ネコミミモード!
(11)
塔矢はそれから俺の股間に顔をうずめてジュルジュルと
音を立てながらオレのをしゃぶってる。
その間、オレは荒い息をつきながらも、エロい事を口走ってた。
「そこっ…もっと吸って、あぁっ…イイ!」
俺の口が勝手に口走るのに従って塔矢はその通りに愛撫を施していく。
オレが塔矢の意のままにエロい事してんのに、
今の塔矢はオレの言いなりだ。
どっちが主導権握ってるのかわかりゃしない。
突然俺の体が動いた。
今度は何だと、動くに任せていたら、俺の目の前に塔矢の肉棒があった。
・・・や る 気 満 々 だ な ・・・。
「俺の口に出してもいいよ。全部飲むから」
それがけ口走ったら、ぱくっと塔矢のを咥えてしゃぶりはじめた。
塔矢は満足そうに溜息をついて俺の髪を梳いたり頬を撫でたりしてる。
程なく俺は、塔矢の精液を飲み込んだ。
(12)
「塔矢、おいしかった。今度はこっちにちょうだい?」
今度は、尻を塔矢に突き出す恰好を取って入れてくれとねだりはじめた。
もういいよ、塔矢。
俺は諦めた。
素直にお前の妄想通りに動いてやるよ。
ただ、オマエ。
今日俺んち来て、エロい事してんのにさ、
まだ1回も俺に「好き」っていってなくない?
好きって言われたらさ、オレ、バカだからほだされるかもしんねーのに。
いや、ほだされるとかそんなんじゃない。
オレ、塔矢に「好き」って言ってもらえたら、
ネコミミの事もノートの事も、全部許しちゃうよ・・・。
だって、だってオレは・・・!
「ひぅっ!!ア…アァッ」
塔矢に後ろを指で弄られながらそんな事をつらつら考えていたら、
前立腺を擦られて声が出た。
「ココだね?遠慮しないでいいから乱れて…」
「…っ…何処の…あぁっ…オヤジだ、オマエ…はぁっ」
もう指が何本入っているのか、分からなかった。
ただ、身体ばかり気持ちよくて、心がちっともあったかく
ならないのが、凄く悲しかった。
(13)
オレはあられもない声をあげながら、
塔矢の考えたセリフを言い続ける。
「きもち…いぃっ!もっと、もっとして!」
指の抜き差しが始まった途端、オレは大きく喘ぐハメになった。
「あっ!あぁっ!や・・・っ!!」
セリフも言わされるわ身体が反応して喘ぐわで、
俺はマトモに呼吸が出来ない。
「やっ…とうや、苦し…っはぁっ」
息苦しさを訴えてみたけど、塔矢は熱心に俺の後ろを弄るばかりだ。
その時、俺に口からまたとんでもないセリフが飛び出した。
「ヒカルのココに、塔矢の挿れて?塔矢のチンチンすごく欲しい…」
ああああああああ。助けてくれ…。
(14)
「いいのかい?進藤…」
イイも何もお前が言わせてんだろうが!!
そう突っ込みたかったが、身体に力が入らない。
はあはあと、せわしない息を繰り返すばかりだ。
塔矢は抜き差しいていた指を抜いた。
くちっと、ヤラシイ音がして、抜いたと同時に掠めたところが
いい所だったみたいで、俺の背がびくんと反り返った。
塔矢は俺の体をひっくり返して、四つん這いにさせた。
「入れるよ、進藤」
そう言ってから、殊更ゆっくりと塔矢は俺の中に侵入してきた。
「あ、あ…あぁぁぁ…!」
じりじりと焼け付くような塔矢のモノが俺の中に入ってくる。
根元まで収まった時、塔矢は俺の背中にキスをして、こう言った。
「ココからあとの事は、ノートに書いていないんだ」
(15)
ってことは、こっから先はオマエも妄想してなかったってことか!
じゃ、逃げるなら今のうちだ!
そう思って身体に力を入れようとしても、全然力が入らない。
「君の思うままに感じていいよ・・・」
それだけ言うと、塔矢が腰を大きくスライドさせてきた。
「あっ!あっ!ヤダ…とうや!」
腰の動きがだんだん早くなり、ひっきりなしに揺さぶられた。
「あ…ぁ…っ!」
俺の口からは、高い悲鳴にも似た声がもれる。
オレ、女の子じゃないのに、なんでこんな…。
そう思うと涙がにじむ。相変わらず塔矢はオレに好きっていわねーし。
悲しいのに、身体は感じまくってるからオレはますます乱れてしまう。
「あっ、あん…とうや、とうやあ…」
「イイの?進藤。いきたかったら言って?いかせてあげるから」
そう言うと、塔矢の腰の動きが単調な抜き差しから捻り込む様な動きが加わり、
オレのイイトコロを余す事無く擦って行く。
オレはたまらなくなり、
「イく…イっちゃ…っ!とう…やっ!」
塔矢を後ろでしっかり食い締めたまま、俺はそのままイってしまった。