■ バレンタ淫デー 〜チョコより甘い贈り♪〜 第二話 ■ |
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[あらすじ] [辻内宅] [あとがき] |
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[主要キャラ紹介]
主人公…辻内英司 彼女いない歴十七年の高校三年生。
「俺が悪いんじゃない。チャンスが無いだけだ。」
とは彼の弁。学校生活最後のバレンタインデーに
今年こそは…と、闘志を燃やしている。
幼なじみ…山中桃香 主人公の幼なじみにして学園最強の女と言われる
空手部の女主将。すぐに人(特に主人公)を
殴る癖がある。主人公とは、満更でもない様子だが…
幼なじみ2…山中梨香 桃香の双子の妹。双子といえば普通は二卵性だが、
この双子は一卵性なので桃香とまったく同じ遺伝子を持つ。
しかし、その性格は正反対で梨香は、天然でおっとりしている。
主人公の事はいいお兄さん程度に思っている。
同級生…神崎魔希 オカルト部に所属するオタク系少女。
眼鏡を取ったらかなりの美人らしいが真相は謎である。
何を考えているのか、よくわからない。
今回の事件を起こした張本人。
同級生…科学理科子 魔希の天敵ともいえる人物。
オカルトなどの非科学的な事が大嫌いで、
いつも、魔希とは争っている。
科学の為になら死ぬ事すら恐れないすごい人。
一卵性双生児である桃香と梨香を実験体として狙っている。
見習い淫魔… 魔希によって魔界から呼び出された半人前の淫魔。
(見習いなのでいたずら好きで子供っぽく、大の大人嫌い。
まだ名前はない。) 見た目は、十二、三歳ほどだが実は千歳を越える年齢で
もちろんHも可能。処女膜再生能力を持つ。
人間界で精のある奴と契約(H)して一人前になるのが目的。
淫魔として半人前なので、例え、この娘と交わっても死ぬ事は無い。
先生…教谷恵美 交通事故で入院中の主人公の担任であるオニババ(長谷川先生)
の代わりに臨時に担任を受け持つ事になった美人な国語教師。
その誰にでも優しくて天然ぼけな性格は人だけでなく
不幸をも惹き付けるらしくいつも運が悪い。
今回も運悪く騒動に巻きこまれる羽目に。
親友…北沢祐司 この手の話やゲームには必ず出てくる主人公の親友。
外見はだらしなくて軽薄そうに見えるが、その通り。
だらしない外見にしてるのは、単に服装を直すのが面倒臭いだけ。
熱い友情が好きでしばしばテンション暴走を起こす。
ついでに言うと好きな人がいるらしいが真相は謎。
[あらすじ]
桃香家にたちの悪い悪戯をして、半殺しの目に合った主人公。
さらに悪ふざけをしようとして主人公に桃香は…
そして、思いだされれる過去…交錯する想いと伝えたかった想い…
どんどん、展開がkey系のゲームのパクリっぽくなっていきますが、たぶん気のせいです!
それでもいいという人は、読み進めてみてくださいな。
では、ばれんた淫で〜第二話の始まり、始まりぃ〜〜〜。
第二話 〜恋人たちの誓い〜
二月十一日 午前 八時 二十五分 辻内宅。
ちゅんちゅん…チチチ…
朝日が台所で倒れる俺を包む。
「うっ…うう…」
気が付いた俺は、痛む身体を動かして腕時計を見る。
八時二十六分をさしていた。
そろそろ桃香が来る頃だろう。
…しかし、昨日のまま気絶している俺を見ると驚くだろうな。
「…!?」
またしても俺は閃いた。
…ふふふ…また驚かせてやるぜ。
そして、しばらくして。
ピンポーン。
「おーい。英司。起きろー」
呼び鈴を鳴らす音と桃香の声が聞こえて来る。
俺はそのまま動かない。
トントントン…
そして桃香はいつもの通りに二階に上がっていく。
「おーい!英司!起きろ!…ってあれ…いない…?」
「ま、まさか…ね。」
ドスドスドス……
凄い勢いで桃香は、駆け下りてリビングのドアを開けて台所を確認する。
そこには、昨日自分が半殺しにした幼なじみの男の子がピクリとも動かずに倒れている…
「ちょ…ちょっと。英司!悪質な冗談はやめて。」
そういって桃香は俺の身体を強く揺さぶるが、俺は一切反応せずに死体になりきった。
「………」
もはや物を言う余裕さえないのか桃香は黙って俺の呼吸を確認する。
もちろん俺は息を止めた。
「う、うそ…し、死んじゃったの。わ、私が殺しちゃったの…」
震える声で呟く桃香。
ポタリッ。
俺の頬に何か、雫が落ちた。
薄目を開けて確認する。
それは、桃香の涙。
「ごめんね…わたし…ちゃんと罪を償うから。」
…むう。不味い。もの凄く不味いぞ。
なんか、もの凄いシリアスな展開に…というかここまま桃香を放っておいたら殺しかねない勢いだぞ。
ええ〜い。くだらない事はもうやめだ。
そして、起き上がろうとした時。
すっ…
俺の頬に桃香の手が優しく添えられる。
(あっ…桃香の手ってこんなに柔らかくて暖かったかな…)
「えっ…?まだ暖かい!?」
一度触れた手を引っ込めて驚く桃香。
さすがの俺でも心臓と体温はどうしようもないからな。
むう。いいところだったのに…っていうか不味いぞ。
「ま、まだ死んで少ししか経ってないのかも。」
「死なせない。生き返って!」
そして俺の胸に手を当てると、
ズン…ズン…ズン…
げはう…心臓マッサージだ。
「お願い…生き返って。」
そして、息を思い切り吸い込むと。
んぐ…ぷはっ…んぐ…ぷはっ…
桃香の柔らかい唇が押し当てられて、空気が俺に送り込まれていく。
…人工呼吸だ。
(も、桃香…)
桃香は、目に涙を浮かべながらそれらを必死に繰り返している。
(ごめん。桃香。俺は…お前の気持ちを踏みにじって…悪質すぎるよな。)
「お願い…お願い…お願い…」
ぼろぼろと大粒の涙を零して俺の蘇生を試みる桃香。
涙が俺を濡らして、それは俺を責めるかのように染みていく。
(死んでしまいたい気分だな。俺はこいつの気持ちがわかっていながら。)
そして。
一筋の記憶の光が脳裏に映る。
今まで忘れていた思い出。
フラッシュバック。
「え〜〜〜ん。え〜〜〜〜ん。」
幼い子供の泣き声。
それは誰のなき声…?
「うぐっ…ひくっ…」
時おり、涙に咽ながら泣きつづける。
「…どうしたんだ。」
その子に近寄ってくる男の子が一人。
これが、俺だ。
「あのね…ぐすっ…大切な…お父さんから…貰った…ひくっ…の取られたの。」
「…………」
「…誰に取られたんだ。」
「…えっ…」
「俺が取り返してやるよ。」
それはただの気まぐれだったのかもしれないし、ただガキ大将を気取っていただけなのかも知れない。
でも。
それは、紛れもない事実。
記憶の底に眠っていた思い出。
「…ほら。だから泣くなよ。…男だろ?」
ふるふると顔を横に振るその子。
「…?」
「…わたし…男じゃないよ。」
「へ?だって髪の毛短いぞ。」
「でも、男じゃないよ。」
「そうか…。よーし。ますますお前の大事なもの取り戻してやらないとな。」
「…どうして?」
「女を守るのは男の役目だからだ。」
「……」
「うん!。」
フラッシュバック。
「え〜〜〜ん。え〜〜〜〜ん。」
幼い子供の泣き声。
その子の泣き声。
俺の身体に刻み込まれた大きなあざ。
そこから来る鈍い痛み。
「ほら…もう泣くなよ。」
「うぐっ…ひくっ…」
「これ…取り戻してやっただろう?それとも、それじゃないのか?」
ふるふると大きく顔を横に振る。
「じゃあ…泣きやめよ…。」
「でも…けがをしてるよ。血が出てるよ。」
「こんなの。唾つけときゃ治るって。」
「でも…痛いでしょ…」
「全然。こんなのちっとも痛くねえよ。」
「ほんと…?」
「おう!」
本当は痛かった。
とっても、とっても痛かった。
泣き出して、家まで泣いて帰りたかった。
…でも。
…守るものがあったから。
…男の意地があったから。
…格好が悪いのは嫌だから。
だから、泣かなかった。
「ほら。お前がいつまでも泣いてたらオレがそれを取り戻した意味がないだろ。だから笑えよ。ほら。」
「うん…。」
その子は顔を上げて俺のほうを向くと、にこっ…と微笑んだ。
それは、涙で歪んでいた笑顔だったけど、今まで見た誰の笑顔よりも可愛かった。
「…ありがとう。」
「お、おう。」
その笑顔にドキンとした。
俺は顔を赤くしてその子から顔をそむけた。
「そ、そういえば…まだ名前を聞いてなかったな。」
「私は、山中、桃香って言うんだよ。」
「桃香か。オレはな、辻内、英司っていうんだ。お前の恩人の名前なんだから絶対に忘れるなよ。」
「うん。忘れないよ。ほんとうにありがとう。」
「お、おう。そ、それよりお前…家まで帰れるのか。」
「うん。あそこなの。」
そう言って桃香は、百メートルほど先にある家を指差した。
「…なんだよ。オレの家の隣じゃねーか。」
「そうだったんだ。えーっとね。この前の日曜日に引っ越してきたんだ。」
「そうか。これからよろしくな。」
「…うんっ!」
それが俺と桃香の出会い。
すっかり記憶の底に埋もれていた大切な思い出。
そして。また、忘れていた思い出。
「え〜〜〜〜ん。え〜〜〜〜ん。」
一人の女の子の泣き声。
桃香の泣き声。
「こら〜〜〜。お前ら!桃香を泣かすな!」
そして、桃香に群がるいじめっ子に突っ込んでいく俺。
いつも、取っ組みあいのけんか。
でも、俺は、絶対に負けなかった。
守るものがあったから。
男の意地があったから。
桃香の前でいい格好がしたかったから。
そして。
「だいじょーぶか。桃香。」
「うぐっ…ひくっ……うんっ!」
桃香の笑顔を見たら痛みはどっかに消えた。
「おうっ!いい笑顔だぞ。」
「……うんっ!」
しかし、俺は守るべき物を自分で傷付けてしまった。
そんな、俺の忘れていたかった嫌な思い出。
「や〜い。や〜い。」
「お前ら、えらい仲ええなあ〜」
「うるさい!黙れ。」
「わ〜怒りよったで〜〜」
俺たちに向かって飛んで来る冷やかしの声。
俺がもっと大きかったらそんな事気にしなかった。
でも、思春期に入ったばかりの俺は――。
「うるさい!黙れ!そんなに言うんやったらこうしてやる!」
「えっ…やめてよ。英司くん。」
俺は、桃香を突き飛ばしていた。
「お前なんか嫌いだ。」(違うのに。ほんとは…)
「この弱虫女。」(だから守るべきものなのに。おれが…)
「女といっしょにいるなんて格好悪いんだよ。」(女をいじめる方がずっと格好悪いのに。ばかだな…俺。)
「よく言ったなぁ英司。これでお前も俺たちの仲間に認めた。」(そんな事…どうでもいい事なのに。桃香以外のことなんて…)
「え〜〜〜ん。え〜〜〜ん。」(ほんとは一番大事なはずなのに。桃香が…)
泣き続ける桃香を放って置いて、俺はどこかへ行く。
引き返して、謝りたかった。でも俺は、そんな気持ちを振り切るのが勇気だと思っていた。
それが格好いいと思っていた。陳腐なプライド。
だから、泣き続ける桃香の事を振り返る事はなかった。
そんな酷い仕打ちをした俺は桃香に会いたくなかった。
会うと傷つくから。自分が犯した罪で自分自身が。
でも、そんな俺に…
「なんだよ。桃香。あっちいけよ。」
「…私ね…空手を始めたんだ。」
「空手を…?」
「うん…私ね。自分で弱虫だなって思うの。だから強くなるの…強くなって…」
(そんな事する必要はないんだ。弱くても俺がまもってやるから。でも…)
「俺をいじめ返すのか。」(違う。俺がいいたい事はそうじゃない。違うんだよ。)
「違うよ!強くなって…英司くんの…」
「もういいよ。どっかへ行ってくれ。」
「……ごめんね。」
謝らなくちゃいけないのは、俺なのに。ひとこと…ごめんって。
そういえば、桃香は、許してくれるのに。
ごめんな。桃香。これだけの言葉で。
うん。いいよって…満面の笑みを浮かべながら。
そうだ。言えよ。俺。
あの頃に言えなかった言葉を。
謝罪と…そして…もう一つの言葉を。
(そうだな。俺は言わなくちゃだめだな。)
「お願い…お願い…お願い…」
相変わらず俺を蘇生させようと繰り返している桃香。
(桃香!)
ぎゅ…
俺は、桃香を抱きしめていた。
「ごめん。桃香。」
俺は、ガキの時に言えなかった言葉を、言うべき言葉を言った。
「えっ…あっ…英司…生きててよかった。殺したんじゃないかって心配したよ。」
「ほんとにすまん。お前を騙して。お前の気持ちを踏みにじって。」
「英司…うん。いいよ。許してあげる。」
そして、満面の笑みで俺に微笑んだ。
それは、昔見た女の子の物そのままだった。
お互い抱き合いながらしばらくそのままでいる。
トクン…トクン…
桃香の心臓の音が俺の身体に響く。
心地いい振動音と暖かみ。
それは桃香も同じようだった。
「なあ…桃香。俺たちがさ。始めてあった時のことって覚えてる?」
「……うん。忘れるわけが無いよ。」
「ごめんな。」
「…うん?」
「俺、あの後にお前にひどい事をしただろう。お前を守るなんて格好つけておいて。今の事だってそうだ。
何かにつけてお前をからかって。ガキだよな。俺は。むかしから…何も変わってないよ。」
「……ううん。英司は変わったよ。」
「ふ〜ん。どこが?」
「少なくとも言いたい事が言えるようになって、素直になったとこ。」
「それは、悪かったね。ひねくれた人間だったから。」
「…違うよ。」
「えっ…」
「英司が、まっすぐで純粋な人間だったから、だから人を傷つけて、自分が傷ついて。
もし英司が、酷い人間だったら最初に私のこと…助けてくれてなかったよ。」
桃香の優しい言葉。
それは、十数年ぶりに俺の心に染み渡って満たしていく。
そして…
昔に言えなかったもう一つの言葉。
「…お前が好きだ。」
ずっと言いたくて言えなかった。
「その言葉。待ってたよ。私も…英司が好き。」
ずっと聞きたかった。
でも、照れくさくって聞けなかった言葉。
俺たちの手はお互いを求め、指を絡ませる。
そして。
「ん…」
キス。
長い。永いキス。
「桃香…」
「英司…」
お互いの名前を呟き合って、俺達は絡ませていた手をほどいた。
「…来て。英司。」
そう言って桃香を目を瞑って何もかもを俺に委ねる。
信頼されている証拠だ。
「行くぞ…」
俺はゆっくりと桃香の胸の上に手を這わせた。
痛みを感じさせないように、恐がらせないようにゆっくり。
「…ん…」
桃香の胸は、意外に豊かで柔らかい。
これまで、その外見と言動から桃香に女を感じた事はなかった。
…桃香も女の子なんだよな。しかもこんなかわいい。
もっと早く気付いていれば俺の人生はもっと幸せだったはずだ。
俺は這わせていた手を止めて揉み始めた。
モミモミモミ……
とても柔らかくて暖かい感触が手のひらに伝わる。
「…桃香の胸…最高だよ。」
「…やっ…恥ずかしい…」
などと照れて、顔を俯かせる。
…照れている仕草ももの凄く可愛いじゃないか。
モミモミモミ…
外側から内側へ向けて揉み解していく。
その奥にはまだ硬いしこりが残り、未成熟を思わせる。
「ふっ…ん…」
桃香の唇から時おり切なげな吐息が洩れて、俺は普段感じない色気を感じた。
胸をゆっくりと揉みながら俺は桃香に顔を近づける。
そして、くんくんといぬの様に鼻を鳴らす。
俺の鼻腔いっぱいに桃香の甘い香りが広がっていく。
その匂いは、少女特有のあどけない香りと言うか、成人の女性に比べると薄く、ゆえにたまらないいい匂いだ。
「ちょ…なにを…」
「いや、桃香っていい匂いがするな〜と思って。」
「や、やだ…なんか変態みたい。」
「ひでえ…」
そんな心無い桃香の発言に俺は軽い復讐を試みる。
きゅ…と桃香の乳首を軽く捻ってやる。
もちろん、手加減はしている。このくらいの歳の女の子は、得てして敏感なものだから、乱暴にすると痛がるのだ。
もちろん痛がらせてしまう事など言語道断。そんなやつは男として失格だ。
「きゃふ…も、もう…」
「感じた…?」
「ば、馬鹿…女の子にそんな事聞くなんて。」
軽く俺に抗議してきた桃香だが、特に嫌がる様子もないのでそのまま続行する。
服の上から乳首を軽く捻ったり、擦ったりして刺激する。
「は…うん…」
俺の指の動きに合わせて桃香が可愛く反応する。
そのかすかな声はまるで小鳥の囀りのようだ。
…そろそろか。
「なあ桃香。そろそろ脱がしていいか。」
「あ…うん、いいよ。」
頃合を見計らい俺は、服を脱がし始めた。
制服の上着からスカート、そして下着へ。
さすがに下着を脱がせようとした時には少しためらっていたが、俺が促すと、意を決して下着を取り去った。
こうして、桃香は生まれたままの姿になった。
…美しい。
俺は本心からそう思った。
大き目の胸から、細い腰への見事なライン。
一糸纏わぬ姿の少女のこの美しさ!
俺は芸術画にヌードがある理由を完全に理解した。
…彼らはこの美しさを絵で表現したかったんだな。
「やだ…そんなにじっと見つめないでよ…」
「あ…いや…綺麗だ…」
俺がぽーとした表情で見つめるのが恥ずかしいのか、照れた声で言いながら胸と秘められた部位を隠そうとする。
それを見て俺は一瞬、「ミロのヴィーナス誕生」の絵を思い出した。
「ねえ…」
「えっ…あ。」
「どうしたの?様子が変だよ。」
「いや、綺麗で…」
本気で見とれて呆ける俺を怪訝そうに見つめる桃香。
…その顔もいいなあ。
なんにせよ、ここまま見つめていても仕方がない。
早速次の段階に移る事にする。
「桃香。こっちに来て。」
「…うん。」
言われるがままに擦り寄ってきた桃香は、俺の前にちょこんと座ると俺に身体を預けてきた。
「触るぞ。」
「…うん。」
俺は手を伸ばすと直に乳房を揉む。
モミモミモミ…
外は柔らかい脂肪に包まれており、内側はまだ固い。
そして適当に乳首を刺激すると俺は、桃香の下腹部に手を伸ばした。
「あっ…そこは…」
桃香が下腹部に伸びる俺の手に驚く。
やはりまだ心の準備が出来ていないのだろう。
「大丈夫。俺に任せてくれ。」
「う、うん。」
桃香はそう返事したもののやはり不安げだ。
自分でさえ、ろくに触れた事のない所だ。
それを他人に触られるのはまだ抵抗があるだろう。
なるべく桃香を恐がらせないようにゆっくり優しくその場所に触れる。
そこには、まだ花開く前のつぼみがあった。
俺はそれをほぐすようにゆっくりと捏ねる。
「は…うん…」
「感じる…?」
「うん。英司の指が私のに…あ…」
ほぐす内に俺は桃香の秘部に小さな芽を見つけた。
ここを刺激するべきか悩んだが、少し刺激してみる事にした。
「きゃう…そ、そこは…」
「痛くない?」
「う、うん…」
それを聞いて俺は少し安心した。
まだ未成熟な少女にはすこし強い刺激かと思ったのだが、それほどでもないらしい。
「じゃあ…感じる?」
「あっ…うんっ…わ、わからない。でも、なんか…」
そして、少しばかり愛撫を続けて秘唇が潤うのを待つ。
「あ、う…変だよ。身体が…」
それを続けていると桃香の声と瞳が潤んで来る。
秘唇の潤いも充分だろう。
「桃香。もう入れていいか。」
「…うん。いいよ。私の初めてをもらって。」
…さて、どうするか。
俺的には騎乗位を試して見たいが、初めてでいきなり騎乗位というのもあれな気がする。
騎乗位は後の楽しみに取っておくとするか。
「正常位は俺が好きじゃないし…じゃあ。ここに四つん這いになって…」
「こう…?」
俺の前に四つん這いになる桃香。
…う〜ん…いいよなあ。桃香の奴は何やっても絵になるなあ。
…これは別にのろけと言うわけではないぞ。
「そう。そのまま動くなよ。」
「…うん。」
俺は纏っていた服を脱ぎ去ると四つん這いの桃香を包み込むように覆い被さる。
そして顔を桃香の髪に埋めてみる。
ふわり…とシャンプーと少女の甘い香りの混じったいい匂いがする。
それは、俺の海綿体を刺激して性的興奮を高める。
もう、俺のモノは、ギンギンだ。
「入れるぞ。」
「…うん。」
腰を桃香のあそこに固定してゆっくりと前に進める。
「ん…くう…ん…」
俺の肉棒が桃香の肉を掻き分けて進むたび、桃香は苦痛の声を上げる。
俺は桃香の苦痛を和らげてやる事が出来ない。
ただ肉棒を進めるのみだ。
「桃香。大丈夫か。あまり痛いんだったら言えよ。」
「…う、うん。大丈夫だよ。それより…一気にやってくれる?」
「一気にって…大丈夫か?」
「…う、うん。ゆっくりやっても痛いから。だから一気に…」
「わかったよ。」
俺が苦痛に喘ぐ桃香にしてやれる事は桃香の言うことを聞いてやる事だ。
「じゃあ…いくぞ。」
「…ぅ、うん。」
俺は桃香を後ろからしっかり抱きしめてやると、腰に力を入れて一気に桃香を貫いた。
「…ぐ…きゃあ…う、うう…はあ、はあ…」
途中に感じたかすかな膜の感触もろとも中に突き入れた。
身を襲う痛みに身を固くする桃香。
「はあ…はあ…はあ…」
完全に俺のモノを受け入れて桃香は苦しげに肩で息をする。
桃香の中は、やはり処女で合ったので狭い。
きつい締め付けで俺の肉棒を包み込んで来る。
時おりひくひくと痙攣する膣壁が俺を快楽へといざなう。
このままじっとしているだけでも果ててしまいそうだ。
しかし桃香はじんじんと鈍い、熱のような痛みに襲われているだろう。
「桃香、全部入ったぞ。わかるか。俺のモノが。」
「…うん。英司のが、私の中でひくひく動いてる。」
ここで俺は、桃香に少し意地悪をしてやる事にした。
「俺の何がひくひく動いてるんだ?」
「えっ…だから、英司の…その…」
そのまま口篭もってしまう桃香。
さらに俺は、追撃を加える。
「言わないとわからない。」
「もう…そんな事言わせないでよ…」
「ほら、言えよ。」
「だから…英司の…オ…」
「オ…?」
「その…オチンチン。」
恥ずかしさを必死に堪えて何とかそう言った桃香。
…しかし、桃香が言うと、なんでも可愛く聞こえるな。
…実際はそんな可愛らしい代物ではないけど。
…さて、そろそろ痛みがひいた頃かな。
「もう…恥ずかしい…」
「桃香。もう…痛くないか。」
「…うん、大丈夫だよ。動いて。」
痛みがひいた事を確認して俺は腰を動かし始めた。
ぐちゅ…ぐち…くちゃ…
辺りに肉と液体の音が響く。
「あ…う…く、ん…はっ…」
「桃香…桃香の中…気持ちいいぞ。」
前後運動を繰り返す。
じゅぷ、じゅぷ…
と俺の肉棒が桃香の中を入ったり来たりしている。
俺が中で動くたびに桃香の膣のひだがおれの肉棒に絡みついて極上の快楽を俺にもたらす。
…このまま、俺ばっかりが気持ちよくなったらだめだな。
俺は、手を伸ばして桃香の胸を探り、乳首を刺激し始める。
同時にもう片方の手で、小さな芽を刺激する。
「ん…あうっ!そこは…あ…う…」
「気持ちいいか。」
「あっ…なんか変だよぅ…身体が、ひゃあ…」
俺の愛撫により、さらに桃香の膣の具合はよくなった。
じょじょに俺の射精感が高まっていく。
「ふ…んあ…あひ…いいよぉ…英司の気持ちいいよぉ。」
「気持ち良いか。それじゃあ…!」
「ああ…中で…英司のが、中で暴れて…あうっ…!」
「くっ…もうだめか…」
激しい前後運動と桃香の締め付けに俺はもう限界に達していた。
「あっ…英司…中で…だして…」
その気配を察したのか桃香がとんでもない事をいう。
…まあ、安全日なんだろうけど。
「くう…行くぞ…出すぞ…桃香ぁ!」
「あうっ…きてっ…あ…う…英司!」
俺はびくびくと痙攣を続ける桃香の中で果てた。
どくどくと俺の精が桃香に注がれていく。
俺は尿道を精液が通り抜ける快感に身を委ねる。
「あ、う…英司のが、出てるよ…」
桃香はというと、俺の精が身体の奥に放出される快感に酔っているようだ。
俺達はそのまましばらくの間、繋がったままでいた。
なんとなく体が繋がっていると安心できるものがある。
桃香もそうらしく、安心しきった安かな表情だ。
「………」
なんとなく流れる無言の時。
「……」
「……」
「ねえ。」
唐突に桃香が口を開く。
俺は、もう一度桃香を抱き寄せた。
「何だ?」
「学校…どうしよっか…」
「さあ…」
「さぼっちゃおっか。」
「…不良。」
「馬鹿…違うよ。」
「そうだな…。」
「何が?」
「サボるか。」
「…不良。」
「コラ。」
俺は、こつんと桃香の頭をこづく。
「う〜遺体。」
「コラ。字を間違えてるぞ。」
桃香が恐ろしい間違いをする。
…意味が全然違って来るぞ。
小突かれた頭を押さえながら、俺を非難の表情で見上げて来た。
そんな桃香を抱きしめてやると、桃香もきゅっと俺に抱きついてくる。
「でも、まあ…このままでいるか…」
「…うん。」
結局俺たちは夕方になるまで裸で抱き合っていたのだ。
…うむ。肌と肌の触れ合いは、気持ち良くてなあ…
…まあ、これを読んでいる諸君らにはわかるまい。はっはっは。
夕方になって俺たちは、服を着ると家を出た。
そこから、ある場所へと向かう。
今日のように綺麗な夕日の日には最高の場所へ。
手をつなぎながら無言で歩いていく俺たち。
しばらくすると、そこに着く。
俺たちはそこに座り込んだ。
「……」
「なあ…」
真っ赤に燃えるような真紅の夕日が俺達を照らす。
ここは学校沿いにある川の土手だ。
「なに…英司。」
夕日に照らされた桃香がゆっくりと答える。
ぽちゃん…
俺は一つ石を川に投げ入れる。
それはいくつもの波紋を生み出して広がっていく。
「綺麗な夕日だな…」
しみじみと言った俺。
「へえ〜〜」
なぜか珍しそうな声を上げる桃香。
「なんだよ。」
「いや、あんたでもそんな事を言うんだと思って。」
「どう言う意味だよ。」
「言ったままよ。」
「ひでえ…」
「ふふ…」
なんでもない他愛のないやり取り。
しかし、俺はその中に最上級の幸せを感じていた。
「…ほんとに綺麗だよな…」
「…うん?夕日?」
「いや…桃香。」
「…も、もう…」
夕日に照らされた桃香はほんとに綺麗だった。
短い髪が風にそよそよとなびく。
なんともいえない美しさがそこにはあった。
「…ずっと…」
「…ん…」
「ずっと、このままでいたいな。」
「そうだな…」
何よりも大切な…護るべき人。
俺はもうその人を手放さない。
ずっと、ずっと…
愛の契りを交わした二人には数日後に波乱の事件が起こるとは知る由もなかった。
つづく
[あとがき]
どうも。バレンタ淫デー第二話っす。どうでございましょう?
なんかどんどんバレンタインデーと関係なくなっていってるような気が。
まあ、なんとかこじつけてみます。
第二話を書き終えての感想なんですけど、なんか、パクリっぽいなあ。
いえ、決してパクッたりはしていないんですが、なんかねえ…
そんな事ないよ!十分面白いし、感動するよ!っていう方は是非感想を下さい。(そんな人、いないだろうけど)
では〜〜
というかマジで反応がないと続きがないかも…。
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