レストラン山猫軒

(1)
「ねえ塔矢、おいしいもの食べさせてくれるの?」
「うん、そうだよすごく美味しいんだよ」

「店内では服を脱ごうね。ああ上着だけじゃなくてシャツもね」
「靴下も?」
「全部脱がなくちゃ駄目だよ」
「おまえは脱がなくていいの?何でオレだけ」
「ボクは正装しているからいいんだ」

「体にこれを塗ってね。クリームだよ」
「なにこれ?蜂蜜みたい、うぇ…べとべとする」
「キミの肌を今以上につるつるにするためだよ」

(2)
「塗ったよ、塔矢これでいいのか」
「仕上げにこれを。進藤、こっち向いて」
「わわ!なに吹き付けたんだよ。けほけほ」
「香水だよ。いい匂いだろう」
「香水〜…?つーか、おいしそうな匂いがする」
「そろそろ料理の匂いがしてきたんだよ、きっと」
「あそっか!早く食べてェー」
「ボクもだよ」

「仕上げにこのパウダーをまんべんなくはたいてくれ」
「なんかおしろいみたいじゃん。こんなのつけるの?」
「さっきのクリームとセットなんだよ。両方つけると相乗効果がある」
「ふーん」
「手の届かないところにはボクがつけてあげようか?」

(3)
「えー?いいよ。オレ体やわらかいんだ。背中でも手が結べるし」
「じゃあキミは背中を。ボクは前を担当するよ」
「前って…おい。と…塔矢、
どこ触ってんだよ。やめろって……アっ…
――――や……んっ」
「キミ、感じやすいよね…。もう尖ってる」
「外が吹雪だったから寒かったんだよっ…」
「店内はだいぶ暖かくしてあるけど?」

「…アぁんっ…!――な、舐めるなよ!せっかくクリーム塗ったんだから」
「そうだね、ごめん。キミの躯あまりに甘い香りがしたから」
「(それ、さっき塗ったベタベタしたやつじゃねーの…?)」

「とぉやー、お腹すいたー」
「そろそろテーブルにつこうか。この個室の中だよ」

(4)
「ちょっと待てよ、オレまだ裸同然の格好なんだけど…。着替えは?正装するんだろ」
「すまない、忘れていたよ。その姿ではまだ駄目だな」
「オレスーツ着るの?塔矢がネクタイ締めてくれよな」
「着るんじゃなくて脱ぐんだ。下着も全部」
「――――は?」

「個室だから全裸でも気にすることはないよ」
「そうじゃなくてー!レストランだろ。食事だろ。なんでオレ全部脱がなきゃなんねーの!?」

「へぇ。恥ずかしいんだキミ。ボクに視られているだけで感じちゃう?」
「な、な、なんだよ!平気だよそんなの。塔矢に見られたって何でもねェよ」
「じゃあ下着も脱げよ」
「(男同士だもんな、銭湯行ったと思えばいいんだ)」

(5)
「この際全裸なことはこっちに置いといて…おいしいもの食べてやる!」
「美味しいもの、楽しみだね進藤」

「……て。あれ?テーブルはあるけど椅子が1個しかねェぞ」
「この椅子はボクの座る場所だよ」
「オレの椅子は?オレどこに座ったらいいの?」
「キミはここ」

「テーブルの上ぇー!?」
「嫌ならボクの膝の上でもいいけど」
「いや…テーブルの上の方がマシだ。わかったよ。この上に乗ればいいんだろ」

「ああ進藤、そんな座り方じゃなくて、きちんと」
「正座しなきゃダメなのか?」
「膝を立てて、足の裏をテーブルのふちに…そう」
「なんか窮屈だよ〜」
「脚を開けばゆっくり座れるよ。膝裏に手を入れて自分で広げてみて」
「え…こ、こう?」

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