18禁

(6)
和谷の部屋にいる者は全員、衣服を身につけていない。
まるでそれが決まりだとでもいうように。
ヒカルはうつぶせにされ、むせび泣いていた。
四人の男は奇妙な格好をしている。ヒカルの舌にいる和谷がペニスをなぶっている。その和谷
の開いた足のあいだに門脇がおり、薄い唇でヒカルの唇をついばんでいる。頭には勃っている
和谷のモノがぴたぴたと当たっている。
冴木はと言うと、ヒカルが一番やめてほしいことをしていた。
「んんんぅ……! んん!」
用意していたと言うゼリーのようなもので、後孔を指でほぐしている。気持ちが悪い。
「きついなあ……指一本しか入らないな」
残念そうに冴木は言う。かなり塗りこんだのが、卑猥な音が聞こえてくる。
「進藤、身体の力を抜いて」
「ん……! やぁ……!」
首を振った拍子に、唇が離れて声が出た。かぼそい声だった。
「……門脇さん、進藤の声もっと聞きたいから、違うとこにしてくれよ」
「進藤くんの唇、うまいのに……」
残念そうに門脇が息を吐いた。
「おねがい……さえ……はぁっ、ぁあ!」
和谷がペニスをしごいた。身体がびくびくとふるえ、崩れ落ちそうになる。
そんなヒカルを門脇が支えた。だがその指が乳首を弄るせいでやはり身体はままならない。
「その調子だ。二本目が入った」
後孔の圧迫感が増した。そしてなぜか、切なさのようなものも感じた。

(7)
門脇と和谷はかわるがわる場所を移動させているが、冴木だけは一箇所だけを攻めている。
ここは他人には絶対に触れさせないとでも主張しているかのように。
三本目が入るころには、もう時間の感覚はなくなっていた。
理性も希薄になっていく気がした。
ヒカルは和谷の小さな低い丸テーブルの上にのせられ、ふちにしがみついていた。
「ふ、ぁあ、はっ、あ……」
艶めいた声が聞こえた。ビデオはすでに終わっている。この声は自分のものなのだ。
「あっ! はぁ、はっ……あ、あっ、んんっ」
「ここなんだ、進藤のいいところ」
突つかれるとヒカルはこらえきれずに、何度目かの精を放った。
「冴木さん、俺も触りたい」
「俺もだ」
もう我慢しきれなくなったのか、二人が冴木にずりよってきた。
「いいけど、傷つけないようにゆっくりとな」
二人はヒカルの尻をつかむと、後孔周辺をこわごわとなぞりはじめた。
思わずそこがひくつくのがわかった。これではせがんでいるようではないか。
「ううぅっ……!」
指がまた入ってくる。だが馴らされたそこはあっさりとのみこんだ。
「うわぁ、進藤のここ、柔らかい……!」
「ひぁ……っ!」
二本の指が違う動きをする。それに連動するかのように、ペニスは張りつめだした。
「進藤、これもプレゼントするよ」
「ん、むぅ……!!」
熱く膨張したペニスの先端を口に押し込められていた。

(8)
冴木は浅く出し入れしながら、次第に奥へと押し込めていく。
苦い冴木の味が口いっぱいに広がる。
「ふ、む、んぅ、むぅ……」
顎が疲れる。冴木の苦しそうな息が聞こえる。つかまれた肩が痛い。
その様子を見て刺激されたのか、門脇がヒカルのふとももを腕ではさんできた。
冴木の切羽詰った声が飛んだ。
「門脇さん! 挿れるなよ……っ」
「……わかってるよ……」
不服そうに門脇は言う。尻たぶに門脇の肌が押し付けれた。
ペニスに指をからめてくる。それだけではない。熱い、棒状のものも添えられた。
「いぁ……かどわ……!! ァッ!」
ごしごしと荒く、二本のペニスがしごきだされた。門脇の脈が伝わってくる。
腰も振っているのか、ヒカルの身体は揺らされた。
「んぐッ」
生温かい液体が大量に口内に放たれた。ヒカルはせきこんだ。畳の上に白濁液がボタボタと
吐き出された。少し飲み込んでしまった。
「悪かったな、進藤……我慢できなかったんだ」
冴木はかがむとヒカルの白く濡れた唇を舐め、それからキスしてきた。
発端は冴木なのに、優しい感触にヒカルはうっとりと目をとじた。
初めて応えるように、舌をつきだしていた。
「ぅう!」
門脇が射精した。ふとももを精液が流れ落ちていく。まるでもらしたかのような感覚がした。
「ずるいよ! 進藤、俺も誕生日プレゼント贈る!!」
和谷が筋が浮きだったペニスを近づけてきた。だがそれは唇に触れたとたん、弾けた。
顔に粘ったものがかかった。

(9)
和谷が指の腹でねばねばしたものを払ってくれた。
頬を撫で、唇に指を差し込まれた。指は和谷の味がした。
萎えているモノを、和谷が口のなかに挿入してきた。冴木のより小さかった。
ヒカルは今度は積極的に舌でそれを舐めていた。
和谷はそれに気付いたようで、動きを止めてヒカルを見た。質量が増した。
「うう……っく……」
喉の奥でヒカルはうめいた。目のはしに怒張したモノを握った門脇が見えた。
冴木はどこにいるのだろうか。
疑問はすぐに解決した。尻を再び誰かがつかんでいる。
後孔になにかが押し付けられた。指ではない。恐ろしい、ナニかだ。
「門脇さん、進藤のココ触ってあげてて」
右手がヒカルの股間に伸びてきた。意識はあっさりとそっちに持っていかれてしまった。
和谷への愛撫はすでに止まっていたため、再び和谷は忙しなく腰を前後させている。
今までにない、太いモノで後孔を押し広げられた。悲鳴はあがらなかった。
テーブルをつかむ指先が白くなった。
侵入を押しとどめようと力を入れたが、すぐに門脇や和谷にそらされてしまった。
「……挿れてみれば意外に、楽に入るんだな……」
冴木は感嘆した。息苦しくてヒカルは口を大きく開けた。だが和谷がさらに入ってくるだけだ。
ずずずっ、と重く冴木が動き出した。
出ようとすると身体も引っ張られ、入ってくると押し上げられた。
「進藤! 締めつけ、るな……っ」
冴木がうめいたが、どうしたらいいかわからない。ひきつるような痛みを感じた。
ほとんど冴木は動かないまま、ヒカルの背中におぶさってきた。
内部が膨らみ、得体の知れないものが放たれていた。

(10)
「あぁっ、はぁっ……んん、はっ……ァ」
ヒカルはテーブルから降ろされ、仰向けにされていた。
身体の中を門脇が行ったり来たりしている。ヒカルのそこは赤くなっていたが、門脇のペニス
をスムーズに受け入れていた。
勃起したヒカルのモノに和谷が奉仕している。
ヒカルは乳首をころがす冴木の頭にしがみつきながら、胸を上下させていた。
「あ! 門脇さぁ……ン!!」
口からはもう、拒否の言葉は漏れなかった。
男臭さと酒臭さが部屋の空気を濁らせている。それを吸い込むたびにおかしくなっていく。
「しんど……!」
門脇がヒカルのなかで達した。
全身が総毛立つ。だが嫌なものよりも、快感のほうが強かった。
「は……わやぁ……っ」
目をぎらつかせた和谷の名をヒカルは呼んでいた。和谷は門脇をおしのけると、すぐにヒカル
の足を抱えて挿入してきた。前に男たちが出したものが押し出された。
濡れた声があがる。ヒカルのなかが満たされていく。
冴木が髪をかきわけ、額に口づけた。
「進藤、18歳になった気分はどうだ?」
なにもかもが解禁だぞ、と耳元でささやく。
酒も煙草もまだまだではないか。だがそれ以上のものをもらった気がした。
「プレゼントは……今日だけ……?」
舌足らずな甘い声で問いかけた。冴木は目を丸くしたが、ふっと笑った。
「今日は解禁祝いなだけだ」
ヒカルは目を閉じて、誘うように唇を小さくとがらせた。



                 ―――― 終わり ―――― 

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