ソープ「十九路」キャンペーンに行ってきたお!
(11)
でもさ、実は、ちょっと計算外だったことがあるんだ。
『ヒカルたん盛り』というゴージャスな響きに思考停止してたっつーか。
ヒカルたんとお造り、大好物2点セットには落とし穴があったんだ。
お造りは食べられても、ヒカルたんを食べられない!
ペロペロかみかみハムハムちゅっちゅしたいのにできない!
この場じゃしてもいいのかもしんないけどさ、俺こう見えて躾がいいんだよ。
器を持たずに口をもっていってはいけないとか、そもそも持てない大きさの器に口の方を近づけるなんて
以ての外だとか、器をベロベロ舐めるなとか、そんな脳内縛りが俺の煩悩を邪魔するんだ。
器って…器ってヒカルたんのことじゃまいか!ああっ!
ヒカルたんの肌を乳首をポークビッツをアナルをタマタマを口からお出迎えしたい!ベロベロ舐め回したい!
そんな葛藤をまぎらわすかのように、俺はことさらに箸でヒカルたんを弄りまわした。
「やぁ!ぃや!やだっ!あ、あっ」
ヒカルたんが身を捩るたび、腹につきそうなほど勃ち上がったポークビッツからお汁があちこちに飛び散り、
今やサーモンだけでなく烏賊や甘海老、鯛、海胆などにも極上の調味料が振りかけられている。
腹の上に円状に乗ったお造りの最外延部は、紙のように薄いてっさ。ヒカルたんの肌が透けて見える。
俺はてっさを豪快に箸で掬い取る…のにかこつけ、箸でヒカルたんの腹をさーっと撫でる。
「ああん!」
いつの間にか、体中どこに触れても感じまくるほど高まっていたんだねヒカルたん。
ポン酢にさっと潜らせ、口に入れたてっさはヒカルたんの体温と汗とカウパーでえも言われぬ味わい。
河豚の本場・下関にもこんなんないぜ。
それにしても。細身のヒカルたんに盛られているとはいえ、どう見ても一人前の量じゃないよな。
胃袋の大きさには自信があるんだが、全部は食えないよこりゃ。
鮪のカマも焼いてもらいたいが、あのでかさがなー…
店長、食いきれなくて残ったら、火を通してもらっておみやにしてもいいっすか?
緒方兄貴の計らいで(ケチくさい客で申し訳ない)残ったら焼いて折り詰めに入れて貰えることになった。
後顧の憂いが解消されたし、これでがっつりヒカルたんに集中できる。
なんてことやってるうちに、鮑が焼ける芳香が嗅覚をくすぐってきた。
貝殻の中で、ヒカルたんの汗が混じったエキスがぐつぐつ煮えている。
板さんが見事な手さばきで身を貝殻からはがし、食べやすく切ってくれた。
ヒカルたん味の鮑、頂きます♪うん、うまい!
そうだ。ヒカルたんもお腹空かないかい?ほら、焼きたての鮑。熱いからフーフーしてあげるね。
あれ?何、顔背けてんの?嫌なの?
もしかしてフーフーしただけじゃ食べられないくらい猫舌なの?
大好きなラーメンも冷めるのを待って食べてるの?
チクチク言葉で攻めてやると、ヒカルたんはいかにも嫌々、口を小さく開ける。
かわいいお口に、ちょっと乱暴に身を突っ込む。
「んん…っ!」
キミの乳首をいじめていた鮑だよ。おいしいでしょ?
箸でさらに押しこんでやる。あ、なんか、フェラさせてる気分。
さあ、よく噛んで、ちゃんとゴックンして。次もあるよ。
「んっ、んふぅ!ぐっ…ん」
時折えずきながらも、ヒカルたんは鮑をどうにか飲み込んだ。
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そうだったんだ、ヒカルたんにも食べさせてあげればよかったんだ♪
これで折詰なんてみっともない真似はしなくて済むかも。
再びお造りを摘む。敏感な肌をそれで撫でるのはお約束。
「ひぁっ…あん」
さあ、今度は烏賊だよ。サビ抜きにしておいたからね。
「むぐ、ん…」
甘海老。
「ん…っく」
海胆。
「…っ、くん…」
段々素直になっていくヒカルたん。
さあ次はっと。
「ひゃっ!」
不意打ちに、ヒカルたんの背中が大きく反った。
いやあ、これを食べさせてあげたいと思って、取ろうとしてるんだけど。あれおかしいな。
引っ張っても。
「あぁ!」
こそげようとしても。
「やっ、あぁあん!」
器にへばりついたように取れないんだなこれが。
「いやぁ!やっ、やぁだ!あん!」
仕方ない、こっち側のは諦めるか。反対側のはどうかな?これもおいしそうだよ。
「っひ…」
お?コリコリのプリップリで箸から逃げる。えい。待て。
「やだっ、やっ、や、はぁっ」
かくなる上は反則技・突き刺し箸!
「あぁ────っ!」
ヒカルたんの悲鳴のような嬌声を合図に。
ポークビッツが白い噴水を断続的に撒き散らした。
ひくり、ひくりと砲身が痙攣するたび、腹の上のお造りに新たなアクセントと味付けが施される。
これも二人で一緒に味わおうねヒカルたん。