もう足りなそうだから」 「ぁあっ!!」 一息に奥まで攻め込まれて崩れそうになるのを机にしがみ付く事で何とか堪えた。 「あんまり大きい声出すと誰か来ちゃうかもね」 「そ、思うなら、手加減してくれれば、良かろう?」 「何だ…まだ余裕じゃん」 エドは奥を抉るように掻き回す。 「っは…余裕など、あるものかっ」 キツそうな声で吐露したロイの中心を握り込む。 「分かってるって。イッていいよ」 先端を強く擦ると同時に最奥を突き上げた。 「くぅッ…!」 白濁がエドの手を伝って落ちる。 「は、ぁ…」 ぐっと締め付けられてエドも熱をぶちまけた。 エドはロイの中から出て自身を清める。一方でロイの後腔からはエドの出したものが溢れてきていた。 膝をついたロイは荒い呼吸を整えつつ背後のエドを睨んだ。 「そんなに怒んなって。ちゃんと片付けてくからさ」 「っ!」 ロイの中から自分の放ったものを掻き出す。 「鋼のっ!それは自分でっあッ」 「もう終わったってば」 ロイのも拭いて服を着せてやる。 「そこ拭くから椅子座って」 ロイを椅子に座らせるとエドは体液の落ちている場所をざっと拭いた。 「もっときちんと拭きたまえ。まだ綺麗になっていない」 「出したのは大佐だろ?」 言いながらも床を拭き直す。 「その原因は君だ」 ムッとした様子でロイは指摘する。 「まあそうだけどね」 掃除を終えてエドはロイを振り返る。 「疲れた?」 「少しは考えたまえよ」 それには明確に答えず、その場を退くように手を振る。 「私はこれからこの書類の山を片さねばならないのでね」 不意にエドが動いてロイの唇を齧る。 「…ん…」 「じゃあ帰るわ」 「…勝手にしたまえ…!」 ロイの怒声を背にエドは部屋を飛び出したのだった。 了
2008/10/20UP Novel Back |