2ページめ。1ページはこちら
誰も死なない場合の話を作ろうとしてはあきらめて、という繰り返し…(^^;)
あ、「メロとニア その1」も誰も死なない話です。
そのうち、タイトル考えます。
半熟:絶不調の原因(1部ネタ、Lと白月くん) 「…まあ、大した奴だと思うよ実際。基本的な身の回りのこと一切出来ないやろうとしないその生活態度で他人と手錠つながりの生活を敢行しようというんだから。で、もう一度言ってくれ、風呂はどうするつもりだ」 ―――何故、Lに近づいた? ふいの疑問が頭をかすめる。いやふいではない。ずっと考えていたが分らないのだ。辻褄の合わないことが多すぎる。
「自分でやります」というLの言葉を、 |
原作沿い:事件終結直後 (ロジャー出てくるVer.) 大きすぎるオーバーを着込み、マフラーを何重かに巻き付けて、それだけで身動きが難しそうな格好で、ぽつんと立っていた。 |
再検証 キラの敵対勢力であるSPKが行動拠点にしていると思われるビルを、何百人という人間が包囲している。金で集まった者、ただならぬ騒動に、おおっぴらに破壊行為ができると集まった者に二分されるだろう。出目川はヘリで上空からならず者たちを扇動し、かつ生中継で全世界に映像を送っている。包囲したビル周辺にも、暴力の波が広がった。騒動に紛れて道路に面している店舗になだれ込み破壊していく。金品を強奪する者も一人や二人ではない。 立ち止まり何事かと見やっていた人々の、危険を察知してその場を離れようとする動きと暴徒の突撃が正面から衝突してしまった。深刻な悲鳴が至る所であがってその場はパニックと化した。 入口が破壊されようとしたその時、突如警官隊が介入した。怒号が飛び交う。重装備した者たちが暴徒を取り押さえていくが、収まる気配すらない混乱を、上空に位置するカメラが広範囲に渡って映しだす。 「………いた。これか………」 巻き込まれた人々が警官隊の誘導で退避していくところで、月は映像を止めた。 抱えられた少年は、さらに自分も何かを抱えている。大事そうに抱きしめているものが一瞬見えたとき、月は脱力しかかった。おもちゃのロボットだ。それも3つは抱えている。自分が標的になっているとわかっていながら、この余裕、もしくは執着はさすがといおうか。 それにしても、たった一年でここまで容姿が変わるものかと感心する。時間を考えればとても今のニアと同一人物とは思えない。 ビルからドル紙幣が文字通り湯水のごとく混乱の下界へ流し込まれる。乱舞する紙幣がパニックに一層の拍車をかけ、画面が金の出所ばかり映す段になって、その映像を消した。 (その内幕) キラが扇動し、暴徒と化した者共にビルが包囲された。以前より脱出案は何通りか用意していたので、手段が決まれば速やかに脱出できるはずだった。 「………ジェバンニ、ニアの装備をひっぺがして」 この場の指揮権をニアから強奪したハル・リドナーが仁王立ちして指示した。この状態の彼女に刃向かうことができる者はいない。かろうじてニアが口答えをしようとする程度で、今も頬をふくらませてリドナーを見上げている。 「なにか?」 リドナーはそんなニアににっこりと微笑んだ。端麗な笑みは警官の重装備にはまるでそぐわなくて、妙な迫力があった。ニアはそれでもぼそりとつぶやいた。 「これを脱いだら目立ちすぎます」 リドナーの言葉に従おうとするジェバンニから、ニアはずるずると坐ったまま床の上を後退していく。リドナーは再び口を開いた。 「ニア、立ってごらんなさい」 ますます頬を膨らませたニアは、しかしぴたりと止まった。 「さあ、時間がないんです。立って」 腰に手をやりニアを覗き込むようにして言う。警報がまた一つ増え、けたたましく鳴り響く。 結果、中腰のまま後にころんと転がってしまった。ニアにとってその装備はサイズが合わないばかりか、重量が彼には手に負えないものだったのだ。リドナーは「ほらやっぱり」とため息をついて呟く。 「………ニ、ニア、大丈夫か?」 ようやく口をはさめたレスターだが、ニアを助け起こそうとはしない。リドナーの気配が恐ろしくて出来なかった。かわりにジェバンニが慌てて助け起こす。 「もう観念して言うこと聞いたほうがいい、ニア。顔を伏せていたらどこかでキラが狙っていても大丈夫だろう」 リドナーの辛辣な正論に、ニアは言葉を無くして俯いてしまった。ジェバンニが少し顔を寄せて声をおとした。 「………もう一つ、好きなおもちゃを持っていけばいいよ、君を抱えて走るのに今更おもちゃの一個や二個、なんともない」 苦笑して承諾すると、ニアは少しだけ嬉しそうに微笑んで頷いた。 |
メロとニア その2 ぷちぷちと髪の毛が切れる音を感じて焦ったが、ここで自分が手を放せばニアの思うつぼだとガマンする。 メロがニアの顔を覗き込もうとしたとき、PCのスピーカーからロジャーに声がかかった。二人には聞こえないようにしているのか、幾分ボリュームを落とされた、若い男の声だった。 「わ、わ、泣くな、悪かったってっっ」 |
誰も死なない場合の設定 その2 日本警察が動きだした頃、月は真新しいノートを拾った。黒い表紙で奇妙な手書き風文字で「DEATH NOTE」とあり、中表紙に英語で取り扱い説明のようなものが書かれている。印刷されたものではなく持ち主が書いたのだろうが、それ以外は未使用の状態だった。 曰く、名前を書けばその人物は死ぬ。 曰く、それには顔を知っている必要がある。 「………キラ事件が元ネタだな」 犯罪者の不審死は、神の制裁だとみる風潮が生まれていた。そして制裁を加える者の名を「キラ」と呼ぶようになっていた。神か悪魔の仕業か、とにかく不可思議な現象、事件は人々の想像をかき立て、インターネットでは「キラ」関連のサイトが無数に出現している。科学的にみようとする向きもあるが、心臓麻痺で突然死ぬ、そして、それは犯罪者に限ることが、呪術的なものを操る者が実在すると認識されつつあった。 持ち主がノートが落ちていたところに戻るかもしれない。そう思ったが、戻るのも面倒になって、また後日にしようと鞄につっこんだまま、数日が過ぎた。 ICPOの特別声明、キラに対する宣戦布告だった。画面にはその代表と思しき人物、リンド・L・テイラーと名乗る男がいた。 |
誰も死なない場合の設定 その1 世界中で犯罪者の不審死が相次いでいた。突然にもがき苦しみ、息絶えるという現象だ。 日本警察が、この謎の現象に対応するために組織だって動き始めた。父のパソコンにそれに関するデータが頻繁に入力されていく。どうやら父がこの現象、事件の捜査責任者となったようだ。 |