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ホーム > オメガチャートドキュメント(OmegaChat) > SharpDevelopでオメガチャートをコンパイル
SharpDevelopでオメガチャート(OmegaChart)をコンパイル

1.はじめに

『OmegaChart(オメガチャート)』にはバイナリ版での提供とソース版での提供がありソース版をダウンロードしてきて自分でコンパイルし、特殊な機能の利用、プログラムを改変、開発の手伝いなどといったことが可能です。
開発言語はC#というちょっとあまり使われていないものを使って書いてありますが、C言語を理解している人であればわりと簡単にソースを理解、改変することができます。

ここではプログラミングには触れずにフリーのC#統合開発環境である『SharpDevelop』でコンパイルする方法を書いておきます。

ただし、注意があります。

オメガチャートのソース版では無尽蔵以外からデータを取得することができます(無尽蔵で取得する場合エラー対策のため7時以降でしかデータが取得できませんがソース版はいつでもデータ取得が可能です)。オメガチャート開発者である岡嶋さんの意図としてデーターの収集先に負荷をかけないためにこの機能をバイナリ配布版にはつけていません。
そのため、ここの解説でも安易な気持ちでソース版を利用されるのを防ぐためにある程度の知識を持った方や開発や勉強をしたいという方を対象に少し省いた説明します(もし勉強したいという方でここの文章に分からないところがあればメールなり掲示板なりで質問してください)。
利用は個人の責任においてお願いします。

またこの説明はオメガチャートバージョン1.71のソースをもとにしています。他のバージョンだと他に必要なことやものがあるかも知れません、ご注意ください。

2.準備

まず必要なものは

『OmegaChartのソース』
『SharpDevelop』
.NET Framework SDK
grammatica 1.4
MagicLibrary

の4つです。補足として『SharpDevelop』の最新版は標準で日本語が入っていますので日本語パッケージは必要ありません。また『OmegaChart』バージョン1.71のソースには最初から『MagicLibrary』が入っていますのでそれ以降のバージョンではおそらく『MagicLibrary』は用意する必要はないと思います。それぞれ解凍しておいてください。

3.インストール

『.NET Framework SDK』、『SharpDevelop』のインストールは各自で行ってください。『SharpDevelop』の日本語の設定はオプションから簡単にできるようになっています。

4.プロジェクトのインポート

まず統合環境ではワークスペースにあたる枠組みを設定するファイルがありますが、これはソフトによってファイル形式が異なります。
オメガチャートはマイクロソフトの『VisualStudio』によってつくられていますのでソリューションと呼ばれ、拡張子『sln』のファイルに保存されています。
まずはこれを読み込んで『SharpDevelop』用の環境を作らなければなりません(『SharpDevelop』ではコンバインと呼ぶ)。

ではメニューの『ファイル』からプロジェクトのインポートを選びましょう。ダイアログが出てきたと思いますのでインポートするプロジェクト欄に解凍したソースのなかのソリューションファイルを選んでください。

出力先は好きに変更してください(標準のままが使いやすいと思います)。


OKボタンを押すと出力先にコンバインファイルが作成され同時にソースなどがコピーされます。

これでインポートが完了し、『SharpDevelop』で利用できる状態になりました。

5.コンパイル

まだこのままではコンパイルできません。次に『Gramattica 1.4』と必要に応じて『MagicLibrary』を呼び出さなければいけません。

インストールした後の状態の『SharpDevelop』であれば左側に『プロジェクト』ウィンドウがあると思います。なければメニューの『表示』から選んで表示させてください。

プロジェクトウィンドウの上の方に『参照』という項目があると思います。



まずはこれを開いて『MagicLibrary』が登録されていることを確認しましょう。
ではここに『Gramattica 1.4』を登録しましょう。『参照』を右クリックして『参照を追加』を選びます。
するとダイアログが出てきますので、このダイアログの『.NETアセンブリブラウザ』タブを選択し、そこにある参照ボタンを押して『Gramattica 1.4』を解凍した中の『lib』フォルダにある『Gramattica-1.4.dll』を選んでOKボタンを押しましょう。もし参照に『MagicLibrary』が登録されてなかった場合はここでもう一度参照ボタンを押して『MagicLibrary.dll』も登録しておきましょう。



さて、これでコンパイルするための準備が終わりました。

さっそくコンパイルですが、バージョン1.71からデバッグバージョンとリリースバージョンに違いができました。デバッグで出力されるのはバイナリ版と同じものです。なのでコンパイルにリリースを指定しましょう。

コンパイルの指定は画面上部にあるプルダウンメニューの『debug』と表示されている部分『release』に変えるだけです。



あとはメニューの『ビルド』から『コンバインをビルド』を選んでコンパイルするだけです。

コンパイルが完了するとプロジェクトをインポートするときに指定したフォルダ(標準ではマイドキュメント>SharpDevelop Projects>zanetti)に『bin』フォルダが作成され、その中にさらに『release』フォルダが作成されてこの中にコンパイルされたバイナリがあります。

ただし、コンパイルしたままの状態では『index.txt』『option.conf』『extentionsフォルダとdefault.omega』がありませんので現在利用中のオメガチャートからコピーして流用してください。

あとは初期化してデータをダウンロードすれば普通に使えるようになります。


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