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将兵は岐路で田村と別れて家へ帰った。
「ただいまー」
「おかえりぃー」将平が玄関を入ると、居間で父親の竜雄がパジャマ姿で横になってテレビをみていた。
将平が竜雄の後ろを行くと急に足を掴まれた。「将平早くお風呂はいんなよ」
「うっとうしいなぁ」
将平は足をスイングして竜雄の手を振り払った。竜雄はぐたりと床に張り付いた。「スイカ食べるひとー?」台所から暖簾をわけて母親の真樹子が大皿にのせたスイカを持ってきて机に置いた。
竜雄はすぐに反応して、傾いた眼鏡を直しながら起き上がった。
「おう、食べる食べる」
「うまそー」
「将平
江里呼んで来てくれる?」
「どうせゲームしてるんだから、ほっとけよ」
「いいから呼んできてよ。高山さんからもらったすスイカはおいしいんだから」
「ったくしかたねぇなぁ」半歩歩いて振りスイカにがっついている竜雄を見て、「江里のはどうでもいいけどオレの分残しとけよな。ったく、どんな食い意地のあるオヤジなんだよ。」
居間から玄関をまたいで廊下を歩き、突き当たりの階段を上る。
江里の部屋。江里は真剣な表情でテレビゲームしていた。
ドアのノック音が3回した後に将平が入ってきた。
「ゲームばっかしてんじゃねぇよ。ゲーム女オタ」
「ロケットオタクに言われたかないねぇ〜」
「ガンガルクエストどこまでいったんだ?」
「中盤にさしかかったってところだよ。勇者のレヴェルが24、桶狭間の洞窟に入ったところ」
「ええっ! もうそうなところまで行ったのかよ!? 鏡の塔クリアしたのかよ!! ちくしょー!」
「あとで教えてやるって」満足げな笑みを浮かべる江里。
「絵里様、ありがたき幸せ。居間でスイカが待っておりますので、どうかそちらをお召し上がりくださいませ」
「ああぁ、わらわは気持ちが良い。下で家族でもするかのぉ」
「ははは、とても小学生の言葉とは思えません」
二人は居間へ行きスイカをテレビを見ながら食べた。
少しお腹が痛いくらいにスイカを食べた後、風呂に入って自分の部屋へ行った。




 

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