「ずっと一緒にいような」
「そんなの、無理に決まってるだろ…」
「じゃ、烈兄貴が人間になればいいんだ」
「簡単に言うな」
「何でだよ〜。俺、絶対烈兄貴は日本の生まれだと思うぜ? 兄貴、四季がはっきりしてるの好きだって言ってたじゃん」

そういえば、淫魔として生まれた記憶も烈には無い。気がついた時には、あの王の元にいて、毎日のように抱かれていたのだ。特に疑問も持たなかったから考えもしなかったが、烈は元々の淫魔ではないのかもしれない。

「だいたい、そんな方法あるわけないだろ?」
「なっ、絶対見つかるって!」
「その自信はどこから来るんだよ…?」
「そんなの、俺と烈兄貴が揃えば、不可能なんて無いからに決まってんじゃん!」


それは、決して伽れることのない、二人の絆。





「…そうだな。探してみようか」

失ってしまった自分と、豪と歩くこれからの道。




「…烈兄貴…」
「ん…」

豪の腕が力強く烈の体を抱き締め、その艶やかな唇に口付ける。






ゆっくりと再び重なる二つの影を、川辺に咲く曼珠沙華が見ていた。


 その朱色の華は天の花。

 その朱色の華は黄泉の花。


二つの世界の垣根を分けるその身のように、不安定な二人の行く末を
見守っているのだろうか。






花は何も語らず、ただ大輪の花弁を風に揺らし、鮮やかに咲き誇っている。






* 完 *


















      



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