激しい凌辱に疲れ、フィルシスはぐっすり眠っていた。
シャーレンは横に寝転がって、狼の尾や肉球に触った。柔らかな感触が手の内に広がる。
かわいらしい寝顔を眺めては、無事に暗黒神官が死んで、二人きりになれた幸せを噛みしめる。
うなされて時折、辛そうな表情を見せる。
シャーレンはフィルシスの体にかけていた布団をめくった。
肌に感じる寒気に、フィルシスは目をそっと開けた。
「…ん……っ」
「起きました?」
一瞬、まだ寝呆けた頭で現在の状況を忘れていたが、変わってしまった自分の五感の感覚で全て思い出した。
「………!」
裸のまま、寝かされていた。
はっと起き上って、フィルシスは辺りを見回した。
「シャーレン…!」
横に座っているのに気づいて、怒りの目で睨む。
しかしシャーレンは微笑んで、平然と受け流す。
「まぁ、そう怒らないでくださいよ。これからもずっと一緒なんですから」
「…」
その言葉で犯された記憶が蘇り、フィルシスの心を絶望が覆った。
戒められた股間の感触…
きっとまた、あんなことをさせられるのだ…。
それでもこんな世界で自分を知るのはシャーレンだけ…
自分が頼れるのもシャーレンだけ…
これからもずっと一緒と、昔に子供の頃に何度も言われてあんなに嬉しく思ったのに、幻のよう…
昔を思い出せば思い出すほど、故郷の風景が自然と頭に浮かぶ。
昔のシャーレン、美しいローナ、頼もしい部下達…
憧憬と絶望で黙り込んでいると、抱きすくめられて、なだめるように耳をやさしくなでられる。
「…やだ……」
ひどいことされたのに、そんな風にされると、無意識の内に手は、シャーレンの服を握り返していた。
心のどこかがきゅっと締め付けられるような切なさがこみ上げてくる。
「はい、ご飯ですよ」
そう言うとシャーレンは用意していたシチューの入った深皿を、緋色の絨毯の上に置いた。
「………」
そんな所に置かれて、フィルシスは嫌な予感に戸惑った。
「どうしたんですか?ちゃんと食べないとだめですよ」
無意識の内に、しゅんと獣の耳を伏せてしまった。
その様子をシャーレンは楽しそうに眺めた。
「…スプーンは……」
「あなたはペットなんですから、そんなもの必要ないでしょう?」
「…あっ…」
意地悪く微笑むシャーレンに抱きあげられて、ベッドから床に下ろされた。
「ほら、伏せ」
それだけ言って、じっと見られる。
拒んだらきっとまた、脅されるに違いない。
どんなに屈辱的な格好だとしても、言う通りにするしかなかった。
「………」
床に置かれた皿に届くように、フィルシスは仕方なく顔を近づけた。
「残さず食べるんですよ」
「ん……」
いい匂いのするシチューに、そろそろと舌を出した。
ぴちゃぴちゃ…どうしても、行儀の悪い音が鳴る。
それを、目の前にしゃがみこんだシャーレンに眺められる。
無邪気とも言える笑顔だった。
何でそんなに嬉しそうなのかわからない。
シチューの味はもちろん美味しかった。
シャーレンはとても料理が上手だった。
いつも楽しみにしていた。
また、そんな思い出ばかりがこみ上げてくる…
「ねえ、尻尾も振って下さいよ。言うことを聞かないなら…もうわかりますね?」
新たに脅される。
屈辱的に思いながらもフィルシスは狼の尾を振った。
「かわいい……」
尻尾を振りながらぺろぺろとシチューを舐めるフィルシスの頭を、シャーレンは満足そうに撫でた。

「いい子にできましたね」
犬のような格好でシチューを飲まされて、涙目になっているフィルシスを膝の上に乗せた。
「あ……っ」
シャーレンなんか嫌いだ…
そう思っていても、抱き締められたりなでられたりすると、気持ち良くなってしまう自分が嫌だった。
「ところで、ゲートを閉じたいと思いませんか?」
「ゲート…?」
「そう、ゲート。暗黒神官が、次元の裂け目を作り出した装置です。
あなたがこっちにいることで、通ってきたあの入り口自体は閉じましたが、あなたよりも強い力を持つ者なら、
そのゲートで再び裂け目を作り出すことが出来る。
それは困るでしょう?あっちの人たちのためにも」
「うん…」
嫌な予感に小さな声で答える。
「私の言うことをちゃんと聞きますか?」
シャーレンはその様子を見て微笑んで、耳をなでた。
整った顔立ちが、その微笑の冷酷さを際立たせる。
「…勝手にしろ」
視線を反らせて仕方なく答えた。
大切な人達がやっと手に入れた幸せを壊したくなかった。
そのために、たとえ自分が暗い道を一人で歩くことになっても…

シャーレンは、答えを聞くとフィルシスの首輪に鎖をつないだ。
「な…何をする!」
太い張形に媚薬を塗るのを、目の前で見せつけられる。
「やっぱりこれがなきゃ一日が始まりませんね」
「んぅ…ッ!」
それを後孔にゆっくりと入れられていく。
「…う……ぁ……っ」
最後に張形がはずれないように、ベルトで固定された。
「お散歩の時間ですよ、フィルシス様」
「何…」
「今、言うことを聞くって言ったばかりでしょう」
それでもこんなことばかり、あんまりだ…。
「……」
「じゃ、来なさい」
「…ァん……っ!」
先程より効いてきた媚薬の効果であまり力が入らない。
シャーレンは、そんなフィルシスの鎖を、ピンとひいて、四つ這いで歩かせた。
犬のように。
そのまま部屋の扉まで向かう。
「はっ…はっ…」
強くひかれる鎖に、フィルシスは震える太ももに力を入れた。
その度に後孔に振動が伝わり、内部の張形を咥えこんでしまう。
「んふ……ッ」
室内は絨毯の感触が慣れない態勢での歩みを助けたが、扉を越えると固く冷たい感触に変わった。
びくんと、その刺激に身を縮め、小さく喘いだ。
ブーツをはいているシャーレンの足音が、廊下にカツカツと響く。
首輪に繋がれた鎖がかちゃかちゃと鳴る。
犬をひく時に鳴る音、或いは奴隷を引き立てる時に鳴る音。
「く、ふ……ッや…ぁ………」
後ろ足を前に出すたびに、後孔が締まり、中に入れられた張形を締め付けて、刺激が伝わる。
動くたびに快感が走り、喘ぎをもらしながら進んだ。
「歩いているだけでそんなに欲情しているなんて、淫乱な犬ですね」
股間をじっと眺めながらシャーレンが微笑む。
先走りが肌を伝うのを感じて、羞恥に体が熱くなる。
「…ちが……あ…っぁ……っ」
漏れる喘ぎが抑えられない。
時折、だらしなく開かれた口からあふれた涎が床に落ちる。
先日股間にはめられた拘束具の隙間から、次々と精液が漏れて内股を伝っていく。
射精の衝動がつきぬけても、その拘束具のせいでできない。
「ん……ふッ……く…っ!」
媚薬によって増幅された快感に、白い尾が揺れた。
「嬉しいですか?お散歩は」
意地悪く聞かれる。
「ッう……」
あまりの屈辱にフィルシスは黙り込んだ。

シャーレンは地下の一室までフィルシスを散歩させた。
フィルシスの心に一抹の不安がよぎった。
冷たい石造りの壁には鞭や、何か拷問器具のようなものもあった。
棚の上にいくつもの瓶や拘束具が置いてある。
その部屋には、大きな鏡も置いてあった。
「自分の目で確かめたらどうですか?あなたの体がどういう風になっているか」
鏡に自分が写る。
首輪をつけられ鎖をひかれ、四つん這いで歩く…
股間のものは先走りをたらたらと零し、乳首はぷくりと尖っていた。
そんな姿を見せられて、フィルシスは羞恥に頬を染めた。
「自分で出しなさい」
シャーレンはフィルシスの勃起しているものをじっと見た。
鈴口の拘束具をゆるめ、命令のようにそう言った。
「何だと…誰が…」
また反抗するフィルシスに、かがんで後孔の張形をゆする。
「んぅっ…いや…ぁ……」
硬いそれが前立腺を抉ると、フィルシスはたまらずに声を漏らした。
射精しそうになると、シャーレンが指で陰茎の根元を押さえてせき止める。
「言うことを聞かないなら、ずっとこうしていますよ」
「……あ…っは……わか……ッ」
快感を我慢できずフィルシスは仕方なく、右手をひじまで床について体を支えた。
利き手を股間に伸ばす。
おずおずと、自分の指ですでにそそり立って密を流している性器をなでていった。
「ふ…ぁ…っ」
びくんと体を震わせながら、思わず甘い喘ぎが洩れた。
首輪に繋がれた鎖がかちゃりと鳴った。
「可愛い姿でしょう?」
シャーレンが鏡を指差す。
しかしフィルシスは直視できなかった。
鏡の中の自らの指で乱れる自分と、シャーレンに、その姿を見られていると思うと恥ずかしくてたまらなかった。
悲しくなって整った顔の、髪と同じ色の眉をひそめた。
誰にも見られたくないのに…親のように思っていた人にさせられるなんて。
それでも快感に襲われ、神への罪悪感を感じながらも、手の動きを止められない。
自分の手ではない手が、自分の股間を握って愛撫した時のことを思い出すと、暗い欲望が体を駆け巡った。
「あっ…あぅ…っ」
ぴくぴくと刺激を求めている先端にそっと触れると、体がびくんと震えた。
あふれ出る蜜に指を絡ませながら、空気に触れっぱなしでひくひくしている先端をくりくりと揉む。
「や…あ…ッ」
汗ばむ体を身悶えさせて、自分のものをしごく。
荒い息をつきながら、手で全体を包むように握って擦った。
指に硬い感触がすると同時に、股間に熱が溜まる。
先走って漏れていた体液が、手のひらに流れた。
「好きですか?自分でするの」
くすっと微笑む声がした。
シャーレンの切れ長の青い目がじっと見ている。愉しむような冷たい輝き。
それでも手が止められない所まで来ていた。
くちゅくちゅと、体液のこすれる淫らな水音が響く。
荒い呼吸の音とともに。
「ぁん…ああ……っ…」
じっと眺める視線に熱くなる股間に、体を走る快感に、悶えながら指で陰茎をなぞる。
「かわいいね、みんなにも見せてあげたいですよ。こうして自らの手で乱れて喘ぐ、淫乱な聖騎士団長の姿をね」
「ん…っ違…う……」
意地悪くそう言われて、涙が目尻にたまった。
だが、体の熱は収まらない。
太股が震えた。
一際大きく背が反る。
「んあ…!」
身震いして、白い体液が飛び散った。
冷たい床の上の粘ついた白濁液が水溜りのように見える。
「はあ…ぁ…ッや…!」
射精が終わると、その余韻に浸るフィルシスの股の間に手を入れてシャーレンは、もう一度性器に拘束具をはめた。
「こうして戒めておかないと、あなたはすぐに出してしまうでしょう?」
シャーレンはフィルシスの首輪の鎖をひいた。
再び四つん這いにさせ、石造りの床を汚す精液の辺りに頭が来るようにした。
「やめ…」
「きれいに舐めなさい」
微笑みが浮かぶ、彫刻のような冷たさで。
「嫌だ…」
小さくそう呟くのを聞くとシャーレンは、さらに鎖をひいて、まだ反抗する頭を無理矢理床につけさせた。
フィルシスの顔に精液が付着する。
「痛ッ…!」
シャーレンは鎖をひいたまま、ブーツでフィルシスの頭を踏んだ。
「顔でふいてもいいのですよ?」
「んう………」
シャーレンの淡々とした声を聞くと、フィルシスは仕方なくそっと舌をだした。
床に飛び散った精液をぴちゃぴちゃと舐め始めた。
その床に、頬を伝って流れ落ちた涙が溜まる。
「いい子だ」
満足そうに言ってシャーレンは褒めるように、フィルシスの白い耳を優しくなでた。
鏡にミルクを舐める子犬のような姿が写った。

全て舐めさせた後、シャーレンは棚の上に向かった。
「あなたにはきっとコレが似合う」
「……!や…っ!」
そう言って、フィルシスの体に革の拘束具を当てる。
色白の肌に映える黒い色。
「やめ…っ」
暴れる体の両手を、後ろで黒革のベルトで縛る。
足首にもベルトを装着した。
そのまま太ももから開かせて、鎖で繋ぐ。
床の止め具にしっかりと固定した。逃げられないように。
「似合っていますよ、あなたの白い肌に」
「やめろよ…!」
悲しくて弱々しい声が出た。
信頼していた人にこんな扱いを受ける哀しみと、何をされるかわからない不安に。
「何でも言うことを聞くと言ったでしょう?」
いつもそればかり。
優しく微笑む顔だけは、今までと一つも変わらない。
「……」
シャーレンは今度は壁にかけていた、鞭を手に取った。
それを見たフィルシスが息を飲んで、少し身をよじった。
「恐いですか?」
黒い皮の鞭の先端を、飼い犬の胸の突起に当てる。
硬く尖ったそこを、鞭で強く押さえてくにくにと弄くった。
「いや…っ」
恐怖と快感に、切り結んだフィルシスの唇から震える叫びが洩れる。
どこか幼さの残る可愛らしい顔に、苦悶の色が見えた。
拘束された体を、精一杯よじった。
「でも、大丈夫ですよ。あなたがもっと気持ち良くなれるように、調教してあげましょうね」
湖面のように綺麗だが、それでいて冷たい瞳がじっと見据える。
「嫌だ…!」
フィルシスが身をよじっても、手は緩められることなく乳首を鞭で打たれた。
走る痛みにびくんと背をそらせ、繋がれている事を忘れて逃れようとすると、縛られた腕が痛かった。
「ひあ…っ!」
痺れるような感覚が体を走った。
こんなこと、信じたくなかった。
夢だと思いたかった。
あんなに優しかった人の本性が、こんなにも残酷だったなんて、知らない方がよかった。
だが再び、顔色一つ変えないで、自分をじっと眺めるシャーレンが持つ鞭がしなった。
「もう…やめ…!うぅ…ぁ…!」
しかし敏感な胸の先端を、押しつぶすように何度も打たれ、そこが痺れてくると、痛みの中に快感も混ざり始める。
やさしくなでていくように叩く動きと、強く打つような動きを、不規則に繰り返されて、体の奥に熱が溜まり始めた。
「や……」
そんな自分も信じられなかった。
羞恥に大粒の涙が頬を伝った。
もう嫌だった。
どうせならあの暗黒神官を倒した後の恐ろしい瞬間に、全て捨てたかった。
思い出も、誇りも、大切な人も。
永遠に逃れられそうにないから。
シャーレンがいる限り。
故郷の何を思い出しても、本当の家族のようにほとんど一緒に過ごした人がつきまとうのに。
「あっ…んぁ…」
それでも、あの薬のせいなのか、自分の資質のせいなのか、痛みが痺れるような快楽に変わりだす。
乳首をこねるように打っていく鞭の感触…
洩れそうになる甘い喘ぎを、必死にこらえるのが辛かった。
「ん…く…っ…はあ…ッ」
浅い喘ぎを洩らし始め、性器が反応し始める。
フィルシスのそんな淫らな様を満足そうに見ると、シャーレンは、次は開かれた足の内股を打った。
瑞々しい肉に鞭の当たる感触が、心地良く感じられる。
「…ゃ…あ…」
華奢な身体の上を優美に跳ねる鞭にあわせるように、荒い呼吸音、甘い喘ぎ…
赤く染まった頬、口内に溜まり始めた唾液…
哀しみと悦楽に彩られた赤い瞳…
それを思う存分観察して、シャーレンは歪んだ微笑を浮かべた。
「随分良い顔をしますね」
今度はそそりたつ中心を、下から順に鞭でやさしく打つ。
「…ぁ……ん……ッ」
「どうして、ここをこんなに硬くしているんですか?」
「やだぁっ…あうっ…!」
拘束されて不自由な身をよじらせる度に、繋がれた鎖の鳴る音が響く。
開かされた白い内股が痙攣し、その間で中心が涎を垂らして勃ちあがっていた。
その白い肌を、鞭でたたいて、赤く染め上げていく。
印をつけるように。
所有の証の鞭の痕を確認するように、深い青の瞳が丹念に眺めていた。
「ふ…あ…っ」
口の端から垂れた涎と、性器の先端から漏れ出している蜜を、黒い鞭の先でなぞられる。
透明な液が細い鞭の身を伝って、ねとりと淫靡に光る筋を作る。
快感に悶えて、よじらせた体が、拘束具にすれて痛かった。
だがその痛みも、快楽の中に消えていった。
「ほら、下のお口からも涎をたくさん垂らして、いやらしいね」
「んう…ッちが……っ」
鞭の先についた欲情の証を、目の前に見せ付けられた。
「や…ぁ……ッ!」
「なんて淫乱な体。鞭で叩かれて、感じるのですか?前はこんなにぐちゃぐちゃにして、後ろは淫らにひくつかせて」
妖艶な笑みを浮かべて自分を見下ろすシャーレンに、意地悪く聞かれる。
そんなこと、あの優しい慰めや励ましを言った同じ口から聞きたくなかった。
今は思い出の中にしか安らぎを得られないのに、その言葉が、残酷な仕打ちが、思い出さえも拒絶する。
それなのに、感じている自分が情けなかった。
目に涙が溜まって、とめどなく溢れた。
「はぁ…ッ!」
「気持ちいいでしょう?あなたならきっと気に入ると思った」
くくっと笑みを浮かべて、すでに反り上がっている性器の裏を、鞭の先端で軽くなでられ、快感に体が震えた。

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