未確定のままだったり。
ストーリー未満の文章……にもなってなかったり。文章的にもつながってないかも、なコーナーです(^^;)
新しいものは上に。
「嵐のあと」別バージョン(書きかけ……) 「魅上、落ち着いて考えてみてください。そしてこの際、お互いの倫理観は置いておいて、単純に」 |
メロとニア その1 昨日の午後、ハウスを抜け出して遊びにいったことが知られてしまったと、メロは思った。 |
ご飯。 取り付けられたばかりのドアを開けたり閉めたりをくり返しているのは死神だ。長大な体躯で、窮屈そうに背をまるめてまで夢中になっている。そして、それを座り込んで(片足をたてて、もう片足は蛙のように曲げてぺったりと床に、という変わった座り方)じっくりと凝視しているニアの図は異様かもしれない。月の目には死神、リュークの長大な姿が見えているが、ニアにはドアが勝手に動いている風にしか見えていないのだ。外出する前からそんな状態だったが、帰ってきてからもまだ、二人は夢中になっている。 突然、うしろでぱたぱたという足音がしたと思うと、ニアが横で他の食材をつかんでいた。 月の料理スキルはそんなにありません。 |
トラック (5) ケンカのあと。 慌てたおとなたち、施設の職員たちが、ニアをメロのうえから引きはがした。泣きじゃくるニアは職員たちにも初めてだったらしく、一番に駆けつけた女性職員が驚きつつも、やさしく背中をたたいて落着かせている。 ▽ その日の夕食にニアは姿を見せなかった。 「考えてみれば、メロ。ニアを泣かしたのはお前だけだったんだよなー」 |
ある日の京都府警本部 本部内のみに限定している、いわばイントラネットで「重要なお知らせ」があった。松田は内容を見て苦笑した。ネット上で自然発生していた情報交換用BBSが削除の憂き目にあったのだが、何の情報交換をしていたかというと、今年三月にやってきて本部の全女性職員の心を奪ったとまでいわれる警察庁の若いエリートのことだった。利用者はやはりというか女性職員たちで、そこかしこで落胆のため息が聞こえてきた。無理もないと他人事ながら松田は思った。 そして、気難しい老獪な刑事たちはといえば−−。実は彼らが一番、かの人物を評価しているかもしれない。 キラ事件捜査資料に関する質疑応答は、その最前線にいた捜査官本人だけあり適確、無比だった。さらに議題から外れていたが、府警が抱えていた数年来の重要事件の捜査については瞬時に全容を把握し、容疑者像、その潜伏先を仮定と断りながらも意見した結果、その日の午後には検挙にいたったのだ。 削除されたBBSは、そんな上層部の話を聞きつけた女性たちが盛り上ってできたものだった。かの人物の個人情報を探る段階まで展開していたのだから、閉鎖、削除は仕方のない処置だろう。キラ事件勃発以降、警察関係者は個人情報が極秘とされ、事件以降に警官となった彼は、表向きには東応大学の大学院生となっていた。あの倉庫炎上で負傷した時もそう報道された。 そこまで思い至って暗い気分になった時、PCがメールを受信した。サブジェクトは「資料」となっている。貼付データは無い。いぶかしんでメールをあけ、そこにある文字列を目で追った。 |
桜 広大な場所に満開の桜が数えきれないほどあり、その木の下では……。 |
(炎上事件直後の魅上さんち: 「…実際に見たのも初めてです」 |