ネコミミモード!
(16)
「あ…やめっ!…だめ!また…っああ!」
オレが白濁を放出している間も、塔矢の抜き差しは止まらなかった。
前でイっているのに、後ろのイイトコロも擦られて、
俺はもう何がなんだか分からなくなるほど気持ちよくて、
何でか分からないけど、涙があふれてしまってどうしようもなかった。
「んぁ…はぁ、ああああん!」
結局、オレは立て続けに2回もイってしまった。
「はあ、はあ・・・」
余りの快感に、オレは体中をびくびく震わせ、荒い呼吸を繰り返すだけだった。
塔矢はオレの耳元に唇を寄せて、吐息を吹き込みながら囁いた。
「ボク、まだイってないんだ。キミでイかせてくれるかな?」
この上もう1ラウンドやろうと言っている塔矢をオレは睨みつけたが、
「そんなウルウルした目で睨んでも、可愛いだけだよ」
軽くいなされてしまった。
そして、塔矢はイキナリオレを仰向けに寝かせ、ネコミミをパクっと咥えてしまった
「キミのネコミミ、まだちゃんとキスしてなかったから」
かわいい、かわいいと繰り返しながらネコミミにキスしてくる。
その間、オレの後ろは、塔矢の指に、いいように弄られているばかりだった。
「っ…ふ、ァ…ア」
さっきまでの激しい快感とは打って変わってもどかしい愛撫に、
オレはだんだん焦れてきていた。
(17)
さっきまで俺の中を貫いていたモノに比べると、
格段に細く、存在感のないもののように思えたけど、
イッタばかりで敏感になってる所為か、気持ちよさは十分感じた。
「・・・っあ・・・あぁ・・・」
俺の口から甘苦しい吐息がもれると、塔矢はオレのネコミミに
熱い息を吹きかけてきた。
背筋をぞくぞくと快感が駆け上がる。
「塔矢・・・あの・・・」
「ん?なに?」
「そろそろ、いいと思うんだけど・・・」
「なにが?」
こいつ分かっててシラを切ってやがる。
オマエのチンコどーなってるのかぐらい分かるんだよ!
俺はイキナリ塔矢の物を握って擦り始めてやった。
「あぁ・・・っ!やめろ、しんど・・・!!」
塔矢の顔が快楽に歪んだ。一瞬見惚れそうになった。
「うるさい。早く入れろよ。じゃないと無理矢理出さすぜ」
そう言って更にキツく握りこんでやった。
(18)
「わ・・・っ分かったから、手を離せ」
塔矢が言った。なんか切羽詰ってんなぁ。
ま、しょうがないか。いってないしな、コイツ。
そんな事を考えていたら、イキナリ塔矢にキスされた。
舌を絡めて、お互いを貪って啜り合う、スゲーエロいキス。
キスに応えていたら、一気に塔矢が入ってきた。
俺は悲鳴をあげたかったけど、塔矢の唇に塞がれていて、
声をあげられなかった。
塔矢の腰が一定のリズムを刻み始めた。
その間も塔矢のキスは終わらない。
俺は声をあげたくてもあげられなかった。
快感を逃がす事ができない切なさで、気が狂うかと思っていた。
塔矢に、上も下も塞がれて、流し込まれて、眩暈がするほど気持ちいい。
俺は、必死に塔矢にしがみつくしかなかった。
やっと唇が離れた時、塔矢が言った。
「好きだ、進藤・・・。愛してる」
その言葉を合図に、俺たちは同時に果てていた。
(19)
息を整えていると、塔矢が俺の頭を撫でた。
「ネコミミ、消えちゃった…」
え!?
慌てて頭をさわって見ると、確かに消えている。
「な、なんで!?」
「ボクがキミに好きって言ったら消えるって書いておいたんだ」
ハァ!?なんだその乙女チックな呪文(?)は!!
俺は心底呆れてしまった。
塔矢は相変わらず俺の頭を撫でている。
突き飛ばしてやりたいが、力が入らない身体では無理だ。
しばらくじっとしてたら塔矢が言った。
「ね、今度は犬耳にしようか、うさみみにしようか?それともしっぽ?」
今度こそ俺は塔矢を殴り飛ばした。
でも、俺は気付いてなかった。
塔矢を殴り飛ばしても、塔矢が萌えノートを持っている限り、
無駄だという事を・・・。
俺の苦難は始まったばかりだった。
〜〜おわり〜〜